JP2009146701A - カードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック機構の小型化により全体の小型化が可能なカードコネクタを構成する。
【解決手段】ボディBに備えたカム体CAMのカム溝Gを、直線状の壁部50を挟んで互いに平行となる姿勢の往路Gfと復路Grとで構成し、壁部50の端部位置にロック凹部Gtを形成する。往路Gfと復路Grとを移動するフック41が先端に形成されたピン40をスライダーSに支持し、このピン40の長手方向の軸芯を壁部50の中央に位置する仮想直線と一致するように配置し、ピン40の姿勢を仮想直線に沿わせるようにピン40自身をバネ材で構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンタクトを有したボディと、このボディに対するカード挿抜方向に沿ってイジェクト位置・ロック位置の間でスライド作動自在に形成されたスライダーと、このスライダーに対しイジェクト位置方向に付勢力を作用させる付勢機構と、前記スライダーをロック位置に保持するロック機構とを備え、前記ロック機構が、カードの挿入時にスライダーをロック位置に保持し、この後、再度挿入方向に操作することでロックを解除してイジェクト位置までスライダーの作動を許すようにカム体と、カム体に接触するフックを先端に備えたピンとで成るハートカム式に構成されているカードコネクタに関する。
従来のカードコネクタとして、カード保持部材に対してスライド移動自在にスライダを支持し、このスライダをイジェクト方向に付勢するコイルバネを備え、スライダに係合突出部を有した揺動部材を備え、この揺動部材の揺動端に形成したカム突出部を、カード保持部材に形成したカム溝に係入させたものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、メモリカード等のカードを挿入した場合には、カードに形成された係合凹部に対して前記係合突出部が係合してカードの脱落を阻止する状態となる。更にカードとの接当によってカード保持部材の内部でスライダが移動してロック状態に達し、このロック状態からカードを再度挿入方向に操作することでロック状態が解除され、カードを取り出せるものである。
また、従来のカードコネクタとして、インシュレータに対してスライド移動自在に可動プレートを支持し、この可動プレートを排出方向に付勢するコイルバネを備えたものが存在する。可動プレートでは、プレスと打ち抜き加工により、この可動プレートと一体的にガイドピンを形成している。このガイドピンは弾性的に変形するものであり、その先端部を、インシュレータに備えたハート型のカム機構のガイドレール(溝)に係合させている(特許文献2参照)。
この特許文献2では、カードを挿入した場合には、可動プレートがスライド作動するものとなり、このスライド作動時にはガイドピンがカム機構のガイドレールに案内されることによりロック状態に達し、このロック状態においてカードを再度挿入方向に操作した場合にはロックが解除され、カードを取り出せるものである。
特開2001‐185286号公報 (請求項1、段落番号〔0019〕〜〔0034〕、図1〜図7) 特許第3407194号公報 (段落番号〔0008〕〜〔0018〕、図1〜図7)
デジタルカメラで使用されるデータ記憶用のカード類や、携帯電話機に使用されるデータ記憶用のカード類では、カードの小型化、薄型化が進んでおり、この小型化を損なわないようにカードコネクタの小型化が望まれている。
ハートカム式のロック機構を備えているカードコネクタでは、ロック機構の小型化も望まれる。このロック機構のサイズは、往路と復路とを有するカム体の領域の面積と、カム体の厚みとで決まる。また、カム体では、ピンの先端部を案内するようにカム溝に段部を形成するため、この段部の数によって厚みが決まる。
ロック機構の小型化に着目すると、特許文献1に示されるようにロック機構のカム溝に複数の段部が形成されるものではロック機構を薄く形成することが困難となる。これに対して特許文献2に示されるように、ガイドピンを弾性的に所定の方向に付勢するものでは、段部の数を低減して薄く形成することが可能になる。
特許文献2に記載されるものでは、カードが挿入されない状態におけるガイドピンを中立姿勢とした場合、カードを挿入した際には、ガイドピンを一方の方向に比較的大きく弾性変形させ、このガイドピンを中立方向に復元させる領域の中間位置の凹部に対してガイドピンの先端を係合してロック状態を現出している。
しかしながら、この凹部にガイドピンの先端が係合する際には、ガイドピンの先端部に対してガイドピンから復元方向に付勢力が作用する状況にあるため、この凹部にガイドピンの先端部を確実に係合するために凹部を深く形成する必要がある等、溝部の大型化を招くものであった。
本発明の目的は、ロック機構の小型化により全体の小型化が可能なカードコネクタを合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、コンタクトを有したボディと、このボディに対するカード挿抜方向に沿ってイジェクト位置・ロック位置の間でスライド作動自在に形成されたスライダーと、このスライダーに対しイジェクト位置方向に付勢力を作用させる付勢機構と、前記スライダーをロック位置に保持するロック機構とを備え、前記ロック機構が、カードの挿入時にスライダーをロック位置に保持し、この後、再度挿入方向に操作することでロックを解除してイジェクト位置までスライダーの作動を許すようにカム体と、カム体に接触するフックを先端に備えたピンとで成るハートカム式に構成されているカードコネクタであって、
前記カム体は、カード挿入時に前記フックが移動する直線状の往路と、カード排出時にフックが移動する直線状の復路とが直線状の壁部を挟んで互いに平行する姿勢で形成され、前記フックが係合することによって前記スライダーをロック位置に保持するロック凹部が前記壁部の端部に形成され、前記ピンの長手方向と、前記壁部の長手方向とが共通の仮想直線上に存在するようにピンの目標姿勢を設定し、このピンを目標姿勢に維持する付勢力を作用させる姿勢維持部を備えている点にある。
この構成によると、カム体の往路と復路とを直線上の壁部を挟んで平行する姿勢で形成しているのでカム体の幅方向の寸法を小さくできる。また、カードを挿入した際には、ピンのフックがカム体の往路を移動してロック凹部の位置に達する。この位置では姿勢維持部によってピンのフックがロック凹部の方向に付勢されるので、フックを段部でガイドしなくともフックをロック凹部に導入してロック状態を現出する。これにより、カム体の段部の数を低減してカム体の厚さを低減できる。従って、ロック機構の小型化により全体の小型化が可能なカードコネクタが合理的に構成された。
本発明は、前記ロック位置からカードを挿入方向に操作した際のスライダーの移動時に、前記フックに接当して前記復路に案内するガイド部を前記カム体に形成しても良い。これによると、ロック状態に達した後に、カードを再度挿入方向に操作することにより、ピンのフックがガイド部に接触することにより復路に案内できる。
本発明は、線状のバネ材を折り曲げることにより、平行する姿勢の一対の延出部を形成し、一方の延出部の先端に前記フックを形成することで、この延出部を前記ピンとして構成し、他方の延出部の先端にカード側面の凹状の被係合部に係合する係合部を形成すると共に、このバネ材を前記スライダーに備え、カム体を前記ボディに備えても良い。これによると、線状のバネ材を折り曲げることによりカム機構を構成するピンと、カード側面の凹状の被係合部に係合する係合部とを一体的に形成できる。
本発明は、一対の前記延出部夫々の基端部位を、一対の延出部が存在する仮想平面と直交する方向に折り曲げて嵌合部が形成され、この嵌合部を前記スライダーに嵌合保持しても良い。これによると、嵌合部をスライダーに嵌合保持することにより姿勢を安定させて保持できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1〜図4に示すように、複数のコンタクト1を有したボディBと、このボディBに対するカード挿抜方向に沿ってイジェクト位置Ej及びロック位置Lo(図2を参照)の間でスライド作動自在に備えられたスライダーSと、このスライダーSに対しイジェクト位置方向に付勢力を作用させる付勢機構としての圧縮コイルバネ2と、前記スライダーSをスライド作動方向における前記ロック位置Loに保持するロック機構Lと、これらを覆うカバーCとを備えてカードコネクタが構成されている。
このカードコネクタは、デジタルカメラや携帯電話機、あるいは、携帯情報端末(PDA)等の機器に備えられるものであり、これらに機器に対してフラッシュメモリ型の記憶媒体としてスマートメディア(商標) やメモリースティック(商標) 、あるいは、SDカード(商標)で代表されるカードMや、小型のハードディスクとしてマイクロドライブ(商標)で代表されるカードMの装着と分離とを実現するものである。
該カードコネクタにカードMを挿入した際には、図2(a)、(b)に示すように、カードMとの接当によりスライダーSがスライド作動し、このスライダーSが前記ロック位置Loに達した時点でスライダーSが保持される。このロック位置LoではカードMの複数の電極PがボディBのコンタクト1に接触して導通状態に達する。次に、このロック状態で前記カードMを挿入方向に再度操作した際にはロック機構Lのロックが解除され、圧縮コイルバネ2の付勢力によってスライダーSをイジェクト位置Ejまで戻すよう作動形態が設定され、この作動形態はハートカム式のロック機構Lが現出する(このロック機構の詳細は後述する)。
本発明のカードコネクタに対応したカードMの一例として、図1、図2に示す形状のものを例に挙げると、このカードMは長手方向(挿抜方向に沿う方向)の寸法と、幅方向の寸法とに比較して厚さの寸法が小さく設定され、端部に複数の電極Pを備え、端部の角部を取り除いて誤挿入防止用の切り欠き部Nが形成され、この切り欠き部Nが形成された側縁側には凹状となる被係合部Dが形成されている。
前記ボディBは絶縁性の樹脂材によりベース部10と、カードMが挿入される部位と反対側の端壁部11と、ボディBの一方の側部に形成された側壁部12と、この側壁部12と隣接する位置のスライダーガイド部13とが一体形成されている。また、ベース部10には複数のコンタクト1が嵌合支持され、端壁部11のうちスライダーガイド部13に対応する部位には圧縮コイルバネ2を支持するバネガイド14が一体突出形成され、側壁部12のうちカードMが挿入される部位にはスライダーSに接当するストッパー15が一体形成されている。更に、このストッパー15と側壁部12とに隣接する位置にロック機構Lを構成するカム体CAMが一体形成されている。
前記スライダーSは樹脂材で成り、スライダー本体20に対して前記カードMの切り欠き部Nに接当する接当部21と、嵌合凹部22と、レバー溝23とが一体形成されている。嵌合凹部22は前記ロック機構Lを構成するピン40と、このピン40と一体的に形成されたレバー45との基端を嵌合支持するように凹状に形成され、レバー溝23はレバー45を配置するように溝状に形成されている。
前記カバーCは、アルミニウム合金や、銅合金の薄板のように加工が比較的容易で適度の剛性を有した金属素材のプレス成形物である。このカバーCは、カバー本体30と、ボディBの端壁部11に形成されたスリットの部位に嵌り込む一対の突出体31と、ボディBの両側部を抱き込む側壁体32と、ボディBの側壁部12の端部に接当する接当体33と、カム体CAMを覆う位置においてピン40に押圧力を作用させるように付勢力を作用させるように舌片状の押圧体34とが一体形成されている。
特に、ボディBの側壁部12と、この側壁部12の反対側に位置するベース部10の端面とには係合片が突出形成されている。また、カバーCの側壁体32には係合片が係入する孔部が形成されている。このような構成からボディBに形成された係合片にカバーCの孔部を係合させることでボディBとカバーCとが連結状態に達する。
〔ロック機構〕
ロック機構Lはカム体CAMと、ピン40とで構成されている。図3に示すようにピン40とレバー45とはピアノ線等の線状のバネ材を屈曲成形することにより、平行する一対の延出部として形成されている。ピン40の先端部には、このピン40の先端部をカム体CAMの方向に折り曲げたフック41が形成されている。レバー45の先端部には、このレバー45の先端部をカードMの方向に折り曲げることにより、カード側面の凹状の被係合部Dに係合する係合部46が形成されている。
また、延出部としてのピン40とレバー45とが存在する仮想平面と直交する方向に、このピン40とレバー45との基端部を折り曲げて嵌合部43を形成し、この嵌合部43をスライダーSの嵌合凹部22に嵌め込むことによりピン40とレバー45との姿勢が維持される。
特に、ピン40とレバー45とを単一のバネ材の屈曲成形によって作り出しているので、夫々を独立して作り出したものと比較して、組み立ての工程を少なくできる。また、「コ」字状に形成される幅広の基端部を嵌合部43として、この嵌合部43を嵌合凹部22に嵌め込むので、ピン40とレバー45との姿勢が安定する。後述するように、ピン40の姿勢は目標姿勢に維持する機能を確実に現出する。
カム体CAMは、カード挿入時に前記フック41が移動する直線状の往路Gfと、カード排出時にフックが移動する直線状の復路Grとを有するカム溝Gが直線状の壁部50を挟んで互いに平行する姿勢で形成されている。壁部50の端部にはフック41が係合することによって前記スライダーSをロック位置Loに保持するロック凹部Gtが形成されている。更に、カム体CAMにはロック位置LoからカードMを挿入方向に操作した際のスライダーSの移動時に、フック41に接当して前記復路Grに案内するガイド部51が形成されている。
図5(a)に示すように、ピン40の長手方向と、前記壁部50の長手方向とが共通の仮想直線X上に存在するようにピン40の目標姿勢を設定し、この目標姿勢に維持するようにバネ材で成るピン自身によって姿勢維持部が構成されている。同図に示す如く平面視において前記仮想直線Xは壁部50の幅方向での中央位置に設定され、この仮想直線Xとピン40の軸芯とが一致する位置に配置される。尚、ピン40の姿勢を維持するために専用のバネを備えることで姿勢維持部を構成しても良い。
このロック機構Lは、カードコネクタにカードMが挿入されない位置、つまり、スライダーSがイジェクト位置Ejに存在する状態においては、ピン40のフック41が待機位置EPに存在する。この待機位置EPではピン40には外力が作用せず、ピン40自身の付勢力によってピン40が目標姿勢にあるため、フック41が仮想直線X上に存在することになる。
また、カードコネクタにカードMが挿入された結果、スライダーSがロック位置Loに存在する状態においては、ピン40のフック41がロック凹部Gtのロック保持位置LPに存在する。このロック保持位置LPではピン40は長手方向に圧力が作用するものの、ピン40自身の付勢力によってピン40が目標姿勢にあるため、フック41が仮想直線X上に存在することになる。
図5(a)、(b)に示すように、カム溝Gは待機位置EPからロック保持位置LPに至る往路Gfにおいては、待機位置EPにおける部位が最も深い底壁が形成される。#01位置から#02位置に亘る領域では底壁が徐々に浅くなる傾斜姿勢で形成され、#02位置から#03位置の領域において最も浅い底壁が形成される。#03位置からロック保持位置LPの側に超えた部位が一段深くなるように、この#03位置が段部として形成される。
#03位置から#04位置に亘る領域にロック保持位置LPが配置される。#04から復路Grの側に超えた部位が更に一段深くなるように、この#04位置が段部として形成される。また、この#04位置と次の#05位置とに亘る領域が最も深い底壁が形成される。この復路Grでは、#05位置から#06位置に亘る領域において底壁が徐々に浅くなる傾斜姿勢で形成され、#06から#07位置の領域において最も浅い底壁が形成される。そして、#07位置から待機位置EPに側に超えた部位が最も深くなるように、この#07位置が段部として形成されている。
ガイド部51は、フック41がロック保持位置LPに存在する状態でカードMが再度挿入方向に操作された場合に、フック41に接触することにより、フック41を復路Grの方向に案内するように、フック41に接触する面が仮想直線Xを跨ぐ領域において傾斜姿勢で形成されている。
〔カードコネクタの作動形態〕
スライダーSがイジェクト位置Ejにある状況でカードを挿入した場合には、まず、カードM側面の被係合部Dに対して係合部46が係合してカードMの脱落を防止する状態に達する。この挿入を継続することにより、カードMがスライダーSに接当した状態で、カードMとスライダーSとが一体的に挿入方向に移動する。
このようにスライダーSが移動を開始した場合には、ピン40のフック41が待機位置EPから往路Gfの方向に移動を開始する。このように移動を開始する際には#07位置の段部によって復路Grの方向へのフック41の移動が阻止されるため、フック41が復路Grの方向に誤って進入することがない。
カードMの挿入を継続して行うことにより、ピン40から作用する付勢力によりフック41が壁部50に接触する状態で往路Gfで移動を行う。この往路Gfでは、カバー本体30に形成された押圧体34からの圧力がピン40に作用するため、フック41が往路Gf(カム溝G)の底壁から浮き上がることはない。
この移動によりフック41は#03の段部を超えるものとなり、スライダーSも作動端に達する。作動端に達したことは操作感覚でオペレータが認識できるものとなり、オペレータが操作力を低下させることにより圧縮コイルバネ2の付勢力によってスライダーSがイジェクト方向に少し変位する。この変位の際にフック41は#03の段部によって往路Gfの方向へのフックの移動が阻止されるため、フック41が往路Gfに誤って進入することがなく、フック41はロック凹部Gtに導入される。
フック41がロック凹部Gtに導入された後には、圧縮コイルバネ2の付勢力によってフック41がロック凹部Gtの内面に接触した状態を維持する。このスライダーSの位置がロック位置Loである。また、この状態ではピン40から作用する付勢力によってフック41は仮想直線X上に存在することになる。このようにスライダーSがロック位置Loに維持される状態において、カードMの電極PがボディBのコンタクト1接触して導通状態に達して情報のアクセスが実現する。
次に、カードMを挿入方向に操作した場合には、スライダーSと一体的の移動に伴いフック41がガイド部51に接触することで、このフック41が#04の段部を超えて最も深い底壁に導入される。
この状態でカードMを操作する力を解除することにより、圧縮コイルバネ2の付勢力によってスライダーSがイジェクト方向に移動を開始する。このように移動を開始する際には#04位置の段部によってロック保持位置LPの方向へのフック41の移動が阻止されるため、フック41がロック保持位置LPに誤って進入することがない。
また、スライダーSの移動に伴いフック41が復路Grの方向に移動を開始し、#05位置から#06位置に達し、更に、#07位置の段部を超えて待機位置EPに達する。これによりスライダーSがイジェクト位置Ejに達しカードMのイジェクトが完了する。
このようにフック41が移動する際には、ピン40から作用する付勢力によりフック41が壁部50に接触する状態で移動を行う。この復路Grでは、カバー本体30に形成された押圧体34からの圧力がピン40に作用するため、フック41が復路Gr(カム溝G)の底壁から浮き上がることはない。
〔本発明の概念〕
このように本発明によると、カム体CAMの往路Gfと復路Grとを直線上の壁部50を挟んで平行する姿勢で形成しているのでカム体CAMの幅方向の寸法を小さくできる。また、カードMを挿入した際には、ピン40のフック41がカム体CAMの往路Gfを移動しロック凹部Gtの位置に達する。この位置では姿勢維持部によってピン40のフック41がロック凹部Gtの方向に付勢されるのでフック41を積極的にガイドしなくともフックをロック凹部Gtに導入してロック状態を現出する。これにより、カム体CAMのカム溝Gに形成される段部の数を低減してカム体CAMの厚さを低減でき、ロック機構Lの小型化により全体の小型化が可能なカードコネクタが合理的に構成された。
特に、ピン40とレバー45とを単一のバネ材を屈曲することにより作り出しているので、ピン40の姿勢を維持する姿勢維持部としてバネ類を特別に備えずに済む。また、ピン40と一体的に形成されたレバー45との基端が比較的幅が広く形成されるので、この基端を嵌合凹部22に嵌合させた場合には、ピン40とレバー45との姿勢を安定させ、ピン40を目標姿勢に維持する精度を向上させる。更に、ピン40とレバー45とを別個に組み立てるものを想定すると、組み立て時の工程も少なくできる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)図6(a)、(b)に示すように、実施形態において示したカム溝Gの#03位置の段差を備えないようにカム溝Gを構成する。この構成では、カードMを挿入方向に操作し、スライダーSが作動端に達した後、操作力を低下させることにより圧縮コイルバネ2の付勢力によってスライダーSがイジェクト方向に少し変位する。この変位の際にフック41はピン40の付勢力によってロック凹部Gtの方向に向かう。これによりフック41が往路Gfに誤って進入することがなく、フック41はロック凹部Gtに導入される。
このように構成することにより、カム溝Gは最も深い底壁と、最も浅い底壁との2種の底壁レベルだけが存在することになり、カム体CAMの厚みを一層低減することが可能となる。
(b)図7(a)、(b)に示すように、実施形態において示したカム溝Gの#03位置の段差の位置をガイド部51の形成方向から延長する方向に形成する。この構成では、カードMを挿入方向に操作し、スライダーSが作動端に達した後、操作力を低下させることにより圧縮コイルバネ2の付勢力によってスライダーSがイジェクト方向に少し変位する。この変位の際にフック41はピン40の付勢力によってロック凹部Gtの方向に向かう。これによりフック41がロック凹部Gtに導入される往路Gfに誤って進入することはなく、#03の段差の部位を超えてロック凹部Gtに導入される。
この後、カードMを挿入方向に操作した場合には、スライダーSと一体的の移動に伴いフック41が#03位置の段差にガイドされることで、ガイド部51に接触するものとなり、このフック41が#04の段部を超えて最も深い底壁に導入される。
(c)カム体CAMをスライダーSに備え、ピン40の基端側をボディBに支持する。つまり、本発明では、スライダーSの移動時にカム体CAMとピン40とが相対移動するものでも良いため、実施例と逆にカム体CAMとピン40とを支持する対象を変更することによっても同様の効果を奏する。
カードコネクタの分解斜視図 スライダーがイジェクト位置とロック位置とにある状態を示す断面図 ピンと係合部とスライダーとカム体とを示す分解斜視図 カム体の斜視図 カム体の平面とカム溝の概略とを示す図 別実施形態(a)のカム体の平面とカム溝の概略とを示す図 別実施形態(b)のカム体の平面とカム溝の概略とを示す図
符号の説明
1 コンタクト
2 付勢機構(圧縮コイルバネ)
40 ピン
41 フック
43 嵌合部
46 係合部
50 壁部
B ボディ
51 ガイド部
L ロック機構
S スライダー
X 仮想直線
Gf 往路
Gr 復路
Gt ロック凹部
Ej イジェクト位置
Lo ロック位置
CAM カム体

Claims (4)

  1. コンタクトを有したボディと、このボディに対するカード挿抜方向に沿ってイジェクト位置・ロック位置の間でスライド作動自在に形成されたスライダーと、このスライダーに対しイジェクト位置方向に付勢力を作用させる付勢機構と、前記スライダーをロック位置に保持するロック機構とを備え、
    前記ロック機構が、カードの挿入時にスライダーをロック位置に保持し、この後、再度挿入方向に操作することでロックを解除してイジェクト位置までスライダーの作動を許すようにカム体と、カム体に接触するフックを先端に備えたピンとで成るハートカム式に構成されているカードコネクタであって、
    前記カム体は、カード挿入時に前記フックが移動する直線状の往路と、カード排出時にフックが移動する直線状の復路とが直線状の壁部を挟んで互いに平行する姿勢で形成され、前記フックが係合することによって前記スライダーをロック位置に保持するロック凹部が前記壁部の端部に形成され、
    前記ピンの長手方向と、前記壁部の長手方向とが共通の仮想直線上に存在するようにピンの目標姿勢を設定し、このピンを目標姿勢に維持する付勢力を作用させる姿勢維持部を備えているカードコネクタ。
  2. 前記ロック位置からカードを挿入方向に操作した際のスライダーの移動時に、前記フックに接当して前記復路に案内するガイド部を前記カム体に形成している請求項1記載のカードコネクタ。
  3. 線状のバネ材を折り曲げることにより、平行する姿勢の一対の延出部を形成し、一方の延出部の先端に前記フックを形成することで、この延出部を前記ピンとして構成し、他方の延出部の先端にカード側面の凹状の被係合部に係合する係合部を形成すると共に、このバネ材を前記スライダーに備え、カム体を前記ボディに備えている請求項1又は2記載のカードコネクタ。
  4. 一対の前記延出部夫々の基端部位を、一対の延出部が存在する仮想平面と直交する方向に折り曲げて嵌合部が形成され、この嵌合部を前記スライダーに嵌合保持している請求項3記載のカードコネクタ。
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