JP2006252823A - トレイタイプのカードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 通常の1点接触型コンタクトであっても瞬断が発生することがないトレイタイプのカードコネクタを提供する。
【解決手段】 カードを収容できるトレイと、前記トレイが移動可能な空間を有するコネクタ本体と、前記コネクタ本体に設けられた複数のコンタクトとを備えるトレイタイプのカードコネクタであって、前記コネクタ本体に、トレイに収容されているカードにのみ当接する付勢部材を設け、前記トレイの壁部の内側に、カードと当接するリブを設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、携帯電話機や電話機、PDA(personal digital assistance)、携帯型オーディオ、カメラ等の電子機器や情報端末機器等に取付けられるトレイタイプのカードコネクタに関し、より詳細には、振動や衝撃時における瞬断防止機構を備えるトレイタイプのカードコネクタに関する。
近年、携帯電話機や電話機、PDA(personal digital assistance)、携帯型オーディオ、カメラ等の電子機器や情報端末機器等においては、ICチップと呼ばれるIC部品が組込まれたICカードやSDカード等のカードの利用が非常に増大し、このようなICカードやSDカード等のカードを挿入するカードコネクタが広く求められている。
この種のカードコネクタにおいて、カードコネクタの落下衝撃時のカードの飛び出しを防止し、傾斜したり、ねじれたりした状態でカードが挿抜される(その結果、カードが破損する恐れがある。)ことを避けるとともに、カードの姿勢を正しく保持し、カードの外部端子とコネクタのコンタクトとの接触を確実にするために、例えば、特許文献1に示されるような、カードが受容されるトレイを利用したトレイタイプのカードコネクタが提案されている。
さらに、この種のカードコネクタにおいては、振動や衝撃により、カードコネクタのコンタクトと該カードコネクタに挿入されるカードの外部接点としてのパッドとの接続が瞬間的に絶たれる状態(以下、このような状態を「瞬断」という。)が起きる。このような瞬断が生じると電子機器や端末機とカードとの間の交信が絶たれることになり、更新時のデータが失われる。最悪の場合、瞬断以降の電子機器などとカードとの間の交信が不能となる恐れもある。これを確実に防止するために、図8に示されるように、カードコネクタのコンタクトの接点部を2点接触型とすることが提案されている(特許文献2参照)。
図8において、カードコネクタ(不図示)の2点接触型コンタクト100は、2つの接点部101a、102a、該2つの接点部101a、102aにそれぞれに続く2つの弾性部101b、102b、及びこれら2つの弾性部101b、102bを支持する1つの固定部103を有し、2つの接点部101a、102aが挿入されるカードの1つのパッド(不図示)に接触するように構成されている。
このような2点接触型コンタクトにおいては、接点部101a及びこれに続く弾性部101bとで構成される切片と接点部102a及びこれに続く弾性部102bとで構成される切片とは、例えば各切片の長さ、幅、厚さなどを変えることにより、パッドへの接触力を変えるとともに固有周波数を変える。それにより、振動や衝撃が電子機器等に、したがってカードコネクタに加えられた時、接点部101a、及び102aが1つのパッドから同時に離れることがない。
特開2000−148927号公報 特開2002−216914号公報
トレイタイプのカードコネクタにおいては、カードがトレイのカード収容部内に収容され、カードコネクタ内に挿入されるので、コンタクトを2点接触型にすることで、ほぼ瞬断を防止できることになる。
しかしながら、近年、たとえば、SIM(Subscriber Identify Module)カードのように、カードの大きさが非常に小型化してくると、該カードのパッドのピッチが小さくなっている。これに対し、2点接触型コンタクトは、接点部を2つ持ち、この2つの接点部がパッドとの電気的接触を確実にすべく所定の接触圧を維持できなければならない。そのためには、コンタクトは所定の幅が必要であり、カードのパッドのピッチに合わせて幅を小さくすることに限度がある。
そこで、コンタクトは従来型の1点接触型を採用せざるを得ないが、トレイタイプのカードコネクタを採用することで、かなりの確率で上述のような瞬断を防止できるとしても、完全ではない。その理由として以下のことが考えられる。トレイのカード収容部は、カードを確実に収容できるようにするために、カードの公称寸法に対する公差を吸収すべく、カード収容部の寸法に対しても若干の(例えば、カードの幅、長さ又は高さ(公称寸法)に対して+0.5mm程度の)公差が許されている。この公差の存在により、トレイ内に収容されたカードは、全てではないが、左右、前後又は上下に動き得る余地があることになる。そうであるとすると、振動や衝撃が、電子機器などに、したがって、カードコネクタに、加えられた時、カードがトレイ内でがたつくことにより、瞬断が発生する恐れがある。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、トレイタイプのカードコネクタにおいて、通常の1点接触型コンタクトであっても瞬断が発生することがないトレイタイプのカードコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るトレイタイプのカードコネクタは、カードを収容できるトレイと、前記トレイが移動可能な空間を有するコネクタ本体と、前記コネクタ本体に設けられた複数のコンタクトとを備えるトレイタイプのカードコネクタであって、前記コネクタ本体に、トレイに収容されているカードにのみ当接する付勢部材を設け、前記トレイの壁部の内側に、カードと当接するリブを設けることを特徴としている。
また、本発明に係るトレイタイプのカードコネクタは、前記コネクタ本体は、インシュレータとカバー部材とで形成され、前記付勢部材は、前記カバー部材に設けられていてもよいし、前記カバー部材は、金属板からなり、かつ前記付勢部材が該カバー部材から切り起こされ設けられていてもよい。
さらに、本発明に係るトレイタイプのカードコネクタは、前記カバー部材には、ロック爪が設けられ、前記トレイには、前記ロック爪に係合する係合用開孔を有する弾性変形可能なロック具が設けられ、前記ロック爪と前記ロック具とでトレイをロックするトレイロック機構を構成することが好ましい。
さらに、前記コンタクトの先端部を載せて上下動可能なスライダをさらに備え、前記トレイの左右の側壁部後方端に傾斜面が形成されるとともに、トレイ挿入完了時に前記スライダが緩く嵌合できる切欠部が前記左右の側壁部に形成され、該トレイの後方への移動により、前記スライダを上昇、下降させることができる。
本発明のトレイタイプのカードコネクタは、カバー部材に付勢部材を、また、トレイにリブを備えることにより、装着されるカードをしっかりと固定できるので、カードコネクタのコンタクトとカードのパッドとの瞬断が防止できる。
ロック爪とロック具とからなるロック機構を備えることにより、カードの固定を確実にするとともに、トレイの抜けを防止できる。
さらに、スライダを備えることで、コンタクトやカードのパッドの削れが防止される。
以下、図1〜7を用いて本発明に係る実施態様を説明する。図1は、本発明に係るトレイタイプのカードコネクタであって、このカードコネクタにカードを挿入する直前の状態を示しており、(a)は、上面図、(b)は右側面図、(c)は、(a)のA−A断面図である。図2は、図1に示されるトレイタイプのカードコネクタの斜視図である。図3は、図1のトレイタイプのカードコネクタであって、このカードコネクタにカードを挿入した後の状態を示しており、(a)は、上面図、(b)は右側面図、(c)は、(a)のC−C断面図である。図4は、図1のトレイタイプのカードコネクタの板金カバーの斜視図である。図5は、カード前端とトレイ前壁部との関係を示す図であり、(a)は、図1(c)の円Bで囲まれた部分の拡大図であり、(b)は、図3(c)の円Dで囲まれた部分の拡大図である。図6は、トレイロック機構の動作を説明するための、ロック中の部分拡大断面図であり、図7は、図6と同様、トレイロック機構の動作を説明するための、ロック直前又は、ロック解除直後の部分拡大断面図である。なお、本明細書においては、図1(a)において、右(方向)を前(方向)、左(方向)を後(方向)といい、上(方向)を左(方向)、下(方向)を右(方向)といい、図1(b)において上、下(方向)を上、下(方向)という。
カードコネクタ1は、概ね、インシュレータ10、板金カバー20、トレイ30、複数のコンタクト40、トレイロック機構50、及びスライダ60を備えている。
インシュレータ10は、LCP(液晶ポリマー)や9Tナイロンのような、絶縁性で融点の高い合成樹脂材料からなる。インシュレータ10は、上壁11、後壁12、及び左右の側壁(不図示)を有し、下方及び前方が開放されている。上壁11には、図1(a)、図2に示されるように、その前端において切欠凹部13を形成され、また後方寄りに後述するスライダ60が上下動するための窓15が形成され、さらに、その後端と後壁との間に複数の端子用切欠14が形成されている。なお、16は、切欠凹部13の底辺に設けられている端子用切欠、18は、左右側壁に形成されているスライダ60の上下動を案内するガイド用凹部、19は、ガイド用凹部18の底辺に形成される、スライダ60の下方への移動を規制する停止用段部である。
インシュレータ10を覆うカバー部材としての板金カバー20は、金属製の比較的薄い板からなり、図4に明瞭に示されるように、底壁21、右側壁23a、左側壁23bを有し、後方は、付勢部材としての一対の押圧バネ22a、22bが底壁21後端から切り起こされることで塞がれており、実質上、上方及び前方が開放している。板金カバー20の左側壁23b前端には、底壁21から延びる切り起こし片を略ロ字状に折り曲げることで、該切り起こし片先端に、後述するトレイロック機構50の一部を構成するロック爪24が形成される。したがって、該ロック爪24は、左側壁23bと平行に、かつ下方に向かって延在する。また、付勢部材としての一対の押圧バネ22a、22bは、その自由端が互に向かい合い、前方から後方に向かって末広がり(ハ字状)となるように配置される。また、一対の押圧バネ22a、22bは、後述するトレイ30の底板33には当接せず、トレイ30に収容されているカード80にのみ当接するように形成される。それにより、一対の押圧バネ22a、22bの自由端が挿入されるカードに当接した後、カードがさらに挿入されると、一対の押圧バネ22a、22bは、カード80のみを前方に押し返すように作用する。なお、25a、25bは、それぞれ右側壁23a及び左側壁23bから互に向かって折り曲げられた固定金具であり、26は、インシュレータ10の切欠凹部13に対応して設けられた該切欠凹部13と同様の切欠凹部である。固定金具25a、25bを介してカードコネクタ1が電子機器等のボード(不図示)に半田付けされる。さらに、27a、27bは、一対の突起であり、トレイ30の移動を案内するとともにトレイ30の抜けを防止する。
板金カバー20は、図1(b)、(c)に示されるように、上記インシュレータ10を覆うようにして重ね合わされ、それにより、前方が開放した空間70を有する筐体を形成する。該空間70内には、後述するトレイ30が前後方向に移動自在に取り付けられる。
本実施例においては、カバー部材を板金製としているがこれに限られるものではなく、インシュレータと同じ部材又は異なる合成樹脂で作られてもよい。また、カバーとインシュレータとが一体成形で作成されてもよい。
トレイ30は、インシュレータ10と同じか異なる絶縁性合成樹脂からなり、上記したように、インシュレータ10と板金カバー20とで形成される筐体の空間70内を前後方向に摺動できるように、該空間70内に設けられる。
トレイ30は、概ね、前壁部31、後壁部35、右側壁部34a、左側壁部34b、底板33及びトレイロック機構50の一部を構成するロック金具37を備えている。
トレイ30の前壁部31は、トレイ30が、空間70内に完全に入り込まないように左右の側壁部より一段高く形成されている。前壁部31の内側(後方面)には、底板31上面からカード80の厚さ分上方の左右2箇所にリブ32が突出形成される。本実施態様では、前壁部31は、左右両端部近傍のみに形成され、中央部分が切り欠かれているが、これはカードの取出しを容易にするための構成であり、前壁部31は、左右幅方向全体にわたって延在していてもよい。
トレイ30の後壁部35は、前壁部31とトレイ30に収容される(すなわち、カードコネクタ1に挿入される)カードの前後方向の長さより若干長い距離分離れて形成され、本実施形態の前壁部31と同様、左右両端部近傍にのみ形成される。
トレイ30の右側壁部は、図1(a)、(b)、図2に示されるように、不連続であり、前方から第1右側壁34a1、第2右側壁34a2、第3右側壁34a3、の3つの壁で形成されている。これらの側壁の高さは、空間70の高さより若干低く、カード80の厚さより若干高く形成される。第1右側壁34a1の前方側は、前壁部31に接続し、該前壁部31との接続部分で傾斜壁39を形成している。該傾斜壁39は、カード80の誤挿入を防止するためのものである。第2右側壁34a2は、トレイ30が空間70内に完全に装着されたとき、後述するスライダ60の右開孔61a内に緩くはまり込む大きさに設けられている。なお、第2右側壁34a2の前方端は、傾斜面として形成されている。第3右側壁34a3の前方及び後方端も、傾斜面として形成されている。さらに、第3右側壁34a3の後方端は、後壁部35より少し後方にまで延在していることが好ましい(図1(c)参照)。また、第1右側壁34a1の後方端と第3右側壁34a3の前方端との間の距離は、後述するスライダ60の前後方向の長さより若干長い。すなわち、第1右側壁34a1後方端と第3右側壁34a3の前方端との間は、スライダ60が緩く嵌まり込む切欠部として機能する。
トレイ30の左側壁部は、右側壁部と同様不連続であり、前方から第1左側壁34b1、第2左側壁34b2、第3左側壁34b3、の3つの壁で形成されている。これらの側壁の高さは、空間70の高さより若干低く、カード80の厚さより若干高く形成される。
第1左側壁34b1の前方側は、前壁部31に接続し、該前壁部31との接続部分外側(左側)に、トレイロック機構50を構成するロック金具37及びロック金具支持部材38が設けられる。ロック金具37は、1つの細長い金属片からなり、押圧操作部37a、弾性変形部37c、係合用開孔37b、固定部37d、及び開孔37eを有している。押圧操作部37aは、押圧操作を容易にするため弾性変形部37cから上方に逆U字状に突出形成されている。弾性変形部37cは、通常第1左側壁34b1に沿って前後方向水平に延在し、押圧操作部37aを押し下げることで下方に変形する。係合用開孔37bは、弾性変形部37c前方に設けられており、トレイ30が空間70内に完全に装着されたとき、上記板金カバー20に形成されているロック爪24に係合する。この構成により、トレイ30は、空間70からの抜け落ち又は飛び出しが防止される。固定部37dは、弾性変形部37c後方側で折り曲げられ、ロック金具支持部材38に形成される取り付け孔内に圧入、固定される。開孔37eは、係合用開孔37bの後方であって、弾性変形部37cの途中から固定部37dへの折り曲げ部分にかけて弾性変形部37cの中央部に設けられた細長い開孔である。該開孔37eは、ロック状態を解除し、トレイ30を引き出すとき、ロック爪24がロック金具37に引っ掛からないように作用する。ロック金具支持部材38は、トレイ30と一体成形され、該部材38上方には、ロック金具37の押圧操作部37a及び弾性変形部37cが変形できる変形空間38aが形成されている。
第2左側壁34b2、第3左側壁34b3については、上記第2、3右側壁34a2、34a3と同じ形状、位置を有し、かつ第2、3右側壁34a2、34a3と対称的に配置されている。
トレイ30の底板33は、平坦に形成されており、その底面(下面)には、前端から後方に向けて平行な2つのガイド溝(不図示)が形成されており、このガイド溝内を板金カバー20の底壁21から突出形成されている一対の突起27a、27bが相対的に移動する。該ガイド溝は、底板33の後端に達しない位置で終わっており、したがって、トレイ30は、空間70内から抜け落ちを防止することができる。また、底板33の前方は、前壁部31の切欠部から連続し、板金カバー20の切欠凹部26に対応して切欠凹部(不図示)が設けられていることが好ましい。この場合、上記2つの平行なガイド溝は、切欠凹部の外側に配置されることが理解されるであろう。
以上述べた前壁部31、後壁部35、右側壁部34a、左側壁部34b、底板33とでカード80を収容するカード収容空間がトレイ30に形成される。
複数のコンタクト40は、挿入されるカード80の外部接点であるパッド81に対応して設けられる。複数のコンタクト40は、コンタクト40各々が前後方向に延在するように、かつ、互に平行にインシュレータ10に固定されている。本実施態様では、カード80の6つのパッド81の配列に対応して、3本のコンタクト40が互に平行に配列され、これと対向するように残りの3本のコンタクト40が互に平行に配列されている。
コンタクト40各々は、先端部41、接点部42、弾性変形部(不図示)、固定部(不図示)、及び端子部43を有している。先端部41は、後述するスライダ60の凹溝62に載置される。該先端部41に続く接点部42は、円弧状に下方に突出し、カード80が存在しないとき、図1(c)に示されるように下方に位置している。該接点部42は、トレイ30が完全に空間70内に装着されると、カードの厚さ分押し上げられた状態で、トレイ30に収容されているカード80のパッド81に所望の接圧で接触する。接点部42に続く弾性変形部は、接点部42が押し上げられたときその変形を吸収するとともに接点部42を下方に付勢する。弾性変形部に続く固定部は、これに限られるものではないが、例えば、インシュレータ10に形成されている固定溝などに圧入固定される。固定部に続く端子部43は、インシュレータ10に設けられている端子用切欠14、16から上方に突出し、カードコネクタ1が取り付けられる電子機器などのボードの印刷回路の外部接点(不図示)に半田付けされ、電気的に接続される。
トレイロック機構50は、上述したように、板金カバー20の左側壁23bに設けられたロック爪24及びトレイ30の第1左側壁34b1に設けられたロック金具37により構成される。本実施例では、トレイロック機構50は、主として金属で作られているが、これに限られるものではなく、例えば、全て合成樹脂で作られていてもよい。
スライダ60は、インシュレータ10と同じ又は異なる絶縁性の合成樹脂からなる板状体であって、インシュレータ10の側壁に設けられているガイド用凹部18に沿って、インシュレータ10に形成されている窓15内を上下動する。スライダ60には、トレイ30の第2右側壁34a2及び第2左側壁34b2が出入可能な一対の右開孔61a及び左開孔61b、及び複数のコンタクト40の先端部41が個々に載置される複数の凹溝62を有する。該スライダ60は、図1(c)に示されるように、カードが存在しないとき、それ自身の重力とコンタクト40の弾性により、ガイド用凹部18の底辺に形成されている停止用段部19に押し付けられ、結果として、底壁21から上方に浮いた状態で保持されている。
ここで、上述した構成を有するカードコネクタ1におけるカード80の装着、取り出し動作に付き説明する。
最初に、図1(a)〜(c)又は図2に示されるように、カードコネクタ1の空間70から引き出されているトレイ30内に、カード80の後端をトレイ30の後壁部に係止させるようにして、カード80を載せる。このとき、カード80に形成されている傾斜面とトレイ30内に形成されている傾斜面39とを合わせることで、カード80は正しい姿勢をとることができる。
次に、図1(a)〜(c)又は図2に示される状態から、トレイ30を後方に押し込んでゆくと、トレイ30の第3右側壁部34a3及び第3左側壁部34b3の後方端傾斜面がスライド60の下に入り込み、スライド60をコンタクト40の弾性力に抗して徐々に押し上げ、トレイ30の押し込みが進むと、スライド60は、左右両側壁部の高さまで上昇する。このようなスライド60の上昇により、トレイ30の押し込みがさらに進んでも、トレイ30に載置されているカード80のパッド81がコンタクト40の接点部42に触れることがない。
カード80の押し込みがさらに進むと、カード80の後端が一対の押圧バネ22a、22bに当接する。押圧バネ22a、22bの弾性力に抗してトレイ30をさらにカードコネクタ1の空間70内に押し込むと、トレイ30に設けられているロック金具37の弾性変形部37cが、ロック爪24に接触し、押し下げられる。トレイ30がカードコネクタ1の空間70内の所定の深さまで完全に押し込まれると、ロック機構を構成しているロック爪24が同じくロック機構を構成しているロック金具37の係合用開孔34b内に係合する。これにより、ロック爪24は、トレイ30がカードコネクタ1の空間70内から抜け出ることが防止される。
一方、カード80後方端に当接している一対の押圧バネ22a、22bは、カード80を前方に押し戻す。トレイ30は、ロック機構50によりカードコネクタ1からの抜け出しを妨げられているので、カード80の前方端82は、トレイ30の前壁部31内側に形成されているリブ32の下に入り込み、前壁部31の内側に押し付けられ、トレイ30内でがたつくことができないようにその位置が固定される。
また、トレイ30がカードコネクタ1の空間70内の所定の深さまで完全に押し込まれたとき、トレイ30の第2右側壁34a2及び第2左側壁34b2は、スライダ60に形成されている、対応する開孔61a、61bの真下にそれぞれ位置するので、スライダ60は、下降することが可能となる。したがって、コンタクト40の接点部42も下降し、コンタクト40は、この時点においてカード80のパッド81に上から接触する。
このように、トレイロック動作、カード固定動作、及びコンタクト接触動作が同時に実行されることで、図3(a)〜(c)に示されるように、カードの装着が完了する。このとき、カード80は、トレイ30にしっかりと固定され、所望の位置に配置される。それにより、コンタクト40がカード80のパッド81の上から接触することができ、従来のカード80の挿入時におけるカード80の後端から始まるコンタクト40との摩擦接触がなくなり、コンタクト40及びパッド81の相互の削れを防止することができる。さらに、コンタクト40とパッド81とは、所望の接圧で電気的に確実に接触することが可能となる。
次に、カード80をカードコネクタ1から取り出すときは、先ず、図7に示されるように、ロック金具37の押圧操作部37aを下方に押し下げる。その結果、ロック金具37の弾性変形部37cも下方に変形し、それにより、ロック爪24とロック金具37の係合用開孔37bとの係合が解除される。したがって、押圧操作部37aを押したまま、トレイ30を前方に向かって引き出せば、トレイ30のカードコネクタ1の空間70から引き出すことが可能となる。このとき、一対の押圧バネ22a、22bの復帰力も加わり、トレイ30の引き出しは容易に行われる。トレイ30を前方に一杯に引き出した後(図1(a)〜(c)参照)、板金カバー20及びトレイ30の前方切欠凹部を介して下からカード80前方部分を押し上げ、傾斜させ、その後カード80の前方部分を摘んでカード80をトレイ30から簡単に取り出すことができる。
カード80取り出し後、カード80が入っていない状態でトレイ30をカードコネクタ1の空間70内に挿入するとき、上記カード装着時と同じ操作を繰り返すが、この場合、一対の押圧バネ22a、22bは、カード80がないため変形することが無く、したがって、無負荷状態のままであり、バネの寿命を縮めることもない。
本発明に係るトレイタイプのカードコネクタであって、このカードコネクタにカードを挿入する直前の状態を示しており、(a)は、上面図、(b)は左側面図、(c)は、(a)のA−A断面図である。 図1に示されるトレイタイプのカードコネクタの斜視図である。 図1のトレイタイプのカードコネクタであって、このカードコネクタにカードを挿入した後の状態を示しており、(a)は、上面図、(b)は左側面図、(c)は、(a)のC−C断面図である。 図1のトレイタイプのカードコネクタの板金カバーの斜視図である。 カード前端とトレイ前壁部との関係を示す図であり、(a)は、図1(c)の円Bで囲まれた部分の拡大図であり、(b)は、図3(c)の円Dで囲まれた部分の拡大図である。 トレイロック機構の動作を説明するための、ロック中の部分拡大断面図である。 図6と同様、トレイロック機構の動作を説明するための、ロック直前又は、ロック解除直後の部分拡大断面図である。 従来の2点接触型コンタクトを示す図である。
符号の説明
1 カードコネクタ
10 インシュレータ
11 上壁
20 板金カバー
21 底壁
22a、22b 押圧バネ
24 ロック爪
30 トレイ
31 前壁部
32 リブ
33 底板
34a 右側壁
34b 左側壁
35 後壁部
37 ロック金具
37a 押圧操作部
38 ロック金具支持部材
40 コンタクト
50 トレイロック機構
60 スライダ
70 (カードコネクタ1の)空間
80 カード
81 パッド(外部接点)

Claims (5)

  1. カードを収容できるトレイと、
    前記トレイが移動可能な空間を有するコネクタ本体と、
    前記コネクタ本体に設けられた複数のコンタクトと、を備えるトレイタイプのカードコネクタであって、
    前記コネクタ本体に、トレイに収容されているカードにのみ当接する付勢部材を設け、
    前記トレイの壁部の内側に、カードと当接するリブを設けることを特徴とするトレイタイプのカードコネクタ。
  2. 前記コネクタ本体は、インシュレータとカバー部材とで形成され、
    前記付勢部材は、前記カバー部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトレイタイプのカードコネクタ。
  3. 前記カバー部材は、金属板からなり、かつ前記付勢部材が該カバー部材から切り起こされ設けられることを特徴とする請求項2に記載のトレイタイプのカードコネクタ。
  4. 前記カバー部材には、ロック爪が設けられ、
    前記トレイには、前記ロック爪に係合する係合用開孔を有する弾性変形可能なロック具が設けられ、
    前記ロック爪と前記ロック具とでトレイをロックするトレイロック機構を構成することを特徴とする請求項2に記載のトレイタイプのカードコネクタ。
  5. 前記コンタクトの先端部を載せて上下動可能なスライダをさらに備え、
    前記トレイの左右の側壁部後方端に傾斜面が形成されるとともに、トレイ挿入完了時に前記スライダが緩く嵌合できる切欠部が前記左右の側壁部に形成され、該トレイの後方への移動により、前記スライダを上昇、下降させ得ることを特徴とする請求項4に記載のトレイタイプのカードコネクタ。
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