JP3248068B2 - カードコネクタ - Google Patents

カードコネクタ

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JP3248068B2
JP3248068B2 JP29435397A JP29435397A JP3248068B2 JP 3248068 B2 JP3248068 B2 JP 3248068B2 JP 29435397 A JP29435397 A JP 29435397A JP 29435397 A JP29435397 A JP 29435397A JP 3248068 B2 JP3248068 B2 JP 3248068B2
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保夫 中井
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K13/00Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism
    • G06K13/02Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism the record carrier having longitudinal dimension comparable with transverse dimension, e.g. punched card
    • G06K13/08Feeding or discharging cards
    • G06K13/085Feeding or discharging cards using an arrangement for locking the inserted card
    • G06K13/0856Feeding or discharging cards using an arrangement for locking the inserted card the locking arrangement comprising a notch in the card and a complementary locking means in the card reading station

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードコネクタ、
特にカードのセット位置への挿入とセット位置からの排
出とを、所謂プッシュ・プッシュ操作によって行うよう
になっているカードコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のカードコネクタが実開平
1−75983号公報や実開平1−150387号公報
に記載されている。これらの公報に記載されているカー
ドコネクタにおいては、カード側電極に対応する接点を
備えた接片部材が組み付けられたボディにスライダをカ
ード挿入方向の前後にスライド自在に保持させてあり、
そのスライダにカードを挿入すると、カードの先端がス
ライダ側の係合部に突き当たってそのスライダがカード
と共に押し込まれるようになっている。また、上記プッ
シュ・プッシュ操作を可能にするためにカム機構が採用
されている。このカム機構は、カム部とこのカム部に倣
うピン部材との組み合わせでなり、そのカム部とピン部
材とを、上記スライダの下面とその下面に対向するボデ
ィの底面とに振り分けて配備してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上掲し
た実開平1−75983号公報や実開平1−15038
7号公報に記載されているカードコネクタでは、プッシ
ュ・プッシュ操作を可能にするカム機構のカム部とピン
部材とがスライダの下面とその下面に対向するボディの
底面とに振り分けて配備されているので、そのことが近
時の傾向であるカードコネクタの薄型化を促進する上で
の障害になる。また、このカードコネクタは、スライダ
に対してカードを位置決めする手段を持たないので、プ
ッシュ操作によってスライダが勢いよく後退したとき
に、カードがそのスライダの上で後方へスライドすると
いう現象が起こり得るので、カードの排出量にばらつき
が生じ、場合によってはカードがスライダから飛び出し
てしまうという事態の起こるおそれがある。
【0004】一方、特開昭63−241887号公報に
は、ボディに挿入したカードを、そのカードのセット位
置の手前で仮位置決めするという所謂ハーフロック機構
についての記載がある。このハーフロック機構は、カー
ドが挿抜されるボディにばね体によって弾発付勢された
突起を設けたものであって、上記セット位置の手前の位
置までカードが挿入されたりその位置までカードが引き
抜かれたりしたときに、そのカードの側部の凹入部に上
記突起が突出してその突起が凹入部に係合するようにな
っている。
【0005】そこで、特開昭63−241887号公報
に記載されているハーフロック機構を、上掲の実開平1
−75983号公報や実開平1−150387号公報に
記載されているカードコネクタに適用することによっ
て、上記したカードの排出量のばらつきやカードのスラ
イダからの飛び出しを防止することが考えられるけれど
も、上記突起はボディに設けられているものであるの
で、そのハーフロック機構を上掲の実開平1−7598
3号公報や実開平1−150387号公報に記載されて
いるカードコネクタに適用したとしても、プッシュ操作
によってスライダの排出量のばらつきを抑え得るように
なるだけで、カードの排出量のばらつきを抑えたりスラ
イダからのカードの飛び出しを防いだりすることはでき
ない。
【0006】本発明は以上の状況のもとでなされたもの
であり、カム部とピン部材との組合せでなるカム機構を
採用してプッシュ・プッシュ操作を可能にしていなが
ら、そのカム機構によって薄型化が阻害されることのな
いカードコネクタを提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、スライダを用いたもので
ありながら、プッシュ操作によるカード排出時のカード
排出量のばらつきを抑制することのできるカードコネク
タを提供することを目的とする。
【0008】さらに、本発明は、カードが表裏逆向きに
挿入されたようなときに、ボディ側の接片部材を保護す
る機能を備えたカードコネクタを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のカ
ードコネクタは、左右方向において第1区画と第2区画
とに分かれているボディの上記第2区画で、カードの先
端が突き当たる係合部を有しかつ挿入された上記カード
の先端が上記係合部に突き当たってそのカードと共に押
し込まれる前後に細長いスライダがカード挿入方向の前
後にスライド自在に保持され、かつ、このスライダがカ
ードの左右方向片側の側端面を支える支持面と、この支
持面と直角をなして上記係合部を形成する係合面とを有
ていると共に、このスライダを後退方向に弾発付勢す
るカード排出用ばね体が上記ボディに具備された前壁と
その前壁に前後方向で対向する上記スライダの前部との
間に介在され、上記スライダの側部に、そのスライダに
挿入されてその先端が上記係合部に係合された上記カー
ドの側部に設けられた凹入部に嵌まり込んでそのカード
を上記スライダに対して位置決めすると共に、上記スラ
イダに上記カードを挿抜するときにはそのカードの側部
により押されて上記スライダの側方へ退避す るようにハ
ーフロック用ばね体によって弾発付勢された突起が設け
られ、カム部とこのカム部に倣うピン部材との組み合わ
せでなるカム機構の上記カム部と上記ピン部材とが上記
スライダの側部とその側部に対向する上記ボディの側壁
とに振り分けて配備されており、上記カム機構が、上記
スライダを後退位置に位置決めする初期状態と、後退位
置から押し込まれた上記スライダをその前進位置と上記
後退位置との間の中間位置に位置決めする動作状態とに
切り換わり可能で、かつ、後退位置から押し込まれた上
記スライダをその前進位置を経由して中間位置まで後退
させる機能及び中間位置から押し込まれた上記スライダ
をその前進位置を経由して上記後退位置まで戻す機能を
備えており、上記カードが挿入されてそのカードの先端
が上記係合部に係合されている上記スライダが上記中間
位置に位置決めされているときにそのカードの電極と接
触する接点を備えた接片部材が上記ボディの第1区画
設けられている、というものである。
【0010】この発明によると、カム機構のカム部とピ
ン部材とが、ボディにカード挿入方向の前後にスライド
自在に保持されたスライダの側部とその側部に対向する
上記ボディの側壁とに振り分けて配備されており、しか
も、カード排出用ばね体がボディ側の前壁とその前壁に
前後方向で対向するスライダの前部との間に介在されて
いるので、スライダの下面とその下面に対向するボディ
の底面との間にそれらのカム機構やカード排出用ばね体
を設置するスペースを確保する必要がなくなり、それだ
けカードコネクタの薄型化が促進される。
【0011】また、このカードコネクタでは、スライダ
の側部に、そのスライダに挿入されてその先端が上記係
合部に係合された上記カードの側部に設けられた凹入部
に嵌まり込んでそのカードを上記スライダに対して位置
決めすると共に、上記スライダに上記カードを挿抜する
ときにはそのカードの側部により押されて上記スライダ
の側方へ退避するようにハーフロック用ばね体によって
弾発付勢された突起が設けられている。
【0012】そのため、スライダに挿入されてその先端
がスライダの係合部に係合されたカード側の凹入部に、
ハーフロック用ばね体によって弾発付勢された突起が嵌
まり込んでそのカードがスライダに対してハーフロック
されるので、プッシュ操作によるカード排出時に、カー
ドがスライダの上で後方へスライドしたりしてカードの
排出量にばらつきが生じるといった事態が起こらない。
【0013】請求項2に係る発明のカードコネクタは、
請求項1に記載したものにおいて、上記カード排出用ば
ね体によって上記スライダを後退方向に弾発付勢するば
ね力が、上記ハーフロック用ばね体によって弾発付勢さ
れた上記突起を上記カードの側部が押して上記スライダ
の側方へ退避させるのに要する力よりも大きくなってい
る、というものである。
【0014】この発明によると、スライダにカードを挿
入してそのカードの先端がスライダの係合部に突き当た
ってハーフロックされるまでは、スライダがカード排出
用ばね体の付勢に抗して前進するようなことがなくな
る。
【0015】請求項3に係る発明のカードコネクタは、
請求項1又は請求項2に記載したものにおいて、上記ス
ライダに上記係合部の位置よりも後側に位置する突部が
具備され、この突部は、上記スライダに挿入されてきた
上記カードが表裏逆向きであるときにそのカードの先端
に係合してそのカードの先端が上記係合部に係合するこ
とを阻止し、上記スライダに挿入されてきた上記カード
の表裏の向きが適正であるときにそのカードの片面側に
設けられた凹入部に収容されてそのカードの先端が上記
係合部に係合することを許容するようになっている、と
いうものである。
【0016】この発明によると、スライダにカードを表
裏逆向きに誤挿入したときに、スライダに設けられてい
る突部がカードの先端に係合してそのカードの先端が上
記係合部に係合することを阻止するので、誤挿入された
カードがそのままセット位置まで押し込まれてボディ側
の接片部材を損傷させるようなことが起こらない。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明のカードコネクタの
実施形態の平面図、図2はその要部を破断した平面図、
図3はカム機構6とスライダ4とを示す概略斜視図、図
4はボディ1の要部の水平断面図、図5は図4のV−V
線に沿う断面図、図6はボディ1の要部の後面図、図7
〜図9はカード挿入時の作用を示した要部破断平面図、
図10はボディ1に挿入されたカード100の電極と接
片部材16の接点18との接触状態を示す縦断面図、図
11はカム機構6の動作説明図、図12はカード100
を裏面側から見た要部の斜視図である。
【0018】図1及び図2において、このカードコネク
タのボディ1は電気絶縁性に優れた合成樹脂成形体で作
られており、前部の偏平な箱形部11とその箱形部の左
右両側から後方へ延び出た左右一対のアーム部12,1
2とを有している。このボディ1は、図2に示したよう
に、その左右方向Wにおいて接片部材取付用の第1区画
Aと後述するスライダ4やカム機構6を取り付けるため
の第2区画Bとに分かれている。
【0019】図2及び図10のように、第1区画Aのボ
ディ1の前壁14には、複数の接片部材16…がリブ1
5を隔てて左右方向Wに並べて取り付けられ、それぞれ
の接片部材16の弾性を備えた梁部17が前壁14の後
方のカードセット空間Sの内部に延び出ている。さら
に、接片部材16はその梁部17の先端部に湾曲状の接
点18を有していると共に、その後端部に前壁14の前
方へ突き出た半田付け用の端子部19を有している。
【0020】図2及び図3のように、スライダ4は前後
に細長い形状の合成樹脂成形体で作られている。このス
ライダ3はその内側に後述するカード(ICカードな
ど)100の左右方向片側の側端面101を支える支持
面41と、この支持面41に連続して前方へ延び出た湾
曲面42とこの湾曲面42の前端につながって上記支持
面41と直角をなす係合面43とを有しており、そのう
ちの上記係合面43によってカード100の先端102
が突き当たって係合される係合部44が形成されてい
る。また、スライダ3には、その下部に板片45が後向
きに突出されており、この板片45の後端部が上記係合
部44の位置よりも少し後側に位置する後向きに突き出
た突部46として形成されている。さらに、このスライ
ダ3の後部に、上記支持面41で開口する孔部51が開
設されており、この孔部51に、スライダ3に取り付け
られたハーフロック用ばね体52の先端部に具備された
湾曲状の突起53が挿入されて上記支持面41の内方へ
突き出ている。なお、ハーフロック用ばね体52はその
基部に設けられている取付片部54が図3に示したスラ
イダ4の取付孔55に挿入されて固定されている。そし
て、上記したカード排出用ばね体27によってスライダ
4を後退方向に弾発付勢するばね力が、ハーフロック用
ばね体52によって弾発付勢された上記突起53を、ス
ライダ4に挿入さたカード100の側部が押してスライ
ダ4の側方へ退避させるのに要する力よりも大きくなっ
ている。
【0021】図2のように、このスライダ4はボディ1
の第2区画Bに収容されており、その下面がボディ1の
底面21に接触しかつその外側面47が第2区画Bのボ
ディ1の側壁22に接触してカード挿入方向Aの前後に
スライド自在になるようにその第2区画部Bに保持され
ている。なお、図3のようにスライダ3の上面に前後方
向に長い偏平な倣い部48が突設されているのに対し、
図6に見られるように第2区画Bのボディ1の上壁23
の内面に前後に長い凹入溝24が形成されており、第2
区画Bに保持されたスライダ4の前後移動が、上記倣い
部48の嵌合された上記凹入溝24によって案内される
ようになっている。
【0022】図2、図6及び図4のように、第2区画B
のボディ1の前壁25と第2区画Bに収容保持されたス
ライダ4の上記前壁25に前後方向で対向する前部とに
は、それぞればね受け部26,49が設けられ、これら
のばね受け部26,49の間に圧縮コイルばねでなるカ
ード排出用ばね体27が介在され、このカード排出用ば
ね体27によってスライダ4が後退方向(カード挿入方
向Aに対して反対方向)へ常時弾発付勢されている。
【0023】図2及び図3において、6はカム機構であ
る。このカム機構6はカム部7とピン部材8とを有して
おり、カム部7がスライダ4の側部に、ピン部材8が第
2区画Bのボディ1の側壁13とに振り分けて配備され
ている。さらに具体的に説明すると、カム部7は、スラ
イダ4の外側面47の前部にスライダ4と一体に形成さ
れていて、図11に詳細に示したように、このカム部7
は、ループ状に連続された往路と復路とを有するカム溝
71とそのカム溝71によって取り囲まれた凸部72と
を有していると共に、カム溝71の適所に段付面73,
74,75,76や傾斜面77,78を有している。一
方、ピン部材8は一端部に支軸部81を有し、他端部に
軸体82を有している。このピン部材8は、その支軸部
81が、図4及び図5のように第2区画Bのボディ1の
側壁22の前端上部に具備された軸受孔28に挿入され
て回転自在に支持されている一方、軸体82が側壁22
に開設された大きな開口29を通して上記カム部7のガ
イド溝71に挿入されている。このカム機構6には、上
記側壁22の前端部から側方へ突出された張出壁31に
取り付けられたピン押えばね83が付設されており、こ
のピン押えばね83がピン部材8を弾性的に押し付けて
その軸体82がカム部7のカム溝71から離脱すること
を防いでいる。
【0024】図12のように、ICカードなどのカード
100の前側の左右方向片側のコーナ部103は、上記
したスライダ4の湾曲面42とほゞ同じ形状に湾曲して
いると共に、そのコーナ部103の片面側、具体的には
裏面側に凹入部104が形成されている。また、このカ
ード100の裏面前端部にも凹入部105が形成されて
おり、この凹入部105の外面に電極形成域106があ
り、その電極形成域106に所要数の電極が所定のパタ
ーンで形成されている。さらに、カード100の左右方
向の片側の側部に凹入部107が具備されており、この
凹入部107が上記した突起53に対応している。
【0025】図1及び図2に示したように、ボディ1の
後部には左右のアーム部12,12に跨がるように金属
製のカバー7が装着されている。
【0026】以上のように構成されたカードコネクタ
は、カム機構6のカム部7とピン部材8とが、スライダ
4の側部とその側部に対向するボディ1の側壁22とに
振り分けて配備されており、しかも、カード排出用ばね
体27がボディ1の前壁25とその前壁25に前後方向
で対向するスライダ4の前部との間に介在されているの
で、カードコネクタの全厚は、ボディ1の厚さだけにな
る。したがって、このカードコネクタは薄型になる。
【0027】次に作用などを説明する。
【0028】このカードコネクタにおいて、スライダ4
は図7に示されている後退位置と、図8に示されている
前進位置との間でカード挿入方向Aの前後にスライド自
在である。そして、スライダ4はカード排出用ばね体2
7によって後退方向に常時付勢されていて、その後退位
置がカム機構6によって規制される。すなわち、スライ
ダ4が図7のように後退位置に位置しているときには、
図11の(I)に示したように、ピン部材8の軸体82
がカム溝71の前端aを係止してスライダ4をその後退
位置に位置決めしている。そして、このときのカム機構
6の状態が初期状態である。
【0029】スライダ4が後退位置に位置決めされてい
るときに、そのスライダ4にカード100がその表裏の
向きを適正にして前向きに挿入されると、図7のよう
に、スライダ4側の突部46がカード100の凹入部1
04に嵌まるので、カード100の先端102がスライ
ダ4の係合部44に突き当たる。また、スライダ4側の
突起53は、カード100がスライダ4に挿入される途
中の段階ではそのカード100の側部(側端面101)
により押されてハーフロック用ばね体52の付勢に抗し
てスライダ4の側方へ退避してその側端面101とスラ
イドし、カード100の先端102がスライダ4の係合
部44に突き当たって係合したときに、ハーフロック用
ばね体52の付勢によってそのカード100の凹入部1
07に嵌まり込み、その状態でカード100をスライダ
4に対して位置決めする(ハーフロック作用)。ここ
で、上記したように、カード排出用ばね体27によって
スライダ4を後退方向に弾発付勢するばね力は、ハーフ
ロック用ばね体52によって弾発付勢された突起53を
カード100の側部が押してスライダ4の側方へ退避さ
せるのに要する力よりも大きくなっているので、スライ
ダ4へのカード100の挿入途中でスライダ4がカード
排出用ばね体27の付勢に抗して前進するというような
事態は起こりにくい。
【0030】図7のようにスライダ4に挿入したカード
100の後端部をプッシュしてカード100と共にスラ
イダ4をカード排出ばね体27の付勢に抗してカード挿
入方向Aに押し込んでいくと、カード100の先端10
2のスライダ4の係合部44に係合していない部分が図
8のように第1区画Aのボディ1の前壁14の後面32
に突き当たる。このときのスライダ4の位置が前進位置
であり、スライダ4がこの前進位置に位置したときに
は、カム機構6の軸体82が図11の(II)に破線で
示した往路L1を通ってカム溝71の後端部に達する。
スライダ4が前進位置に達した後、カード100に対す
るプッシュ操作を解除すると、カム排出用ばね体27の
力でスライダ4が後方へ押し戻され、それに伴ってカム
機構6の軸体82が図11の(III)に破線で示した
経路L2を通って凸部72に係止される。このとき、段
付面73によって軸体82の図11の(II)に示した
往路L1への逆戻りが防止される。このときのスライダ
4の位置が中間位置であり、この中間位置は上記した後
退位置と前進位置との間に位置している。スライダ4の
中間位置は図9に示されている。また、スライダ4を図
9に示した中間位置に位置決めしているときのカム機構
6の図11の(III)の状態が動作状態である。
【0031】スライダ4が図9のように中間位置に位置
しているときには、図10のようにカード100の凹入
部105に複数の接片部材16の接点18が重なり、そ
の電極形成域106に形成されている複数の電極(不図
示)にそれぞれの接片部材16の接点18が弾接して両
者が電気的に導通する。
【0032】図9のようにスライダ4が中間位置に位置
決めされている状態からプッシュ操作を行うと、カム機
構6の軸体82が図11の(IV)に破線で示した経路
L3を通ってカム溝71の復路の後端に達し、それに伴
ってスライダ4が前進位置に達する。このとき、段付面
74によって軸体82の図11の(III)に示した経
路L2への逆戻りが防止される。そのようにしてスライ
ダ4が前進位置に達した後、カード100に対するプッ
シュ操作を解除すると、カム排出用ばね体27の力でス
ライダ4が後方へ押し戻され、それに伴ってカム機構6
の軸体82が復路を通ってカム溝71の前端aに係止さ
れる。このとき、軸体82の逆戻りが段付面75によっ
て防止される。これによりカム機構6が初期状態に復帰
し、スライダ4は後退位置まで後退する。ここで、カー
ド100はスライダ4に突起53を介して位置決め、す
なわちハーフロックされるので、スライダ4が前進位置
から後退位置まで後退するときのカード排出時に、カー
ド100がスライダ4の上で後方へスライドしたりして
カードの排出量にばらつきが生じるといった事態は起こ
らない。
【0033】スライダ4からカード100を取り出すと
きには、スライダ4が後退位置に達した後、カード10
0を引抜き方向に引張ると、突起53がカード100の
側部により押されてスライダ4の側方へ退避するので、
そのままカード100が引き抜かれる。
【0034】スライダ4が後退位置に位置決めされてい
るときに、そのスライダ4にカード100が表裏逆向き
に誤挿入されたときには、スライダ4側の突部46がカ
ード100の先端102に係合してそのカード100の
先端102が係合部44に係合されなくなる。そのた
め、誤挿入されたカード100がそのままカードセット
位置まで押し込まれてボディ1側の接片部材16を損傷
させるような事態は起こらない。
【0035】この実施形態においては、カム機構6にピ
ン押えばね83を付設してピン部材8の軸体82がカム
部7のカム溝71から抜け出さないようにしているけれ
ども、ピン部材8自体の弾性を調節してその軸体がカム
溝71から抜け出さないようにすることも可能であり、
そのようにすると、ピン押えばね83が不要になってそ
の設置スペースを省略することができるので、それだけ
カードコネクタの左右方向の幅寸法を短く抑えられる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、カム部とピン部材との
組合せでなるカム機構を採用してプッシュ・プッシュ操
作を可能にしたカードコネクタの薄型化が、そのカム機
構や排出用ばね体によって阻害されなくなる。また、ス
ライダを用いたカードコネクタにおいて、プッシュ操作
によるカード排出時のカード排出量のばらつきが抑制さ
れるようになる。さらに、カードが表裏逆向きに誤挿入
されたようなときに、ボディ側の接片部材がそのカード
によって損傷を受けるといった事態が未然に防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカードコネクタの実施形態の平面図で
ある。
【図2】カードコネクタの要部を破断した平面図であ
る。
【図3】カム機構とスライダとを示す概略斜視図であ
る。
【図4】ボディの要部の水平断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】ボディの要部の後面図である。
【図7】カード挿入の初期段階の作用を示した要部破断
平面図である。
【図8】カード挿入の中間段階の作用を示した要部破断
平面図である。
【図9】カード挿入の最終段階の作用を示した要部破断
平面図である。
【図10】ボディに挿入されたカードの電極と接片部材
16の接点18との接触状態を示す縦断面図である。
【図11】カム機構の動作説明図である。
【図12】カードを裏面側から見た要部の斜視図であ
る。
【符号の説明】
A カード挿入方向 1 ボディ 4 スライダ 6 カム機構 7 カム部 8 ピン部材 16 接片部材 18 接点 22 側壁 25 前壁 27 カード排出用ばね体 44 係合部 46 突部 52 ハーフロック用ばね体 53 突起 100 カード 102 カードの先端 104 カードの片面側の凹入部 107 カード側の凹入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/629 H01R 12/18 H01R 24/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向において第1区画と第2区画と
    に分かれているボディの上記第2区画で、カードの先端
    が突き当たる係合部を有しかつ挿入された上記カードの
    先端が上記係合部に突き当たってそのカードと共に押し
    込まれる前後に細長いスライダがカード挿入方向の前後
    にスライド自在に保持され、かつ、このスライダがカー
    ドの左右方向片側の側端面を支える支持面と、この支持
    面と直角をなして上記係合部を形成する係合面とを有し
    ていると共に、このスライダを後退方向に弾発付勢する
    カード排出用ばね体が上記ボディに具備された前壁とそ
    の前壁に前後方向で対向する上記スライダの前部との間
    に介在され、上記スライダの側部に、そのスライダに挿入されてその
    先端が上記係合部に係合された上記カードの側部に設け
    られた凹入部に嵌まり込んでそのカードを上記スライダ
    に対して位置決めすると共に、上記スライダに上記カー
    ドを挿抜するときにはそのカードの側部により押されて
    上記スライダの側方へ退避するようにハーフロック用ば
    ね体によって弾発付勢された突起が設けられ、 カム部とこのカム部に倣うピン部材との組み合わせでな
    るカム機構の上記カム部と上記ピン部材とが上記スライ
    ダの側部とその側部に対向する上記ボディの側壁とに振
    り分けて配備されており、 上記カム機構が、上記スライダを後退位置に位置決めす
    る初期状態と、後退位置から押し込まれた上記スライダ
    をその前進位置と上記後退位置との間の中間位置に位置
    決めする動作状態とに切り換わり可能で、かつ、後退位
    置から押し込まれた上記スライダをその前進位置を経由
    して中間位置まで後退させる機能及び中間位置から押し
    込まれた上記スライダをその前進位置を経由して上記後
    退位置まで戻す機能を備えており、 上記カードが挿入されてそのカードの先端が上記係合部
    に係合されている上記スライダが上記中間位置に位置決
    めされているときにそのカードの電極と接触する接点を
    備えた接片部材が上記ボディの第1区画に設けられてい
    ることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 【請求項2】 上記カード排出用ばね体によって上記ス
    ライダを後退方向に弾発付勢するばね力が、上記ハーフ
    ロック用ばね体によって弾発付勢された上記突起を上記
    カードの側部が押して上記スライダの側方へ退避させる
    のに要する力よりも大きくなっている請求項1に記載し
    たカードコネクタ。
  3. 【請求項3】 上記スライダに上記係合部の位置よりも
    後側に位置する突部が具備され、この突部は、上記スラ
    イダに挿入されてきた上記カードが表裏逆向きであると
    きにそのカードの先端に係合してそのカードの先端が上
    記係合部に係合することを阻止し、上記スライダに挿入
    されてきた上記カードの表裏の向きが適正であるときに
    そのカードの片面側に設けられた凹入部に収容されてそ
    のカードの先端が上記係合部に係合することを許容する
    ようになっている請求項1又は請求項2に記載したカー
    ドコネクタ。
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