JP3608328B2 - トイレットペーパーホルダ - Google Patents

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和明 松浦
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レバー等の操作により、筒芯内に差し込まれてペーパーロールを回動自在に支持する一対の心棒を、この筒芯の内外に移動させ、使用済みペーパーロールを下方に排出するとともに、収納された予備のペーパーロールを使用できる状態に保持するトイレットペーパーホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図27ないし図29は、レバーの操作により、使用済のペーパーロール(例えば筒芯)の排出と、内部に収納された予備のペーパーロールの使用可状態へのセットとが同時にできる半自動式の従来のトイレットペーパーホルダ(実開平5ー51193)を示している。
【0003】
このトイレットペーパーホルダでは、図27で示されるように、ホルダ本体500の両側に、上下動可能なリンク棒520によって回動される心棒510が取り付けられているとともに、ホルダ本体500の上部に、予備のペーパーロールRを支持する収納台530が回動自在に取り付けられている。そして、心棒510には、一端側にペーパーロールRの筒芯R1内に差し込まれる支持部511が形成され、他端側にペーパーロールRを仮置きする爪部512が形成されている。なお、図29で示されるように、心棒510は、両側に形成された円弧状のガイド溝513中に、ホルダ本体500側の支持突起501,502が嵌まり込むことにより、このホルダ本体500に支持されている。
【0004】
したがって、このトイレットペーパーホルダでは、図28で示されるように、レバー540を下方に押し下げることにより、リンク棒520が下降して、心棒510の支持部511がホルダ本体500の内方から外方に移動し、この支持部511に支持されていた空の筒芯R1が下方に落下されて排出されるとともに、心棒510の爪部512側がホルダ本体500内に突き出す。また、これと同時に、支持台530が回動して、これに支持された予備のペーパーロールRが下方へ落下し、心棒510の爪部512上に支持される。
【0005】
つぎに、レバー540から手を離し、例えば、バネ力によってこのレバー540を当初の位置に復帰させると、心棒510の支持部511が再びホルダ本体500内に突き出すとともに、爪部512がホルダ本体500の外方に移動するため、爪部512によって支持されていた予備のペーパーロールRが、この心棒510によって回動自在に支持される。この場合、収納台530も予備のペーパーロールRを支持できる位置に復帰する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のトイレットペーパーホルダでは、リンク棒520を上下動させることにより、ホルダ本体500の支持突起501,502を心棒510のガイド溝513中に移動させて、この心棒510を円弧状に回動(移動)させているため、心棒510が滑らかな動きをせず、この心棒510の回動に大きな力を要してしまうという問題があった。
【0007】
したがって、レバー540を引き戻すバネ部材にも、大きなバネ力を有するものを使用する必要があり、このため、レバー540を押し下げるには、バネ部材を引き伸す力とリンク棒520を押し下げる力とを加える必要があり、このレバー540の操作に大きな力を加える必要があった。
【0008】
この発明は、以上の点に鑑み、操作部の操作によって、心棒の支持部をペーパーロールの筒芯の内外に移動させる場合に、操作部に加える力を充分に軽減することができるトイレットペーパーホルダを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明は、操作部の操作により、筒芯内に差し込まれてペーパーロールを両側から回動自在に支持する一対の心棒を、この筒芯の内外に移動させ、使用済みペーパーロールを下方に排出するとともに、収納された予備のペーパーロールを使用できる状態に保持するトイレットペーパーホルダにおいて、左右両側に一対のカム部が形成され、操作部の操作により、左右に延びる中心線回りに回動するとともに、カム部間に、操作部の操作による回動によって、下方に落とし込まれた予備のペーパーロールを心棒側にて仮保持する下方位置と、この心棒側にあるペーパーロールの下方への排出の障害とならない上方位置とに往復動する予備ロール支持部が形成されているペーパーガイドを備えるとともに、中間部が回動自在に支持される心棒の一端側従動部に、ペーパーガイドのカム部に形成されたカムに係合し、他端側に形成されたペーパーロールの支持部を、予備ロール支持部の上方位置と下方位置への移動に伴って、ペーパーロールの筒芯の内外に移動させるカム面を形成し、さらに、ペーパーガイドの予備ロール支持部が上方位置から下方位置に移動する場合に、ペーパーロール側に加圧されるペーパーカッターのカット部を、ペーパーロール側から引き離す離間機構を備えていることである。
【0010】
この発明では、操作部の操作により、ペーパーガイドが回動し、このペーパーガイドのカムが心棒の従動部側のカム面に係合しつつ移動する。このことにより、心棒が滑らかに回動し、この心棒の支持部がペーパーロールの筒芯の内方や外方に移動する。一方、ペーパーガイドの予備ロール支持部は、操作部の操作前には、心棒側にあるペーパーロールの下方への排出の障害とならない上方位置にあるが、操作部の最初の操作によって、下方位置に移動し、上方から落とし込まれてくる予備のペーパーロールを心棒側で仮保持する。この場合、僅かな時間差で、心棒の支持部は、筒芯の外方に移動しており、使用済みのペーパーロールは下方に排出されている。そして、操作部の次の操作によって、予備のペーパーロールの筒芯内に心棒の支持部が移動し、この心棒によって、予備のペーパーロールが回動自在に支持されるとともに、予備ロール支持部が上方位置に移動する。
【0011】
また、この発明では、ペーパーガイドの予備ロール支持部が下方位置に移動する場合に、離間機構により、ペーパーカッターのカット部を心棒側のペーパーロールから引き離すようにしているため、予備用ペーパーロールの心棒側への落下にペーパーカッターが障害となることはない。したがって、ペーパーカッターのカット部を比較的大きな力でペーパーロール側に加圧しても不都合は生じない。
【0012】
この発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、上方位置にある予備ロール支持部が、予備のペーパーロールの収納台となっていることである。
【0013】
この発明では、予備ロール支持部の下方位置への移動によって、この予備ロール支持部によって収納支持されている予備のペーパーロールを心棒側に簡単に落とし込むことができる。
【0014】
この発明の請求項3記載の発明は、操作部の操作により、筒芯内に差し込まれてペーパーロールを両側から回動自在に支持する一対の心棒を、この筒芯の内外に移動させ、使用済みペーパーロールを下方に排出するとともに、収納された予備のペーパーロールを使用できる状態に保持するトイレットペーパーホルダにおいて、左右両側に一対のカム部が形成され、操作部の操作により、左右に延びる中心線回りに回動するペーパーガイドを備えるとともに、中間部が回動自在に支持される心棒の一端側従動部に、ペーパーガイドのカム部に形成されたカムに係合し、他端側に形成されたペーパーロールの支持部を、ペーパーガイドの回動に伴って、ペーパーロールの筒芯の内外に移動させるカム面を形成し、さらに、ペーパーガイドの下端部に、このペーパーガイドの回動に伴ない前方に移動して、使用済みのペーパーロールを受け取る筒芯受けを取り付けていることである。
【0015】
この発明では、操作部の操作により、ペーパーガイドが回動し、このペーパーガイドのカムが心棒の従動部側のカム面に係合しつつ移動する。このことにより、心棒が滑らかに回動し、この心棒の支持部がペーパーロールの筒芯外方に移動して、使用済のペーパーロールが下方に排出されるとともに、この支持部が予備のペーパーロールの筒芯内に移動して、このペーパーロールを回動自在に支持する。また、この発明では、ペーパーガイドが回動して、使用済のペーパーロール(筒芯)が下方に排出されると、筒芯受けも前方に移動して、この使用済のペーパーロール(筒芯)をキャッチする。したがって、この発明では、使用済のペーパーロール(筒芯)をキャッチする必要がない場合、すなわち、操作部を操作する前には、筒芯受けを後方の邪魔にならない位置に位置決めしておくことができる。
【0016】
この発明の請求項4記載の発明は、請求項1又は3記載の発明の場合において、ペーパーガイドのカムが、心棒の回動方向側に、従動部を挟み込むように形成されていることである。
【0017】
この発明では、例えば、心棒が支持部を上下方向に移動させるように回動される場合に、ペーパーガイドのカムは心棒の従動部を上下に挟み付けるように形成されているため、このカムの上部側によって、心棒の支持部は確実に上方に移動し、このカムの下部側によって、心棒の支持部は確実に下方に移動する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係るトイレットペーパーホルダの外観斜視図、図2及び図3はケーシング等を取り外した場合の、このトイレットペーパーホルダの内部の外観斜視図、図4はこのトイレットペーパーホルダの断面図、図5は図2の状態からペーパーカッターやスライダー等を取り外した場合の、このトイレットペーパーホルダの内部の外観斜視図である。
【0019】
このトイレットペーパーホルダ1は、図1及び図2で示されるように、ホルダ本体2と、ケーシング3と、開閉蓋4と、一対の心棒5(図4参照)と、ペーパーガイド6と、一対の押え蓋7と、ペーパーカッター8と、カッターバネ9(図3参照)と、スライダー10と、スライダバネ11と、筒芯受け12と、レバーキャップ13と、第1ロックバー14と、第2ロックバー15と、第1ロックバネ16(図5参照)と、第2ロックバネ17と、固定ビス18A,18B,18C等とから構成されている。なお、上記構成部品は、バネとビスを除いて、樹脂材によって一体的に形成されているものとする。
【0020】
ところで、第1及び第2ロックバー14,15と、第1及び第2ロックバネ16,17等からロック機構が構成されるが、以下、ロック機構を除いたこのトイレットペーパーホルダ1の主要部について説明する。
【0021】
ホルダ本体2は、図6で示されるように、後壁部20の左右両側に、略同形状の左側壁部21と右側壁部22とが前方に突出するように形成されている。後壁部20は、左及び右側壁部21,22の外方がやや前方に突出した後蓋部20aになっているとともに、左及び右側壁部21,22の内側上部もやや前方に突出するように形成され、ここに、凹状のケーシング3用嵌込部20bが形成されている。また、この後壁部20には、トイレットペーパーホルダ1の壁面側への取付孔20cやケーシング3用の支持孔20dが形成されている。
【0022】
左及び右側壁部21,22には、図6で示されるように、前端側中程に、外面側を突出させ、内面側を窪ませた段部21a,22aが対向するように形成されている。そして、この段部21a,22aには、左及び右側壁部21,22の前端面側に、ペーパーカッター8案内用の切欠部21b,22bが対向するように形成されているとともに、上部側に、ペーパーカッター8の支持孔21c,22cが対向するように形成されている。また、左及び右側壁部21,22の下部側には、心棒5を出し入れするための開口21d,22dが形成されており、この開口21d,22dを囲むように、左及び右側壁部21,22の外面側には、心棒5の支持部23が形成されている。この支持部23は、円筒部23aの内側に、開口21dの両縁に沿って、切欠部23bを有した支持板部が設けられたものである。この支持部23近傍の対向した位置には、内ねじが形成された一対の支持突起24a,24bが形成されている。
【0023】
右側壁部22の外面側には、段部22aの上下端部にかかるように、突状25aを有した一対のガイドレール25が上下方向に一直線状に形成されているとともに、第1及び第2ロックバー14,15支持用の台座部26a,26bと、3つのバネ受27a,27b,27cが形成されている。また、右側壁部22には、段部22aの位置に、第1ロック孔22eが形成されているとともに、上縁部側に、上端が一部開放された第2ロック孔22fが形成されている。さらに、左及び右側壁部21,22の下部側後部には、後壁部20の後蓋部20a側から、左及び右側壁部21,22の内面側に向かって、ペーパーガイド6嵌め込み用の開口28が形成されている。この場合、左及び右側壁部21,22の後端はペーパーガイド6の移動の障害にならないように、円弧状に形成されている。なお、図3で示されるように、左側壁部21の外面にも、バネ受27dが形成されている。
【0024】
ケーシング3は、後部側を除いて、ホルダ本体2の外方を覆う湾曲した薄板状のものであり、図7で示されるように、ケーシング本体30の前面側上部から上面側にかけて、入口開口30aが形成され、前面側下部から下面側にかけて出口開口30bが形成されている。ケーシング本体30の後端の上部側には、後部側を連結するように、断面L形の支持部31が水平に形成されており、後端の下部側には、固定用の爪部32が形成されている。なお、ケーシング本体30には、前面側に、上下に長いレバー用細孔30cが形成され、支持部31の両端側に、開閉蓋4支持用の凹部30dが形成されている。
【0025】
開閉蓋4は断面が略L字形に形成されたものであり、ケーシング3の入口開口30aを開閉自在に覆うものである。この開閉蓋4の後端には、ケーシング3の凹部30dに嵌め込まれる支持突起40が左右に突出するように形成されている。また、この開閉蓋4には、右側端側にホルダ本体2の第2ロック孔22fの位置に突起41が形成されている。
【0026】
ここで、ケーシング3と、開閉蓋4とをホルダ本体2に取り付けるには、支持突起40を凹部30dに嵌め込み、ケーシング3に開閉蓋4をセットした状態で、図4で示されるように、ケーシング3の支持部31をホルダ本体2の嵌込部20bに嵌め込むとともに、ケーシング3の爪部32(図7参照)をホルダ本体2の支持孔20d(図5参照)に差し込めばよい。そして、ケーシング本体30の側壁側と、ホルダ本体2の左及び右側壁部21,22、及び後蓋部20aとで、動作部材の設置空間V1(図6参照)が形成されるとともに、ケーシング本体30の前壁側とホルダ本体2の後壁部20及び左及び右側壁部21,22とで、ペーパーロールRの収納使用空間V2,V3(図4参照)が形成される。
【0027】
心棒5は、ペーパーロールRの筒芯R1内に左右両側から差し込まれ、このペーパーロールRを回動自在に支持するものである。この心棒5は、左右一対のものがホルダ本体2の支持部23に回動自在に取り付けられるが、例えば、図8及び図9で示される右側の心棒5について説明し、この心棒5と左右対称に形成される左側の心棒5については、その説明を省略する。
【0028】
心棒5には、図8で示されるように、一端側に、ペーパーロールRの支持部50が形成され、他端側にカム面S1,S2を有した従動部51が形成されているとともに、中間部両側にホルダ本体2の切欠部23bに嵌め込まれる支持突起52が形成されている。支持部50は、心棒5がホルダ本体2に取り付けられて、支持突起52を中心に回動した場合に、水平状態から垂直状態まで略90度だけ上下に移動する。この場合、支持部50は、心棒5が水平状態にある場合に、ホルダ本体2の開口22dからホルダ本体2内方に最も大きく突出するが、心棒5が垂直状態にある場合には、ホルダ本体2の開口22d内に没する。
【0029】
従動部51は、図8で示されるように、支持部50より一段低く形成されており、前壁部51aと右壁部51bとの上端側に端部が球面となった円柱部51cが形成されたものである。前壁部51aの下端側は、湾曲して支持突起52側に近付くように延びていて、この下端面が第1カム面S1となっている。そして、円柱部51cの上面から、右壁部51bの端部外面までが、第2カム面S2となっている。
【0030】
ペーパーガイド6は、図11で示されるように、予備のペーパーロールRの収納台となる予備ロール支持部60の左右両側に、前方に90度だけ屈曲した状態で肩部61が形成され、この肩部61の前端側に、カム部62が対称な形状で互いに対向するように形成されている。予備ロール支持部60は、ペーパーロールRよりやや曲率半径の大きい約1/4の円筒板から形成されており、上端側はカム部62の中程上方まで達しており、下端側はカム部62の下端と略同一レベルに形成されていて、下端側に筒芯受け12の支持部60aが形成されている。
【0031】
カム部62には、板状部62aの外面側に、円筒部62bが形成され、この円筒部62b内に形成された開口K1の縁部に沿って、第1カム62cと第2カム62dとが形成されている。第1カム62cは、板状になって外方に延びており、下面側が心棒5の第2カム面S2に当接し、第2カム62dは、薄い板状部の前端面側が心棒5の第1カム面S1に当接する。そして、円筒部62b内には、第1カム62c上方に、押え蓋7用の第1円孤孔K2が形成されており、円筒部62b外の肩部61寄りの板状部62aにも、支持突起24b用の第2円弧孔K3が形成されている。また、第2円弧孔K3に対向した板状部62aの前端面側には、支持突起24a用の凹状部K4が形成されている。なお、右側のカム部62の板状部62a外面には、内ねじを有する支持突起62eが形成されている。
【0032】
このペーパーガイド6をホルダ本体2に組み付けるには、肩部61をホルダ本体2の開口28に差し込み、予備ロール支持部60を左及び右側壁部21,22内方に位置決めするとともに、ホルダ本体2の支持部23外方に、カム部62を当接させればよい。この場合、ホルダ本体2の支持部23には、心棒5を支持させておき、ホルダ本体2の支持突起24a,24bを、それぞれ、カム部62の凹状部K4と第1円孤孔K2との中に位置決めする。このことにより、心棒5の従動部51は、カム部62の第1カム62cと第2カム62dによって上下に挟み付けられた状態になるとともに、このペーパーガイド6は支持突起24a,24bに案内されつつ、左右に延びる中心線M周りに一定角度だけ回動できるようになる。
【0033】
押え蓋7は、図12で示されるように、キャップ状に形成された本体部70の外側に、孔部を有する一対の支持部71が形成されたもので、本体部70の内面側には、2つの突起72が形成されている。この押え蓋7は、図2で示されるように、本体部70をペーパーガイド6の円筒部62bに嵌め込むとともに、支持部71をホルダ本体2の支持突起24a,24b上に重ねた後、支持部71を支持突起24側にねじで締め付けることにより、ホルダ本体2に取り付けられる。この場合、押え蓋7は、ペーパーガイド6の回動を案内するように、これに軽く当接するだけである。また、2本の突起72は、図20で示されるように、心棒5の支持突起52に軽く当接し、心棒5のがたつきを防止する。なお、突起72の一方は、第1円孤孔K2を通して、支持突起52に当てられる。
【0034】
ペーパーカッター8は、ペーパーロールRからペーパーを切り取るものであり、図10で示されるように、下部側にカット部80が形成されているとともに、左右の両端側上部に支持部81が形成されている。支持部81の側面後端部には、ホルダ本体2の支持孔21c,22cに回動自在に差し込まれる突起82が形成され、この支持部81の側面下端部には、ホルダ本体2の切欠部21b,22bに嵌め込まれるガイド突起83,84が形成されている。そして、左側のガイド突起84とホルダ本体2のバネ受27dとには、カッターバネ9が取り付けられ、このカッターバネ9によって、カット部80がペーパーロールR側に加圧される。
【0035】
スライダー10は、ホルダ本体2のガイドレール25に沿って上下に移動するものであり、図14で示されるように、上下に長い本体部100の前側にレバー部101と板カム部102とが突出し、後側に逆L字状のアーム部103が突出している。本体部100には、図15で示されるように、裏側に、ガイドレール25差し込み用の溝100aが形成され、この溝100a内に、ガイドレール25の突条25a下面に当接する突起100bが形成されている。また、本体部100には、板カム部102の下端側に小溝100cが形成されている。
【0036】
レバー部101は、このトイレットペーパーホルダ1の操作部となるものであり、ケーシング3の細孔30cから前方に突き出された前端部に、操作用のレバーキャップ13がねじによって取り付けられる。板カム部102は、ペーパーカッター8のガイド突起83とともに、このカット部80の離間機構を構成するものであり、前端面が、最も前方に突出する垂直部102aと、この垂直部102aから本体部100の小溝100c側に向かって傾斜する斜辺部102bとから構成されており、ペーパーカッター8のガイド突起83が、図3で示されるように、この前端面にカッターバネ9を介して加圧される。アーム部103には、下端部に、ペーパーガイド6の支持突起62eが差し込まれる前後に長い横孔103aが形成されているとともに、裏面側には、スライダバネ11用のバネ受け103bと、このスライダー10の上下移動を規制するロック突起103cが形成されている。なお、支持突起62eには、横孔103aからの抜け出しを防止するために、固定ビス18Aがねじこまれる。
【0037】
スライダバネ11は、スライダー10のバネ受け103bとホルダ本体2のバネ受27a間に取り付けられ、スライダー10を上方に引き上げるためのものである。
【0038】
筒芯受け12は、ホルダ本体2側から排出される使用済ペーパーロールR(筒芯R1)を受け取るものであり、図7で示されるように、上部に、ペーパーガイド6の支持部60aに着脱容易に取り付けられるフック部120が形成され、下部に芯受部121が形成されている。フック部120には、図13で示されるように、内側に爪部120aが突出しており、この爪部120aがペーパーガイド6の支持部60aに形成された凹部Nに係合しているため、筒芯受け12は、ペーパーガイド6と相対的に移動することなく、一体となって移動する。このため、筒芯受け12は、ペーパーガイド6の予備ロール支持部60が下方位置B2に達すると、図19で示されるように、芯受部121を前方に突出させた斜めの状態に位置決めされる。
【0039】
つぎに、このトイレットペーパーホルダ1の主要部の動作について、図18と図19とを参照しつつ説明する。
【0040】
まず、図18で示される状態について説明すると、スライダー10は、ガイドレール25に沿いつつ、スライダバネ11によって上方に引き上げられ、支持突起62eを介して、ペーパーガイド6の肩部61が、ホルダ本体2の開口28の上縁に突き当たることにより、非作動位置A1に位置決めされている。この場合、ペーパーガイド6の予備ロール支持部60は、上端部がカム部62の上方に延びた位置(以下、予備ロール支持部60のこの位置を上方位置B1という)に位置決めされ、一対の心棒5は支持部50をホルダ本体2内方に突出させた水平な状態で位置決めされている。また、筒芯受け12は受け部121を下部側に配置した状態で位置決めされている。
【0041】
以上の状態で、図4で示されるように、ホルダ本体2の左及び右側壁部21,22の内面側には、ペーパーガイド6の予備ロール支持部60の上方に、予備ロール収納空間V2が形成され、ここに予備のペーパーロールRが収納されているとともに、予備ロール支持部60の下方に、ペーパーロールRの使用空間V3が形成され、ここにペーパーロールRが使用可の状態で保持されている。この使用可の状態のペーパーロールRは、筒芯R1の左右両側に心棒5の支持部50が差し込まれ、この心棒5によって回動自在に支持されている。また、この使用可の状態のペーパーロールRには、ペーパーカッター8のカット部80がカッターバネ9によって加圧されている。
【0042】
なお、説明の都合上、予備ロール空間V2にあるペーパーロールRを予備位置C1にあると呼び、使用空間V3にあるペーパーロールRを使用位置C2にあると呼ぶ。
【0043】
つぎに使用可の状態のペーパーロールRを使い尽くして、これが筒芯R1のみになった(図18の状態)場合について説明する。この場合、図19で示されるように、レバー部101をスライダバネ11の弾性力に抗しつつ下方に押し下げ、スライダー10をガイドレール25に沿って最も低い作動位置A2(支持突起24a,24bがペーパーガイド6の円弧孔K3や凹状部K4の端部に突き当たる位置)まで下降させる。
【0044】
このことにより、スライダー10の板カム部102が下降し、この板カム部102の端面に沿ってペーパーカッター8のガイド突起83がカッターバネ9の弾性力に抗しつつ前方に移動するため、ペーパーカッター8は、カット部80が心棒5側から引き離されて、略垂直な状態に位置決めされる。また、スライダー10の下降により、ペーパーガイド6が中心線Mを中心に回動され、予備ロール支持部60の下端側が心棒5の直下の位置(以下、予備ロール支持部60のこの位置を下方位置B2という)まで達する。このため、心棒5は、ペーパーガイド6のカム部62の作用により、支持部50がホルダ本体2の開口21d,22d内に移動するとともに、筒芯受け12は、芯受部121を前方に突出させた斜めの状態に位置決めされる。
【0045】
したがって、まず、心棒5に支持されていた空の筒芯R1が下方に落下し、筒芯受け12上を転がって、芯受部121中に位置決めされるとともに、予備のペーパーロールRが予備位置C1から使用位置C2まで落とし込まれて、予備ロール支持部60上に再び支持される。なお、ペーパーガイド6の予備ロール支持部60は、予備のペーパーロールRを避けるように回動するため、この予備ロール支持部60と予備のペーパーロールRとが干渉してしまうことはない。
【0046】
つぎに、スライダー10のレバーキャップ13から手を離すと、スライダー10はスライダバネ11の作用により、非作動位置A1まで上昇する(図18の状態)。このことにより、ペーパーガイド6は予備ロール支持部60が上方位置B1に達するまで逆方向に回動するとともに、筒芯受け12は芯受部121が下向きになる状態まで移動する。
【0047】
このことにより、使用位置C2に位置決めされていたペーパーロールRの筒芯R1内に、ペーパーガイド6のカム部62の作用で、心棒5の支持部50が差し込まれ、このペーパーロールRが心棒5により回動自在に支持されるとともに、上方位置B1に移動したペーパーガイド6の予備ロール支持部60上には、他の予備用ペーパーロールRが支持できるようになる。一方、スライダー10の上昇により、ペーパーカッター8は、ガイド突起83が板カム部102の端面に沿って移動するが、これが斜辺部102bの所定位置に達した位置で、カット部80がペーパーロールRに突き当たることにより、位置決めされる。そして、この状態で、使用位置C2にあるペーパーロールRは使用可の状態となる。
【0048】
なお、開閉蓋4を開けることにより、予備ロール空間V2中には新たな予備のペーパーロールRが収納できるとともに、筒芯受け12からは、筒芯R1を簡単に除去することができる。
【0049】
ここで、ペーパーガイド6のカム部62と心棒5の第1及び第2カム面S1,S2との作用を説明する。
【0050】
まず、図20で示されるように、ペーパーガイド6の予備ロール支持部60が上方位置B1にある場合には、図23の(a)、(b)で示されるように、ペーパーガイド6の第1カム62cが心棒5の円柱部51c上の第2カム面S2上にあり、ペーパーガイド6の第2カム62dが心棒5の従動部51側下方の第1カム面S1近傍にある。この場合、心棒5には、支持突起52を中心として、自重により支持部50側が下方に回動するようなモーメントが作用するため、この心棒5は、第1カム62cにより、自重による回動が規制され、支持部50がホルダ本体2内に突出した水平な状態に位置決めされる。
【0051】
つぎに、図21で示されるように、ペーパーガイド6が中心線Mを中心にある程度回動すると、図23の(c)、(d)で示されるように、第1カム62cが上昇して、第2カム面S2の円柱部51cの球面側に逃げるとともに、第2カム62dが第1カム面S1上を摺動しつつ上昇して、この第1カム面S1を上方に押し上げる。このため、心棒5の支持部50は所定角度だけ下向きに回動して、斜めの状態となる。この場合、心棒5の自重によるモーメントによっても、上記の状態が促進される。
【0052】
つぎに、図22で示されるように、ペーパーガイド6の予備ロール支持部60が下方位置B2まで下降すると、図23の(e)、(f)で示されるように、第1カム62cは端部が更に上昇して、第2カム面S2の右壁部51b端部側に逃げるとともに、第2カム62dが第1カム面S1上を摺動しつつ上昇して、この第1カム面S1を更に上方に押し上げる。このため、心棒5の支持部50は、略垂直な状態となって、ホルダ本体2の開口22d内に没した状態となる。なお、この場合においても、自重によるモーメントが上記の状態を促進する。
【0053】
つぎに、ペーパーガイド6の予備ロール支持部60が下方位置B2から上方位置B1まで回動する場合には、第1カム62cが下降するとともに、第2カム62dが下方に逃げるため、心棒5の支持部50は垂直な状態から水平な状態に移動され、ホルダ本体2の内方に突き出すようになる。
【0054】
以上のように、このトイレットペーパーホルダ1では、ペーパーガイド6の第1及び第2カム62c,62dを心棒5の第1及び第2カム面S1,S2に摺動させることにより、心棒5を滑らかな動きで回動させているため、この心棒5の支持部50を小さな力でペーパーロールRの筒芯R1の内外に移動させることができる。このため、ペーパーガイド6を介して、スライダー10が比較的小さな力で上下動できるため、スライダー10のレバー部101の操作を小さな力でなすことができる。一方、スライダー10が比較的小さな力で上下動できるため、その分、スライダー10を上昇させるスライダバネ11のバネ力も小さなものとすることができ、この実施の形態のように、スライダバネ11の弾性力に抗しつつレバー部101を操作する場合には、さらにスライダバネ11のバネ力が小さくなった分だけ、レバー部101の操作を小さな力でなすことができる。
【0055】
なお、ペーパーガイド6の予備ロール支持部60が上方位置B1にある場合、心棒5の回動を規制するペーパーガイド6の第1カム62cと心棒5の第2カム面S2とが略水平な状態で接しているため(図23の(b)参照)、心棒5の支持部50側にペーパーロールRの重さが加わっても、この荷重はペーパーガイド6を回動させる向きには作用しない。したがって、予備ロール支持部60が上方位置B1にある場合には、スライダバネ11には、スライダー10や筒芯受け12の重量等を支えるだけのバネ力があればよく、この点でも、予備ロール支持部60が下方位置B2に達した場合の、このスライダバネ11のバネ力を減少させることができ、その分、レバー部101に加える力を減少できる。
【0056】
また、このトイレットペーパーホルダ1では、ペーパーガイド6に上方位置B1と下方位置B2とに往復動する予備ロール支持部60を形成しているので、心棒5の支持部50がペーパーロールRの筒芯R1外に移動している場合に、使用位置C2側に移動した予備のペーパーロールRを、この予備ロール支持部60によって簡単に仮保持することができる。この場合、上方位置B1にある予備ロール支持部60が、予備のペーパーロールRの収納台を兼ねており、この予備ロール支持部60が上方位置B1から下方位置B2に移動する場合に、予備のペーパーロールRが下方に落とし込まれるので、予備のペーパーロールRの収納と下方位置C2への移動(落下)を、この予備ロール支持部60によって、簡単かつタイミングよく行なうことができる。
【0057】
さらに、このトイレットペーパーホルダ1では、心棒5の従動部51の下面側と上面側とに、それぞれ第1カム面S1と第2カム面S2とを形成し、ペーパーガイド6の第1カム62cと第2カム62dとでこの従動部51を挟み付けるようにしているため、カム機構を使用した場合でも、心棒5を確実に回動させることができる。したがって、心棒5の支持突起52周りにごみ等が噛み込んでも、支持部50をペーパーロールRの筒芯R1の内外に確実に移動でき、かつ、心棒5をカムの無い側に不安定に回動させてしまうこともない。
【0058】
また、このトイレットペーパーホルダ1では、予備のペーパーロールRを予備位置C1から使用位置C2に落下させる場合に、このペーパーロールRの落下の邪魔にならないように、ペーパーカッター8のカット部80を心棒5(ペーパーロールR)側から引き離す離間機構を有しているため、カット部80をペーパーロールR側に加圧するカッターバネ9のバネ力を充分に大きくすることができる。このため、ペーパーカッター8を押さえずに、片手でぺーパーをカットしても、ペーパーカッター8にがたつきが生じないようにすることができ、ペーパーの片手カットができるようになる。
【0059】
さらに、このトイレットペーパーホルダ1では、筒芯受け12をペーパーガイド6の回動に伴なって前方に移動させることにより、この筒芯受け12で、落下してくる筒芯R1をキャッチするようにしているので、筒芯R1をキャッチする必要のないペーパーガイド6の回動前、すなわち、レバーキャップ13の操作前には、この筒芯受け12を、ペーパーロールRの使用の邪魔にならない、トイレットペーパーホルダ1の取り付け面側に位置決めしておくことができる。なお、この場合、筒芯受け12は、ペーパーガイド6に対して、相対的に移動(回動)するものであってもよい。
【0060】
また、このトイレットペーパーホルダ1では、筒芯受け12がペーパーガイド6の下端側にこのペーパーガイド6と相対移動しないように取り付けられていて、筒芯R1をキャッチする場合に、芯受部121を前方に突出させた斜めの状態に位置決めされるため、筒芯R1の落下位置に狂いが生じたり、筒芯R1がやや前方に向かうよう斜めに落下しても、この筒芯受け12により、筒芯R1を確実にキャッチすることができる。このため、筒芯受け12の芯受部121側を大きくする必要がなく、筒芯受け12の小型化をも図ることができる。また、筒芯受け12がペーパーガイド6の回動時にがたつき、これがトイレットペーパーホルダ1の取り付け面側に当ってしまうこともない。もちろん、筒芯受け12は、ペーパーガイド6に着脱容易に取り付けられるため、不要の場合には、取り外しておけばよい。
【0061】
なお、このトイレットペーパーホルダ1では、上方位置B1にあるペーパーガイド6の予備ロール支持部60に、予備のペーパーロールRの収納台としての機能を持たせたが、この収納台を別に設け、予備ロール支持部60が下方位置B2に移動するタイミングに合わせて、この収納台から予備のペーパーロールRを使用位置C2側に落下させるようにしてもよい。この場合、この収納台上には多数のペーパーロールを収納できる。
【0062】
つぎに、このトイレットペーパーホルダ1のロック機構について説明する。このロック機構は、開閉蓋4が開いている場合には、レバー部101を介してスライダー10の上下動ができるが、開閉蓋4が閉じている場合には、ペーパーカッター8のカット部80がペーパーロールRの筒芯R1側に充分に移動している場合でなければ、レバー部101を介してスライダー10の上下動ができないようにしたものである。
【0063】
このロック機構は、第1及び第2ロックバー14,15と、第1及び第2ロックバネ16,17と、開閉蓋4の突起41と、スライダー10のロック突起103c等とから構成される。
【0064】
第1ロックバー14は、図16で示されるように、支持部140を中心として、上アーム部141と下アーム部142とが一直線状に延びるように形成されたもので、支持部140がホルダ本体2の台座部26aに固定ビス18Bを介して回動自在に取り付けられる。上アーム部141の上端には、ホルダ本体2の第2ロック孔22fに差し込まれる突起141aが形成され、下アーム部142の下端には、第2ロックバー15のガイド孔153a(後述)に差し込まれる突起142aが形成されている。また、下アーム部142には、バネ受け142bが形成され、第1ロックバー14は、このバネ受け142bとホルダ本体2のバネ受け27bとに取り付けられる第1ロックバネ16によって、図18中、固定ビス18Bを中心として反時計回り方向に加圧付勢されている。
【0065】
第2ロックバー15は、図17で示されるように、上下方向に延びる本体部150の下端に支持部151が形成され、右側面側にスライダー10のロック突起103cに係脱するロック突起152が形成されている。また、この本体部150の後面側には、ガイド孔153aを有する突起153とバネ受け154が形成されているとともに、本体部150の前面側には、ホルダ本体2の第1ロック孔22e内に延びるロッド部155が形成されている。この第2ロックバー15は、支持部151がホルダ本体2の台座部26bに、固定ビス18Cを介して、回動自在に取り付けられている。そして、この第2ロックバー15は、バネ受け154とホルダ本体2のバネ受け27cとに取り付けられる第2ロックバネ17によって、図18中、固定ビス18Cを中心として、反時計回り方向に加圧付勢されている。
【0066】
つぎに、このロック機構の動作について説明する。
まず、図24で示されるように、開閉蓋4が開いていて、開閉蓋4の突起41が第1ロックバー14の突起141aから離間している場合について説明する。この場合、第1ロックバー14が、第1ロックバネ16の作用により固定ビス18Bを中心に、反時計回り方向に加圧付勢されるため、第2ロックバー15は、この第1ロックバー14の突起142aを介して、固定ビス18Cを中心に時計回り方向に力を受ける。一方、第2ロックバー15は、第2ロックバネ17によって反時計回り方向に加圧付勢されるが、第1ロックバネ16のバネ力が第2ロックバネ17のバネ力より強いため、第2ロックバー15は固定ビス18Cを中心に僅かに時計回り方向に回動され、第2ロックバー15のロック突起152がスライダー10の裏面側に形成されたロック突起103cの直下から右側にずれた位置に位置決めされる。
【0067】
このため、レバー部101を下方に押すことにより、スライダー10を作動位置A2まで下降でき、このトイレットペーパーホルダ1に対するペーパーロールR等のセット作業が可能となる。
【0068】
つぎに、図25で示されるように、開閉蓋4を閉じた場合について説明する。この場合、突起141aが突起41によって押されるため、第1ロックバー14は第1ロックバネ16の弾性力に抗しつつ、時計回り方向に僅かに回動される。このため、第2ロックバー15も、第2ロックバネ17の作用により、固定ビス18Cを中心に、突起142aがガイド孔153aの縁部に当たるまで、反時計回り方向に回動する。このことにより、第2ロックバー15のロック突起152がスライダー10のロック突起103cの直下に位置決めされ、レバー部101を下方に押しても、ロック突起103cがロック突起152に当たって、スライダー10は下降できず、このトイレットペーパーホルダ1に対するペーパーロールR等のセット作業はできないこととなる。
【0069】
一方、図26で示されるように、開閉蓋4は閉じているが、使用中のペーパーロールRが、略筒芯R1のみになった場合について説明する。この場合、ペーパーカッター8の支持部81が、カッターバネ9の作用により、第2ロックバー15のロッド部155を右方に押すため、第2ロックバー15は、第2ロックバネ17の弾性力に抗しつつ僅かに時計回り方向に回動し、ロック突起152がロック突起103cの位置からずれる。このため、レバー部101によりスライダー10を作動位置A2まで下降させることができ、このトイレットペーパーホルダ1に対するペーパーロールR等のセット作業が可能となる。
【0070】
なお、図19で示されるように、スライダー10を下方の作動位置A2に移動させた場合、スライダー10のロック突起152は、第2ロックバー15のロック突起103cの直下に位置決めされるが、ロック突起152の上端とロック突起103cの下端とが傾斜面によって逃げているため、その後、レバーキャップ13から手を離すことにより、スライダー10は非作動位置A1に復帰できる。
【0071】
以上のように、このトイレットペーパーホルダ1では、不要な場合にスライダー10を下降できないようにしているため、未だ充分にペーパーの残った使用中のペーパーロールRを排出してしまうことがないとともに、開閉蓋4さえ開けてやればいつでもペーパーロールRのセットができるため、使用の容易化を図ることができる。なお、開閉蓋4をキーの使用によって開閉できるようにすれば、不必要に開閉蓋4を開けて、スライダー10を上下動させることもなくなる。
【0072】
【発明の効果】
この発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
【0073】
この発明の請求項1記載の発明によれば、操作部の操作によって、心棒の支持部をペーパーロールの筒芯の内外に移動させる場合に、操作部によって心棒を滑らかに回動でき、この操作部に加える力を充分に軽減することができるとともに、心棒の支持部がペーパーロールの筒芯外方に移動している場合に、心棒側に移動した予備のペーパーロールをこの予備ロール支持部により簡単に仮保持することができる。また、この発明によれば、ペーパーカッターのカット部をペーパーロール側に充分に加圧でき、片手でペーパーカッタを押さえる必要がなくなって、ペーパーの片手カットができるようになる。
【0074】
この発明の請求項2記載の発明によれば、予備のペーパーロールの収納と使用位置側への落下を、この予備ロール支持部によって簡単になすことができる。
【0075】
この発明の請求項3記載の発明によれば、操作部の操作によって、心棒の支持部をペーパーロールの筒芯の内外に移動させる場合に、操作部によって心棒を滑らかに回動でき、この操作部に加える力を充分に軽減することができる。また、この発明によれば、筒芯受けによって使用済みのペーパーロールの処理が簡単にできるとともに、必要がない場合には、この筒芯受けを邪魔に成らない位置に位置決めしておくことができる。
【0076】
この発明の請求項4記載の発明によれば、心棒の支持部をペーパーロールの筒芯内外に確実に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るトイレットペーパーホルダの外観斜視図である。
【図2】ケーシング等を外した状態における、このトイレットペーパーホルダの内部の右側斜視図である。
【図3】ケーシング等を外した状態における、このトイレットペーパーホルダの内部の左側斜視図である。
【図4】このトイレットペーパーホルダの断面図である。
【図5】ホルダ本体にロック機構、ペーパーガイド、心棒等を取り付けた状態の外観斜視図である。
【図6】ホルダ本体の外観斜視図である。
【図7】ケーシング、開閉蓋及び筒芯受けの外観斜視図である。
【図8】心棒の表側の外観斜視図である。
【図9】心棒の裏側の外観斜視図である。
【図10】ペーパーカッターの外観斜視図である。
【図11】ペーパーガイドの外観斜視図である。
【図12】押さえ蓋の内面側の外観斜視図である。
【図13】筒芯受けの取付部の状態を示す断面図である。
【図14】スライダーの表側の外観斜視図である。
【図15】スライダーの裏側の外観斜視図である。
【図16】第1ロックバーの外観斜視図である。
【図17】第2ロックバーの外観斜視図である。
【図18】主要部品の配置を示す図である。
【図19】主要部品の作用説明図である。
【図20】ペーパーガイドの第1の作用説明図である。
【図21】ペーパーガイドの第2の作用説明図である。
【図22】ペーパーガイドの第3の作用説明図である。
【図23】心棒の作用説明図である。
【図24】ロック機構の部品の配置を示す図である。
【図25】ロック機構の第1の作用説明図である。
【図26】ロック機構の第2の作用説明図である。
【図27】従来のトイレットペーパーホルダの主要部を示す図である。
【図28】このトイレットペーパーホルダの作用説明図である。
【図29】このトイレットペーパーホルダの心棒の支持状況を示す図である。
【符号の説明】
5 心棒
6 ペーパーガイド
8 ペーパーカッター
12 筒芯受け
50 支持部
51 従動部
60 予備ロール支持部
62 カム部
62c 第1カム
62d 第2カム
83 ガイド突起(離間機構)
102 カム板102(離間機構)
121 芯受部
101 レバー部(操作部)
B1 上方位置
B2 下方位置
M 中心線
R ペーパーロール
R1 筒芯
S1 第1カム面(カム面)
S2 第2カム面(カム面)

Claims (4)

  1. 操作部の操作により、筒芯内に差し込まれてペーパーロールを両側から回動自在に支持する一対の心棒を、この筒芯の内外に移動させ、使用済みペーパーロールを下方に排出するとともに、収納された予備のペーパーロールを使用できる状態に保持するトイレットペーパーホルダにおいて、
    左右両側に一対のカム部が形成され、操作部の操作により、左右に延びる中心線回りに回動するとともに、上記カム部間に、上記操作部の操作による回動によって、下方に落とし込まれた予備のペーパーロールを心棒側にて仮保持する下方位置と、この心棒側にあるペーパーロールの下方への排出の障害とならない上方位置とに往復動する予備ロール支持部が形成されているペーパーガイドを備えるとともに、
    中間部が回動自在に支持される上記心棒の一端側従動部に、上記ペーパーガイドの上記カム部に形成されたカムに係合し、他端側に形成されたペーパーロールの支持部を、上記予備ロール支持部の上記上方位置と上記下方位置への移動に伴って、ペーパーロールの筒芯の内外に移動させるカム面を形成し、
    さらに、上記ペーパーガイドの上記予備ロール支持部が上記上方位置から上記下方位置に移動する場合に、ペーパーロール側に加圧されるペーパーカッターのカット部を、上記ペーパーロール側から引き離す離間機構を備えていることを特徴とするトイレットペーパーホルダ。
  2. 前記上方位置にある前記予備ロール支持部が、前記予備のペーパーロールの収納台を兼ねていることを特徴とする請求項1記載のトイレットペーパーホルダ。
  3. 操作部の操作により、筒芯内に差し込まれてペーパーロールを両側から回動自在に支持する一対の心棒を、この筒芯の内外に移動させ、使用済みペーパーロールを下方に排出するとともに、収納された予備のペーパーロールを使用できる状態に保持するトイレットペーパーホルダにおいて、
    左右両側に一対のカム部が形成され、操作部の操作により、左右に延びる中心線回りに回動するペーパーガイドを備えるとともに、
    中間部が回動自在に支持される上記心棒の一端側従動部に、上記ペーパーガイドの上記カム部に形成されたカムに係合し、他端側に形成されたペーパーロールの支持部を、上記ペーパーガイドの回動に伴って、ペーパーロールの筒芯の内外に移動させるカム面を形成し、
    さらに、上記ペーパーガイドの下端部に、このペーパーガイドの回動に伴ない前方に移動して、使用済みのペーパーロールを受け取る筒芯受けを取り付けていることを特徴とするトイレットペーパーホルダ。
  4. 前記ペーパーガイドの前記カムが、前記心棒の回動方向側に、前記従動部を挟み込むように形成されていることを特徴とする請求項1又は3記載のトイレットペーパーホルダ。
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