JP5328323B2 - 塗布具 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、液体化粧料等の液(塗布液)を塗布するための直液式の塗布具の構成が開示されている。
ここで、図9および図10を参照しながら、特許文献1に記載の直液式の塗布具の構成を説明する。
図9は、従来技術による塗布具の断面図である。また、図10は、図9に示した塗布具の先端部分を拡大して示した模式図である。
ここで、本体10は、中空筒状に形成され、先軸2の先端に穂首11が装着されている。また、穂首11の後端部には、塗布液を供給する液体導入管12の一端部が差し込まれている。
また、内筒20の筒内には、マニュキア液などの塗布液と、液体を攪拌するためのボール22とが収容されている。
また、外筒1は、後端部が切り欠かれ、これにより、外筒1に収納された内筒20の後端部をノック操作できるようになされている。
また、液体導入管12は、内筒20から供給される塗布液の流路となる中空部12aが形成されている。また、液体導入管12は、その前端が先軸2に固定されると共に、その後端がバルブセット40aを構成する弁棒41の先端に当接している(図10参照)。
また、内筒1の先端に取り付けられる内先軸30は、後端(図9における上端)が解放され、且つ先端(図9に示す下端)に開口を有する底部30bを備えたキャップ状になされている。
具体的には、図10に示すように、弁棒41は、略柱状の弁体部41aと、弁体部41aの後端側(図10に示す上側)に形成された棒体部41bとを備えている。また、弁体部41aの先端側(図10に示す下側)には、液体導入管12の後端と当接する第1支持部41c1が形成され、第1支持部41c1の外周部に環状に凹んだ第2支持部41c2が形成されている。
また、図9に示すように、バネ受け42は、前後両端(図9に示す上下両端)に開口が形成された筒状になされ、前後両端の開口を貫通する貫通孔を有し、側面に塗布液を通過させる複数の開口(図示せず)が形成されている。また、バネ受け42は、先端部に鍔部42aが形成され、後端(上端)にバネ44を支持するバネ支持部42bが形成されている。また、バネ受け42の先端の開口には、筒状の弁座43が嵌合されている。
また、弁棒41は、バネ受け42の筒内に配置され、弁体部41aの第1支持部41c1が、バネ受け42の先端の開口を挿通した液体導入管12の後端に当接する。また、弁体部41aの第2支持部41c2は、弁座43の後端部43cに当接し(図10参照)、弁座43の後方向(Y1方向)への移動を制限する。
また、バネ44は、弁体部41aの上面(図10参照)と、バネ受け42のバネ支持部42b(図9参照)との間に挟持される。
なお、前記パッキン100は、内先軸30および弁座43と共に、液体導入管12の側面に対して摺動するようになされているため、弾性力のあるゴム製のものが用いられている。
具体的には、従来技術の塗布具は、液体導入管からの液漏れ防止のために、内筒の先端に取り付けられた内先軸と、バルブの先端の弁座との間にゴム製のパッキンを装着しているが、これにより、部品点数の増加を招いていた。また、これにより、組み立て作業の手間が煩雑になっていた。
また、従来技術の塗布具は、内筒に溶剤系の塗布液が収容されている場合、バルブから液体導入管に供給された塗布液の溶剤成分が上記のパッキンを透過してしまうという技術的課題を有している。その結果、従来技術の塗布具は、先端部にキャップを嵌めても穂首が乾燥することがあった。
また、本発明の目的は、前記塗布具において、バルブセットから吐出されたた塗布液の外部への透過を抑制することにある。
そして、この第1シール部により、バルブセットから吐出した液の液漏れを防止することができるため、上述した従来技術の塗布具のように、液漏れを防止するための専用部品(例えば、ゴム製のパッキン等)を取り付ける必要がない。
その結果、本発明によれば、上述した従来技術の塗布具と比べて部品点数が削減される。また、組み立て作業の手間が軽減される。
特に、第1シール部の外周側面が、第2シール部により覆われているため、第1シール部を透過した塗布液を第2シール部材により遮蔽することができる。
これにより、内筒の先端に取り付けられたバルブセットから液体導入管に吐出した塗布液の液漏れを効果的に防止することができる。
このように、第1シール部をテーパ状に形成することにより、シール部が液体導入管の外周側面に対して摺動したときにも、シール部が液体導入管の側面に当接した状態が維持されるため、液体導入管からの液漏れを防止することができる。
このように、樹脂を用いるようにしたのは、樹脂がゴム製の部品に比べて、塗布液(特に溶剤成分)を透過させにくいという特性を備えているためである。
そのため、本発明によれば、上述した従来技術の塗布具のようにゴム製のパッキンを利用する場合に比べて、液体導入管から塗布具の外部に透過する塗布液の透過量を減少させることができる。
先ず、本実施形態の直液式の塗布具の概略構成を図1および図2に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の塗布具の断面図である。また、図2は、本発明の実施形態の塗布具の先端部分を拡大して示した模式図である。
なお、本実施形態の塗布具は、図9および図10に示した従来技術の塗布具とバルブセットの構成が異なる以外は、略同じ構成を採用している。
そのため、以下の説明では、上述した従来技術と異なる部分を中心に説明し、上述した従来技術と同じ構成については、同じ符号を付し、その説明を簡略化する。
また、図2に示すように、弁座70は、その先端部(図2に示す下端側)に、液体導入管12の外周側面を囲むシール部(第1シール部73及び第2シール部74)が形成され、このシール部により、液体導入管12からの液漏れを防止するようになされている。
そのため、本実施形態では、内筒20の先端に取り付けられたバルブセット40bから吐出した液の液漏れを防止するための専用部品(例えば、ゴム製のパッキン等)が不要となり、上述した従来技術の塗布具と比べて部品点数が削減される。
このように、上述した樹脂を用いるようにしたのは、樹脂がゴム製の部品に比べて、溶剤成分が透過させにくいという特性を備えているためである。
そのため、本実施形態によれば、上述した従来技術の塗布具のようにゴム製のパッキンを利用する場合に比べ、液体導入管12から塗布具Wの外部に透過する塗布液の透過量を減少させることができる。
図3は、本発明の実施形態の塗布具のバルブセットを構成する弁座を上方から見た斜視図である。また、図4は、図3に示す弁座のA−A断面図である。また、図5は、本発明の実施形態の塗布具のバルブセットを構成する弁座を下方から見た斜視図である。また、図6は、本発明の実施形態の塗布具のバルブセットを構成する弁座の正面図である。また、図7は、本発明の実施形態の塗布具のバルブセットを構成する弁座の底面図である。
また、弁座70の鍔部72の先端面には、液体導入管12の外周側面を囲み、且つ外周側面に摺動自在に当接できる形状になされた薄肉円筒状の第1シール部73(鍔部72の先端面から下方に向けて突出する薄肉円筒状の第1シール部73)が形成されている(図2、図4〜図7参照)。
このように、テーパ状に形成することにより、第1シール部73の内周側面が液体導入管12の外周側面に対して摺動したときにも、第1シール部73の内周側面が液体導入管12の側面に当接した状態が維持される(すなわち、本実施形態では、弁座70が樹脂で形成されているため、第1シール部73を撓み易い形状にしている)。
また、弁座70の鍔部72の下面には、第1シール部73の外周に形成された、第1シール部73と同心の円筒状に突出する第2シール部74が形成されている(図4〜図7参照)。
具体的には、図2に示すように、弁座70は、バネ受け42の先端(図2では下端)の開口に筒体部71が挿入され嵌合される(筒体部71がバネ受け42の筒内に取り付けられる)。
また、バネ受け42の先端の鍔部42aおよび弁座70の先端の鍔部72が、内先軸30の内壁面に形成された突起部30aと、内筒20の前端縁20aとにより挟持される。これにより、バネ受け42および弁座70は、内筒20および内先軸30に固定される。また、弁座70の下端に形成された第1シール部73および第2シール部74は、弁座72の底部30bにより支持される。
これにより、ユーザが内筒20の後端をノック操作した場合に、弁座70の第1シール部73の内周側面が、液体導入管12の外周側面に対して摺動するようになされる。
また、本実施形態では、第1シール部73の外周側面が、第2シール部74により覆われているため、第1シール部73を透過した塗布液を第2シール部材74により遮蔽することができる。
これにより、本実施形態によれば、内筒20の先端に取り付けられたバルブセット40bから液体導入管12に吐出した塗布液の液漏れを効果的に防止することができる。
そのため、上述した従来技術(図9参照)のように、ゴム製のパッキンを利用する場合に比べて、塗布液の透過量を減少させることができる。その結果、本実施形態の塗布具Wは、上述した従来技術の塗布具に比べて、穂首11の乾燥を抑制することができる。
なお、弁座70は、例えば、樹脂を一体成形加工することにより作られている。
図8は、本発明の実施形態の塗布具の動作を説明するための模式図である。
また、図8(a)は、内筒20が押し込まれていない(ノックされていない)ときの塗布具Wの先端部の状態を示し、図8(b)は、内筒20が途中まで押し込まれた際の塗布具Wの先端部の状態を示し、図8(c)は、内筒20が先端部まで押し込まれた際の塗布具Wの先端部の状態を示している。
なお、内筒20の筒内から液体導入管12への液の供給は、上述した従来技術のもの同じであるため、ここでの説明は省略する。
なお、図8(a)に示すように、弁座70の第1シール部73が、液体導入管12の外周側面に当接しているため、液体導入管12からの液漏れが防止される。また、第1シール部73の外周側が、第2シール部74により覆われているため、第1シール部73を透過する塗布液を第2シール部74により遮蔽される。
具体的には、ユーザが内筒20の後端部を押し込んだ(Y2方向に指で押し込んだ)場合、内筒20の先端に固定されている内先軸30、バネ受け42および弁座70が、内筒20と共に、Y2方向に付勢される。
なお、この場合、弁座70の第1シール部73は、液体導入管12の外周側面に当接した状態で、内筒20の移動と共に先端側に移動する。
なお、図8(c)の位置から図8(a)の位置まで移動する場合においても、弁座70の第1シール部73は、液体導入管12の外周側面に当接しながら移動するため、液体導入管12からの液漏れが防止される。
そのため、本実施形態では、内筒20の先端に取り付けられたバルブセット40bから吐出した液の液漏れを防止するための専用部品(例えば、ゴム製のパッキン等)が不要となり、上述した従来技術の塗布具と比べて部品点数が削減される。
その結果、本実施形態によれば、例えば、内筒20に溶剤系の塗布液が長期保存されている場合であっても、溶剤成分の透過量が少ないため、塗布具Wによる塗布作業の操作性(パフォーマンス)の低下が抑制される。
1 外筒
2 先軸
11 穂首
12 液体導入管
12a 中空部(液体導入管)
13 穂首保持部材
20 内筒
22 ボール
30 内先軸
30a 突起(内先軸)
30b 底部(内先軸)
40b バルブセット
41 弁棒(バルブセット)
41a 弁体部(弁棒)
41b 棒体部(弁棒)
41c1 第1支持部(弁棒)
41c2 第2支持部(弁棒)
42 バネ受け(バルブセット)
42a 鍔部(バネ受け)
42b バネ支持部(バネ受け)
44 バネ(バルブセット)
50 キャップ
70 弁座(バルブセット)
71 筒体部
71a 開口(弁座)
71b 開口(弁座)
71c 貫通孔(弁座)
72 鍔部(弁座)
73 第1シール部(弁座)
74 第2シール部(弁座)
Claims (3)
- 先端に穂首が装着された筒状の本体と、該本体の軸方向に移動自在に該本体の筒内に収納された、塗布液を充填した内筒と、該内筒の先端に取り付けられたバルブセットとを備えた塗布具であって、
前記本体には、先端が前記穂首に取り付けられ、後端が前記バルブセットに支持され、該バルブセットから吐出される塗布液を該穂首に供給する液体導入管が収納され、
前記バルブセットは、少なくとも、前記内筒の先端部に固定される弁座を備え、
前記弁座は、両端に開口が形成され、その両端の開口を貫通する貫通孔を有する筒体部と、該筒体部の先端に形成された鍔部とを備え、該筒体部が前記内筒の筒内に挿入され、該鍔部が前記内筒の先端縁に固定され、該貫通孔に対して前記液体導入管が摺動自在に挿通されており、
前記弁座の鍔部の先端面には、前記液体導入管の外周側面を囲み、且つ該外周側面に摺動自在に当接する薄肉筒状の第1シール部と、前記第1シール部の外周側面を覆う第2のシール部とが形成されていることを特徴とする塗布具。 - 前記第1シール部は、先端に向かって徐々に径が狭まるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
- 前記弁座は、樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗布具。
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