JP2005276676A - スライダーユニット及びカードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 カードコネクタの小型化、さらにはコストの低減化を可能にする、スライダーユニット及びカードコネクタを提供する。
【解決手段】 開口6からカード2を挿入させるカード収容空間5を形成し、かつ、カード2の電極部に対応する入出力端子を備えるハウジング3と、カード2の挿抜方向に沿って移動可能とされ、かつ、その位置が、ハートカム機構10によって第1の位置と、この第1の位置より開口6から遠い側にある第2の位置とに切り換え可能とされたスライダー9と、スライダー9をカード抜脱方向へ付勢するコイルバネ13と、スライダー9に一体的に形成され、カード2の挿入方向端部に当接可能とされた当接部23と、を備えてなるカードコネクタ1である。コイルバネ13が、スイラダー9に設けられたシャフト12に外挿されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メモリカード等のカードの収容およびその抜脱をなさせるスライダーユニットと、このスライダーユニットを備えたカードコネクタに関する。
近年、携帯電話やデジタルカメラなどの各種端末機器では、音声データや、デジタルカメラで撮影した画像データを記録しあるいは通信するために、小型のメモリカードが広く使用されるようになっている。このようなカードを使用する機器側のコネクタには、挿入され接続されたカードを簡易な操作で排出できるようにすべく、イジェクト機構が設けられている。
イジェクタ機構としては、プッシュプッシュ方式のカードイジェクト(挿入されているカードを再押圧することによりイジェクト機構を働かせてカードをイジェクトする)機構を、ハートカム機構で実現したものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
このようなイジェクタ機構では、通常、カードを挿抜方向に案内するスライダーが設けられており、このスライダーは、コイルバネによってカードをイジェクト(抜脱)する方向に付勢されている。ここで、コイルバネはこれをその長さ方向にガイドした状態で保持しないと容易に座屈してしまうことから、通常はスライダーに形成された筒部にコイルバネを挿入し、ここに保持している(例えば、特許文献1の図3、図15を参照)。
特許第3431608号公報 特開2003−217738号公報
ところで、特に携帯電話のように小型化が要求される機器にあっては、これに搭載されるカードコネクタについてもその小型化が要求されており、したがってイジェクタ機構についてもその小型化が強く求められている。しかしながら、前述したようにイジェクタ機構がコイルバネを筒部内に保持する構成のものである場合、この筒部の肉厚分、イジェクタ機構はその幅方向および厚さ方向に余分なスペースが必要となり、したがってこれがカードコネクタの小型化が妨げられる一因となっている。
また、このような筒部を有するスライダーを金型で成型する場合、筒部についてはスライドコアが必要となり、したがって金型が複雑になってイニシャルコストが高くなってしまい、さらに金型が複雑となることで多数個取りが難しくなることから、ランニングコストも高くなってしまう。
また、一般にカードコネクタでは、イジェクト機構によってカードを排出させる場合、カードがコネクタから強い勢いで飛び出すと、落下して破損したりするおそれがあることから、カード挿入口からカードを完全には抜脱させない状態で保持するロック機構(いわゆるハーフロック機構)を設けることが望まれている。しかしながら、このようなハーフロック機構でも、操作によってはカードがコネクタから強い勢いで飛び出すことがあり、したがって操作に関係なく、コネクタからのカードの強い飛び出しを緩和することのできる機構的な改善が求められている。
また、一般にハートカム機構は、スライダーに形成された略ハート状のカム溝と、このカム溝に一端部が移動可能に係合し、他端がハウジングに保持された細棒状のカムフォロアーとを備えて構成されたもので、前記カムフォロアーの一端部がカム溝内を相対的に移動することで、スライダーを所定位置に移動させる機構である。このようなハートカム機構においては、操作者がカードを挿抜する際、カードが所定位置から所定位置に移動したのをその感触(クリック感)で確かめるようになっている。この感触は、従来ではカムフォロアーの一端部がカム溝に形成された段差を乗り越えることで得られるように構成されている。
ところが、このような構成では、使用回数が多くなるに連れて段差が摩耗してしまい、クリック感が得られなくなってしまうことから、これを防止するため、カムフォロアーの一端部を略半球状に研磨する必要がある。しかしながら、このような研磨は微細加工であって非常に難しく、その分コストが高くなってしまうといった課題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、カードコネクタの小型化、さらにはコストの低減化を可能にする、スライダーユニット及びカードコネクタを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明のスライダーユニットは、開口からカードを挿入させるカード収容空間を形成したハウジングに設けられて、前記カード収容空間への前記カードの収容およびカード収容空間からの前記カードの抜脱をなさせるスライダーユニットであって、
前記カードの挿抜方向に沿って移動可能となるよう前記ハウジングに配設され、かつ、その位置が、ハートカム機構によって第1の位置と、該第1の位置より前記開口から遠い側にある第2の位置とに切り換え可能とされるスライダーと、
前記スライダーをカード抜脱方向へ付勢するコイルバネと、
前記スライダーに一体的に形成され、前記カードの挿入方向端部に当接可能とされた当接部と、
前記スライダーに設けられ、前記コイルバネに挿通して該コイルバネを保持するシャフトと、を備えてなることを特徴としている。
このスライダーユニットによれば、コイルバネにシャフトを挿通して該コイルバネを保持するようにしたので、コイルバネの座屈を防止してこれを良好に保持できるのはもちろん、従来のような筒部が不要となり、しかもこれに代えた設けられたシャフトはコイルバネに挿通していることからこのシャフト専用のスペースが必要とならず、したがって従来の筒部に要していた分のスペースをなくすことが可能になり、よってこのスライダーユニットを用いる機器の小型化が可能になる。
また、筒部がないことでこれを形成する金型も比較的簡略なものとなり、したがってこの金型を多数個取りに構成することも容易になることから、イニシャルコスト、ランニングコストの両面でコストの低減化を図ることが可能になる。
本発明のカードコネクタは、開口からカードを挿入させるカード収容空間を形成し、かつ、該カードの電極部に対応する入出力端子を備えるハウジングと、
カードの挿抜方向に沿って移動可能とされ、かつ、その位置が、ハートカム機構によって第1の位置と、該第1の位置より前記開口から遠い側にある第2の位置とに切り換え可能とされたスライダーと、
前記スライダーをカード抜脱方向へ付勢するコイルバネと、
前記スライダーに一体的に形成され、前記カードの挿入方向端部に当接可能とされた当接部と、を備えてなるカードコネクタにおいて、
前記コイルバネが、前記スイラダーに設けられたシャフトに外挿されていることを特徴としている。
このカードコネクタによれば、前記のスライダーユニットと同様に、コイルバネにシャフトを挿通して該コイルバネを保持するようにしたので、従来の筒部に要していた分のスペースをなくすことが可能になり、よってその小型化が可能になる。
また、筒部がないことでこれを形成する金型も比較的簡略なものとなり、したがってこの金型を多数個取りに構成することも容易になることから、イニシャルコスト、ランニングコストの両面でコストの低減化を図ることが可能になる。
また、前記カードコネクタにおいては、前記シャフトが、その両端が共に前記コイルバネより突出するよう、該コイルバネより長く形成されているのが好ましい。
このようにすれば、コイルバネが座屈することなくその姿勢が安定した状態に保持され、したがってその付勢力が良好に発揮されるようになる。
さらに、前記シャフトは、その両端が前記ハウジングに形成された保持部に保持されているのが好ましい。
このように構成すれば、シャフト部分の組立が、予めコイルバネを外挿したシャフトの両端を単に保持部に保持させるだけでよくなり、したがって作業性が極めて良好になる。
また、前記カードコネクタにおいては、前記スライダーには3本のアームを有したロック部材が設けられ、
前記3本のアームは、前記カードの挿入方向端部が前記当接部に当接しているときに、カード収容空間へ突出して前記カードに設けられている切欠に係合する係合部を有した第1アームと、該第1アームの、前記カードと反対の側に設けられた第2アームと、該第2アームの、前記カードと反対の側に設けられた第3アームとからなり、かつ、第1アームと第2アームとの間が内側に撓むのに要する力が第2アームと第3アームとの間が内側に撓むのに要する力より大とされ、
前記第2アームは、前記カードが前記第1の位置にあるときに前記カードと反対の側に付勢された際に、第1アームの第2アーム側への移動を可能とするよう、第3アーム側に移動して前記カードと反対の側に逃げるよう構成され、かつ、前記カードが前記第2の位置にあるときには、規制部によって前記カードと反対の側への移動が規制されているのが好ましい。
このようにすれば、カードが第1の位置にあるとき、すなわち、例えばカードを開口に挿入してその挿入方向端部をスライダーの当接部に当接させた位置では、第1アームがその係合部をカードの切欠に係合させることで、カードをロックした状態となっている。そして、この状態でカードを引き抜くように力を加えると、この力が前記係合部を介して第2アームに対しカードと反対の側に付勢するように働く。すると、この第1の位置では、第2アームが第3アーム側に移動してカードと反対の側に逃げるように構成されているので、これに伴われて第1アームも第2アーム側に移動し、これによって係合部によるカードのロックが外れる。なお、第2アームの隣りに第3アームがあり、この第3アームが第2アームのカードと反対側への移動を抑えているので、これにより振動などによって誤ってカードが抜け出してしまうのが防止されている。
また、カードが第2の位置にあるとき、すなわち、例えばカードを挿入して端子間が電気的に導通した状態に保持された位置では、第2アームが規制部によって前記カードと反対の側への移動が規制されているので、第1アームを第2アーム側に撓ませる強い力が働かないと、係合部によるカードのロックが外れず、したがってそのロック状態が保持される。ただし、不測の強い力が第1アームに働き、これを第2アーム側に撓ませた場合には、係合部によるカードのロックが外れ、カードの取り出しが可能になる。したがって、このような構成により、いわゆるフルロック機構でなく、ハーフロック機構のものとなる。
また、前記カードコネクタにおいては、前記ハートカム機構は、スライダーに形成された略ハート状のカム溝と、このカム溝に一端部が移動可能に係合し、他端が前記ハウジングに保持された細棒状のカムフォロアーとを備えてなり、前記カム溝の近傍に、前記カムフォロアーの一端部がカム溝内を相対的に移動して前記スライダーが第1の位置から第2の位置に至る際、前記カムフォロアーの中間部に当接してこれを乗り越えさせる第1の突壁と、前記スライダーが第2の位置から第1の位置に戻る際、前記カムフォロアーの中間部に当接してこれを乗り越えさせる第2の突壁と、が設けられているのが好ましい。
このように、第1の突壁、第2の突壁をそれぞれ設け、カムフォロアーがこれらを乗り越えることで操作者にクリック感が伝わるようにしたので、これによってスライダーが第1の位置から第2の位置に至り、あるいは第2の位置から第1の位置に戻ることを感知することが可能になり、したがって従来のようにカム溝にクリック感を出すための段差を設ける必要がなくなる。よって、カムフォロアーの一端部の研磨を簡略化することが可能になり、これによりコストの低減化が可能になる。
また、前記カードコネクタにおいては、前記シャフトの、スライダーに設けられた基端側とコイルバネとの間に、該コイルバネよりバネ性の強い横断面V状の板バネが前記シャフトに外挿した状態で取り付けられ、
前記板バネは、付勢方向と反対方向に閉じているときに前記シャフトに対する摩擦による規制力を小とし、付勢方向に開いているときに前記シャフトに対する摩擦による規制力を大とするよう、その取付孔が前記シャフトに外挿されて該シャフトに取り付けられているのが好ましい。
このようにすれば、ハートカム機構によってカードを第2の位置から第1の位置に戻し、これを抜脱する際、シャフトに外挿されたコイルバネと板バネとの付勢力によってスライダーを介してカードが第1の位置に戻されるが、その際、まず、コイルバネよりバネ性の強いことから板バネがその付勢力を発揮し、閉じた状態から開いた状態となる。すると、この板バネのシャフトに対する摩擦による規制力が大となることから、コイルバネが収縮した状態から伸長して元の状態に復帰する際、板バネのシャフトに対する規制力が働くことにより、カードが第2の位置から第1の位置に戻る際の勢いが抑えられる。したがって、コネクタからカードが強い勢いで飛び出すことでカードが落下し、破損してしまうなどの不都合を防止することが可能になる。
本発明のスライダーユニットは、コイルバネにシャフトを挿通して該コイルバネを保持するようにし、これによって従来のような筒部を不要にしたものであるから、従来の筒部に要していた分のスペースをなくすことが可能になり、よってこのスライダーユニットを用いる機器の小型化を図ることができる。
また、筒部がないことでこれを形成する金型も比較的簡略なものとなり、したがってこの金型を多数個取りに構成することも容易になることから、イニシャルコスト、ランニングコストの両面でコストの低減化を図ることができる。
また、本発明のカードコネクタは、前記のスライダーユニットを備えたものであるから、前述したようにその小型化が可能になり、さらにコストの低減化が図られたものとなる。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明のカードコネクタの一実施形態を示す平面図であり、図1中符号1はカードコネクタ、2はこのカードコネクタに挿抜されるカードである。なお、この図1では、その内部の説明のため、ハウジング3のカバー(図示せず)を透視した状態で示している。
カードコネクタ1は、本実施形態では携帯電話に搭載されるもので、カード2を収容するハウジング3と、ハウジング3の内部に組み込まれたスライダーユニット4とを備えて構成されたものである。なお、カード2は、メモリーカード等の板状記憶媒体であって、音声データや画像データ等の記録を行うためのものである。このカード2には、その先端側、すなわちハウジング3内に納められた側に、端子となる多数の電極(図示せず)が形成されており、一方、ハウジング3にもカード2の各電極と対応する位置、すなわち、カード2が後述する第2の位置にまで挿入された際、前記各電極にそれぞれ接触し電気的に接続する位置に、細長帯状の導電性の板バネを折り曲げて成形した入出力端子(図示せず)が設けられている。
なお、カード2の電極については、これら電極が下側にされてハウジング3内に挿入されるノーマルタイプであっても、逆に電極が上側にされてハウジング3内に挿入されるリバースタイプであってもよい。その場合に、もちろんハウジング3側の入出力端子については、用いられるカード2のタイプに応じて、その入出力端子の位置が予め決定されている。
また、カード2には、その一方の側の裏面に、後述するロック部材の係合部と係脱可能に係合する係合凹部2aが形成されており、さらにこの係合凹部2aより先端側(挿入方向端部側)には切欠部2bが形成されている。切欠部2bは、カード2の角部が一部切り欠かれて形成されたもので、特に係合凹部2aより先側の辺は、カード2の側辺に対し傾斜した斜辺2cとなっている。
ハウジング3は、矩形状の底板とこれの三辺に該底板より立ち上がる側板とを有した合成樹脂製のハウジング本体(図1中では、ハウジング3としてハウジング本体のみを示している)と、これの上部を覆う金属製のカバー(図示せず)とからなり、その内部をカード収容空間5としたもので、側板を形成していない辺において、カード収容空間5に通じる開口6を有したものである。ここで、開口6は、ハウジング3の幅方向(カード2の挿抜方向と直交する方向)において一方の側に偏って形成されており、ハウジング3の他方の側は、前記スライダーユニット4を収容するためのスライダーユニット収容部8となっている。
スライダーユニット収容部8に収容されたスライダーユニット4は、イジェクト機構を構成するもので、カード2の挿抜方向に沿って移動可能に設けられた樹脂製のスライダー9と、このスライダー9のハートカム機構10を構成するカムフォロアー11と、スライダー9に設けられたシャフト12と、シャフト12に外挿されたコイルバネ13と、スライダー9に設けられたロック部材14とから構成されている。
スライダー9は、図2(a)に示すように、その上面側に前記ハートカム機構10を構成するカム溝15が形成されている。このカム溝15は、従来公知の平面視略ハート状のもので、前記カムフォロアー11の一端部がこのカム溝15内を相対的に走行することで、カード収容空間5内におけるカード2の位置決めをなすものとなっている。なお、カムフォロアー11は、図3に示すようにその両端部がほぼ直角に折曲してなる金属製でコ字状の細棒からなるもので、前述したようにその一端部11aがカム溝15内を走行できるよう自由端となっており、他端部11bはハウジング3に形成された取り付け孔3a(図1参照)に回動可能に取り付けられ、ここに保持されたものとなっている。また、このカムフォロアー11は、前記したハウジング3のカバー(図示せず)によってその中央部分が常に付勢されており、これによってその両端部、すなわち一端部11a及び他端部11bは、ハウジング3側に付勢されている。これにより、特にその一端部11aは、カム溝15内から外れることなく、カム溝15内を走行するようになっている。
カム溝15は、図4に示すように、カムフォロアー11の一端部11aが矢印方向に一方通行で進むべく、各所定位置に段差や傾斜が設けられている。すなわち、後述するようにカード2が押し込まれておらず、したがってスライダー9がカード2によってカード収空間5の奥側に移動させられていない初期状態においては、カムフォロアー11の一端部11aは、図4に示したようにカム溝15の地点Aに位置する。なお、この初期状態にあるスライダー9の位置を、本発明では「第1の位置」としている。
そして、後述するようにカード2が挿入されることでスライダー9が前進すると、カム溝15は、カムフォロアー11の一端部11aを、矢印に沿ってB、Cの各地点を通って走行させ、さらに地点Dに至らせる。地点Bでは、溝が二方向に分岐しているものの、一方の側に段差を形成していることにより、矢印に沿って地点Cに向けて走行させるようになっている。
また、地点Cを経て地点Dに至ると、後述するようにカード2への押圧が解除されることでスライダー9の移動が停止させられ、この状態に保持される。なお、カムフォロアー11の一端部11aがこの地点Dで停止しているときのスライダー9の位置を、本発明では「第2の位置」としている。
そして、この状態から再度スライダー9が前進させられると、カム溝15は、カムフォロアー11の一端部11aを、矢印に沿ってE地点を通って地点Bに走行させ、さらに地点Aに復帰させる。地点Dでは、地点Cに戻る方向には段差が形成されていることにより、必ず地点Eに向けて走行させるようになっている。
ここで、カード2の挿脱に伴うスライダー9の移動(進退)は、図1に示すようにハウジング3の底板に形成されたレール16に、図2(b)に示すようにスライダー9の底部に形成されたガイド17が係合することで、横方向にずれることなく直線方向に案内されるようになっている。
また、スライダー9の、前記カム溝15の近傍には、図4に示すように前記地点Bと地点Cとの間に第1の突壁18aが、また地点Dの近傍に第2の突壁18bが形成されている。第1の突壁18aは、前述したようにカムフォロアー11の一端部11aがカム溝15内を相対的に移動し、地点Bから地点Cに至ることでスライダー9が第1の位置から第2の位置に至る際、カムフォロアー11の中間部に当接してこれを乗り越えさせるものである。また、第2の突壁18bは、前記一端部11aが移動し、地点Dから地点Eを経て地点Aに戻ることでスライダー9が第2の位置から第1の位置に戻る際、カムフォロアー11の中間部に当接してこれを乗り越えさせるものである。そして、このようにカムフォロアー11を乗り越えさせることによって第1の突壁18a、第2の突壁18bは、カード2の挿抜を操作する者に、クリック感を与えるようになっている。なお、これら第1の突壁18a、第2の突壁18bは、図2(c)に示すようにその上面側が傾斜面となっており、したがってカムフォロアー11がこれらを乗り越える際、引っかかることなく円滑に乗り越えることができるようになっている。
また、スライダー9には、図1に示すようにハウジング3の開口6側で、カード収容空間5と反対の側に、シャフト保持部19が形成されている。このシャフト保持部19は、図2(c)に示すようにシャフトを挟み込んでこれを摺動可能に挟持する断面略C字状の溝19aを有したもので、この溝19a内には図1に示すようにシャフト12が挟持されている。
シャフト12は、金属製の細棒で、前述したようにコイルバネ13に挿通してこれを外挿したものである。このシャフト12は、コイルバネ13の長さ、すなわち圧縮した状態でなく無負荷の状態での伸長したときの長さより長く形成されており、これによってその両端が共にコイルバネ13より突出した状態でコイルバネ13を保持している。そして、そのコイルバネ13より突出した両端は、ハウジング3の側壁に形成された保持部3bにそれぞれ保持され、これによってシャフト12はハウジング3に固定されている。したがって、シャフト12は、後述するようにスライダー9が移動(進退)する際のガイドとしての機能も有したものとなっている。また、このシャフト12に外挿されたコイルバネ13は、シャフト12上に伸縮可能に保持され、かつ、座屈することなくシャフト12と同方向に延びた姿勢を保持したものとなっている。
また、スライダー9には、その後端側の底面側にロック部材14が取り付けられている。ロック部材14は、図5に示すように基部14aと、この基部14aから延びる3本のアーム(第1アーム14b、第2アーム14c、第3アーム14d)とからなる金属製のもので、基部14aに形成された孔14eがスライダー9の底面に形成された突起20(図2(b)参照)に嵌合することにより、この突起20を中心にしてスライダー9に対し回動可能に取り付けられている。
このロック部材14において第1アーム14bは、図1に示すようにカード収容空間5側に配設されたもので、その先端部には、図5に示すようにカード収容空間5側に突出してなる係合部14fが形成されている。この係合部14fは、前記のカード2に形成された係合凹部2aに係脱可能に係合するよう構成されたものである。なお、この係合部14fは、略三角形状に形成されており、したがってこれがカード2に押圧されると、この押圧力が横方向に向かう(逃げる)力に変換され、第1アーム14bはカード収容空間5と反対の側に付勢されるようになっている。
第2アーム14cは、第1アーム14bに対して前記カード収容空間5と反対の側に設けられたもので、その先端部には、カード収容空間5と反対の側に突出してなる係合部14gが形成されている。この係合部14gは、後述するようにスライダー9が第1の位置にあるときでは、第2アーム14cがカード収容空間5と反対の側に付勢された際、ハウジング3の側壁に形成された凹部21内に入り込むようになっており、これによって第2アーム14cは、カード収容空間5と反対の側に逃げ込むことができるようになっている。また、スライダー9が第2の位置にあるときでは、カード収容空間5と反対の側に付勢された際、本発明において規制部となる前記凹部21を形成した側壁の内面22に係合部14gが当接するようになっており、これによって第2アーム14cは、それ以上移動できない(撓めない)よう、内面(規制部)22に規制されるようになっている。
第3アーム14dは、第2アーム14cに対して前記カード収容空間5と反対の側に設けられたもので、第1アーム14b、第2アーム14cに比べ短く形成されたものであり、その外側が前記側壁の内面(規制部)22に当接した状態に設けられたものである。
また、これら第1アーム14b、第2アーム14c、第3アーム14dは、第1アーム14bと第2アーム14cとの間が内側に撓むのに要する力が、第2アーム14cと第3アーム14dとの間が内側に撓むのに要する力より大となるよう形成されている。このような構成のもとにロック部材14は、後述するように第1アーム14bの係合部14fを介して横方向(内面22方向)への力が付与されると、この力によってまず第2アーム14cが第3アームd側に撓み、その後、第1アーム14bが第2アーム14c側に撓むようになっている。なお、ロック部材14は、その基部14aがスライダー9の突起20に回動可能に取り付けられているので、横方向(内面22方向)への力が付与された際には、移動可能な範囲でロック部材14全体も回動するようになっている。
また、スライダー9には、その先端側に、前記カード2の挿入方向端部に当接する当接部23が一体に形成されており、さらに前記カム溝15を形成した部分24は、前記カード2の切欠部2bに係合するようになっている。
次に、このような構成のカードコネクタ1にカード2を挿抜する方法について説明する。
カードコネクタ1にカード2を挿入するには、まず、カード2を開口6からカード収容空間5に入れ、さらにこれを押し込む。すると、図1に示したようにカード2は、その挿入方向端部が、第1の位置にあるスライダー9の当接部23に当接するとともに、切欠部2bが、スライダー9のカム溝形成部分24に係合するようになる。また、このとき、カード2の切欠部2bの斜辺2cがロック部材14の第1アーム14bの係合部14fに当接し、これを押圧することにより、その押圧力が横方向(内面22方向)に変換され、これによってロック部材14は内面22側に付勢される。すると、前述したように第2アーム14cと第3アーム14dとの間の方が撓み易くなっていることから、これらの間が撓むことによって第1アーム14bも内面22側に移動し、これによって係合部14fが内面22側に引っ込む。この状態でさらにカード2が押し進められると、カード2の側辺に押圧されることで係合部14fは引っ込んだ状態に保持される。そして、前述したように挿入方向端部が当接部23に当接した際、カード2の係合凹部2aが前記係合部14fと対応する位置に至ることにより、ロック部材14への押圧が解除されて係合部14fが元の位置に復帰し、係合凹部2aに係合する。したがって、カード2はカードコネクタ1内にロック(ハーフロック)された状態になる。
次に、この状態、すなわちスライダー9が第1の位置にある状態から、カード2の電極(端子)をハウジング3側の入出力端子に接続して導通させるべく、カード2をさらに押圧してスライダー9とともにカード収容空間5の奥側に押し込む。このとき、スライダー9はそのガイド17がレール16に沿うとともに、シャフト12がハウジング3に保持されてガイドとなっているため、その前進が横方向にぶれることなく真っ直ぐになされる。なお、スライダー9が後退する際にも、前進のときと同様、ぶれることなく真っ直ぐになされるようになっている。
このようにしてカード2をスライダー9とともに押し込むと、ハートカム機構10によってカード2は第2の位置に案内される。すなわち、スライダー9の移動に伴い、カムフォロアー11の一端部11aがスライダー9のカム溝15内を相対的に移動することにより、カード2はスライダー9によって第2の位置に案内される。このカムフォロアー11の一端部11aの移動は、図4に示すようにカム溝15の地点Aから矢印に沿ってB、Cの各地点を通り、地点Dに至ることでなされる。なお、このようにカード2を押し込むことでスライダー9を前進させると、シャフト12に外挿されたコイルバネ13はシャフト保持部18に押圧されて収縮し、これによってスライダー9を後退させる方向に付勢する付勢力を発生する。ここで、特にカムフォロアー11の一端部11aが地点Aから地点Bを通って地点Cに至ると、図6(a)に示すように一端部11aはそれ以上進めなくなり、操作者はこれを指先で感知する。そこで、操作者はカード2の押圧を止めると、スライダー9は前記のコイルバネ13の付勢力によって後退させられ、これによってカムフォロアー11の一端部11aは図6(b)に示すように地点Cから地点Dに移動する。そして、この地点Dにてカムフォロアー11の一端部11aはそれ以上コイルバネ13の付勢方向に進めなくなることから、ここで停止する。したがって、これに伴われてカード2も後退し、第2の位置に保持され、その電極(端子)がハウジング3側の入出力端子に接続して導通する。
また、このようにカード2を押し込み、スライダー9のカム溝15内にカムフォロアー11の一端部11aを相対的に移動させると、この一端部11aが地点Bから図6(a)に示したように地点Cに至る際、すなわちスライダー9が第1の位置から第2の位置側に至る際、前述したようにカムフォロアー11の中間部が第1の突壁18aに当接してこれを乗り越える。このとき、カード2の操作者は、カムフォロアー11が第1の突壁18aを乗り越えるのをクリック感として感知することにより、カード2がスライダー9とともに第2の位置、すなわちカード2の電極(端子)がハウジング3側の入出力端子に接続し導通したことを認識する。
そして、カード2の使用が終了し、これをカードコネクタ1から抜き出すには、再度カード2を押し込む。すると、スライダー9が移動することでカムフォロアー11の一端部11aがスライダー9がカム溝15内を相対的に移動し、図6(c)に示すように地点Dから地点Eに移動する。地点Eに至ると、一端部11aはそれ以上進めなくなり、操作者はこれを指先で感知する。そこで、操作者はカード2の押圧を止めると、スライダー9は前記のコイルバネ13の付勢力によって後退させられ、これによってカムフォロアー11の一端部11aは地点Eから地点Bを通って初期位置である地点Aに戻り、ここで停止する。これにより、カード2はスライダー9とともに第1の位置に復帰させられ、図1に示した状態となる。
また、このようにカード2を押し込み、スライダー9のカム溝15内にカムフォロアー11の一端部11aを相対的に移動させると、この一端部11aが地点Dから地点Eに至る際、すなわちスライダー9が第1の位置から第2の位置に至る際、前述したようにカムフォロアー11の中間部が第1の突壁18bに当接してこれを乗り越える。このとき、カード2の操作者は、カムフォロアー11が第1の突壁18aを乗り越えるのをクリック感として感知することにより、カード2が第2の位置から外れたことを認識する。
このようにしてカード2が第1の位置に復帰しても、その状態では前述したようにカード2はカードコネクタ1内にロック(ハーフロック)された状態となっているため、ここから自然に外れることはない。そこで、操作者はカード2を引き抜くことにより、これをカードコネクタ1から取り外す。このように第1の位置にあるカード2を引き抜くと、カード2の係合凹部2aがロック部材14の第1アーム14bの係合部14fを押圧することにより、ロック部材14は横方向(内面22方向)に付勢される。すると、この付勢力によってロック部材14全体が内面22側に回動するとともに、第2アーム14cが第3アームd側に撓む。このとき、内面22には凹部21が形成されているので、第2アーム14cの係合部14gがこの凹部21に入り込むことで、第2アーム14cが内面22側に逃げ込む。したがって、これに伴われて第1アーム14bも第2アーム14c側に移動(回動)し、これによって係合部14fによるカード2のロックが外れる。よって、カード2がカードコネクタ1から引き抜かれる。
なお、カード2が第2の位置にある状態では、このカード2に比較的小さな引き抜き力が落下等によって不測に与えられた場合、ロック部材14のロック力によってカード2が抜かれてしまうことが防止されている。すなわち、図6(b)に示した状態でカード2に対し引き抜き力が与えられ、ロック部材14に横方向(内面22方向)への付勢力が働いても、この状態では第2アーム14cの係合部14gが内面(規制部)22によってその移動が規制されているので、第2アーム14cの係合部14fによるカード2のロックが外れず、したがってそのロック状態が保持される。
また、カード2が第2の位置にある状態においても、カード2に大きな引き抜き力が与えられた場合には、第1アーム14bが第2アーム14c側に撓むことにより、係合部14fが係合凹部2aから外れる。したがってカード2は、そのロックが外れてカードコネクタ1から引き出されるようになる。
よって、このような構成のカードコネクタ1にあっては、これからカード2を外す際、第1の位置においては比較的小さい力を必要とし、第2の位置においては比較的大きい力を必要とする、ダブルハーフロック機構を備えたものとなる。したがって、イジェクト機構(ハートカム機構)によってカード2を排出させる際、カード2が強い勢いで飛び出してしまうといったことを防止することができるとともに、例えば誤操作等によって第2の位置にあるカード2を無理矢理引き抜こうとした場合に、カードコネクタ1を破損させることなくカード2を引き抜くことが可能となる。
また、第1の突壁18a、第2の突壁18bをそれぞれ設け、カムフォロアー11がこれらを乗り越えることで操作者にクリック感が伝わるようにしたので、これによってスライダー9が第1の位置から第2の位置に至り、あるいは第2の位置から第1の位置に戻ることを感知することができる。したがって、従来のようにカム溝にクリック感を出すための段差を設ける必要がなくなり、これによりカムフォロアー11の一端部11aの研磨を簡略化することができ、コストの低減化を図ることができる。
また、このカードコネクタ1に用いられるスライダーユニット4にあっては、コイルバネ13にシャフト12を挿通して該コイルバネ13を保持するようにしたので、従来のような筒部が不要となり、しかもこれに代えた設けられたシャフト12はコイルバネ13に挿通していることからこのシャフト専用のスペースが必要とならず、したがって従来の筒部に要していた分のスペースをなくすことができる。よって、このスライダーユニットを用いたカードコネクタ1を小型化することができる。
また、筒部がないことでこれを形成する金型も比較的簡略なものとなり、したがってこの金型を多数個取りに構成することも容易になることから、スライダーユニット4をそのイニシャルコスト、ランニングコストの両面でコスト低減化を図ることができる。
なお、前記のスライダーユニット4については、前述したカードコネクタ1以外の機器にも、カード等の各種の板状記憶媒体などを案内する部材として使用可能である。
また、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計的変更が可能である。
例えば、図7に示すように前記シャフト12に、コイルバネ13に加えてこのコイルバネ13よりバネ性の強い横断面V状の板バネ25を取り付けてもよい。この板バネ25は、金属板をV状に曲げてなり、このV状の状態からされに各折曲片25a、25aが互いに近づく方向に曲げられると、元の状態に開くよう付勢力を発揮するよう形成されたもので、各折曲片25a、25aにはそれぞれシャフト12を通すための取付孔(図示せず)が形成されている。また、この板バネ25は、前記シャフト12において、コイルバネ13とシャフト保持部9との間に配置され、この位置にて取付孔にシャフト12が通されることで、シャフト12に取り付けられている。
ここで、この板バネ25は、各折曲片25a、25aが互いに近づく方向に曲げられて付勢方向と反対方向に閉じているときには、その取付孔の内縁がシャフト12に強く接触せず、したがってシャフト12に対する摩擦による規制力が小となるようになっている。一方、付勢方向に開いているときには、その取付孔の内縁がシャフト12に対して強く接触し、これによって摩擦による規制力が大となるようになっている。
このような構成からなるカードコネクタにあっては、ハートカム機構によってカード2を第2の位置から第1の位置に戻し、これを抜脱しようとすると、シャフト12に外挿されたコイルバネ13と板バネ25との付勢力により、スライダー9を介してカード2が第1の位置に戻される。その際、まず、コイルバネ13よりバネ性が強いことから板バネ25がその付勢力を発揮し、閉じた状態から開いた状態となる。すると、この板バネ25のシャフト12に対する摩擦による規制力が大となることから、コイルバネ13が収縮した状態から伸長して元の状態に復帰する際、板バネ25のシャフト12に対する規制力が働くことにより、カード2が第2の位置から第1の位置に戻る際の勢いが抑えられる。
したがって、カードコネクタからカード2が強い勢いで飛び出すことでカードが落下し、破損してしまうなどの不都合を防止することができる。
また、このような板バネ25を取り付けるのに代えて、例えばこの板バネ25の取り付け位置に図8に示すようにCリング30を設け、さらにシャフト12の一部を押し潰してその線径を他の部位に比べ部分的に拡げた拡径部12aを形成しておいてもよい。このように構成することにより、前記板バネ25を取り付けた場合と同様に、ハートカム機構によってカード2を第2の位置から第1の位置に戻し、これを抜脱しようすると、シャフト12に外挿されたコイルバネ13の付勢力により、スライダー9を介してカード2が第1の位置に戻される。その際、シャフト12に外挿されたCリング30がシャフト12の拡径部12aに係合することで、シャフト12に対し摩擦による規制力を発生する。したがって、コイルバネ13が収縮した状態から伸長して元の状態に復帰する際、Cリング30によってシャフト12に対する規制力が働くことにより、カード2が第2の位置から第1の位置に戻る際の勢いが抑えられる。
したがって、このような構成によってもカードコネクタからカード2が強い勢いで飛び出すことでカードが落下し、破損してしまうなどの不都合を防止することができる。
さらに、このようなCリング30を用いるのに代えて、コイルバネ13の端部、すなわち図7中の板バネ25側の一部、例えば二巻き程度を、そのバネ径を小さくするようにしてもよい。このようにしても、このバネ径を小さくした部分が前記の拡径部12aに係合することでシャフト12に対し摩擦による規制力を発生することから、コイルバネ13が収縮した状態から伸長して元の状態に復帰する際、このバネ径を小さくした部分によってシャフト12に対する規制力を働かせることができる。
また、図9(a)に示すようにシャフト12の両端部を、前記拡径部12aと同様に押し潰し、その線径を他の部位に比べ部分的に拡げた拡径部12bとしておいてもよい。このように線形を拡げることで、コイルバネ13は図9(b)に示すようにハウジング3の側壁に形成された保持部3bに直接当接せず、したがってコイルバネ13の付勢力が常にハウジング3にかかることで、ハウジング3にわずかながら変形が生じるのを防止することができる。さらに、このようにシャフト12の両端部に拡径部12bを形成することで、一旦これら拡径部12b間に挿通保持されたコイルバネ13はシャフト12から抜けなくなるので、組立時において組立性が向上し、生産性の向上が図られたものとなる。なお、ハウジング3への取付に際しては、図9(b)に示したように、拡径部12bにおいて、押し潰したことで線径が細くなった側を保持部3bに差し入れ、ここに保持させるが、シャフト12を良好に固定させるうえで好ましい。
本発明のカードコネクタの一実施形態を示す平面図である。 スライダーの構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は側面図である。 カムフォロアーの側面図である。 カム溝の構成を説明するための平面図である。 ロック部材の構成を示す平面図である。 (a)〜(c)はカードの挿抜操作によるスライダーの動作を説明するための平面図である。 本発明のカードコネクタの他の実施形態を示す平面図である。 Cリングが、シャフトの拡径部に係合した状態を示す要部断面図である。 (a)はシャフトの端部に形成された拡径部を示す要部拡大図、(b)はシャフトがハウジングに取り付けられた状態を示す要部拡大平面図である。
符号の説明
1…カードコネクタ、2…カード、2a…係合凹部、3…ハウジング、3b…保持部、
4…スライダーユニット、5…カード収容空間、6…開口、9…スライダー、
10…ハートカム機構、11…カムフォロアー、12…シャフト、13…コイルバネ、
14…ロック部材、14b…第1アーム、14c…第2アーム、14d…第3アーム、
14f…係合部、14g…係合部、15…カム溝、18a…第1の突壁、
18b…第2の突壁、21…凹部、22…内面(規制部)、23…当接部、
25…板バネ

Claims (7)

  1. 開口からカードを挿入させるカード収容空間を形成したハウジングに設けられて、前記カード収容空間への前記カードの収容およびカード収容空間からの前記カードの抜脱をなさせるスライダーユニットであって、
    前記カードの挿抜方向に沿って移動可能となるよう前記ハウジングに配設され、かつ、その位置が、ハートカム機構によって第1の位置と、該第1の位置より前記開口から遠い側にある第2の位置とに切り換え可能とされるスライダーと、
    前記スライダーをカード抜脱方向へ付勢するコイルバネと、
    前記スライダーに一体的に形成され、前記カードの挿入方向端部に当接可能とされた当接部と、
    前記スライダーに設けられ、前記コイルバネに挿通して該コイルバネを保持するシャフトと、を備えてなることを特徴とするスライダーユニット。
  2. 開口からカードを挿入させるカード収容空間を形成し、かつ、該カードの電極部に対応する入出力端子を備えるハウジングと、
    カードの挿抜方向に沿って移動可能とされ、かつ、その位置が、ハートカム機構によって第1の位置と、該第1の位置より前記開口から遠い側にある第2の位置とに切り換え可能とされたスライダーと、
    前記スライダーをカード抜脱方向へ付勢するコイルバネと、
    前記スライダーに一体的に形成され、前記カードの挿入方向端部に当接可能とされた当接部と、を備えてなるカードコネクタにおいて、
    前記コイルバネが、前記スイラダーに設けられたシャフトに外挿されていることを特徴とするカードコネクタ。
  3. 前記シャフトは、その両端が共に前記コイルバネより突出するよう、該コイルバネより長く形成されていることを特徴とする請求項2記載のカードコネクタ。
  4. 前記シャフトは、その両端が前記ハウジングに形成された保持部に保持されていることを特徴とする請求項3記載のカードコネクタ。
  5. 前記スライダーには3本のアームを有したロック部材が設けられ、
    前記3本のアームは、前記カードの挿入方向端部が前記当接部に当接しているときに、カード収容空間へ突出して前記カードに設けられている切欠に係合する係合部を有した第1アームと、該第1アームの、前記カードと反対の側に設けられた第2アームと、該第2アームの、前記カードと反対の側に設けられた第3アームとからなり、かつ、第1アームと第2アームとの間が内側に撓むのに要する力が第2アームと第3アームとの間が内側に撓むのに要する力より大とされ、
    前記第2アームは、前記カードが前記第1の位置にあるときに前記カードと反対の側に付勢された際に、第1アームの第2アーム側への移動を可能とするよう、第3アーム側に移動して前記カードと反対の側に逃げるよう構成され、かつ、前記カードが前記第2の位置にあるときには、規制部によって前記カードと反対の側への移動が規制されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のカードコネクタ。
  6. 前記ハートカム機構は、スライダーに形成された略ハート状のカム溝と、このカム溝に一端部が移動可能に係合し、他端が前記ハウジングに保持された細棒状のカムフォロアーとを備えてなり、前記カム溝の近傍に、前記カムフォロアーの一端部がカム溝内を相対的に移動して前記スライダーが第1の位置から第2の位置に至る際、前記カムフォロアーの中間部に当接してこれを乗り越えさせる第1の突壁と、前記スライダーが第2の位置から第1の位置に戻る際、前記カムフォロアーの中間部に当接してこれを乗り越えさせる第2の突壁と、が設けられていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のカードコネクタ。
  7. 前記シャフトの、スライダーに設けられた基端側とコイルバネとの間に、該コイルバネよりバネ性の強い横断面V状の板バネが前記シャフトに外挿した状態で取り付けられ、
    前記板バネは、付勢方向と反対方向に閉じているときに前記シャフトに対する摩擦による規制力を小とし、付勢方向に開いているときに前記シャフトに対する摩擦による規制力を大とするよう、その取付孔が前記シャフトに外挿されて該シャフトに取り付けられていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載のカードコネクタ。
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