JP3882159B2 - ロールペーパーホルダー - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ロールペーパーホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、ロールペーパーホルダーには、ロールペーパーの芯孔内に挿入されてロールペーパーを支持する支持アームが両側部に設けられているが、芯無しタイプのロールペーパーを装着しようとする場合には、芯無しロールペーパー用の軸棒を芯無しロールペーパーに挿通させて、軸棒の端部を無理にロールペーパーホルダーに装着して使用しており、その場合に、支持アームが芯無しロールペーパーの側面に干渉して、芯無しロールペーパーからの紙の引き出し性能が悪くなるという問題点があり、また、軸棒を無理に装着しているので軸棒にガタが生じ、紙切板との位置関係がガタついて、引き出した紙を上手に切断することができず、使用勝手が悪いという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、芯無しロールペーパーを良好に装着して使用できるロールペーパーホルダーを提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、収納凹部内に収納される収納位置から、収納凹部から突出してロールペーパーを支持する使用位置に亘り回動可能な支持アームを備えたロールペーパーホルダーにおいて、前記支持アームの先端には、前記収納位置に保持させるための突起または孔が形成されているとともに、前記収納凹部の上壁面には、前記支持アームの突起または孔が係合される孔または突起が形成されて構成され、前記収納凹部の下部の左側板及び右側板の内側には、芯無しロールペーパーに挿通される軸棒の端部が係入される軸棒用孔が形成されていることである。
また、第2の要旨は、前記収納位置に保持されている前記支持アームを前記使用位置に戻すための、工具掛部あるいはつまみ,押ボタン等が設けられていることである。
【0004】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施例のロールペーパーホルダーの斜視構成図であり、ロールペーパーホルダー1は、左側板2と右側板3が、背板4で連結されて前方側へ突出されて、上方には上下方向に開閉可能に紙切板5が配設されており、左側板2及び右側板3の内側にはそれぞれ支持アーム7が設けられて、この支持アーム7は、各側板2,3の内壁面に凹み状に形成された収納凹部2a内に収納可能に構成され、収納凹部2a内に面一状に収納される収納位置から、水平方向に内側へ突出してロールペーパーを支持できる使用位置に亘り、上下方向に回動可能に構成されており、本例では、この支持アーム7の先端に突出状に係止突起7aが形成され、この係止突起7aが係入される係止孔2bが、前記収納凹部2aの上面壁に形成されたものとなっている。
【0005】
前記支持アーム7の係止突起7aは、例えば図2の断面図で示すように、支持アーム7内にコイルバネ9を有するシリンダケース8を内装させて、このコイルバネ9により支持アーム7の先端の通し孔7bを通して係止突起7aを出没可能に構成しておくことができ、支持アーム7を収納凹部2a内に収納させる時に、係止突起7aがコイルバネ9の付勢力により収納凹部2aの係止孔2b内に係止されて、支持アーム7は良好に収納凹部2a内に係止状態で収納されるものとなる。
【0006】
また、図3に示すように、係止突起7aを板バネ11で出没可能な構造としておくこともでき、支持アーム7内に、板バネ11と、この板バネ11を保持する保持板10を内装させて構成することができる。
【0007】
さらに、図4の断面図で示すように、支持アーム7の先端に、切込部7cを切込み形成して、突出状に係止突起7aを樹脂等で一体形成させておき、切込部7cによりバネ力が付与されて、係止突起7aがバネ力により伸縮できるように構成しておくこともできる。
このような構成においても、支持アーム7を収納凹部2a内に収納させると、係止突起7aが係止孔2bに係入されて、良好に支持アーム7が係止状態で収納されるものである。
【0008】
なお、収納凹部2a内に収納状態で保持されている支持アーム7を、使用位置へ戻すために、例えば図5に示すように、収納凹部2aの外周側に凹み状に工具掛部2cを形成させておき、この工具掛部2c内に、例えばマイナスドライバー等の工具Dの先端を入れることができるように構成しておけば、マイナスドライバー等の工具Dを工具掛部2cに入れてこじることにより、支持アーム7の係止突起7aを係止孔2bから抜脱させて、支持アーム7を使用位置に戻すことができる。
【0009】
また、図6に示すように、支持アーム7の裏面の下端側に突出状につまみ7eを形成させておけば、支持アーム7が収納凹部2a内に収納保持された状態において、このつまみ7eを指で下方側へ押圧することにより、支持アーム7を回動可能に支持している回動軸Mが下方側へ押され、これにより係止突起7aが係止孔2bから外れ、この状態で良好に回動軸Mを支点として支持アーム7を水平方向の使用位置に回動させることができるものとなる。
【0010】
さらに図7に示すように、支持アーム7の裏面の上端側に突出状に引っ掛け爪7fを形成させておけば、この引っ掛け爪7fを指などで引っ掛けて、支持アーム7を収納凹部2aから引き出すことができるものとなり、容易に収納位置から使用位置へ戻すことができるものとなる。
【0011】
さらに図8に示すように、支持アーム7の上部に押ボタン7gを設けておき、この押ボタン7gを矢印方向に押すことにより、押ボタン7gの先端が収納凹部2aの壁面を押し、これにより支持アーム7を収納凹部2aから外側へ抜脱させることができるものとなり、収納凹部2a内に保持されている収納位置から使用位置へ容易に復帰させることができるものとなる。
【0012】
なお、図9に示すように、支持アーム7そのものが伸縮できるような構造に構成することもでき、図9では、支持アーム7のガイド筒体71内にバネ12を内装させておき、このバネ12により、ガイド筒体71に対しアーム体72が伸縮でき、アーム体72の先端に係止突起部7aを形成させて、支持アーム7を収納凹部2a内に収納させる時には、アーム体72をガイド筒体71内に押し込んで、この状態で係止突起部7aを係止孔2b内に係入させて、支持アーム7を良好に収納凹部2a内に収納させることができるものとなる。
【0013】
また、図10は第2実施例を示すものであり、図10では、支持アーム7の前後の側面に、横方向に突出して係止突起7a,7aを形成させ、一方、収納凹部2aには、その前後方向の側壁面にそれぞれ係止突起7aの係入する係止孔2b,2bを形成させたものである。
【0014】
例えば図11の断面図で示すように、菱形状の樹脂バネ13を用いて、この樹脂バネ13の前後両端側に係止突起7a,7aを一体形成させておき、支持アーム7の前後の側面に形成した通し孔7b,7bにそれぞれ係止突起7a,7aを通して配置させておけば、支持アーム7を収納凹部2a内に押し込んで収納させる時に、樹脂バネ13のバネ力により係止突起7a,7aが縮み、さらに係止孔2b,2b内に良好に係止突起7a,7aが係入して、良好に収納凹部2a内に支持アーム7が収納保持されるものとなる。
【0015】
また、図12に示すように、コイルバネ9を内装したシリンダケース8を横方向にして支持アーム7内に内装させて、前後端から係止突起7a,7aを突出させて、コイルバネ9により係止突起7a,7aが出没できるように構成しておくこともできる。
【0016】
このように第1実施例または第2実施例で示すように、支持アーム7が収納凹部2a内に収納された時には、良好に係止突起7aと係止孔2bとの係合により、支持アーム7が収納凹部2a内に収納状態を維持することができるために、芯無しロールペーパーを使用する際には、支持アーム7を邪魔にならない位置、即ち収納凹部2a内に収納させることができ、そして、本件出願の発明においては、第1実施例及び第2実施例で示されたものにおいて、図13に示すように、収納凹部2aの下部の左側板2及び右側板3の内側に軸棒用孔14を凹み状に形成させておき、この軸棒用孔14には 軸棒15の端部が係入できるように予め構成しておくことにより、芯無しロールペーパーを使用する場合には、芯無しロールペーパーの中心部に細い軸棒15を挿通させて、軸棒15の両端側を軸棒用孔14に係入させて、良好に芯無しロールペーパーをロールペーパーホルダー1に装着させて使用することができ、その場合に支持アーム7は収納凹部2a内に収納されているため、芯無しロールペーパーの側面に倒れ込んで邪魔することがなく、芯無しロールペーパーから軽く良好に紙を引き出して使用することができるものとなる。
【001
なお、通常の芯有りロールペーパーを使用する場合には、収納凹部2aから支持アーム7を水平方向に内側へ突出させて、この支持アーム7をロールペーパーの芯孔内に挿入させて、芯有りロールペーパーを支持させて使用することができるものである。
なお、このような構造では、既存のロールペーパーホルダーに対し、収納凹部2aに係止孔2bを形成させ、かつ支持アーム7に係止突起7aを形成させれば、芯無しロールペーパーも芯有りロールペーパーも両方快適に使用できるロールペーパーホルダーにすることができ、既存のロールペーパーホルダーから、僅かな設計変更で大きなコストを掛けることなく製作することができるものとなる。
【001
【発明の効果】
本発明は、収納凹部内に収納される収納位置から、収納凹部から突出してロールペーパーを支持する使用位置に亘り回動可能な支持アームを備えたロールペーパーホルダーにおいて、前記支持アームの先端には、前記収納位置に保持させるための突起または孔が形成されているとともに、前記収納凹部の上壁面には、前記支持アームの突起または孔が係合される孔または突起が形成されて構成され、前記収納凹部の下部の左側板及び右側板の内側には、芯無しロールペーパーに挿通される軸棒の端部が係入される軸棒用孔が形成されていることにより、通常の芯有りロールペーパーを使用する場合は、支持アームにロールペーパーを支持させて良好に使用することができ、一方、芯無しロールペーパーを使用する場合には、支持アームを収納凹部内に確実に収納させて保持させておき、芯無しロールペーパーの側面に支持アームが干渉することのない状態としておくことができて、芯無しロールペーパーを支持する軸棒を確実に軸棒用孔に係入させて、軸棒がガタつくことなく、また紙切板との位置関係を正常なものとして、良好に芯無しロールペーパーを装着して使用することができる効果を有する。
【0019
また、収納位置に保持されている支持アームを使用位置に戻すための、工具掛部あるいはつまみ,押ボタン等が設けられていることにより、工具掛部に工具を掛けるか、あるいは、つまみまたは押ボタン等を押圧操作して、収納凹部内に収納保持されている支持アームを容易に使用位置に戻すことができ、使用勝手が良好化する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のロールペーパーホルダーの斜視構成図である。
【図2】 図1における支持アームの断面構成図である。
【図3】 異なる構造の支持アームの断面構成図である。
【図4】 さらに異なる支持アームの断面構成図である。
【図5】 収納凹部に、支持アームを引き出すために工具を掛けることのできる工具掛部を形成した要部拡大斜視構成図である。
【図6】 支持アームに、使用位置に戻すために操作するつまみを設けた側面構成図である。
【図7】 支持アームに、使用位置へ戻す時に引き出し操作できる引っ掛け爪を形成させた側面構成図である。
【図8】 さらに支持アームに押ボタンを設けた側面構成図である。
【図9】 支持アームそのものを伸縮可能に構成した断面構成図である。
【図10】 第2実施例のロールペーパーホルダーの斜視構成図である。
【図11】 図10における支持アームの断面構成図である。
【図12】 異なる構造の支持アームの断面構成図である。
【図13】 ペーパーホルダーに、芯無しロールペーパー用の軸棒の端部を係入させる軸棒用孔を形成させた斜視構成図である。
【符号の説明】
1 ロールペーパーホルダー
2 左側板
2a 収納凹部
2b 係止孔
2c 工具掛部
3 右側板
5 紙切板
7 支持アーム
7a 係止突起
7b 通し孔
7c 切込み
7e つまみ
7f 引っ掛け爪
7g 押ボタン
8 シリンダケース
9 コイルバネ
11 板バネ
12 バネ
13 樹脂バネ
14 軸棒用孔
15 軸棒
71 ガイド筒体
72 アーム体
D 工具
M 回動軸

Claims (2)

  1. 収納凹部内に収納される収納位置から、収納凹部から突出してロールペーパーを支持する使用位置に亘り回動可能な支持アームを備えたロールペーパーホルダーにおいて、前記支持アームの先端には、前記収納位置に保持させるための突起または孔が形成されているとともに、前記収納凹部の上壁面には、前記支持アームの突起または孔が係合される孔または突起が形成されて構成され、前記収納凹部の下部の左側板及び右側板の内側には、芯無しロールペーパーに挿通される軸棒の端部が係入される軸棒用孔が形成されていることを特徴とするロールペーパーホルダー。
  2. 前記収納位置に保持されている前記支持アームを前記使用位置に戻すための、工具掛部あるいはつまみ,押ボタン等が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロールペーパーホルダー。
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