JP5558908B2 - 加圧式筆記具 - Google Patents

加圧式筆記具 Download PDF

Info

Publication number
JP5558908B2
JP5558908B2 JP2010111303A JP2010111303A JP5558908B2 JP 5558908 B2 JP5558908 B2 JP 5558908B2 JP 2010111303 A JP2010111303 A JP 2010111303A JP 2010111303 A JP2010111303 A JP 2010111303A JP 5558908 B2 JP5558908 B2 JP 5558908B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
holder
refill
writing
advance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010111303A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011235612A (ja
Inventor
絵里子 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zebra Co Ltd
Original Assignee
Zebra Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zebra Co Ltd filed Critical Zebra Co Ltd
Priority to JP2010111303A priority Critical patent/JP5558908B2/ja
Publication of JP2011235612A publication Critical patent/JP2011235612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5558908B2 publication Critical patent/JP5558908B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)
  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

本発明は、筆記部から吐出される筆記液の流量を強制的な加圧により比較的高く維持するようにした加圧式筆記具に関し、特にボールペンや修正ペンとして好適な加圧式筆記具に関するものである。
従来、この種の筆記具には、軸筒後端側のノック機構をノック操作することにより、軸筒の前端からリフィール先端の筆記部を突出させるとともに、リフィール後端側に設けられた加圧機構を作動させて、リフィール内を加圧するようにしたものがある(特許文献1参照)。
この従来技術によれば、筆記部の突出状態においては、リフィール内が加圧されているため、筆記部からのインクの吐出量を比較的多く維持することができ、特に上向き筆記性能が向上する等のメリットがある。
しかしながら、上記従来技術では、軸筒前端から筆記部を突出させた後、直ぐに筆記具を使用しない場合であっても、筆記部の突出状態においてはリフィール内が加圧されているため、筆記部からインクが流出してしまうおそれがある。
また、特許文献2に記載されたボールペンでは、軸筒前端から突出するリフィールの先端に、筆圧以上の押圧力が加わった際に、リフィールを後退させるとともに、この後退するリフィールによって加圧機構を作動させるようにしている。この従来技術によれば、筆記のためにリフィールに押圧力を加えた場合に、リフィール内が加圧されるため、リフィール内が加圧された状態で放置されることを防ぐことができる。
しかしながら、後者従来技術では、リフィールの後端開口部に加圧機構の軸部(13a)及びシール部(13b)を挿入する構造であるため、以下のような問題を生じる場合があった。
先ず、リフィール内径、前記軸部及び前記シール部について高い寸法精度が要求されるため、寸法不良によって作動不良を生じやすく、また、比較的小径の既存のリフィールには対応し難かった。
また、リフィールに対し、その後端開口部の近くまでインクを充填することができないので、筆記可能期間が短くなるという問題もあった。
また、リフィールを後退させる際のストローク量を適切に設定するのが困難であるという問題もあった。
特開2005−66891号公報 特開2001−270288号公報
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、リフィールに押圧力を加えた際に加圧されるようにした加圧式筆記具において、リフィール内径等について高い寸法精度を要しないこと、加圧の際の作動性が良好なこと、比較的小径の既存のリフィールにも対応し易いこと、リフィールに対しその後端開口部の近くまでインクを充填できるようにすること、リフィールの後退量を適切に設定できること等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明に係る技術的手段は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
前端に筆記部を有するとともに後端に開口部を有し、内在する筆記液を前記筆記部から吐出するようにしたリフィールと、前記リフィールの後端側に環状に装着されるホルダーと、該ホルダーに対し後方から覆い被されて該ホルダーを進退可能に保持するシリンダーと、前記ホルダーを前記シリンダーに対し前方へ付勢する付勢部材とを、軸筒内に備え、前記ホルダーと前記シリンダーとの間に前記リフィールの後端開口部に連通する加圧室が確保され、この加圧室が前記シリンダーに相対する前記ホルダーの後退により圧縮されるようにしたことを特徴とする。
このような特徴を有することで本発明は以下の作用効果を奏する。
筆記等のためにリフィールに対し後方への押圧力が加わると、シリンダーに対しリフィール及びホルダーが後退し、加圧室が圧縮される。そのため、加圧室に連通するリフィール内が加圧され、筆記部から吐出される筆記液の流量を比較的高く維持することができる。ひいては、掠れ等を生じない良好な筆記性能を得ることができるのは勿論のこと、その良好な筆記性能を上向き筆記時においても維持することができる。
しかも、リフィール内に挿入される部材を要さないため、リフィール内径について高い寸法精度を要求されず、良好な作動性を得られる上、比較的小径の既存のリフィールにも対応し易く、リフィールに対しその後端開口部の近くまでインクを充填することができる。また、ホルダーとシリンダーとの間の距離(換言すれば、加圧室の前後方向の距離)の調整により、リフィールの後退量を適切に設定することができる。
本発明に係わる加圧式筆記具の一例を示す縦断面図であり、要部を拡大して示している。 同加圧式筆記具において、筆記部が突出した状態を示す縦断面図であり、要部を拡大して示している。 同加圧式筆記具において、加圧状態を示す縦断面図であり、要部を拡大して示している。 ホルダー、弁体及びシリンダーの要部斜視図である。
本発明に係る好ましい一形態では、前記ホルダーの外周面に沿って前記加圧室と外部とを連通する通気路を設け、この通気路の途中に、前記ホルダーの後退に連動して前記通気路を閉鎖し、前記ホルダーの前進に連動して前記通気路を開放するように弁体を設ける。
また、本発明に係る他の好ましい一形態では、前記ホルダーの外周面に沿って外部に連通する通気路を設け、前記ホルダーの外周面には前記通気路及び前記加圧室に連通する環状凹部を設け、この環状凹部内には前後方向へ移動自在に環状の弁体を設け、前記シリンダーの内周面には後退した際の前記弁体の外周面に摺接する縮径部を設け、前記ホルダーが後退した際に、前記弁体が、前記縮径部に摺接されて相対的に前進し前記通気路を閉鎖するようにする。
また、本発明に係る他の好ましい形態では、前記シリンダーを前記軸筒に対し進退可能に設けるとともに、外部操作により前記シリンダーを進退させる進退機構を備え、前記シリンダーを前進させた際に、前記シリンダーと共に前進した前記リフィールの筆記部が軸筒前端から突出し、前記シリンダーを後退させた際には、前記シリンダーと共に後退した前記リフィールの筆記部が軸筒前端に没入するようにする。
また、本発明に係る他の好ましい形態では、前記進退機構は、前記軸筒に対し前記シリンダーを後方へ付勢する付勢部材と、軸筒から後方へ突出するノック体と、前記シリンダーに対し後方側から当接する進退部材とを備え、前記ノック体のノック操作により前記進退部材を前進させて係止し、その係止状態を同ノック体の再ノック操作により解除するように構成する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
なお、本明細書中において、「前」とは筆記部22の突出方向(図1によれば下方)を意味し、「後」とは筆記部22の突出方向に対する逆方向(図1によれば上方)を意味するものとする。
図1〜3は、本発明に係わる加圧式筆記具の一例を示している。
この加圧式筆記具は、軸筒10内に、筆記液23を充填したリフィール20と、該リフィール20の後端側に環状に装着されたホルダー30と、該ホルダー30の外周面に環状に装着された弁体40と、ホルダー30に対し後方から覆い被されて該ホルダーを進退可能に保持するシリンダー50と、ホルダー30をシリンダー50に対し前方へ付勢する第一の付勢部材60と、ホルダー30の前進を規制する規制部材70と、シリンダー50を外部操作により軸筒10に対し進退させる進退機構80とを具備し、ホルダー30とシリンダー50との間に、リフィール20の後端開口部に連通する加圧室Eを確保し、この加圧室Eをホルダー30の後退により圧縮するようにしている。
軸筒10は、略長尺円筒状の部材であり、その前端部に先細円筒状の先口11を接続するとともに、後端部には後述する進退機構80を接続している。この軸筒10は、前軸や後軸等の複数の部材を接続した態様であってもよいし、一部材からなる態様であってもよい。
この軸筒10の内面には、進退機構80を構成する第二の付勢部材81を受ける段部12が形成されている。
また、リフィール20は、略円筒状の筆記液収容管21と、該筆記液収容管21の前端側に接続された筆記部22と、筆記液収容管21内の前よりに充填された筆記液23と、該筆記液23の最後端部に接するように充填されたグリス状のフォロア24とからなる。
筆記部22は、最先端部に回動自在に転写ボールを保持し露出させた所謂ボールペンチップである。
また、筆記液23は、本実施の形態の一例によればボールペンインクであり、前記転写ボールを介してスムーズに吐出されるように、その成分や粘度等が適宜に設定されている。この筆記液の他例としては、白色の修正液とすることも可能である。
また、フォロア24は、筆記液23の減少に追従するグリス状の流体であり、筆記液23との相溶性が無く且つ筆記液23の蒸発を防止する特性を有している。なお、他例としては、このグリス状のフォロア24内に固体状のフォロア棒を設けてもよい。
ホルダー30は、リフィール20の筆記液収容管21後端側に対し、環状に嵌り合う略円筒状の部材であり、その前端側で拡径された鍔部31と、該鍔部31の付け根から後方へ延設されリフィール20後端部を環状に抱持する筒部32と、該筒部32から後方へ突出するとともに一回りほど縮径された縮径部33とからなる。
鍔部31は、その後部側の筒部32に対し拡径された部位であり、前端面を後述する規制部材70に当接させるとともに、後端面によって第一の付勢部材60を受けている。
また、筒部32は、その内周面にリフィール20の後端部を前後不動に嵌め合わせている。この筒部32の前部側の外周面には、後述する第一の付勢部材60が環状に装着される。また、同筒部32の後部側の外周面には、シリンダー50が前後へ摺動自在となるように環状に嵌め合わせられている。
また、縮径部33は、筒部32よりも一回り程小径に形成された筒状を呈し、その後端側(図示によれば上端側)の外周面に、後述する通気路s及び加圧室Eに連通する環状凹部33aを有するとともに、後ろ向きの突端面(図示によれば上端面)には、環状凹部33aの後端部を加圧室E及びリフィール20後端開口部に連通する通気溝33bを有する。そして、縮径部33の内周面は、前後方向へ貫通して加圧室Eとリフィール20後端開口部を連通する貫通孔33cとなっている(図4参照)。
環状凹部33a内には、前後方向へ移動自在に環状の弁体40が設けられる。
弁体40は、Oリング等の環状弾性部材であって、その外径が縮径部33の外径よりも大きく設定され、且つ、その内径が環状凹部33a底部内径よりも大きく設定されている。また、この弁体40の幅方向(図示の上下方向)の寸法は、環状凹部33aの幅方向の寸法よりも小さく設定される。
この弁体40は、後述する通気路sの途中に位置し、ホルダー30の後退に連動して通気路sを閉鎖し、ホルダー30の前進に連動して同通気路sを開放する。
また、シリンダー50は、ホルダー30の後部および弁体40に覆い被さる有底筒部51と、該有底筒部51の後方へ突設されて進退機構80に係合する軸部52と、有底筒部51の前方へ延設された拡径部53とを備え、軸筒10内周面に対し前後方向へ摺動するように設けられる。
有底筒部51の内周面は、前側に位置する大内径部51aと、該大内径部51aよりも後方側に位置し縮径された縮径部51bとを有し、これら大内径部51aと縮径部51bを滑らかな環状傾斜面51cにより接続している(図4参照)。
大内径部51aは、ホルダー30の外周面及び弁体40の外周面よりも大きい内径に形成される。
縮径部51bは、後退した際の弁体40の外周面に摺接するように、弁体40の外径よりも若干小さな内径に形成される。
また、拡径部53は、有底筒部51よりも一回り程拡径された筒状を呈し、その内周面後端の段部53aによって、第一の付勢部材60の後端座部を受けている。
上記構成のシリンダー50は、ホルダー30に対し後方から覆い被されて、ホルダー30の後端面との間に加圧室Eを形成するとともに、ホルダー30外周面との間に通気路sを確保する。
通気路sは、ホルダー30の外周面に沿って加圧室Eと外部とを連通する通路であり、より詳細に説明すれば、シリンダー50の大内径部51aとホルダー30の縮径部33の隙間、同大内径部51aとホルダー30の筒部32との隙間、シリンダー50の拡径部53とホルダー30の筒部32及び鍔部31との隙間等を連通する空間であり、リフィール20周囲の軸筒10内空間および先口11内の空間を通って軸筒10外に至る。
また、加圧室Eは、ホルダー30の後端面とシリンダー50内の底面(後端面)との間に形成される空間であり、前記通気路sに連通するとともに、ホルダー30内の貫通孔33cを介してリフィール20の後端開口部に連通している。
この加圧室Eの前後方向の寸法は、リフィール20内を加圧する際のリフィール20の後退量となり、例えば、0.2〜0.5mm程度に設定される。
また、第一の付勢部材60は、ホルダー30の筒部32の外周面と、シリンダー50の拡径部53の内周面との間に環状に設けられる圧縮バネである。この第一の付勢部材60は、その前端座部がホルダー30の鍔部31によって受けられ、後端座部がシリンダー50の段部53aによって受けられることで、ホルダー30をシリンダー50に相対して前方へ付勢している。
この第一の付勢部材60の付勢力は、筆圧と略同程度(例えば約100g)、又は筆圧よりも若干大きく設定される。
すなわち、第一の付勢部材60の付勢力を筆圧と略同程度に設定した態様では、筆記時の筆圧によってホルダー30が後退することになる。したがって、この態様では、筆記者が意識して特別な加圧操作をすることなく、筆圧によってリフィール20内の加圧が行われる。
また、第一の付勢部材60の付勢力を筆圧よりも大きく設定した態様では、筆記時の筆圧ではホルダー30が後退せず、筆圧よりも強い力でリフィール20前端を押圧した際にホルダー30が後退することになる。したがって、この態様では、筆記者が意識してペン先を強く被筆記面(例えば紙面等)に押し付ける操作で、リフィール20内の加圧が行われることになる。
なお、第一の付勢部材60は、図示例によれば、ホルダー30を前方へ弾発するように圧縮バネを用いたが、他例としては、引張バネによりホルダー30を前方へ引っ張る構成とすることも可能である。
また、規制部材70は、シリンダー50の拡径部53前端側内周面に嵌合された略筒状の部材であり、その後端部をホルダー30の前端に当接させて、ホルダー30の前方への移動量を規制している。
この規制部材70は、その前端側の拡径された鍔部71を、シリンダー50の前端に係止させて、シリンダー50と一体化されている。
また、進退機構80は、軸筒10に対しシリンダー50を後方へ付勢する第二の付勢部材81と、軸筒10から後方へ突出するノック体82と、シリンダー50に対し後方側から当接する進退部材83と、軸筒10の後端に接続されるとともに進退部材83を前進位置で係止させる係止筒部84とを備え、ノック体82のノック操作により前記進退部材83を前進させて係止筒部84に係止し、その係止状態を同ノック体82の再ノック操作により解除するように構成される。
より詳細に説明すれば、ノック体82をノック操作(前進)すると、ノック体82に押されて進退部材83が前進し、進退部材83は所定量前進したところでノック体82前端のカム斜面(図示せず)との係合により回転し、係止筒部84内周面の係止部(図示せず)に係止される。ノック体82を再度ノック操作(前進)すると、進退部材83がノック体82前端の前記カム斜面との係合により回転して前記係止部から外れて、該進退部材83は、第二の付勢部材81の後方への付勢力によって元の位置まで後退することになる。
なお、図示例によれば、第二の付勢部材81は、シリンダー50を後方へ弾発する圧縮バネであるが、他例としては、シリンダー50を後方へ引っ張る引張バネを用いることも可能である。
また、図示例は周知の出没式筆記具の進退機構を用いているが、この進退機構80は、外部操作によりシリンダー50を所定量前進させて係止し、その係止状態を再度外部操作された際に解除してシリンダー50を元の位置まで後退させる機構であればよく、図示例以外の構成とすることも可能である。
次に上記構成の加圧式筆記具についてその作用効果を詳細に説明する。
先ず、図1に示すように、ノック体82に対するノック操作が行われず、筆記部22が軸筒10内に没入した状態では、第一の付勢部材60の付勢力により、ホルダー30が規制部材70に当接した前進位置に保持される。この前進位置においては、リフィール20内におけるフォロア24後方側の空間、及び加圧室Eが、通気路sを介して外部に連通されている。したがって、リフィール20内は加圧されない大気圧状態に維持される。
そして、図2に示すように、ノック体82の前方への押動によりシリンダー50が所定量前進すると、このシリンダー50と一体的にホルダー30も前進し、ホルダー30内に嵌合されたリフィール20も前進するため、該リフィール20前端の筆記部22が先口11から突出する。
この際、ホルダー30は、シリンダー50に対し第一の付勢部材60によって前方へ付勢され規制部材70に当接しているため、前進するシリンダー50と一体的に前進する。そのため、この前進の前後において、シリンダー50に対するホルダー30の相対位置に変化はなく、加圧室Eは、通気路sを介して外部に連通された状態でもって、加圧されない一定の容積に保たれる。
したがって、当該加圧式筆記具が、筆記部22の突出状態のまま放置されたとしても、前記したようにリフィール20内は加圧されていないため、筆記部22からの筆記液23の流出を防ぐことができる。
次に、図3に示すように、筆記部22が被筆記面に押し付けられることにより、リフィール20が後退すると、該リフィール20と一体的にホルダー30も後退する。そして、ホルダー30は、シリンダー50に相対する後方への移動により、第一の付勢部材60を収縮させて、前端部を規制部材70から離間するとともに、後端部をシリンダー50内底面に接近させ、加圧室Eを狭める。
このホルダー30の後退の際、弁体40は、ホルダー30内の縮径部51bに摺接されることで、環状凹部33a内を相対的に前進し(図示の下方へ移動し)、環状凹部33a内の前端面33a1に当接される。そのため、加圧室Eを外部へ連通する通気路sが、弁体40により閉鎖され、この閉鎖状態において加圧室Eが狭められることになる。
よって、加圧室Eからリフィール20内後端側にわたる空間の気体が圧縮され、その圧力によってフォロア24及び筆記液23が前方へ押圧される。
この加圧状態では、筆記液23の流量を比較的大きく維持することができ、特に上向き筆記性能を向上させることができる。
また、筆記部22が被筆記面から離間されることで、リフィール20に対する後方への押圧力が除去された際には、ホルダー30は、第一の付勢部材60の付勢力によってシリンダー50に相対する前進を行う。
そして、この前進により、加圧室Eが広がるとともに、弁体40が環状凹部33aの前端面33a1から離れ、加圧室Eが通気路sによって外部に連通する。
したがって、筆記部22が被筆記面から離間された状態では、リフィール20内の加圧状態が解除されるので、再び、筆記部22からの筆記液23の流出を防ぐことができる。
また、ノック体82が再度ノック操作された際には、進退機構80による係止状態が解除されるのに伴って、シリンダー50が第二の付勢部材81の付勢力により元の位置まで後退する。よって、シリンダー50と一体的にホルダー30及びリフィール20も後退し、筆記部22が先口11内に没入される。この後退中、リフィール20内の加圧が行われないのは勿論である。
なお、上記実施の形態によれば、特に好ましい一例として、筆記部22を出没させる出没式筆記具を構成したが、他例としては、軸筒10前端から突出した筆記部22が出没せずに固定されている筆記具を構成することも可能である。この場合、進退機構80を省き、筆記部22を軸筒10前端から突出した状態でシリンダー50を軸筒10に対し進退不能に固定すればよい。
また、上記実施の形態によれば、本発明に係わる加圧式筆記具をボールペンに適用した好ましい一例を示したが、他例としては、修正ペンや、リフィールの前端から筆記液を吐出するようにしたその他の筆記具に適用することも可能である。
10:軸筒 20:リフィール
30:ホルダー 33a:環状凹部
40:弁体 50:シリンダー
51a:大内径部 51b:縮径部
60:第一の付勢部材 70:規制部材
80:進退機構 81:第二の付勢部材
82:ノック体 83:進退部材
E:加圧室 s:通気路

Claims (5)

  1. 前端に筆記部を有するとともに後端に開口部を有し、内在する筆記液を前記筆記部から吐出するようにしたリフィールと、
    前記リフィールの後端側に環状に装着されるホルダーと、
    該ホルダーに対し後方から覆い被されて該ホルダーを進退可能に保持するシリンダーと、
    前記ホルダーを前記シリンダーに対し前方へ付勢する付勢部材とを、軸筒内に備え、
    前記筆記部が軸筒前端から突出した状態で前記ホルダーと前記シリンダーとの間に前記リフィールの後端開口部に連通する加圧室が確保され、前記状態で前記加圧室が前記シリンダーに相対する前記ホルダーの後退により狭められて圧縮されるようにしたことを特徴とする加圧式筆記具。
  2. 前記シリンダーを前記軸筒内に進退可能に設けるとともに、該シリンダーを外部操作により進退させる進退機構を設け、
    前記付勢部材を第一の付勢部材とし、
    前記シリンダーを前記進退機構により前進させた際に、前記シリンダーと共に前進した前記リフィールの筆記部が軸筒前端から突出し、前記シリンダーを前記進退機構により後退させた際には、前記シリンダーと共に後退した前記リフィールの筆記部が軸筒前端に没入するようにした加圧式筆記具であって、
    前記シリンダーに一体化されるとともに前記ホルダーに対し前方側から当接する規制部材と、前記軸筒に対し前記シリンダー及び前記規制部材を後方へ付勢する第二の付勢部材とを具備したことを特徴とする請求項1記載の加圧式筆記具。
  3. 前記シリンダー及び前記規制部材の前進の前後において前記ホルダーと前記規制部材との当接を維持することで前記加圧室を一定の容積に保ち、
    前記リフィールが該リフィールに対する後方への押圧力により筆記部の突出状態から後退する際に、該リフィールと一体的に前記ホルダーが後退し、該ホルダーが前記規制部材から後方へ離間して前記加圧室を狭めるようにしたことを特徴とする請求項2記載の加圧式筆記具。
  4. 前記進退機構は、前記第二の付勢部材と、軸筒から後方へ突出するノック体と、前記シリンダーに対し後方側から当接する進退部材とを備え、前記ノック体のノック操作により前記進退部材を前進させて係止し、その係止状態を同ノック体の再ノック操作により解除するように構成し、
    前記ホルダーの外周面に沿って外部に連通する通気路を設け、前記ホルダーの外周面には前記通気路及び前記加圧室に連通する環状凹部を設け、この環状凹部内には前後方向へ移動自在に環状の弁体を設け、前記シリンダーの内周面には後退した際の前記弁体の外周面に摺接する縮径部を設け、
    前記リフィールが該リフィールに対する後方への押圧力により筆記部の突出状態から後退して、該リフィールと一体的に前記ホルダーが後退した際に、前記弁体が、前記縮径部に摺接されて相対的に前進し前記通気路を閉鎖するようにしたことを特徴とする請求項2又は3記載の加圧式筆記具。
  5. 前記筆記部を軸筒前端から突出した状態で、前記シリンダーを軸筒に対し進退不能に固定したことを特徴とする請求項1記載の加圧式筆記具。
JP2010111303A 2010-05-13 2010-05-13 加圧式筆記具 Active JP5558908B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010111303A JP5558908B2 (ja) 2010-05-13 2010-05-13 加圧式筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010111303A JP5558908B2 (ja) 2010-05-13 2010-05-13 加圧式筆記具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011235612A JP2011235612A (ja) 2011-11-24
JP5558908B2 true JP5558908B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=45324110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010111303A Active JP5558908B2 (ja) 2010-05-13 2010-05-13 加圧式筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5558908B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018034444A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式筆記具
JP2018034445A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式筆記具
JP7493441B2 (ja) 2020-12-21 2024-05-31 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式筆記具

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6650757B2 (ja) * 2015-12-29 2020-02-19 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式筆記具
JP6734184B2 (ja) * 2016-12-02 2020-08-05 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式筆記具
JP6754286B2 (ja) * 2016-12-02 2020-09-09 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式筆記具
JP6948129B2 (ja) * 2017-01-31 2021-10-13 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式ボールペン
CN110958946B (zh) * 2017-07-31 2022-03-11 株式会社百乐 加压式书写工具
JP7048288B2 (ja) * 2017-12-08 2022-04-05 ゼブラ株式会社 加圧機構付筆記具
WO2023210771A1 (ja) * 2022-04-29 2023-11-02 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3929360B2 (ja) * 2002-06-10 2007-06-13 三菱鉛筆株式会社 筆記具
JP4116523B2 (ja) * 2003-11-05 2008-07-09 ゼブラ株式会社 ボールペン
JP2005280119A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Mitsubishi Pencil Co Ltd ノック式ボールペン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018034444A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式筆記具
JP2018034445A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式筆記具
JP7493441B2 (ja) 2020-12-21 2024-05-31 株式会社パイロットコーポレーション 加圧式筆記具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011235612A (ja) 2011-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5558908B2 (ja) 加圧式筆記具
JP5043809B2 (ja) 液体供給具
JP4309443B2 (ja) 加圧ペン
JP5307463B2 (ja) 文房具
JP5307506B2 (ja) 文房具
JP4395529B2 (ja) 塗布具の流動体供給装置
JP4116523B2 (ja) ボールペン
JP4860582B2 (ja) 加圧式筆記具
JP5094473B2 (ja) 加圧式筆記具
JP7007939B2 (ja) 繰出式加圧筆記具
JP4847290B2 (ja) 加圧式筆記具
JP7059044B2 (ja) 液体吐出具
JP2010105172A (ja) ノック式の加圧筆記具
JP2006297800A (ja) 加圧式の筆記具
JP4787687B2 (ja) 加圧ペン
JP2005280119A (ja) ノック式ボールペン
JP4165748B2 (ja) ノック式ボールペン
JP7178896B2 (ja) インキ吸入器
JP2009226674A (ja) ボールペン
JP2021102314A (ja) 加圧式筆記具
JP2005246648A (ja) 加圧式塗布具
JP2021102315A (ja) 加圧式筆記具
JP2005007863A (ja) ノック式筆記具
JP2019130807A (ja) 繰出式加圧筆記具
JP2006247978A (ja) 加圧式のボールペン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5558908

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250