JP2010105172A - ノック式の加圧筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノック体の押圧操作によって加圧するノック式の加圧筆記具において、加圧状態を解除する時に、インキ収容管内を加圧した密封空間部の容積をほとんど増加することなく密封空間部を開放するようにする。
【解決手段】ノック体7の内部に、外側部に係止突部24を設けたシリンダー25を、係止突部24をノック体7の側部に設けた係止孔26に係止して、ノック体7に対して前後に移動可能に挿着する。筆記体5の後端部に密接状態でピストン16を設けて、ピストン16がシリンダー25の内部を前後に移動可能に筆記体5を配する。ピストン16とシリンダー25との間にVパッキン28を設けて第1密閉部29を形成する。ノック体7が前進することで、シリンダー25の後端部30が密閉され第2密閉部34となるように第2の弾性リング32を設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、インキを充填した筆記体の後端部に、ノック体への押圧操作により筆記体の筆記先端部を軸筒先端開口部より出没するノック式出没機構と、筆記体のインキ収容管の後方空間部を加圧する加圧機構を具備した、ノック式の加圧筆記具に関する。
従来、インキを充填した筆記体の後端部に、ノック体への押圧操作により筆記体の筆記先端部を軸筒先端開口部より出没するノック式出没機構と、筆記体のインキ収容管の後方空間部を加圧する加圧機構を具備した、ノック式の加圧筆記具は知られている。例えば、特開2000−335173号公報には、ノック機構の押出し操作および押出解除操作に連動させて出没可能にしてなるボールペンにおいて、後端部側を開放させてなるインキが充填されたインキ充填管と、該インキ充填管の開放後端部に設けた加圧ポンピング機構とを有し、加圧ポンピング機構は、前記ノック機構の押出し操作に連動させて前記インキ充填管内を加圧状態にポンピングし密封維持可能にするという技術が記載されている。
前記したようなノック式の加圧機構を有する筆記具においては、ノック機構の押出解除操作に連動してインキ充填管内の加圧状態を解除するが、例えば前記の開示された技術では、可動部材32がガイドブッシュ31内を後退し、可動部材32に形成した通気溝33にてインキ充填管21内の加圧密封状態を開放する。インキ充填管21内の加圧密封状態が開放されるまでは、可動部材32が後退するので、後退した可動部材32の部分のインキ充填管21内の容積は増加することになり負圧状態となる。したがって、筆記によるインキの消費により加圧されたインキ充填管21内が大気圧近傍に達していると、前記状態時において、大気圧よりも気圧の低い負圧状態となってしまい、インキ充填管21内に充填されたインキがインキ充填管の後端側に逆流してしまい、後の筆記性能に影響が出たり、インキ充填管21の後端から流出して、軸筒内をインキで汚してしまうという問題が発生する恐れがあった。
特開2000−335173号公報
本発明は、ノック体への押圧操作により、軸筒内にばねにより後方に付勢状態で収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させるノック式出没機構と、筆記体のインキ収容管の後方空間部を加圧する加圧機構を具備したノック式の加圧筆記具において、加圧状態を解除する時に、インキ収容管内を加圧した密封空間部の容積をほとんど増加することなく密封空間部を開放することが可能なノック式の加圧筆記具を得るものである。
本発明は、
「1.ノック体への押圧操作により、軸筒内に、ばねにより後方に付勢状態で収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させるノック式出没機構と、筆記体のインキ収容管の後方空間部を加圧する加圧機構を具備したノック式の加圧筆記具であって、前記加圧機構が、ノック体の内部に、前後を開口し外側部に係止突部を設けたシリンダーを、係止突部をノック体の側部に内外を貫通させて設けた係止突部の軸心方向の長さより長い距離を有する係止孔に係止して、ノック体に対して前後に移動可能に挿着し、筆記体の後端部の外側部に、筆記体と一体または別部材で周状に密接状態でピストンを設け、筆記体を、シリンダーの内部にピストンを位置させてシリンダーに対して前後に移動可能に配し、ピストンの外側面とシリンダーの内側面との間に第1の弾性リングを配して第1密閉部を形成し、シリンダーの後端部またはノック体の内壁あるいはノック体内に連接して設けた部材に第2の弾性リングを設け、一端をピストンに当接し他端をノック体またはノック体の内部に連接して設けた部材に当接したノック体を後方へ付勢する第2ばねを配してなる構造で、ノック体が前進することで、第2の弾性リングがノック体の内壁あるいはノック体内に連接して設けた部材またはシリンダーの後端部に当接して第2密閉部を形成するとともに、第1密閉部および第2密閉部によりシリンダー内に密封空間部を形成し、ピストンが軸筒の内壁または軸筒内に設けた部材に当接して前進を阻止されてシリンダーおよびノック体が前進可能とし、ノック体の後退時に、シリンダーが、該シリンダーの係止突部がノック体の係止孔の前方の縁部に押圧されて後退することを特徴とする、ノック式の加圧筆記具。
2.前記第1の弾性リングが、VパッキンまたはYパッキンであり、拡開したパッキン部分を軸筒の後端側に向けて配してなる、前記1項に記載のノック式の加圧筆記具。
3.前記ノック式出没機構が、ノック体の外周部に設けた係止部と軸筒に付設したクリップの玉部に設けた被係止部とで構成され、係止部を軸筒の外周部に設けたスライド孔より外方に突出させ、ノック体への押圧操作によりノック体が前進して、係止部を被係止部に係止することで、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部からの突出を維持してなる構造である、前記1項または2項に記載のノック式の加圧筆記具。」
である。
本発明のノック式の加圧筆記具では、ノック式出没機構については、特に特定されない。従来より知られている機構のものを採用することができる。ノック式出没機構としては、例えば、カム溝、固定カム、回転カムおよびノック体とで構成される構造のものや、軸筒の外側部に設けた係止孔にノック体に設けた係止突部を係止することで、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部からの突出を維持してなる構造のものや、ノック体の外周部に設けた係止部と軸筒に付設したクリップの玉部に設けた被係止部とで構成され、係止部を軸筒の外周部に設けたスライド孔より外方に突出させ、ノック体への押圧操作によりノック体が前進して、係止部を被係止部に係止することで、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部からの突出を維持してなる構造のものを採用することができる。
本発明のノック式の加圧筆記具においては、筆記体を後方へ付勢するための第1ばねの取付荷重と、ノック体を後方へ付勢する第2ばねの取付荷重との大小関係は問題とならない。先ず、
第1ばねにおける取付荷重<第2ばねにおける取付荷重
の場合の各部材の動作について簡単に説明すると、ノック体を押圧すると、ノック体の前進に連動して筆記体およびピストンが前進し、ピストンの前進にともない第1の弾性リングとの抵抗力によりシリンダーも前進する。ノック式出没機構により筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から突出して維持するが、その際、ピストンが軸筒の内壁または軸筒内に設けた部材に当接して前進を阻止されるので、シリンダーも前進することがなく、ノック体のみが前進可能となり、第2の弾性リングがノック体の内壁面あるいはノック体の内部に配した部材またはシリンダーの後端部に当接して第2密閉部を形成する。またさらにノック体が前進すると、第2の弾性リングに押圧されて、シリンダーもノック体とともに前進し、第1密閉部および第2密閉部により形成されたシリンダー内の密封空間部は容積が減少し、加圧される。
ノック体の後退時には、第2ばねの付勢力により、先ず、ノック体のみが後退し、第2の弾性リングがノック体の内壁面あるいはノック体の内部に配した部材またはシリンダーの後端部から離間し、第2密閉部を開放するので、前記密封空間部は開口する。次に、シリンダーが、該シリンダーの係止突部がノック体の係止孔の前方縁部に当接するので、ノック体に連動して後退するが、前記密封空間部は開口しているので、容積の増加による減圧が起こらない。次に、第1ばねの付勢力より筆記体とピストンが後退して、元の位置に戻る。
次に、
第1ばねにおける取付荷重>第2ばねにおける取付荷重
の場合の各部材の動作について簡単に説明すると、ノック体を押圧すると、ノック体のみが前進し、第2の弾性リングがノック体の内壁面あるいはノック体の内部に配した部材またはシリンダーの後端部に当接して第2密閉部を形成する。さらにノック体が前進することにより、シリンダーが第2の弾性リングにより押圧され、ノック体の前進に連動してシリンダーも前進し、またさらにノック体が前進すると、第2の弾性リングに押圧されて、シリンダーもノック体とともに前進し、第1密閉部および第2密閉部により形成されたシリンダー内の密封空間部は容積が減少し、加圧される。さらに、ノック体とシリンダーがともに前進すると、第2ばねの付勢力によりピストンおよび筆記体も前進して、ノック式出没機構により筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部から突出して維持する。その際、ピストンの先端部が軸筒の内壁または軸筒内に配した部材に当接する。
ノック体の後退時には、前記の場合と同様に、先ず、ノック体のみが後退し、第2の弾性リングがノック体の内壁面あるいはノック体の内部に配した部材またはシリンダーの後端部から離間し、第2密閉部を開放するので、前記密封空間部は開口し、前記密封空間部における容積の増加にともなう減圧が起こらない。
本発明において、前進とは、軸筒の先端開口部方向に移動することであり、その反対方向への移動を後退という。
本発明における第1の弾性リングおよび第2の弾性リングは、密閉性を考慮して、弾性変形可能なブチルゴム、フッ素ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、その他合成ゴム、熱可塑性エラストマー等、一般的に知られている材質の弾性体のなかから、空気透過量による密閉性を考慮して、適宜選択すればよいが、難空気透過性または非空気透過性の弾性体を用いることがよく、エピクロルヒドリンゴム(CO)を用いることが最も好適である。
本発明は、ノック体への押圧操作により、軸筒内にばねにより後方に付勢状態で収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させるノック式出没機構と、筆記体のインキ収容管の後方空間部を加圧する加圧機構を具備したノック式の加圧筆記具において、加圧状態を解除する時に、インキ収容管内を加圧した密封空間部の容積をほとんど増加することなく密封空間部を開放可能なノック式の加圧筆記具を得ることができた。
本発明ノック式の加圧筆記具は前記した構造なので、筆記体を後方へ付勢するためのばねにおける取付荷重と、ノック体を後方へ付勢する第2ばねにおける取付荷重との大小関係を問題とすることなく、加圧状態を解除する時に、インキ収容管内を加圧した密封空間部の容積をほとんど増加することなく密封空間部を開放することができ、各部材の動作においてばねの取付荷重を設定する必要がないので、設計上の煩わしさがない。
請求項2に係る発明とすることで、シリンダーがピストンに対して後退する際に、VパッキンまたはYパッキンの拡開したパッキン部分のシリンダーに当接部分が内側に変形するので、パッキンによる抵抗力が弱まり、スムーズに後退することができる利点がある。
請求項3に係る発明とすることで、ノック式出没機構の構造が簡単で複雑でないので、容易に組立を行なうことができ製造コストの面や、軸筒の外径のスリム化において有利となる利点がある。
本発明のノック式の加圧筆記具は、加圧機構を、筆記体の後端部に配したピストンと、インキ収容管の後方空間部を加圧するためのシリンダーで構成し、ノック体への押圧操作により、シリンダーがピストンに対して前進することで、インキ収容管の後方空間部を密封空間部とするとともに加圧し、シリンダーがピストンに対して後退することで前記密封空間部が開放する構造とするものである。
本発明のノック式の加圧筆記具の実施例を図面を用いて説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
図1〜図6に示すノック式の加圧筆記具1は、前軸2と後軸3を螺着して軸筒4を構成してある。筆記体5のインキ収容管6の後方には、従来から知られているノック式出没機構が配してある。ノック式出没機構について簡単に説明すると、ノック体7を前軸の先端開口部2a方向に押圧すると、ノック体7の外壁に形成した係止部8が、クリップ9の先端部9aに設けた玉部10に形成した被係止部11に係止して、筆記体5の筆記先端部12を、前軸の先端開口部2aから突出した状態で維持し、クリップの後端部9bを押圧して、係止部8の被係止部11への係止を解除すると、ノック体7が後退することで、筆記体5の筆記先端部12が前軸の先端開口部2a内に没入する構造のものである。なお、本実施例におけるクリップ9の後端部9bにはばね13が装着してあり、常にクリップ9の玉部10が軸筒4側に押圧された状態にしてある。クリップ9の後端部9bを押圧することにより、クリップ10と後軸3との連結部Rを支点とし、クリップ9の玉部10を後軸3の外壁面から離間可能としてある。
本実施例における加圧機構は、先ず、筆記体5のインキ収容管6の後端部(図1において右側方向)には、図3に示すような、円筒部14と該円筒部14の後端に扁平の棒状のガイド部15を連接した形状のピストン16を装着してある。ガイド部15は、ノック体7を後方へ付勢するためのばねを配した際に、ばねが軸径方向に変位しないようにするためのものである。前記円筒部14は、ガイド部15と反対側の開口した先端を有する第1円筒部14aと、該第1円筒部14aより外径が小径な第2円筒部14bと、該第2円筒部14bより外径が小径な第3円筒部14cと、該第3円筒部14cより外径が小径な第4円筒部14dとの4段からなり、第3円筒部14cの外側部には、凹溝に形成した弾性リング用固定部17が周状に設けてあり、第4円筒部14dには内外を連通する連通孔18を対向した2カ所に設けてある。円筒部14の内部も、外径に対応した形状となっている。
ピストン16の内部には、インキ収容管6の後端部を、第3円筒部14cの後端(図3の(a)において右側方向)に形成した、第4円筒部14dにおける内径と同径に突出した突起部を周状に隣同士離間して設けて形成した突き当て部19に突き当てて着脱自在に挿入してある。また、第2円筒部14bの内部には、該第2円筒部14bの内径より小径としたOリング取付部20を設けてあり、該Oリング取付部20にOリング21を配してインキ収容管6の外側面に密接状態で装着してある。Oリング21の前方(図1において左側方向)には,Oリングストッパー22を設けて、筆記体5をピストン16より抜き出す際に、Oリング21が抜け落ちないようにしてある。
図1に示すように、前軸2とOリングストッパー22との間にばね23を張架して、筆記体5およびピストン16を後方(図1において右側方向)に付勢してある。
図4に示すような前後を開口し外側に係止突部24を設けたシリンダー25を、ピストン16を覆うように、ピストン16に対して前後動可能に、ピストン16に形成した連通孔18を塞ぐことのないように配し、また、前記係止突部24を、図5に示すようにノック体7の側部に内外を貫通させて設けた前記係止突部24の軸心方向の長さより長い距離を有する係止孔26に係止して、ノック体7の内部に、ノック体7に対して前後に移動可能に遊嵌してある。
シリンダー25は、図4に示すように、外径および内径が大径な大径部25aと中径な中径部25bと小径な小径部25cの3段で構成された形状としてあり、前記係止突部24は小径部25cに形成してあり、中径部25bと小径部25cをノック体7が被覆するように、シリンダー25をノック体7の内部に遊嵌してある。
ノック体7は、図5に示すように、シリンダー25の中径部25bと小径部25cを被覆する、前方大径部7aと後方小径部7bの2段で構成された形状としてあり、前方大径部7aの外側部には、ノック式出没機構におけるノック体7の玉部10の被係止部11に係止する係止部8を設けてある。また、前方に開口した切欠部27を、前記係止部8に対して周上において90度ずれた位置の対向した2カ所に設けてあり、前方大径部7aが内側に変位することにより後軸3内への挿着を容易にしてある。
図6に示すように、ピストン16に形成した弾性リング用固定部17には、第2の弾性リングとしての市販されているVパッキン28を、該Vパッキン28の拡開したパッキン部分28aをノック体7側に向け、パキン部分28aの一端をシリンダー25の大径部25aの内壁面に当接して装着してあり、第1密閉部29としてある。
シリンダー25の後端部30の後方のノック体7の内部に形成した内壁段部31には、シリンダー25の後端部30に当接可能な当接部32aを尖端状に設けた、エピクロルヒドリンゴムで形成した第2の弾性リング32を、シリンダー25の後端部30より離間して設けてある。
一端をピストン16の円筒部14の後端に、他端をノック体7の内壁段部31に当接して第2ばね33を張架し、ノック体7を常時、後軸3の後端方向に付勢している。
次に、加圧機構における動作について説明する。
筆記体5を後方へ付勢するための第1ばねにおける取付荷重と、ノック体7を後方へ付勢する第2ばねにおける取付荷重との大小関係によって動作は変わる。
第1ばね23における取付荷重<第2ばね33における取付荷重
の場合について、図7〜図10を用いて説明する。ノック体7への押圧操作により、先ず、図7に示すように、ノック体7が前進するとともに、ピストン16およびシリンダー25も連動して前進し、ピストン16の先端部16aが前軸2の後端部2bに当接する。この時は、図7に示すように、ノック体7の係止部8はクリップ9の玉部10に形成した被係止部11に係止していない。
さらにノック体7が前進すると、図8に示すように、ピストン16は前進を阻止されているので、ピストン16およびシリンダー25は前進することがなく、ノック体7の内壁段部31に設けた第2の弾性リング32の当接部32aがシリンダー25の後端部30に当接して第2密閉部34を形成する。これにより、シリンダー25内を、第1密閉部29および第2密閉部34により形成された密封空間部35とする。
さらにノック体7が前進すると、図9に示すように、ノック体7の係止部8がクリップ9の玉部10に形成した被係止部11に係止して、筆記体5の筆記先端部(図示せず)を前軸の先端開口部(図示せず)から突出させ、その状態を維持するとともに、シリンダー25が第2の弾性リング32により押圧されてピストン16に対して前進し、前記密封空間部35の容積を減少することで密封空間部35を加圧する。
クリップの後端部9bを押圧して、クリップ9の被係止部11に係止したノック体7の係止部8を解除すると、図10に示すように、第2ばね33の付勢力によりノック体7が後退し、先ず、第2の弾性リング32の当接部32aがシリンダー25の後端部30から離間し、第2密閉部34を開放する。さらなるクリップ7の後退により、シリンダー25が、該シリンダー25の係止突部24がノック体7の係止孔26の前方の縁部26aに当接して押圧されて後退する。筆記体5を後方に付勢する第1ばね23の付勢力が第2ばね33の付勢力より大きくなり、筆記体5の筆記先端部(図示せず)が前軸の先端開口部内に没入し、元の位置に戻る。
第1ばね23における取付荷重>第2ばね33における取付荷重
の場合について、図11〜図13を用いて説明する。ノック体7への押圧操作により、先ず、図11に示すように、ノック体7のみが前進し、ノック体7の内壁段部31に設けた第2の弾性リング32の当接部32aがシリンダー25の後端部30に当接して第2密閉部34を形成する。これにより、シリンダー25内を、第1密閉部29および第2密閉部34により形成された密封空間部35とする。
さらにノック体7が前進すると、図12示すように、シリンダー25が第2の弾性リング32により押圧されてピストン16に対して前進し、前記密封空間部35の容積を減少することで密封空間部35を加圧する。この時は、ノック体7の係止部8はクリップ9の玉部10に形成した被係止部11に係止していない。
さらに、ノック体7が前進すると、図13に示すように、ピストン16および筆記体5はシリンダー25に押圧されて前進し、ピストン16の先端が前軸2の後端部2bに当接するとともに、ノック体7の係止部8がクリップ9の玉部10に形成した被係止部11に係止して、筆記体5の筆記先端部(図示せず)を前軸の先端開口部から突出させ、その状態を維持する。
クリップの後端部9bを押圧して、クリップ9の被係止部11に係止したノック体7の係止部8を解除すると、図示していないが、第1ばね23の付勢力により筆記体5,ピストン16、シリンダー25およびノック7が連動して後退するために、前記密封空間部35の容積を増加することがなく、さらに、第2ばね33の付勢力によりノック体7が後退し、第2の弾性リング32の当接部32aがシリンダー25の後端部30から離間し、第2密閉部34を開放する。さらなるクリップ7の後退により、シリンダー25が、該シリンダー25の係止突部24がノック体7の係止孔26の前方の縁部26aに当接して押圧されて後退し、筆記体5の筆記先端部(図示せず)が前軸の先端開口部2a内に没入し、元の位置に戻る。
本発明のノック式の加圧筆記具は、インキやペン先の種類、ノック式出没機構の特定した構造に限定されるものではないので、ノック式筆記具に利用可能である。
本発明のノック式の加圧筆記具の実施例を示す、縦断面図である。 図1における筆記体の筆記先端部が突出した状態を示す図である。 図1におけるピストンを示し、(a)はピストンの拡大縦断面図であり、(b)はピストンの拡大平面図である。 図1におけるシリンダーを示し、(a)はシリンダーの拡大縦断面図であり、(b)はシリンダーの拡大平面図である。 図1におけるノック体を示し、(a)はノック体の拡大縦断面図であり、(b)はノック体の拡大平面図である。 図1における要部の拡大縦断面図である。 本実施例のノック式の加圧筆記具のノック体を押圧した時の最初の状態を示す、要部の拡大縦断面図である。 図7において、ノック体がさらに前進し、第2密閉部が形成された状態を示す、要部の拡大縦断面図である。 図8において、ノック体がさらに前進し、筆記体の筆記先端部が突出した状態を示す、要部の拡大縦断面図である。 図9において、ノック体を後退し、第2密閉部び密閉状態を開放した状態を示す、要部の拡大縦断面図である。 本実施例のノック式の加圧筆記具のノック体を押圧した時の他の動作の最初の状態を示し、第2密閉部が形成された状態を示す、要部の拡大縦断面図である。 図11において、ノック体がさらに前進し、シリンダー内の密封空間部が加圧された状態を示す、要部の拡大縦断面図である。 図12において、ノック体がさらに前進し、筆記体の筆記先端部が突出した状態を示す、要部の拡大縦断面図である。
符号の説明
1 ノック式の加圧筆記具
4 軸筒
5 筆記体
6 インキ収容管
7 ノック体
12 筆記先端部
16 ピストン
23 第1ばね
24 係止突部
25 シリンダー
26 係止孔
28 Vパッキン
29 第1密閉部
30 後端部
32 第2の弾性リング
33 第2ばね
34 第2密閉部
35 密封空間部

Claims (3)

  1. ノック体への押圧操作により、軸筒内に、ばねにより後方に付勢状態で収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させるノック式出没機構と、筆記体のインキ収容管の後方空間部を加圧する加圧機構を具備したノック式の加圧筆記具であって、前記加圧機構が、ノック体の内部に、前後を開口し外側部に係止突部を設けたシリンダーを、係止突部をノック体の側部に内外を貫通させて設けた係止突部の軸心方向の長さより長い距離を有する係止孔に係止して、ノック体に対して前後に移動可能に挿着し、筆記体の後端部の外側部に、筆記体と一体または別部材で周状に密接状態でピストンを設け、筆記体を、シリンダーの内部にピストンを位置させてシリンダーに対して前後に移動可能に配し、ピストンの外側面とシリンダーの内側面との間に第1の弾性リングを配して第1密閉部を形成し、シリンダーの後端部またはノック体の内壁あるいはノック体内に連接して設けた部材に第2の弾性リングを設け、一端をピストンに当接し他端をノック体またはノック体の内部に連接して設けた部材に当接したノック体を後方へ付勢する第2ばねを配してなる構造で、ノック体が前進することで、第2の弾性リングがノック体の内壁あるいはノック体内に連接して設けた部材またはシリンダーの後端部に当接して第2密閉部を形成するとともに、第1密閉部および第2密閉部によりシリンダー内に密封空間部を形成し、ピストンが軸筒の内壁または軸筒内に設けた部材に当接して前進を阻止されてシリンダーおよびノック体が前進可能とし、ノック体の後退時に、シリンダーが、該シリンダーの係止突部がノック体の係止孔の前方の縁部に押圧されて後退することを特徴とする、ノック式の加圧筆記具。
  2. 前記第1の弾性リングが、VパッキンまたはYパッキンであり、拡開したパッキン部分を軸筒の後端側に向けて配してなる、請求項1に記載のノック式の加圧筆記具。
  3. 前記ノック式出没機構が、ノック体の外周部に設けた係止部と軸筒に付設したクリップの玉部に設けた被係止部とで構成され、係止部を軸筒の外周部に設けたスライド孔より外方に突出させ、ノック体への押圧操作によりノック体が前進して、係止部を被係止部に係止することで、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部からの突出を維持してなる構造である、請求項1または2に記載のノック式の加圧筆記具。
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