JP5307506B2 - 文房具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばインク、修正液、糊等を媒体とするボールペン、修正ペン、糊塗布ペン等の文房具に係り、特に、加圧ポンプ機構によって媒体収容管内を加圧する媒体供給圧力が、媒体の消費量に影響されることのないようにして、使用時における媒体の吐出量の安定化を図ることにより、使用初期から使用末期までの媒体使用時の品質を安定させることができるようにした文房具に関する。
従来の文房具、例えばノック式加圧ボールペンにおいては、使用時のノック操作によって加圧ポンプ機構からペンリフィールユニットにおけるインク収容管の開口後端部内に圧送される加圧空気による媒体供給圧力が、インクの消費に伴って低下する。
そのため、インク収容管の開口後端部内に、インク供給圧力を、インク満量状態の使用初期から、インク最少残量状態の使用末期まで安定して供給することができず、インク収容管の前端に設けたペンチップからのインク吐出量が不安定となって、筆記品質を低下させるという不具合があった。
前記した不具合を解消するために、インク収容管の開口後端部内に、インクの逆流を防止する液状グリースを設けるとともに、この液状グリースの後方に空気層を介してコイルスプリングによりインク収容管前端のペンチップ側に向けて前方に弾性付勢されたピストン部材を設けて、使用時のノック操作と共にスプリングの弾性力により加圧される空気層の加圧力が、インクの消費に伴って低下すると、コイルスプリングの弾性力により、ピストン部材を前方に移動させて、空気層を圧縮することにより加圧して、空気層の内圧の低下を防止するようにしたものが公知である(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1記載のボールペンは、コイルスプリングの伸長に伴って、空気層を加圧するための弾性力が、次第に低下するため、インクの消費量に応じて加圧調整されるインク収容管内の圧力変化に対する即応性が低下し、空気層の内圧を実質的に一定には維持することができず、インクの消費に伴って、インク収容管のペンチップからのインク吐出量が不安定となり易く、使用初期から使用末期まで筆記品質を安定させることが困難であるという問題があった。
特開2004−168042号公報
本発明は、前記の現状に鑑み、加圧ポンプ機構によって媒体収容管内を加圧する媒体供給圧力を、使用初期から使用末期まで実質的に一定に維持することにより、使用時における媒体の吐出量の安定化を図り、使用時の品質を安定させるとともに、媒体の消費量に応じて加圧調整される媒体収容管内の圧力変化に対する即応性を高めることができるようにした文房具を提供することを目的とする。
上記課題は、「特許請求の範囲」の欄における各請求項に記載するように、次のような構成からなる発明によって解決される。
(1) 本体軸筒内に、媒体が収容された媒体収容管を備えたペンリフィールユニットを保持させ、このペンリフィールユニットにおける媒体収容管の開口後端部の後方に、使用時に、本体軸筒の後端部に設けたノック機構のノック操作に連動して、前記本体軸筒の前端部からペンリフィールユニットのペンチップを突出させると同時に、媒体収容管の開口後端部内を加圧する加圧ポンプ機構を設けるとともに、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に、媒体収容管内における媒体残量の減少に影響されることなく、ノック操作時における媒体収容管の開口後端部内の加圧力を、実質的に一定に維持しうるようにした圧力調整機構を備え、この圧力調整機構を、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に連通させて設けた通気路と、この通気路に連通させて設けられ、かつ加圧ポンプ機構から媒体収容管の開口後端部に向けて圧送される余剰な加圧空気によって膨出可能な空気溜り部と、この空気溜り部を非使用時における加圧ポンプ機構の通気状態において圧潰変形状態となるように圧潰方向に付勢する付勢手段とより構成する。
(2) 上記(1)項において、付勢手段を、使用時のノック操作によって、気密状態の加圧ポンプ機構から通気路を通って媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送される余剰な加圧空気によって、空気溜り部を膨出させることにより、媒体収容管内の媒体満量状態での使用初期時における媒体収容管の開口後端部内への加圧力が、実質的に一定となるようにするとともに、媒体収容管内の媒体減少量に応じて、膨出状態にある前記空気溜り部を、その付勢力により徐々に圧潰変形させながら、前記空気溜り部内の加圧空気を媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送し、かつ少なくとも媒体収容管内の媒体最少残量状態における使用末期の前記加圧力が、媒体収容管内の媒体満量状態での使用初期時と同様の一定の圧力に維持されるように設定する。
(3) 上記(1)項または(2)項において、加圧ポンプ機構を、前端開口部が通気路を介して媒体収容管の開口後端部内に連通し、かつ軸線方向に伸縮変形自在な圧縮室を備える加圧部材と、この加圧部材の後端に形成した開口に対して軸線方向に接離可能に当接し、前記圧縮室を圧縮方向に気密状態で押圧する押圧部材とより構成し、この押圧部材を、ノック機構におけるノック棒の押込み動作に連動させる。
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によれば、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に、媒体収容管内における媒体残量の減少に影響されることなく、ノック操作時における媒体収容管の開口後端部内の加圧力を、常に一定に維持しうるようにした圧力調整機構を備えているため、加圧ポンプ機構によって媒体収容管内を加圧する媒体供給圧力を、使用初期から使用末期まで実質的に一定に維持することができ、使用時における媒体の吐出量の安定化を図ることができるとともに、使用時の品質を安定させることができる。
また、圧力調整機構を、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に連通させて設けた通気路と、この通気路に連通させて設けられ、かつ加圧ポンプ機構から媒体収容管の開口後端部に向けて圧送される余剰な加圧空気によって膨出可能な空気溜り部と、この空気溜り部を非ノック操作時における加圧ポンプ機構の通気状態において圧潰変形状態となるように圧潰方向に付勢する付勢手段とより構成してあるため、媒体の消費量に応じて加圧調整される媒体収容管内の圧力変化に対する即応性を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、付勢手段を、筆記使用時のノック操作によって、密封状態の加圧ポンプ機構から通気路を通って媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送される加圧空気によって、空気溜り部を膨出可能にすることにより、媒体収容管内の媒体満量状態での使用初期時における媒体収容管の開口後端部内への加圧力が、実質的に一定となるようにするとともに、媒体収容管内の媒体減少量に応じて、膨出状態にある空気溜り部を、その付勢力により徐々に圧潰変形させながら、空気溜り部内の加圧空気を媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送し、かつ少なくとも媒体収容管内の媒体最少残量状態における使用末期の前記加圧力が、媒体収容管内の媒体満量状態での使用初期時と同様の一定の圧力に維持されるように設定してあるため、加圧ポンプ機構によって媒体収容管の開口後端部内を加圧する媒体供給圧力を、使用末期においても、安定して維持することができる。
請求項3記載の発明によれば、加圧ポンプ機構を、前端開口部が通気路を介して媒体収容管の開口後端部内に連通し、かつ軸線方向に伸縮変形自在な圧縮室を備える加圧部材と、この加圧部材の後端に形成した開口に対して軸線方向に接離可能に当接し、前記圧縮室を圧縮方向に気密状態で押圧する押圧部材とにより構成し、この押圧部材を、ノック機構におけるノック棒の押込み動作に連動させてあるため、加圧ポンプ機構によって媒体収容管の開口後端部内を、円滑に加圧することができる。
以下、本発明を、図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す非ノック操作時のノック式ボールペンの断面図、図2は、図1の円II部における要部拡大断面図、図3は、インク収容管内のインク満量状態での使用初期時における圧力調整機構の作動状態を示すノック式ボールペンの断面図、図4は、図3の円IV部における要部拡大断面図、図5は、インク収容管内のインク最少残量状態での使用末期時における圧力調整機構の作動状態を示すノック式ボールペンの断面図、図6は、図5の円VI部における要部拡大断面図である。
なお、図において、紙面に対して「左側」を「前方」、「右側」を「後方」とする。
図1に示すように、本発明のノック式ボールペン1は、本体軸筒2と、この本体軸筒2の前端部2aに螺着したペン先部材3とでペン軸が形成されているとともに、ペン軸内には、ペンリフィールユニット4が装填されている。
ペンリフィールユニット4は、インク5が筆記媒体として充填された媒体収容管(以下、インク収容管という)6と、このインク収容管6の前端6aに装着されたペンチップ7とで構成されている。
ペンチップ7は、後記するペンリフィールユニット4の移動により、ペン先部材3の前端開口部3aから外部に出没可能に臨ませてある。
インク収容管6の開口後端部6b側は、軸筒2内を前後の軸線方向にスライド自在なホルダー8により保持されている。
このホルダー8は、圧縮スプリング9により、ペンリフィールユニット4のペンチップ7を、ペン先部材3内に格納しうるように、後方に向けて付勢されている。
本体軸筒2の後端部2b内には、ノック機構10が組み付けられている。
このノック機構10は、ノック部11と、このノック部11を本体軸筒2の後端部2bから外部に突出しうるように後方に付勢する圧縮スプリング12と、この圧縮スプリング12の付勢力に抗するノック部11の押込み動作、及びその開放動作に協動するノック棒13と、このノック棒13に連動するカム機構部14とにより構成されている。
カム機構部14には、ノック部11の押込み動作、及びその開放動作に協動する回転子15が設けられている。
この場合、圧縮スプリング12のばね力は、圧縮スプリング9のばね力よりも小さく設定されている。
すなわち、ノック機構10は、ノック部11のノック操作により、ノック棒13を圧縮スプリング12の付勢力に抗して押込み動作させるとともに、その開放を行うことより、カム機構部14における回転子15を回転駆動させながら軸線方向に移動させうるようになっている。
これにより、ペンリフィールユニット4の移動と共にペンチップ7を格納状態または突出状態に出没させる周知の機構(例えば特公昭34−7181号公報参照)である。
インク収容管6の開口後端部6bと回転子15の前端部15aとの間には、加圧ポンプ機構16が設けられている。
この加圧ポンプ機構16は、図2に示すように、回転子15の回転駆動に連動して軸線方向に非回転状態で直線的に移動する押圧部材17と、この押圧部材17とインク収容管6の開口後端部6bとの間に設けた加圧部材18とにより構成されている。
押圧部材17は、前端通気部17aと、この前端通気部17aの後方に段付き形成され、かつ前端通気部17aよりも大径なシール肩部17bとにより形成されている。
加圧部材18は、ゴム等のエラストマーからなる有底の弾性円筒体19により、圧縮室20を形成してなるとともに、この圧縮室20の後方における後壁20aの中央には、後方に向けて突出させた後端開口部21が開口されている。
圧縮室20の前方は、フランジ状の前端開口部22に形成されているとともに、この前端開口部22は、シールリング23を介して、インク収容管6の開口後端部6bを保持するホルダー8の後端面と加圧部材18との間に設けられる、前方に向けて開口させた有底円筒状の連結部材24の後端面24aに気密状態をもつて当接させてある。
押圧部材17における前端通気部17aの前端には、加圧部材18の後端開口部21から圧縮室20内に圧入して臨ませる拡径係止部17cが形成されているとともに、その外周面と前記加圧部材18における後端開口部21の内周面との間には、軸線方向に沿う外気と連通可能な隙間aが形成されるようになっている。
押圧部材17のシール肩部17bは、加圧部材18の後端開口部21に接離可能になっており、図3および図4に示すように、前記ノック機構10のノック部11によるノック操作時に、その初期段階での押込み動作に、回転子15に連動して非回転状態で軸線方向に直線的に移動する押圧部材17の前方への移動により、加圧部材18の後端開口部21に当接して、前記隙間aを閉塞しうるようになっている。
これにより、軸線方向に弾性的に伸縮変形自在な圧縮室20を形成するとともに、この圧縮室20内を、気密状態に維持しうるようになっている。
圧縮室20は、インク収容管6の開口後端部6b内におけるインク5の最少残量状態である使用末期に、ノック機構10のノック操作によって、前記加圧ポンプ機構16からインク収容管6の開口後端部6b内に向けて圧送される加圧空気による加圧力が、少なくとも使用時における適正なインク吐出量を維持するための実質的に一定の圧力値を常に満たすように、余剰な加圧空気でもって圧送可能な容積に設定されている。
連結部材24には、加圧ポンプ機構16の圧縮室20とインク収容管6の開口後端部6bとの間を連通する通気路25が設けられているとともに、この通気路25には、連通溝26を介して、圧力調整機構27が連通させて設けられている。
圧力調整機構27は、加圧ポンプ機構16の圧縮室20からインク収容管6の開口後端部6bに向けて圧送される余剰な加圧空気によって膨出可能な袋状の空気溜り部28と、この空気溜り部28を圧潰変形状態となるように圧潰方向に押圧する、前記連結部材24内を前後方向に移動可能な可動部材29と、この可動部材29を常に前方の空気溜り部28の圧潰方向に付勢する圧縮スプリング30とより構成されている。
ここで、前記「圧潰変形」とは、空気溜り部28が、圧縮スプリング30をもって付勢された可動部材29による前方への押圧によって、縮小状態に変形することを意味する。
空気溜り部28は、図2に示すように、非ノック操作時における加圧ポンプ機構16の通気状態において、圧縮スプリング30の付勢力によって常に圧潰変形状態を維持しうるようになっている。
この場合、空気溜り部28としては、圧縮室20から圧送される余剰な加圧空気の圧力変化に対して敏感に形状変化可能な肉薄のエラストマー等の材料、あるいは例えば蛇腹状の屈曲や可動部材29による押圧時の摩擦に耐えうるような、例えば薄い布にエラストマーを含浸固化させた材料を用いるとともに、圧縮スプリング30の付勢力とインク収容管6内の系内の圧力で平衡を保つようにするために、腰を持たない材質のものが好ましい。
圧縮スプリング30は、図4に示すように、筆記使用時のノック操作によって、密封状態の加圧ポンプ機構16から通気路25を通ってインク収容管6の開口後端部6b内に向けて圧送される加圧空気のうちの余剰な加圧空気によって、空気溜り部28を、連通溝26を介して、膨出しうるようにすることにより、インク収容管6内のインク満量状態での使用初期時に、インク収容管6の開口後端部6b内への加圧力が、実質的に一定となるように、その付勢力が設定されている。
また、圧縮スプリング30は、インク収容管6内のインク減少量に応じて、膨出状態にある空気溜り部28を、その付勢力により徐々に圧潰変形させながら、空気溜り部28内の加圧空気をインク収容管6の開口後端部6b内に向けて圧送しうるようにするとともに、図5および図6に示すように、少なくともインク収容管6内のインク最少残量状態における使用末期の加圧力が、インク収容管6内のインク満量状態での使用初期時と同様に、実質的に一定の圧力に維持されるように設定されている。
これにより、インク収容管6内におけるインク残量の減少に影響されることなく、ノック操作時におけるインク収容管6の開口後端部6b内の加圧力を、実質的に一定に維持している。
次に、本実施形態におけるボールペン1の加圧作用を説明する。
図1および図2に示す非加圧状態において、図3および図4に示すように、ノック操作初期時にノック機構10のノック部11を、圧縮スプリング12の付勢力に抗して、半段階で前方に向けて押込み動作させると、この動作に協動して、ノック棒13が前方に向けて移動し、カム機構部14における回転子15が半駆動状態で前方に向けて回転移動する。
押圧部材17は、回転子15の前方に向けての回転移動に連係して、非回転状態でもって、前方に向けて直線的に移動し、その前端部のシール肩部17bを、加圧部材18の後端開口部21に当接させて閉塞する。
これにより、前端通気部17aの外周に形成した隙間aと外気との連通状態が遮断され、圧縮室20内が気密状態となる。
次いで、加圧部材18における圧縮室20の後壁20aを、前方に向けて押し込んで、圧縮室20内を弾性的に圧縮変形させることにより加圧する。
圧縮スプリング12のばね力は、ペンリフィールユニット4を後方に付勢する圧縮スプリング9のばね力よりも、小さく設定されている。
このため、ノック部11を半段階に押し込んでも、ペンリフィールユニット4は、前方に向けて移動することがなく、ペンチップ7は、ペン先部材3内に格納状態に維持されたままとなっている。
次いで、ノック部11を、圧縮スプリング9のばね力よりも強い力により、前方に向けて押込み動作させると、この動作に協動して、ノック棒13が前方に向けて移動し、カム機構部14を介して回転子15がさらに駆動される。
押圧部材17は、回転子15の駆動により、再び非回転状態でもって直線的に移動して、図4に示すように、気密状態にある圧縮室20内を圧縮し、この加圧された圧縮室20内の加圧空気を、通気路25内に向けて圧送する。
加圧空気が、使用時においてペンチップ7からのインク5の適正な吐出量に見合うように設定された空気圧よりも過大であると、その余剰な加圧空気によって、通気路25に、連通溝26を介して連通する空気溜り部28を、圧縮スプリング30の付勢力に抗して膨出させ、通気路25内の過剰な圧力を低下させることにより、所定の設定圧力に低減された加圧空気を、インク収容管6の開口後端部6b内に向けて圧送し、インク収容管6内を、適正なインク吐出量に見合うような圧力に加圧する。
このとき、ノック部11の押込み力は、ペンリフィールユニット4を後方に付勢する圧縮スプリング9のばね力よりも大きいため、ペンリフィールユニット4は、前方に向けて移動し、図3に示すように、ペンチップ7は、軸筒2の前端部2aにおけるペン先部材3内から、その前端の開口部3aを通して外部に突出する。
次いで、ノック部11の押込み動作を開放すると、ノック棒13のみが圧縮スプリング12の付勢力により後方の所望の係止位置まで復帰し、回転子15は、駆動位置で係止されるため、ペンチップ7が突出状態を維持するとともに、押圧部材17は、加圧部材18における圧縮室20の後壁20aを押圧したままとなっているため、圧縮室20内は、所定の圧力でもって加圧状態が維持されている。
これにより、ペン使用時に、インク収容管6内を、実質的に一定の加圧状態に維持させることができるため、筆記時におけるインク5の吐出量が安定し、筆記品質の向上を図ることができるとともに、ペン先を上向きにした状態での筆記も、安定して確実に行うことができる。
ペン使用後は、ノック部11を、圧縮スプリング12の付勢力に抗して、再度、前方に向けて押込み、ノック棒13を動作させると、カム機構部14における回転子15の係止状態が解除され、圧縮スプリング12の付勢力によるノック棒13の後方への復帰と共に、回転子15は、圧縮スプリング9の付勢力により、押圧部材17と共に後方に向け移動し、図1及び図2に示す元の位置および状態に復帰する。
これと同時に、押圧部材17の後方への復帰移動に伴い、前端通気部17aの拡径係止部17cによって、加圧部材18における圧縮室20の後壁20aが後方に向けて引き込まれて、圧縮状態から伸長状態に復帰し、再び、インク収容管6内及び圧縮室20が、押圧部材17の後方への復帰移動に伴うシール肩部17bの、加圧部材18における後端開口部21からの離脱により、前端通気部17cの外周面と後端開口部21の内周面との間に、再び隙間aが形成されて通気状態となり、インク収容管6内の加圧状態が開放される。
これにより、ノッキング操作を小さな力で容易に行うことができ、使用感に優れた加圧ペンが得られる。
本発明の一実施形態を示す非ノック操作時のノック式ボールペンの断面図である。 図1の円II部における要部拡大断面図である。 インク収容管内のインク満量状態での使用初期時における圧力調整機構の作動状態を示すノック式ボールペンの断面図である。 図3の円IV部における要部拡大断面図である。 インク収容管内のインク最少残量状態での使用末期時における圧力調整機構の作動状態を示すノック式ボールペンの断面図である。 図5の円VI部における要部拡大断面図である。
符号の説明
1 ノック式ボールペン
2 本体軸筒
2a 前端部
2b 後端部
3 ペン先部材
3a 開口部
4 ペンリフィールユニット
5 インク(媒体)
6 インク収容管(媒体収容管)
6a 前端部
6b 開口後端部
7 ペンチップ
8 ホルダー
9 圧縮スプリング
10 ノック機構
11 ノック部
12 圧縮スプリング
13 ノック棒
14 カム機構部
15 回転子
15a 前端部
16 加圧ポンプ機構
17 押圧部材
17a 前端通気部
17b シール肩部
17c 拡径係止部
18 加圧部材
19 弾性円筒体
20 圧縮室
20a 後壁
21 後端開口部
22 前端開口部
23 シールリング
24 連結部材
24a 後端面
25 通気路
26 連通溝
27 圧力調整機構
28 空気溜り部
29 可動部材
30 圧縮スプリング(付勢手段)
a 隙間

Claims (3)

  1. 本体軸筒内に、媒体が収容された媒体収容管を保持させ、この媒体収容管の開口後端部の後方に、使用時に、本体軸筒の後端部に設けたノック機構のノック操作に連動して、媒体収容管の開口後端部内を加圧する加圧ポンプ機構を設けるとともに、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に、媒体収容管内における媒体残量の減少に影響されることなく、ノック操作時における媒体収容管の開口後端部内の加圧力を、実質的に一定に維持しうるようにした圧力調整機構を備え、
    この圧力調整機構を、媒体収容管の開口後端部と加圧ポンプ機構との間に連通させて設けた通気路と、この通気路に連通させて設けられ、かつ加圧ポンプ機構から媒体収容管の開口後端部に向けて圧送される余剰な加圧空気によって膨出可能な空気溜り部と、この空気溜り部を非使用時における加圧ポンプ機構の通気状態において圧潰変形状態となるように圧潰方向に付勢する付勢手段とより構成したことを特徴とする文房具。
  2. 付勢手段を、使用時のノック操作によって、気密状態の加圧ポンプ機構から通気路を通って媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送される余剰な加圧空気によって、空気溜り部を膨出させることにより、媒体収容管内の媒体満量状態での使用初期時における媒体収容管の開口後端部内への加圧力が、実質的に一定となるようにするとともに、媒体収容管内の媒体減少量に応じて、膨出状態にある前記空気溜り部を、その付勢力により徐々に圧潰変形させながら、前記空気溜り部内の加圧空気を媒体収容管の開口後端部内に向けて圧送し、かつ少なくとも媒体収容管内の媒体最少残量状態における使用末期の前記加圧力が、媒体収容管内の媒体満量状態での使用初期時と同様の一定の圧力に維持されるように設定した請求項1記載の文房具。
  3. 加圧ポンプ機構を、前端開口部が通気路を介して媒体収容管の開口後端部内に連通し、かつ軸線方向に伸縮変形自在な圧縮室を備える加圧部材と、この加圧部材の後端に形成した開口に対して軸線方向に接離可能に当接し、前記圧縮室を圧縮方向に気密状態で押圧する押圧部材とより構成し、この押圧部材を、ノック機構におけるノック棒の押込み動作に連動させた請求項1または2記載の文房具。
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