JP5235625B2 - 液体塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は、ノックや回転操作で塗布液の吐出を行う先端部に、繊維を束ねた筆穂あるいはブラシまたは、多孔質体からなる塗布部材を設け、この吐出した塗布液を塗布部材によって対象部位に塗布可能にする、筆記用インク、修正液、マニュキア液等の液体化粧料、液体塗料、液体医薬品、靴墨液等の各種塗布液を塗布する液体塗布具に関する。
従来の液体塗布具は、筆穂等の塗布部材を塗布具本体の先端に取付け部品で固定し、塗布具本体内の塗布液収容部に連通するパイプ状の液体導入管を塗布部材内に挿入しており、塗布部材の基部および取付け部品を覆うようにして、塗布具本体先端に概略筒状の先軸を嵌着または螺着によって固定する構造にしている(例えば特開平7−275782号公報:特許文献1、特開平8−228828号公報:特許文献2参照)。
この種の液体塗布具において、主な外観部品となる先軸は外観上や耐薬品性の問題等からPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の硬い材料で構成され、筆穂等塗布部材の取付用の部品は弾性変形しやすいPE(ポリエチレン)等の材料の別部品で構成されている。
また、キャップ時に先軸内の密閉状態を維持するために、先軸と塗布液の液体導入管が両者ともPBT等で構成され、シール部が面接触の場合、密閉状態維持が困難となり、前記筆穂取付用のPE等からなる部品を密閉状態維持のためのシールリングとして使用している。
さらに従来のノック式バルブ機構による液体塗布具の場合は、バルブ機構の液吐出によっては液体導入管から勢い良く塗布液が吐出してしまい、筆穂に保持されることなく噴出してしまう場合があった。
そこで、液体導入管の液吐出口を筆穂後端側へ移動し、勢い良く液が噴出した場合でも筆穂先端までの距離を長くすることで噴出を防止している。
しかしながら、この構造の液体塗布具では、液吐出が筆穂後端となってしまうため筆穂先端で塗布を行う実使用上は非常に使いにくいものとなってしまっていた。
また、液体導入管はその吐出口が細く形成され、全体的に長いもののため金属部品など別部品で構成されることが多くコストアップに繋がっていた。
特開平7−275782号公報 特開平8−228828号公報
しかしながら、従来は、筆穂取り付けや先軸内の密閉状態を確保するために別部品を追加することは組立工程を複雑にし、コストアップとなってしまう。
また、ノック式バルブ機構を設けた液体塗布具における液噴出しは、液体導入管先端を先軸先端部から後端へ潜らせることで抑制しているが、このことで穂首先端部に液が到達し難く、使用性が犠牲となる。
さらに、液体導入管を別部品で構成することが多く部品点数が増え、コストアップに繋がってしまうものである。
本発明は、部品点数を削減し、塗布部材の取り付けや先軸内の密閉状態を維持可能な液体塗布具を提供し、さらにノック式バルブ機構による液噴出しを防止し、塗布部材先端まで塗布液が到達し易くすることで使い勝手が向上する液体塗布具を提供することを課題とする。
本発明は液体塗布具にかかるものである。
本発明は、塗布具本体内に塗布液収容用のタンクを設け、該塗布具本体の先端部に先細で中空筒状の先軸を設け、該先軸内に筆穂等の塗布部材を挿入して該塗布部材の先方部を露出した状態で設け、前記塗布具本体の先端部に前記塗布部材に前記タンク内の塗布液を導く液体導入管を設け、ノックや回転操作によりタンク内の塗布液を、前記液体導入管を通して前記塗布部材に吐出する液体塗布具において、
前記塗布部材の後端部に鍔部が設けられ、
前記先軸には、前記先軸の開口から装着した前記塗布部材の鍔部に係止して、先方への抜け止めをするための、先軸径方向に弾性変形可能な複数の爪部を先軸の内周面に一体形成し、
前記複数の爪部は、前記先軸開口内に塗布部材をその後端部側から挿入したときに、鍔部が前記爪部に押し当たると前記爪部が原位置から先軸径方向外側に弾性変形し、該鍔部が押し当たらなくなると原位置に復帰した前記爪部の後端部が鍔部に係止して保持する構造であることを特徴とする液体塗布具である。
本発明においては、キャップ時に先軸内部の密閉状態を維持することが可能となるシール部が先軸および液体導入管にそれぞれ形成され、
先軸側シール部は、軸心方向に向く先端部がR形状となった角部を先軸内周面に全周にわたって突出形成したものであり、
相手側となる液体導入管側シール部は、液体導入管外周面に形成されたフランジ部の外周面であって前記角部との接触面がテーパ面に形成されたフランジ部からなり、
先軸後部内周面に雌ネジを形成し、塗布具本体の先端部外周に雄ネジを形成しており、先軸を塗布具本体の先端部にネジ込んで組付ける際に前記角部が前記フランジ部のテーパ面に押し当てられ密閉状態を維持することが可能となる構造であると共に前記塗布部材の鍔部の後端面と前記液体導入管の先端部とが離間していることを好適とする。
また、本発明においては、塗布部材に液を供給するパイプ状吐出口部が前記液体導入管先端部に一体的に形成され、塗布部材の後端からパイプ状吐出口部が挿入されており、このパイプ状吐出口部の先端には後方に向けて切り込んだスリット構造を施したことが好適である。
また、本発明においては、前記液体導入管には、パイプ状吐出口部が先軸先端部分と先後方向にほぼ同一位置に配置されたことが好適である。
また、本発明においては、パイプ状吐出口部は液体導入管よりも内径が細径に形成されていて、該パイプ状吐出口部に連続する該液体導入管先端部の内周部には内部体積増加防止用のリブを設けたことが好適である。
本発明の請求項1〜5記載の液体塗布具によれば、液体塗布具において、爪部は、前記先軸開口内に塗布部材をその後端部側から挿入したときに、鍔部が爪部に押し当たると該爪部が原位置から先軸径方向外側に弾性変形し、該鍔部が押し当たらなくなると原位置に復帰した爪部の後端部が鍔部に係止して保持する構造となっているので、先軸開口から塗布部材を挿入すれば、爪部に塗布部材を装着できるので、塗布部材と先軸同士を芯出ししてから塗布具本体に先軸を装着する必要がなく、組み付け作業性が向上する。
なお、本発明において、先軸側シール部は、軸心方向に向く先端部がR形状となった角部を先軸内周面に全周にわたって突出形成し、相手側となる液体導入管側シール部は、液体導入管外周面に形成されたフランジ部の外周面であって前記角部との接触面がテーパ面に形成されたフランジ部からなるものとして、先軸後部内周面に雌ネジを形成し、塗布具本体の先端部外周に雄ネジを形成すれば、先軸を塗布具本体の先端部にネジ込んで組付ける際に前記角部が前記フランジ部のテーパ面に押し当てられ密閉状態を維持することが可能となり、角部がフランジ部のテーパ面に当たり、密閉状態維持が容易に可能になる。
したがって、PE等の比較的柔らかい材料で形成される塗布部材を保持し、密閉状態維持がするためのシール部材は必要なく、コストアップを防ぐことができる。
また、本発明において、塗布部材に液を供給するパイプ状吐出口部が前記液体導入管先端部に一体的に形成され、塗布部材の後端からパイプ状吐出口部が挿入されており、このパイプ状吐出口部の先端には後方に向けて切り込んだスリット構造を施すことにより、スリットにより塗布液が吐出した際の液吹き出しを防止でき、液吹き出しが防止されることで、液吐出口を先軸先端付近に配置可能となる。
また、前記液体導入管には、パイプ状吐出口部が先軸先端部分と先後方向にほぼ同一位置に配置されたものにすれば、液体導入管を通して塗布部材に塗布液が到達する間での時間が短く使い勝手のよいものになる。
また、パイプ状吐出口部を液体導入管よりも内径が細径に形成して、該パイプ状吐出口部に連続する該液体導入管先端部の内周部には内部体積増加防止用のリブを設ければ、吐出時に液体導入管内の圧力高まりが伝わりやすく、一層、液体導入管を通して塗布部材に塗布液が到達する間での時間が短くさらに使い勝手のよいものになる。
したがって、本発明によれば、部品点数を減少させ、液吹き出しがなく、使い勝手も向上させることが可能な液体塗布具を提供可能になる等の優れた効果を奏し得る。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面の参照によって説明する。
図1〜図5は本発明に係る液体塗布具の実施形態の説明図であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。
図1(a)、(b)は液体塗布具の外観図、縦断面図、図2は液体塗布具の先端部付近の詳細縦断面図、図3は先軸の説明図であって、(a)は斜視図、(b)後方視図、(c)は側面図、(d)は縦断面図、図4は塗布液の液体導入管の説明図であって、(a)は外観斜視図、(b)は後方視図、(c)は側面図、(d)は縦断面図、図5は液体塗布具に設けられるバルブ部材の説明図で、(a)、(b)は閉状態時の外観図、縦断面図、(c)、(d)は開状態時の外観図、縦断面図である。
図1および図2に示すように、実施形態に係る液体塗布具は、塗布具本体20内にカートリッジ式の塗布液収容用のタンク30を設け、該塗布具本体20の先端部20aに先細で中空筒状の先軸24を設け、該先軸24内に筆穂等の塗布部材21を挿入して該塗布部材21の先方部を露出した状態で設け、前記塗布具本体20の先端部20aに前記塗布部材21に前記タンク30内の塗布液を導く液体導入管22を設け、後端は液体タンク30をノック操作し易いように一部が切り欠かれているものである。前記タンク30をノック操作した際にバルブ装置60によってタンク30内の塗布液を、前記液体導入管22を通して前記塗布部材21に吐出するようになっているものである。
詳しくは、図2に示すように、塗布具本体20の先端部20aは、段状に縮径してその外周面に雄ネジが形成されていて、その先端部20aの雄ネジが先軸24後部内周面に形成された雌ネジに螺合しており、この先軸24により液体導入管22及び塗布部材21が固定されている。
前記塗布部材21には、その後端部に鍔部21aが一体形成して設けられている。塗布部材21は、連続気泡体からなる樹脂を成形した筆穂や樹脂製の複数毛を束ねて刷毛状のもの等種々に形成できる。また、鍔部21aは樹脂製の塗布部材21後部を加熱溶着等によって拡径したフランジ状に形成したものである。
前記先軸24には、図2、図3に示すように、前記先軸24の開口から装着した前記塗布部材の鍔部21aに係止して、先方への抜け止めをするための、先軸24径方向に弾性変形可能な爪部25を先軸24の内周面に一体形成している。
前記爪部25は、先軸24開口内途中から弾性変形可能な片持ち板または片持ち柱状体が後方に多弁状に延設されたものである。前記爪部25は、前記先軸24開口内に塗布部材21をその後端部(鍔部21a)側から挿入したときに、鍔部21aが爪部25に押し当たると該爪部25が原位置から先軸24径方向外側に弾性変形し、さらに先に進んで該鍔部21aが押し当たらなくなると原位置に復帰した爪部25の後端部が鍔部21aに係止して保持する構造となっている。なお、爪部25の原位置とは、塗布部材21を先軸24開口内に挿入前等前記鍔部21aが当たって爪部25が変形する前の状態をいう。
図2、図4(a)〜(d)に示すように、液体導入管22は、塗布具本体20先端部20aと先軸24とに挟除されて固定される。液体導入管22の後端部は円筒状でその中心の中空部22bは塗布部材21に連通しており、バルブ装置60(後記するバルブ部材40)の弁棒41の前端と液体導入管22の後端とは当接している。液体導入管22とバルブ部材40の弁棒41の接する箇所は該バルブ部材40からの液が液体導入管22の後端部の中空部22bに流入できるように完全に密着しないように液体導入管22の後端部には切欠き部22cが形成される。
また、前記液体導入管22の先端部22aには、塗布部材21に液を供給するパイプ状吐出口部23が前記液体導入管22先端部に一体的に形成され、塗布部材21の後端からパイプ状吐出口部23が挿入されており、このパイプ状吐出口部23の先端には後方に向けて切り込んだスリット構造(スリット溝)23aを施している。
また、前記液体導入管22は、図1、図2に示すように、パイプ状吐出口部23先端が先軸24先端部分と先後方向にほぼ同一位置に配置されたものである。また、図4に示すように、前記パイプ状吐出口部23は液体導入管22よりも外径および内径が細径に形成されている。この場合、液体導入管22では、その先端部22aの内径よりも後端部の中空部22bの内径が大径に形成されているので液体導入管22全体の内径よりもパイプ状吐出口部23の内径が小径であるのものである。該パイプ状吐出口部23に連続する該液体導入管22先端部22aの内周部には内部体積増加防止用のリブ22a1を複数設けたものである。
また、液体導入管22の先端部22aの外周部には、先方開きの椀状を呈するフランジ部28が形成されている。
ここで、キャップ時に先軸24内部の密閉状態を維持することが可能となるシール部が先軸24および液体導入管22にそれぞれ形成される。
すなわち、先軸24側シール部は、図2に示すように、テーパ面28aと角部26との面が接触することによりシールされる。角部26は図3に示すように、先軸24の円筒内面にある爪部25の形成位置より後方で段状に拡径した箇所の更に後方で、円筒内周面に全周にわたって形成される斜面部若しくは角部、または、先軸の雌ネジ24aの前方に縮径し、円筒内周面に全周にわたって形成される斜面部若しくは角部のいずれでもよい。なお、この角部はRでもよい。
相手側となる液体導入管22側シール部は、液体導入管22外周面に形成されたフランジ部28の先端側外周面部(鍔状部)は後方開きのテーパ面28aに外径方向に突出形成しており、これによって、前記角部26との接触面がテーパ面28aに形成されたフランジ部28になっている。
先軸24後部内周面に雌ネジ(図3中に符号24aで示す)を形成し、塗布具本体20の先端部20a外周に雄ネジを形成しており、先軸24を塗布具本体20の先端部20aにネジ込んで組付ける際に前記角部26が前記フランジ部28の先端側外周面部のテーパ面28aに押し当てられ互いに密着で先軸24内の密閉状態を維持することが可能となる構造である。
液体タンク30は、図1及び図2に示すように、塗布具本体20の筒状内部に収納されるものであり、先端に開口部31を有し、内部にマニュキア液などの塗布液を収容している。液体タンク30の後端は塗布具本体20の切り欠きにより外側に露出している。この液体タンク30の先端開口部31には、バルブ部材40を内先軸50により固着したバルブ装置60を備えている。
バルブ部材40は、図5に示すように、弁棒41、バネ受42、弁座43及び弾性体からなるバネ44からなり、図1、図2に示すように、液体タンク30の先端開口部31に内先軸50により固定されている。
バルブ部材40の弁棒41の前端部41aは、塗布部材21と共に固定された円筒状の液体導入管22の後端となる切欠き部22cに当接している。バルブ部材40の弁棒41は、液体タンク30をノック動作しないときは、図2に示すように、弁棒41は弁座43と当接しシールしている。その弁棒41のバネ受42と接している部分は椀部41bとなっており、バルブ部材40の前方(先端側)に向かっている。
バルブ部材40のバネ受42は、図5(a)〜(d)に示すように、外周に液体流入用の窓部42aを複数有し、ノック動作時には弁棒41の椀部41b部分の先端がこの窓部42aの部分まで移動する〔図5(c)、(d)参照〕。
非ノック時には、弁棒41は、バネ(スプリング)44により弁座43側へ押し付けられ、弁座43と弁棒41の先端のテーパ−部41cによりシールしている〔図5(a)、(b)参照〕。弁棒41のピストン部41dはバネ受42の内側に接しており、ピストン部41dは前方に向かい椀状に開いている。バネ受42は、内部をノックして、液体導入管22により弁棒41がバルブ部材40内に押し入れられたとき、弁棒41のピストン部41dは四角の窓部42aより後方になり、液体タンク30内の液体が弁棒41のピストン部41dの前方に流入することができる。弁棒41の後端部は、バネ受42の後端孔42bに保持される弁棒ホルダー41eにより前後に抵抗なく摺動はできるが、液体タンク30からバルブ部材40内の椀部41b前方への液体の流入はこの四角窓部42aからなされる。
このように構成されるバルブ部材40は、液体タンク30の開口部31内に嵌入し、内先軸50と液体タンク30を螺子で固定することにより取り付けられ、バルブ装置60を構成する。また、バルブ部材40の弁座43の端面と内先軸50の開口部51の下部の間に配置される弾性体からなるパッキン(Oリング等のシール部材)52は、図2に示すように、液体導入管22とバルブ部材40の弁座43の端面と密着する。これにより、液体タンク30をノックすることにより、液体導入管22がパッキン52との間で摺動してもこのパッキン52によりバルブ部材40から吐出された液体は、液体導入管22の外部に漏れることなく液体導入管22内の中空部22bに入り、塗布部材21に導かれることとなる。
次に、上記した実施形態の作用を説明する。
上記構成の実施形態に係る液体塗布具によれば、爪部25は、前記先軸24開口内に塗布部材21をその後端部側から挿入したときに、鍔部21aが爪部25に押し当たると該爪部25が原位置から先軸24径方向外側に弾性変形し、該鍔部21aが押し当たらなくなると原位置に復帰した爪部25の後端部が鍔部21aに係止して保持する構造となっているので、先軸24開口から塗布部材21を挿入すれば、爪部25に塗布部材21を装着でき、塗布部材21と先軸24同士を芯出ししてから先軸24を装着する必要がなく、組み付け作業性が向上する。
また、先軸24側シール部は、軸心方向に向く先端部がR形状となった角部26を先軸24内周面に全周にわたって突出形成し、相手側となる液体導入管22側シール部は、液体導入管22外周面に形成されたフランジ部28の外周面であって前記角部26との接触面がテーパ面28aに形成されたフランジ部28からなるものとして、先軸24後部内周面に雌ネジ(24a)を形成し、塗布具本体20の先端部20a外周に雄ネジを形成するので、先軸24を塗布具本体20の先端部20aにネジ込んで組付ける際に前記角部26が前記フランジ部28のテーパ面28aに押し当てられ密閉状態を維持することが可能となり、角部26がフランジ部28のテーパ面28aに当たり、密閉状態維持が容易に可能になる。
したがって、PE等の比較的柔らかい材料で形成される塗布部材21を保持し、密閉状態維持がするためのシール部材は必要なく、コストアップを防ぐことができる。
また、塗布部材21に液を供給するパイプ状吐出口部23が前記液体導入管22先端部に一体的に形成され、塗布部材21の後端からパイプ状吐出口部23が挿入されており、このパイプ状吐出口部23の先端には後方に向けて切り込んだスリット構造23aを施すことにより、このスリットにより塗布液が吐出した際に側方に塗布液が出て圧力が塗布部材21に直接加わることを防止できるので、液吹き出しを無くすことが可能である。
したがって、液吹き出しが防止されることで、液吐出口を先軸24先端付近に配置可能となる。
また、前記液体導入管22には、パイプ状吐出口部23が先軸24先端部分と先後方向にほぼ同一位置に配置されたものにするので、液体導入管22を通して塗布部材21に塗布液が到達する間での時間が短く使い勝手のよいものになる。
また、パイプ状吐出口部23を液体導入管22よりも内径が細径に形成して、該パイプ状吐出口部23に連続する該液体導入管22先端部22aの内周部には内部体積増加防止用のリブ22a1を設けるので、吐出時に液体導入管22内の圧力高まりが伝わりやすく、一層、液体導入管22を通して塗布部材21に塗布液が到達する間での時間が短くさらに使い勝手のよいものになる。
したがって、部品点数を減少させ、液吹き出しがなく、使い勝手も向上させることが可能な液体塗布具を提供可能になる等の優れた効果を奏し得る。
なお、本発明の液体塗布具は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
すなわち、上記実施形態では、バルブ装置のバルブ部材をノック操作によりタンク内の塗布液を吐出するものを示したが、本発明においてはその他、回転操作によってタンク内でピストンを前進させ塗布液を吐出する繰出し式の液体塗布具でも本発明は同様に実施可能である。
本発明に係る液体塗布具の実施形態の説明図であって、(a)、(b)は液体塗布具の外観図、縦断面図である。 上記液体塗布具の先端部付近の詳細縦断面図である。 上記液体塗布具の先軸の説明図であって、(a)は斜視図、(b)後方視図、(c)は側面図、(d)は縦断面図である。 上記液体塗布具の液体導入管の説明図であって、(a)は外観斜視図、(b)は後方視図、(c)は側面図、(d)は縦断面図である。 上記液体塗布具に設けられるバルブ部材の説明図で、(a)、(b)は閉状態時の外観図、縦断面図、(c)、(d)は開状態時の外観図、縦断面図である。
符号の説明
20 塗布具本体
20a 先端部
21 塗布部材
21a 鍔部
22 液体導入管
22a 先端部
22a1 リブ
22b 中空部
22c 切欠き部
23 パイプ状吐出口部
23a スリット構造
24 先軸
24a 先軸の雌ネジ
25 爪部
26 角部
28 フランジ部
28a テーパ面
30 タンク
31 タンク先端の開口部
40 バルブ部材
41 弁棒
41a 前端部
41b 椀部
41c テーパ−部
41d ピストン部
41e 弁棒ホルダー
42 バネ受
42a 窓部
42b 後端孔
43 弁座
44 バネ
50 内先軸
51 開口部
52 パッキン
60 バルブ装置

Claims (5)

  1. 塗布具本体内に塗布液収容用のタンクを設け、該塗布具本体の先端部に先細で中空筒状の先軸を設け、該先軸内に筆穂等の塗布部材を挿入して該塗布部材の先方部を露出した状態で設け、前記塗布具本体の先端部に前記塗布部材に前記タンク内の塗布液を導く液体導入管を設け、ノックや回転操作によりタンク内の塗布液を、前記液体導入管を通して前記塗布部材に吐出する液体塗布具において、
    前記塗布部材の後端部に鍔部が設けられ、
    前記先軸には、前記先軸の開口から装着した前記塗布部材の鍔部に係止して、先方への抜け止めをするための、先軸径方向に弾性変形可能な複数の爪部を先軸の内周面に一体形成し、
    前記複数の爪部は、前記先軸開口内に塗布部材をその後端部側から挿入したときに、鍔部が前記爪部に押し当たると前記爪部が原位置から先軸径方向外側に弾性変形し、該鍔部が押し当たらなくなると原位置に復帰した前記爪部の後端部が鍔部に係止して保持する構造であることを特徴とする液体塗布具。
  2. キャップ時に先軸内部の密閉状態を維持することが可能となるシール部が先軸および液体導入管にそれぞれ形成され、
    先軸側シール部は、軸心方向に向く先端部がR形状となった角部を先軸内周面に全周にわたって突出形成したものであり、
    相手側となる液体導入管側シール部は、液体導入管外周面に形成されたフランジ部の外周面であって前記角部との接触面がテーパ面に形成されたフランジ部からなり、
    先軸後部内周面に雌ネジを形成し、塗布具本体の先端部外周に雄ネジを形成しており、先軸を塗布具本体の先端部にネジ込んで組付ける際に前記角部が前記フランジ部のテーパ面に押し当てられ密閉状態を維持することが可能となる構造であると共に前記塗布部材の鍔部の後端面と前記液体導入管の先端部とが離間していることを特徴とする請求項1に記載の液体塗布具。
  3. 塗布部材に液を供給するパイプ状吐出口部が前記液体導入管先端部に一体的に形成され、塗布部材の後端からパイプ状吐出口部が挿入されており、このパイプ状吐出口部の先端には後方に向けて切り込んだスリット構造を施したことを特徴とする請求項1または2に記載の液体塗布具。
  4. 前記液体導入管には、パイプ状吐出口部が先軸先端部分と先後方向にほぼ同一位置に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の液体塗布具。
  5. パイプ状吐出口部は液体導入管よりも内径が細径に形成されていて、該パイプ状吐出口部に連続する該液体導入管先端部の内周部には内部体積増加防止用のリブを設けたことを特徴とする請求項3または4に記載の液体塗布具。
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