JP2010125845A - 加圧式ペン - Google Patents

加圧式ペン Download PDF

Info

Publication number
JP2010125845A
JP2010125845A JP2008306676A JP2008306676A JP2010125845A JP 2010125845 A JP2010125845 A JP 2010125845A JP 2008306676 A JP2008306676 A JP 2008306676A JP 2008306676 A JP2008306676 A JP 2008306676A JP 2010125845 A JP2010125845 A JP 2010125845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
peripheral surface
pressurization
piston
pen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008306676A
Other languages
English (en)
Inventor
Teiji Takagi
貞次 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MACHIDA KK
Original Assignee
MACHIDA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MACHIDA KK filed Critical MACHIDA KK
Priority to JP2008306676A priority Critical patent/JP2010125845A/ja
Publication of JP2010125845A publication Critical patent/JP2010125845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

【課題】利用者のノック操作でインクなどの各種塗布用流動体の加圧を行う加圧式ペンにおいて、ノック操作毎に圧縮変形・伸張変形を受ける加圧用シール部材の代わりにOリングを用いることにより、流動体加圧動作の性能維持の確実化を図る。
【解決手段】Oリング7を加圧室Aの内周面に密接させておき、塗布操作時には、ペン先方向(下方向)へ移動するピストン5の無孔環状鍔部5aと当該内周面との隙間が当該Oリング7でシールされてリフィールユニット4への加圧作用を生じるようにした。塗布操作解除時には、ピストン5の上動により当該シールが解除され、かつOリング7の全体が元の位置(外部空間とリフィールユニットの内部とを連通させる状態)に復帰する。
【選択図】図4

Description

本発明は、加圧式ペンに関し、特に塗布用操作に基づいて流動体収容管内部への加圧機構が作動するとともに、先端側の開口部から流動体塗布部が突出する形の加圧式ペンに関する。
本明細書においては、利用者が塗布用操作を行うノック体の側を「後」と記し、当該ノック体とは反対の塗布部側を「先」と記す。
本発明の対象となるのは、修正ペン,ボールペン,マーカペン,サインペン,糊塗布ペン、ペイントペン(塗料ペン)や化粧用ペンなどの各種加圧式ペンで用いられる、流動体加圧機構である。
加圧式ペンの場合、それぞれの管内部に収容された粘性のある流動体(修正液,油性インク,水性インク,糊,塗料,化粧液など)を加圧することにより、当該流動体のペン塗布部への円滑供給を図っている。
従来の加圧式ペンの流動体加圧機構は例えば先記の文献で開示されている。
この流動体加圧機構は、加圧室形成用の弾性円筒体がインク収容管の後端側開口部に密接した形のものである。また、当該弾性円筒体は小径の後円筒部と大径の先円筒部とからなっている。
そしてペン操作部のノック操作にともない、ペン軸筒内の押圧部材が先方向に駆動されて、弾性円筒体は、当該押圧部材と係合状態の小径の後円筒部が大径の先円筒部の中にいわば押し込まれ形で、軸方向に圧縮変形する。
この圧縮変形により、弾性円筒体の内部空間域(加圧室)が気密状態に設定されてその容積が減少し、当該内部空間域と連通状態のインク収容管内部が加圧される。
特開2008−443338号公報
このように、従来の加圧式ペンの流動体加圧機構は、ノック操作時の弾性円筒体(小径の後円筒部)の圧縮変形作用で加圧室の容積を減少させることにより、インク収容管内部を加圧している。また、ノック操作解除にともない当該弾性円筒体は元の伸張状態に復帰する。
そのため、加圧式ペンの使用回数増加にともなう弾性円筒体の圧縮・伸張動作の繰り返しによって当該弾性円筒体の圧縮・伸張部分が劣化し、インク収容管内部に対する加圧機能が損なわれる可能性があった。
本発明では、上述のような圧縮変形・伸張復帰作用が生じない形の環状シール部材を加圧室(シリンダ状部材)の内周面に密接させ、
塗布操作時には、当該操作にともない先方向へ移動するピストン状部材が当該環状シール部材でシールされて流動体収容管内部への加圧作用を生じ、塗布操作解除時には、ピストン状部材および環状シール部材の全体が後方向に駆動されて元の加圧作用解除位置に復帰する機構を用いることにより、加圧式ペンの流動体加圧動作の性能維持の確実化を図ることを目的とする。
本発明は、以上の課題を次の構成からなる加圧式ペンにより解決する。
(1)塗布用操作に基づいて流動体収容管(例えば後述のリフィールユニット4)内部への加圧機構が作動するとともに、先端側の開口部から流動体塗布部(例えば後述のチップ4c)が突出する加圧式ペンにおいて、
前記加圧機構は、
加圧室形成用の周方向の後側環突状部(例えば後述の無孔環状鍔部5a)および当該後側環突状部から先方に離れた状態の先側突状部(例えば後述の有孔環状鍔部5b,リブ状部5e)をそれぞれ外周面に有して、前記塗布用操作により弾性力(例えば後述のコイルスプリングの弾性力)に抗する形で先方向に移動するピストン状部材(例えば後述のピストン5,5’)と、
前記後側環突状部および前記先側突状部のそれぞれと対向する内周面を持つシリンダ状部材(例えば後述のシリンダ6)と、
前記シリンダ状部材の内周面に密接し、かつ、当該内周面に沿って全体が先後方向へ移動する形で、前記後側環突状部と前記先側突状部との間(例えば後述の環状空間域5d,5g)に配設された環状シール部材(例えば後述のOリング7)と、からなり、
前記後側環突状部は、
前記シリンダ状部材の内周面に対する通気用隙間が設定される形の外面部分を備え、
前記先側突状部は、
前記ピストン状部材が前記弾性力により後方向に復帰する際に、前記環状シール部材の先側部分と当接して当該環状シール部材をその復帰位置まで移動させる駆動部分と、
前記環状シール部材が当該駆動部分と当接した状態のときも先後方向の通気作用を呈する貫通域(例えば後述のピストン孔部5c,貫通部分5f)と、を備え
前記塗布用操作にともなう前記ピストン状部材の先方向への移動により、前記通気用隙間が前記環状シール部材でシールされて前記後側環突状部と前記流動体収容管との間に前記加圧室が設定される、
ものとする。
(2)上記(1)において、
前記先側突状部は、
前記シリンダ状部材の内周面に対する隙間が設定される形の外面部分を備えている、ものとする。
本発明はこのように、環状シール部材を加圧室(シリンダ状部材)の内周面に密接させ、塗布操作時には、当該操作にともない先方向へ移動するピストン状部材が当該環状シール部材でシールされて流動体収容管内部への加圧作用を生じ、塗布操作解除時には、ピストン状部材および環状シール部材の全体が後方向に駆動されて元の加圧作用解除位置に復帰する機構を用いている。
すなわち、塗布操作にともなう作動モードへの移行過程と同じように、塗布操作解除にともなう静止モードへの復帰動作過程においても環状シール部材の全体形状が大きく変形することはないので、加圧式ペンの流動体加圧動作の性能維持の一層の確実化を図ることができる。
図1〜図5を用いて本発明を実施するための最良の形態を説明する。
上述したように本発明は、修正ペン,ボールペン,マーカペン,サインペン,糊塗布ペン、ペイントペン(塗料ペン)や化粧用ペンなどの各種加圧式ペンに適用可能である。
ただし、以下の実施形態の記載では単なる説明の便宜上、これら加圧式ペンの一例としてのボールペンを前提にする。この場合の塗布対象の流動体はインクとなる。
ここで、
図1は、加圧式ボールペンの静止モードを示し、
図2は、図1の静止モードにおけるインク加圧機構の要部を示し
図3は、図1の加圧式ボールペンの作動モードを示し、
図4は、図3の作動モードにおけるインク加圧機構の要部を示し、
図5は、図2とは別形態のインク加圧機構(静止モード)の要部を示している。
図1〜図5で用いるアルファベット付き参照番号の構成要素(例えばクリップ1a)は原則として、当該参照番号の数字部分の構成要素(例えば軸筒1)の一部であることを示している。
図1〜図5において(なお、参照番号5’,5e,5f,5gは図5のみで使用)、
1は筒状筐体からなる軸筒,
1aは軸筒本体部に対して回動可能であってボールペンを胸ポケットなどに保持したときにノック操作の係止状態が解除される機能を備えた周知のクリップ,
1bは当該クリップの内面に形成されて後述の操作部材2をノック操作位置に係止するための突起部,
1cは当該突起部との対向部分に形成された側面開口部,
2は軸筒1の後側空間域に配設された鞘状の操作部材(ノック式操作部材),
2aは図1の静止モードでは側面開口部1cの後縁部分に係止され、図3の作動モードでは突起部1bに係止される突起形状の被係止部,
2bは操作部材内周面に形成されて、後述のリフィールユニット4の交換時に後述のシリンダ6が軸筒1から先方側に離脱しないようにするための突状段部,
3は軸筒1の先端側内周面に螺子結合している筒状の先金部材,
4は後端部分か開口しているリフィールユニット,
4aは内部に収容されたインク、
4bはリフィールユニット後端側のインク欠乏域,
4cはリフィールユニット先端側のチップ,
5,5’は操作部材2の天井部分に嵌合してリフィールユニット4のインク部分への加圧作用を呈するピストン,
5aは側面全体が後述の後側空間域6aの周壁面から離間する形でピストン先端側の後部分に設けられた無孔環状鍔部,
5bは側面全体が後述の後側空間域6aの周壁面から離間する形でピストン先端側の先部分に設けられた有孔環状鍔部,
5cは有孔環状鍔部5bに形成された複数のピストン孔部,
5dは無孔環状鍔部5aと有孔環状鍔部5bとの間に設定される環状空間域,
5eはピストン5の有孔環状鍔部5bに代わるものであって、ピストン径方向の外側端面が後述の後側空間域6aの周壁面から離間する形でピストン先端側の先部分に設けられた四個のリブ状部,
5fは当該リブ状部間に設定される貫通部分,
5gは無孔環状鍔部5aとリブ状部5eとの間に設定される環状空間域,
6はリフィールユニット4の後側部分およびピストン5,5’の先端側部分がそれぞれ収容されて、操作部材1の内周面から離間した形で配設されるシリンダ,
6aはピストン5,5’の先方向への移動にともなって無孔環状鍔部5aをいわば天井とする形で後述の加圧室Aが設定される後側空間域,
6bはリフィールユニット4が取外し可能な形で取り付けられる先側空間域,
6cは後側空間域6aと先側空間域6bとを連通させるシリンダ孔部,
6dは操作部材の突状段部2bとの間で係止作用を呈する先後方向の溝状部,
7はシリンダ6の後側空間域の周壁面に密接する形で無孔環状鍔部5aと有孔環状鍔部5bとの間に配設されたOリング,
8はノック式操作部材2の先端部分とシリンダ6の先端側鍔状部との間に配設されて当該材操作部材を相対的に後方向に付勢するコイルスプリング,
9は先筒部材3の後端部分とシリンダ6の先端部分との間に配設されて当該シリンダを後方向に付勢するコイルスプリング,
Aは操作部材2のノック操作にともなってピストンの無孔環状鍔部5aとOリング7とが密接する(図3参照)ことにより、シリンダの後側空間域6aの画定される加圧室,
sは加圧室Aが画定されていない状態におけるシリンダの孔部6cと外部空間域との間の空気連通路,
をそれぞれ示している。
なお、Oリング7はゴムなどの弾性部材であり、その外径は後側空間域6aのいわば内径よりも少し大きく設定されている。また、Oリング7は後述のように、ノック操作時やノック操作解除時のピストン5,5’の移動に応じて、後側空間域6aの周壁面との間のいわば軽い摩擦力に抗しながら先後方向にシフトする。
図示のコイルスプリング8とコイルスプリング9との強弱関係は前者のバネ定数のほうが小さくなる形に設定されている。すなわち、コイルスプリング8が「弱いバネ」であって,コイルスプリング9が「強いバネ」である。
図示していないが、軸筒1の側面開口部1cまでの先側内周面には、当該軸筒内に操作部材2を図示下方から組み込む際に被係止部2aの案内路として作用する図示上下方向の溝状部が形成されている。操作部材2はその筒状部分が径方向内側に弾性変形可能な部材である。
図示の実施形態における基本的な特徴は、
(a)無孔環状鍔部5aと、その先側の有孔環状鍔部5b(図1〜図4参照)またはリブ状部5e(図5参照)とがピストン5,5’の先端側部分に形成され、
(b)Oリング7が、これらの環状鍔部同士の間や、ピストン5’の無孔環状鍔部5aとリブ状部5eとの間に、シリンダ6の後側空間域の周壁面と密接して先後方向に移動可能な形で配設され、
(c)ノック操作にともなってOリング7の全体が、ピストン5,5’の無孔環状鍔部5aと密接して外部空間からシールされた加圧室を設定し、それから当該無孔環状鍔部によっていわば押し下げられる形で、先方の作動モード位置(有孔環状鍔部5bやリブ状部5eからは離間した状態)まで移動し、
(d)ノック操作の解除にともなってOリング7の全体が、ピストン5,5’の有孔環状鍔部5bやリブ状部5eによっていわば持ち上げられる形で、後方の静止モード位置(無孔環状鍔部5aからは離間した状態)に復帰する、
ことである。
加圧室設定用のOリング7は
(1)図1,図2,図5の静止モードでは、ピストン5,5’の有孔環状鍔部5bまたはリブ状部5eの図示上面縁部分と、シリンダ6の後側空間域の周壁面とに密接した状態で、当該上面縁部分に保持され、
(2)図3,図4などの作動モードでは、ピストン5,5’の無孔環状鍔部5aの図示下面縁部分に密接している。
すなわち、静止モードのOリング7は、有孔環状鍔部5bやリブ状部5eの上記縁部分とそれぞれ密接しているものの、無孔環状鍔部5aとは密接せずに図示のごとく離間している。
この離間スペースにより、リフィールユニット4の後側開口部のシリンダ孔部6cと外部空間域との間には、「シリンダ孔部6c-ピストン孔部5c・貫通部分5f-環状空間域5d・5g-無孔環状鍔部5aと後側空間域6aの周面との隙間部分-クリップ1の側面開口部1c」といったルートの空気連通路sが確保される。
このルートが確保されている静止モードの操作部材2をノック操作したとき、すなわち当該操作部材と一体のピストン5,5’がコイルスプリング8の弾性力に抗しながら先方に移動する際の、当該ピストン(無孔環状鍔部5a,有孔環状鍔部5b,リブ状部5e)とOリング7との位置関係は次のように変化する。
(21)先ず移動初期の段階では、Oリング7が元の位置に保持された状態で移動せず、シリンダ6の(無孔環状鍔部5aより先側の)後側空間域6aの空気は、ピストン5,5’の移動による当該後側空間域の容積減少分に相当する量が空気連通路sを経て流出する。
(22)続いて無孔環状鍔部5aの先面縁部分がOリング7に密接して外部空間域からシールされた状態の加圧室Aが画定される。この密接状態のOリング7は有孔環状鍔部5bやリブ状部5eから離間している。
(23)ピストン5,5’がさらに先方に移動することにより、シール状態の加圧室Aの内部容積が減り、内部圧力が増加していく。このときOリング7は全体として無孔環状鍔部5aと密接した状態でその先面縁部分によって押し下げられる。
(24)そしてシリンダ6に対する先方向へのコイルスプリング8の弾性復帰力と加圧室Aからの圧力とがコイルスプリング9による後方向への弾性力に勝った段階で、シリンダ6およびこれと一体のリフィールユニット4は当該弾性力に抗しながら操作部材2とともに先方向に移動する。
(25)最終的には操作部材2の被係止部2aがクリップ1a(軸筒1)の突起部1bに係止されて図3,図4の作動モードに移行する。
この移行動作において特徴的なのは、Oリング7の全体が、ピストン5,5’の無孔環状鍔部5aの各先面縁部分と密接し、この縁部分でいわば押し下げられて作動モードの位置に移動することである。すなわち、Oリング7の全体形状を静止モードのときと大きく変形させることにより作動モードを設定しているものではない。
作動モード移行後の加圧室Aの圧力は外部の大気圧よりも大きくなっているので、当該圧力を受けるリフィールユニット4のインク4aは先端のチップ4cから筆記対象の紙面などに円滑供給される。
図3,図4の作動モードを解除して図1,図2,図5の静止モードに戻すには、例えば衣服の胸ポケットなどに軸筒本体側(軸筒1からクリップ1aを除いた部分)を先金部材3の方から差し込めばよい。なお、軸筒本体側を胸ポケットなどに差し込む代わりにクリップ1aの後端側の突出部分を内側(図示右側)に押圧してもよい。
この軸筒本体の胸ポケットなどへの差し込みや、クリップ1aの後端側突出部分への押圧操作により、クリップ1aは、先端側の突起部1bが軸筒本体から離間する方向に変位する。
この変位により、クリップ1aの突起部1bと操作部材2の被係止部2aとの係止状態が解除される。
そして当該解除にともない、
(31)コイルスプリング9の弾性復元作用によりリフィールユニット4およびシリンダ6が軸筒1に対して後方向に移動し、
(32)コイルスプリング8の弾性復元作用により操作部材2およびピストン5,5’がシリンダ6に対して後方に移動する、
ことにより加圧機構全体が静止モードへ復帰する。
この復帰動作においても特徴的なのは、Oリング7の全体が、ピストン5,5’の有孔環状鍔部5bやリブ状部5eの各後面縁部分でいわば持ち上げられて静止モードの位置に移動することである。ノック操作にともなう作動モードへの移行過程と同じように、復帰動作過程においてOリング7の全体形状が大きく変形することはない。
すなわち、Oリング7は全体として、
(41)ノック操作時にはピストン5,5’の無孔環状鍔部5aに密接した状態で先方の作動モード位置に移動し、
(42)ノック操作解除時もピストン5,5’の有孔環状鍔部5bやリブ状部5eとともに後方に移動して無孔環状鍔部5aから離間した静止モード位置に復帰する。
本発明が以上の実施形態に限定されないことは勿論であり、例えばコイルスプリング8,9の強弱関係を逆にし、コイルスプリング8が「強いバネ」であって,コイルスプリング9が「弱いバネ」となるようにしてもよい。
この逆の強弱関係におけるノック操作時には、概略、
(51)先ず主に、コイルスプリング9が縮んでピストン5,5’およびシリンダ6は、略静止モードの位置関係のまま、すなわち無孔環状鍔部5aがOリング7でシールされないまま先方向に移動し、
(52)続いてコイルスプリング8も縮んでピストン5,5’がシリンダ6に対して先方向に移動することにより、無孔環状鍔部5aがOリング7でシールされた状態での加圧室Aのインク4aに対する加圧作用が生じ、
(53)この加圧状態で、操作部材2がさらに先方向に移動して、当該操作部材の被係止部2aがクリップ1aの突起部1bに係止される。
このノック操作を解除した時には、概略、
(61)先ず主に、コイルスプリング8の弾性復帰力で操作部材2およびピストン5,5’がシリンダ6(およびOリング7)に対して後方向に移動し、これにより無孔環状鍔部5aに対するOリング7のシール作用が消失し、
(62)続いてコイルスプリング9の弾性復帰力が加わり、リフィールユニット4およびシリンダ6も後方向に移動して機構全体が静止モード位置に復帰する。
また、ピストン5,5’の有孔環状鍔部5bやリブ状部5eの本質的な作用は、作動モードから静止モードに移行するときにOリング7を図示上方向にシフトさせてその初期位置(静止モード位置)に復帰させ、かつ、当該初期位置における外部空間域とシリンダ孔部6cとの間の空気連通路sを確保することである。したがって、図示の有孔環状鍔部5bやリブ状部5eの代わりに、このOリング復帰作用および空気連通作用をともに呈する任意の形状のものを用いてもよい。
また、ピストン5,5’の有孔環状鍔部5bやリブ状部5eの各外側端面部分をシリンダ6の後側空間域6aの内周面から積極的に離間させなくてもよい。すなわち外側端面部分と内周面とが軽く当接するようにしてもよい。
また、作動モードの操作部材2を再度ノックすることにより静止モードに復帰する形の操作機構や、軸筒との間で周方向に移動可能な筒状操作部材の回動操作により作動モードの設定・解除が行われる形の操作機構を用いてもよいことは勿論である。
加圧式ボールペンの静止モードを示す説明図である。 図1の静止モードにおけるインク加圧機構の要部を示す説明図である。 図1の加圧式ボールペンの作動モードを示す説明図である。 図3の作動モードにおけるインク加圧機構の要部を示す説明図である。 図2とは別形態のインク加圧機構の要部を示す説明図である。
符号の説明
(参照番号5’,5e,5f,5gは図5のみで使用)
1:軸筒
1a:クリップ
1b:突起部
1c:側面開口部
2:鞘状の操作部材(ノック式操作部材)
2a:突起形状の被係止部
2b:突状段部
3:筒状の先金部材
4:リフィールユニット
4a:インク
4b:インク欠乏域
4c:チップ
5,5’:ピストン
5a:無孔環状鍔部
5b:有孔環状鍔部
5c:複数のピストン孔部
5d:環状空間域
5e:四個のリブ状部
5f:貫通部分
5g:環状空間域
6:シリンダ
6a:後側空間域
6b:先側空間域
6c:シリンダ孔部
6d:先後方向の溝状部
7:Oリング
8:コイルスプリング
9:コイルスプリング
A:加圧室
s:空気連通路,

Claims (2)

  1. 塗布用操作に基づいて流動体収容管内部への加圧機構が作動するとともに、先端側の開口部から流動体塗布部が突出する加圧式ペンにおいて、
    前記加圧機構は、
    加圧室形成用の周方向の後側環突状部および当該後側環突状部から先方に離れた状態の先側突状部をそれぞれ外周面に有して、前記塗布用操作により弾性力に抗する形で先方向に移動するピストン状部材と、
    前記後側環突状部および前記先側突状部のそれぞれと対向する内周面を持つシリンダ状部材と、
    前記シリンダ状部材の内周面に密接し、かつ、当該内周面に沿って全体が先後方向へ移動する形で、前記後側環突状部と前記先側突状部との間に配設された環状シール部材と、からなり、
    前記後側環突状部は、
    前記シリンダ状部材の内周面に対する通気用隙間が設定される形の外面部分を備え、
    前記先側突状部は、
    前記ピストン状部材が前記弾性力により後方向に復帰する際に、前記環状シール部材の先側部分と当接して当該環状シール部材をその復帰位置まで移動させる駆動部分と、
    前記環状シール部材が当該駆動部分と当接した状態のときも先後方向の通気作用を呈する貫通域と、を備え
    前記塗布用操作にともなう前記ピストン状部材の先方向への移動により、前記通気用隙間が前記環状シール部材でシールされて前記後側環突状部と前記流動体収容管との間に前記加圧室が設定される、
    ことを特徴とする加圧式ペン。
  2. 前記先側突状部は、
    前記シリンダ状部材の内周面に対する隙間が設定される形の外面部分を備えている、
    ことを特徴とする請求項1記載の加圧式ペン。
JP2008306676A 2008-12-01 2008-12-01 加圧式ペン Pending JP2010125845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008306676A JP2010125845A (ja) 2008-12-01 2008-12-01 加圧式ペン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008306676A JP2010125845A (ja) 2008-12-01 2008-12-01 加圧式ペン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010125845A true JP2010125845A (ja) 2010-06-10

Family

ID=42326540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008306676A Pending JP2010125845A (ja) 2008-12-01 2008-12-01 加圧式ペン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010125845A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014131870A (ja) * 2012-12-04 2014-07-17 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具
JP2015110296A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 三菱鉛筆株式会社 筆記具
JP2015229254A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 三菱鉛筆株式会社 筆記具

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014131870A (ja) * 2012-12-04 2014-07-17 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具
JP2015110296A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 三菱鉛筆株式会社 筆記具
JP2015229254A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 三菱鉛筆株式会社 筆記具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1795368A2 (en) Pen with an ink accomodating tube adapted to be pressurized through a pressurising pump mechanism
JP5558908B2 (ja) 加圧式筆記具
JP4309443B2 (ja) 加圧ペン
JP2010125845A (ja) 加圧式ペン
JP2010017992A (ja) 文房具
JP2010105309A (ja) 文房具
JP4309432B2 (ja) 加圧ペン
US6435751B1 (en) Click type writing implement
JP2005271328A (ja) ノック式ボールペン
JP2009107227A (ja) 多芯筆記具
JP2009160939A (ja) 出没式筆記具
JP2014144582A (ja) 加圧式筆記具
JP2005280119A (ja) ノック式ボールペン
JP2010105172A (ja) ノック式の加圧筆記具
JP4787687B2 (ja) 加圧ペン
JP6494432B2 (ja) ノック式ボールペン
JP2005288794A (ja) ノック式ボールペン
JP2014087946A (ja) 筆記具
JP2005271330A (ja) ノック式ボールペン
JP2008265147A (ja) 筆記具
US20230347683A1 (en) Knock-type writing instrument
JP5006160B2 (ja) 多芯筆記具
JP5142391B2 (ja) 筆記具用キャップ
KR102437225B1 (ko) 출몰식 필기구
JP2003341276A (ja) 塗布具