JP4502699B2 - カードコネクタ - Google Patents

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本発明は、イジェクト機構により排出されるICカード(以下カードと称す)の排出時の飛出しを防止するための対策を行って、カードを円滑に排出できるカードコネクタに関するものである。
カードコネクタは、例えば、特許文献1にも示されるような、カードの着脱を行うイジェクト機構を備えたものがある。
このようなイジェクト機構は、例えば、イジェクト部材、ハートカム機構、コイルスプリングを主な要素として含んで構成される。
このような構成において、ICカードがイジェクト機構により排出される場合、ICカードの排出速度は、コイルスプリングの弾性力(ばね定数)に応じたものとなる。
特許第3252133号公報
しかしながら、近年のカードの小型化に伴い、従来のカードコネクタのイジェクト機構でカードを取り出す場合、カードを最奥まで差し込んだ位置(プッシュ位置)から急速にカードを離すと、コイルスプリングの弾性力によりカードが急峻に飛び出し、カードが紛失する恐れがある。
また、カードの飛出しを防ぐために、コイルスプリングの弾性力を小さくした場合、イジェクト機構の耐久性が低くなる。
そのためカード排出を多数回行った場合、カードが排出されずカードの取り出しが困難となる。
以上の問題点を考慮し、本発明に係わるカードコネクタは、コンタクトとカードの接触位置をカード挿入口側へずらすことにより、コンタクトとカードの摩擦によってカードの飛出しを防止できるカードコネクタを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明に係るカードコネクタは、コネクタ本体を含んで構成されるコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングのコネクタ本体に配置された複数個のコンタクトと、前記コネクタハウジング内に挿入されたカードの排出動作を行わせるイジェクト部材と、該イジェクト部材を該カードの排出方向に付勢するばね部材とを含んでなるイジェクト機構と、を備え、前記ばね部材の付勢力により、前記イジェクト部材が前記カードの排出動作状態にある場合、前記コネクタ本体の端壁に対し離隔する方向に移動される該カードの先端部におけるコンタクトパッド部の最先端部が前記コンタクトの弾性接触部に到達したとき、前記コンタクトの弾性接触部は、前記カードのコンタクトパッド部に接触していることを特徴とする。
本発明のカードコネクタによれば、ばね部材の付勢力により、イジェクト部材がカードの排出動作状態にある場合、コネクタ本体の端壁に対し離隔する方向に移動されるカードの先端部におけるコンタクトパッド部の最先端部がコンタクトの弾性接触部に到達したとき、コンタクトの弾性接触部は、カードのコンタクトパッド部に接触しているのでその摩擦力によりカードの飛出しを抑制し、カードを好適に排出することができる。
本発明のカードコネクタは、カードに対するコンタクトの接触位置をカード挿入口側へずらして配置し、これによって、コンタクトとカードとの接触距離を長くしてカードの飛出しを抑制することを特徴とする。
図1乃至図11は、本発明のカードコネクタの一実施例を示す図で、図1は、本発明の一実施例におけるカードコネクタの平面図で、図2は、図1のカードコネクタの正面図で、図3は、図1のIII―III線に沿った断面図で、図4は、図1のIV―IV線に沿った断面図、図5は、図1の本発明のカードコネクタの左側面図で、図6は、右側面図、図7は、図1の本発明のカードコネクタの斜視図で、図8は、図7のカバー部材を取外した斜視図、図9はカバー部材を取外した時の平面図で、図10は、カバー部材の斜視図、図11は、スライダ部材の斜視図である。
本発明のカードコネクタ1は、例えば、情報端末機器等に装着して用いられるように構成されている。
このような本発明のカードコネクタ1は、コネクタ本体2に組合せられるカバー部材3によって偏平なハウジング形状のコネクタハウジングが構成されている。さらに、このようなコネクタハウジングは、一方の側が開放されていてカード挿入口10が形成されている。
このような本発明のカードコネクタ1において、コネクタ本体2は、図9に明示されるように、例えば、適宜な合成樹脂材料などの絶縁材料によって成形して作られ、金属薄板材料で作られたカバー部材3と組み合わせられて中空のハウジング形状に形成されている。さらに、コネクタ本体2は、図8および図9に示されるように、ほぼ矩形の長方形状をなしている。また、コネクタ本体2は、平板状の基板11と、基板11の一方の端の端壁14と、基板11の左右両側の側壁15、16とを有しており、他方の開放された側の端にカード挿入口10が形成されている。従って、コネクタ本体2は、平板状の基板11の三方が、ほぼ直角に直立した端壁14と側壁15、16とによって囲まれており、残りの一方が開放されていてカード挿入口10が設けられた形状をなしている。
また、金属薄板材料で作られたカバー部材3は、両側がほぼ直角に折り曲げられていて左右の側壁部3A、3Bが設けられている。さらに、カード挿入口10と反対側において、ほぼ直角に折り曲げられていて端壁部3Cが設けられている。
コネクタ本体2へのカバー部材3の取り付けは、カバー部材3の両側壁部3A、3Bと端壁部3Cに形成された開口部27を、コネクタ本体2の端壁14と両側壁15、16との外面に形成された断面ほぼ三角形状の突部26に嵌めることによって取り付けることができる。
コネクタ本体2の基板11部分には、カードの挿入、抜去方向と平行な方向に延びる複数個の溝12が設けられている。これら溝12の各々には、コンタクト4がそれぞれ整列して固着されて取り付けられている。コンタクト4は、自由端部側の弾性変位可能な半円形状に形成された弾性接触部4aと、中間の固定部4bと、固定側端部の端子部4cとをそれぞれ有した片持ちばね状をなしている。特に、本発明のカードコネクタ1においては、コンタクト4がカード挿入口10側にずらして設けられていることが、主要な特徴の1つである。これによって、コンタクト4のカードに対する接触範囲、すなわち接触距離が大きくなり、カード排出時にコンタクト4がブレーキとなって作用することによってカードの飛出し量を低減することができる。
このような本発明のカードコネクタ1において、これらコンタクト4には、先ず、外部の他の情報端末機器や装置等と接続するための固定側の端子部4cが延出するように設けられている。さらに、これらコンタクト4は、コンタクト本体を形成する中間の固定部4bにおいて個々にコネクタ本体2の基板11部分の溝12内に圧着されることで、コネクタ本体2にしっかりと固着されている。そして、挿入されたカードの接触パッドとコンタクト4の半円形状の弾性接触部4aとが接触されて電気的に接続されるようになっている。
本発明のカードコネクタ1において、イジェクト機構5は、イジェクト部材8と、このイジェクト部材8を弾性的に偏倚するばねやゴム等の弾性部材である例えばばね部材9と、ハート形カム20と、ハート形カム20の周りのカム溝21と、カムレバー25とを有しており、イジェクト部材8がスライダ部材6と連結されていて一体的に形成されている。
本発明のカードコネクタ1において、コネクタ本体2の一方の側には、側壁15に沿ってイジェクト機構5のイジェクト部材8とばね部材9とを収容するための窪み部19が設けられており、この窪み部19内にイジェクト部材8とばね部材9とが配置されている。このイジェクト部材8には、ばね部材9の一端部を受けるように、断面がほぼ半円形状の窪んだトンネル形の、行き止りの凹状のばね収納部8Aが設けられており、このばね収納部8A内の行き止りの端壁部分にばね部材9の一端部が当接されて係合されている。また、ばね部材9の他端は、コネクタ本体2の窪み部19の一方の端の端壁14に形成された突出部14aに係合されている。この突出部14aに対応してコネクタ本体2の底部2Aには、開口部11aが設けられている。従って、この開口部11aを介してばね部材9の端部が突出部14aに係合している状態が底部側から見ることができる。
さらにまた、このコネクタ本体2の窪み部19において、側壁15の前方の部分が切欠かれていて、イジェクト部材8の側面が露出されるようになっている。従って、この側壁15の切欠かれて、イジェクト部材8の露出されるようになった側面部分に対して、カムレバー25が配置されており、カバー部材3の側壁部3Aに設けられた抑え部材24によって、カムレバー25が外れないように押圧されるようになっている。
また、この窪み部19内に配置されるイジェクト部材8の外側の側面にはイジェクト機構5のハート形カム20とカム溝21とが設けられており、カムレバー25の一方の端部がこのカム溝21に係合されている。さらにまた、カムレバー25の他方の端部は、コネクタ本体2の側壁15部分の孔に回動可能に嵌め込まれて支持されており、カバー部材3の側壁部3Aに設けられた抑え部材24によってカムレバー25が外れないように水平方向に押圧されている。
さらに、このようなイジェクト機構5のイジェクト部材8が配置される窪み部19に隣接して、スライダ部材6のための一方の案内路17が形成されている。また、この案内路17と対向して、コネクタ本体2の反対側の側壁16に沿って案内路18が設けられていて、スライダ部材6をカードの挿入、抜去方向と平行な方向にスライドさせて案内するようになっている。
カバー部材3の上面には、一対のガイド溝22が、間隔を置いてほぼ平行に設けられると共に、カバー部材3の側壁3Aの前方の部分に、イジェクト機構5のカムレバー25を抑制するための片持ちばね形の抑え部材24が形成されている。カバー部材3のこれらガイド溝22には、スライダ部材6の対応する円形状のガイド用の突部であるガイド突部23が係合していて、スライダ部材6を良好に案内してスライド、すなわち滑動できるように形成されている。
従って、カードの挿入、抜去時には、スライダ部材6のガイド突部23がガイド溝22に沿って案内されて滑動されるので、スライダ部材6がガタ付くことなく円滑に案内されると共に、スライダ部材6の傾きを矯正するように作用して、スライダ部材6がカード挿入、抜去方向に対して何等傾くこと無く、常に良好に滑動されるようになる。
このように、カバー部材3のガイド溝22と、このガイド溝22に係合するスライダ部材6のガイド突部23との組によって、スライダ部材6の傾きを矯正する傾き矯正機構7が形成されるようになっている。
このような本発明のカードコネクタ1において、スライダ部材6は、図3、図4、図8、図11に示されるように、平板状のスライダ本体13と、スライダ本体13の両側部をほぼ直角に折り曲げて形成された側壁部6A、6Bと、スライダ本体13の一端を同様にほぼ直角に折り曲げて形成された端壁部6Cとを有している。一方の側壁部6Aにおいて、図8および図11に示されるように、スライダ部材6の、鉤形に折り曲げられた係止部6Dがイジェクト部材8の上面の溝形の係止孔8Bに圧入されて係合され、イジェクト部材8と連結されて一体的に形成されるようになっている。
さらに、スライダ部材6は、両側の両側壁部6A、6Bが直角形状に折り曲げられていて、屈曲部分が、コネクタ本体2の基板11部分の両側の案内路17、18部分に係合するように形成されている。これによってスライダ部材6は、ガイドレールとしての案内路17、18に沿って案内されて往復移動するように形成されている。
また、スライダ部材6は、両側の側壁部6A、6Bと一端の端壁部6Cとが折り曲げられることによって、スライダ本体3の内側に、カードを収納できるカード装着部が形成されている。これによって挿入されたカードの先端部分がこのカード装着部内に装着され、端壁部6Cを介してスライダ部材6を押圧して移動することができる。
さらにまた、スライダ部材6の側壁部6Bには、図1および図11に示されるように、片持ちばね形のカード抑え部材29が設けられており、挿入されたカードを反対側の側壁部6Aに向ってカードを横方向に押圧して、スライダ部材6に対するカードのガタツキを防止するようになっている。さらに、このカード抑え部材29は、カード装着時に、カードをスライダ部材6の側壁部6Aに対して押圧してしっかりと保持するように作用して保持部材としてカードを好適に保持することができるように形成されている。
上述したように、イジェクト部材8には、トンネル形のばね収納部8Aが設けられており、このばね収納部8A内の閉鎖側の端壁8Cに対してばね部材9の一端が係合されている。また、ばね部材9の他端は、窪み部19の端壁14の突出部14aに当接され係合されている。従って、ばね部材9は、イジェクト部材8の移動によって押圧されて、圧縮されるようになっている。このばね部材9の圧縮力がイジェクト部材8を押し戻すことによって、カードがカードコネクタ1から押し出されて排出されるようになる。
このような本発明のカードコネクタ1において、スライダ部材6は、カバー部材3の一対のガイド溝22に、スライダ部材6の上面の円形状のガイド突部23が係合されている。これによって、スライダ部材6は、何等ガタ付き無く円滑に案内されてスライダ部材6の傾きを矯正するように作用するため、スライダ部材6がカード挿入、抜去方向に対して何等傾くこと無く、常に良好に滑動されるようになる。
従って、スライダ部材6の摩滅による削り屑の発生も無く、常に円滑にスライダ部材6を作動させることができる。なお、ガイド溝22は、少なくとも1つが設けられておれば、所期の目的を達成することができ、スライダ部材6のガタツキの無い円滑な滑動が得られる。また、好適には、ガイド溝22は、一対が設けられると、一層良好な滑動が得られるものである。
上述したように、本発明のカードコネクタ1によれば、スライダ部材6は、上面に設けられた円形状のガイド突部23が、カバー部材3のガイド溝22に係合されている。これによって、スライダ部材6は、何等ガタ付き無く円滑に案内され、しかも、これらガイド溝22とガイド突部23とによってスライダ部材6の傾きが矯正されるように作用されるために、スライダ部材6がカード挿入、抜去方向に対して何等傾くこと無く、常に良好に滑動されるようになる。従って、スライダ部材6の摩滅による削り屑の発生も無く、常に円滑にスライダ部材6を作動させることができる。
上記のように構成された本発明のカードコネクタ1に、カードCを挿入、排出した時の状態が、図12および図13にそれぞれ示されている。
すなわち、図12には、本発明のカードコネクタ1に、カードCが挿入された状態が示されており、さらにまた、図13には、カードCが、本発明のカードコネクタ1からイジェクトされた状態、すなわち排出された状態が示されている。
図12に示されるように、本発明のカードコネクタ1に対して、カードCが挿入される時には、カードCは、カード挿入口10から差し込まれて内方に挿入されるようになる。
まず、カード挿入口10から挿入されたカードCは、先端部がスライダ部材6の端壁部6Cに当接してスライダ部材6を押圧するようになる。従って、スライダ部材6は、両側の側壁部6A、6Bの屈曲部分がガイド部材として案内路17、18に沿って滑動して移動される。この場合に、スライダ部材6と一体的に形成されたイジェクト部材8も移動されて、ばね部材9が圧縮されると共に、カムレバー25の端部25Aがカム溝21の直線状カム溝部21dに沿って移動されるようになる。
そして、カードCが一番奥にまで押し込まれた時に、カムレバー25の端部25Aは、直線状カム溝部21dから、カム溝部21aを通ってカード排出開始用カム溝部21eに入り、そこでカードCの押し込みを停止すれば、ばね部材9によってスライダ部材6がイジェクト部材8と一緒に僅かに押し戻されるようになる。これによって、カムレバー25の端部25Aがカード排出開始用カム溝部21eから凹み部21cのところに入って、この凹み部21cのところでハート形カム20に係合して停止されて保持され、ロック状態となる。また、スライダ部材6がカードコネクタ1内にロックされてカードCがカードコネクタ1内に固持される。この状態が、図12のカード挿入状態である。
また、このようなカード挿入状態から、図13に示される状態にカードCを排出して抜き出すには、図12に示される状態において、カードCを一度、軽く押し込んで、カムレバー25の端部25Aをハート形カム20の凹み部21cから、他方のカード排出開始用カム溝部21fへと移動させる。そこで、カードCの押し込みを止めて手を離せば、カムレバー25の端部25Aがカード排出開始用カム溝部21fから出てカム溝部21bへと移動して凹み部21cから外れてロックが解除される。従って、カムレバー25は、フリーとなって端部25Aがカム溝部21bを経て直線状カム溝部21dへと移動する。
これによって、カードCは、ばね部材9のばね力によってイジェクト部材8を介してスライダ部材6が押し戻されることによって、スライダ部材6と一緒に押し出されてカードコネクタ1の外に排出されるようになる。この時に、カード抑え部材29が保持部材として作用すると共に制動部材として作用して、スライダ部材6に対してカードCをしっかりと保持し、かつカードCに対してブレーキとして作用するので、カードCは、排出速度が抑制されて好適に排出されるようになる。
また、この場合に、スライダ部材6は、カバー部材3のガイド溝22に、スライダ部材6の上面の円形状のガイド突部23が係合されているので、これによって、スライダ部材6は、何等ガタ付き無く円滑に案内されてスライダ部材6の傾きを矯正するように作用するので、スライダ部材6がカード挿入、抜去方向に対して何等傾くこと無く、常に良好に滑動されるようになる。
従って、スライダ部材6の摩滅による削り屑の発生も無く、常に円滑にスライダ部材6を作動させることができる。なお、ガイド溝22は、少なくとも1つが設けられておれば、所期の目的を達成することができ、スライダ部材6のガタツキの無い円滑な滑動が得られる。また、好適には、ガイド溝22は、一対が設けられると、一層良好な滑動が得られるものである。
さらに、このような本発明のカードコネクタ1においては、上述のカード排出時におけるカードの飛出しを好適に防止することができる。
すなわち、本発明のカードコネクタ1によれば、コンタクト4がカード挿入口10側にずらして設けられているために、これによって、コンタクト4のカードに対する接触範囲、すなわち接触距離が大きくなり、カード排出時に、コンタクト4がブレーキとなって作用することによって、カードの飛出し量を低減することができる。この場合に、コンタクト4は、弾性接触部4aが、カード挿入口10の開口端部から距離Lcのところに配置されており、これは、通常のカードコネクタのコンタクトにおける配置距離よりも、十分に短い距離に配置されており、カード挿入口10に寄っている。従って、カードは、コンタクト4との接触量(接触長さ)が、十分な長さだけ長くなり、これによって、カードの排出速度が、コンタクト4との接触摩擦に基づいて好適に抑制されるので、出位置(ばねが十分に伸びた状態)においてカードの排出が停止されて、カードの飛出しが良好に防止される。なお、このコンタクト4の接触量(接触長さ)は、必要に応じて適宜に設定できるものである。
また、このような場合の、挿入されたカードが本発明のカードコネクタから排出される途中での状態が図14に示されている。
この図14に示されるカード排出途中の状態においては、本発明のカードコネクタ1に挿入されたカードCのコンタクトパッド部32が、カードコネクタ1のコンタクト4の弾性接触部4aに接触しており、カードCの露出したコンタクトパッド部32における突部33が、コンタクト4の弾性接触部4aの先端部分に当たっている。従って、カードCのこの突部33が、コンタクト4の弾性接触部4aの先端部分に当たることによって、コンタクト4に対してさらに荷重がかかって付加的な摩擦接触力が作用するようになり、これによってカードCの飛び出し速度が一層抑制されるようになって、ブレーキとして好適に作用するようになる。
このような本発明のカードコネクタ1のコンタクト4に対するコイルスプリングのようなばね部材9の力量としての荷重(P)と、移動量としての行程、すなわちストローク(S)との関係が図15のグラフに示されている。
図15に示されるように、ばね部材自体の力量、すなわち荷重(P)は、一般のコイルスプリングにおいては、移動量であるストローク(S)に対して直線的に真っ直ぐに変化する直線Jで示されている。従って、荷重(P)は、一定の割合で、ストローク(S)に対して直線的に変化する。
これに対して、本発明のカードコネクタ1において、カードの挿入、排出時には、ばね部材9の力量としての荷重(P)が、ストローク(S)に対して折れ線部A、B、C、Dで示されるように変化するものである。
先ず、図15のグラフに示されるように、折れ線部Aは、本発明のカードコネクタ1内にカードが挿入されて、スライダ部材6とイジェクト部材8を押圧して移動する状態でのばね力の変化を示すもので、図6のハート形カム20のカム溝21において、カムレバー25の端部25Aが、直線状カム溝部21dからハート形カム20の周りのカム溝部21aを通ってカード排出開始用カム溝部21eに入るように移動する状態である。
また、折れ線部Bは、さらにカードが所要位置にまで挿入されて、スライダ部材6とイジェクト部材8がロックされた状態でのばね力の変化を示すものであり、同様に、図6のハート形カム20のカム溝21において、カムレバー25の端部25Aが、カード排出開始用カム溝部21eから凹み部21cに向って移動して凹み部21cのところで停止されて、ロックされた状態である。
さらに、折れ線部Cは、カードを排出するために、カードを僅かに押してロックを解除した状態でのばね力の変化の状態を示すものであり、図6のハート形カム20のカム溝21において、カムレバー25の端部25Aが、凹み部21cから移動して別のカード排出開始用カム溝部21fに移動して、ロックが解除される状態である。
さらにまた、折れ線部Dは、ロックが解除され、スライダ部材6とイジェクト部材8がばね部材9によって押圧されて、カードが排出される状態でのばね力の変化を示すものである。この状態では、図6のハート形カム20のカム溝21において、カムレバー25の端部25Aが、カード排出開始用カム溝部21fから、カム溝部21bを通って直線状カム溝部21dに向って移動して、この直線状カム溝部21dに入った状態を示すものである。なお、この折れ線部Dにおいて、水平に直線状になる時が、ばね部材9が伸びた状態である。
なお、この折れ線部Dの状態において、荷重Pが矢印方向に減少して水平な直線部分eとなる時に、ばね部材9が伸びた状態になる。
すなわち、図15のグラフにおいて、出位置(ばね部材が十分に伸びた状態)のグラフの直線部分eにおいて、カードCの突部33がコンタクト4の弾性接触部4aに当たって荷重がかかるようになって摩擦力が作用して、カードCの排出速度を抑制するようになる。
また、折れ線部A、Dでの屈曲点a、dは、カードの先端部がコンタクト4の弾性接触部4aに当接した時の変化をそれぞれ示している。
また、コネクタ本体2の底面には、図2乃至図6に示されるように、1つまたは複数個の位置決め突部28が設けられており、本発明のカードコネクタ1が装着される情報端末機器等の、対応する装着用凹部または穴部に嵌め込まれることによって、迅速かつ正確に位置決めを行って取り付けることが出来るようになっている。
上述したように、本発明のカードコネクタ1によれば、ガイド溝22に係合する円形の突部23を有する傾き矯正機構7によって、スライダ部材6が何等傾くことなく円滑に案内されて滑動され、カードを良好に排出することができるし、コンタクト4がカード挿入口10側にずらして設けられているために、これによって、コンタクト4のカードに対する接触範囲、すなわち接触距離が大きくなり、カード排出時に、カードに対してコンタクト4がブレーキとなって作用することによって、カードの飛出し量を低減することができ、カードの飛出し速度を好適に抑制してカード挿入口10におけるカードの急峻な飛出しを好適に防止することができる。
本発明のカードコネクタは、各種のパソコン、携帯電話機、電話機、PDA(personal digital assistance)、携帯型オーディオ、ゲーム機、カメラ、カラオケ等や情報端末機器等の電子機器に利用できる。
本発明の実施例におけるカードコネクタの平面図である。 図1のカードコネクタの正面図である。 図1のIII―III線に沿った断面図である。 図1のIV―IV線に沿った断面図である。 図1の本発明のカードコネクタの左側面図である。 図1のカードコネクタの右側面図である。 図1の本発明のカードコネクタの斜視図である。 図7のカードコネクタを、カバー部材を取外して示す斜視図である。 図8のカバー部材が取外されたカードコネクタの平面図である。 カバー部材の斜視図である。 イジェクト部材とスライダ部材の斜視図である。 本発明のカードコネクタにカードが挿入された時の斜視図である。 図12のカードコネクタにおいてカードが排出された時の斜視図である。 挿入されたカードが排出される図13への途中におけるカードコネクタの断面図である。 本発明のカードコネクタにおけるばね部材の力量と移動量の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 カードコネクタ
2 コネクタ本体
3 カバー部材
4 コンタクト
5 イジェクト機構
6 スライダ部材
7 傾き矯正機構
8 イジェクト部材
9 ばね部材
10 カード挿入口
11 基板
12 溝
13 スライダ本体
14 端壁
15、16 側壁
17、18 案内路
19 窪み部
20 ハート形カム
21 カム溝
22 ガイド溝
23 突部
24 抑え部材
25 カムレバー
26 係止突部
27 開口部
28 位置決め突部
29 カード抑え部材
32 コンタクトパッド部
33 突部

Claims (4)

  1. コネクタ本体を含んで構成されるコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングのコネクタ本体に配置された複数個のコンタクトと、
    前記コネクタハウジング内に挿入されたカードの排出動作を行わせるイジェクト部材と、該イジェクト部材を該カードの排出方向に付勢するばね部材とを含んでなるイジェクト機構と、を備え、
    前記ばね部材の付勢力により、前記イジェクト部材が前記カードの排出動作状態にある場合、前記コネクタ本体の端壁に対し離隔する方向に移動される該カードの先端部におけるコンタクトパッド部の最先端部が前記コンタクトの弾性接触部に到達したとき、前記コンタクトの弾性接触部は、前記カードのコンタクトパッド部に接触していることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 前記イジェクト機構にはスライダ部材が一体的に形成され、
    前記スライダ部材にはカード抑え部材が設けられたことを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
  3. 前記カード抑え部材は、前記スライダ部材の側壁部に設けられていることを特徴とする請求項2記載のカードコネクタ。
  4. 前記ばね部材の付勢力により前記イジェクト部材が前記カードの排出動作状態にある場合、前記コネクタ本体の端壁に対し離隔する方向に移動される該カードの先端部におけるコンタクトパッド部の最先端部が前記コンタクトの弾性接触部に到達したとき、前記コンタクトの弾性接触部は、前記カードのコンタクトパッド部に接触するとともに、前記カードの排出速度を抑制するように前記カードの一端部に形成される突部に当接することを特徴とする請求項1記載のカードコネクタ。
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