JP4755013B2 - カードコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、カードコネクタに収容されているICカードがカード排出機構(以下、「イジェクト機構」という。)により排出されるとき、カードコネクタからICカードが飛び出すことを防止するカード飛出し防止機構を備えるカードコネクタに関する。
携帯電話機、デジタルカメラなどの電子機器においては、CPUあるいはメモリ用のICが内蔵された種々のICカードを装着させることで機能拡張を行うようにしている。このようなICカードを電子機器に着脱自在に装着するために使用されるカードコネクタは、該ICカードのカードコネクタに対する着脱を容易にすべくイジェクト機構を備えている。近年、ICカードが小型化、薄型化することに伴い、イジェクト機構によるICカードのカードコネクタからの排出時、ICカードが勢い余ってカードコネクタから飛び出してしまう恐れが生じた。
そこで、カードコネクタは、このようなICカードのカードコネクタからの飛び出しを防止するために、特許文献1に示されるようなカード飛出し防止機構を備えるようにさらに工夫されている。特許文献1に開示されるカード飛出し防止機構は、プッシュ・プッシュタイプのイジェクト機構を構成するイジェクト部材に爪部が形成されている。また、イジェクト部材の爪部をカード収容空間側(カードコネクタ内側)に向けて付勢する板バネが、カードコネクタを構成するカバー部材から切り起こされている。さらに、イジェクト部材は、カードコネクタを構成するベース部材に、摺動自在且つ回動自在に取り付けられている。
このように構成されているカード飛出し機構は、以下のように動作する。ICカードがカードコネクタに装着されると、ICカードの側辺部に設けられている凹部に、イジェクト部材の爪部が係合される。ICカード排出時、ICカードを押し込むことでカード排出機構を駆動し、それによりカード排出動作が実行される。ICカードの排出動作終了時、ICカードは、ICカードの凹部にイジェクト部材の爪部が係合しているので、カードコネクタ内にその一部が依然として残った状態で一旦停止する。すなわち、ICカードは、カードコネクタからいっきに飛び出すことがない。この状態から、ICカードのカードコネクタから押し出されている部分を把持してICカードをカードコネクタから引き出す。この時、イジェクト部材が回動可能状態にあり、ICカードの凹部とイジェクト部材の爪部との係合が解除される。この時、イジェクト部材が板バネでカード収容空間側に付勢されていることで、凹部と爪部の係合解除に若干の抵抗があり、したがって、使用者にICカードの引き出しを意識させる。このようにして、ICカードは、カードコネクタから確実に取り出され得る。
特開2005−301983号公報
ところで、従来のカードコネクタにおいては、イジェクト部材は、カードコネクタを構成するカバー部材から切り起こされた板バネによりカード収容空間側に向けて常に付勢されている。したがって、ICカードをカードコネクタに装着する時にも、板バネのイジェクト部材への押圧力(付勢力)は、ICカードの凹部とイジェクト部材の爪部を係合させるために若干の力を必要とする。さらに、該板バネの押圧力は、イジェクト部材とともにICカードを押し込むとき、イジェクト部材の摺動に対するブレーキ力として作用し、ICカード装着操作に影響を与える。特に、許容誤差範囲内にはあるがカードの大きさの違いあるいはカードの材質や表面状態によりブレーキ力の作用にバラツキが生じる。
また、設計上、イジェクト部材の摺動時、板バネの押圧力がゼロとなるように構成すればよいが、カードコネクタ製造時精密さを要求され、時間及びコストがかかる。これを避けるために、組み立てられたとき、板バネがイジェクト部材をカード収容空間側に押圧することを許容するように、該板バネはカバー部材から切り起こされる。この場合、カバー部材をベース部材に組み込むとき、カバー部材に形成されている板バネがイジェクト部材に当たらないように、工夫する必要があり、この場合も、製造時間及びコストがかかることになる。
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、構造が簡単であるにも拘らず、カード飛出し防止機能を損なうことがなく、ICカードの挿入操作性を容易にし、さらに、製造組立が容易であるカード飛出し防止機構を備えるカードコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のカードコネクタは、カバー部材、該カバー部材とともにICカードが装着されるカード収容空間を形成するベース部材、装着されたICカードを取り外すためのカード排出機構を構成し、前記ベース部材上を前後方向に移動可能なイジェクト部材を備えるカードコネクタにおいて、前記ベース部材は、前方壁、少なくとも左右何れか一方の側に形成される側壁及び底壁を含み、前記少なくとも左右何れか一方の側に形成される側壁の後方部に、前記イジェクト部材の移動を規制する停止部が形成され、前記カードコネクタは、前記ベース部材の前記停止部に設けられたブレーキ部材収容空間内に回転可能に収容され、固定部、前記カード収容空間内に出入り可能な突出部を有するアーム部、及び回転軸を含む、ブレーキ部材をさらに備え、該ブレーキ部材は、前記イジェクト部材が第1の位置にあるとき、前記ブレーキ部材の前記固定部が前記イジェクト部材と前記ベース部材に設けられた前記停止部との間に挟持されることで、前記イジェクト部材にロックされ、前記ブレーキ部材の前記突出部は、前記ブレーキ部材の固定部が前記イジェクト部材にロックされているとき、前記カード収容空間内に突出するように構成されていることを特徴とする。
本発明のカードコネクタにおいて、前記イジェクト部材は、コイルバネにより、カード排出方向に付勢されていることが好ましい。
また、イジェクト部材によりロックされていないときは、前記突出部は、回転可能であり、該回転により前記カード収容空間から退避可能であることが好ましい。
さらに、本発明のカードコネクタは、前記ブレーキ部材が、係止部を有し、該係止部は、前記突出部のカード収容空間への突出を規制するように構成されていてもよい。
本発明は、カード収容空間内に出入り可能な突出部を有するブレーキ部材を備えるとともに、該ブレーキ部材がイジェクト部材によりロックされることで、カード取り外し時におけるICカードの飛び出しを確実に防止できるとともに、ブレーキ部材がロックされていないときは、カード挿入操作が容易であり、格別の操作力を要することなくICカードをカードコネクタに着脱することができる。
また、ブレーキ部材は、ベース部材のブレーキ収容空間に収容されるだけであるので、構造が簡単であるとともに、カードコネクタの組立も容易である。
以下、本発明に係るカードコネクタの好ましい実施態様について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るカードコネクタの概略上面図である。図2は、図1のカードコネクタにおいて、カバー部材が取り除かれた状態のカードコネクタの概略上面図である。図3は、図2に示されるカードコネクタの領域Aに示される飛出し防止機構の概略拡大図である。図4は、挿入されるICカードがカード飛出し防止機構に当接する直前の状態を示す、図2と同様のカードコネクタの概略上面図である。図5は、図4に示されるカードコネクタの領域Bに示される飛出し防止機構の概略拡大図である。図6は、図4に示される状態からさらにICカードが挿入された状態を示す、図2と同様のカードコネクタの概略上面図である。図7は、図6に示されるカードコネクタの領域Cに示される飛出し防止機構の概略拡大図である。図8は、ICカード排出時、カード飛出し防止機構が作動している状態を示す、図2と同様のカードコネクタの概略上面図である。図9は、図8に示されるカードコネクタの領域Dに示される飛出し防止機構の概略拡大図である。図10は、カード飛出し防止機構を詳細に示す図であり、(a)は、カード飛出し防止機構を右前方上方から見た概略分解拡大斜視図であり、(b)は、カード飛出し防止機構を構成するベース部材のみの右後方上方から見た概略拡大斜視図である。
なお、本明細書において、特に断りがない限り、用語「前」及び「後」は、図1において、それぞれ、左側及び右側をいい、用語「左」及び「右」は、図2において、それぞれ、上側及び下側をいい、「上」及び「下」は、図1において、それぞれ、表側及び裏側をいう。
図1及び2に示されるように、カードコネクタ1は、概ね、ベース部材10、カバー部材30、複数のコンタクト40、イジェクト機構50、及びカード飛出し防止機構70を備えている。
ベース部材10は、電気的に絶縁性の合成樹脂から形成されており、左側壁11、右側壁12、前方壁13、及び底壁14を含み、上方及び後方は、開放されている。ベース部材10の上方は、後述するカバー部材30と重ね合わせることにより塞がれるが、後方は、開放されたままであり、ICカード100が挿入されるカード挿入口15を形成する。すなわち、ベース部材10は、カバー部材30と重ね合わされることで、ICカード100を収容するカード収容空間を形成する。ベース部材10の左側壁11の後方部には、段部21を介してカード収容空間側に突出し、後述するイジェクト部材51の移動を規制する幅広の停止部11aが形成されている。
停止部11aの内側面(カード収容空間に面している面)は、挿入されるICカード100を案内する。停止部11aには、図10(a)、(b)に詳細に示されるように、後述するカード飛出し防止機構70を構成するブレーキ部材71を収容するブレーキ部材収容空間25が形成されている。ブレーキ部材収容空間25は、停止部11aにおいて上方が開放した凹状空間として形成されている。ブレーキ部材収容空間25は、水平断面でブレーキ部材71の水平断面形状に概略類似する形状を有し、停止部11aにおいて前後方向に延在している。ブレーキ部材収容空間25は、該ブレーキ部材収容空間25内でブレーキ部材71がその回転軸75周りに回転できる大きさを有する。このようなブレーキ部材71の回転時に、ブレーキ部材71は、ブレーキ部材収容空間25内に完全に収容され得る。また、ブレーキ部材収容空間25の底面には、ブレーキ部材71の回転軸75を収容、支持する軸孔26が形成されている。ブレーキ部材収容空間25は、カード収容空間に向けて開口する第1の開口27及びイジェクト部材51が当接する段部21側に開口する第2の開口28をさらに有する。ブレーキ部材収容空間25の底面は、ベース部材10の底壁14の上面と面一であってもよいし、該底壁14の上面より若干高く位置していてもよい。なお、23は、後述するイジェクト機構50を構成するカムレバー54の後方脚部を回転自在に支持する軸孔である。
図2に戻って、ベース部材10の底壁14には、複数のコンタクト40各々を固定するために、複数の溝部17が、前後方向に互いに平行に形成されている。なお、図2において、18は、ICカード100が装着されたことを認識するカード認識スイッチである。
カバー部材30は、金属製であり、カードコネクタ10の剛性を維持する。カバー部材30は、天板34、左側壁31、右側壁32、及び前方壁33を含み、下方及び後方は開放されている。カバー部材30は、該カバー部材30がベース部材10と重ね合わされたとき、カバー部材30の左側壁31、右側壁32、及び前方壁33は、ベース部材10の左側壁11、右側壁12、前方壁13を覆うように設計される。なお、図1において、35は、カムレバー54を保持するカムレバー押さえである。
次に、イジェクト機構50は、ICカード100の保持または解放を制御する機構であり、本実施態様におけるイジェクト機構では、従来から良く知られているプッシュ・プッシュ方式の機構が採用されている。イジェクト機構50は、イジェクト部材51、ハートカム52、案内溝53、カムレバー54、及びコイルバネ55を含んでいる。
イジェクト部材51は、ベース部材10の左側壁11に沿って、前方壁13と左側壁11の段部21との間で、カードコネクタ1の前後方向(カード挿入方向及びカード排出方向)に摺動可能に設けられている。イジェクト部材51は、挿入されるICカード100の先端左側に形成されている先端切欠部102の傾斜面102aに当接するカード当接部56及び停止部11aを構成する段部21に当接する、イジェクト部材51の後端面61に後方に突出形成される突起63を含んでいる。
カード当接部56は、ICカード100に形成されている傾斜面102aと略同一の傾斜面として形成されている。カード当接部56は、上述したようにICカード挿入時に該カード100の傾斜面102aに当接し、ICカードの挿入に伴い、イジェクト部材51を前方に移動させるのに役立つ。また、後端面61から突出する突起63は、停止部11aの段部21に当接することで、イジェクト部材51の移動を規制する。突起63が段部21に当接しているとき、後述するカード飛出し防止機構70を構成するブレーキ部材71の固定部74が、後端面61と段部21との間で位置決めされ、それにより、ブレーキ部材71の突出部72aがカード収容空間に突出する。なお、突起63は、省略されてもよい。
イジェクト部材51の上面には、ハートカム52、該ハートカム52を取り囲むように形成された案内溝53が形成されている。案内溝53内には、カムレバー54の前端に形成される脚部が嵌合し、該案内溝53に沿って移動する。
イジェクト部材51の前方には、コイルバネ55が収容され得る溝が形成されている。該溝は、前方及び上下方が開放されており、後方は、壁で塞がれている。コイルバネ55は、一端がベース部材10の前方壁13に支持され、他端は、イジェクト部材51の溝の後方壁に固定されている。
カムレバー54は、前後端に脚部を有する略逆U字形をなしており、前端に形成された脚部は、案内溝53に移動自在に嵌合し、後端に形成された脚部は、ベース部材10の左側壁11の停止部11aの軸孔23に回転自在に支持されている。該カムレバー54は、組み立てられたとき、カバー部材30の天板34に形成されたカムレバー押さえ35により抜け落ちを防止されている。
コイルバネ55は、常時、イジェクト部材51を停止部11aの前端段部21に向けて付勢している。それにより、イジェクト部材51は、ICカードが装着されていないときは、ベース部材10の段部21に押し付けられた位置を維持する。
次に、本発明に係るカード飛出し防止機構70の構造について説明する。該カード飛出し防止機構70は、イジェクト機構50を構成するイジェクト部材51及び停止部11aに設けられているブレーキ部材収容空間25を含んでいる。カード飛出し防止機構70は、停止部11aにその一部が収容されているブレーキ部材71をさらに含んでいる。
ブレーキ部材71は、ICカード100を排出するとき、装着されるICカードの切欠凹部103に係合することで、ICカード100の飛び出しを防止する。
ブレーキ部材71は、図10(a)に詳細に示されるように、固定部74、該固定部74に対し概略L字形をなし、突出部72aを有するアーム部72、該アーム部72の突出部72aの後方に延在する係止部73を含んでいる。ブレーキ部材71は、L字形に折り曲げられている固定部74とアーム部72の接続部近傍に下方に向かって突出形成されている回転軸75をさらに含んでいる。該回転軸75は、停止部11aのブレーキ部材収容空間25の底面に、対応して形成されている軸孔26内に回転自在に収容されている。ブレーキ部材71は、回転軸75を中心としてその周りに回転することができる。
ブレーキ部材71の固定部74は、停止部11aのブレーキ部材収容空間25の第2の開口28から抜け出て段部21に対向するように配置されている。したがって、ブレーキ部材71の固定部74は、イジェクトと部材51がコイルバネ55の付勢力により段部21に押し付けられるとき、イジェクト部材51の後端面61と段部21との間に挟持される。それにより、ブレーキ部材71は、回転軸75を中心として時計方向に回転し、回動を含めてブレーキ部材71が停止部11aの段部21に対して所望の位置に位置決めされる(図3及び図5参照)。この場合、ブレーキ部材71は、突出部72aにコイルバネ55の付勢力以上の力が加えられたときのみ回転が許容される。
ブレーキ部材71のアーム部72は、概略V字形の突出部72aを備えている。該突出部72aは、ブレーキ部材71がイジェクト部材51により位置決めされるとき、該ブレーキ部材71が回転軸75を中心として時計方向に回転されることで、ばね収容空間25の第1の開口27からカード収容空間内に突出するように構成される。したがって、ICカード100がカードコネクタ1に挿入され、ICカード100の側辺がカード収容空間内に突出している突出部72aに当接すると、コイルバネ55の付勢力以上の押圧力(挿入力)が加えられることによりブレーキ部材71のアーム部72の回転が起こり得る。しかしながら、後述するように、ICカード100と突出部72aが当接する時間は、ICカード100の挿抜時のほんのわずかである。
ブレーキ部材71の係止部73は、アーム部72の突出部72aが第1の開口27から突出したとき、突出部72が突出しすぎて第1の開口27と干渉し合い、それにより、第1の開口27を通ってブレーキ部材収容空間25内に戻れなくなることを防止するために設けられている。言い換えると、係止部73は、突出部72aのカード収容空間内への突出量を規制しているともいえる。したがって、第1の開口27がアーム部72と干渉しない程度に十分大きい場合、当該係止部73は省略することができる。
以上説明したような構成を備えるカードコネクタ1において、ICカード100の装着及び取り外し動作について、図2ないし9を参照して以下に詳細に述べる。
ICカード100が挿入されていないとき、図2に示されるように、カードコネクタ1のイジェクト部材51は、コイルバネ55の付勢力により、第1の位置として、その後端面61から突出する突起63が停止部11aの段部21に当接している。それにより、ブレーキ部材71は、図3に示されるように、その固定部74がイジェクト部材の後端面61と停止部11aの段部21の間に位置決めされることで、コイルバネ55の付勢力以上の力が加えられない限り回転しないように固定されている。また、ブレーキ部材71のアーム部72の突出部72aは、第1の開口27からカード収容空間内に突出している。
最初に、ICカード100をカードコネクタ1に装着すべく、カード挿入口15から該ICカード100をカードコネクタ1のカード収容空間内に差し込む。挿入されるICカード100が正しい姿勢である場合、該ICカード100の先端切欠部102の傾斜面102aがブレーキ部材71のアーム部72の突出部72aに当接する。図4、図5には、ICカード100がカード飛出し防止機構70のブレーキ部材71の突出部72aに当接する直前の状態が示されている。この状態から、ICカード100がさらに前方に押し込まれる。上述したように、ブレーキ部材71は、ICカード100を挿入するときの押し込み力がコイルバネ55の付勢力より大きい場合回転可能であるように設計されている。したがって、ICカード100をコイルバネ55の付勢力より大きい力で挿入すると、ブレーキ部材71は反時計方向に回転する。それにより、ブレーキ部材71の突出部72aがブレーキ部材収容空間25内に押し込まれる。すなわち、突出部72aは、回転によりカード収容空間から退避する。それによりICカード100の通過が許容される。この場合、ブレーキ部材71の略V字形をなす突出部72aの後方側の傾斜部のカード挿入方向に対する角度θ1は、ICカード100の挿入を阻害しない程度に緩やかに設定されることが好ましい。
図4、5に示される状態から、ICカード100が前方に押し込まれると、ICカード100の先端切欠部102の傾斜面102aは、イジェクト部材51のカード当接部56に当接する。この時、ほぼ同時にまたは直前に、ブレーキ部材71の突出部72は、ICカード100の先端切欠部102の後方に形成されている切欠凹部103に係合する(図8、図9参照)。これらのことから理解されるように、ICカード100の前方への押し込みに伴うブレーキ部材71のカード収容空間からの退避は、ICカード100の先端切欠部102から切欠凹部103に達するまでの間続く。言い換えると、先端切欠部102から切欠凹部103までの間、ICカード100に対して相対的に移動するブレーキ部材71の突出部72aは、コイルバネ55の付勢力に抗する反力をブレーキ力としてICカード100に作用させる。しかしながら、図4にも示されるように、先端切欠部102から切欠凹部103までの間の距離は短く、したがって、ICカード100の挿入(押し込み)に力を要する時間は短くて済む。
続いて、ICカード100が前方に向けてさらに挿入されると、ICカード100の傾斜面102aとイジェクト部材51のカード当接部56が当接していることで、イジェクト部材51もコイルバネ55の付勢力に抗して前方に移動する。それにより、ブレーキ部材71の固定部74がイジェクト部材51の後端面61と段部21とによる位置決め固定から解放され、したがって、ブレーキ部材71は、位置決め状態から解放され、自由に回転することができる状態になる。
ICカード100がさらに前進すると、ブレーキ部材71の突出部72aは、ICカード100の側片により再度ブレーキ部材収容空間25内に押し込まれる。この時、ブレーキ部材71が自由回転可能状態なっていることにより、ブレーキ部材71は、図6および図7に示されるように、回転軸75を中心として反時計方向に回転し、突出部72aを含むアーム部72は、ブレーキ部材収容空間25内に簡単に押し込まれ、収容される。すなわち、突出部72aは、カード収容空間から退避する。それにより、ブレーキ部材71は、挿入されるICカード100に対してブレーキ力を作用させることがない。したがって、これ以降、ICカード100の挿入は、コイルバネ55の付勢力に対抗し得る力のみで行えばよく、従来のカードコネクタと比べて小さな力でICカードをカードコネクタ1に装着することが可能となる。
ICカード100の先端が前方壁13に到達し、これ以上ICカード100の押し込みが不可能になったとき、ICカード100への押し込みを解除する。それにより、イジェクト部材51は、コイルバネ55により後方に戻される。この時、移動するイジェクト部材51に設けられた案内溝53に嵌合するカムレバー54の前端脚部は、該案内溝53に案内され、カムレバー54の前端脚部は、ハートカム52の凹部に到達し、これに係合する。このとき、イジェクト部材51の後方への移動は、停止され、したがって、イジェクト部材51は、第2の位置としての前進位置に保持される。結果として、ICカード100もこの位置に保持されるとともに、カードコネクタ1の複数のコンタクト40と該コンタクト40に対応するICカード100の外部接点とが電気的に接続される。このようにして、ICカード100のカードコネクタ1への装着が完了する。
次に、カードコネクタ1に装着されているICカード100をカードコネクタ1から取り外す動作について説明する。
第2の位置に装着されているICカード100を前方に押し込むことにより、カムレバー54の前端脚部が案内溝53に案内されてハートカム52の凹部から外れる。したがって、イジェクト部材51は、コイルバネ55の付勢力により後方に移動し、突起63が段部21に当接している第1の位置としての当初位置に戻る。ICカード100の傾斜面102aがイジェクト部材51のカード当接部56に当接しているので、ICカード100もイジェクト部材51と一緒に後方に移動する。
イジェクト部材51の後端面61から突出する突起63がベース部材11の停止部11aの段部21に当接する(すなわち、イジェクト機構50によるカード排出動作が完了する)と同時に、ブレーキ部材71の固定部74は、イジェクト部材51の後端面61と停止部11aの段部21の間に挟持され、位置決め固定される。固定部74が位置決めされることで、ブレーキ部材71は、回転軸75を中心として時計方向に回転し、それにより、ブレーキ部材収容空間25内にあったアーム部72の突出部72aが第1の開口27からカード収容空間内に突出する。この時、ICカード100の切欠凹部103が第1の開口27近傍を通過するように設計されていることで、図8、図9に示されるように、アーム部72の突出部72aは、ICカード100の切欠凹部103に係合する。
カード飛出し防止機構70を構成するブレーキ部材71のアーム部72の突出部72aがICカード100の切欠凹部103に係合する。この時、ICカード100が有する慣性力は、コイルバネ55の付勢力により与えられる。すなわち、ICカード100が有する慣性力は、コイルバネの付勢力を越えることがない。したがって、ICカード100は、ブレーキ部材71のアーム部72の突出部72aがICカード100の切欠凹部103に係合することでブレーキがかけられ、図8に示される位置で停止する。言い換えると、慣性力を与えられているICカード100は、突出部72aと切欠凹部103との係合により、カードコネクタ1から勢いよく飛び出すことがない。図9に詳細に示されるように、ICカード100の停止を確実にするために、略V字形の突起部72aの前方側の傾斜部のカード挿入方向に対する角度は、直角に近い急傾斜であるほうが好ましいが、この後のカード引き出しを考慮すると直角に対してある程度傾斜していることがより好ましい。
ICカード100が図8に示す位置で停止した後、使用者は、ICカード100の後方を掴み、ICカード100をカードコネクタ1から引き出す。この時、ブレーキ部材71のアーム部72を回転させてICカード100を引き出すためコイルバネ55の付勢力に対抗し得る大きな力が必要となる。しかしながら、上記ICカード100を挿入する時と同様に、所要の引き出し力を要する区間は、切欠凹部103と先端切欠102の間だけであり、使用者にとって格別の負担とはならない。このようにしてICカード100の取り出しを、使用者に意識させることで、若干の力は必要としても、安全且つ確実にカードコネクタ1からICカード100を取り除くことができる。
本発明に係るカードコネクタの概略上面図である。 図1のカードコネクタにおいて、カバー部材が取り除かれた状態のカードコネクタの概略上面図である。 図2に示されるカードコネクタの領域Aに示される飛出し防止機構の概略拡大図である。 挿入されるICカードがカード飛出し防止機構に当接する直前の状態を示す、図2と同様のカードコネクタの概略上面図である。 図4に示されるカードコネクタの領域Bに示される飛出し防止機構の概略拡大図である。 図4に示される状態からさらにICカードが挿入された状態を示す、図2と同様のカードコネクタの概略上面図である。 図6に示されるカードコネクタの領域Cに示される飛出し防止機構の概略拡大図である。 ICカード排出時、カード飛出し防止機構が作動している状態を示す、図2と同様のカードコネクタの概略上面図である。 図8に示されるカードコネクタの領域Dに示される飛出し防止機構の概略拡大図である。 カード飛出し防止機構を詳細に示す図であり、(a)は、カード飛出し防止機構を右前方上方から見た概略分解拡大斜視図であり、(b)は、カード飛出し防止機構を構成するベース部材のみの右後方上方から見た概略拡大斜視図である。
符号の説明
1 カードコネクタ
10 ベース部材
11a 停止部
25 ブレーキ部材収容空間
30 カバー部材
40 コンタクト
50 イジェクト機構
51 イジェクト部材
70 カード飛出し防止機構
71 ブレーキ部材
72 アーム部
72a 突出部
73 係止部
100 ICカード

Claims (4)

  1. カバー部材、該カバー部材とともにICカードが装着されるカード収容空間を形成するベース部材、装着されたICカードを取り外すためのカード排出機構を構成し、前記ベース部材上を前後方向に移動可能なイジェクト部材を備えるカードコネクタにおいて、
    前記ベース部材は、前方壁、少なくとも左右何れか一方の側に形成される側壁及び底壁を含み、
    前記少なくとも左右何れか一方の側に形成される側壁の後方部に、前記イジェクト部材の移動を規制する停止部が形成され、
    前記カードコネクタは、前記ベース部材の前記停止部に設けられたブレーキ部材収容空間内に回転可能に収容され、固定部、前記カード収容空間内に出入り可能な突出部を有するアーム部、及び回転軸を含む、ブレーキ部材をさらに備え、
    該ブレーキ部材は、前記イジェクト部材が第1の位置にあるとき、前記ブレーキ部材の前記固定部が前記イジェクト部材と前記ベース部材に設けられた前記停止部との間に挟持されることで、前記イジェクト部材にロックされ、
    前記ブレーキ部材の前記突出部は、前記ブレーキ部材の固定部が前記イジェクト部材にロックされているとき、前記カード収容空間内に突出するように構成されていることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 前記イジェクト部材は、コイルバネにより、カード排出方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のカードコネクタ。
  3. 前記ブレーキ部材の前記突出部は、イジェクト部材によりロックされていないとき、前記ブレーキ部材収容空間内において前記ブレーキ部材が回転可能であり、該ブレーキ部材の回転により前記カード収容空間から退避可能であることを特徴とする請求項1に記載のカードコネクタ。
  4. 前記ブレーキ部材は、さらに係止部を有し、該係止部は、前記突出部のカード収容空間への突出を規制することを特徴とする請求項1に記載のカードコネクタ。
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