JP5307463B2 - 文房具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばインク、修正液、糊等を媒体とするボールペン、修正ペン、糊塗布ペン等の文房具に係り、特に、加圧ポンプ機構によって媒体収容管内を加圧する媒体供給圧力が、媒体の消費量に影響されることのないようにして、使用時における媒体の吐出量の安定化を図ることにより、媒体使用時の品質を高めることができるようにした文房具に関する。
使用時のノック操作によって、媒体収容管内が加圧される加圧ポンプ機構を備えた文房具、例えばボールペンにおいては、使用時のノック操作によって加圧ポンプ機構からペンリフィールユニットにおけるインク収容管の開口後端部内に圧送される加圧空気によるインク供給圧力が、インクの消費に伴って低下する。
そのため、インク収容管の開口後端部内に、インク供給圧力を、インク満量状態の使用初期から、インク最少残量状態の使用末期まで安定して供給することができず、インク収容管の前端に設けたペンチップからのインク吐出量が不安定となって、筆記品質を低下させるという不具合があった。
前記した不具合を解消するために、インク収容管の開口後端部内に、インクの逆流を防止する液状グリースを設けるとともに、この液状グリースの後方に空気層を介してコイルスプリングによりインク収容管前端のペンチップ側に向けて前方に弾性付勢されたピストン部材を設けて、使用時のノック操作と共にスプリングの弾性力により加圧される空気層の加圧力が、インクの消費に伴って低下すると、コイルスプリングの弾性力により、ピストン部材を前方に移動させて、空気層を圧縮することにより加圧して、空気層の内圧の低下を防止するようにしたものが公知である(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1記載のボールペンは、コイルスプリングの伸長に伴って、空気層を加圧するための弾性力が、次第に低下するため、空気層の内圧を常に一定には維持することができず、インクの消費に伴って、インク収容管のペンチップからのインク吐出量が不安定となり易く、使用初期から使用末期まで筆記時の品質を安定させることが困難であるという問題があった。
特開2004−168042号公報
本発明は、前記の現状に鑑み、特に、加圧ポンプ機構によって媒体収容管内を加圧する媒体供給圧力が、媒体の消費量に影響されることのないようにして、使用時における媒体の吐出量の安定化を図ることにより、使用初期から使用末期までの媒体使用時の品質を安定させることができるようにした文房具を提供することを目的としている。
上記課題は、「特許請求の範囲」の欄における各請求項に記載するように、次のような構成からなる発明によって解決される。
(1) 本体軸筒内に、媒体が収容された媒体収容管を保持させ、この媒体収容管の開口後端部の後方に、本体軸筒の後端部に設けたノック機構のノック操作に連動して、媒体収容管の開口後端部内を加圧する加圧ポンプ機構を設けるとともに、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に、媒体収容管内における媒体残量の減少に影響されることなく、ノック操作時における媒体収容管の開口後端部内の加圧力を常に一定に維持しうるようにした圧力調整機構を設ける。
(2) 上記(1)項において、加圧ポンプ機構を、媒体収容管の開口後端部内における媒体最少残量状態の使用末期に、ノック機構のノック操作によって媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送される加圧空気の圧力が、少なくとも使用時における適正な媒体吐出量を維持するための所望の圧力値を満たすように設定する。
(3) 上記(1)項または(2)項において、圧力調整機構を、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に連通させて設けた通気路と、この通気路に連通する弁孔と、この弁孔を開閉しうるように摺動する弁体と、この弁体を常に閉弁方向に付勢する弾性部材とによって構成する。
(4) 上記(3)項において、弁体に対する弾性部材の付勢力を、少なくとも媒体収容管内における媒体最少残量状態の使用末期に、加圧ポンプ機構から媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送される加圧空気の圧力が、媒体収容管内の媒体満量状態での使用初期と同様の一定の圧力に維持されるように設定する。
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、加圧ポンプ機構を、前端開口部が連通路を介して媒体収容管の開口後端部内に連通し、かつ軸線方向に伸縮変形自在な圧縮室を備える加圧部材と、この加圧部材の後端に形成した開口に対して軸線方向に接離可能に当接し、前記圧縮室を圧縮方向に気密状態で押圧する押圧部材とにより構成し、この押圧部材を、ノック機構におけるノック棒の押込み動作に連動させる。
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によれば、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に、媒体収容管内における媒体残量の減少に影響されることなく、ノック操作時における媒体収容管の開口後端部内の加圧力を常に一定に維持しうるようにした圧力調整機構を設けてあるため、加圧ポンプ機構によって媒体収容管内を加圧する媒体供給圧力を、使用初期から使用末期まで常に一定に維持することができ、媒体の消費量に影響されることがない。
これにより、使用時における媒体の吐出量の安定化を図ることができるとともに、使用初期から使用末期まで品質を安定させることができる。
請求項2記載の発明によれば、加圧ポンプ機構を、媒体収容管の開口後端部内における媒体最少残量状態の使用末期に、ノック機構のノック操作によって媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送される加圧空気の圧力が、少なくとも使用時における適正な媒体吐出量を維持するための所望の圧力値を満たすように設定してあるため、加圧ポンプ機構によって媒体収容管内を加圧する媒体供給圧力を、使用末期においても、安定して維持することができる。
請求項3記載の発明によれば、圧力調整機構を、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に連通させて設けた通気路と、この通気路に連通する弁孔と、この弁孔を開閉しうるように摺動する弁体と、この弁体を常に閉弁方向に付勢する弾性部材とによって構成してあるため、加圧ポンプ機構によって媒体収容管の開口後端部内を加圧する媒体供給圧力を、簡単な構造でもって容易に調整することができる。
請求項4記載の発明によれば、弁体に対する弾性部材の付勢力を、少なくとも媒体収容管内における媒体最少残量状態の使用末期に、加圧ポンプ機構から媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送される加圧空気の圧力が、媒体収容管内の媒体満量状態での使用初期と同様の一定の圧力に維持されるように設定してあるため、加圧ポンプ機構によって媒体収容管の開口後端部内を加圧する媒体供給圧力を、使用末期においても、安定して維持することができる。
請求項5記載の発明によれば、加圧ポンプ機構を、前端開口部が連通路を介して媒体収容管の開口後端部内に連通し、かつ軸線方向に伸縮変形自在な圧縮室を備える加圧部材と、この加圧部材の後端に形成した開口に対して軸線方向に接離可能に当接し、前記圧縮室を圧縮方向に気密状態で押圧する押圧部材とにより構成し、この押圧部材を、ノック機構におけるノック棒の押込み動作に連動させてあるため、加圧ポンプ機構によって媒体収容管の開口後端部内を、円滑に加圧することができる。
以下、本発明を、ノック式ボールペンを例にとり詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す非加圧状態におけるノック式ボールペンの断面図、図2は、図1の円Aにおける要部拡大断面図、図3は、同じく、ノック操作初期段階における圧力調整機構の作動状態を示す要部拡大断面図、図4は、筆記使用状態におけるノック式ボールペンの断面図である。
なお、図において、紙面に対して「左側」を「前方」、「右側」を「後方」とする。
図1に示すように、本発明のボールペン1は、本体軸筒2と、この本体軸筒2の前端部2aに螺着したペン先部材3とでペン軸が形成されているとともに、ペン軸内には、ペンリフィールユニット4が装填されている。
ペンリフィールユニット4は、筆記媒体としてのインク5が充填されたインク収容管6と、このインク収容管6の前端6aに装着されたペンチップ7とで構成されている。
ペンチップ7は、後記するペンリフィールユニット4の移動により、ペン先部材3の前端開口部3aから外部に出没可能に臨ませてある。
インク収容管6の開口後端部6b側は、軸筒2内を前後の軸線方向にスライド自在なホルダー8により保持されている。
このホルダー8は、圧縮スプリング9により、ペンリフィールユニット4のペンチップ7を、ペン先部材3内に格納しうるように、後方に向けて付勢されている。
本体軸筒2の後端部2b内には、ノック機構10が組み付けられている。
このノック機構10は、ノック部11と、このノック部11を本体軸筒2の後端部2bから外部に突出しうるように後方に付勢する圧縮スプリング12と、この圧縮スプリング12の付勢力に抗するノック部11の押込み動作、及びその開放動作に協動するノック棒13と、このノック棒13に連動するカム機構部14とにより構成されている。
カム機構部14には、ノック部11の押込み動作、及びその開放動作に協動する回転子15が設けられている。
この場合、圧縮スプリング12のばね力は、圧縮スプリング9のばね力よりも小さく設定されている。
すなわち、ノック機構10は、ノック部11のノック操作により、ノック棒13を圧縮スプリング12の付勢力に抗して押込み動作させるとともに、その開放を行うことより、カム機構部14における回転子15を回転駆動させながら軸線方向に移動させうるようになっている。
これにより、ペンリフィールユニット4の移動と共にペンチップ7を格納状態または突出状態に出没させる周知の機構(例えば特公昭34−7181号公報参照)である。
インク収容管6の開口後端部6bと回転子15の前端部15aとの間には、加圧ポンプ機構16が設けられている。
この加圧ポンプ機構16は、図2に示すように、回転子15の回転駆動に連動して軸線方向に非回転状態で直線的に移動する押圧部材17と、この押圧部材17とインク収容管6の開口後端部6bとの間に設けた加圧部材20とにより構成されている。
押圧部材17は、前端通気部18と、この前端通気部18の後方に段付き形成され、かつ前端通気部18よりも大径なシール肩部19とにより形成されている。
加圧部材20は、ゴム等のエラストマーからなる弾性円筒体21により、圧縮室22を形成してなるとともに、この圧縮室22の後方における後壁21aの中央には、後方に向けて突出させた後端開口部23が開口され、かつそのフランジ状の前端開口部24は、シールリング25を介して、インク収容管6の開口後端部6bを保持するホルダー8の後方から一体に延出させた、後記する圧力調整機構26を構成する弁構成体27の後面に、気密状態をもつて当接させてある。
押圧部材17における前端通気部18の前端には、加圧部材20の後端開口部23から圧縮室22内に圧入して臨ませる拡径係止部18aが形成されているとともに、その外周面と前記加圧部材20における後端開口部23の内周面との間には、軸線方向に沿う外気と連通可能な通気路18bが形成されるようになっている。
押圧部材17のシール肩部19は、加圧部材20の後端開口部23に接離可能になっており、図3に示すように、前記ノック機構10におけるノック部11のノック操作初期段階での押込み動作に、回転子15に連動して非回転状態で軸線方向に直線的に移動する押圧部材17の前方への移動により、加圧部材20の後端開口部23に当接して、前記通気路18bを閉塞しうるようになっている。
これにより、軸線方向に弾性的に伸縮変形自在な圧縮室22を形成するとともに、この圧縮室22内を、気密状態に維持しうるようになっている。
圧縮室22は、インク収容管6の開口後端部6b内におけるインク5の最少残量状態である使用末期に、ノック機構10のノック操作によって、前記加圧ポンプ機構16からインク収容管6の開口後端部6b内に向けて圧送される加圧空気による加圧力が、少なくとも使用時における適正なインク吐出量を維持するための一定の圧力値を常に満たすような空気量が収容可能な容積に設定されている。
圧力調整機構26は、弁構成体27の内部に前後方向に貫通させてインク収容管6の開口後端部6bと加圧部材20の後端開口部23との間を連通する連通路28と、この通気路28の上部に連通しうるように開口させた弁孔29と、この弁孔29の開口周縁をブチルゴム等のOリングからなるシール部材30を介して上方から下方に向けて閉弁しうるように摺動するポリアセタール等の摺動性を有する弁体31と、この弁体31を常に下方に向く前記弁孔29の閉弁方向に弾性付勢するコイルスプリング32とによって構成されている。
この場合、弁孔29の開口周縁に配置されるシール部材30と弁体31とを2色成形によって一体成形してもよい。
コイルスプリング32は、少なくともインク収容管6内におけるインク5の最少残量状態である使用末期に、前記加圧ポンプ機構16から、連通路28を通ってインク収容管6の開口後端部6b内に向けて圧送される加圧空気による加圧力が、使用時のペンチップ7からのインク5の適正な吐出量に見合う空気圧よりも過大であるときに、弁体31を自動的に上方に向けて移動可能にして、弁孔29を開弁することにより、インク収容管6内のインク5の満量状態での使用初期と同様の一定の圧力が常に維持されるように調整されている。
これにより、インク収容管6内におけるインク残量の減少に影響されることなく、ノック操作時におけるインク収容管6の開口後端部6b内の加圧力を常に一定に維持している。
次に、本実施形態におけるボールペン1の加圧作用を説明する。
図1および図2に示す非加圧状態において、図3に示すように、ノック操作初期時にノック機構10のノック部11を、圧縮スプリング12の付勢力に抗して、半段階で前方に向けて押込み動作させると、この動作に協動して、ノック棒13が前方に向けて移動し、カム機構部14における回転子15が半駆動状態で前方に向けて回転移動する。
押圧部材17は、回転子15の前方に向けての回転移動に連係して、非回転状態でもって、前方に向けて直線的に移動し、その前端部のシール肩部19を、加圧部材20の後端開口部23に当接させて閉塞する。
これにより、前端通気部18の外周に形成した通気路18bと外気との連通状態が遮断され、圧縮室25内を気密状態となる。
次いで、加圧部材20における弾性円筒体21の後壁21aを、前方に向けて押し込んで、弾性的に圧縮変形させ、圧縮室22内を加圧する。
圧縮スプリング12のばね力は、ペンリフィールユニット4を後方に付勢する圧縮スプリング9のばね力よりも、小さく設定されている。
このため、ノック部11を半段階に押し込んでも、ペンリフィールユニット4は、前方に向けて移動することがなく、ペンチップ7は、ペン先部材3内に格納状態に維持されたままとなっている。
次いで、ノック部11を、圧縮スプリング9のばね力よりも強い力により、前方に向けて押込み動作させると、この動作に協動して、ノック棒13が前方に向けて移動し、カム機構部14を介して回転子15がさらに駆動される。
押圧部材17は、回転子15の駆動により、再び非回転状態でもって直線的に移動して、図3に示すように、気密状態にある圧縮室22内を圧縮し、この加圧された圧縮室22内の加圧空気を、連通路28内に向けて圧送する。
このとき、加圧空気が、使用時においてペンチップ7からのインク5の適正な吐出量に見合うように設定された空気圧よりも過大であると、弁体31が、コイルスプリング32の弾性付勢力に抗して、自動的に上方に向けて摺動し、弁孔29を開弁させるとともに、連通路28内の加圧空気を、本体軸筒2内に形成される隙間を通して外部に排出させることにより、連通路28内の過剰な圧力を低下させる。
弁孔29の開弁によって、連通路28内の加圧空気による加圧力が、所定の設定された圧力に到達すると、コイルスプリング32の弾性付勢力より、弁体31が下方に向けて摺動し、弁孔29を閉弁させる同時に、所定の設定圧力に低減された加圧空気を、インク収容管6の開口後端部6b内に向けて圧送し、インク収容管6内を、適正なインク吐出量に見合うような圧力に加圧する。
このとき、ノック部11の押込み力は、ペンリフィールユニット4を後方に付勢する圧縮スプリング9のばね力よりも大きいため、ペンリフィールユニット4は、前方に向けて移動し、図4に示すように、ペンチップ7は、軸筒2の前端部2aにおけるペン先部材3内から、その前端の開口部3aを通して外部に突出する。
次いで、ノック部11の押込み動作を開放すると、ノック棒13のみが圧縮スプリング12の付勢力により後方の所望の係止位置まで復帰し、回転子15は、駆動位置で係止されるため、ペンチップ7が突出状態を維持するとともに、押圧部材17は、加圧部材20における弾性円筒体21の後壁21aを押圧したままとなっているため、圧縮室22内は、所定の圧力でもって加圧状態が維持されている。
これにより、ペン使用時に、インク収容管6内を一定の加圧状態に常に維持させることができるため、筆記時におけるインク5の吐出量が安定し、筆記品質の向上を図ることができるとともに、ペン先を上向きにした状態での筆記も、安定して確実に行うことができる。
ペン使用後は、ノック部11を、圧縮スプリング12の付勢力に抗して、再度、前方に向けて押込み、ノック棒13を動作させると、カム機構部14における回転子15の係止状態が解除され、圧縮スプリング12の付勢力によるノック棒13の後方への復帰と共に、回転子15は、圧縮スプリング9の付勢力により、押圧部材17と共に後方に向け移動し、図1及び図2に示す元の位置および状態に復帰する。
これと同時に、押圧部材17の後方への復帰移動に伴い、前端通気部18の拡径係止部18aによって、加圧部材20における弾性円筒体21の後壁21aが後方に向けて引き込まれて、圧縮状態から伸長状態に復帰し、再び、インク収容管6内及び弾性円筒体21内における圧縮室22が、押圧部材17の後方への復帰移動に伴うシール肩部19の後端開口部24からの離脱により、前端通気部18の通気路18bが開放されて通気状態となり、インク収容管6内の加圧状態が開放される。
これにより、ノッキング操作を小さな力で容易に行うことができ、使用感に優れた加圧ペンが得られる。
図5は、本発明の第2実施形態を示す非加圧状態におけるノック式ボールペンの要部拡大断面図、図6は、同じく、ノック操作初期段階における圧力調整機構の作動状態を示す要部拡大断面図である。
本実施形態では、第1実施形態における圧力調整機構26の構造を改良したものであり、図5に示すように、本体軸筒33内のインク収容管34の開口後端部34aと加圧ポンプ機構35との間に設けた圧力調整機構36において、弁構成体37の内部に前後方向に貫通させて連通する連通路38の下部に、下方に向けてテーパ状に拡開する弁孔39を連通しうるように開口させてある。
次いで、この弁孔39の開口周縁を、下方から上方に向けて閉弁しうるように弁体40を、Oリングからなるシール部材41を介して設けるとともに、この弁体40を、コイルスプリング42によって、常に上方に向く前記弁孔39の閉弁方向に弾性付勢することによって構成されている。
すなわち、圧力調整機構36は、ノック操作初期段階において、加圧ポンプ機構35からの加圧された加圧空気が、ペンチップからの適正なインク吐出量に見合うように設定された空気圧よりも過大である場合、図6に示すように、弁体40が、コイルスプリング42の弾性付勢力に抗して、自動的に下方に向けて摺動し、弁孔39を開弁させ、連通路38内の加圧空気の圧力を低下させるとともに、連通路38内の加圧空気の圧力が、所定の設定された圧力に到達すると、コイルスプリング42の弾性付勢力より、弁体40を上方に向けて摺動させ、弁孔39を閉弁させるようになっている。
なお、上記した各実施形態においては、文房具として、筆記用インクが媒体とされるボールペンを例に説明したが、その他に、液状糊を使用する糊塗布ペンや修正液を使用する修正ペンなどにも適用することが可能である。
本発明の第1実施形態を示す非加圧状態におけるノック式ボールペンの断面図である。 図1の円Aにおける要部拡大断面図である。 同じく、ノック操作初期段階における圧力調整機構の作動状態を示す要部拡大断面図である。 筆記使用状態におけるノック式ボールペンの断面図である。 本発明の第2実施形態を示す非加圧状態におけるノック式ボールペンの要部拡大断面図である。 同じく、ノック操作初期段階における圧力調整機構の作動状態を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 ノック式ボールペン
2 本体軸筒
2a 前端部
2b 後端部
3 ペン先部材
3a 開口部
4 ペンリフィールユニット
5 インク(媒体)
6 インク収容管
6a 前端部
6b 開口後端部
7 ペンチップ
8 ホルダー
9 圧縮スプリング
10 ノック機構
11 ノック部
12 圧縮スプリング
13 ノック棒
14 カム機構部
15 回転子
15a 前端部
16 加圧ポンプ機構
17 押圧部材
18 前端通気部
18a 拡径係止部
18b 通気路
19 シール肩部
20 加圧部材
21 弾性円筒体
21a 後壁
22 圧縮室
23 後端開口部
24 前端開口部
25 シールリング
26 圧力調整機構
27 弁構成体
28 連通路
29 弁孔
30 シール部材
31 弁体
32 コイルスプリング(弾性部材)
33 本体軸筒
34 インク収容管
34a 開口後端部
35 加圧ポンプ機構
36 圧力調整機構
37 弁構成体
38 連通路
39 弁孔
40 弁体
41 シール部材
42 コイルスプリング

Claims (5)

  1. 本体軸筒内に、媒体が収容された媒体収容管を保持させ、この媒体収容管の開口後端部の後方に、本体軸筒の後端部に設けたノック機構のノック操作に連動して、媒体収容管の開口後端部内を加圧する加圧ポンプ機構を設けるとともに、
    媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に、媒体収容管内における媒体残量の減少に影響されることなく、ノック操作時における媒体収容管の開口後端部内の加圧力を、常に一定に維持しうるようにした圧力調整機構を設けたことを特徴とする文房具。
  2. 加圧ポンプ機構を、媒体収容管の開口後端部内における媒体最少残量状態の使用末期に、ノック機構のノック操作によって媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送される加圧空気の圧力が、少なくとも使用時における適正な媒体吐出量を維持するための所望の圧力値を満たすように設定した請求項1記載の文房具。
  3. 圧力調整機構を、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に連通させて設けた通気路と、この通気路に連通する弁孔と、この弁孔を開閉しうるように摺動する弁体と、この弁体を常に閉弁方向に付勢する弾性部材とによって構成した請求項1または2記載の文房具。
  4. 弁体に対する弾性部材の付勢力を、少なくとも媒体収容管内における媒体最少残量状態の使用末期に、加圧ポンプ機構から媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送される加圧空気の圧力が、媒体収容管内の媒体満量状態での使用初期と同様の一定の圧力に維持されるように設定した請求項3記載の文房具。
  5. 加圧ポンプ機構を、前端開口部が連通路を介して媒体収容管の開口後端部内に連通し、かつ軸線方向に伸縮変形自在な圧縮室を備える加圧部材と、この加圧部材の後端に形成した開口に対して軸線方向に接離可能に当接し、前記圧縮室を圧縮方向に気密状態で押圧する押圧部材とにより構成し、この押圧部材を、ノック機構におけるノック棒の押込み動作に連動させた請求項1〜4のいずれかに記載の文房具。
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