JP2021094273A - 塗布具 - Google Patents

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祐介 中村
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Abstract

【課題】貯留部内の塗布液を間欠的に塗布部に対して送り出すことができるように構成することで、蓄圧により塗布液が不用意に飛び散る問題を解消し得る塗布具を提供する。【解決手段】先軸1の前端部に塗布部3を備えることで先軸ユニットFUを構成し、後軸2に塗布液の貯留部4を備えることで後軸ユニットBUが構成され、先軸ユニットに対して後軸ユニットが軸方向に着脱可能に装着されると共に、装着状態において、先軸ユニットに対して後軸ユニットが相対回転可能に構成される。後軸ユニット内に軸方向に移動可能に配置されて、塗布液供給路の一部を開閉可能にする弁棒8と、先軸ユニットに対する後軸ユニットの相対回転に伴って、塗布液供給路を閉塞した状態の弁棒を後退させて塗布液供給路を開放すると共に、前記弁棒をスプリング6の弾発力によって前進移動させて塗布液供給路を再び閉塞する動作を繰り返す弁棒の駆動機構とが備えられる。【選択図】図2

Description

この発明は、例えばアイライナーとして用いられる塗布液を、塗布部に対して円滑に供給できるように構成すると共に、塗布液を着脱可能なカートリッジ側に貯留した塗布具の改良に関する。
各種の化粧用塗布液などを軸筒内の貯留部に貯留し、これを軸筒の前端部に配置した塗布部に供給して利用するようにした塗布具が提供されている。
このうち、眉毛などに化粧料を塗布するアイライナーとして好適に用いることができる塗布具について、本出願人より幾つか提案をしており、その例が特許文献1〜3に開示されている。
すなわち、特許文献1に開示の塗布具においては、軸筒に設けた天蓋を回動操作すること、または天蓋を押圧することにより、ピストンを前進させて塗布液の貯留部に圧力を加え、この圧力により塗布液を塗布部(穂首)に供給するように構成される。
また、特許文献2および3に開示の塗布具においては、軸筒に設けた操作部を回動させることで、ピストンを往復運動させると共に、逆止弁の作用を利用することで、塗布液の貯留部に圧力を加える構成が採用される。
この塗布具においても、逆止弁を介して塗布液の貯留部に加えられる圧力により、塗布液を塗布部(穂首)に供給するように作用する。
前記した構成の塗布具によると、軸筒の一部に設けられた天蓋等を含む操作部の操作により、塗布液の貯留部に圧力が加えられるので、貯留部内の蓄圧により塗布液を塗布部としての例えば穂首に向けて送り出すことができる。
したがって、利用者は必要とするときに、操作部の簡単な操作により、前記塗布具をアイライナーとして用いることができる。
特開2017−369号公報 特開2017−160932号公報 特開2017−189416号公報
ところで、前記したアイライナー等の塗布具においては、例えば合成繊維などによる筆毛を束ねることにより構成された穂首を、塗布部として用いる例が多い。
これによると、塗布具の保管中において、塗布液(アイライナーの化粧料)が穂首の繊維間に浸漬した状態で固化するという問題が生ずる。
この状態で、利用者が塗布具(アイライナー)を利用しようとして、操作部を操作した場合には、塗布液の貯留部内に圧力が蓄積されるために、例えば軸筒(先軸)における穂首の付け根部分などから、蓄圧された化粧料が噴出して飛び散るという問題が発生し得る。この様な状態に至った場合には、塗布液の貯留部内に加わった蓄圧が無くなるまで、塗布液が吐出して周囲を汚染させるという事態に発展し得る。
この発明は、前記した従来のものの問題点に着目してなされたものであり、塗布具の利用に際して、貯留部内の塗布液を間欠的に塗布部に対して送り出すことができるように構成することで、貯留部内に加わる蓄圧により、塗布液が不用意に飛び散る問題を解消し得る塗布具を提供しようとするものである。
加えて、塗布液の貯留部側を構成するユニットをカートリッジ化させて、前端部に塗布部を備えたユニットに対して着脱可能に装着することで、塗布具の全体の使い捨てを避けて、資源の再利用に寄与できる塗布具を提供することを主要な目的とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明に係る塗布具は、筒状に形成した先軸の前端部に塗布部を備えることで先軸ユニットを構成し、筒状に形成した後軸に塗布液の貯留部を備えることで後軸ユニットが構成され、前記先軸ユニットに対して前記後軸ユニットが軸方向に着脱可能に装着されると共に、装着状態において、先軸ユニットに対して後軸ユニットが相対回転可能に構成された塗布具であって、後軸ユニットの前記貯留部から、先軸ユニットの前記塗布部に向かって形成された塗布液供給路と、前記後軸ユニット内に軸方向に移動可能に配置されて、前記塗布液供給路の一部を開閉可能にする弁棒と、前記先軸ユニットに対する後軸ユニットの相対回転に伴って、前記塗布液供給路を閉塞した状態の弁棒を後退させて塗布液供給路を開放すると共に、前記弁棒をスプリングの弾発力によって前進移動させて前記塗布液供給路を再び閉塞する動作を繰り返す弁棒の駆動機構とが備えられていることを特徴とする。
この場合、前記弁棒の軸方向の移動に連動して、前記貯留部内において軸方向に移動することで、前記貯留部内の塗布液を攪拌する攪拌部材が、さらに備えられていることが望ましい。
そして、好ましい実施の形態においては、前記弁棒の駆動機構には、円環状の端面に沿って、軸に交差する面と軸に平行する面を有する鋸歯状カムを複数形成したカム部材が備えられ、前記先軸ユニットに対する後軸ユニットの相対回転に伴って、前記弁棒に形成されたカム摺接部が前記鋸歯状カムの軸に交差する面に接することで、前記弁棒を後退させると共に、弁棒のカム摺接部が前記鋸歯状カムの軸に平行する面に達したときに、前記スプリングの弾発力によって前記弁棒を前進移動させる構成が採用される。
加えて、前記先軸ユニットに対して後軸ユニットが装着された状態において、前記カム部材には前記先軸ユニットの一部に係合することで、先軸ユニット側に対するカム部材の回り止め機構が形成され、前記先軸ユニットに対する後軸ユニットの相対回転に伴って、前記カム部材に対して前記弁棒のカム摺接部が相対回転するように構成されていることが望ましい。
この発明に係る塗布具によると、後軸ユニットの塗布液の貯留部から、先軸ユニットの塗布部に至る塗布液供給路は、スプリングの弾発力を受ける弁棒によって閉塞された状態になされる。そして、先軸ユニットに対して後軸ユニットを相対回転させることで、弁棒の駆動機構は、塗布液供給路を閉塞した状態の弁棒を後退させて塗布液供給路を開放するのに続いて、前記弁棒をスプリングの弾発力によって前進移動させて前記塗布液供給路を再び閉塞する動作を繰り返えす。
したがって、繰り返えされるスプリングによる弁棒の前進移動ごとに、塗布液供給路には間欠的に塗布液が送り込まれ、塗布液を先軸ユニットの塗布部に供給することができる。
これによると、従来のこの種の塗布具に見られるように、塗布液の貯留部内に加わる蓄圧により、塗布液が不用意に飛び散る問題を解消し得る塗布具を提供することができる。
また、この発明に係る塗布具によると、前端部に塗布部を備えた先軸ユニットに対して、塗布液の貯留部を備えた後軸ユニットが着脱可能に装着される構成が採用される。
したがって、後軸ユニットをカートリッジとして個別に供給することで、塗布具の全体の使い捨てを避けることができ、資源の再利用に寄与できる塗布具を提供することができる。
この発明に係る塗布具のキャップを外した全体構成を示し、(A)は正面図、(B)は軸方向に沿った断面図、(C)は(B)に対して90度軸回転させた断面図である。 図1に示す塗布具の外装部を90度角で破断して示した斜視図である。 先軸ユニットと後軸ユニットを分離した状態を示し、(A)は正面図、(B)は軸方向に沿った断面図、(C)は(B)に対して90度軸回転させた断面図である。 図1に示す塗布具の軸方向に沿った断面図であり、(A)は弁棒が後退した状態を示し、(B)は弁棒が前進した状態を示す。 先軸の単品構成を示し、(A)は正面図、(B)は軸方向に沿った断面図、(C)はE−E線より矢印方向に見た断面図である。 後軸の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は視点を変えた斜視図、(C)は正面図、(D)は軸方向に沿った断面図である。 スプリング受け部材の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は視点を変えた斜視図、(C)は正面図、(D)は軸方向に沿った断面図である。 カム部材の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は視点を変えた斜視図、(C)は正面図、(D)は軸方向に沿った断面図である。 弁棒の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は視点を変えた斜視図、(C)は正面図、(D)は軸方向に沿った断面図である。 攪拌部材の単品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は視点を変えた斜視図、(C)は正面図である。
この発明に係る塗布具について、アイラインの化粧料を塗布液として貯留した化粧具の実施例に基づいて説明する。
なお、以下に示す各図においては、同一部分を同一符号で示しているが、一部の図面においては紙面の都合により代表的な部分に符号を付けて、その詳細については単品構成で示した図6〜図10に付けた符号を引用して説明する。
この発明に係る塗布具は、図1および図2に示すように、円筒状に形成した先軸1の前端部に塗布部3を備えることで、先軸ユニットFUが構成され、円筒状に形成した後軸2に塗布液の貯留部4を備えることで、後軸ユニットBUが構成されている。
そして、先軸ユニットFUに対して後軸ユニットBUが、相対回転できるように構成されており、この相対回転に伴って、後軸ユニットBU側の貯留部4からの塗布液が、先軸ユニットFU側の塗布部3に対して、間欠的に供給されるように構成されている。
さらに、先軸ユニットFUに対して後軸ユニットBUは、軸方向に着脱可能に構成されており、したがって後軸ユニットBUは、これを交換することで塗布液の追加補充を可能にするカートリッジとしての機能を持たせた構成が採用されている。
なお、後軸ユニットBUのカートリッジとしての機能について、また先軸ユニットFUに対して後軸ユニットBUを相対回転させることによる塗布液の供給作用などについては、図3および図4に基づいて後で説明する。
図1および図2に示すように、先軸ユニットFUを構成する先軸1の前端部には、塗布部としての穂首3が取り付けられている。この穂首3は繊維を束ねて筆ペンを形成したものであり、穂首3は先軸1の前端部に軸方向に沿って形成された開口1a内に取り付けられている。
この穂首3には、後軸ユニットBUから先軸ユニットFUに向かって形成された塗布液供給路(後述するスプリング受け5、カム部材7の内部空間など)を介して、貯留部4からの塗布液(アイラインの化粧料)が供給される。
なお、図示例においては、穂首3には軸孔3aが形成されているが、この軸孔3a内に中継芯が挿入されて、塗布液供給路からの塗布液が、穂首3に導出されるように構成される場合もある。
一方、後軸ユニットBUを構成する後軸2の前端部には、円筒状に形成されたスプリング受け5が、後軸2に圧入されて取り付けられており、このスプリング受け5の後半部内には、コイル状のスプリング6が収容されている。
また、スプリング受け5の前半部内には、円筒状のカム部材7がスプリング受け5に対して軸回転が可能に取り付けられており、このカム部材7内には弁棒8が軸方向に移動可能に収容されている。
なお、この弁棒8には、スプリング受け5に収容されたスプリング6の弾発力を受けて、前方に向かう付勢力が与えられており、これにより弁棒8の前端部は、カム部材7の前端開口として形成された後述する弁座7dを閉塞するように作用する。
さらに、前記したカム部材7の外周に沿って、Oリング10が取り付けられており、このOリング10は、カム部材7と外側のスプリング受け5との間で、塗布液が漏出するのを阻止するように作用する。
前記弁棒8の後端部には攪拌部材9が取り付けられており、この攪拌部材9の後半部は塗布液の貯留部4内に配置されて、弁棒8の軸方向の移動に伴って、貯留部4内の塗布液を攪拌するように作用する。
また、前記した後軸2には、後端部側に形成された開口を埋めるようにして、尾栓11が取り付けられている。
図5〜図10は、図1および図2に示した塗布具を構成する代表的な各部材の単品ごとの構成をそれぞれ示しており、以下図5〜図10に基づいて、個々の部材の構成について説明する。
図5は、先軸ユニットFUの主体となる先軸1の単品構成を示している。この先軸1は前端部の外径が縮小されて、口先部1bが形成されており、この口先部1bの端部に前記した開口1aが形成されて、この開口1a内に塗布部としての穂首3が取り付けられる。 なお、前記開口1a内には軸方向に沿って複数本のリブ1cが、開口1aを囲むようにして形成されており、この複数本のリブ1cによって、穂首3が軸方向に沿って取り付けられる。
前記先軸1における開口1aの直後には、図5(B)および図5(C)に断面図で示したように、複数の回り止めリブ1dが、それぞれ軸方向に沿って形成されており、この回り止めリブ1dは、内周に沿って等間隔に形成されている。
この回り止めリブ1dは、後述するカム部材7に形成された突起7eに係合することで、先軸ユニットFUに対するカム部材7の回り止め機構の一方を構成している。
また、先軸1は後部側の長さ方向の大部分の領域が、軸方向に沿ってほぼ同一径を有する円筒部1eを形成しており、その後端開口内には、内周面に沿って複数の小突起1fが形成されている。
この複数の小突起1fは、後で説明する後軸ユニットBUが、先軸ユニットFU1に装着されたとき、後軸ユニットBU側の環状リブ2cが、この小突起1fを乗り越えることで、後軸2の抜け止めとして作用するものとなる。
図6は、後軸ユニットBUの主体となる後軸2の単品構成を示している。この後軸2は、その後端部側が若干径を拡大して、多面体の把持部2aを形成しており、この把持部2aが先軸ユニットFUに対して後軸ユニットBUを相対回転させる際の回転ダイヤルとして機能するものとなる。
また、後軸2の前部側の長さ方向の大部分の領域が、軸方向に沿ってほぼ同一径を有する円筒部2bを形成しており、円筒部2bにおける把持部2aに近い位置には環状に突出するリブ2cが形成されている。
前記円筒部2bが図5に示した先軸1の円筒部1e内に挿入されて、リブ2cが先軸1の小突起1f内を乗り越えることで、前軸ユニットFUに対する後軸ユニットBUの抜け止めがなされると共に、両者は相対回転可能に取り付けられる。
後軸2の前端開口内には、図6(D)に示すように複数のリブ2dが形成されている。 このリブ2dは、スプリング受け5を嵌合により取り付ける際に利用される。そして、後軸2に取り付けられたスプリング受け5と、後軸2の軸方向の中央部に形成された隔壁2eとの間が、塗布液の貯留部4となる。
また、後軸2の前端部から隔壁2eに至る塗布液の貯留部4内には、180度対向する位置に一対の面取り2fが形成されている。この面取り2fはスプリング受け5が後軸2に嵌合される際の軸回り方向の位置合わせに利用される。
なお、後軸2の把持部2aに形成された内面空間2gには、図1に示したように尾栓11が嵌め込みにより取り付けられる。
図7は、スプリング受け5の単品構成を示している。このスプリング受け5は円筒状に形成されて、その後半部は若干外径が小さく形成されており、その外周面には複数の円環状のリブ5aが形成されている。このリブ5aは、図6に示した後軸2の前端開口に形成されたリブ2dに係合することで、スプリング受け5は後軸2の前端部に取り付けられる。
また、前記リブ5aの形成位置には、軸の両外側に向けて一対の面取り5bが形成されている。この面取り5bは、スプリング受け5を後軸2の前端部に取り付ける際に、後軸2側に形成された面取り2fと合わることで、後軸2に対する軸回り方向の位置合わせに利用される。
スプリング受け5の後端部は閉塞されて十字状開口5cが形成されている。この十字状開口5cの中央部には後で説明する攪拌部材9の軸体9aが挿通されると共に、中央部を除いた十字状開口5cの残りの部分は、貯留部4の塗布液を塗布部(穂首)3に供給する供給路の一部を構成するものとなる。
そして、スプリング受け5の後端部における内部空間には、スプリング6が収容されるスプリング収容室5dが構成されている。
スプリング受け5の前端開口には、軸心に向かって幅の狭い環状の鍔部5eが形成されており、この鍔部5eはスプリング受け5の前半部内に収容されるカム部材7の抜け止めとして作用すると共に、スプリング受け5に対して、カム部材7は回動可能に取り付けられる。
また、前記鍔部5eと前記スプリング収容室5dとの間には、内面が若干肉厚状になされた領域が存在し、この肉厚状の領域において、軸方向に沿った4本のガイド溝5fが、内周に沿って90度間隔に形成されている。
このガイド溝5fは、弁棒8に形成された後述するガイド突起8cが収容されて、弁棒8を軸方向に移動可能に支持するものとなる。
図8は、カム部材7の単品構成を示している。このカム部材7は、図8(D)に示すように前端部から後端部に向かって、順に小径部7a、中径部7b、大径部7cになされており、その内部は弁棒8が収容される中空部になされている。なお、この中空部は塗布液供給路の一部を構成するものとなる。
カム部材7の小径部7a内には皿孔が形成されて、弁棒8の先端部が当接する弁座7dを構成している。また中径部7bの外周面に沿って、4つの突起7eが周方向に等間隔に形成されており、この突起7eの直後には鍔状のストッパ7fが形成されている。
この鍔状のストッパ7fは、図7に示したスプリング受け5の前端部に形成された鍔部5eによって係止されて、カム部材7がスプリング受け5から脱落が阻止されるように、且つカム部材7がスプリング受け5に対して回動可能となるように取り付けられる。
したがって、カム部材7の前記した4つの突起7eは、後軸ユニットBUの前端部におけるスプリング受け5から突出するようにして配置され、図5に示した先軸1の回り止め用リブ1dに係止されるように作用する。
これにより、カム部材7の4つの突起7eは、先軸ユニットFUに対するカム部材7の回り止め機構の他方を構成している。
また、前記したストッパ7fの直後にはOリングの装着溝7gが形成されて、ここに図1に示したOリング10が装着される。
これにより、Oリング10はカム部材7と外側のスプリング受け5との間で、塗布液が漏出するのを阻止するシール材としての機能を果たす。
カム部材7の大径部7cには、円環状の端面に沿って、軸に交差する面7iと、軸に平行する面7jを有する鋸歯状カム7hが、等間隔に形成されており、図に示す例においては、8個の鋸歯状カム7hが周方向に沿って形成されている。
この鋸歯状カム7hに対して、後述する弁棒8に備えたカム摺接部8dが摺接して、弁棒8を軸方向に移動させる弁棒の駆動機構が構成される。
図9は、弁棒8の単品構成を示している。この弁棒8の前半部は円柱状に形成されて、その先端部の弁体8aは、図8に示したカム部材8の皿孔状の弁座7dに当接して密閉することができる皿孔に沿った半球面に近い形状を構成している。
また、弁棒8の軸方向のほぼ中央部には、軸に直交するように4本のスライド突起8bが突出して形成されており、これらのスライド突起8bは、図8に示すカム部材7における中径部7b内を摺動することで、弁棒8が軸方向に安定した姿勢で円滑に移動できるように作用させるものとなる。
弁棒8の後半部は円筒状に形成されて、その外径が拡大されており、その後端部において軸に直交するように4本のガイド突起8cが突出して形成されている。このガイド突起8cは図7に示すスプリング受け5に形成したガイド溝5f内に収容されて、弁棒8がスプリング受け5に対して軸方向に移動するように作用させる。
また、4本の各ガイド突起8cのそれぞれ前方側に位置する部分は、カム摺接部8dを構成しており、これらのカム摺接部8dは、図8に示したカム部材7の鋸歯状カム7hに摺接するように配置される。
したがって、先軸ユニットFUに対して後軸ユニットBUを相対回転させた場合、弁棒8に形成されたカム摺接部8dは、後軸ユニットBUと共に回転する。これに対して図8に示すカム部材7は、周側面に形成された突起7eが、先軸ユニットFUを構成する先軸1の回り止めリブ1dに係止することで、その回動は制止される。
これにより、スプリング6によって前方に向かって付勢される弁棒8に形成されたカム摺接部8dは、カム部材7に形成された鋸歯状カム7hに沿って摺接して、軸方向に移動することになる。
図10は、攪拌部材9の単品構成を示している。この攪拌部材9は、直線状に形成された軸体9aの後半部に螺旋状のフィン9bが軸方向に間欠的に取り付けられている。このフィン9bが形成された攪拌部材9の後半部は、後軸2に形成された塗布液の貯留部4内に配置される。
そして、軸体9aの前端部が図9に示した弁棒8の後部軸孔8eに装着されて、攪拌部材9は弁棒8の軸方向の移動と共に同方向に移動され、フィン9bによって貯留部4内の塗布液を攪拌することができる。
図3は、先軸ユニットFUと後軸ユニットBUが分離した状態を示している。この時の後軸ユニットBUにおける弁棒8は、スプリング6の付勢力により、カム部材7の弁座7dを閉塞しているので、後軸ユニットBUからの塗布液の漏出は避けられる。
したがって、後軸ユニットBUは塗布液が使い終わった時点で交換することで、塗布液の追加補充を可能にするカートリッジとして機能させることができる。
先軸ユニットFUに対して後軸ユニットBUを軸方向に挿入すると、後軸2に形成した円環状のリブ2cが、先軸1内に形成した小突起1fを乗り越えて、前軸ユニットFUに対する後軸ユニットBUの抜け止めがなされると共に、先軸ユニットFUと後軸ユニットBUは、相対回転が可能に取り付けられる。
このとき、後軸ユニットBUの前端部に配置されたカム部材7における突起7eが、先軸ユニットFU側の回り止めリブ1dに係止した状態になされる。
図4は、先軸ユニットFUに対して後軸ユニットBUを相対回転させることによる塗布液の供給作用を説明するものである。
先軸ユニットFUに対して後軸ユニットBUを、例えば右回転させた場合には、後軸ユニットBU内の弁棒8は、ガイド突起8cを介して同方向に回動する。
一方、後軸ユニットBUに備えられたカム部材7は、その突起7eが先軸ユニットFU側の回り止めリブ1dに係止し、カム部材7の回転は阻止される。
したがって、スプリング6によって、前方に向かって付勢された状態の弁棒8のカム摺接部8dは、図8に示す鋸歯状カム7hの軸に交差する面7iに沿って後退し、開弁状態となる。
そして、カム摺接部8dが鋸歯状カム7hの頂点に達する図4(A)に示す状態となると、カム摺接部8dは鋸歯状カム7hの軸に平行する面7jに沿って前進移動が可能となる。これにより、弁棒8はスプリング6の弾発力によって前進移動し、図4(B)に示すように弁棒8は、塗布液供給路(カム部材7に形成した弁座7d)を閉塞する。
この動作は、先軸ユニットFUに対して後軸ユニットBUを一回転させる間に、8回(カム部材7に形成された鋸歯状カム7hの数に相当する回数)繰り返されることになる。 そして、後軸ユニットBUから手を放せば、弁棒8はスプリング6の付勢力を受けて前進し、カム部材7の弁座7dを閉塞した状態を保持する。
したがって、この発明に係る塗布具によると、繰り返えされるスプリングによる弁棒の前進移動(1ショット)ごとに、塗布液供給路には間欠的に塗布液が送り込まれることになり、これにより塗布液(アイラインの化粧料)を先軸ユニットFUの塗布部3に供給することができる。
これによると、従来のこの種の塗布具に見られるように、塗布液の貯留部内に加わる蓄圧により、塗布液が不用意に飛び散る問題を解消し得る塗布具を提供することができるなと、前記した発明の効果の欄に記載した作用効果を得ることができる。
以上説明したこの発明に係る塗布具は、実施例としてのアイラインの化粧料を塗布液とした化粧具の他に、例えばマニキュア液を塗布液とした化粧具、育毛剤を収容する塗布具、墨汁を収容する文房具、靴墨等を収容する靴用清掃具などにも利用することができる。 また、実施例においては塗布部として、筆毛を束ねることにより構成された穂首を用いた例を示しているが、これは用途に応じてフェルトやスポンジ、焼結体などの多孔体等も適宜利用することができる。
1 先軸
1d 回り止めリブ(カム部材の回り止め機構)
2 後軸
3 塗布部(穂首)
4 貯留部
5 スプリング受け
6 スプリング
7 カム部材
7e 突起(カム部材の回り止め機構)
7h 鋸歯状カム(弁棒の駆動機構)
7i 軸に交差する面
7j 軸に平行する面
8 弁棒
8a 弁体
8d カム摺接部(弁棒の駆動機構)
9 攪拌部材
10 Oリング
11 尾栓
FU 先軸ユニット
BU 後軸ユニット(カートリッジ)

Claims (4)

  1. 筒状に形成した先軸の前端部に塗布部を備えることで先軸ユニットを構成し、筒状に形成した後軸に塗布液の貯留部を備えることで後軸ユニットが構成され、前記先軸ユニットに対して前記後軸ユニットが軸方向に着脱可能に装着されると共に、装着状態において、先軸ユニットに対して後軸ユニットが相対回転可能に構成された塗布具であって、
    後軸ユニットの前記貯留部から、先軸ユニットの前記塗布部に向かって形成された塗布液供給路と、
    前記後軸ユニット内に軸方向に移動可能に配置されて、前記塗布液供給路の一部を開閉可能にする弁棒と、
    前記先軸ユニットに対する後軸ユニットの相対回転に伴って、前記塗布液供給路を閉塞した状態の弁棒を後退させて塗布液供給路を開放すると共に、前記弁棒をスプリングの弾発力によって前進移動させて前記塗布液供給路を再び閉塞する動作を繰り返す弁棒の駆動機構と、
    が備えられていることを特徴とする塗布具。
  2. 前記弁棒の軸方向の移動に連動して、前記貯留部内において軸方向に移動することで、前記貯留部内の塗布液を攪拌する攪拌部材が、さらに備えられていることを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
  3. 前記弁棒の駆動機構には、円環状の端面に沿って、軸に交差する面と軸に平行する面を有する鋸歯状カムを複数形成したカム部材が備えられ、
    前記先軸ユニットに対する後軸ユニットの相対回転に伴って、前記弁棒に形成されたカム摺接部が前記鋸歯状カムの軸に交差する面に接することで、前記弁棒を後退させると共に、弁棒のカム摺接部が前記鋸歯状カムの軸に平行する面に達したときに、前記スプリングの弾発力によって前記弁棒を前進移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の塗布具。
  4. 前記先軸ユニットに対して後軸ユニットが装着された状態において、前記カム部材には前記先軸ユニットの一部に係合することで、先軸ユニット側に対するカム部材の回り止め機構が形成され、
    前記先軸ユニットに対する後軸ユニットの相対回転に伴って、前記カム部材に対して前記弁棒のカム摺接部が相対回転することを特徴とする請求項3に記載の塗布具。
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