JP2021053921A - 塗布具 - Google Patents

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大介 坂元
Daisuke Sakamoto
大介 坂元
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Abstract

【課題】ペン体からのインキの過剰流出とペン体からのインキ出不足とを抑止でき、ペン体からの安定したインキ吐出性が得られる塗布具を提供する。【解決手段】弁体4の前後方向の可動範囲において、弁体4の前側棒状部41の外周面と前記インキ吸収体10の内孔101の内周面との隙間の径方向寸法をAとし、弁体4の前側棒状部41の外周面と第1の座部53の第1の弁孔54の内周面との隙間の径方向寸法をBとするとき、A/Bの値が2.0〜5.0の範囲にある。弁収容筒7が、第1の座部53の後方且つ第2の座部73の前方にストレート状の内周面79を備え、弁体4の前後方向の可動範囲において、弁体4の外周面とストレート状の内周面79との隙間の径方向寸法をCとするとき、C/Bの値が2.0〜5.0の範囲にある。径方向寸法Bが0.5mm〜0.7mmの範囲である。【選択図】 図2

Description

本発明は塗布具に関する。詳細にはペン体を後方に押圧して弁装置を開口させる塗布具に関する。
従来、例えば、特許文献1には、弁棒に第2弁が形成されるとともに、弁棒ハウジングに第2弁座が形成され、棒状ペン体が所定ストローク後退すると第2弁が第2弁座に着座してインキタンク内のインキの棒状ペン体への供給が遮断される弁付筆記具が開示されている。
実開平6−63378号公報
前記特許文献1の弁付筆記具は、ペン体を後方に押圧操作し弁装置を開口したとしても、インキタンク内のインキが円滑にペン体に供給されずに、ペン体からのインキ出不足を発生させるおそれがある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、ペン体からのインキの過剰流出を抑止できるとともにペン体からのインキ出不足を抑止でき、ペン体からの安定したインキ吐出性が得られる塗布具を提供しようとするものである。
尚、本発明で、「前」とは、ペン体側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
本発明は、ペン体2とインキタンク92との間に、ペン体2を後方に押圧することにより開口する弁装置3を備え、前記弁装置3が、前記ペン体2と連動して前後方向に移動可能な弁体4と、前記弁体4の弁部と密接可能な弁座部材5と、前記弁体4を前方に付勢する弾発体6と、前記弁体4、前記弁座部材5及び前記弾発体6を収容する有底筒状の弁収容筒7と、を備え、前記弁体4が、前側棒状部41と、該前側棒状部41の後方に連設される環状突出部42とを備え、前記環状突出部42が、第1の弁部43と該第1の弁部43の後方に形成される第2の弁部44とを備え、前記弁座部材5が、前記弾発体6によって前方付勢された前記弁体4の第1の弁部43が密接可能な第1の座部53を備え、前記弁収容筒7が、前記ペン体2の後方への押圧に伴う前記弁体4の後方移動によって前記第2の弁部44と密接される第2の座部73を備え、前記弁装置3の前方に、前後方向に貫通された内孔101を有する環状のインキ吸収体10が配置され、前記インキ吸収体10の内孔101に前記ペン体2の後端部及び弁体4の前側棒状部が挿入されてなる塗布具であって、前記弁体4の前後方向の可動範囲において、前記弁体4の前側棒状部41の外周面と前記インキ吸収体10の内孔101の内周面との隙間の径方向寸法をAとし、前記弁体4の前側棒状部41の外周面と前記第1の座部53の第1の弁孔54の内周面との隙間の径方向寸法をBとするとき、A/Bの値が2.0〜5.0の範囲にあることを要件とする。
本発明の塗布具は、前記構成により、ペン体2を下向きにして弁装置3を開口させた際(即ち第1の弁部43と第1の座部53との密接状態を解除された後に第2の弁部44と第2の座部73とが密接された状態となる過程で)、適正量のインキがペン体2に供給されるとともに外部からの空気を円滑にインキタンク92内に取り込むことができるため(即ちインキタンク92とペン体2との間のインキ流通路内におけるインキと空気の円滑な交替が行われるため)、ペン体2からのインキの過剰流出を抑えることができるとともにインキタンク92内のインキが円滑にペン体2に供給され、ペン体2からのインキ出不足を抑止でき、その結果、ペン体2からの安定したインキ吐出性が得られる。
仮に、A/Bの値が2.0より小さい場合、ペン体2を下向きにして弁装置3を開口させた際、インキタンク92内のインキが円滑にペン体2に供給されず、ペン体2からのインキ出不足が発生するおそれがある。逆に、仮に、A/Bの値が5.0より大きい場合、ペン体2を下向きにして弁装置3を開口させた際、インキがペン体2に過剰に供給され、ペン体2からインキの過剰流出が生じるおそれがある。
また、本発明の塗布具は、前記構成において、前記弁収容筒7が、前記第1の座部53の後方且つ前記第2の座部73の前方にストレート状の内周面79を備え、前記弁体4の前後方向の可動範囲において、前記弁体4の環状突出部42の外周面と前記ストレート状の内周面79との隙間の径方向寸法をCとするとき、C/Bの値が2.0〜5.0の範囲にあることが好ましい。それにより、インキタンク92内のインキが円滑にペン体2に供給され、ペン体2からのインキ出不足を抑止でき、ペン体2からの安定したインキ吐出性が得られる。
仮に、C/Bの値が2.0より小さい場合、ペン体2を下向きにして弁装置3を開口させた際、インキタンク92内のインキが円滑にペン体2に供給されず、ペン体2からのインキ出不足が発生するおそれがある。逆に、仮に、C/Bの値が5.0より大きい場合、弁収容筒7内部の空間が大きくなり、ペン体2の少ない回数の押圧操作で、ペン体2からインキの過剰流出が生じるおそれがある。
また、本発明の塗布具は、前記構成において、前記弁体4の前側棒状部41の外周面と前記第1の座部53の第1の弁孔54の内周面との隙間の径方向寸法Bが0.5mm〜0.7mmの範囲であることが好ましい。それにより、ペン体2を下向きにして弁装置3を開口させた際、インキタンク92内のインキが円滑にペン体2に供給され、ペン体2からのインキ出不足を抑止でき、ペン体2からの安定したインキ吐出性が得られる。
また、本発明の塗布具は、前記構成において、前記第2の弁部44と前記第2の座部73との密接状態において、前記弁体4の前側棒状部41の前端部が前記インキ吸収体10の内孔101の内部に位置されることが好ましい。それにより、ペン体2からのインキの過剰流出を抑えることができる。
本発明の塗布具は、ペン体からのインキの過剰流出を抑止できるとともにペン体からのインキ出不足を抑止でき、ペン体からの安定したインキ吐出性が得られる。
本発明の実施の形態のペン体押圧操作前の状態を示す縦断面図である。 図1の要部拡大縦断面図である。 図1のペン体押圧操作時の状態を示す縦断面図である。 図3の要部拡大縦断面図である。
本発明の塗布具1の実施の形態を図面に従って説明する。(図1乃至図4参照)
本発明の塗布具1は、ペン体2と、ペン体2が前端部に前後方向に移動可能に保持される前軸8と、前軸8が前端部外面に螺合され且つ内部にインキタンク92を有する後軸9と、後軸9の前端開口部に設けられ且つ前記ペン体2を後方に押圧することにより開口する弁装置3と、を備える。
・前軸
前軸8は、両端が開口された先細円筒体であり、合成樹脂(例えばポリプロピレン)の射出成形により得られる。前軸8の前端部内面には、ペン体保持部81が形成される。ペン体保持部81は、前後方向に延びる複数本の縦リブを備え、該縦リブによりペン体2が摺動可能に保持される。縦リブ相互間に空気流通路が形成される。また、前軸8の後端部内面には、雌ネジ部82が形成される。前軸8の後端部内面の雌ネジ部82が、後軸9の前端部外面の雄ネジ部91と螺着される。
ペン体保持部81の後方且つ雌ネジ部82の前方の前軸8の内周面には吸収体保持部83が形成され、該吸収体保持部83にインキ吸収体10の外周面が圧接保持される。吸収体保持部83は、前後方向に延びる複数本の縦リブを備える。
前軸8の雌ネジ部82の前方の内面には環状段部84が形成される。前軸8内面の環状段部84の前方には、吸収体保持部83が形成される。吸収体保持部83の前端には、係止段部85が形成される。係止段部85にインキ吸収体10の前面が係止可能である。また、係止段部85とインキ吸収体10の前端との間には、前後方向の僅かの隙間が形成され、それにより、インキ吸収体10の長手寸法のバラツキを許容でき、組立時にインキ吸収体10が環状段部84より後方にはみ出して、インキ吸収体10の一部が弁座部材5の鍔部51と環状段部84との間で挟み込まれることを回避できる。また、前記前後方向に僅かの隙間により、インキ吸収体10は、ペン体2の前後方向の移動に伴い前後方向に移動可能である。
・後軸
後軸9は、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒状体により形成され、合成樹脂(例えばポリプロピレン)のブロー成形により得られる。後軸9の前端部は、縮径され、その外面に雄ネジ部91が形成される。後軸9内には、インキタンク92が形成され、インキタンク92内にインキが直接収容される。
インキタンク92内に収容されるインキは、筆記具用インキまたは塗布液(例えば、化粧液、修正液、接着剤、塗料、液体医薬品等)が適宜採用される。インキタンク92内に収容されるインキは、水を主溶剤とし、着色剤として顔料を含有する水性インキが採用される。これ以外にも、インキタンク92内に収容されるインキは、水を主溶剤とし、着色剤として染料を含有する水性インキ、または有機溶剤を主溶剤とする油性インキ(即ち油性の筆記具用インキまたは油性の塗布液)でもよい。
尚、インキタンク92内にはインキとともに撹拌部材を収容することもできる。その場合、塗布具1を振とうさせることにより、撹拌部材がインキタンク92内を移動し、インキを撹拌することができ、インキ成分の沈降分離を解消する。
・ペン体
ペン体2は、棒状の繊維束の樹脂加工体(ポリエステル繊維束の樹脂加工体)である。ペン体2の前端部がチゼル状または砲弾状に形成される。ペン体2は横断面円形状である。
・インキ吸収体
インキ吸収体10は、ペン体2からのインキの過剰流出を抑えるためにインキタンク92からのインキを一時的に保持するものである。インキ吸収体10は、合成樹脂の弾性を有する連続気孔体(いわゆるスポンジ)からなる。インキ吸収体10は、前後方向に貫通する内孔101(中心孔)を備え、円環状に形成される。例えば、インキ吸収体10は、ポリエステル系ウレタンフォーム、ポリエーテル系ウレタンフォームから得られる。
・弁装置
弁装置3は、弁体4と、弁体4の第1の弁部43と密接可能な第1の座部53を備える弁座部材5と、弁体4を前方に付勢する弾発体6と、弁体4、弁座部材5及び弾発体6を収容し、弁体4の第2の弁部44と密接可能な第2の座部73を有する弁収容筒7とからなる。ペン体2を後方に押圧操作しないとき、第1の座部53と第1の弁部43とが密接された状態にあり、第2の座部73と第2の弁部44とが離間された状態にある。ペン体2を後方に押圧操作したとき、第1の座部53と第1の弁部43とが離間され、その後、第2の座部73と第2の弁部44とが密接された状態となり、ペン体2の後方移動が規制される。
・弁体
弁体4は、円筒状または円柱状の前側棒状部41と、該前側棒状部41より後方に一体に連設され且つ径方向外方に突出される環状突出部42と、該環状突出部42より後方に一体に連設される円筒状または円柱状の後側棒状部45とからなる。環状突出部42は前面に前方に向かうに従い縮径する傾斜面を備え、該傾斜面に第1の弁部43が形成される。環状突出部42の後端部に第2の弁部44が形成される。環状突出部42の後面には、弾発体6の前端が係止可能な弾発体係止部46が形成される。弁体4は合成樹脂(例えばポリエチレン)の射出成形により得られる。弁体4の前側棒状部41の外周面は、前後方向にわたり外径が略一定のストレート状の外周面となっている。前側棒状部41の前端がペン体2の後端に当接される。
・弁座部材
弁座部材5は、一端が開口された有底の円筒体であり、合成樹脂(例えばポリエチレン)の射出成形により得られる。弁座部材5は、前端に径方向外方に突出された環状の鍔部51が一体に形成される。鍔部51より後方に筒部52が一体に形成される。筒部52の底壁の後面には、第1の座部53が一体に形成される。第1の座部53の中心には第1の弁孔54が前後方向に貫設される。第1の座部53に、弁体4の第1の弁部43が密接離間可能である。また、弁座部材5の筒部52の内径はインキ吸収体10の内孔101の内径より大きく形成され、それにより、第1の弁孔54からインキ吸収体10の内孔101に円滑にインキを供給することができる。
・弾発体
弾発体6は圧縮コイルスプリングよりなる。弾発体6は金属材料(例えばステンレス鋼)により形成される。弾発体6の内部に、弁体4の後側棒状部45が挿通される。弾発体6の前端が、弁体4の第1の弁部43の後面(弾発体係止部46)に係止され、弁体4が前方に付勢される。弾発体6の後端は、弁収容筒7の弾発体支持部78に支持される。
・弁収容筒
弁収容筒7は、一端が開口された有底の円筒体であり、合成樹脂(例えばポリエチレン)の射出成形により得られる。弁収容筒7は、前端に径方向外方に突出された環状の鍔部71が一体に形成される。弁収容筒7の内面には、第1の座部53の後方から第2の座部73の前方の領域に前後方向にわたり内径が略一定のストレート状の内周面79が形成される。尚、本発明で、ストレート状の内周面及びストレート状の外周面は、射出成形時の金型離型用の抜き勾配(例えば1度〜2度程度)のテーパ面は含まれる。
・本体部
弁収容筒7の鍔部71より後方に有底筒状の本体部72が一体に形成される。本体部72の底壁の中心には、第2の弁孔74が前後方向に貫設され、本体部72の底壁前面の第2の弁孔74の周囲には第2の座部73が形成される。
・支持筒部
弁収容筒7の筒状の本体部72の底壁の後方には、本体部72より小さい外径を有する有底筒状の支持筒部75が一体に連設される。支持筒部75の底壁の中心にはガイド孔76が前後方向に貫通され、ガイド孔76に弁体4の後側棒状部45が挿通される。ガイド孔76の周囲の支持筒部75の底壁には、弾発体6の後端が支持される弾発体支持部78が一体に形成される。支持筒部75の側壁には、複数の連通孔77が径方向に貫設される。連通孔77により、インキタンク92内と弁収容筒7内とが連通される。
・弁装置の組立
弁収容筒7の本体部72の前端開口部内面には、弁座部材5の筒部52の外面が圧入固着される。弁収容筒7の鍔部71前面は弁座部材5の鍔部51の後面に密接される。弁収容筒7の鍔部71後面は後軸9の前端に密接される。弁収容筒7の本体部72の外面は後軸9の前端開口部内面に圧入固着される。前軸8の内面の環状段部84が、弁座部材5の鍔部51前面に密接される。前軸8と後軸9との螺着により、前軸8の環状段部84と後軸9の前端との間で、弁座部材5の鍔部51とその後面に密接された弁収容筒7の鍔部71が前後方向に挟持される。弁収容筒7内には、弁体4、弁座部材5及び弾発体6が収容され、それにより、ユニット化された弁装置3を得る。
・第1の弁孔の閉鎖状態及び第2の弁孔の開口状態
図1及び図2に示すように、非使用時、弁体4への弾発体6の前方付勢により、弁体4の第1の弁部43が弁座部材5の第1の座部53に密接され第1の弁孔54が閉鎖される。このとき、弁体4の第2の弁部44が弁座部材5の第2の座部73と離間され第2の弁孔74が開口される。これにより、ペン体2の下向き状態において、インキタンク92からのインキが、連通孔77および第2の弁孔74を通って弁収容筒7内(本体部72内)に供給される。弁収容筒7内へのインキ供給と同時に、弁収容筒7内(本体部72内)の空気が、第2の弁孔74及び連通孔77を通ってインキタンク92に取り込まれる。
・第1の弁孔の開口状態及び第2の弁孔の閉鎖状態
図3及び図4に示すように、使用時、ペン体2の下向き状態で、弾発体6の弁体4への前方付勢に抗して、ペン体2を後方に押圧することにより、弁体4が後退され、弁体4の第1の弁部43が弁座部材5の第1の座部53から離間し、弁体4の第1の弁部43と第1の座部53との密接状態が解除され、第1の弁孔54が開口され、その後、弁体4の第2の弁部44と弁収容筒7の第2の座部73とが密接され、弁体4の後方移動が規制されるとともに、第2の弁孔74が閉鎖される。それにより、インキタンク92から弁収容筒7内にインキが過剰に供給されることを抑止できるとともに、弁収容筒7内(本体部72内)の一定量のインキが、第1の弁孔54と弁体4の前側棒状部41との隙間を通って弁座部材5の筒部52内に供給され、さらに、弁座部材5の筒部52内から弁体4の前側棒状部41とインキ吸収体10の内孔101との間の隙間を通ってペン体2の後端に供給される。また、ペン体2へのインキ供給と同時に、外部より空気が、第1の弁孔54を通って弁収容筒7内(本体部72内)に取り込まれる。
・隙間
第1の弁孔54が閉鎖状態(図1の状態)から第2の弁孔74の閉鎖状態(図3の状態)までの過程(即ち弁体の前後方向の可動範囲)において、弁体4の前側棒状部41の外周面とインキ吸収体10の内孔101の内周面との隙間の径方向寸法A、弁体4の前側棒状部41の外周面と第1の座部53の第1の弁孔54の内周面との隙間の径方向寸法B、及び弁体4の環状突出部42の外周面と前記ストレート状の内周面79との隙間の径方向寸法Cは、各々がほとんど変化せず、略一定に設定される。それにより、一層、ペン体2からのインキ過剰流出を抑止できるとともにペン体2からのインキ吐出不足を抑止でき、ペン体2からの安定したインキ吐出性が得られる。
尚、本実施の形態において、弁体4の前側棒状部41の外周面とインキ吸収体10の内孔101の内周面との隙間の径方向寸法Aは1.4mm〜2.5mmの範囲に設定され、弁体4の前側棒状部41の外周面と第1の座部53の第1の弁孔54の内周面との隙間の径方向寸法Bは0.5mm〜0.7mmの範囲に設定され、弁体4の環状突出部42の外周面と前記ストレート状の内周面79との隙間の径方向寸法をCは1.4mm〜2.5mmに設定される。それにより、A/B(AのBに対する比)の値は2.0〜5.0の範囲、C/B(CのBに対する比)の値は2.0〜5.0の範囲に設定される。
本実施の形態の塗布具1は、弁体4の前後方向の可動範囲において、弁体4の前側棒状部41の外周面とインキ吸収体10の内孔101の内周面との隙間の径方向寸法をAとし、弁体4の前側棒状部41の外周面と第1の座部53の第1の弁孔54の内周面との隙間の径方向寸法をBとするとき、A/Bの値が2.0〜5.0の範囲にある。それにより、ペン体2を下向きにして弁装置3を開口させた際(即ち第1の弁部43と第1の座部53と密接状態を解除された後に第2の弁部44と第2の弁部44とが密接された状態となる過程で)、適正量のインキがペン体2に供給されるとともに外部からの空気を円滑にインキタンク92内に取り込むことができるため(即ちインキタンク92とペン体2との間のインキ流通路内におけるインキと空気の円滑な交替が行われるため)、ペン体2からのインキの過剰流出を抑えることができるとともにインキタンク92内のインキが円滑にペン体2に供給され、ペン体2からのインキ出不足を抑止でき、その結果、ペン体2からの安定したインキ吐出性が得られる。
本実施の形態の塗布具1は、弁収容筒7が、第1の座部53の後方且つ第2の座部73の前方にストレート状の内周面79を備え、弁体4の前後方向の可動範囲において、弁体4の環状突出部42の外周面と前記ストレート状の内周面79との隙間の径方向寸法をCとするとき、C/Bの値が2.0〜5.0の範囲にある。それにより、インキタンク92内のインキが円滑にペン体2に供給され、ペン体2からのインキ出不足を抑止でき、ペン体2からの安定したインキ吐出性が得られる。
本実施の形態の塗布具1は、弁体4の前側棒状部41の外周面と第1の座部53の第1の弁孔54の内周面との隙間の径方向寸法Bが0.5mm〜0.7mmの範囲である。それにより、ペン体2を下向きにして弁装置3を開口させた際、インキタンク92内のインキが円滑にペン体2に供給され、ペン体2からのインキ出不足を抑止でき、ペン体2からの安定したインキ吐出性が得られる。
本発実施の形態の塗布具1は、第2の弁部44と第2の座部73との密接状態において、弁体4の前側棒状部41の前端部がインキ吸収体10の内孔101の内部に位置されている。それにより、ペン体2からのインキの過剰流出を抑えることができる。
1 塗布具
2 ペン体
3 弁装置
4 弁体
41 前側棒状部
42 環状突出部
43 第1の弁部
44 第2の弁部
45 後側棒状部
46 弾発体係止部
5 弁座部材
51 鍔部
52 筒部
53 第1の座部
54 第1の弁孔
6 弾発体
7 弁収容筒
71 鍔部
72 本体部
73 第2の座部
74 第2の弁孔
75 支持筒部
76 ガイド孔
77 連通孔
78 弾発体支持部
79 ストレート状の内周面
8 前軸
81 ペン体保持部
82 雌ネジ部
83 吸収体保持部
84 環状段部
85 係止段部
9 後軸
91 雄ネジ部
92 インキタンク
10 インキ吸収体
101 内孔
A 隙間の径方向寸法
B 隙間の径方向寸法
C 隙間の径方向寸法

Claims (4)

  1. ペン体とインキタンクとの間に、ペン体を後方に押圧することにより開口する弁装置を備え、
    前記弁装置が、前記ペン体と連動して前後方向に移動可能な弁体と、前記弁体の弁部と密接可能な弁座部材と、前記弁体を前方に付勢する弾発体と、前記弁体、前記弁座部材及び前記弾発体を収容する有底筒状の弁収容筒と、を備え、
    前記弁体が、前側棒状部と、該前側棒状部の後方に連設される環状突出部とを備え、前記環状突出部が、第1の弁部と該第1の弁部の後方に形成される第2の弁部とを備え、
    前記弁座部材が、前記弾発体によって前方付勢された前記弁体の第1の弁部が密接可能な第1の座部を備え、
    前記弁収容筒が、前記ペン体の後方への押圧に伴う前記弁体の後方移動によって前記第2の弁部と密接される第2の座部を備え、
    前記弁装置の前方に、前後方向に貫通された内孔を有する環状のインキ吸収体が配置され、前記インキ吸収体の内孔に前記ペン体の後端部及び弁体の前側棒状部が挿入されてなる塗布具であって、
    前記弁体の前後方向の可動範囲において、前記弁体の前側棒状部の外周面と前記インキ吸収体の内孔の内周面との隙間の径方向寸法をAとし、前記弁体の前側棒状部の外周面と前記第1の座部の第1の弁孔の内周面との隙間の径方向寸法をBとするとき、A/Bの値が2.0〜5.0の範囲にあることを特徴とする塗布具。
  2. 前記弁収容筒が、前記第1の座部の後方且つ前記第2の座部の前方にストレート状の内周面を備え、
    前記弁体の前後方向の可動範囲において、前記弁体の環状突出部の外周面と前記ストレート状の内周面との隙間の径方向寸法をCとするとき、
    C/Bの値が2.0〜5.0の範囲にある請求項1に記載の塗布具。
  3. 前記弁体の前側棒状部の外周面と前記第1の座部の第1の弁孔の内周面との隙間の径方向寸法Bが0.5mm〜0.7mmの範囲である請求項1または2に記載の塗布具。
  4. 前記第2の弁部と前記第2の座部との密接状態において、前記弁体の前側棒状部の前端部が前記インキ吸収体の内孔の内部に位置される請求項1乃至3の何れかに記載の塗布具。
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