JP5062428B2 - プッシュ式メモリーカードコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、プッシュオン・プッシュオフ機構(モーメント・オルタネイト動作機構)を用い、ハウジングのメモリーカード挿入空間にメモリーカードを差し込んで押し込むことにより所定の押し込み位置で戻り止めされ、再度の押し込み動作によって戻り止めが解除されて押し戻されるプッシュ式メモリーカードコネクタに関する。
従来プッシュ式メモリーカードコネクタは、クタハウジング内に、メモリーカードの挿入・排出方向に往復スライドするスライダーと、そのスライダーをメモリーカードの排出方向に付勢させる復帰バネと、スライダーをメモリーカードと共に押し込むことにより、その所定の押し込み位置でスライダーを戻り止めし、再度の押し込み動作によって戻り止めを解除するプッシュオン・プッシュオフ機構を備え、メモリーカードを差し込んでスライダーを押し込むことにより、該スライダーが所定の押込位置で戻り止めされるとともに、メモリーカードは、スライダーの押込位置で該スライダー係止されて抜け止めされ、メモリーカードを再度の押し込むことによってスライダーの戻し止めが解除され、復帰バネによってスライダーとともにメモリーカードが押し戻されるとともに、メモリーカードは、スライダーに対する係合が解除されて抜き取り可能となるようにした構造のものが知られている(例えば特許文献1)。
また、この主のメモリーカードコネクタにおけるプッシュオン・プッシュオフ機構には、所謂ハートカム機構が使用されている。
この種の従来のプッシュ式メモリーカードコネクタでは、図7〜図9に示すように、モールド成型されたハウジング本体1と、シールド兼用の金属カバー2とによってハウジング3を形成させ、そのハウジング内に、メモリーカード挿入空間4がその開口部をハウジングの前端面に開口させて形成されている。
ハウジング3内には、メモリーカード挿入空間4の一方の側部に位置させてスライダー収容部5が設けられ、ここにスライダー6がメモリーカード挿抜方向に移動可能に収容されている。
スライダー6は、その押し込み方向の先端部側面に、メモリーカード挿入空間4に挿入させるメモリーカードAの先端を受けるメモリーカードストッパー部11が突設され、またスライダー6押し込み方向の先端面には該スライダー6を押し戻す復帰バネの先端を受ける復帰バネ先端受け部12が設けられている。この復帰バネ受け部11とスライダー収容部5の際奥部の立ち上がり部に形成した復帰バネ受部13との間にコイルスプリングからなる復帰バネ14が所望の蓄勢状態で介在されている。
尚、この従来例では、スライダー6のストッパー部11側の側面に、ストッパー部11とは所定の間隔を隔ててメモリーカードロック用爪15が突設されており、この爪15によって、メモリーカードAの挿入初期状態では該メモリーカードを仮止め、即ち引き抜き可能なハーフロック状態となし、押し込み位置では抜け止め、即ちロック状態とするようになっている。
スライダー6の上面には、ピンガイド溝20が設けられている。このピンガイド溝20と後述するガイドピン21とによってハートカム機構が構成されている。
ピンガイド溝20は、ハート形をしたハートカム22の両側面に、往路ガイド溝部20Aと復路ガイド溝部20Bとが設けられ、これら両ガイド溝部20A,20Bの両端部は相互に繋がった循環構造になっている。
ガイドピン21は、金属線材を折り曲げて形成されており、直線状の回動アーム部21aの先端側にこれを90度折り曲げた形状に溝内摺動部21bが一体に備えられ、回動アーム部21aの基端部にはこれを90度折り曲げた形状に枢軸部21cが一体に備えられた構造となっており、この枢軸部21cをハウジング本体1の軸受け穴に挿入させ、溝内摺動部21bをピンガイド溝20内に挿入させている。
このピンガイド溝20とガイドピン21とによって構成されるハートカム機構は、スライダー6を初期状態から所定の深さまで押し込みその押し込みを放した時にガイドピン21の溝内摺動部21bがピンガイド溝20のハートカム22に係合されてスライダー6の戻り止めされ、再度押し込むことによって前記係合が解除され、その押し込みを放すことによってガイドピン21の溝内摺動部21bのハートカム22部分に対する係合が外れ、スライダー6が復帰バネ14によって初期状態に戻されるようになっている。
特開2003−317861号公報 図4
近年、携帯式電子機器の小型化及び高機能化に伴い、これらに使用するメモリーカードコネクタに対しても小型化が要求されている。
これに対し、上述した従来のプッシュ式メモリーカードコネクタでは、スライダーを復帰させるための復帰バネにコイルスプリングを使用しており、スライダーの復帰に必要な動作力を得るためには、コイルスプリングの小型化に限界がある。このため、コネクターハウジングの全体の厚さを一定以下にすることができないという問題があった。
また、スライダーがメモリーカード挿入部の側部にあるため、コネクターハウジングの横幅がその分だけ幅広にならざるを得ないという問題があった。
本発明はこのような従来の問題に鑑み、従来に比べて全体の厚さを薄くするとともに横幅をも小さくすることが出来るプッシュ式メモリーカードコネクタを提供することを目的としてなされたものである。
上記従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、ハウジング内にあってそのメモリーカード挿入空間に挿抜されるメモリーカードの挿入・排出方向に往復スライドするスライダーと、前記スライダーを前記メモリーカードの排出方向に付勢させる復帰バネと、前記スライダーを前記メモリーカードと共に押し込むことにより、その所定の押し込み位置で前記スライダーを戻り止めし、再度の押し込み動作によって戻り止めを解除するためのピンガイド溝及び該ピンガイド溝内を摺動するガイドピンとからなるプッシュオン・プッシュオフ機構とを備え、前記メモリーカードの押込方向動作によって前記スライダーが押し込まれ、該スライダーの押し出し方向の動作によって前記メモリーカードが排出されるようにしてなるプッシュ式メモリーカードコネクタにおいて、
前記スライダーは、前記ハウジング内にあって、前記メモリーカード挿入空間に挿入されるメモリーカードの表面又は裏面に重ね合せられる配置に設置され、前記復帰バネは、線材を、同一平面上にてジグザグ状に折り曲げた形状の折り曲げ線状バネをもって構成させ、
該復帰バネをスライダーの背面に重ね合せ配置に設置したことを特徴としてなるプッシュ式メモリーカードコネクタ。
請求項2に記載の発明の特徴は、前記請求項1の構成に加え、前記スライダーの背面には両側部及び突出側端部側に立ち上がり部を有し、該立ち上がり部に囲まれた部分を前記折り曲げ線状バネが収容される凹部とし、前記突出先端側の立ち上がり部と、前記ハウジングのメモリーカード挿入空間奥部との間に前記折り曲げ線状バネを蓄圧状態で介在させたことにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、前記請求項1又は2のいずれか1の請求項の構成に加え、前記メモリーカードは、そのハウジング挿入側先端部側の一方側縁に、誤挿入防止用の切り欠き部を有し、前記ライダーには、該切り欠き部内に嵌まり合う誤挿入防止用張出部を有し、該スライダーの誤挿入防止用張出部位置に、前記プッシュオン・プッシュオフ機構を構成するピンガイド溝を備えたことにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、前記請求項1,2又は3のいずれか1の請求項の構成に加え、前記復帰バネを構成する折り曲げ線状バネの一端側を折り曲げて、前記プッシュオン・プッシュオフ機構を構成するピンガイド溝内を摺動するガイドピンを一体に形成したことにある。
上述の如く、本発明においては、ハウジング内のスライダーをメモリーカードと共に押し込むことにより、その所定の押し込み位置で前記スライダーを戻り止めし、再度の押し込み動作によって戻り止めを解除するためのピンガイド溝及び該ピンガイド溝内を摺動するガイドピンとからなるプッシュオン・プッシュオフ機構を備え、前記メモリーカードの押込方向動作によって前記スライダーが押し込まれ、該スライダーの押し出し方向の動作によって前記メモリーカードが排出されるようにしてなるプッシュ式メモリーカードコネクタにおいて、 前記スライダーを、ハウジング内にあって、メモリーカード挿入空間に挿入される平版状をしたメモリーカードの表面又は裏面に重ね合せられる配置に設置し、復帰バネは、線材を、同一平面上にてジグザグ状に折り曲げた形状の折り曲げ線状バネをもって構成させ、該復帰バネをスライダーの背面に重ね合せ配置に設置したことにより、復帰バネが必要とする厚さ方向のスペースは、これを構成する折り曲げ線状バネの太さ分だけあれば足り、また、復帰バネに必要な弾性係数及び伸縮ストロークは、線状バネをジグザグ状に折り曲げすることによって必要な値となるように適宜設計することが容易に出来る。
また、挿入されるメモリーカードに対して平面的な重ね合せ配置のスライダーと、前記ジグザグ状の折り曲げ線状バネとを組み合わせることによって、折り曲げ線状バネの全体の幅、即ち伸縮方向に直交する方向の長さを大きくすることができ、バネ定数及び伸縮ストロークの設定範囲が広くなり、多様な要求に対応できる。
また、本発明では、スライダーの背面には両側部及び突出側端部側に立ち上がり部を有し、該立ち上がり部に囲まれた部分を前記折り曲げ線状バネが収容される凹部とし、前記突出先端側の立ち上がり部と、前記ハウジングのメモリーカード挿入空間奥部との間に前記折り曲げ線状バネを蓄圧状態で介在させることにより、スライダーの厚さ内に復帰バネ材の厚さを包含させることができ、スライダーのハウジングに対する組み込み状態の安定性を容易に確保できる。
更に、本発明では、メモリーカードに、そのハウジング挿入側先端部側の一方側縁に、誤挿入防止用の切り欠き部を形成し、ライダーに、前記切り欠き部内に嵌まり合う誤挿入防止用張出部を備え、該誤挿入防止用張出部位置に、前記プッシュオン・プッシュオフ機構を構成するピンガイド溝を備えることにより、従来、メモリーカードの横幅の外側にピンガイド溝を備えていたものに比べ、そのピンガイド溝構成部分の幅だけハウジング幅を小さく形成することができる。
更に、本発明では、復帰バネを構成する折り曲げ線状バネの一端側を折り曲げて、前記プッシュオン・プッシュオフ機構を構成するピンガイド溝内を摺動するガイドピンを一体に形成することにより、従来別部品であった復帰バネとガイドピンとを1部品とすることができ、このため部品点数が少なくなって部品製造コストが削減できるとともに、従来3〜5mm程度の大きさのガイドピンの場合、自動機による組立てが困難であったが、復帰バネとガイドピンが一体化されることによって部品形状が大きくなり、自動機による組立てがより容易なものとなり、組立てのためのコストをも削減できる。
以下、本発明に係るプッシュ式メモリーカードコネクタを実施するための最良の形態を、図1〜図6に示す実施例を参照して詳細に説明する。
図において符号30は本例のコネクタのハウジングであり、このハウジング30は合成樹脂によってモールド成型されたハウジング本体31とこれに重ね合わせる配置に組み合わせた金属材料をプレス成型したシールドカバー32とから構成されハウジング本体31とシールドカバー32とをもって薄箱状のハウジング30を構成している。
ハウジング本体31には図3(c)に示すように、平版状をした底板部31aを有しており、その上面の一方の側部上面に一体に立ち上げた形状に側壁構成部31bが、また、後端部上面に一体に立ち上げた形状の後壁構成部31cがそれぞれ備えられている。底板部31aの他方の側部上面には立ち上がりがない状態となっている。
一方シールドカバー32は、前記底板部31aと平行配置となる平版状の天板部32aを有し、その一方の側縁を下向きに折り曲げ成型した形状の側壁構成部32b、他方の側縁を下向きに折り曲げ形成した側壁外カパー部32c、及び後縁を下向きに折り曲げた後壁部外シールド部32dが一体に備えられ、各側壁構成部32b及び側壁外カバー部32cの下縁には天板部と平行となる方向に折り曲げられた係合片が一体に備えられ、この係合片をハウジング本体31に対して係止させることによって、薄箱状のハウジング30組立て形成されるようになっている。
このハウジング30の一方の側壁がハウジング本体31の側壁構成部31bによって、他方の側壁がシールドカバー32の一方の側壁構成部32bによって、また後壁がハウジング本体31の後壁構成部31cによってそれぞれ構成され、前端部に長方形状断面の開口部30aを有する薄箱状となっている。
ハウジング本体31の底板部31aには、メモリーカードに接続される多数のシグナルコンタクト33が、また後壁構成部31cには、メモリーカードの挿抜によってオン・オフされるスイッチコンタクト34a,34bがインサート成型によって保持されている。
ハウジング30内には、スライダー40が前後方向に移動可能に収容されている。スライダー40は合成樹脂によってモールド成型されており、底板部31a及び天板部32aと平行配置となる平版状部41aを有している。この平版状部41aは、ハウジング30の内部空間の左右の側壁部間内に整合される幅に形成されており、両側縁部が、前述したハウジング30の両側壁構成部31b,32bの内面に沿って前後に摺動できるように収容されている。
このスライダー40は、後述する折り曲げ線状バネ50によってハウジング開口部側に付勢され、シールドカバー32の前端縁部の両側部を下向きに折り曲げた形状のストッパー片32fによって抜け止めされている。
スライダー40の下面には、図4に示すように、メモリーカード挿入部42が形成されている。このメモリーカード挿入部42の一方の側縁部は、平版状部41aの一方の側縁部下面に一体に形成された内向きのコ字状断面をしたメモリーカード挿入溝43によって構成され、他方の側縁部は、平版状部41aの他方の縁部の前端側下面に一体に突設されたメモリーカード誤挿入防止用張出部44と、ハウジング本体31の一方の側壁構成部31bとによって構成されている。
また、メモリーカード挿入溝43のハウジング後部側には、平版状部41aの前端部下面に突設されたメモリーカード当接片45が垂下されており、メモリーカードAが挿入された際に、その前端部が、当接片45と前記メモリーカード誤挿入防止用張出部44とに当接することにより、該メモリーカードAの押込操作することによりスライダー40が後方側に押し込まれ、逆にスライダー40の押込動作後に、スライダーが押し出し方向に動作されることによってスライダー40とともにメモリーカードAが押し出されるようになっている。
スライダー40の平版状部41aの上面には、復帰動作用のバネ材を収容するバネ材収容凹部46が形成されている。この凹部46は、図1、図4に示すように平版状部41aの上面の前端部及び両側部に肉厚部47a,47b,47cを形成し、後端側が解放された四角形状に形成されており、その凹部46の深さは、後述する折り曲げ線状バネ50を構成している線材の直径よりやや大きい程度となっている。
このバネ材収容凹部46とシールドカバー32の天板部32aとによって囲まれる扁平な空間内に折り曲げ線状バネ50の一端側が挿入されている。この折り曲げ線状バネ50は、バネ材からなる線材を同一平面上においてジグザグ状に複数個所にて折り曲げた形状をしており、そのジグザグの幅方向をスライダー40の幅方向に向けて、該スライダー40の上面に平行に重ね合わせる配置に設置されている。
この折り曲げ線状バネ50を図1、図2に示すように、長さ方向、即ち前記ジグザグ幅方向と直行する向きの長さを縮めて蓄勢させた状態で、その一端側を、凹部46を構成している前端側肉厚部47aの後部側に当接させ、他端側をハウジング本体31の後壁構成部31cの前面に当接させている。これによってスライダー40は、常時開口部側に向けて付勢された状態としている。
スライダー40は、ハートカム機構を用いたプッシュオン・プッシュプッシュオフ機構によって動作が規制されるようになっている。即ち、スライダー40の初期状態、即ちハウジング開口部側へ押し出された状態から、メモリーカードAが差し込まれてこれによって差し込まれた位置で抜け止めされた状態となり、再度の押込によって抜け止め状態が解除された状態となって、復帰バネである折り曲げ線状バネ50によって初期状態に戻されるようになっている。
ハートカム機構は、前述した従来技術と同様に、ピンガイド溝20とガイドピン21とによってハートカム機構が構成されている。
ピンガイド溝20は、スライダー40の前述したメモリーカード誤挿入防止用張出部44部分の上面側に形成されており、ハート形をしたハートカム22の両側面に、往路ガイド溝部20Aと復路ガイド溝部20Bとが設けられ、これら両ガイド溝部20A,20Bの両端部は相互に繋がった循環構造になっている。
ガイドピン21は、図9に示す従来品と同様に、金属線材を折り曲げて形成されており、直線状の回動アーム部21aの先端側にこれを90度折り曲げた形状に溝内摺動部21bが一体に備えられており、回動アーム部21aの基端部にはこれを90度折り曲げた形状に枢軸部21cが一体に備えられた構造となっており、この枢軸部21cがハウジング本体1の軸受け穴に挿入されているとともに、溝内摺動部21bがピンガイド溝20内に挿入されている。
このピンガイド溝20とガイドピン21とによって構成されるハートカム機構は、スライダー40を初期状態から所定の深さまで押し込みその押し込みを放した時にガイドピン21の溝内摺動部21bがピンガイド溝20のハートカム22に係合されてスライダー40の戻り動作が阻止され、再度押し込むことによって前記係合が解除され、その押し込みを放すことによってガイドピン21の溝内摺動部21bのハートカム22部分に対する係合が外れ、スライダー40が復帰バネである折り曲げ線状バネ50によって初期状態に戻されるようになっている。
このように構成されるプッシュオン・オフコネクタにおいては、スライダー40が初期状態、即ちハウジング開口部側に押し出された待機位置にある状態で、スライダー40の平版状部40aとハウジング本体の底板部31a間のメモリーカード挿入空間に、メモリーカードAを所定の向きで挿入し(図2に示す状態)、該メモリーカードAによってスライダー40を押し込む、これによってスライダー40はメモリーカードを保持して後方に押し込まれ、ハートカム機構によって所定の押込位置で停止され、メモリーカードAを抜け止めしたロック状態となる。この時復帰バネである折り曲げ線状バネ50は、その厚さ、即ち上下方向の高さが変更されることなく長さ方向に圧縮され。
メモリーカードAの抜き取りに際しては、メモリーカードAを押し込み方向に動作させることにより、ハートカム機構による前述した戻り止め状態が解除され、折り曲げ線状バネ50による押し出し方向の動作力によってスライダー40が押し出方向側に動作され、初期状態に戻され、これによってメモリーカードAは抜き取り可能な位置に押し出される。
尚、図において符合55はスライダー40に一端が固定された板バネからなるメモリーカード係止片、56は、メモリーカードAの側縁部に形成したロック用凹部であり、スライダー40に対してメモリーカードAが正常な向きで挿入された際に、前記凹部56にメモリーカード係止片55が嵌合されるようになっている。
そして、スライダー40が初期状態にあるときは、係止片55は、側壁構成部32bに形成された窓穴57の位置にあり、メモリーカード挿入によって窓穴57より外側に逃げ、メモリーカードAが容易に挿入でき、挿入後は前記待機位置でメモリーカードAが係止片55によって仮止めされたハーフロック状態となるようになっておいる。
また、メモリーカードAが挿入されてスライダー40が押し込まれると、係止片55は側壁構成部32bによって凹部56に対する外れ方向の移動が阻止される状態となり、スライダー40に対してメモリーカードA抜き取り不能のロック状態となるようになっている。
上述の実施例では、折り曲げ線状バネ50とハートカム機構のガイドピン21とを別部品としているが、この両部品を一体化したものであっても良く、図5、図6に示すように、この例では、折り曲げ線状バネ50の奥側端部を延長させた配置に連結部50aを一体に折り曲げ形成しておき、この連結部50aの先端にガイドピン21一体に折り曲げ成型する。このガイドピン21は、連結部50aの先端側を水平方向に90度に折り曲げて回動アーム部21aとし、その先端に下向き90度に折り曲げた溝内摺動部21bを一体に備えている。
そして、前記連結部50aをハウジング本体31の後壁構成部31cの上面に形成した線状バネ端部保持用溝60内に嵌め合せ、シールドカバー32により上面側を覆うことによってガイドピン21を所定位置に保持させている。
このハートカム機構では、スライダー40と共にピンガイド溝20が前後に移動することによって、回動アーム部21aが弾性変形して溝内摺動部21aがピンガイド溝20内を循環し、所定のプッシュオン・プッシュオフ動作がなされる。
更に、この例では、上記ガイドピン21の他、折り曲げ線状バネ50の他端側に連結部50bを介してメモリーカード係止片55をも一体に成型したものを使用している。
このように折り曲げ線状バネ50とハートカム機構のガイドピン21とを一体化した1部品とすることにより、部品点数が少なくなると同時に、コネクタの小型化にともなってハートカム機構も微小化している現況において、微細な部品であるガイドピンが比較的形状の大きい復帰バネと一体となることにより製造及び組立ての自動化が容易となる。
また、折り曲げ線状バネ50とメモリーカードを仮抜け止め及び完全抜け止めを行わせるメモリーカード係止片55をも一体化させることにより、従来のように別部品のメモリーカード係止片の製造及びこれをスライダーに対してインサート成型させる工程が省略され、部品点数が少なくなると同時に製造が容易となる。
本発明に係るプッシュ式メモリーカードコネクタの一実施例でハウジングのシールドカバー部分を仮想線で表した斜視図である。 図1に示すプッシュ式メモリーカードコネクタにメモリーカードをハーフロック状態に挿入した状態を、シールドカバー及びスライダー部分を仮想線で表した斜視図である。 (a)は、図1に示すプッシュ式メモリーカードコネクタのシールドケースを、(b)は同スライダーを、(c)は同ハウジング本体をそれぞれ示す斜視図である。 図1に示すプッシュ式メモリーカードコネクタのスライダーを示しており、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は図(a)中のA−A線断面図である。 本発明に係るプッシュ式メモリーカードコネクタの他の実施例でハウジングのシールドカバー部分を省略した斜視図である。 図5に示すプッシュ式メモリーカードコネクタに使用している折り曲げ線状バネを示す斜視図である。 従来のプッシュ式メモリーカードコネクタのハウジングのシールドカバー部分を横断して示す平面図である。 図7に示す同プッシュ式メモリーカードコネクタの正面図である。 プッシュ式メモリーカードコネクタに使用しているガイドピンを示す斜視図である。
符号の説明
20 ピンガイド溝
20A 往路ガイド溝部
20B 復路ガイド溝部
21 ガイドピン
21a 回動アーム部
21b 溝内摺動部
21c 枢軸部
22 ハートカム
30 ハウジング
31 ハウジング本体
31a 底板部
31b 側壁構成部
31c 後壁構成部
32 シールドカバー
32a 天板部
32b 側壁構成部
32c 側壁外カパー部
32d 後壁部外シールド部
33 シグナルコンタクト
34a,34b スイッチコンタクト
40 スライダー
41a 平版状部
42 メモリーカード挿入部
43 メモリーカード挿入溝
44 メモリーカード誤挿入防止用張出部
45 メモリーカード当接片
46 バネ材収容凹部
47a 前端側肉厚部
50 折り曲げ線状バネ
50a,50b 連結部
55 メモリーカード係止片
56 ロック用凹部
57 窓穴
60 線状バネ端部保持用溝
A メモリーカード

Claims (1)

  1. ハウジング(30)内にあってそのメモリーカード挿入空間に挿抜されるメモリーカード(A)の挿入・排出方向に往復スライドするスライダー(40)と、
    スライダー(40)をメモリーカード(A)の排出方向に付勢させる復帰バネと、
    スライダー(40)をメモリーカード(A)と共に押し込むことにより、その所定の押し込み位置でスライダー(40)を戻り止めし、
    再度の押し込み動作によって戻り止めを解除するためのピンガイド溝(20)及び該ピンガイド溝(20)内を摺動するガイドピン(21)とからなるプッシュオン・プッシュオフ機構とを備え、
    メモリーカード(A)の押込方向動作によってスライダー(40)が押し込まれ、
    スライダー(40)の押し出し方向の動作によってメモリーカード(A)が排出されるようにしてなるプッシュ式メモリーカードコネクタにおいて、
    メモリーカード挿入空間に挿入されるメモリーカード(A)の表面又は裏面に重ね合せられる配置に設置され、
    前記復帰バネは、線材を、同一平面上にてジグザグ状に折り曲げた形状の折り曲げ線状バネ(50)をもって構成させ、
    スライダー(40)の背面には両側部及び前端部側に立ち上がり部を有し、
    該立ち上がり部に囲まれた部分を折り曲げ線状バネ(50)が収容される凹部(46)とし、
    前端部側の前記立ち上がり部と、ハウジング(30)のメモリーカード挿入空間奥部との間に折り曲げ線状バネ(50)を蓄圧状態で介在させて、前記復帰バネをスライダー(40)の背面に重ね合せて配置したことを特徴としてなるプッシュ式メモリーカードコネクタ。
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