JP3823903B2 - メモリカードコネクタの挿抜機構 - Google Patents
メモリカードコネクタの挿抜機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3823903B2 JP3823903B2 JP2002250668A JP2002250668A JP3823903B2 JP 3823903 B2 JP3823903 B2 JP 3823903B2 JP 2002250668 A JP2002250668 A JP 2002250668A JP 2002250668 A JP2002250668 A JP 2002250668A JP 3823903 B2 JP3823903 B2 JP 3823903B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- memory card
- card connector
- lock pin
- lock
- leaf spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/62—Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
- H01R13/639—Additional means for holding or locking coupling parts together, after engagement, e.g. separate keylock, retainer strap
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06K—GRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
- G06K13/00—Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism
- G06K13/02—Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism the record carrier having longitudinal dimension comparable with transverse dimension, e.g. punched card
- G06K13/08—Feeding or discharging cards
- G06K13/085—Feeding or discharging cards using an arrangement for locking the inserted card
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06K—GRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
- G06K7/00—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
- G06K7/0013—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by galvanic contacts, e.g. card connectors for ISO-7816 compliant smart cards or memory cards, e.g. SD card readers
- G06K7/0021—Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by galvanic contacts, e.g. card connectors for ISO-7816 compliant smart cards or memory cards, e.g. SD card readers for reading/sensing record carriers having surface contacts
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/62—Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
- H01R13/629—Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、メモリカードコネクタの挿抜機構に関するものであり、特に、イジェクトボタンを有しないメモリカードロックの安定性を向上させたメモリカードコネクタの挿抜機構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
メモリカードの小型化に伴って、これらの小型メモリカードをリムーバブルメディアとして装着できるようにした携帯電話やPHS等が提供されている。この種の小型機器にメモリカードを用いる場合は、スペースの制限からメモリカードコネクタを可及的に小型化する必要があり、より大型のPCカードコネクタ等に備えられているイジェクトボタンを設けず、メモリカードコネクタに装着したメモリカードを押すことにより、装着が解除されて排出されるダイレクトプッシュ式挿抜機構が設けられている。この挿抜機構は、プッシュロック式スイッチなどに広く用いられている溝カムとロックピンによる公知の機構である。
【０００３】
図8及び図9はメモリカードコネクタのベースフレーム1を示し、2はスライダである。スライダ2の側面には、ハート形のループをなす溝カム3が形成されていて、ベースフレーム1に取付けたロックピン4の先端部が溝カム3に係合しており、ロックピン4の側面へ弾接する板バネ5によりロックピン4は溝カム3から外れないように押さえられている。図8及び図9はスライダ2が後退したロック状態を示しているが、スライダ2はベースフレーム1のバネ室6に挿入した圧縮コイルバネ（図示せず）によってカード挿入口の方向（図において右）へ付勢されており、ロックを解除されればカード挿入口側へ前進して初期位置へ戻る。
【０００４】
図10は、メモリカードコネクタのダイレクトプッシュ式挿抜機構の概要を示し、図においてロックピン4に対してスライダ2が左へ後退及び右へ前進移動する。aはロックピン4の初期位置を示し、メモリカードコネクタへメモリカードを挿入すると、メモリカードがスライダ2を押して左へ後退させることにより、ロックピン4の先端部は溝カム3の上側の溝に沿って溝カム3の上側前端位置bへ移動する。このときメモリカードはメモリカードコネクタの最奥まで達して前端の接点がベースフレーム1内のコンタクトピンに接触する。そして、メモリカードの挿入操作を解除すると圧縮バネのバネ力によりスライダ2が右へ前進するが、図8、図9に示すようにロックピン4の先端部は、溝カム3の前端上下中間部の凹形ストッパー部（図10のc位置）へ案内されてスライダ2は前進を停止し、メモリカードは接続状態でロックされる。
【０００５】
メモリカードを取外すときは、メモリカードの後部を押してメモリカードをメモリカードコネクタの最奥まで押し込めば、ロックピン4の先端部が溝カム3の凹形ストッパー部のc位置から下側前端のロック解除位置dへ移動し、ロックを解除されたスライダ2が圧縮バネのバネ力により前進してメモリカードを外へ押し出し、ロックピン4は初期位置aへ戻る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のメモリカードコネクタにおいて、ロック状態（図10のc位置）で外部から強い衝撃が加わると、衝撃の方向によってはロックピンの先端部が溝カムの凹形ストッパー部から外れて下側のロック解除位置（図10のｄ位置）へ移動してしまい、スライダによりメモリカードが外へ押し出されてデータの読み書きエラーが生じたりメモリカードが脱落したりする虞がある。そこで、衝撃等によりメモリカードのロックが解除される虞を解消するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、請求項１記載の発明はイジェクトボタンを有しないメモリカードコネクタであって、該メモリカードコネクタ内に配置したスライダにハート形の溝カムを設け、メモリカードコネクタに設けたロックピンを溝カムに係合させることにより、メモリカード挿入時にスライダが後退してロックされ、再度メモリカードを押すことによりロックが解除されてメモリカードが取り出されるように構成したメモリカードコネクタの挿抜機構において、板バネによりロックピンを溝カムのロック解除位置からロック位置へ向かう方向へ付勢するよう上記板バネを折曲げ、該板バネの折曲げ線を傾斜させて折曲げて、該板バネと上記ロックピンの接触位置を該板バネの先端が該ロックピンの側面のやや下側に接するようにして、衝撃などによりロックピンがロック位置からロック解除位置へ移動することを防止するように構成したメモリカードコネクタの挿抜機構を提供するものである。
【０００８】
また、請求項２記載の発明は上記板バネの先端に段差を設け、上半部よりも下半部を前方へ突出させ、上半部と下半部を斜面で接続した形状としてロックピンへ接触させることにより、ロックピンを溝カムのロック位置からロック解除位置への移動に対する抵抗力を発生させるようにしたメモリカードコネクタの挿抜機構を提供するものである。
【０００９】
また、請求項３記載の発明は上記板バネの先端を上端よりも下端が前方へ突出する形状となるように斜めに切欠いてロックピンへ接触させることにより、ロックピンのロック位置からロック解除位置への移動に対する抵抗力を発生させるようにしたメモリカードコネクタの挿抜機構を提供するものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。図1はメモリカードコネクタ11へメモリカード31を装着した状態を示し、メモリカードコネクタ11は樹脂製のベースフレーム12と金属製のトップカバー13とによって筐体を構成している。図2はトップカバー13、図3はベースフレーム12を示し、ベースフレーム12の後部（図において左）には、メモリカード31の端子配列に合わせて10個のコンタクトピン14が横並びに配置されている。ベースフレーム12の左辺（図において下）近傍にはスライダガイド15が形成されていて、スライダガイド15とトップカバー13の左側壁とによってスライダ16を挟んでガイドする。図3はスライダ16が後退位置でロックされた状態を示しているが、ロックを解除されると圧縮コイルバネ17のバネ力により前進して初期位置へ戻る。
【００１１】
スライダ16には板バネであるキャッチスプリング18が取付けられていて、キャッチスプリング18の先端部はコンタクトピン14と同様に山形に折り曲げられて内側方向へ突出しており、図4に示すメモリカード31をメモリカードコネクタ11へ挿入したときに、初期位置にあるスライダ16のキャッチスプリング18の山形先端部がメモリカード31の左側面に形成されている凹部32に入って係合する。メモリカード31の前端左角は斜めに切り欠いた形状の斜面部33としてあり、図3に示すようにスライダ16にはメモリカード31の斜面部33と当接対偶をなす三角プレート部19が形成されており、キャッチスプリング18がメモリカード31の凹部32に係合したときにメモリカード31の斜面部33がスライダ16の三角プレート部19に接する。そして、さらにメモリカード31を奥へ挿入すると、スライダ16はメモリカード31に押されて図3に示す位置まで後退し、メモリカード31は後述する挿抜機構によりロックされる。
【００１２】
図5及び図6はメモリカードコネクタ11の挿抜機構を示し、従来と同様にスライダ16の側面に形成したループ形の溝カム20にロックピン21を係合させていて、ロック・ロック解除の作用も同一であるが、ロックピン21を押さえる板バネ22の形状が従来のものとは相違しており、板バネ22の折曲げ線を垂直ではなく傾斜させて板バネ22の先端がロックピン21の側面のやや下側に接するようにしている。これにより、ロックピン21には上昇方向の圧力FAがかかり、図10に示すロック位置cにおいてショックが加わったとしても、ロックピン21は図10のロック解除位置ｄへ下降することがなく、メモリカードのロックが解除される虞はなくなる。
【００１３】
また、図5及び図6のように板バネ22の先端に段差を設け、上半部よりも下半部を前方へ突出させ、上半部と下半部を斜面で接続した形状としたり、図7のように板バネ23の先端を斜めにカットして上端よりも下端が前方へ突出する形状としたりすることにより、ロックピン21のロック位置からロック解除位置への移動に対する抵抗力が発生し、ロックピン21の下降制止効果がさらに向上する。尚、板バネ22, 23のバネ圧は、通常のロック解除操作時にロックピン21のロック解除位置dへの下降を妨害しない程度であることはいうまでもない。
【００１４】
以上、本発明のメモリカードコネクタの挿抜機構を説明したが、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【００１５】
【発明の効果】
本発明はイジェクトボタンを有しないメモリカードコネクタであって、該メモリカードコネクタの挿抜機構は、スライダのハート形溝カムに沿って動くロックピンを板バネによりロック解除位置からロック位置へ向けて付勢したので、衝撃などによりロックピンがロック位置からロック解除位置へ移動することを防止でき、ロックの安定性が向上する。また板バネの先端に段差を設け、上半部よりも下半部を前方へ突出させ、上半部と下半部を斜面で接続した形状としてロックピンへ接触させることにより、ロックピンを溝カムのロック位置からロック解除位置へ移動させるようなショックに対しての抵抗力を発生させたり、或いは板バネの先端を上端よりも下端が前方へ突出する形状となるように斜めに切欠いてロックピンへ接触させることによって、ロックピンを溝カムのロック位置からロック解除位置へ移動させるようなショックが負荷されても、ロック解除位置へは移動せず板バネの取付位置を従来と変更することなくロックの安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】メモリカードコネクタとメモリカードの斜視図。
【図２】メモリカードコネクタのトップカバーの斜視図。
【図３】メモリカードコネクタのベースフレームの斜視図。
【図４】メモリカードの斜視図。
【図５】メモリカードコネクタのベースフレームの斜視図。
【図６】図5のA部詳細図。
【図７】挿抜機構の他の実施形態を示す詳細図。
【図８】従来例を示し、メモリカードコネクタのベースフレームの斜視図。
【図９】図8のA部詳細図。
【図１０】挿抜機構の作動解説図。
【符号の説明】
11 メモリカードコネクタ
12 ベースフレーム
13 トップカバー
14 コンタクトピン
15 スライドガイド
16 スライダ
17 圧縮コイルバネ
18 キャッチスプリング
19 三角プレート部
20 溝カム
21 ロックピン
22 板バネ
23 板バネ
31 メモリカード
32 凹部
33 斜面部
【発明の属する技術分野】
この発明は、メモリカードコネクタの挿抜機構に関するものであり、特に、イジェクトボタンを有しないメモリカードロックの安定性を向上させたメモリカードコネクタの挿抜機構に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
メモリカードの小型化に伴って、これらの小型メモリカードをリムーバブルメディアとして装着できるようにした携帯電話やPHS等が提供されている。この種の小型機器にメモリカードを用いる場合は、スペースの制限からメモリカードコネクタを可及的に小型化する必要があり、より大型のPCカードコネクタ等に備えられているイジェクトボタンを設けず、メモリカードコネクタに装着したメモリカードを押すことにより、装着が解除されて排出されるダイレクトプッシュ式挿抜機構が設けられている。この挿抜機構は、プッシュロック式スイッチなどに広く用いられている溝カムとロックピンによる公知の機構である。
【０００３】
図8及び図9はメモリカードコネクタのベースフレーム1を示し、2はスライダである。スライダ2の側面には、ハート形のループをなす溝カム3が形成されていて、ベースフレーム1に取付けたロックピン4の先端部が溝カム3に係合しており、ロックピン4の側面へ弾接する板バネ5によりロックピン4は溝カム3から外れないように押さえられている。図8及び図9はスライダ2が後退したロック状態を示しているが、スライダ2はベースフレーム1のバネ室6に挿入した圧縮コイルバネ（図示せず）によってカード挿入口の方向（図において右）へ付勢されており、ロックを解除されればカード挿入口側へ前進して初期位置へ戻る。
【０００４】
図10は、メモリカードコネクタのダイレクトプッシュ式挿抜機構の概要を示し、図においてロックピン4に対してスライダ2が左へ後退及び右へ前進移動する。aはロックピン4の初期位置を示し、メモリカードコネクタへメモリカードを挿入すると、メモリカードがスライダ2を押して左へ後退させることにより、ロックピン4の先端部は溝カム3の上側の溝に沿って溝カム3の上側前端位置bへ移動する。このときメモリカードはメモリカードコネクタの最奥まで達して前端の接点がベースフレーム1内のコンタクトピンに接触する。そして、メモリカードの挿入操作を解除すると圧縮バネのバネ力によりスライダ2が右へ前進するが、図8、図9に示すようにロックピン4の先端部は、溝カム3の前端上下中間部の凹形ストッパー部（図10のc位置）へ案内されてスライダ2は前進を停止し、メモリカードは接続状態でロックされる。
【０００５】
メモリカードを取外すときは、メモリカードの後部を押してメモリカードをメモリカードコネクタの最奥まで押し込めば、ロックピン4の先端部が溝カム3の凹形ストッパー部のc位置から下側前端のロック解除位置dへ移動し、ロックを解除されたスライダ2が圧縮バネのバネ力により前進してメモリカードを外へ押し出し、ロックピン4は初期位置aへ戻る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のメモリカードコネクタにおいて、ロック状態（図10のc位置）で外部から強い衝撃が加わると、衝撃の方向によってはロックピンの先端部が溝カムの凹形ストッパー部から外れて下側のロック解除位置（図10のｄ位置）へ移動してしまい、スライダによりメモリカードが外へ押し出されてデータの読み書きエラーが生じたりメモリカードが脱落したりする虞がある。そこで、衝撃等によりメモリカードのロックが解除される虞を解消するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、請求項１記載の発明はイジェクトボタンを有しないメモリカードコネクタであって、該メモリカードコネクタ内に配置したスライダにハート形の溝カムを設け、メモリカードコネクタに設けたロックピンを溝カムに係合させることにより、メモリカード挿入時にスライダが後退してロックされ、再度メモリカードを押すことによりロックが解除されてメモリカードが取り出されるように構成したメモリカードコネクタの挿抜機構において、板バネによりロックピンを溝カムのロック解除位置からロック位置へ向かう方向へ付勢するよう上記板バネを折曲げ、該板バネの折曲げ線を傾斜させて折曲げて、該板バネと上記ロックピンの接触位置を該板バネの先端が該ロックピンの側面のやや下側に接するようにして、衝撃などによりロックピンがロック位置からロック解除位置へ移動することを防止するように構成したメモリカードコネクタの挿抜機構を提供するものである。
【０００８】
また、請求項２記載の発明は上記板バネの先端に段差を設け、上半部よりも下半部を前方へ突出させ、上半部と下半部を斜面で接続した形状としてロックピンへ接触させることにより、ロックピンを溝カムのロック位置からロック解除位置への移動に対する抵抗力を発生させるようにしたメモリカードコネクタの挿抜機構を提供するものである。
【０００９】
また、請求項３記載の発明は上記板バネの先端を上端よりも下端が前方へ突出する形状となるように斜めに切欠いてロックピンへ接触させることにより、ロックピンのロック位置からロック解除位置への移動に対する抵抗力を発生させるようにしたメモリカードコネクタの挿抜機構を提供するものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。図1はメモリカードコネクタ11へメモリカード31を装着した状態を示し、メモリカードコネクタ11は樹脂製のベースフレーム12と金属製のトップカバー13とによって筐体を構成している。図2はトップカバー13、図3はベースフレーム12を示し、ベースフレーム12の後部（図において左）には、メモリカード31の端子配列に合わせて10個のコンタクトピン14が横並びに配置されている。ベースフレーム12の左辺（図において下）近傍にはスライダガイド15が形成されていて、スライダガイド15とトップカバー13の左側壁とによってスライダ16を挟んでガイドする。図3はスライダ16が後退位置でロックされた状態を示しているが、ロックを解除されると圧縮コイルバネ17のバネ力により前進して初期位置へ戻る。
【００１１】
スライダ16には板バネであるキャッチスプリング18が取付けられていて、キャッチスプリング18の先端部はコンタクトピン14と同様に山形に折り曲げられて内側方向へ突出しており、図4に示すメモリカード31をメモリカードコネクタ11へ挿入したときに、初期位置にあるスライダ16のキャッチスプリング18の山形先端部がメモリカード31の左側面に形成されている凹部32に入って係合する。メモリカード31の前端左角は斜めに切り欠いた形状の斜面部33としてあり、図3に示すようにスライダ16にはメモリカード31の斜面部33と当接対偶をなす三角プレート部19が形成されており、キャッチスプリング18がメモリカード31の凹部32に係合したときにメモリカード31の斜面部33がスライダ16の三角プレート部19に接する。そして、さらにメモリカード31を奥へ挿入すると、スライダ16はメモリカード31に押されて図3に示す位置まで後退し、メモリカード31は後述する挿抜機構によりロックされる。
【００１２】
図5及び図6はメモリカードコネクタ11の挿抜機構を示し、従来と同様にスライダ16の側面に形成したループ形の溝カム20にロックピン21を係合させていて、ロック・ロック解除の作用も同一であるが、ロックピン21を押さえる板バネ22の形状が従来のものとは相違しており、板バネ22の折曲げ線を垂直ではなく傾斜させて板バネ22の先端がロックピン21の側面のやや下側に接するようにしている。これにより、ロックピン21には上昇方向の圧力FAがかかり、図10に示すロック位置cにおいてショックが加わったとしても、ロックピン21は図10のロック解除位置ｄへ下降することがなく、メモリカードのロックが解除される虞はなくなる。
【００１３】
また、図5及び図6のように板バネ22の先端に段差を設け、上半部よりも下半部を前方へ突出させ、上半部と下半部を斜面で接続した形状としたり、図7のように板バネ23の先端を斜めにカットして上端よりも下端が前方へ突出する形状としたりすることにより、ロックピン21のロック位置からロック解除位置への移動に対する抵抗力が発生し、ロックピン21の下降制止効果がさらに向上する。尚、板バネ22, 23のバネ圧は、通常のロック解除操作時にロックピン21のロック解除位置dへの下降を妨害しない程度であることはいうまでもない。
【００１４】
以上、本発明のメモリカードコネクタの挿抜機構を説明したが、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【００１５】
【発明の効果】
本発明はイジェクトボタンを有しないメモリカードコネクタであって、該メモリカードコネクタの挿抜機構は、スライダのハート形溝カムに沿って動くロックピンを板バネによりロック解除位置からロック位置へ向けて付勢したので、衝撃などによりロックピンがロック位置からロック解除位置へ移動することを防止でき、ロックの安定性が向上する。また板バネの先端に段差を設け、上半部よりも下半部を前方へ突出させ、上半部と下半部を斜面で接続した形状としてロックピンへ接触させることにより、ロックピンを溝カムのロック位置からロック解除位置へ移動させるようなショックに対しての抵抗力を発生させたり、或いは板バネの先端を上端よりも下端が前方へ突出する形状となるように斜めに切欠いてロックピンへ接触させることによって、ロックピンを溝カムのロック位置からロック解除位置へ移動させるようなショックが負荷されても、ロック解除位置へは移動せず板バネの取付位置を従来と変更することなくロックの安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】メモリカードコネクタとメモリカードの斜視図。
【図２】メモリカードコネクタのトップカバーの斜視図。
【図３】メモリカードコネクタのベースフレームの斜視図。
【図４】メモリカードの斜視図。
【図５】メモリカードコネクタのベースフレームの斜視図。
【図６】図5のA部詳細図。
【図７】挿抜機構の他の実施形態を示す詳細図。
【図８】従来例を示し、メモリカードコネクタのベースフレームの斜視図。
【図９】図8のA部詳細図。
【図１０】挿抜機構の作動解説図。
【符号の説明】
11 メモリカードコネクタ
12 ベースフレーム
13 トップカバー
14 コンタクトピン
15 スライドガイド
16 スライダ
17 圧縮コイルバネ
18 キャッチスプリング
19 三角プレート部
20 溝カム
21 ロックピン
22 板バネ
23 板バネ
31 メモリカード
32 凹部
33 斜面部
Claims (3)
- イジェクトボタンを有しないメモリカードコネクタであって、該メモリカードコネクタ内に配置したスライダにハート形の溝カムを設け、メモリカードコネクタに設けたロックピンを溝カムに係合させることにより、メモリカード挿入時にスライダが後退してロックされ、再度メモリカードを押すことによりロックが解除されてメモリカードが取り出されるように構成したメモリカードコネクタの挿抜機構において、
板バネによりロックピンを溝カムのロック解除位置からロック位置へ向かう方向へ付勢するよう上記板バネを折曲げ、該板バネの折曲げ線を傾斜させて折曲げて、該板バネと上記ロックピンの接触位置を該板バネの先端が該ロックピンの側面のやや下側に接するようにして、衝撃などによりロックピンがロック位置からロック解除位置へ移動することを防止するように構成したことを特徴とするメモリカードコネクタの挿抜機構。 - 上記板バネの先端に段差を設け、上半部よりも下半部を前方へ突出させ、上半部と下半部を斜面で接続した形状としてロックピンへ接触させることにより、ロックピンを溝カムのロック位置からロック解除位置への移動に対する抵抗力を発生させるようにした請求項１記載のメモリカードコネクタの挿抜機構。
- 上記板バネの先端を上端よりも下端が前方へ突出する形状となるように斜めに切欠いてロックピンへ接触させることにより、ロックピンのロック位置からロック解除位置への移動に対する抵抗力を発生させるようにした請求項１記載のメモリカードコネクタの挿抜機構。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002250668A JP3823903B2 (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | メモリカードコネクタの挿抜機構 |
| KR1020030057858A KR101015421B1 (ko) | 2002-08-29 | 2003-08-21 | 메모리카드 커넥터의 삽발기구 |
| CNB031560377A CN1306659C (zh) | 2002-08-29 | 2003-08-28 | 存储卡接口的插拔机构 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002250668A JP3823903B2 (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | メモリカードコネクタの挿抜機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004095194A JP2004095194A (ja) | 2004-03-25 |
| JP3823903B2 true JP3823903B2 (ja) | 2006-09-20 |
Family
ID=32057438
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002250668A Expired - Fee Related JP3823903B2 (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | メモリカードコネクタの挿抜機構 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3823903B2 (ja) |
| KR (1) | KR101015421B1 (ja) |
| CN (1) | CN1306659C (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4076180B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2008-04-16 | 日本航空電子工業株式会社 | カードコネクタ |
| US7525419B2 (en) * | 2006-01-30 | 2009-04-28 | Rosemount Inc. | Transmitter with removable local operator interface |
| KR20080036495A (ko) * | 2006-10-23 | 2008-04-28 | 삼성전자주식회사 | 휴대용 단말기의 심카드 착탈장치 |
| CN107981591B (zh) * | 2017-12-21 | 2023-09-08 | 广东东泰五金精密制造有限公司 | 一种家具用省力按压反弹机构 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3083778B2 (ja) * | 1997-03-10 | 2000-09-04 | エスエムケイ株式会社 | Ｉｃカード用コネクタ |
| JP2887865B2 (ja) | 1997-06-02 | 1999-05-10 | アルプス電気株式会社 | コネクタ装置 |
| JP3248068B2 (ja) | 1997-10-27 | 2002-01-21 | ホシデン株式会社 | カードコネクタ |
| CN2337693Y (zh) * | 1998-07-03 | 1999-09-08 | 鸿海精密工业股份有限公司 | 连接器退卡机构 |
| TW400995U (en) * | 1999-02-02 | 2000-08-01 | Hon Hai Prec Ind Co Ltd | Card rejection actuating device of electronic card connector |
| JP2000331563A (ja) | 1999-05-24 | 2000-11-30 | Alps Electric Co Ltd | 押釦スイッチ |
| JP3713428B2 (ja) * | 2000-09-27 | 2005-11-09 | ヒロセ電機株式会社 | カード用コネクタ |
-
2002
- 2002-08-29 JP JP2002250668A patent/JP3823903B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-08-21 KR KR1020030057858A patent/KR101015421B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2003-08-28 CN CNB031560377A patent/CN1306659C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2004095194A (ja) | 2004-03-25 |
| CN1489242A (zh) | 2004-04-14 |
| CN1306659C (zh) | 2007-03-21 |
| KR101015421B1 (ko) | 2011-02-22 |
| KR20040019903A (ko) | 2004-03-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6508402B1 (en) | IC card contacting and releasing mechanism | |
| JP3252133B2 (ja) | Ｉｃカードの接触及び解除機構 | |
| JP3830852B2 (ja) | カード用コネクタ装置 | |
| JP3065310B1 (ja) | Ｉｃカ―ドの接続機構におけるロックアンドロック解除機構 | |
| US6814596B2 (en) | Card connector having low profile and vision indicator | |
| JP4717736B2 (ja) | カード用コネクタ | |
| JP3896078B2 (ja) | カードコネクタ | |
| JP2004214119A (ja) | カード用コネクタ装置 | |
| JP4365989B2 (ja) | ロック装置付きカード用コネクタ | |
| JP2003086296A (ja) | メモリカード用コネクタ | |
| JP4576354B2 (ja) | カードコネクタ | |
| JP3823903B2 (ja) | メモリカードコネクタの挿抜機構 | |
| JP3532849B2 (ja) | Ｉｃカードの接触及び解除機構 | |
| JP4141352B2 (ja) | カード用コネクタ装置 | |
| JP2005100836A (ja) | カードコネクタ | |
| JP2011171141A (ja) | カード用コネクタ | |
| JP5497472B2 (ja) | カード用コネクタ | |
| JP3854529B2 (ja) | カード用コネクタ装置 | |
| JP2012164504A (ja) | カード用コネクタ | |
| JP2004241180A (ja) | カードコネクタ | |
| JP4115259B2 (ja) | カード用コネクタ装置 | |
| JP4676525B2 (ja) | カード用コネクタ組立体 | |
| EP1394731B1 (en) | Memory Card Connector | |
| JP4023394B2 (ja) | メモリカード用ソケット | |
| JP2004193054A (ja) | カードコネクタ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050324 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060227 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060313 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060510 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060606 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060619 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707 Year of fee payment: 7 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |