JP3155532U - 出没式筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ペン先出没時にペン先を損傷させたり、筆記体のペン先近傍をインキで汚したりするおそれがなく、しかも、部品点数の増加を抑え、安価に提供することが可能な出没式筆記具を提供する。【解決手段】前端にペン先31を保持する筆記体3を軸筒2内部に軸方向に移動可能に収容する。ペン先31を軸筒2の前端孔21より出没自在に構成する。外面に球面状シール部51を有する蓋体5を軸筒2の前端部内部に回動可能に設ける。蓋体5の内面に内側カム部6を形成する。筆記体3のペン先保持部の外面に、内側カム部6と摺接可能な外側カム部4を形成する。ペン先突出過程及びペン先没入過程で、内側カム部6と外側カム部4とを摺接させることにより、蓋体5を回動させて前端孔21を開閉させる。【選択図】 図2
Description
本考案は、出没式筆記具に関する。詳細には、軸筒の前端部内部に球面状シール部を有する蓋体を回動可能に設け、ペン先没入時に前記蓋体が前端孔を閉鎖し、ペン先突出時に前記蓋体が前端孔を開放する出没式筆記具に関する。
従来、特許文献1には、軸筒の前端内部に回転栓体を回転自由に配置し、ペン先出没時に前端開口を開閉させる出没式筆記具が開示されている。
また、特許文献2には、軸筒の内部に、ボール状ドアとカートリッジとの間に、ボール状ドアを回転させるリンクを設けた出没式筆記具が開示されている。
ところが、前記特許文献1の出没式筆記具は、回転栓体を前端開口の閉鎖状態から開口状態にする際、ペン体を回転栓体の回転補助棒に当て、回転栓体を回転させる構造である。そのため、ペン体を損傷させたり、あるいは、回転補助棒に付着したインキがレフィールのペン体近傍に付着し、レフィールのペン体近傍をインキで汚したりするおそれがある。
また、前記特許文献2の出没式筆記具は、ボール状ドアとカートリッジとの間にリンクを介在させるため、部品点数が増加し、組立が複雑になり、安価に提供することが困難である。
本考案は、前記従来の問題点を解決するものであって、ペン先出没時にペン先を損傷させたり、筆記体のペン先近傍をインキで汚したりするおそれがなく、しかも、部品点数の増加を抑え、安価に提供することが可能な出没式筆記具を提供しようとするものである。
本願の第1の考案は、前端にペン先31を保持する筆記体3を軸筒2内部に軸方向に移動可能に収容し、前記ペン先31を前記軸筒2の前端孔21より出没自在に構成し、外面に球面状シール部51を有する蓋体5を軸筒2の前端部内部に回動可能に設け、前記蓋体5を前方に付勢する弾発体7を軸筒2内部に設け、ペン先没入時、前記蓋体5の球面状シール部51を前端孔21に密接させることにより前端孔21を閉鎖し、ペン先突出時、前記蓋体5の球面状シール部51と前端孔21との密接を解除することにより前端孔21を開放してなる出没式筆記具であって、前記蓋体5の内面に内側カム部6を形成し、前記筆記体3のペン先保持部の外面に、前記内側カム部6と摺接可能な外側カム部4を形成し、ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程で、前記内側カム部6と前記外側カム部4とを摺接させることにより、前記蓋体5を回動させて前端孔21を開放し、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程で、前記内側カム部6と前記外側カム部4とを摺接させることにより、前記蓋体5を回動させて前端孔21を閉鎖してなることを特徴とする。
前記第1の考案の出没式筆記具1は、筆記体3のペン先保持部の外面に、内側カム部6と摺接可能な外側カム部4を形成したことにより、ペン先出没時にペン先31が蓋体5に接触することを回避でき、ペン先出没時にペン先31を損傷させたり、筆記体3のペン先31近傍をインキで汚したりすることを防止できる。
また、前記第1の考案の出没式筆記具1は、蓋体5の内面に内側カム部6を形成し、筆記体3のペン先保持部の外面に、前記内側カム部6と摺接可能な外側カム部4を形成し、ペン先没入状態からペン先突出状態に移行する過程における蓋体5の回動作動と、ペン先突出状態からペン先没入状態に移行する過程における蓋体5の回動作動の両方の作動を、内側カム部6と外側カム部4との摺接により行なうことにより、筆記体3と蓋体5との間に、蓋体5を回動させる部品を配置することが不要となるため、部品点数を減少させることができ、組立が簡易となり、安価に提供することが可能となる。
本願の第2の考案は、前記第1の考案において、前記内側カム部6が、第1カム部61と第2カム部62とからなり、前記外側カム部4が、前記第1カム部61と摺接可能な第1摺接部41と、前記第2カム部62と摺接可能な第2摺接部42とからなり、ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程で、前記第1カム部61と前記第1摺接部41とを摺接させることにより、前記蓋体5を回動させて前端孔21を開放し、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程で、前記第2カム部62と前記第2摺接部42とを摺接させることにより、前記蓋体5を回動させて前端孔21を閉鎖してなることを特徴とする。
前記第2の考案の出没式筆記具1は、ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程(即ちペン先突出過程)と、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程(即ちペン先没入過程)とにおいて、内側カム部6と外側カム部4との摺接する箇所が異なる。それにより、内側カム部6及び外側カム部4の形状を高精度に形成することが不要となり、製造が容易となるとともに、製造ばらつきによる蓋体5の作動不良の発生を抑えることができる。
本願の第3の考案は、前記第2の考案において、前記内側カム部6が、蓋体5の内面に一体に形成された突出部からなり、前記内側カム部6の周面に第1カム部61と前記第2カム部62とを形成したことを特徴とする。
前記第3の考案の出没式筆記具1は、蓋体5の内面に内側カム部6を容易に形成できる。例えば、前記第3の考案の出没式筆記具1は、合成樹脂の一体成形により蓋体5の内面に内側カム部6を容易に形成できる。
本願の第4の考案は、前記第2乃至3のいずれかの考案において、前記外側カム部4が、筆記体3の外面に一体に形成した、軸線に対して傾斜した傾斜壁部よりなる第1摺接部41と、筆記体3の外面の前記第1摺接部41から僅かに離れた位置に一体に形成した突起よりなる第2摺接部42とからなることを特徴とする。
前記第4の考案の出没式筆記具1は、筆記体3の外面に外側カム部4を容易に形成できる。例えば、前記第4の考案の出没式筆記具1は、合成樹脂の一体成形により筆記体3の外面に外側カム部4を容易に形成できる。
本願の第5の考案は、前記第1乃至第4のいずれかの考案において、前記内側カム部6を、蓋体5の内面の両側対称位置に、一対、形成し、前記外側カム部4を、筆記体3のペン先保持部の外面の両側対称位置に、一対、形成したことを特徴とする。
前記第5の考案の出没式筆記具1は、安定した蓋体5の回動が得られる。
本願の第6の考案は、前記第1乃至第5のいずれかの考案において、前記筆記体3のペン先保持部の前端部外面に外側カム部4を形成したことを特徴とする。
前記第6の考案の出没式筆記具1は、ペン先没入状態からペン先突出状態までのペン先31の軸方向の移動量(ペン先移動ストローク)をできる限り小さく設定できる。それにより、ペン先31の出没操作が容易となる。前記ペン先出没操作とは、例えば、後端ノック式の場合には、後端のノック体26を前方に押圧する操作であり、回転式の場合には、操作部の回転操作である。さらに、前記第6の考案の出没式筆記具1は、外側カム部4の前端(第2摺接部42の前端外面)とペン先保持部の前端面とを略一致するよう設けることが、一層、ペン先移動ストロークを小さく設定できる点で好ましい。
また、前記第6の考案の出没式筆記具1は、蓋体5の外径をできる限り小さく設定でき、その結果、前記蓋体5を収容する軸筒2の外径を小さくでき、スマートな細身の外観を有する軸筒2が得られる。
本願の第7の考案は、前記第2乃至第6のいずれかの考案において、ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程で、前記第1カム部61と前記第1摺接部41とを摺接させ、且つ、前記第2カム部62と前記第2摺接部42とを非摺接状態にさせ、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程で、前記第2カム部62と前記第2摺接部42とを摺接させ、且つ、前記第1カム部61と前記第1摺接部41とを非摺接状態にさせることを特徴とする。
前記第7の考案の出没式筆記具1は、ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程(即ち前端孔21が開放する過程)で、第2カム部62と第2摺接部42とが、第1カム部61と第1摺接部41との摺接を阻害せず、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程(即ち前端孔21が閉鎖する過程)で、第1カム部61と第1摺接部41とが、第2カム部62と第2摺接部42との摺接を阻害しない。その結果、ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程で、第1カム部61と第1摺接部41との適正な摺接が得られ、且つ、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程で、第2カム部62と第2摺接部42との適正な摺接が得られる。
本願の第8の考案は、前記第1乃至第7のいずれかの考案において、ペン先突出状態で、外側カム部4が内側カム部6よりも前方に位置することを特徴とする。具体的には、本願の第8の考案は、ペン先突出状態で、第1摺接部41が第1カム部61よりも前方に位置し、且つ、第2摺接部42が第2カム部62よりも前方に位置することを特徴とする。
前記第8の考案の出没式筆記具1は、ペン先突出状態で、外側カム部4と内側カム部6とが非摺接状態にある。そのため、前記第8の考案の出没式筆記具1は、ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程で、第1カム部61と第1摺接部41との摺接状態が解除され、蓋体5が過剰に回動することが抑えられ、ペン先31が蓋体5に接触することを回避できる。また、前記第8の考案の出没式筆記具1は、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程で、ペン先31が十分に後退した状態で、第2カム部62と第2摺接部42との摺接が開始され、蓋体5の回動が開始されるため、ペン先31が蓋体5に接触することを回避できる。
本願の第9の考案は、前記第1乃至第8のいずれかの考案において、蓋体5の外面の両側対称位置に外側軸部52を設け、軸筒2の前端部内面の両側対称位置に、前記外側軸部52と係合可能な内側軸部23を設け、前記外側軸部52または前記内側軸部23が凹設され、前記凹設された外側軸部52または前記内側軸部23が、前端孔21の開放方向の蓋体5の回動を規制する第1規制壁部52aと、前端孔21の閉鎖方向の蓋体5の回動を規制する第2規制壁部52bとを備え、前記外側軸部52と前記内側軸部23とを係合させることにより、前記蓋体5を所定範囲内において回動可能に構成したことを特徴とする。
前記第9の考案の出没式筆記具1は、蓋体5の外側軸部52と、軸筒2の内側軸部23とを適正に係合させることができ、蓋体5と軸筒2との容易且つ確実な組み付けが可能となる。
本考案の出没式筆記具によれば、ペン先出没時にペン先を損傷させたり、筆記体のペン先近傍をインキで汚したりするおそれがなく、しかも、部品点数の増加を抑え、安価に提供することが可能となる。
図1乃至図15に、本考案の出没式筆記具の実施の形態を示す。
本実施の形態の出没式筆記具1は、前端にペン先31を備えた筆記体3と、前記筆記体3を内部に収容する軸筒2と、前記軸筒2の前端孔21を開閉する蓋体5と、前記蓋体5を前方に付勢し且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体7とを備える。
本実施の形態の出没式筆記具1は、前端にペン先31を備えた筆記体3と、前記筆記体3を内部に収容する軸筒2と、前記軸筒2の前端孔21を開閉する蓋体5と、前記蓋体5を前方に付勢し且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体7とを備える。
・軸筒
軸筒2は、円筒状に形成され、合成樹脂の成形により得られる。前記軸筒2の後部側壁外面にはクリップが設けられる。前記軸筒2の後端部には、ノック体26が突出される。
軸筒2は、円筒状に形成され、合成樹脂の成形により得られる。前記軸筒2の後部側壁外面にはクリップが設けられる。前記軸筒2の後端部には、ノック体26が突出される。
軸筒2内には、外部からの操作により筆記体3のペン先31を出没させる出没機構(図示せず)が設けられる。本実施の形態では、ペン先突出操作がノック体26の前方への押圧操作であるノック式の出没機構が採用される。具体的には、ペン先突出操作及びペン先没入操作の両操作をノック体26の押圧操作により行なう、ダブルノック式の出没機構が採用される。尚、前記ペン先突出操作がノック体26の前方への押圧操作であるノック式の出没機構は、これ以外に、ペン先没入操作が、軸筒側壁のクリップを径方向外方に持ち上げたり、軸筒側壁のクリップまたは解除ボタンを径方向内方に押圧したりするタイプであってもよい。
・第1シール部
軸筒2の前端には前端孔21が軸方向に貫設される。前記前端孔21を通して、筆記体3のペン先31が出没される。前記前端孔21の内面には環状突部よりなる第1シール部22が形成される。前記第1シール部22に蓋体5が密接される。前記第1シール部22は、弾性材料により形成される。前記弾性材料からなる第1シール部22は、軸筒2を成形する際に同時成形(2色成形)によって得ることが、製造が簡易な点から好ましいが、軸筒2の成形後、弾性材料からなる環状部品を取り付けることによって得ることもできる。
軸筒2の前端には前端孔21が軸方向に貫設される。前記前端孔21を通して、筆記体3のペン先31が出没される。前記前端孔21の内面には環状突部よりなる第1シール部22が形成される。前記第1シール部22に蓋体5が密接される。前記第1シール部22は、弾性材料により形成される。前記弾性材料からなる第1シール部22は、軸筒2を成形する際に同時成形(2色成形)によって得ることが、製造が簡易な点から好ましいが、軸筒2の成形後、弾性材料からなる環状部品を取り付けることによって得ることもできる。
・内側軸部
前記軸筒2の先細状の前端部の内面には、軸方向に延びるリブよりなる内側軸部23が一体に突出形成される。前記内側軸部23は、前記軸筒2の前端部の内面に、軸線に対して対称位置に、一対、形成される。
前記軸筒2の先細状の前端部の内面には、軸方向に延びるリブよりなる内側軸部23が一体に突出形成される。前記内側軸部23は、前記軸筒2の前端部の内面に、軸線に対して対称位置に、一対、形成される。
軸筒2の前端部の内側軸部23の後方の内面には、第1環状突起24が一体に形成される。さらに、前記第1環状突起24の後方の軸筒2内面には第2環状突起25が一体に形成される。前記第1環状突起24にバネ座部材71が後方より乗り越え係止され、それにより、軸筒2の前端部内部から蓋体5が脱落することを防止する。また、ペン先31が没入し且つ前端孔21が閉鎖した状態の時、前記第2環状突起25に筆記体3外面の第2シール部33が環状に密接する。尚、本実施の形態では、筆記体3の外面と軸筒2の内面との確実な密接状態を得るために、筆記体3の外面に環状弾性体を固定し、第2シール部33を設けているが、これ以外にも、本考案では、軸筒2の内面に環状弾性体を固定し、第2シール部を設けることも可能である。
・筆記体
前記筆記体3は、内部にインキを収容した容器32と、前記容器32の前端部に取り付けられるペン先31からなる。本実施の形態では、前記ペン先31は、繊維加工体または多孔質体からなるペン体が採用される。尚、本考案では、前記ペン先31は、これ以外に、例えば、ボールペンチップ、プラスチック押出成形体からなるペン体、前端に切り欠き状スリットを有する金属板製ペン体、毛筆ペン体等、いずれであってもよい。
前記筆記体3は、内部にインキを収容した容器32と、前記容器32の前端部に取り付けられるペン先31からなる。本実施の形態では、前記ペン先31は、繊維加工体または多孔質体からなるペン体が採用される。尚、本考案では、前記ペン先31は、これ以外に、例えば、ボールペンチップ、プラスチック押出成形体からなるペン体、前端に切り欠き状スリットを有する金属板製ペン体、毛筆ペン体等、いずれであってもよい。
本実施の形態では、前記容器32は、円筒状に形成され、合成樹脂の成形により得られる。前記容器32は、小径部32bと、該小径部32bの後方に一体に連設される大径部32aとからなる。前記小径部32bの前端は開口され、前記大径部32aの後端は閉鎖される。前記大径部32a内にはインキを含浸させたインキ吸蔵体が収容され、前記小径部32bの前端開口部にはペン先31が圧入固着される。前記ペン先31は、インキ吸蔵体と直接またはインキ誘導部材を介して接続される。
筆記体3の前端部外面(即ち小径部32bの外面)には、容器32内部に外気を取り込むためのエア孔34が開口される。前記エア孔34は、本実施の形態では前記小径部32bの側壁に開口されているが、これ以外に、小径部32bの前端開口部内面とペン先31外面との間に設けることもできる。
また、本実施の形態では、筆記体3として、インキを含浸したインキ吸蔵体を容器32内に収容するタイプ(いわゆる中綿式)を採用したが、本考案では、これ以外に、容器32内部に直接インキを収容するタイプ(いわゆる直液式)を採用することもできる。
本実施の形態では、容器3の前端部(即ち小径部32b)がペン先保持部となる。これ以外にも、本考案では、前記ペン先保持部は、ペン先31を保持し且つ容器32の前端開口部に固着される、容器3と別部品からなるペン先保持部材の外面に一体に設ける構成であってもよい。即ち、本考案で、ペン先保持部の外面とは、ペン先31の突出部より後方の筆記体3の前部外面をいう。
・第2シール部
前記容器32の大径部32aの前端部外面に環状弾性体が固定され、第2シール部33が設けられる。前記第2シール部33は、少なくともペン先没入時に軸筒2の内面と環状に密接される。それにより、ペン先没入時、前端孔21が閉鎖されると同時に、第2シール部33が軸筒2内面の第2環状突起25と環状に密接される。前記第2シール部33は、弾性材料からなる環状部材であり、容器32を成形する際に同時成形(2色成形)によって得ることが、製造が簡易な点から好ましいが、容器32の成形後、弾性材料からなる環状部材を取り付けることによって得ることもできる。
前記容器32の大径部32aの前端部外面に環状弾性体が固定され、第2シール部33が設けられる。前記第2シール部33は、少なくともペン先没入時に軸筒2の内面と環状に密接される。それにより、ペン先没入時、前端孔21が閉鎖されると同時に、第2シール部33が軸筒2内面の第2環状突起25と環状に密接される。前記第2シール部33は、弾性材料からなる環状部材であり、容器32を成形する際に同時成形(2色成形)によって得ることが、製造が簡易な点から好ましいが、容器32の成形後、弾性材料からなる環状部材を取り付けることによって得ることもできる。
尚、本実施の形態では、筆記体3の外面と軸筒2の内面との確実な密接状態を得るために、筆記体3の外面に環状弾性体を固定し、筆記体3の外面に第2シール部33を形成している。本考案では、前記筆記体3の外面に環状弾性体を固定する代わりに、軸筒2の内面に環状弾性体を固定し、軸筒2の内面に第2シール部33を形成することも可能である。前記軸筒2の内面に固定する環状弾性体は、軸筒2を成形する際に同時成形(2色成形)によって得ることが、製造が簡易な点から好ましいが、軸筒2の成形後、環状弾性体を取り付けることによって得ることもできる。
・外側カム部
前記ペン先保持部の前端部外面には、外側カム部4が一体に形成される。前記外側カム部4は、前記ペン先保持部の前端部外面の軸線に対する両側対称位置に、一対、形成される。前記外側カム部4は、筆記体3の軸方向の移動(即ちペン先31の軸方向の移動)に伴い、軸方向に移動する。
前記ペン先保持部の前端部外面には、外側カム部4が一体に形成される。前記外側カム部4は、前記ペン先保持部の前端部外面の軸線に対する両側対称位置に、一対、形成される。前記外側カム部4は、筆記体3の軸方向の移動(即ちペン先31の軸方向の移動)に伴い、軸方向に移動する。
前記外側カム部4は、第1摺接部41と第2摺接部42とからなる。前記第1摺接部41は、筆記体3の軸線に対して傾斜した傾斜壁部よりなる。前記傾斜壁部は、切欠により形成される。前記第2摺接部42は、ピン状(具体的には円柱状)の突起よりなる。前記第2摺接部42は、前記傾斜壁部よりなる第1摺接部41の後端より前方に離れた位置に形成される。第1摺接部41と第2摺接部42との間には隙間が形成される。前記隙間の幅は、蓋体5の内側カム部6の第1カム部61と第2カム部62との最大距離(即ち内側カム部6の最大厚み)より大きく設定される。それにより、前記第1摺接部41と第2摺接部42との間の隙間を前記内側カム部6が通過可能に構成される。
・蓋体
蓋体5は、全体が球面状の外面を備え、合成樹脂の成形により得られる。蓋体5は、一端に形成される底壁部と、前記底壁部に一体に連設される2つの側壁部とからなる。前記2つの側壁部の間に貫通溝53が形成され、前記貫通溝53が、前記蓋体5の底壁部の反対側において開口される。底壁部の外面には、第1シール部22と環状に密接可能な球面状シール部51が形成される。
蓋体5は、全体が球面状の外面を備え、合成樹脂の成形により得られる。蓋体5は、一端に形成される底壁部と、前記底壁部に一体に連設される2つの側壁部とからなる。前記2つの側壁部の間に貫通溝53が形成され、前記貫通溝53が、前記蓋体5の底壁部の反対側において開口される。底壁部の外面には、第1シール部22と環状に密接可能な球面状シール部51が形成される。
・内側カム部
蓋体5の側壁部の対向する内面には、細長状の突出部からなる内側カム部6が一体に形成される。前記内側カム部6は、2つの側壁部の内面の両側対称位置に、一対、形成される。前記内側カム部6は、突出部の外周面の底壁部の反対側に形成される第1カム部61と、突出部の外周面の底壁部側に形成される第2カム部62とからなる。前記第1カム部61は、円弧状に膨出した形状を有し、前記第2カム部62は、略くの字状に膨出した形状を有する。前記第1カム部61と第1摺接部41、及び第2カム部62と第2摺接部42は、円滑な摺接が可能なよう、互いに点接触または線接触するように設定される。
蓋体5の側壁部の対向する内面には、細長状の突出部からなる内側カム部6が一体に形成される。前記内側カム部6は、2つの側壁部の内面の両側対称位置に、一対、形成される。前記内側カム部6は、突出部の外周面の底壁部の反対側に形成される第1カム部61と、突出部の外周面の底壁部側に形成される第2カム部62とからなる。前記第1カム部61は、円弧状に膨出した形状を有し、前記第2カム部62は、略くの字状に膨出した形状を有する。前記第1カム部61と第1摺接部41、及び第2カム部62と第2摺接部42は、円滑な摺接が可能なよう、互いに点接触または線接触するように設定される。
・外側軸部
前記2つの側壁部の外面には、外側軸部52が凹設される。前記外側軸部52は、蓋体5の外面の両側対称位置に、一対、形成される。前記外側軸部52に、前記軸筒2の内面の内側軸部23が係合する。前記外側軸部52は、略90度の角度をなすように配置された第1規制壁部52aと第2規制壁部52bとを備える。前記第1規制壁部52aに、前記リブよりなる内側軸部23の側壁が当接し、それにより、前端孔21の開放方向の蓋体5の回動が規制される[図10(2)参照]。前記第2規制壁部52bに、前記リブよりなる内側軸部23の反対側の側壁が当接し、それにより、前端孔21の閉鎖方向の蓋体5の回動が規制される[図10(1)参照]。
前記2つの側壁部の外面には、外側軸部52が凹設される。前記外側軸部52は、蓋体5の外面の両側対称位置に、一対、形成される。前記外側軸部52に、前記軸筒2の内面の内側軸部23が係合する。前記外側軸部52は、略90度の角度をなすように配置された第1規制壁部52aと第2規制壁部52bとを備える。前記第1規制壁部52aに、前記リブよりなる内側軸部23の側壁が当接し、それにより、前端孔21の開放方向の蓋体5の回動が規制される[図10(2)参照]。前記第2規制壁部52bに、前記リブよりなる内側軸部23の反対側の側壁が当接し、それにより、前端孔21の閉鎖方向の蓋体5の回動が規制される[図10(1)参照]。
・弾発体
軸筒2内部の蓋体5の後方に、圧縮コイルスプリングよりなる弾発体7が収容配置される。前記弾発体7の前端は、環状のバネ座部材71が取り付けられる。前記バネ座部材71が蓋体5の球面状の外面を回動可能に保持し、前記バネ座部材71を介して弾発体7の弾発力により蓋体5が前方に常時付勢される。それにより、前記蓋体5の外面が前端孔21内面の第1シール部22に常時密接状態で、蓋体5が回動可能となる。一方、前記弾発体7の後端は、筆記体3の外面の段部に当接され(具体的には第2シール部33に当接され)、筆記体3が後方に常時付勢される。尚、本実施の形態では、蓋体5と弾発体7との間にバネ座部材71を設けているが、本考案では、これ以外にも、圧縮コイルスプリングからなる弾発体の前端に座巻部を設け、該座巻部を蓋体5の球面状の外面に直接、当接させる構成でもよい。
軸筒2内部の蓋体5の後方に、圧縮コイルスプリングよりなる弾発体7が収容配置される。前記弾発体7の前端は、環状のバネ座部材71が取り付けられる。前記バネ座部材71が蓋体5の球面状の外面を回動可能に保持し、前記バネ座部材71を介して弾発体7の弾発力により蓋体5が前方に常時付勢される。それにより、前記蓋体5の外面が前端孔21内面の第1シール部22に常時密接状態で、蓋体5が回動可能となる。一方、前記弾発体7の後端は、筆記体3の外面の段部に当接され(具体的には第2シール部33に当接され)、筆記体3が後方に常時付勢される。尚、本実施の形態では、蓋体5と弾発体7との間にバネ座部材71を設けているが、本考案では、これ以外にも、圧縮コイルスプリングからなる弾発体の前端に座巻部を設け、該座巻部を蓋体5の球面状の外面に直接、当接させる構成でもよい。
・ペン先突出作動
本実施の形態の出没式筆記具1のペン先突出作動を図12及び図13に示す。
本実施の形態の出没式筆記具1をペン先没入状態からペン先突出状態にするために、弾発体7の弾発力に抗してノック体26を前方に押圧すると、軸筒2内部を筆記体3が前方に移動し、その筆記体3の前方移動に伴い外側カム部4が前方に移動し、最初に、第1カム部61と第1摺接部41が当接する[図12(1)〜図12(2)参照]。そして、筆記体3が前方に移動するに従って、第1カム部61が第1摺接部41に沿って摺接する。前記第1カム部61と第1摺接部41の摺接に伴い、第1摺接部41が第1カム部61を前方且つ径方向外方に押圧する。それにより、蓋体5が回動し(図面では反時計回り)、前端孔21の第1シール部22と蓋体5の球面状シール部51との密接が解除され、蓋体5の貫通溝53と前端孔21が連通し、前端孔21が次第に大きく開放される[図12(3)〜図13(1)参照]。そして、第1カム部61と第1摺接部41との摺接が終了し、第1カム部61が第1摺接部41から離れる[図13(2)参照]。そして、第1摺接部41が第1カム部61よりも前方に移動し、前記開放された前端孔21からペン先31が外部に突出され、出没機構のペン先突出状態が維持され、筆記使用可能となる[図13(3)参照]。
本実施の形態の出没式筆記具1のペン先突出作動を図12及び図13に示す。
本実施の形態の出没式筆記具1をペン先没入状態からペン先突出状態にするために、弾発体7の弾発力に抗してノック体26を前方に押圧すると、軸筒2内部を筆記体3が前方に移動し、その筆記体3の前方移動に伴い外側カム部4が前方に移動し、最初に、第1カム部61と第1摺接部41が当接する[図12(1)〜図12(2)参照]。そして、筆記体3が前方に移動するに従って、第1カム部61が第1摺接部41に沿って摺接する。前記第1カム部61と第1摺接部41の摺接に伴い、第1摺接部41が第1カム部61を前方且つ径方向外方に押圧する。それにより、蓋体5が回動し(図面では反時計回り)、前端孔21の第1シール部22と蓋体5の球面状シール部51との密接が解除され、蓋体5の貫通溝53と前端孔21が連通し、前端孔21が次第に大きく開放される[図12(3)〜図13(1)参照]。そして、第1カム部61と第1摺接部41との摺接が終了し、第1カム部61が第1摺接部41から離れる[図13(2)参照]。そして、第1摺接部41が第1カム部61よりも前方に移動し、前記開放された前端孔21からペン先31が外部に突出され、出没機構のペン先突出状態が維持され、筆記使用可能となる[図13(3)参照]。
・ペン先没入作動
本実施の形態の出没式筆記具1のペン先没入作動を図14及び図15に示す。
本実施の形態の出没式筆記具1をペン先突出状態からペン先没入状態にするために、ノック体26を前方に押圧すると、出没機構のペン先突出状態が解除され、弾発体7の弾発力により、軸筒2内部を筆記体3が後方に移動する。筆記体3が後方に移動することにより、筆記体3のペン先31が軸筒2内に没入し、その後、第2カム部62と第2摺接部42とが当接する[図14(1)〜図14(2)参照]。さらに、筆記体3の後方移動に従って、第2摺接部42が第2カム部62に沿って摺接する。前記第2摺接部42と第2カム部62との摺接に伴い、第2摺接部42が第2カム部62を後方且つ径方向内方に押圧する。それにより、蓋体5が回動し(図面では時計回り)、蓋体5の貫通溝53と前端孔21との連通状態が次第に解除され、前端孔21が次第に閉鎖される[図14(3)〜図15(2)参照]。そして、最後に前端孔21の第1シール部22と蓋体5の球面状シール部51とが環状に密接し、前端孔21が完全に閉鎖される[図15(3)参照]。このとき、筆記体3の外面と軸筒2の内面(具体的には筆記体3外面の第2シール部33と軸筒2内面の第2環状突起25)とが環状に密接し、前記前端孔21の第1シール部22と第2シール部33との間に、密封空間を構成でき、前記密封空間に、筆記体3のペン先突出部及びエア孔34の開口部を収容する。それにより、ペン先没入状態(非筆記使用時)のペン先31及びエア孔34からのインキの蒸発を防止できる。
本実施の形態の出没式筆記具1のペン先没入作動を図14及び図15に示す。
本実施の形態の出没式筆記具1をペン先突出状態からペン先没入状態にするために、ノック体26を前方に押圧すると、出没機構のペン先突出状態が解除され、弾発体7の弾発力により、軸筒2内部を筆記体3が後方に移動する。筆記体3が後方に移動することにより、筆記体3のペン先31が軸筒2内に没入し、その後、第2カム部62と第2摺接部42とが当接する[図14(1)〜図14(2)参照]。さらに、筆記体3の後方移動に従って、第2摺接部42が第2カム部62に沿って摺接する。前記第2摺接部42と第2カム部62との摺接に伴い、第2摺接部42が第2カム部62を後方且つ径方向内方に押圧する。それにより、蓋体5が回動し(図面では時計回り)、蓋体5の貫通溝53と前端孔21との連通状態が次第に解除され、前端孔21が次第に閉鎖される[図14(3)〜図15(2)参照]。そして、最後に前端孔21の第1シール部22と蓋体5の球面状シール部51とが環状に密接し、前端孔21が完全に閉鎖される[図15(3)参照]。このとき、筆記体3の外面と軸筒2の内面(具体的には筆記体3外面の第2シール部33と軸筒2内面の第2環状突起25)とが環状に密接し、前記前端孔21の第1シール部22と第2シール部33との間に、密封空間を構成でき、前記密封空間に、筆記体3のペン先突出部及びエア孔34の開口部を収容する。それにより、ペン先没入状態(非筆記使用時)のペン先31及びエア孔34からのインキの蒸発を防止できる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、筆記体3の容器32前端からのペン先31の突出長さ、筆記体3の外面の外側カム部4の位置や形状、蓋体5の内面の内側カム部6の位置や形状、または蓋体3の底壁部内面の位置や形状等が、適宜設定される。それにより、本実施の形態の出没式筆記具1は、ペン先突出過程及びペン先没入過程で、ペン先31は蓋体5に接触しないよう設定される。そのため、ペン先31の損傷やペン先31近傍のインキ汚れの発生を防止できる。
1 出没式筆記具
2 軸筒
21 前端孔
22 第1シール部
23 内側軸部
24 第1環状突起
25 第2環状突起
26 ノック体
3 筆記体
31 ペン先
32 容器
32a 大径部
32b 小径部(ペン先保持部)
33 第2シール部
34 エア孔
4 外側カム部
41 第1摺接部
42 第2摺接部
5 蓋体
51 球面状シール部
52 外側軸部
52a 第1規制壁部
52b 第2規制壁部
53 貫通溝
6 内側カム部
61 第1カム部
62 第2カム部
7 弾発体
71 バネ座部材
2 軸筒
21 前端孔
22 第1シール部
23 内側軸部
24 第1環状突起
25 第2環状突起
26 ノック体
3 筆記体
31 ペン先
32 容器
32a 大径部
32b 小径部(ペン先保持部)
33 第2シール部
34 エア孔
4 外側カム部
41 第1摺接部
42 第2摺接部
5 蓋体
51 球面状シール部
52 外側軸部
52a 第1規制壁部
52b 第2規制壁部
53 貫通溝
6 内側カム部
61 第1カム部
62 第2カム部
7 弾発体
71 バネ座部材
Claims (9)
- 前端にペン先を保持する筆記体を軸筒内部に軸方向に移動可能に収容し、前記ペン先を前記軸筒の前端孔より出没自在に構成し、外面に球面状シール部を有する蓋体を軸筒の前端部内部に回動可能に設け、前記蓋体を前方に付勢する弾発体を軸筒内部に設け、ペン先没入時、前記蓋体の球面状シール部を前端孔に密接させることにより前端孔を閉鎖し、ペン先突出時、前記蓋体の球面状シール部と前端孔との密接を解除することにより前端孔を開放してなる出没式筆記具であって、前記蓋体の内面に内側カム部を形成し、前記筆記体のペン先保持部の外面に、前記内側カム部と摺接可能な外側カム部を形成し、ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程で、前記内側カム部と前記外側カム部とを摺接させることにより、前記蓋体を回動させて前端孔を開放し、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程で、前記内側カム部と前記外側カム部とを摺接させることにより、前記蓋体を回動させて前端孔を閉鎖してなることを特徴とする出没式筆記具。
- 前記内側カム部が、第1カム部と第2カム部とからなり、前記外側カム部が、前記第1カム部と摺接可能な第1摺接部と、前記第2カム部と摺接可能な第2摺接部とからなり、ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程で、前記第1カム部と前記第1摺接部とを摺接させることにより、前記蓋体を回動させて前端孔を開放し、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程で、前記第2カム部と前記第2摺接部とを摺接させることにより、前記蓋体を回動させて前端孔を閉鎖してなる請求項1記載の出没式筆記具。
- 前記内側カム部が、蓋体の内面に一体に形成された突出部からなり、前記内側カム部の周面に第1カム部と前記第2カム部とを形成した請求項2記載の出没式筆記具。
- 前記外側カム部が、筆記体の外面に一体に形成した、軸線に対して傾斜した傾斜壁部よりなる第1摺接部と、筆記体の外面の前記第1摺接部から僅かに離れた位置に一体に形成した突起よりなる第2摺接部とからなる請求項2または3記載の出没式筆記具。
- 前記内側カム部を、蓋体の内面の両側対称位置に、一対、形成し、前記外側カム部を、筆記体のペン先保持部の外面の両側対称位置に、一対、形成した請求項1乃至4のいずれかに記載の出没式筆記具。
- 前記筆記体のペン先保持部の前端部外面に外側カム部を形成した請求項1乃至5のいずれかに記載の出没式筆記具。
- ペン先没入状態からペン先突出状態にする過程で、前記第1カム部と前記第1摺接部とを摺接させ、且つ、前記第2カム部と前記第2摺接部とを非摺接状態にさせ、ペン先突出状態からペン先没入状態にする過程で、前記第2カム部と前記第2摺接部とを摺接させ、且つ、前記第1カム部と前記第1摺接部とを非摺接状態にさせる請求項2乃至6のいずれかに記載の出没式筆記具。
- ペン先突出状態で、外側カム部が内側カム部よりも前方に位置する請求項1乃至7のいずれかに記載の出没式筆記具。
- 蓋体の外面の両側対称位置に外側軸部を設け、軸筒の前端部内面の両側対称位置に、前記外側軸部と係合可能な内側軸部を設け、前記外側軸部または前記内側軸部が凹設され、前記凹設された外側軸部または前記内側軸部が、前端孔の開放方向の蓋体の回動を規制する第1規制壁部と、前端孔の閉鎖方向の蓋体の回動を規制する第2規制壁部とを備え、前記外側軸部と前記内側軸部とを係合させることにより、前記蓋体を所定範囲内において回動可能に構成した請求項1乃至8のいずれかに記載の出没式筆記具。
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CN106457877A (zh) * | 2014-07-02 | 2017-02-22 | 株式会社樱花彩色笔 | 涂敷用具 |
JP2018167472A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 株式会社パイロットコーポレーション | 万年筆 |
-
2009
- 2009-09-09 JP JP2009006453U patent/JP3155532U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011173407A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-09-08 | Pentel Corp | 出没式筆記具 |
JP5725248B1 (ja) * | 2013-09-09 | 2015-05-27 | ジュ チョン,クァン | 乾き防止装置を備えた出没タイプ筆記具{slidetypewritingtoolshavingdeviceforpreventingdryness} |
CN106457877A (zh) * | 2014-07-02 | 2017-02-22 | 株式会社樱花彩色笔 | 涂敷用具 |
CN106457877B (zh) * | 2014-07-02 | 2018-08-28 | 株式会社樱花彩色笔 | 涂敷用具 |
JP2016016610A (ja) * | 2014-07-09 | 2016-02-01 | プラス株式会社 | 塗布膜転写具 |
JP2018167472A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 株式会社パイロットコーポレーション | 万年筆 |
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