JP2005100836A - カードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】カードコネクタにおいて、製品サイズを大きくすることなく、カバー側壁15,16からボディ本体5裏面に足部91を回込ませ、基板との半田実装を実施し、さらなる小型低背化を実現する。
【解決手段】ボディ本体5裏面と左右のボディ側壁6,7外面が作る角部を凹ませ、その凹み部92,93に、カバー側壁15,16からボディ本体5裏面に回込ませる足部91を係合させると共に、ボディ本体5表面とスライダ30配備側のボディ側壁6内面が作る角部には肉盛りを施し、凹み部92のボディ厚みを確保しつつ、その肉盛り部73が、その近傍に平行に形成するボディ本体5表面の凸条74とで、スライダ30底面の凹凸に嵌合するスライダガイドレール76を形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、パーソナルコンピューター、PDA( personal digital assistance )、携帯電話機、デジタルビデオ、デジタルカメラ、ポータブルオーディオ、カーオーディオ及びカーナビ等の様々な電子機器(デジタル機器)のプリント配線基板上に実装されて、様々な電子データ(デジタルデータ)を記録し、様々な電子機器間で移動させたり交換するためのIC記録媒体として用いられるメモリーカードを受入れ、カード側電子回路と電子機器側電子回路とを電気的に接続させるためのカードコネクタに関する。
一般にカードコネクタは、横幅及び奥行きに比べて高さが低い直方形状のコネクタケースをボディとカバーとで形成する。このコネクタケースは、前面にカード挿入口を開口し、そのカード挿入口に連通するカード挿入空間を内部に形成する。板状のボディ本体に複数の接触端子を取付けるボディは、絶縁性を確保するために樹脂材料によって成形され、同時にカード挿抜方向に沿う左右のボディ側壁も成形される。他方カバーは、ボディ全体を覆って静電対策を施すために、金属板によって、ボディ本体の表面側を覆う板状のカバー本体と、ボディ側壁を覆う左右側壁が一体形成される。そして、カード挿入空間の後部に複数の接触端子が配備されると共に、その接触端子群の左右一側部にイジェクト用のスライダが前後方向に摺動自在に配備される。
特開2002−184525号公報
ところで、電子機器の小型薄型化に伴い、カードコネクタについては小型かつ低背のものが要求されている。これを前提として、カバー側壁からボディ本体裏面に回込ませる足部を設け(足部をボディの外側に突出させるとその足部の分、実装面積が大きくなる。)、足部によって基板との半田実装を実施する際には、ボディ本体裏面に回込ませる足部の厚みを吸収して、ボディ本体裏面を凹凸のない平坦面にする必要がある。ここで、スライダ配備側と反対側のボディ本体側部では、足部の厚みを吸収してもその吸収部分に成形可能なボディ厚みを確保できる。他方スライダ配備側のボディ本体側部の薄肉部分においては、足部の厚みを吸収するとその吸収部分に成形可能なボディ厚みを確保できないため、従来では、ボディ本体の幅や厚みを全体的に増やすことで、その吸収部分のボディ厚みを確保していた。
また、スライダ配備側のボディ本体側部の薄肉部分においては、足部の厚みを吸収する部分にボディ厚みを充分に確保しない場合には、そのボディ本体側部の剛性が著しく低下し、スライダをスムーズに摺動させることができなくなり、引いては、カードをスムーズに挿抜することができなくなる。
本発明が解決する課題は、カバー側壁からボディ本体裏面に足部を回込ませ、基板との半田実装を実施する際、製品サイズを大きくしないと、特に、スライダ配備側のボディ本体側部において、足部の厚みを吸収する部分に成形可能なボディ厚みを確保できず、またそのボディ本体側部の剛性も充分に確保できないということである。
本発明は、カバー側壁からボディ本体裏面に足部を回込ませ、基板との半田実装を実施する際、製品サイズを大きくすることなく、特に、スライダ配備側のボディ本体側部において、足部の厚みを吸収する部分に成形可能なボディ厚みを確保し、またそのボディ本体側部の剛性を充分に確保して、カードコネクタのさらなる小型低背化を実現するため、
複数の接触端子を取付ける板状のボディ本体に、カード挿抜方向に沿う左右のボディ側壁を設ける樹脂製ボディと、ボディ本体の表面側を覆う板状のカバー本体に、ボディ側壁を覆う左右のカバー側壁を設ける金属製カバーとで、前面にカード挿入口を開口し、そのカード挿入口に連通するカード挿入空間を内部に形成するコネクタケースを構成し、カード挿入空間の後部に複数の接触端子を配備すると共に、その接触端子群の左右一側部にイジェクト用のスライダを前後方向に摺動自在に配備するカードコネクタにおいて、
ボディ本体裏面と左右のボディ側壁外面が作る角部を凹ませ、その凹み部に、カバー側壁からボディ本体裏面に回込ませる足部を係合させると共に、ボディ本体表面とスライダ配備側のボディ側壁内面が作る角部には肉盛りを施し、凹み部のボディ厚みを確保しつつ、その肉盛り部が、その近傍に平行に形成するボディ本体表面の凸条とで、スライダ底面の凹凸に嵌合するスライダガイドレールを形成することを特徴としている。
また、本発明においては、スライダをスムーズに摺動させ、引いては、カードをスムーズに挿抜する上で、以下のような構成を付加することが望ましい。
第1に、スライダ上面に突起を設け、その突起を、カバーに形成する長孔に摺動自在に嵌合させること。
第2に、スライダ配備側と反対側のボディ側壁上面に突起を設け、その突起を、カバーに形成する切欠き孔に嵌合させること。
第3に、ボディとスライダの間に介在させてスライダを前方に付勢するイジェクト用のコイルバネを備え、後端を開口した円筒状のバネ収容凹部をスライダに形成すると共に、ボディ側壁と摺接するスライダ側面から肉盛り部に相対するスライダ底面の凹み部にわたる範囲を開放する切欠き部をスライダに形成すること。
第4に、切欠き部のバネ収容凹部周壁側の上下角部と、その下側の角部に相対する肉盛り部の角部とに、それぞれ丸みを付けること。
本発明によれば、スライダ配備側のボディ本体側部において、肉盛りによって、足部の厚みを吸収する部分に成形可能なボディ厚みを確保すると共に、そのボディ本体側部に充分な剛性を確保するため、ボディ本体の幅や厚みを全体的に増やす必要がなくなる。したがって、製品サイズを大きくすることなく、またスライダの動作不良、引いては、カードの挿抜不良を招くことなく、カバー側壁からボディ本体裏面に足部を回込ませ、基板との半田実装を実施することができ、カードコネクタのさらなる小型低背化を実現できる。という顕著な効果を奏する。
しかも、その肉盛り部が、その近傍に平行に形成するボディ本体表面の凸条とで、スライダ底面の凹凸に嵌合するスライダガイドレールを形成するため、スライダをよりスムーズに摺動させることができ、引いては、カードをよりスムーズに挿抜することができる。という顕著な効果を奏する。
また、第1の付加構成によれば、スライダの傾きやそのスライダ配備側のボディ側壁の傾きを抑制できるため、スライダをよりスムーズに摺動させることができ、引いては、カードをよりスムーズに挿抜することができる。またこれによって、ボディ側の負担(必要剛性)を軽減することができ、上記のボディ厚みが確保し易くなる。という顕著な効果を奏する。
第2の付加構成によれば、スライダ配備側と反対側のボディ側壁の傾きを抑制できるため、カードのスムーズな挿抜きを妨げない。という効果を奏する。
第3の付加構成によれば、切欠き部によって、コイルバネとこのバネ収容凹部周壁との接触が少なくなり、コイルバネをスムーズに伸縮させることができるため、第1の付加構成と同様の効果を奏する。
第4の付加構成によれば、切欠き部のバネ収容凹部周壁側の上下角部と、その下側の角部に相対する肉盛り部の角部によって、コイルバネの伸縮を妨げるのを抑えることができ、コイルバネをスムーズに伸縮させることができるため、第1の付加構成と同様の効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1はカードコネクタの斜視図、図2はカードコネクタの裏面構造を示す斜視図、図3はカードコネクタの内部機構を示す斜視図、図4はスライダ配備側のボディ前部を示す部分斜視図、図5はスライダ配備側のボディ後部を示す部分断面斜視図、図6は裏返し状態のスライダの斜視図、図7はスライダのバネ収容凹部を示す部分図、図8はボディ、カバー、スライダ3者の係合関係を示す説明図、図9はカードコネクタのイジェクト状態の内部機構を示す平面説明図、図10はカードコネクタのカード装着状態の内部機構を示す平面説明図、図11はボディの平面(表面)図、図12はボディの正面(前面)図、図13はボディの左側面図、図14はボディの右側面図、図15はボディの背面(後面)図、図16はボディの底面(裏面)図、図17は図11に示すボディのA−A拡大断面図、図18は図11に示すボディのB−B拡大断面図、図19は図11に示すボディのC−C拡大断面図、図20はカバーの平面(表面)図、図21はカバーの右側面図、図22はカバーの背面(後面)図、図23はカバーの底面(裏面)図、図24は図20に示すカバーのA−A断面図、図25はスライダの平面図、図26はスライダの正面(前面)図、図27はスライダの左側面図、図28はスライダの右側面図、図29はスライダの背面(後面)図、図30はスライダの底面図、図31は図25に示すスライダのA−A断面図、図32は図25に示すスライダのカム溝部の部分拡大平面図である。
本実施形態のカードコネクタは、樹脂製ボディ1と金属製カバー2とで構成するコネクタケース3を備える。樹脂製ボディ1は、矩形樹脂板の前側縁中間部を略中央部まで、台形状の切欠き4によって、大きく後退させた形態のボディ本体5と、ボディ本体5の左右側縁に垂直に立上げるボディ左右側壁6,7と、ボディ本体5の後側縁に垂直に立上げるボディ後側壁8と、切欠き4より左側部のボディ本体5の前側縁に垂直に立上げる短いボディ前角壁9と、切欠き4とボディ後側壁8間のボディ本体5の後部に大きく開口形成する横に長い矩形のボディ抜孔10とを備える。またこのボディ本体1には、複数本(本実施形態では11本)の接触端子11を備える。この各接触端子11は、導電性に優れた金属製の細長い矩形板バネ材で構成し、カード挿抜方向(前後方向)に平行となるように、所定の間隔を設けて左右横方向に並ぶ形態でボディ本体5の後部に配備するもので、後半部を抜孔10より後側のボディ本体5の後部に固着し、前半部を抜孔10の後側縁から前上がり傾斜姿勢でボディ本体5の表面側に突出させ、上下方向に弾性変位自在なその傾斜上端部に下方に開いた円弧状の接点部12を形成する。
金属製カバー2は、導電性に優れた金属製の板材を打抜き及び曲げ加工することによって形成され、矩形金属板の前縁中央部を、曲率の大きい円弧状の切欠き13によって、小さく後退させた形態のカバー本体14と、カバー本体14の左右側縁に垂下するカバー左右側壁15,16と、カバー本体14の後側縁の左右側部に垂下する左右のストッパー片17,18と、カバー本体14の前部に大きく開口形成する横に長い矩形のカバー抜孔19と、カバー本体14の後部に左右横方向に並べて小さく開口形成する複数の抜孔20を備える。
そして、前記ボディ1に後述するイジェクト機構やカード検出機構を組付けた後の、コネクタ組立て最終工程において、このボディ1の後端と前記カバー2の前端を対向させる状態で、ボディ1をこの後端部からカバー2の内側に、ボディ左右側壁6,7の外面とカバー左右側壁15,16の内面を摺接させながら差込み、ボディ1の外側にカバー2を装着する。これによって、ボディ後側壁8の外面左右側部に形成する左右のカバー厚み吸収兼係合溝21,22に左右ストッパー17,18が嵌合して、ボディ本体5にカバー本体14が対向し、このカバー本体14がボディ本体14の表面側を覆い、またボディ左右側壁6,7の外面にカバー左右側壁15,16の内面が接合し、このカバー左右側壁15,16がボディ左右側壁6,7を覆い、横幅及び奥行きに比べて高さが低い直方形状の前記コネクタケース1を構成する。このコネクタケース3は、前面にメモリーカード23の横幅及び厚みに見合った横幅及び高さの横に長い矩形のカード挿入口24を右側に偏って開口形成し、そのカード挿入口24に連通するカード挿入空間25を内部に形成し、カード挿入口24の後方となるカード挿入空間25の後部に、接触端子11の前上がり傾斜姿勢の前半部を、左右横方向に並べて配備し、またカード挿入口24より左側(接触端子11群より左側)となるカード挿入空間25の左側部にイジェクト機構を配備し、さらに接触端子11群より後方となるカード挿入空間25の最後部にカード検出機構を配備する。即ち、カードコネクタが製品状態に組立てられる。
ところで、ボディ左右側壁6,7とカバー左右側壁15,16の接合面の間でボディ1にカバー2を着脱自在に結合するもので、カバー左右側壁15,16を前半部15a,16aと後半部15b,16bに2分割する縦溝26を備え、この縦溝26より前側のカバー左右側壁15,16の前半部15a,16aの略中央部と、縦溝26より後側のカバー左右側壁15,16の後半部15b,16bの略中央部とに、前後方向に長い矩形の係合孔27を開口形成し、他方ボディ3にカバー2を装着した時、前記係合孔27に嵌合する係合突起28をボディ左右側壁6,7の外面に備える。また各係合突起28の後部には、上記のようにボディ1にカバー2を装着する時、カバー左右側壁15,16を係合突起28に乗上げて乗越え通過させるために、ボディ左右側壁6,7の外面と係合突起28の突出端面を段差無く連続させる傾斜面29を備える。縦溝26によってカバー左右側壁15,16を前半部15a,16aと後半部15b,16bに2分割するため、2分割していない場合に比べて、カバー左右側壁15,16が、容易に係合突起28に乗上げ乗越え通過するため、組立て性に優れる。
次に、カードコネクタの内部機構について説明する。
まず、カード挿入空間25の左側部に配備するイジェクト機構について説明する。このイジェクト機構は、イジェクト用のスライダ30とコイルバネ(圧縮バネ)31を備える。このスライダ30は四角柱形状のスライダ本体部32を備え、このスライダ本体部32は、前端面がボディ前角壁9に対向し、後端面がボディ後側壁8に対向する姿勢で、ボディ2の左側部に配備させ、ボディ前角壁9とボディ後側壁8の間で、底面をボディ本体5の表面に摺接させ、かつ、左側面をボディ左側壁6の内面に摺接させて、ボディ左側壁6に沿ってカード挿抜方向(前後方向に)に摺動可能である。またスライダ本体部32の後半部には、右側に向かって張出し、矩形のメモリーカード23の先端一側に形成された誤挿入防止用の角落し部33に嵌合させる誤挿入防止用の張出し部34を一体形成すると共に、この張出し部34の後端には、右側に向かって張出し、カード23の先端面に当接させる受片部35を一体形成する。さらにカード挿抜方向と直交する左右方向に弾性変位自在なハーフロック用の係合爪44を有する板バネ製のハーフロック部材45を備え、このハーフロック部材45をスライダ本体部32の前半部に形成する収容凹部46に収容保持し、カード23の先端面が受片部35に当接した時、カード23の角落し部33の後側に形成されたハーフロック用の係合溝47に係合爪44を係合させるように、この係合爪44を、収容凹部46内に後退可能に、スライダ本体部32の前半部から右側に向かって突出させる。
コイルバネ31を収容する円筒状の前後のバネ収容凹部36,37を備える。前バネ収容凹部36は、スライダ本体部32の後端面に、圧縮状態のコイルバネ31の直径(外径)よりやや大きい直径で、所定深さに形成し、その底面をコイルバネ31の前部ばね座38とし、その前部ばね座38の中心部から、伸長状態のコイルバネ31の内径よりやや小さい直径を有する前部位置決めピン39を後方に向けて突出形成し、他方後バネ収容凹部37は、スライダ本体部32の後端面に対向するボディ後側壁8の左側部を部分的に肉厚にして内側に張出し形成した矩形のスライダ受止め部40に配備する。この受止め部40の外面には前記左係合溝21が形成されて前記左ストッパー17が係合する。後バネ収容凹部37は、前バネ収容凹部36と同じ直径を有し、スライダ受止め部40の内面から外面に貫通する円形の貫通孔であり、左ストッパー17の下端を内側に直角に折曲げて後部ばね座41を形成し、その後部ばね座41の先端中央部に前部位置決めピン39の直径と略同じ幅を有する後部位置決め片42を突出形成し、また左係合溝21の下端を内側に直角に折曲げて貫通孔の後端部周壁に後部ばね座溝43を形成し、ボディ1にカバー2を装着した時、後部ばね座溝43に後部ばね座41を嵌合させ、貫通孔の後端開口部に後部ばね座41を水平に横切らせ、この後部ばね座41によって貫通孔の後端開口を閉じると共に、その閉鎖された貫通孔の後端中心部から前方に向けて後部位置決め片42を突出させる。
前後のバネ収容凹部36,37は同一軸芯上に配備されて対向しており、コイルバネ31の前部を前バネ収容凹部36に挿入すると共に、このコイルバネ31の前部内側に前部位置決めピン39を挿入し、他方コイルバネ31の後端部を後バネ収容凹部37に挿入すると共に、このコイルバネ31の後端部内側に後部位置決め片42を挿入し、前部ばね座38と後部ばね座41の間にコイルバネ31を張設する。このコイルバネ31によってスライダ30をカード抜去方向(前方)に常時付勢する。また前後のバネ収容凹部36,37は、スライダ30の後端面がスライダ受止め部40に突当たる時、一本に接続されて密閉された円筒状のバネ収容空間を形成し、その時のバネ収容空間に最圧縮状態のコイルバネ31を収容可能に形成しており、スライダ31は、前端面がボディ前角壁9に突当たるイジェクト位置から後端面がスライダ受止め部40に突当たる最押込み位置の間で摺動可能である。
前記スライダ30とコイルバネ31と後述するカム機構48によって、プッシュイン/プッシュアウト型のイジェクト機構を構成するもので、カム機構48は、ハート形のカム溝49と、カムピン50とを備える。
カム溝49は、スライダ30の張出し部34の上面に形成し、カムピン50は金属製の細長い丸棒の両端を一方向に直角に折曲げて構成し、この一方の折曲げ端部(カムピン後端)を、ボディ後側壁8の内面とスライダ受止め部40の右側面が作る角部に形成する軸受け部51に軸支させ、他方の折曲げ端部(カムピン前端)をカム溝49内に摺動自在に係入させており、カム溝49は、この前端側凹み部分に設定される係止部52と、この係止部52から少し斜め前方へ進んだ所で折返して後方へ延びる往路53及び復路54と、これら往路53及び復路54の後部を重ねて1つにした起点通路55とを備える。また往路53での溝底を起点通路55から係止部52に向かって下り傾斜に形成すると共に、復路54での溝底を係止部52から起点通路55に向かって上り傾斜に形成する。さらにカムピン50に対応するカバー本体14の後左側部に切込み94を介して、カバー本体14からこの内面側に前下がり傾斜姿勢で突出する板バネ95を形成し、この板バネ14の先端部をカムピン50に押当てる。これによて、カムピン50前端をカム溝49の溝底に押付け、カムピン50前端がカム溝49の溝底から浮上がることによるカム溝49内でのカムピン50前端の逆走を防止して、一方向に移動させる。
スライダ30がイジェクト位置にある時、カムピン50前端は起点通路55内に位置する。カード23によってスライダ30をイジェクト位置から最押込み位置に摺動させる1回目の押込み操作を行い、その押込みを解除することによって、カムピン50前端が起点通路55から往路53内を移動して係止部52に導入係止され、スライダ30が最押込み位置より少し手前のカード装着位置にてボディ1に対して位置保持されてロックされる。またカード23によってスライダ30をカード装着位置から最押込み位置に摺動させる2回目の押込み操作を行い、その押込みを解除することによって、係止部52に係止されていたカムピン50前端が、係止部52から離脱してスライダ30のロックが解除され、復路54内を移動して起点通路55内へ復帰し、スライダ30がカード装着位置からイジェクト位置に摺動復帰される。
そして、カード23が正規挿入姿勢でカード挿入口24からカード挿空間25に挿入された場合(1回目の押込み操作)、カード23の角落し部33とスライダ30の張出し部34が嵌合することによって、カード23の先端面(挿入側端面)が張出し部34の前面34aに干渉することなくこの面を通過して受片部35に当接し、またこれと同時にスライダ30のハーフロック用の係合爪44がカード23のハーフロック用の係合溝47に係合し、カード23にハーフロックがかかる。この状態でさらにカード23の挿入(1回目の押込み操作)を続行すると、これに追従して受片部35が押圧されてイジェクト位置にあるスライダ30がコイルバネ31に抗してカード挿入方向(後方)へ摺動する。スライダ30の後端面がスライダ受止め部40に突当たり最押込み位置に摺動した時点でカード23の挿入を止めると(1回目の押込みを解除すると)、スライダ30はカム機構48の働きによって最押込み位置より少し手前のカード装着位置にてボディ本体5に対してロックされ、前記ハーフロックによってカード23をカード装着位置に挿入保持し、各接触端子11の接点部12をカード23の接触部に接触保持させて電気的に接続させる。カード23がカード装着位置に挿入保持されている状態で、このカード23の挿入操作(2回目の押込み操作)が行われると、これに追従して再び受片部35が押圧されてカード装着位置にあるスライダ30がコイルバネ31に抗してカード挿入方向(後方)へ摺動する。スライダ30が再び最押込み位置に摺動した時点でカード23の挿入を止めると(2回目の押込みを解除すると)、スライドダ30はロックが解除されてコイルバネ31によってカード抜去方向(前方)へ摺動し、前端面がボディ前角壁9に突当たり、イジェクト位置へ復帰する。このスライダ30の復帰動作に追従してカード23の排出(イジェクト)が行われ、カード挿入空間25から抜去可能となる。
ところで、カード23が正規挿入姿勢以外の姿勢でカード挿入口24からカード挿空間25に誤挿入された場合、カード23の角落としされていない角部がスライダ30の張出し部34の前面34aに干渉する。この干渉によって、カード23にはハーフロックもかけられず、またスライダ30は最押込み位置に摺動した後、カード装着位置にてボディ本体5に対してロックされるものの、カード23はスライダ30の張出し部34の前面34aより後方には挿入されず、各接触端子11の接点部12より前方で挿入が規制され、各接触端子11の接点部12を保護する(誤挿入防止)。
次に、接触端子11群より後方となるカード挿入空間25の最後部に配備するカード検出機構について説明する。このカード検出機構は、左右一対の接触端子である左右のスイッチアーム56,57を備える。この各スイッチアーム56,57は、導電性に優れた金属製の細長い矩形板バネ材で構成する。
左右のスイッチアーム56,57は、表裏面が前後方向に向く姿勢で、接触端子11群より後方となるカード挿入空間25の最後部に、カード挿抜方向と直交する左右横向きに配備するもので、ボディ抜孔10の左端部後方となるボディ後側壁8の内面側に左端子取付け部58を形成すると共に、ボディ抜孔10の右端部後方となるボディ後側壁8の内面に右端子取付け部59を形成し、また左右の端子取付け部58,59の間のボディ本体1に左右の係止孔60,61を開口形成し、左スイッチアーム56の左端部を左端子取付け部58に左右横方向に形成した薄溝62に圧入することよって固着し、左端子取付け部58から左斜め前方へ傾斜状に左スイッチアーム56を延出する。他方右スイッチアーム57の右端部を右端子取付け部59に左右方向に形成した薄溝63に圧入することによって固着し、右端子取付け部59から右斜め前方へ傾斜状に右スイッチアーム57を延出する。このように、片持ち状態でボディ2に取付けられ、先端側がカード挿抜方向(前後方向)に弾性変位可能な左右のスイッチアーム56,57は、自由状態において、その先端側が所定の間隔を設けて前後に対向するように配備される(本実施形態では、右スイッチアーム57の先端側後方に左スイッチアーム56の先端側が所定の間隔を設けて対向する。)。
また、スイッチアーム56,57には凸形状の係止片64,65を備える。先端側が後側に配備される左スイッチアーム56には、係止片64を先端側下縁から下向きに突出形成し、この係止片64の先端突出部を左係止孔60に挿入し、係止片64の左右肩部端面を左係止孔60の左右側縁部のボディ本体2の表面に対向させ、他方先端側が前側に配備される右スイッチアーム57には、係止片65を中間部下縁から下向きに突出形成し、この係止片65の先端突出部を右係止孔61に挿入し、係止片65の左右肩部端面を右係止孔61の左右側縁部のボディ本体5の表面に対向させ、各係止片64,65の先端突出部をこれを挿入している左右の係止孔60,61の前端縁に係止させることによって、自由状態における各スイッチアーム56,57の先端側(自由端部側)の前方への弾性変位位置を規制することによって、その先端側の前後相対間隔を確保し、各スイッチアーム56,57の下方への撓み変位を、係止片64,65の左右肩部とボディ本体5との係合によって防止する。左右のスイッチアーム56,57の先端には、後方に開いた円弧状の接点部66,67を形成する。
そして、カード検出機構は、カード23が正規挿入姿勢でカード挿入口24からカード挿入空間25に挿入された時、接触端子11の接点部12を通過してカード挿入空間25の最後部に到達するカード23の先端面によって、この先端面に先端側が前側に配備される右スイッチアーム57の接点部67が当接した状態で、左右一対のスイッチアーム56,57の各先端側(自由端部)が共に後方へ撓み変位し、先端側が前側に配備される右スイッチアーム57に、先端側が後側に配備されている左スイッチアーム56の接点部66が接触し、左右一対のスイッチアーム56,57を電気的に接続する。他方カード23が正規挿入姿勢以外の姿勢でカード挿入口24からカード挿入空間25に挿入された時は、カード23の先端面は接触端子11の接点部12を通過してカード挿入空間25の最後部に到達しないため、左右スイッチアーム56,57は、この先端側の相対間隔を維持する自由状態に保持され、電気的接続を切保持する。これによって、正規挿入姿勢で挿入されたカード23のみを検出する機能を発揮する。
ところで、ボディ本体5には、前記スライダ30がイジェクト位置と最押込み位置との間で摺動する時、そのスライダ30の底面(スライダ本体部32の底面と張出し部33の底面)に摺接するボディ本体5の表面を、それ以外のボディ本体5の表面より一段低くするように、薄肉部分68を形成し、その厚肉部分68とそれ以外の部分との間に垂直な段差面69を形成し、ボディ左側壁6、ボディ後側壁8、ボディ前角壁9、並びに段差面69とで周りを囲うボディ本体5の薄肉部分68の表面でスライダ30を摺動させると共に、その時、スライダ30の左側面をボディ左側壁6の内面に摺接させ、他方スライダ30の右側面の下縁部を段差面69に摺接させ、スライダ30の摺動をカード挿抜方向(前後方向)に規制する(案内する)。
尚、スライダ30の受片部35の底面は、薄肉部分68の表面より一段高いボディ本体5の表面に乗上げさせて摺動させる。
ここで、スライダ本体部32の後半部には、カード挿入空間25に臨む右側面にカード23の角落し部33に嵌合させる張出し部34を形成する必要があるため、薄肉部分68の形態も、スライダ本体部32の底面のみが摺接する前半部の横幅に比べて、スライダ本体部32の底面と張出し部34の底面とが摺接する後半部の横幅が広くなるという制約を受ける。このため、スライダ30の横幅が広い後半部は、この摺動距離の全長にわたってボディ左側壁6の内面と段差面69とで左右両方向から摺動案内される。他方スライダ30の横幅が狭い前半部は、薄肉部分68の横幅が広い後半部では段差面69との間に隙間を生じるため、段差面69による摺動案内作用がスライダ30が最押込み位置に近付くに連れて低減し、最押込み位置の手前で消滅する。
そこで、ボディ本体5の薄肉部分68の表面に摺接するスライダ本体部32の底面と、ボディ左側壁6の内面に摺接するスライダ本体部32の左側面、が作るスライダ本体部32の左下角部に、その全長(スライダ本体部32の前端から後端)にわたって、角形の凹み部70を形成すると共に、その凹み部70と平行な凹条71(角形の溝)をスライダ本体部32の底面に形成する。この凹条71は、凹み部70と略同じ高さ及び横幅を有し、スライダ本体部32の前端から形成し、後端部が少なくとも張出し部34の前端を超える長さに形成し、凹み部70との間のスライダ本体部32の底面に角形の凸条72を形成する。
他方、スライダ本体部32の底面と張出し部33の底面が摺接するボディ本体5の薄肉部分68の表面と、スライダ本体部32の左側面が摺接するボディ左側壁6の内面、が作る角部に、その全長(ボディ前角壁9の内面からスライダ受止め部40の内面)にわたって、スライダ30側の凹み部70に相当して嵌合する凸条である角形の肉盛り部73を形成すると共に、その肉盛り部73と平行で、スライダ30側の凹条71に相当して嵌合する角形の凸条74をボディ本体5の薄肉部分68の表面に形成する。この凸条74は、肉盛り部73と略同じ高さ及び横幅を有し、ボディ前角壁9の内面(ボディ本体5の薄肉部分68の前端)から形成し、後端部が少なくとも薄肉部分68の横幅が広い後半部に到る長さで、スライダ30側の凹条71より短い長さに形成し、肉盛り部73との間のボディ本体5の薄肉部分68の表面にスライダ30側の凸条72に相当して嵌合する凹条75を形成する。
そして、肉盛り部73とそれに平行な凸条74とで、ボディ本体5の薄肉部分68の表面に、スライダ30の底面の凹凸(凹み部70、凹条71、凸条72)に嵌合するスライダガイドレール76を形成している。このガイドレール76は、スライダ30が最押込み位置に摺動しても、スライダ30の底面の凹凸(凹み部70、凹条71、凸条72)に嵌合しており、スライダ30の横幅が狭い前半部をこの摺動距離の全長にわたって摺動案内しながら、スライダ30全体を摺動案内し、しかも、ボディ本体5の薄肉部分68を補強するリブの役目を果たすため、スライダ30をスムーズに摺動させることができ、引いては、カード23をスムーズに挿抜させる。
また、スライダ30をスムーズに摺動させ、引いては、カード23をスムーズに挿抜すさせるために以下の構成を付加する。
第1に、スライダ本体部34の前端部上面に第1の突起77を設け、その突起77を、カバー本体14の左前部で、突起77の移動経路に沿って開口形成する長孔78に摺動自在に嵌合させ、スライダ30の底面に加えて上面でも摺動案内する。これによって、スライダ30の傾きやそのスライダ30の配備側のボディ左側壁9の傾きを抑制し、スライダ30をよりスムーズに摺動させ、引いては、カード23をよりスムーズに挿抜させる。
第2に、スライダ30の配備側と反対側のボディ右側壁7の前端近傍の上面に第2の突起79を設け、その突起79を、カバー本体14とカバー右側壁16の角部前端近傍に開口形成する切欠き孔80に嵌合させる。これによって、スライダ30の配備側と反対側のボディ右側壁7の傾きを抑制し、カード23をよりスムーズに挿抜させる。
第1及び第2の付加構成は、ボディ本体5が、矩形樹脂板の前側縁中間部を略中央部まで、台形状の切欠き4によって、大きく後退させた形態であることや、カバー本体14に、ボディ左右側壁6,7を覆うカバー左右側壁15,16を設け、金属製カバー2が、樹脂製ボディ1を抱込み、ボディ左右側壁6,7が内側に傾き易く、特に、ボディ左側壁6が、ボディ本体5の左側部の肉薄部分68の左側縁から立上げられて内側に傾き易く、それに伴ってスライダ30が内側に傾き易い形態では、有効である。
また、第1及び第2の各突起77,79の後部には、ボディ左右側壁6,7に備えた係合突起28と同様に、ボディ1にカバー2を装着する時、カバー本体14を各突起77,79に乗上げて乗越え通過させるために、第1の突起77ではこの上面(突出端面)とスライダ本体部34の上面、第2の突起79ではこの上面(突出端面)とボディ右側壁7の上面、を段差無く連続させる傾斜面81を備える。
第3に、スライダ本体部32に前バネ収容凹部36を外側方に開放する切欠き部82を形成する。この切欠き部82は、スライダ本体部32のボディ左側壁6の内面と摺接する左側面から、肉盛り部73の側面(ボディ本体5の肉薄部分68の表面に垂直に立上がる面)と相対する凹み部70の側面(スライダ本体部32の底面に対して垂直な面)にわたる範囲を開放し、前バネ収容凹部36を断面C形に形成する。これによって、コイルバネ31と前バネ収容凹部36の周壁との接触面積が少なくなり、コイルバネ31をスムーズに伸縮させることができ、スライダ30をよりスムーズに摺動させ、引いては、カード23をよりスムーズに挿抜させる。また切欠き部82の大きさは、スライダ30をボディ1に組込んでいない状態でもコイルバネ31を前バネ収容凹部36に収容保持できる限度の大きさとする。これによって、スライダ30とコイルバネ31を1工程でボディ1に組付けることが可能となる等、組立て性の向上を図ることができる。
第4に、切欠き部82のバネ収容凹部36の周壁側の上下角部83a,83bと、その下角部83bに相対する肉盛り部73の角部84とに、それぞれ丸み、所謂「R」を付け、コイルバネ31の周囲にある各角部83a,83b,84を落す。これによって、コイルバネ31をスムーズに伸縮させることができ、スライダ30をよりスムーズに摺動させ、引いては、カード23をよりスムーズに挿抜させる。
次に、各種電子機器に配備されるプリント配線基板に対するカードコネクタの実装方法について説明する。
各接触端子11の後半部は、ボディ本体5の表面側に突出させる前上がり傾斜姿勢の前半部の傾斜下端から後方へ水平に延出させて形成すると共に、その後端を上向きに垂直に折曲げた形態である。
ボディ1は、所定本数の接触端子11を、所定の位置及び姿勢にセットした金型に、溶融樹脂を圧入するインサート成形によって成形する。この成形によって、ボディ本体5が接触端子11群の後半水平部の周りに、ボディ本体5の裏面が各接触端子11の後半水平部の裏面と面一になるように所定の厚みで成形され、これと同時に左右側壁5,6や後側壁7等、全てのボディ1構成要素が成形されると共に、各接触端子11のボディ本体5の裏面に露出する後半水平部裏面によって、所定の間隔で左右横方向に並んで配備される複数の第1接触部85が、ボディ本体5の裏面後端部に形成される。
尚、接触端子11の後端は、ボディ1の後端から突出しないように、ボディ後側壁8の外面の溝86内に埋込まれる。
また、左右のスイッチアーム56,57はこの基端部に接触片87を設ける。この接触片87は、各スイッチアーム56,57の基端部下縁から下方に垂下する垂直部とその垂直部の下端から後方に水平に延出する水平部とでL形に形成し、各端子取付け部58,59の各薄溝62,63をボディ本体5の裏面に開放する収容孔88内に接触片87を収容し、その接触片87下端の水平部の裏面を、ボディ本体5の裏面にこれと面一に露出させる。これによって、第1接触部85群の左右側部に並べて配備する左右一対の第2接触部89を、ボディ本体5の裏面後端部に形成する。
さらに、ボディ本体5の裏面には、複数の第3接触面90を形成する。この第3接触面90は、カバー左右側壁15,16の下縁前部と下縁後部からそれぞれ内側に水平(カバー本体14と平行)に延出させて、ボディ本体5の裏面に回込ませる足部91の裏面によって、ボディ本体5の裏面左右側縁部の各前後に合計4箇所に形成する。
ここで、各足部91の厚みを吸収し、各足部91の裏面をボディ本体5の裏面と面一に配備し、各第3接触面90を他の第1及び第2の接触部85,89と同様に、ボディ本体5の裏面と面一に形成するため、ボディ本体5の裏面とボディ左右側壁6,7の外面が作る角部、即ち、肉盛りを施して角形の肉盛り部73を形成した角部の外角部、を角形に凹ませ、その左右の凹み部92,93に各足部91を係合させる。詳しくは、足部91の長さ(ボディ左右側壁6,7からの足部91の突出長さ)に対応した横幅と、足部91の厚みと同じ高さと有する凹み部92,93を、ボディ本体5の裏面左側縁部と裏面右側縁部とに、この全長にわたって形成し、ボディ本体5の裏面左側縁部の凹み部92の前後部に、ボディ左側壁6の下縁前部と下縁後部から内側に水平に延出させる前後の足部91を係合させ、他方ボディ本体5の裏面右側縁部の凹み部93の前後部に、ボディ右側壁7の下縁前部と下縁後部から内側に水平に延出させる前後の足部91を係合させ、各足部91の裏面を、ボディ本体5の裏面にこれと面一に露出させる。これによって、ボディ本体5の裏面左側縁部の前後と、右側縁部の前後に合計4箇所に、ボディ本体5の裏面と面一な第3接触部を形成する。
そして、上記のように、第1乃至第3接触部85,89,90が形成されたボディ本体5の裏面、即ち、カードコネクタの裏面全面を、上記基板の表面に接合させ、第1乃至第3接触部85,89,90をこれらに対応する基板側の接触部にそれぞれ半田付けによって電気的に接続させる面実装(半田実装)によって、基板に対するカードコネクタの実装(装着)を実施する。これによって、ボディ1の裏面と略同じ面積で、しかも、ボディ1の高さと略同じ高さでの実装が可能となる。
このように実装されたカードコネクタにメモリーカード23を装着することによって、カードコネクタのコンタクトである接触端子11を介して、カード側電子回路と電子機器側電子回路とが電気的に接続され、この間で電子データの出し入れが行われる。また左右のスイッチアーム56,57が電子機器側のカード検出回路に電気的に接続され、電子機器側のカード検出回路を左右のスイッチアーム56,57によって開閉することによって、カードコネクタに適正に装着されたカード23のみを判別する。さらに金属製カバー2がこの足部91を介して、電子機器側電子回路のアース(基板のグランドパターン)に電気的に接続され、静電対策が施され、静電破壊を防止する。
また、各足部91は、カバー本体14の左右側縁部とカバー左右側壁15,16とで、カバー2の左右側部を内向きで相対するコ字形に形成する。他方各足部91を係合させるボディ本体5の裏面左側縁部と右側縁部の各凹み部92,93は、ボディ1の外側にカバー2を装着する際のガイドレールの役目を果たす。これによって、ボディ1に対してカバー2の容易に装着でき、組立て性の向上を図ることができる。
ところで、ボディ本体5の右側縁部の厚みは、左側縁部に比べて厚いため、足部91の厚みを吸収する凹み部93を裏面に形成しても、その形成部分に成形可能なボディ厚みを確保できる。他方ボディ本体5の左側縁の薄肉部分68においては、上記のようにスライダ本体部32の底面と張出し部33の底面が摺接するボディ本体5の薄肉部分68の表面と、スライダ本体部32の左側面が摺接するボディ左側壁6の内面、が作る角部に、その全長(ボディ前角壁9の内面からスライダ受止め部40の内面)にわたって、スライダ30側の凹み部70に相当して嵌合する凸条である角形の肉盛り部73を形成することによって、足部91の厚みを吸収する凹み部92を裏面に形成しながら、その形成部分に成形可能なボディ厚みとボディ剛性を確保している。
これによって、ボディ本体5の幅や厚みを全体的に増やすことなく、ボディ本体5の左側縁の薄肉部分68の裏面に、足部91の厚みを吸収する凹み部92を形成し、しかもその形成部分に成形可能なボディ厚みと剛性を確保できる。またこのための肉盛り部73を流用して、ボディ本体5の左側部の薄肉部分68の表面で摺動させるスライダ30のスライダガイドレール76を形成している。
したがって、製品サイズを大きくすることなく、またスライダ30の動作不良、引いては、カード23の挿抜不良を招くことなく、カバー左右側壁15,16からボディ本体5裏面に足部91を回込ませ、基板との半田実装を実施することができる。この結果、カードコネクタのさらなる小型低背化を実現することができる。
カードコネクタの斜視図である。 カードコネクタの裏面構造を示す斜視図である。 カードコネクタの内部機構を示す斜視図である。 スライダ配備側のボディ前部を示す部分斜視図である。 スライダ配備側のボディ後部を示す部分断面斜視図である。 裏返し状態のスライダを示す斜視図である。 スライダのバネ収容部を示す部分図である。 ボディ、カバー、スライダ3者の係合関係を示す説明図である。 カードコネクタのイジェクト状態の内部機構を示す平面説明図である。 カードコネクタのカード装着状態の内部機構を示す平面説明図である。 ボディの平面(表面)図である。 ボディの正面(前面)図である。 ボディの左側面図である。 ボディの右側面図である ボディの背面(後面)図である。 ボディの底面(裏面)図である。 図11に示すボディのA−A拡大断面図である。 図11に示すボディのB−B拡大断面図である。 図11に示すボディのC−C拡大断面図である。 カバーの平面(表面)図である。 カバーの右側面図である。 カバーの背面(後面)図である。 カバーの底面(裏面)図である。 図20に示すカバーのA−A断面図である。 スライダの平面図である。 スライダの正面(前面)図である。 スライダの左側面図である。 スライダの右側面図である。 スライダの背面(後面)図である。 スライダの底面図である。 図25に示すスライダのA−A断面図である。 図25に示すスライダのカム溝部の部分拡大平面図である。
符号の説明
1 樹脂製ボディ
2 金属製カバー
3 コネクタケース
5 ボディ本体
6 ボディ左側壁
7 ボディ右側壁
11 接触端子
14 カバー本体
15 カバー左側壁
16 カバー右側壁
23 メモリーカード
24 カード挿入口
25 カード挿入空間
30 スライダ
31 コイルバネ
36 前バネ収容凹部
70 凹み部
71 凹条
73 肉盛り部
74 凸条
76 スライダガイドレール
77 第1突起
78 長孔
79 第2突起
80 切欠き孔
82 切欠き部
83a 上角部
83b 下角部
84 角部
91 足部
92,93 凹み部

Claims (5)

  1. 複数の接触端子を取付ける板状のボディ本体に、カード挿抜方向に沿う左右のボディ側壁を設ける樹脂製ボディと、ボディ本体の表面側を覆う板状のカバー本体に、ボディ側壁を覆う左右のカバー側壁を設ける金属製カバーとで、前面にカード挿入口を開口し、そのカード挿入口に連通するカード挿入空間を内部に形成するコネクタケースを構成し、カード挿入空間の後部に複数の接触端子を配備すると共に、その接触端子群の左右一側部にイジェクト用のスライダを前後方向に摺動自在に配備するカードコネクタにおいて、ボディ本体裏面と左右のボディ側壁外面が作る角部を凹ませ、その凹み部に、カバー側壁からボディ本体裏面に回込ませる足部を係合させると共に、ボディ本体表面とスライダ配備側のボディ側壁内面が作る角部には肉盛りを施し、凹み部のボディ厚みを確保しつつ、その肉盛り部が、その近傍に平行に形成するボディ本体表面の凸条とで、スライダ底面の凹凸に嵌合するスライダガイドレールを形成することを特徴とするカードコネクタ。
  2. スライダ上面に突起を設け、その突起を、カバーに形成する長孔に摺動自在に嵌合させる請求項1に記載のカードコネクタ。
  3. スライダ配備側と反対側のボディ側壁上面に突起を設け、その突起を、カバーに形成する切欠き孔に嵌合させる請求項1又は2に記載のカードコネクタ。
  4. ボディとスライダの間に介在させてスライダを前方に付勢するイジェクト用のコイルバネを備え、後端を開口した円筒状のバネ収容凹部をスライダに形成すると共に、ボディ側壁と摺接するスライダ側面から肉盛り部に相対するスライダ底面の凹み部にわたる範囲を開放する切欠き部をスライダに形成する請求項1乃至3の何れか1つに記載のカードコネクタ。
  5. 切欠き部のバネ収容凹部周壁側の上下角部と、その下側の角部に相対する肉盛り部の角部とに、それぞれ丸みを付ける請求項4に記載のカードコネクタ。
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