JP2001357936A - メモリカード用ソケットおよびその組立方法 - Google Patents

メモリカード用ソケットおよびその組立方法

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JP2001357936A
JP2001357936A JP2000180462A JP2000180462A JP2001357936A JP 2001357936 A JP2001357936 A JP 2001357936A JP 2000180462 A JP2000180462 A JP 2000180462A JP 2000180462 A JP2000180462 A JP 2000180462A JP 2001357936 A JP2001357936 A JP 2001357936A
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memory card
ejector
spring
guide arm
lever
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JP2000180462A
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Katsutomo Sasaki
克友 佐々木
Shuji Kato
修治 加藤
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】メモリカードの装着と取出との操作が容易であ
り、しかも装着時にはメモリカードをロックして安定な
接触状態が得られるようにする。 【解決手段】ボディ10はメモリカードを案内する一対
のガイドアーム12a,12bを有するとともに、メモ
リカードに設けた接続端子に接触する複数本のコンタク
ト20を備える。一方のガイドアーム12aにはメモリ
カードに当接するイジェクタ31が収納され、イジェク
タ31は押出ばね32によってメモリカードを押し出す
向きに付勢される。ガイドアーム12aには、メモリカ
ードの側部に設けたロック用切欠に係合可能なロック金
具33と、ロック金具33のロック用切欠との係合状態
を解除させるレバー34とが配置される。ロック用金具
33にはレバー34からの押圧力を受けてロック片33
cをロック用切欠から引き抜く向きに移動させる押圧片
33bがロック片33cと連続一体に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリカード用ソ
ケットおよびその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からメモリカード用ソケットとして
各種構成のものが提案されている。一例としては、メモ
リカードを装着した状態でロック用の操作部を手操作す
ることでメモリカードが脱落しないようにロック状態と
し、メモリカードを取り外すときにはロック用の操作部
を手操作してロック状態を解除した後に取出用の操作部
をスライドさせてメモリカードを押し出す構成のものが
知られている。また他の例として、メモリカードをスロ
ット内にスライドさせて挿入することによって装着し、
装着状態ではメモリカードに設けた接続端子とコンタク
トとの接触圧のみによってメモリカードを保持する構成
のものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の構成のメモリカ
ード用ソケットでは、メモリカードの装着状態において
メモリカードが脱落しないようにロックされるから、メ
モリカードの接続端子とコンタクトとの接触状態が安定
しており、信頼性が高いという利点を有している。しか
しながら、装着時にはロック用の操作部を操作し、取り
外し時にはロック用の操作部と取出用の操作部との両方
を操作しなければならないから、メモリカードの装着と
取り外しとの作業がやや面倒である。
【0004】これに対して、後者の構成を有したメモリ
カード用ソケットでは、メモリカードの装着時には接続
端子とコンタクトとの接触圧のみによってメモリカード
を保持しているものであるから、外部からの振動や衝撃
が作用すると接触状態が不安定になりやすく、振動や衝
撃が生じやすい環境では接触の信頼性が不十分になると
いう問題がある。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、メモリカードの装着と取出との操作
が容易であり、しかも装着時にはメモリカードをロック
して安定な接触状態が得られるようにしたメモリカード
用ソケットおよびその組立方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一側
縁にロック用切欠を備えるメモリカードを前記側縁に沿
う方向にスライド可能に案内する一対のガイドアームを
有しメモリカードに設けた接続端子に接触する複数本の
コンタクトを両ガイドアーム間に備えるボディと、メモ
リカードのスライド方向にスライド可能となるように一
方のガイドアームにメモリカードの側方で取り付けられ
メモリカードに当接する当接部を有したイジェクタと、
当接部に当接しているメモリカードを両ガイドアーム間
から押し出す向きにイジェクタを付勢する押出ばねと、
押出ばねのばね力に抗してメモリカードが当接部を押圧
してイジェクタを押し込むことにより接続端子がコンタ
クトに接触している位置でメモリカードのロック用切欠
に係合してメモリカードを両ガイドアーム間に保持する
ロック片を備えたロック金具と、メモリカードのスライ
ド方向に移動自在であってメモリカードを両ガイドアー
ム間に挿入する向きに移動するときにロック金具とロッ
ク用切欠との係合状態を解除させるレバーとを備え、ロ
ック用金具が板ばねにより形成されるとともにメモリカ
ードのスライド方向に沿ったレバーからの押圧力を受け
てロック片をロック用切欠から引き抜く向きに移動させ
る押圧片をロック片と連続一体に備える形状に形成され
て成ることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記メモリカードの表裏の一面側であって前記一方
のガイドアームにおける前記イジェクタの背面との対向
面にメモリカードのスライド方向に沿ったスライド孔が
形成され、前記メモリカードが押し出される側における
イジェクタの一端部の背面にはスライド孔の一端縁に設
けた仮保持突起の背面側に係合可能な引掛突起が突設さ
れ、前記押出ばねはコイルばねであってイジェクタの背
面に開放されたばね保持溝内に一端部が収納されるとと
もに他端部がボディに保持されるものである。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記メモリカードの表裏の一面側であって前記一方
のガイドアームにおける前面は開放されており、前記一
方のガイドアームの背面と前記ロック金具の一部との間
に前記イジェクタおよび前記押出ばねが前記イジェクタ
をスライド可能とするように挟まれた形で保持され、前
記ロック金具の一端部は前記ボディに固定されているも
のである。
【0009】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、前記レバーにおける前記一方のガイ
ドアームからの突出部位に釦が結合され、釦から突設さ
れている押圧突起の先端部がレバーとは異なる部位で前
記一方のガイドアームに挿入されるとともに押圧突起と
前記一方のガイドアームとの間に釦に初期負荷を与える
復帰ばねが保持されるものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記一方のガイドアームの前面を覆う固定金具がボ
ディに固定され、前記一方のガイドアームの一部と固定
金具の一部との間で前記メモリカードの一方の側部がス
ライド可能に案内されるものである。
【0011】請求項6の発明では、請求項1ないし請求
項5の発明において、前記メモリカードは外周形状が矩
形状であって一つの角を斜めに落とした逆差し防止用の
切欠部を有し、前記イジェクタに設けた前記当接部は前
記切欠部に当接する形状に形成されていることを特徴と
する。
【0012】請求項7ないし請求項9の発明は、メモリ
カード用ソケットの組立方法に関する。
【0013】請求項7の発明は、請求項3記載のメモリ
カードの組立方法であって、前記一方のガイドアームに
設けたばね受け突起を前記押出ばねの一端部に挿入した
後、前記押出ばねの他端部を前記イジェクタのばね保持
溝内に収納する形で前記イジェクタを前記一方のガイド
アームに装着し、次にイジェクタをスライドさせて前記
引掛突起を前記スライド孔に挿入した後に前記引掛突起
を前記仮保持突起の背面側に係合させ、さらに前記ロッ
ク金具の一部を前記イジェクタの前面に重複させる形で
前記ボディに固定することを特徴とする。
【0014】請求項8の発明は、請求項5記載のメモリ
カードの組立方法であって、前記復帰ばねを前記一方の
ガイドアームに装着した後、前記レバーを前記復帰ばね
の前面側に配置し、次に前記固定金具を前記一方のガイ
ドアームの前面に覆着し、さらに前記釦に設けた圧入孔
に前記レバーの一端部を圧入するとともに前記釦に設け
た押圧突起により復帰ばねを圧縮することを特徴とす
る。
【0015】請求項9の発明は、請求項5記載のメモリ
カード用ソケットの組立方法であって、前記一方のガイ
ドアームに設けたばね受け突起を前記押出ばねの一端部
に挿入した後、前記押出ばねの他端部を前記イジェクタ
のばね保持溝内に収納する形で前記イジェクタを前記一
方のガイドアームの前面側から装着し、次にイジェクタ
をスライドさせて前記引掛突起を前記スライド孔に挿入
した後に前記引掛突起を前記仮保持突起の背面側に係合
させ、さらに前記ロック金具の一部を前記イジェクタの
前面に重複させる形で前記ボディに前面側から固定し、
その後、前記復帰ばねを前記一方のガイドアームに前面
側から装着し、ついで前記レバーを前記復帰ばねの前面
側に配置し、次に前記固定金具を前記一方のガイドアー
ムの前面に覆着し、しかる後に前記釦に設けた圧入孔に
前記レバーの一端部を圧入するとともに前記釦に設けた
押圧突起により復帰ばねを圧縮することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明で用いるメモリカード1
は、いわゆるSDメモリカードであって、図27(a)
に示す前面の外周形状が矩形状になっている。また、メ
モリカード1の裏面の両側部には、図27(b)(c)
のように、前面側よりも裏面側を狭幅にする段部1aが
形成されている。図27(a)における上端側である差
込側の一側部にはメモリカード1の角を落とした形状の
逆差し防止用の切欠部1bが形成され、切欠部1bが形
成されている一方の側縁には矩形状に凹没したロック用
切欠1cが形成される。また、メモリカード1の他方の
側縁には側縁に沿って図27(a)の上下方向にスライ
ド可能なスイッチ1dが設けられ、スイッチ1dが図2
7(a)における上位置ではメモリカード1は書込可
能、下位置では書込禁止になる。スイッチ1dはメモリ
カード1の側縁から突出しないように設けられている。
また、メモリカード1の裏面には、複数個の接続端子
(図示せず)が図27(a)の左右方向に列設される。
【0017】図1ないし図9に示すように、メモリカー
ド用ソケットは、合成樹脂成形品からなるボディ10を
備え、ボディ10にはメモリカード1に設けた複数個の
接続端子にそれぞれ接触する複数本(9本)のコンタク
ト20が保持される。ボディ10は、図10ないし図1
7に示すように、メモリカード1の裏面のうち上記差込
側の端部に対向するベース板11と、ベース板11に連
続一体に設けられメモリカード1の両側部を案内する一
対のガイドアーム12a,12bとを連続一体に備え
る。また、両ガイドアーム12a,12bの間であって
ベース板11に対向する部位にはメモリカード1の前面
のうち上記差込側の端部に対向する押さえ板13がガイ
ドアーム12a,12bと連続一体に設けられる。した
がって、両ガイドアーム12a,12bとベース板11
と押さえ板13とにより囲まれる部位にメモリカード1
の差込側の端部を挿入するスロット14が形成される。
また、スロット14の奥部には両ガイドアーム12a,
12bの一端間を連結する連結板15がガイドアーム1
2a,12bと連続一体に設けられ、この連結板15は
メモリカード1のスロット14への挿入量を規制するこ
とになる。
【0018】ベース板11における押さえ板13との対
向側の面にはメモリカード1の挿抜方向の保持溝11a
がコンタクト20の本数分設けられる。保持溝11aは
ベース板11における押さえ板13との対向側の面に開
放され、図12に示すように、開口部分よりも奥部分が
広幅に形成されている。また、ベース板11には保持溝
11aの延長線上にベース板11の表裏に貫通し保持溝
11aよりも広幅である窓孔11bが形成されている。
つまり、保持溝11aの長手方向の一端縁は窓孔11b
に開放されている。また、保持溝11aの長手方向の他
端縁はベース板11の一端縁に開放されている。
【0019】コンタクト20のうちの8本は図18に示
す形状に形成され、残りの1本は図19に示す形状に形
成されている。どちらの形状のコンタクト20も保持溝
11aに圧入される取付片20aを有し、取付片20a
の一端からはメモリカード1の接続端子に接触する接触
片20bが延設され、取付片20aの他端からは回路基
板に面実装される端子片20cが延設される。接触片2
0bは取付片20aの厚み方向において傾斜し、接触片
20bの先端部には取付片20aの厚み方向において取
付片20aから離れる向きに凸となるように曲成された
接触部20dが形成される。また、端子片20cには取
付片20aの厚み方向において端子片20cの先端部を
接触片20bとは逆向きに変位させる段差部20eが形
成されている。段差部20eはベース板11の厚み寸法
程度の段差を持つように形成されている。したがって、
回路基板にベース板11を当接させれば、端子片20c
の先端部も回路基板に当接することになる。また、ベー
ス板11において押さえ板13と反対側の面の2箇所に
は位置決め突起11cが突設されている。コンタクト2
0の取付片20aの両側縁には抜止突起20fが形成さ
れ、保持溝11aの長手方向に沿ってコンタクト20を
圧入すると、抜止突起20fが保持溝11aに係止され
てコンタクト20がベース板11に固定されるようにな
っている。また、コンタクト20をベース板11に固定
した位置では、接触片20bが窓孔11bに対応する部
位に位置し、接触片20bは窓孔11bを通して撓み可
能になっている。つまり、スロット14にメモリカード
1の端部が挿入されたときに、メモリカード1の接続端
子に接触部20dが当接して接触片20bが押圧され、
接触片20bの一部が窓孔11bに挿入されるのであ
る。このとき、接触片20bおよび接触部20dが撓む
ことによって、メモリカード1の接続端子とコンタクト
20との間の接触圧を確保することができる。
【0020】ボディ10に設けた一方のガイドアーム1
2aには、メモリカード1をスロット14に挿入したと
きにメモリカード1がスロット14から脱落しないよう
に保持する機能と、メモリカード1の保持を解除してメ
モリカード1をスロット14から抜き出す機能とを有す
る着脱機構が設けられている。すなわち、着脱機構を収
納するために、ガイドアーム12aの連結板15に近い
側の端部(以下、ガイドアーム12aの基端部という)
には、図10などに示すように、ボディ10の厚み方向
における押さえ板13側の一面(以下、ボディ10の前
面という)とガイドアーム12b側とに開放された第1
収納部16が形成され、ガイドアーム12aにおける連
結板15から遠い側の端部(以下、ガイドアーム12a
の先端部という)にはボディ10の前面に開放された第
2収納部17が形成される。
【0021】第1収納部16には、ガイドアーム12a
の長手方向に沿ってスライド可能であってメモリカード
1をスロット14に挿入したときにメモリカード1の切
欠部1bが当接するイジェクタ31と、メモリカード1
をスロット14から抜き出す向きにイジェクタ31を付
勢するコイルばねからなる押出ばね32と、メモリカー
ド1をスロット14に挿入したときにメモリカード1の
ロック用切欠1cに係合しイジェクタ31から受ける押
出ばね32のばね力に抗してメモリカード1をスロット
14内に保持するロック金具33とが収納される。
【0022】イジェクタ31は合成樹脂成形品であっ
て、図20に示すように、ガイドアーム1aの長手方向
に沿って延長されているスライダ31aと、スライダ3
1aの長手方向の一端部側面に突設されメモリカード1
の切欠部1bが当接する当接片31bとを備える。スラ
イダ31aには、スライダ31aの長手方向の一端面と
スライダ31aの裏面とに開放されて押出ばね32の一
端部が収納されるばね保持溝31cが形成される。押出
ばね32の他端部には連結板15に突設されたばね受け
突起15aが挿入される。また、スライダ31aの裏面
において当接片31bに近い側部にはスライダ31aの
長手方向に沿って延長された案内突起31dが突設さ
れ、スライダ31aの長手方向の他端には、スライダ3
1aの裏面に突設されるとともに一部がスライダ31a
の長手方向の他端面よりも突出する引掛突起31eが突
設される。
【0023】ガイドアーム12aには第1収納部16の
壁面との間で、スライダ31aの一端部および当接片3
1bをスライド可能に案内することによりイジェクタ3
1の移動方向を規制する規制壁16aが形成され、さら
に第1収納部16の後壁には案内突起31dがスライド
可能に挿入されることによりイジェクタ31の移動方向
を規制する規制溝16bが形成され、さらに第1収納部
16の後壁には引掛突起31eがスライド可能に挿入さ
れるスライド孔16cが形成され、スライド孔16cの
一端縁には引掛突起31eと係合可能な仮保持突起16
dが突設されている。ここに、仮保持突起16dはボデ
ィ10の背面との間に間隙を有するように形成される。
上述の構成により、イジェクタ31は、規制壁16aと
規制溝16bとスライド孔16cとにより、ガイドアー
ム12の長手方向にのみ移動可能となるように移動方向
が規制される。
【0024】ロック金具33は、図21に示すように、
弾性を有する板金により形成され、短冊状の主片33a
の長手方向の一端部をV字状に折り返して主片33aに
連続する押圧片33bが形成され、押圧片33bの先端
部をさらに主片33a側にV字状に折り返した形でロッ
ク片33cが形成されている。また、主片33aの長手
方向の他端部には圧入突起33dが厚み方向に打ち出さ
れるとともに、主片33aの長手方向の他端部の側縁に
は主片33aと同じ面内で圧入固定片33eが突設され
る。ロック金具33の上記他端部はガイドアーム12a
の基端部に設けた圧入溝10aに圧入され、圧入固定片
33eが圧入溝10aに圧入されるとともに圧入突起3
3dが圧入溝10aの内側面に圧接することによってロ
ック金具33がボディ10に固定される。この状態でロ
ック金具33の押圧片33bはガイドアーム12aとと
もにイジェクタ31を挟むことになり、またガイドアー
ム12aとイジェクタ31とで押出ばね32が保持され
るから、ロック金具33をボディ10に取り付けること
によって、イジェクタ31と押出ばね32とがボディ1
0に保持されることになる。
【0025】ところで、ロック金具33のロック片33
cはスロット14に挿入されたメモリカード1のロック
用切欠1cに係合することによって、メモリカード1を
スロット14内に保持するように形成されている。つま
り、スロット14に挿入されたメモリカード1は、切欠
部1bがイジェクタ31の当接片31bに当接すること
によって押出ばね32からの押出方向のばね力をイジェ
クタ31を介して受けることになるから、このばね力に
抗してメモリカード1をスロット14内に保持するため
に、ロック金具33のロック片33cがロック用切欠1
cに係合するのである。一方、メモリカード1をスロッ
ト14から引き抜くためには、ロック片33cがロック
用切欠1cから抜けるように押圧片33bを撓ませる必
要がある。そこで、ガイドアーム12aの長手方向に沿
って移動可能なレバー34を第1収納部16と第2収納
部17とに跨るように配置してある。ここに、レバー3
4の移動方向は第2収納部17の周壁によって規制され
ていることになる。
【0026】レバー34は図22に示す形状を有し、長
手方向の一端部には押圧片33bに当接する押圧部34
aが形成されている。レバー34の長手方向の中央部は
押圧部34aよりも狭幅に形成され、押圧部34aとの
間に形成される係止段部34bが第1収納部16と第2
収納部17とを仕切る仕切壁17aに当接可能となって
いることによりレバー34がガイドアーム12aの先端
側へ脱落することが防止されている。つまり、レバー3
4をガイドアーム12aの先端側へ移動させる力が作用
したときに、係止段部34bが仕切壁17aに当接する
ことによってレバー34の移動が規制され、レバー34
の脱落が防止される。レバー34の長手方向の他端部は
ガイドアーム12aの先端から突出し、レバー34にお
いてガイドアーム12aから突出する部位には釦係合部
34cが形成される。なお、図22に示したレバー34
の押圧部34aの形状は他の図の押圧部34aの形状と
は異なっているが、押圧片33bを押圧可能な形状であ
ればどのような形状でもよい。要するに、押圧部34a
が押圧片33bを押圧したときに、ガイドアーム12a
の長手方向に沿ってレバー34が押圧片33bに押圧力
を作用させると、押圧片33bはロック片33cをガイ
ドアーム12aに近付ける向きに移動させるのであっ
て、押圧部34aはこの作用を持つように形成されてい
れば、どのような形状でもよい。
【0027】レバー34の釦係合部34cには合成樹脂
成形品である釦35が結合される。釦35は、図23に
示すように、レバー34の釦係合部34cが圧入される
圧入孔35aを備えたヘッド35bを有し、ヘッド35
aにおいて圧入孔35aとは異なる部位には第2収納部
17に挿入される押圧突起35cが突設される。押圧突
起35cは、レバー34の裏面側で第2収納部17に挿
入される。第2収納部17にはレバー34の裏面側でコ
イルばねからなる復帰ばね36が収納され、復帰ばね3
6は仕切壁17aと押圧突起35cとの間に挟持され
る。したがって、復帰ばね36は釦35をガイドアーム
12aから引き離す向きに付勢し、レバー34をガイド
アーム12aの先端に向かって付勢することになる。た
だし、上述したようにレバー34には係止段部34bが
形成され、係止段部34bは仕切壁17aに係止される
から、レバー34がガイドアーム12aから脱落するこ
とはない。
【0028】上述した第1収納部16および第2収納部
17を有するガイドアーム12aの前面には固定金具3
7が覆着される。固定金具37は、図24に示すよう
に、板金により形成され、ガイドアーム12aの外側面
に設けた位置決め溝17bに挿入される接地片37a
と、ボディ10に設けた圧入溝10b〜10eにそれぞ
れ圧入される圧入片37b〜37eとを有する。さら
に、固定金具37にはイジェクタ31の当接片31bに
摺接してイジェクタ31の移動方向を規制する摺接片3
7fが形成され、また、メモリカード1をスロット14
に挿入したときにメモリカード1の厚み方向の一面に弾
接するばね片37gが設けられる。このように、上述し
た着脱機構をボディ10に組み込んだ後に固定金具37
をボディ10に嵌着すれば、着脱機構をボディ10と固
定金具37との間に保持することができる。ここに、接
地片37aは回路基板への実装時にアースラインに接続
される。
【0029】ところで、ガイドアーム12a,12bに
おける対向部位にはメモリカード1の両側部に設けた段
部1aを受けるための受け片18a,18bが突設さ
れ、ガイドアーム12bにはメモリカード1の厚み方向
において受け片18bと対向する受け片18cが形成さ
れている。また、ガイドアーム12aにおいてはメモリ
カード1の厚み方向において受け片18aと固定金具3
7の一部とが対向し、この対向部分に上述したばね片3
7gが形成される。したがって、メモリカード1の両側
部において段部1aよりも前面側の広幅部分は、ガイド
アーム12aにおいては受け片18aと固定金具37と
の間に挿入され、ガイドアーム12bにおいては2つの
受け片18b,18cの間に挿入されるのであって、メ
モリカード1は両ガイドアーム12a,12b間に保持
されることになる。
【0030】メモリカード1において書込可能と書込禁
止とを選択するために設けられているスイッチ1dの位
置は、ガイドアーム12bに設けたスイッチ部21によ
り検出される。スイッチ部21は、ボディ10に固定さ
れた固定接触子22と、ボディ10に固定され固定接触
子22と離接可能な可動接触子23とにより構成されて
いる。固定接触子22は、図25に示すように、板金よ
りなる短冊状の接触片22aの一方の側縁に端子片22
bを設け他方の側縁に圧入片22cを設けた形状に形成
されており、接触片22aの2箇所を打ち出して圧入突
起22dを形成してある。また、可動接触子23は、図
26に示すように、板金よりなる短冊状の主片23aの
一方の側縁に端子片23bを設け他方の側縁に圧入片2
3cを設けてあり、さらに主片23aの他の一辺から2
本の撓み片23dを延長した形状に形成されている。各
撓み片23dの先端部には弧状に曲成された検知部23
eが形成され、撓み片23dにおいて検知部23eより
も先端側には接点部23fが形成される。さらに、主片
23aの2箇所を打ち出して圧入突起23gを形成して
ある。一方の撓み片23dはメモリカード1の厚み方向
において両受け片18b,18cの間の部位に重複する
ように配置され、他方の撓み片23dはメモリカード1
の厚み方向において受け片18bに重複するように配置
される。つまり、一方の検知部23e(撓み片23dか
らの突出寸法が小さいほう)はメモリカード1の側面の
うち段部1aよりも前面側に接触可能であり、他方の検
知部23e(撓み片23dからの突出寸法が大きいほ
う)はメモリカード1の側面のうち段部1aよりも裏面
側に接触可能になっている。ここに、端子片22b,2
3bは回路基板への実装時に面実装される。
【0031】固定接触子22および可動接触子23は、
ボディ10に設けた圧入溝24a〜24dに、それぞれ
圧入片22c,23cと圧入突起22d,23gとが形
成されている部位を圧入することによってボディ10に
固定される。メモリカード1がスロット14に挿入され
ていない状態では、固定接触子22の接触片22aには
可動接触子23の接点部23fが弾接し、端子片22
b,23b間が短絡するようになっている。一方、メモ
リカード1がスロット14に挿入されると、撓み片23
dからの突出寸法が大きいほうの検知部23eがメモリ
カード1の裏面側側面に接触して固定接触子22から接
点部23fを引き離す。メモリカード1のスイッチ1d
が書込禁止の位置であるときには、撓み片23dからの
突出寸法が小さいほうの検知部23eもスイッチ1dに
押され固定接触子22から接点部23fが引き離され
る。したがって、書込禁止の際には端子片22b,23
b間は開放される。また、スロット14に挿入されたメ
モリカード1が書込可能になっていれば、撓み片23d
からの突出寸法が大きいほうの検知部23eは接点部2
3fを固定接触子22から引き離すが、撓み片23dか
らの突出寸法が小さいほうの検知部23eは接触子23
fを固定接触子22に接触させた状態に保つから、端子
片22b,23b間は短絡されることになる。このこと
によって、メモリカード1がスロット14に挿入され、
かつ書込可能か書込禁止であるかを識別することができ
る。
【0032】以上説明した構成によれば、図28(a)
に示すように、メモリカード1を両ガイドアーム12
a,12bの間を通してスロット14に挿入すれば、メ
モリカード1に設けた切欠部1aにより当接片31bに
押圧力を作用させて、押出ばね32のばね力に抗してイ
ジェクタ31を押し込むことになる。メモリカード1の
ロック用切欠1cにロック金具33のロック片33cが
係合する位置までメモリカード1が挿入されると、メモ
リカード1は押出ばね32のばね力に抗してスロット1
4に挿入された状態に保持されることになる。ここで、
メモリカード1の切欠部1aが当接片31bに一致する
向き挿入されていない場合には、ロック用切欠1cがロ
ック片33cに係合する位置まで当接片31bを押し込
むことができないから、メモリカード1をボディ10で
保持することができない。つまり、スロット14に対し
てメモリカード1が正しい位置関係で挿入されていない
場合にはメモリカード1がボディ10に保持されないこ
とによって、メモリカード1の誤挿入を防止することが
できるのであり、切欠部1aが逆差し防止用として機能
するのである。しかも、切欠部1aはイジェクタ31を
介して押出ばね32のばね力を受ける部位としても兼用
されているから、1つの構成を2つの機能に兼用するこ
とになる。なお、メモリカード1が保持された状態で
は、メモリカード1の一端縁の位置は釦35のヘッド3
5bの先端面の位置とほぼ並ぶように寸法が設定されて
いる。
【0033】次に、図28(b)のように、釦35を押
し込むと、ロック金具33の押圧片33bがレバー34
の押圧部34aからの押圧力を受けてロック片33cを
ロック用切欠1cから後退させる向きに撓み、ロック片
33cがロック用切欠1cから後退すると、イジェクタ
31に作用する押出ばね32のばね力によって、当接片
31bがメモリカード1の切欠部1aを押圧してメモリ
カード1が図28(c)のようにスロット14から押し
出されることになる。このように、メモリカード1の切
欠部1aを押圧してメモリカード1をスロット14から
押し出す構成を採用しているから、切欠部1a内の空間
に当接部31aを配置することができ、メモリカード1
の先端面を押圧する構成などに比較すると省スペースに
なりボディ10の小型化が可能になる。また、メモリカ
ード1が押出ばね32のばね力によってスロット14か
ら押し出される際に固定金具37に設けたばね片37g
の接触によって制動されるから、メモリカード1が飛び
出すのを防止することができる。
【0034】上述したメモリカード用ソケットは以下の
手順で組み立てることができる。まず、図29に示すよ
うに、押出ばね32を第1収納部17に取り付けた状態
でイジェクタ31を取り付ける。押出ばね32は図29
(b)のように仕切壁17aと押出ばね32の一端との
間に隙間gを形成するように長さ寸法に設定してあり、
イジェクタ31において引掛突起31eを設けた端部を
上記隙間gに入れて押出ばね32の上記一端をばね保持
溝31cの一端で引っ掛ける。この状態でイジェクタ3
1を図29の上向きにスライドさせると、イジェクタ3
1の引掛突起31eをガイドアーム12aに設けたスラ
イド孔16cに落とし込むことができ、図30のよう
に、引掛突起31eがスライド孔16cの仮保持突起1
6dに係合することによってボディ10に押出ばね32
とイジェクタ31とを仮保持させることができる。
【0035】次に、図31に示すように、ロック金具3
3をボディ10に設けた圧入溝10aに圧入すると、押
出ばね32とイジェクタ31とがロック金具33とボデ
ィ10との間に保持され、他の作業を行っても押出ばね
32とイジェクタ31とがボディ10から脱落しない状
態になる。そこで、復帰ばね36を第2収納部17に収
納するとともにレバー34を取り付ける。この段階で
は、レバー34に復帰力を作用させる復帰ばね36はレ
バー34とは連結されておらず、復帰ばね36を圧縮す
ることなくレバー34をボディ10に取り付けることが
できる。この状態で固定金具37をボディ10に組み付
けると、着脱機構の各部材がボディ10から外れないよ
うに保持されることになる。最後に、図32に示すよう
に(図32では固定金具37を省略してある)、釦35
をレバー34に取り付けると、釦35に設けられた押圧
突起35cによって復帰ばね36が圧縮され、このとき
釦35を介して復帰ばね36のばね力をレバー34に伝
達することができる。つまり、復帰ばね36を釦35で
圧縮することにより、復帰ばね36に初期負荷を与える
ことができる。
【0036】以上説明したように、着脱機構を構成する
部材のうち釦35を除く各部材(イジェクタ31、押出
ばね32、ロック金具33、レバー34、復帰ばね3
6、固定金具37)は、ボディ10に対して一方向から
組み付けることができるから、組立作業が容易になって
いる。また、上述したように、押出ばね32を圧縮する
作業はイジェクタ31のスライドによって行われるか
ら、押出ばね32を圧縮した状態でイジェクタ31を取
り付ける必要がなく、組立作業が容易になる。しかも、
イジェクタ31の引掛突起31eがボディのスライド孔
16cに係合することでイジェクタ31と押出ばね32
とがボディ10に仮保持されるから、この点でも組立作
業が容易であり、ロック金具33がイジェクタ31と押
出ばね32との保持部材に兼用されていることも組立作
業を容易にしている。
【0037】上述した実施形態では、ロック金具33と
して図21に示す形状のものを用いたが、図33に示す
形状のロック金具33を用いてもよい。このロック金具
33は、幅方向の半分の幅でロック片33cを形成して
あり、ロック片33cと主片33aとの間にばね片33
fを形成してある。さらに、ロック片33cよりも先端
側がレバー34からの押圧力を受ける押圧片33bとし
て機能する。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、一側縁にロック用切
欠を備えるメモリカードを前記側縁に沿う方向にスライ
ド可能に案内する一対のガイドアームを有しメモリカー
ドに設けた接続端子に接触する複数本のコンタクトを両
ガイドアーム間に備えるボディと、メモリカードのスラ
イド方向にスライド可能となるように一方のガイドアー
ムにメモリカードの側方で取り付けられメモリカードに
当接する当接部を有したイジェクタと、当接部に当接し
ているメモリカードを両ガイドアーム間から押し出す向
きにイジェクタを付勢する押出ばねと、押出ばねのばね
力に抗してメモリカードが当接部を押圧してイジェクタ
を押し込むことにより接続端子がコンタクトに接触して
いる位置でメモリカードのロック用切欠に係合してメモ
リカードを両ガイドアーム間に保持するロック片を備え
たロック金具と、メモリカードのスライド方向に移動自
在であってメモリカードを両ガイドアーム間に挿入する
向きに移動するときにロック金具とロック用切欠との係
合状態を解除させるレバーとを備え、ロック用金具が板
ばねにより形成されるとともにメモリカードのスライド
方向に沿ったレバーからの押圧力を受けてロック片をロ
ック用切欠から引き抜く向きに移動させる押圧片をロッ
ク片と連続一体に備える形状に形成されて成るものであ
り、メモリカードをガイドアームに沿ってスライドさせ
ればロック用切欠にロック片が係合してメモリカードが
ロックされ、レバーを押操作すればロック片をロック用
切欠から後退させ、このときイジェクタを介してメモリ
カードに押出ばねのばね力をさせてメモリカードを自動
的に押し出すから、レバーの押操作のみでメモリカード
を取り出すことができる。その結果、メモリカードの着
脱作業が容易になる。しかも装着時にはメモリカードを
ロックしているから、安定な接触状態が得られるという
利点がある。しかも、ロック金具にレバーからの押圧力
を受ける押圧片を一体に設けているから、他部材が不要
であり、ロック状態を実現する部材とロック状態を解除
する部材との部品点数が少ないという利点がある。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記メモリカードの表裏の一面側であって前記一方
のガイドアームにおける前記イジェクタの背面との対向
面にメモリカードのスライド方向に沿ったスライド孔が
形成され、前記メモリカードが押し出される側における
イジェクタの一端部の背面にはスライド孔の一端縁に設
けた仮保持突起の背面側に係合可能な引掛突起が突設さ
れ、前記押出ばねはコイルばねであってイジェクタの背
面に開放されたばね保持溝内に一端部が収納されるとと
もに他端部がボディに保持されるものであり、イジェク
タに設けた引掛突起をスライド孔に挿入することでイジ
ェクタがスライド孔により案内されることになり、イジ
ェクタのがたつきを抑制することができる。また、イジ
ェクタ内に押出ばねの一部を収納していることによって
も、イジェクタのがたつきを抑制することができる。さ
らに、仮保持突起に引掛突起が係合するから、イジェク
タが押出ばねに押圧されて引掛突起がスライド孔の端部
まで移動したときにイジェクタがスライド孔の周縁に乗
り上げるのを防止できる。
【0040】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記メモリカードの表裏の一面側であって前記一方
のガイドアームにおける前面は開放されており、前記一
方のガイドアームの背面と前記ロック金具の一部との間
に前記イジェクタおよび前記押出ばねが前記イジェクタ
をスライド可能とするように挟まれた形で保持され、前
記ロック金具の一端部は前記ボディに固定されているも
のであり、ロック金具とボディとの間にイジェクタと押
出ばねとを保持するから、イジェクタの移動時のがたつ
きを抑制することができる。
【0041】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、前記レバーにおける前記一方のガイ
ドアームからの突出部位に釦が結合され、釦から突設さ
れている押圧突起の先端部がレバーとは異なる部位で前
記一方のガイドアームに挿入されるとともに押圧突起と
前記一方のガイドアームとの間に釦に初期負荷を与える
復帰ばねが保持されるものであり、釦を介して復帰ばね
のばね力をレバーに伝達するから、釦よりも先に復帰ば
ねをボディに組み込めば、復帰ばねを圧縮することなく
ボディに組み込むことができ、復帰ばねの組み込み作業
が容易である。
【0042】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記一方のガイドアームの前面を覆う固定金具がボ
ディに固定され、前記一方のガイドアームの一部と固定
金具の一部との間で前記メモリカードの一方の側部がス
ライド可能に案内されるものであり、固定金具の一部で
メモリカードを案内するから、メモリカードを案内する
部材とガイドアームの前面を覆う部材とを別に設ける場
合よりもボディの形状が簡単であり、しかもボディの厚
み寸法の薄型化も可能になる。
【0043】請求項6の発明では、請求項1ないし請求
項5の発明において、前記メモリカードは外周形状が矩
形状であって一つの角を斜めに落とした逆差し防止用の
切欠部を有し、前記イジェクタに設けた前記当接部は前
記切欠部に当接する形状に形成されており、逆差し防止
用の切欠部をイジェクタの当接部からの力を受ける部位
としても兼用しているから、切欠部内のスペースでイジ
ェクタからの力を受けることになり、他の部位でイジェ
クタからの力を受ける場合よりも省スペースになるとい
う利点がある。
【0044】請求項7の発明は、請求項3記載のメモリ
カードの組立方法であって、前記一方のガイドアームに
設けたばね受け突起を前記押出ばねの一端部に挿入した
後、前記押出ばねの他端部を前記イジェクタのばね保持
溝内に収納する形で前記イジェクタを前記一方のガイド
アームに装着し、次にイジェクタをスライドさせて前記
引掛突起を前記スライド孔に挿入した後に前記引掛突起
を前記仮保持突起の背面側に係合させ、さらに前記ロッ
ク金具の一部を前記イジェクタの前面に重複させる形で
前記ボディに固定することを特徴としており、押出ばね
とイジェクタとをボディに組み込むにあたって、押出ば
ねを圧縮することなくボディに落とし込んだ状態で、イ
ジェクタをボディに装着しイジェクタをスライドさせれ
ば押出ばねが圧縮されるとともに引掛突起がスライド孔
に挿入され、さらに引掛突起を仮保持突起に係合させる
ことができるから、この状態で押出ばねに初期負荷を与
えることができ、しかもイジェクタと押出ばねとがボデ
ィに仮保持されるから、イジェクタと押出ばねとのボデ
ィへの組み込み作業が容易である。その上、ロック金具
をボディに取り付けたときにロック金具がイジェクタの
ボディからの浮き上がりを防止することになるから、ロ
ック金具を取り付けた後には他の部材をボディに組み込
む際にイジェクタがボディから外れることがなく、ロッ
ク金具の取付後の他の部材の組み込み作業が容易にな
る。
【0045】請求項8の発明は、請求項5記載のメモリ
カードの組立方法であって、前記復帰ばねを前記一方の
ガイドアームに装着した後、前記レバーを前記復帰ばね
の前面側に配置し、次に前記固定金具を前記一方のガイ
ドアームの前面に覆着し、さらに前記釦に設けた圧入孔
に前記レバーの一端部を圧入するとともに前記釦に設け
た押圧突起により復帰ばねを圧縮することを特徴として
おり、復帰ばねをボディに組み込む際に復帰ばねを圧縮
することなくボディに単に落とし込むだけでよいから、
復帰ばねのボディへの組み込み作業が容易であり、しか
も、釦をレバーに取り付けると釦を介して復帰ばねのば
ね力がレバーに伝達されるから、釦をレバーに取り付け
る作業と復帰ばねのばね力をレバーに伝達可能にする作
業とが同時に行われ、作業性がよいという利点がある。
【0046】請求項9の発明は、請求項5記載のメモリ
カード用ソケットの組立方法であって、前記一方のガイ
ドアームに設けたばね受け突起を前記押出ばねの一端部
に挿入した後、前記押出ばねの他端部を前記イジェクタ
のばね保持溝内に収納する形で前記イジェクタを前記一
方のガイドアームの前面側から装着し、次にイジェクタ
をスライドさせて前記引掛突起を前記スライド孔に挿入
した後に前記引掛突起を前記仮保持突起の背面側に係合
させ、さらに前記ロック金具の一部を前記イジェクタの
前面に重複させる形で前記ボディに前面側から固定し、
その後、前記復帰ばねを前記一方のガイドアームに前面
側から装着し、ついで前記レバーを前記復帰ばねの前面
側に配置し、次に前記固定金具を前記一方のガイドアー
ムの前面に覆着し、しかる後に前記釦に設けた圧入孔に
前記レバーの一端部を圧入するとともに前記釦に設けた
押圧突起により復帰ばねを圧縮することを特徴としてお
り、釦を除く各部材はボディに対して前面側から順に取
り付けられるから、ボディの向きを変えることなく各部
材をボディに組み付けることができ、結果的に組立作業
が容易になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において固定金具を外した
状態の正面図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の背面図である。
【図4】同上の右側面図である。
【図5】同上の下面図である。
【図6】図2中A−A線断面図である。
【図7】図2中B−B線断面図である。
【図8】図2中C−C線断面図である。
【図9】図2中D−D線断面図である。
【図10】同上に用いるボディを示す正面図である。
【図11】同上に用いるボディを示す背面図である。
【図12】同上に用いるボディを示す下面図である。
【図13】図10中A−A線断面図である。
【図14】図10中B−B線階段断面図である。
【図15】図10中C−C線断面図である。
【図16】図11中A−A線断面図である。
【図17】図11中B−B線断面図である。
【図18】同上に用いるコンタクトを示し、(a)は正
面図、(b)は側面図である。
【図19】同上に用いるコンタクトを示し、(a)は正
面図、(b)は側面図である。
【図20】同上に用いるイジェクタを示し、(a)は正
面図、(b)は縦断面図、(c)は背面図、(d)は下
面図である。
【図21】同上に用いるロック金具を示し、(a)は側
面図、(b)は正面図、(c)は下面図である。
【図22】同上に用いるレバーを示し、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図23】同上に用いる釦を示し、(a)は正面図、
(b)は平面図、(c)は縦断面図である。
【図24】同上に用いる固定金具を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
【図25】同上に用いる固定接触子を示し、(a)は側
面図、(b)は正面図、(c)は下面図である。
【図26】同上に用いる可動接触子を示し、(a)は側
面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。
【図27】同上に用いるメモリカードを示し、(a)は
正面図、(b)は下面図、(c)は側面図である。
【図28】同上の動作説明図である。
【図29】同上の組立過程を示し、(a)は正面図、
(b)は同図(a)中A−A線断面図である。
【図30】同上の組立過程を示し、(a)は正面図、
(b)は同図(a)中A−A線断面図である。
【図31】同上の組立過程を示し、(a)は正面図、
(b)は同図(a)中A−A線断面図である。
【図32】同上の組立過程を示し、(a)は正面図、
(b)は同図(a)中A−A線断面図である。
【図33】同上に用いるロック金具の他例を示し、
(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は下面図であ
る。
【符号の説明】
1 メモリカード 1b 切欠部 1c ロック用切欠 10 ボディ 12a ガイドアーム 12b ガイドアーム 15a ばね受け突起 16c スライド孔 16d 仮保持突起 20 コンタクト 31 イジェクタ 31a 当接部 31b ばね保持溝 31e 引掛突起 32 押出ばね 33 ロック金具 33b 押圧片 33c ロック片 34 レバー 35 釦 35c 押圧突起 36 復帰ばね 37 固定金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 12/18 H01R 13/64 Z 43/00 23/68 301J Fターム(参考) 5B058 CA04 CA13 KA02 KA04 KA12 KA24 YA20 5E021 FA05 FA11 FB02 FB18 FC32 HA07 HC07 HC14 HC37 JA04 MA19 5E023 AA04 AA16 AA18 AA21 AA29 BB19 BB22 CC02 CC23 DD19 EE10 GG02 GG07 GG10 GG15 HH01 HH17 HH18 HH28 5E051 BA08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側縁にロック用切欠を備えるメモリカ
    ードを前記側縁に沿う方向にスライド可能に案内する一
    対のガイドアームを有しメモリカードに設けた接続端子
    に接触する複数本のコンタクトを両ガイドアーム間に備
    えるボディと、メモリカードのスライド方向にスライド
    可能となるように一方のガイドアームにメモリカードの
    側方で取り付けられメモリカードに当接する当接部を有
    したイジェクタと、当接部に当接しているメモリカード
    を両ガイドアーム間から押し出す向きにイジェクタを付
    勢する押出ばねと、押出ばねのばね力に抗してメモリカ
    ードが当接部を押圧してイジェクタを押し込むことによ
    り接続端子がコンタクトに接触している位置でメモリカ
    ードのロック用切欠に係合してメモリカードを両ガイド
    アーム間に保持するロック片を備えたロック金具と、メ
    モリカードのスライド方向に移動自在であってメモリカ
    ードを両ガイドアーム間に挿入する向きに移動するとき
    にロック金具とロック用切欠との係合状態を解除させる
    レバーとを備え、ロック用金具が板ばねにより形成され
    るとともにメモリカードのスライド方向に沿ったレバー
    からの押圧力を受けてロック片をロック用切欠から引き
    抜く向きに移動させる押圧片をロック片と連続一体に備
    える形状に形成されて成ることを特徴とするメモリカー
    ド用ソケット。
  2. 【請求項2】 前記メモリカードの表裏の一面側であっ
    て前記一方のガイドアームにおける前記イジェクタの背
    面との対向面にメモリカードのスライド方向に沿ったス
    ライド孔が形成され、前記メモリカードが押し出される
    側におけるイジェクタの一端部の背面にはスライド孔の
    一端縁に設けた仮保持突起の背面側に係合可能な引掛突
    起が突設され、前記押出ばねはコイルばねであってイジ
    ェクタの背面に開放されたばね保持溝内に一端部が収納
    されるとともに他端部がボディに保持されることを特徴
    とする請求項1記載のメモリカード用ソケット。
  3. 【請求項3】 前記メモリカードの表裏の一面側であっ
    て前記一方のガイドアームにおける前面は開放されてお
    り、前記一方のガイドアームの背面と前記ロック金具の
    一部との間に前記イジェクタおよび前記押出ばねが前記
    イジェクタをスライド可能とするように挟まれた形で保
    持され、前記ロック金具の一端部は前記ボディに固定さ
    れていることを特徴とする請求項2記載のメモリカード
    用ソケット。
  4. 【請求項4】 前記レバーにおける前記一方のガイドア
    ームからの突出部位に釦が結合され、釦から突設されて
    いる押圧突起の先端部がレバーとは異なる部位で前記一
    方のガイドアームに挿入されるとともに押圧突起と前記
    一方のガイドアームとの間に釦に初期負荷を与える復帰
    ばねが保持されることを特徴とする請求項2または請求
    項3記載のメモリカード用ソケット。
  5. 【請求項5】 前記一方のガイドアームの前面を覆う固
    定金具がボディに固定され、前記一方のガイドアームの
    一部と固定金具の一部との間で前記メモリカードの一方
    の側部がスライド可能に案内されることを特徴とする請
    求項4記載のメモリカード用ソケット。
  6. 【請求項6】 前記メモリカードは外周形状が矩形状で
    あって一つの角を斜めに落とした逆差し防止用の切欠部
    を有し、前記イジェクタに設けた前記当接部は前記切欠
    部に当接する形状に形成されていることを特徴とする請
    求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のメモリカ
    ード用ソケット。
  7. 【請求項7】 請求項3記載のメモリカードの組立方法
    であって、前記一方のガイドアームに設けたばね受け突
    起を前記押出ばねの一端部に挿入した後、前記押出ばね
    の他端部を前記イジェクタのばね保持溝内に収納する形
    で前記イジェクタを前記一方のガイドアームに装着し、
    次にイジェクタをスライドさせて前記引掛突起を前記ス
    ライド孔に挿入した後に前記引掛突起を前記仮保持突起
    の背面側に係合させ、さらに前記ロック金具の一部を前
    記イジェクタの前面に重複させる形で前記ボディに固定
    することを特徴とするメモリカード用ソケットの組立方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のメモリカードの組立方法
    であって、前記復帰ばねを前記一方のガイドアームに装
    着した後、前記レバーを前記復帰ばねの前面側に配置
    し、次に前記固定金具を前記一方のガイドアームの前面
    に覆着し、さらに前記釦に設けた圧入孔に前記レバーの
    一端部を圧入するとともに前記釦に設けた押圧突起によ
    り復帰ばねを圧縮することを特徴とするメモリカード用
    ソケットの組立方法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載のメモリカード用ソケット
    の組立方法であって、前記一方のガイドアームに設けた
    ばね受け突起を前記押出ばねの一端部に挿入した後、前
    記押出ばねの他端部を前記イジェクタのばね保持溝内に
    収納する形で前記イジェクタを前記一方のガイドアーム
    の前面側から装着し、次にイジェクタをスライドさせて
    前記引掛突起を前記スライド孔に挿入した後に前記引掛
    突起を前記仮保持突起の背面側に係合させ、さらに前記
    ロック金具の一部を前記イジェクタの前面に重複させる
    形で前記ボディに前面側から固定し、その後、前記復帰
    ばねを前記一方のガイドアームに前面側から装着し、つ
    いで前記レバーを前記復帰ばねの前面側に配置し、次に
    前記固定金具を前記一方のガイドアームの前面に覆着
    し、しかる後に前記釦に設けた圧入孔に前記レバーの一
    端部を圧入するとともに前記釦に設けた押圧突起により
    復帰ばねを圧縮することを特徴とするメモリカード用ソ
    ケットの組立方法。
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