JP3220372U - 工具携帯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者のベルトにホルダー本体を装着してブラケットに工具を携帯する工具携帯具において、操作性に優れた抜け止め機構を具備させる。
【解決手段】工具携帯具は、背面にベルト装着部11を設けたベース体1の表面に、表面側に開口したU状の収納部21と内周縁に溝部22を形成した蓋板体2を固着したホルダー本体と、携帯対象の工具を装着するブラケットBとで構成され、抜け止め機構は、蓋板体2に設けた突出孔23から収納空間に出没動作してブラケットBの抜け止めをなす係止部を設けたストッパー体31と、ストッパー体を突出方向に付勢する付勢部材33と、一端を枢支して他端をホルダー本体外に突出する操作部、及び回動動作でストッパー体31を出没動作させる操作体32とで構成される。
【選択図】図2
【解決手段】工具携帯具は、背面にベルト装着部11を設けたベース体1の表面に、表面側に開口したU状の収納部21と内周縁に溝部22を形成した蓋板体2を固着したホルダー本体と、携帯対象の工具を装着するブラケットBとで構成され、抜け止め機構は、蓋板体2に設けた突出孔23から収納空間に出没動作してブラケットBの抜け止めをなす係止部を設けたストッパー体31と、ストッパー体を突出方向に付勢する付勢部材33と、一端を枢支して他端をホルダー本体外に突出する操作部、及び回動動作でストッパー体31を出没動作させる操作体32とで構成される。
【選択図】図2
Description
本考案は、工具(主として巻尺)を携帯するのに便利な工具携帯具に関するものである。
巻尺などを携帯するに際して、作業者のベルトに装着する工具携帯具が知られている。例えば特許文献1,2には、ベルトに装着したホルダーに工具側に設けたブラケットを着脱自在とする構造の工具携帯具が開示されている。
具体的には、ホルダー本体の裏面側にベルト装着部を設け、表面側にブラケットの上方から収納する収納空間(両側に溝を形成)を設けると共に、前記収納空間に突出する係止部を備えたブラケットの抜け止め機構を設けている。
特許文献1に開示されているブラケットの抜け止め機構は、収納空間に隣設した斜め下方の傾斜面にスライド自在に且つ収納空間方向に付勢されたスライダを設け、スライダに形成した係止部が、収納空間内に差込み収納されたブラケットの後端角部に当接してブラケットの抜け止めを実現し、スライダの強制的スライドによって係止部のブラケットとの接触を解除して、ブラケットを引き抜くようにしたものである。
また特許文献2に開示されているブラケットの抜け止め機構は、
コーナー部を枢結して収納空間に隣接して設けたL状アーム体の下辺に始動部を設け、側辺内側に係止部を設け、ブラケットの収納空間への差込みで始動部を下圧してアーム体を回動し、係止部が収納空間に突出して抜け止めを実現し、アーム体の操作でブラケットを押し上げると同時に係止部を後退して、ブラケットを引き抜くようにしたものである。
コーナー部を枢結して収納空間に隣接して設けたL状アーム体の下辺に始動部を設け、側辺内側に係止部を設け、ブラケットの収納空間への差込みで始動部を下圧してアーム体を回動し、係止部が収納空間に突出して抜け止めを実現し、アーム体の操作でブラケットを押し上げると同時に係止部を後退して、ブラケットを引き抜くようにしたものである。
特許文献1開示のホルダーにおいては、ストッパー機能を発揮する付勢されたスライダを直接操作する構造であるので、付勢力が弱いと不意にスットパー解除がなされる虞れがあり、付勢力を強めると解除操作が煩瑣となる。また特許文献2に開示されているようにブラケット(工具側)の着脱操作に際して、ブラケットでアーム体の下端を確りと押圧しないと抜け止め機能が発揮されないので、中途半端な状態でブラケットと装着される恐れがある。
そこで本考案は、付勢されたストッパーと操作アームを各別に構成することで、操作性の向上並びに装着操作性に優れた工具携帯具を提案したものである。
本考案に係る工具携帯具は、背面にベルト装着部を設けたベース体の表面に、表面側に開口したU状の収納部と前記収納部の内周縁に溝部を形成した蓋板体を固着したホルダー本体と、収納部開口形状内に納まる工具連結用の突出部、及び前記溝部内に嵌合する周縁鍔部を備えたブラケットから構成され、ホルダー本体に、蓋板体に設けた突出孔から収納空間に出没動作してブラケットの抜け止めをなす係止部を設けたストッパー体と、前記ストッパー体を突出方向に付勢する付勢部材と、一端を枢支して他端をホルダー本体外に突出させて操作部に形成すると共に、回動動作でストッパー体を出没動作させる操作体とからなるブラケット抜け止め機構を組み込んでなることを特徴とするものである。
而してブラケットに所望の工具(例えば巻尺)を装着し、当該工具(巻尺)の携帯具として使用するもので、ホルダー本体を作業者のベルトに装着し、ブラケットの周縁鍔部を溝部に挿入することで、収納部の表面側開口部分から突出部が突出して所定の工具(巻尺)を本携帯具に装着して携帯可能とするものである。
また前記の工具装着時にブラケットに対してストッパー体の係止部で係止することとで工具が携帯具から分離することが防止され、工具携帯時に工具が携帯時から外れてしまうという不測の事態が避けられ、操作部の操作で係止部の没入動作(係止解除)を行って、工具の分離が実現するもので、特に本考案は、操作体の回動動作でストッパー体の没入動作を行うので、ストッパー体を強い付勢力を印加することで係止力を高めたとしても、工具分離のための操作力を低減できる。
本考案の構成は上記のとおりで、ブラケット(工具側)のホルダー本体からの抜け止めを実現する抜け止め機構において、係止部の係止方向付勢力を高めても、良好な操作性を得る構造として、工具の抜け止め機能を向上させると共に、工具着脱のための操作性に優れた工具携帯具を提供できたものである。
次に本考案の実施形態について説明する。実施形態に示した工具装着具は、ホルダー本体AとブラケットBで構成され、ホルダー本体Aは、ベース体1と蓋板体2とで形成され、ベース本体1に抜け止め機構3を付設してなる。
ベース体1は、背面に係止舌辺を垂設し、若しくはベルト挿通孔等のベルト装着部11を設けてなり、表面側に抜け止め機構3を組み込んだものである。
蓋板体2は、表面側に開口したU状の収納部21と前記収納部21の内周縁に溝部22を形成し、収納部21の空間に後述する抜け止め機構3のストッパー体31の係止部311が突出する突出孔23を、収納部21の側面上部に形成してなる。
抜け止め機構3は、ストッパー体31と操作体32と、付勢部材(バネ体)33で構成され、ホルダー本体Aの表面側にストッパー体31の出没動作方向を定めるガイドレール12と、ガイドレール12に隣接して付勢部材33の収納溝13と、後述する操作体32の回動限界を定める制止受部14を設けてなる。
ストッパー体31は、前記突出孔23と対応して蓋板体2をベース体1の表面に固着した際に収納部内に突出する係止部311と、前記ガイドレール12に嵌合するガイド溝312と、付勢部材33が納まる凹部313と、後述する操作体32との当接面314を備えてなる。
操作体32は、下端をベース体1の表面下方に枢結(枢結部321)し、上方をストッパー体31の方向に屈曲して当該屈曲部322をストッパー体31の当接面314と当接させ、先端をホルダー本体A(ベース体1)の外方に突出させて操作部323を設けたものである。
前記の抜け止め機構3の各部材の組み込みは、ストッパー体31のガイド溝312をガイドレール12に跨らせると共に、凹部313の部分を収納溝13内で収納し、収納溝13内に納めた付勢部材33の先端を前記凹部313内に納め、下端を枢結した操作体32の操作部323をベース体1から外方に突出させて装着するものである。
また前記の操作体32の装着に際しては、屈曲部322を当接面314と当接させ付勢部材33の付勢力で操作体32を制止受部14に衝突することで、ストッパー体31及び操作体32を安定状態とするものである。
更に抜け止め機構3をベース本体に組み込んだ後に、ベース体1の表面全体を蓋板体2で覆うように蓋板体を固着するが、その際にストッパー体31の係止部311が突出孔23から蓋板体2側に突出させる。
ブラケットBは、収納部21にその上方から差し入れて装着可能としたもので、収納部21の表面側の開口形状内に納まる突出部4と、収納部21に差し入れる際に収納部21の内周縁の溝部22内に嵌合する周縁鍔部5を設けたものである。
而してブラケットBの突出部4に巻尺のような工具を連結し、ホルダー本体Aを作業者のベルトに装着し、当該ホルダー本体AにブラケットB(工具)の着脱で工具の携帯を可能としたものである。
工具の携帯は、ブラケットBを収納部21の上方から差し入れて、周縁鍔部5を溝部22内に納める。その際に収納部21に突出している係止部311を後退させ、ブラケットBが係止部311より下方に位置すると係止部311が付勢部材33の付勢力で復帰して、係止部311がブラケットBの上部に突出して抜け止め機能を果たすことになり、携帯時に工具の離脱を防止する。
工具を使用する場合は、操作部323を下圧し回動操作すると。操作体32でストッパー体31を押し込む。ストッパー体31はガイドレール12に沿って移動し、同時に係止部311がブラケットBの上方から後退するので、ブラケットB(工具)を収納部21から引き出し、使用に供するものである。
A ホルダー本体
B ブラケット
1 ベース体
11 ベルト装着部
12 ガイドレール
13 収納溝
14 制止受部
2 蓋板体
21 収納部
22 溝部
23 突出孔
3 抜け止め機構
31 ストッパー体
311 係止部
312 ガイド溝
313 凹部
314 当接面
32 操作体
321 枢結部
322 屈曲部
323 操作部
33 付勢部材(バネ体)
4 突出部
5 周縁鍔部
B ブラケット
1 ベース体
11 ベルト装着部
12 ガイドレール
13 収納溝
14 制止受部
2 蓋板体
21 収納部
22 溝部
23 突出孔
3 抜け止め機構
31 ストッパー体
311 係止部
312 ガイド溝
313 凹部
314 当接面
32 操作体
321 枢結部
322 屈曲部
323 操作部
33 付勢部材(バネ体)
4 突出部
5 周縁鍔部
Claims (3)
- 背面にベルト装着部を設けたベース体の表面に、表面側に開口したU状の収納部と前記収納部の内周縁に溝部を形成した蓋板体を固着したホルダー本体と、収納部の開口形状内に納まる工具連結用の突出部、及び前記溝部内に嵌合する周縁鍔部を備えたブラケットから構成され、ホルダー本体に、蓋板体に設けた突出孔から収納部の収納空間に出没動作してブラケットの抜け止めをなす係止部を設けたストッパー体と、前記ストッパー体を突出方向に付勢する付勢部材と、一端を枢支して他端をホルダー本体外に突出させて操作部に形成すると共に、回動動作でストッパー体を出没動作させる操作体とからなるブラケット抜け止め機構を組み込んでなる工具携帯具。
- ストッパー体を、ベース本体に設けたガイドレールにストッパーを装着して、係止部が収納空間の側方から出没動作するようにしてなる請求項1記載の工具携帯具。
- 操作体の下端をベース本体に枢結し、上方を係止部方向に屈曲してストッパー体と当接させ、操作体の回動操作でストッパー体の出没動作を行う請求項2記載の工具携帯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018004967U JP3220372U (ja) | 2018-12-20 | 2018-12-20 | 工具携帯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018004967U JP3220372U (ja) | 2018-12-20 | 2018-12-20 | 工具携帯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3220372U true JP3220372U (ja) | 2019-02-28 |
Family
ID=65516860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018004967U Active JP3220372U (ja) | 2018-12-20 | 2018-12-20 | 工具携帯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3220372U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022100340A (ja) * | 2019-03-29 | 2022-07-05 | 株式会社エビス | 小型器具用ホルダー装置 |
-
2018
- 2018-12-20 JP JP2018004967U patent/JP3220372U/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022100340A (ja) * | 2019-03-29 | 2022-07-05 | 株式会社エビス | 小型器具用ホルダー装置 |
JP7246784B2 (ja) | 2019-03-29 | 2023-03-28 | 株式会社エビス | 小型器具用ホルダー装置 |
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