JP5457759B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
MOSトランジスタのゲート電極の材料としては、CVD法で容易に作成でき、SiOや単結晶Si、Alなどと密着性や親和性に優れ、ドーピングによって比抵抗の制御が可能であるなどのメリットから、多結晶シリコンが広く用いられている。撮像素子、メモリ、ロジック等の半導体装置において、その動作速度の高速化を図ることなどを目的に、同一基板上に不純物種が異なる領域を有するデュアルゲート構造を採用することがある。このデュアルゲート構造におけるゲート電極は、n型多結晶シリコン膜とp型多結晶シリコン膜とを同時にエッチングすることにより形成することがある。この場合、n型多結晶シリコンとp型多結晶シリコンとの間でエッチングレート差に応じて、エッチングを開始してから多結晶シリコンが完全に除去されるまでのエッチング時間が異なる。それに起因してデュアルゲート構造におけるゲート電極の形状が設計したものからずれる傾向にある。
特許文献1には、半導体基板上にN型多結晶シリコン膜10とP型多結晶シリコン膜11とを形成した後に、N型多結晶シリコン膜10を高融点金属合金膜13で選択的に覆うことが記載されている(特許文献1の図6、図7、図12参照)。そして、N型多結晶シリコン膜10とP型多結晶シリコン膜11とのそれぞれの上に、ゲート電極配線の形成領域に残るようにパターニングされたホトレジスト6のエッチングマスクを形成する(特許文献1の図13参照)。そして、異方性エッチングを行う(特許文献1の図14参照)。これにより、特許文献1によれば、高融点金属合金膜のエッチング速度がN型多結晶シリコン膜及びP型多結晶シリコン膜より遅いので、N型多結晶シリコン膜の見かけ上のエッチング速度(エッチング時間)をP型多結晶シリコン膜と同程度にできるとされている。
特許文献2には、半導体基板上にN型ポリシリコン4とP型ポリシリコン6とを形成した後に、N型ポリシリコン4のみの上にP型ポリシリコンとのエッチング時間差に相当する酸化膜5を形成することが記載されている(特許文献2の図1〜図3参照)。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングによりゲート電極のパターニングを行う(特許文献2の図4参照)。これにより、特許文献2によれば、N型ポリシリコン4とP型ポリシリコン6とのエッチング時間をほぼ同一とすることができるとされている。
特許文献3には、半導体基板上にポリシリコンのn型領域204aとp型領域204bとを形成し、それぞれの上にマスクパターンを形成した後、メインエッチングとそれに続くオーバーエッチングとを行うことが記載されている(特許文献3の図2参照)。具体的には、エッチング装置100(特許文献3の図1参照)において、処理室104内の圧力を20mTorr以下にするとともに、下部電極105に高バイアス(0.15W/cm以上)を印加して、HBrガスとOガスとを処理ガスとして供給する。これにより、スパッタ現象によるエッチングが進行し化学反応によるエッチングがあまり進行しない条件で、ゲート絶縁膜202が露出するまでメインエッチングを行う(特許文献3の図2(b)参照)。続いて、エッチング装置100において、さらにNガスを加えた処理ガスとして供給するとともに、NガスのHBrガスに対する流量比を0.125以上0.3以下とする。この条件で、エッチング残りが除去されるまでオーバーエッチングを行う(特許文献3の図2(c)参照)。これにより、特許文献3によれば、Nガスによりゲート電極の側壁が保護され化学反応によるエッチングの進行が抑えられるので、オーバーエッチングの段階でもゲート電極のサイドエッチングを抑えることができるとされている。
特開平07−283323号公報 特開2000−100970号公報 特開2003−303817号公報
特許文献1及び特許文献2には、多結晶シリコン膜(ポリシリコン)のゲート電極の側壁におけるエッチングをどのように抑制するのかについて記載がない。多結晶シリコン膜(ポリシリコン)のエッチング工程において、多結晶シリコン膜(ポリシリコン)のゲート電極の側壁がエッチングされると、N型のゲート電極とP型のゲート電極との加工形状(線幅)を揃えることが困難になる。一方、特許文献3に記載された技術では、処理室の圧力、処理ガスの種類、及び流量比などを特定の条件に調整する必要があるので、エッチング条件の自由度が低くなっている。
本発明の目的は、第1の導電型の第1の多結晶シリコン膜と第2の導電型の第2の多結晶シリコン膜とを同時にエッチング加工する際の加工精度を向上するための半導体装置の新規な製造方法を提供することにある。
本発明の1つの側面に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板の上に、第1の多結晶シリコン膜と、導電型または不純物濃度が前記第1の多結晶シリコン膜とは異なる第2の多結晶シリコン膜とを形成する形成工程と、前記第1の多結晶シリコン膜のうち第1の除去領域を除去することによって第1のパターンを形成し、前記第2の多結晶シリコン膜のうち第2の除去領域を除去することによって第2のパターンを形成するパターニング工程と、を含み、前記パターニング工程は、前記第1の除去領域を第1の深さまでエッチングするとともに、前記第2の除去領域を前記第1の深さとは異なる第2の深さまでエッチングする第1のエッチング工程と、前記第1のエッチング工程でエッチングがなされた前記第1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜における当該エッチングによって露出した側面を酸化して前記側面に酸化膜を形成するとともに、前記第1のエッチング工程の後に残っている前記第1の除去領域および前記第2の除去領域のそれぞれの上面を酸化して前記上面に酸化膜を形成する酸化工程と、前記半導体基板の表面が露出するまで、前記第1の除去領域の前記上面に形成された前記酸化膜および前記第2の除去領域の前記上面に形成された前記酸化膜と、前記第1の除去領域および第2の除去領域とをエッチングする第2のエッチング工程と、を含み、前記第2のエッチング工程において前記第1の除去領域の下にある前記半導体基板の表面と前記第2の除去領域の下にある前記半導体基板の表面とが同時に露出するように、前記酸化工程において形成される前記第1の除去領域の上面の酸化膜の膜厚および前記第2の除去領域の上面の酸化膜の膜厚が規定される
本発明によれば、第1の導電型の第1の多結晶シリコン膜と第2の導電型の第2の多結晶シリコン膜とを同時にエッチング加工する際の加工精度を向上するための半導体装置の新規な製造方法を提供することができる。
第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図。 撮像センサを説明するための回路図。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置100の製造方法を、図1を用いて説明する。半導体装置100は、図1に示すように、領域R1と領域R2とを有する。領域R1は、第1のパターンPT1(例えば、n型のゲート電極)を形成すべき領域を含む領域であり、領域R2は、第2のパターンPT2(例えば、p型のゲート電極)を形成すべき領域を含む領域である。
図1(A)の工程では、半導体基板SBの表面を酸化することにより、半導体基板SBの表面にゲート酸化膜102を形成する。すなわち、半導体基板SBの表面近傍の部分をゲート酸化膜102とする。半導体基板SBにおける酸化されなかった部分は下地領域101となる。すなわち、ゲート酸化膜102は、半導体基板SBにおける表面近傍の部分である。なお、ゲート酸化膜102は、下地基板の表面の上にCVD法などを用いて酸化膜を堆積することにより形成しても良い。この場合でも、ゲート酸化膜102は、半導体基板SBにおける表面近傍の部分とみなし、下地基板の部分を下地領域101とみなすことにする。
次に(形成工程)、ゲート酸化膜102の上に、第1の多結晶シリコン膜103−1と第2の多結晶シリコン膜103−2とを形成する。具体的には、ゲート酸化膜102の上に、多結晶シリコン膜を堆積する。そして、第1のマスクパターン(図示せず)を介して、多結晶シリコン膜における領域R1にn型の不純物イオンを選択的に注入(ドーピング)する。これにより、多結晶シリコン膜における領域R1の部分を第1の多結晶シリコン膜103−1とする。第1の多結晶シリコン膜103−1は、n型(第1の導電型)の不純物を含む。また、第2のマスクパターン(図示せず)を介して、多結晶シリコン膜における領域R2にp型(第2の導電型)の不純物イオンを選択的に注入(ドーピング)する。p型(第2の導電型)は、n型(第1の導電型)と反対導電型である。これにより、多結晶シリコン膜における領域R2の部分を第2の多結晶シリコン膜103−2とする。第2の多結晶シリコン膜103−2は、p型の不純物を含む。
次に(パターニング工程)、第1の多結晶シリコン膜103−1をエッチングによりパターニングして第1のパターンを形成するとともに、第2の多結晶シリコン膜103−2をエッチングによりパターニングして第2のパターンを形成する。図1(A)に示すように、第1の多結晶シリコン膜103−1は、第1のパターンPT1(図1(D)参照)となるべき第1の領域103−1aと、除去すべき第2の領域103−1bとを含む。第2の多結晶シリコン膜103−2は、第2のパターンPT2(図1(D)参照)となるべき第3の領域103−2aと、除去すべき第4の領域103−2bとを含む。以下、図1(A)〜図1(D)を用いて、パターニング工程について具体的に説明する。
図1(A)の工程(マスク形成工程)では、第1の多結晶シリコン膜103−1における第1の領域103−1aを選択的に覆うハードマスク104−1のパターンを形成する。第2の多結晶シリコン膜103−2における第3の領域103−2aを選択的に覆うハードマスク104−2のパターンを形成する。ハードマスク104−1及びハードマスク104−2のそれぞれは、例えば、TEOS膜で形成する。
図1(B)の工程(第1のエッチング工程)では、第1のパターンPT1及び第2のパターンPT2のそれぞれの側面を露出させるようにエッチングを行う。すなわち、第2の領域103−1bを表面から第1の深さED1までエッチングするとともに、第4の領域103−2bを表面から第2の深さED2までエッチングする。
具体的には、HBrガス、Clガス、Oガスを含む反応ガスを用いたプラズマエッチング処理により、ハードマスク104−1をマスクとして第1の多結晶シリコン膜103−1をエッチングする。すなわち、第1の多結晶シリコン膜103−1におけるハードマスク104−1で覆われていない第2の領域103−1bを表面から第1の深さED1までエッチングする。これにより、第1のパターンPT1の露出した側面、すなわち第1のパターンPT1となるべき第1の領域103−1aの露出した側面SF1が形成される。それとともに、ハードマスク104−2をマスクとして第2の多結晶シリコン膜103−2をエッチングする。すなわち、第2の多結晶シリコン膜103−2におけるハードマスク104−2で覆われていない第4の領域103−2bを表面から第2の深さED2までエッチングする。これにより、第2のパターンPT2の露出した側面、すなわち第2のパターンPT2となるべき第3の領域103−2aの露出した側面SF2が形成される。第1の多結晶シリコン膜103−1における第2の領域103−1b1は、厚さが減少した状態で残されており、例えば、d1の厚さを有する。第2の多結晶シリコン膜103−2における第4の領域103−2bは、厚さが減少した状態で残されており、例えば、d2の厚さを有する。
ここで、第1の多結晶シリコン膜103−1及び第2の多結晶シリコン膜103−2を同時にエッチングすると、第1の多結晶シリコン膜103−1の方が第2の多結晶シリコン膜103−2よりもエッチング速度が大きくなる。このメカニズムの詳細は明らかになっていないが、導電体中の電子あるいはリン原子がエッチングの反応に寄与するためであると考えられる。そのため、n型の第1の多結晶シリコン膜103−1の方がp型の第2の多結晶シリコン膜103−2よりもエッチング速度が大きくなり、図1(B)に示すように、ED1>ED2となるので、d1<d2となっている。なお、ED1+d1≒ED2+d2である。
図1(C)の工程(酸化工程)では、図1(B)の工程で露出した側面SF1,SF2を酸化して、その側面SF1,SF2に第1の酸化膜を形成する。また、図1(B)の工程で残された第2の領域103−1b1及び第4の領域103−2b1のそれぞれの上面UF1,UF2を酸化して上面UF1,UF2に第2の酸化膜を形成する。第1、第2の酸化膜が形成された内部、つまり酸化されなかった部分を多結晶シリコン部分として残す。図1(C)の工程では、酸素を含んだガスを用いて酸化を行う。
具体的には、OガスにArやKrのような不活性ガスを添付した反応ガスを用いて、酸化処理としてプラズマ処理を実施する。そして、第1の多結晶シリコン膜103−1における第1の領域103−1aの側面SF1と第2の領域103−1bの上面UF1とを酸化する。これにより、第1の領域103−1aにおける酸化された部分が酸化膜105−1aとなり、第1の領域103−1aにおける酸化されなかった部分が多結晶シリコン部分103−1a2として残る。また、第2の領域103−1bにおける上面近傍の酸化された部分が酸化膜(第2の酸化膜)105−1bとなり、第2の領域103−1bにおける酸化されなかった部分が多結晶シリコン部分103−1b2として残る。すなわち、第1の多結晶シリコン膜103−1の露出した部分が、酸化膜105−1aと酸化膜105−1bとを含む酸化膜105−1となる。それとともに、第2の多結晶シリコン膜103−2における第3の領域103−2aの側面SF2と第4の領域103−2bの上面UF2とを酸化する。これにより、第3の領域103−2aにおける側面近傍の酸化された部分が酸化膜105−2aとなり、第3の領域103−2aにおける酸化されなかった部分が多結晶シリコン部分103−2a2として残る。また、第4の領域103−2bにおける上面近傍の酸化された部分が酸化膜(第2の酸化膜)105−2bとなり、第4の領域103−2bにおける酸化されなかった部分が多結晶シリコン部分103−2b2として残る。すなわち、第2の多結晶シリコン膜103−2の露出した部分が、酸化膜105−2aと酸化膜105−2bとを含む酸化膜105−2となる。図1(C)の工程で形成された酸化膜105−1a、105−1bは、例えば、それぞれ、t1、t1’の厚さを有する。図1(C)の工程で形成された酸化膜105−2a、105−2bは、例えば、それぞれ、t2、t2’の厚さを有する。
ここで、第1の多結晶シリコン膜103−1及び第2の多結晶シリコン膜103−2を同時に酸化すると、第1の多結晶シリコン膜103−1の方が第2の多結晶シリコン膜103−2よりも酸化膜形成速度が大きくなる。このメカニズムの詳細は明らかになっていないが、多結晶シリコンの表面に吸着した酸素分子への電子を供与することが酸化を促進するためであると考えられる。そのため、n型の第1の多結晶シリコン膜103−1の方がp型の第2の多結晶シリコン膜103−2よりも酸化膜形成速度が大きくなり、図1(B)に示すように、t1>t2となっており、t1’>t2’となっている。
なお、図1(C)の工程では、酸素を含んだガスを用いて酸化を行う代わりに、水蒸気を含んだガスを用いて酸化を行ってもよい。多結晶シリコン膜を酸化する際には、多結晶シリコン膜の表面に酸素原子を供給する必要があるが、酸化シリコン中の拡散係数は、酸素イオンよりも水酸化イオンの方が大きい。このため、水蒸気を含んだガスを用いて酸化を行うことにより、酸素を含んだガスを用いて酸化を行う場合に比べて、酸化処理に要する時間を短縮することができる。
図1(D)の工程(第2のエッチング工程)では、側面SF1,SF2が酸化膜105−2a,105−2bで保護された状態でエッチングを行い、第1の多結晶シリコン膜103−1及び第2の多結晶シリコン膜103−2のパターニングを完了させる。具体的には、HBrガス、Clガス、Oガスを含む反応ガスを用いた異方性プラズマエッチング処理により、ハードマスク104−1をマスクとして第1の多結晶シリコン膜103−1をエッチングする。これにより、第2の領域103−1bにおける多結晶シリコン部分103−1b2が露出するまで酸化膜105−1bをエッチングする(第1の工程)。その後、半導体基板SBの表面が露出するまで第2の領域103−1bにおける多結晶シリコン部分103−1b2をエッチングする(第2の工程)。すなわち、酸化膜105−1bと多結晶シリコン部分103−1b2とを含む第2の領域103−1bをエッチングして除去し、第1の領域103−1aに隣接した半導体基板SBの表面SB1を露出させる。それとともに、ハードマスク104−2をマスクとして第2の多結晶シリコン膜103−2をエッチングする。これにより、第4の領域103−2bにおける多結晶シリコン部分103−2b2が露出するまで第4の領域103−2bにおける酸化膜105−2bをエッチングする(第1の工程)。その後、半導体基板SBの表面が露出するまで第4の領域103−2bにおける多結晶シリコン部分103−2b2をエッチングする(第2の工程)。すなわち、酸化膜105−2bと多結晶シリコン部分103−2b2とを含む第4の領域103−2bをエッチングして除去し、第3の領域103−2aに隣接した半導体基板SBの表面SB2を露出させる。
ここで、第1の領域103−1a、103−2aにそれぞれ含まれる酸化膜105−1a、105−2aは、図1(D)の工程におけるエッチング処理が異方性の高い条件で行われるので、実質的に除去されずに残る。このため、酸化膜105−1a、105−2aは、それぞれ、第1の領域103−1a、103−2aにおける多結晶シリコン部分103−1a2、103−2a2に対する側壁保護膜として機能する。この結果、多結晶シリコン部分103−1a2、103−2a2の側壁がエッチング雰囲気に曝露されることが抑制され、その側壁における横方向のエッチングの進行を抑制できる。この結果、第1の多結晶シリコン膜と第2の多結晶シリコン膜とのエッチングレートの差に起因する加工形状(線幅)の差異の発生も抑制することができる。すなわち、n型の第1の多結晶シリコン膜とp型の第2の多結晶シリコン膜とを同時にエッチング加工する際の加工精度を向上することができる。
さらに、図1(D)の工程が完了した後においても、第1の領域103−1aにおける多結晶シリコン部分をn型のゲート電極とし、酸化膜105−1aの部分をサイドウォールの一部として機能させることができる。同様に、第3の領域103−2aにおける多結晶シリコン部分をp型のゲート電極とし、酸化膜105−2aの部分をサイドウォールの一部として機能させることができる。
なお、図1(B)の工程(第1のエッチング工程)から図1(C)の工程(酸化工程)に移行するタイミングは特に制限されるものではないが、エッチング速度が大きいn型のゲート電極に隣接したゲート酸化膜の露出が始まる直前とすることができる。酸化させる工程に移行する手段としては、予め確認された多結晶シリコン膜のエッチングレートに基づいて予め決められた時間で図1(B)の工程を実施する方法でも良いし、プラズマ発光強度をモニタすることにより移行するタイミングを決定する方法でもよい。対象となる試料のレイアウトパターンや、半導体装置が撮像センサを含む場合であれば撮像センサにおける各画素の開口率に応じて、より適切な方法を選んで実施する。
また、上述のように、第2の領域103−1bにおける酸化膜105−1bの方が、第4の領域103−2bにおける酸化膜105−2bよりも厚くなっている。このため、酸化膜105−2bの除去が酸化膜105−1bの除去より早く完了するので、第4の領域103−2bにおける多結晶シリコン部分のエッチングは、第2の領域103−1bにおける多結晶シリコン部分のエッチングより早く開始する。これにより、第1の多結晶シリコン膜と第2の多結晶シリコン膜との間のエッチングレートの差が相殺される。この結果、第2の領域103−1bと第4の領域103−2bとで、エッチングが開始されてから多結晶シリコンが除去されるまでのエッチング時間の差が、酸化処理を実施しない場合と比べて小さくなる。すなわち、第2の領域103−1bと第4の領域103−2bとのエッチングの完了が同時になるように設定することが容易である。したがって、半導体基板SBの表面近傍の部分であるゲート酸化膜の過剰なエッチングが抑制され、ゲート酸化膜の膜減りを抑制することが可能になる。
本実施形態は、n型の第1の多結晶シリコン膜とp型の第2の多結晶シリコン膜とを同時にエッチングする場合を例に説明を行ったが、本発明の効果は、導電体中の電子の量の違いにより発現するものである。したがって、第1の多結晶シリコン膜がn型の不純物を高い濃度で含むn+型(第1の導電型)ものとし、第2の多結晶シリコン膜がn型の不純物を低い濃度で含むn−型(第2の導電型)ものとした場合にも、本実施形態と同様の効果を奏することができる。n+型におけるn型の不純物濃度は、n−型におけるn型の不純物濃度より高い。
次に、本発明の第2実施形態に係る半導体装置100iの製造方法を、図2を用いて説明する。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図2(B)の工程(第1のエッチング工程)では、第2の領域を除去して半導体基板SBの表面SB1を露出させるまで第2の領域をエッチングする。具体的には、ハードマスク104−1をマスクとして第1の多結晶シリコン膜103−1iをエッチングする。すなわち、第1の多結晶シリコン膜103−1iにおけるハードマスク104−1で覆われていない第2の領域を除去するまで第2の領域をエッチングする。これにより、第1のパターンPT1iの露出した側面、すなわち第1のパターンPT1iとなるべき第1の領域103−1aiの露出した側面SF1iが形成されるとともに、第1の領域103−1aiに隣接した半導体基板SBの表面SB1が露出する。ここで、露出した側面SF1iは、第1のパターンPT1iの側面のほぼ全面に対応したものとなっている。
図2(C)の工程(酸化工程)では、第1の多結晶シリコン膜103−1iにおける第1の領域103−1aiの側面SF1iと図2(B)の工程で露出させた半導体基板SBの表面SB1とを酸化する。これにより、第1の領域103−1aiにおける側面近傍の酸化された部分が酸化膜105−1aiとなり、第1の領域103−1aiにおける酸化されなかった部分が多結晶シリコン部分103−1a2iとして残る。また、第1の領域103−1aiに隣接したゲート酸化膜102iの厚さが増加する。
ここで、図2(C)の工程を行わないと、下地領域におけるエッチング速度の大きな第1の多結晶シリコン膜に隣接した領域105−5が、第2の多結晶シリコン膜に隣接した領域に比べて、薄いゲート酸化膜を通してプラズマに曝される時間が長くなり、プラズマによるダメージが入りやすくなる。そこで、本実施形態では、第1の領域103−1aiに隣接したゲート酸化膜102iの厚さを増加させる。このとき、第1の多結晶シリコン膜に隣接した領域105−5をも酸化させることができる。これにより、領域105−5の欠陥(ダメージ)を低減させる効果がある。この効果は、ゲート酸化膜の薄膜化が進むとより大きなものになる。
次に、本発明の半導体装置に含まれる撮像センサ(MOS型センサ)の一例を図3に示す。図3に示す撮像センサ30は、画素アレイ領域100、定電流源領域200、列アンプ領域300、保持容量領域400、出力アンプ領域450、垂直走査回路500、及び水平走査回路600を含む。
画素アレイ領域100では、複数の画素6がXY方向にマトリックス状に配列されている。各画素6は、光電変換部1、転送部2、電荷電圧変換部FD、リセット部3、出力部4、及び選択部5を含む。光電変換部1は、光に応じた電荷を発生させて蓄積する。光電変換部1は、例えば、フォトダイオードである。転送部2は、光電変換部1で発生した電荷を電荷電圧変換部FDへ転送する。転送部2は、例えば、転送トランジスタであり、垂直走査回路500からアクティブレベルの転送制御信号をゲートに受けた際にオンすることにより、光電変換部1で発生した電荷を電荷電圧変換部FDへ転送する。電荷電圧変換部FDは、転送された電荷を電圧に変換する。電荷電圧変換部FDは、例えば、フローティングディフュージョンである。リセット部3は、電荷電圧変換部FDをリセットする。リセット部3は、例えば、リセットトランジスタであり、垂直走査回路500からアクティブレベルのリセット制御信号をゲートに受けた際にオンすることにより、電荷電圧変換部FDをリセットする。出力部4は、電荷電圧変換部FDの電圧に応じた信号を列信号線PVへ出力する。出力部4は、例えば、増幅トランジスタであり、列信号線PVに接続された定電流源7とともにソースフォロワ動作を行うことにより、電荷電圧変換部FDの電圧に応じた信号を列信号線PVへ出力する。すなわち、出力部4は、リセット部3により電荷電圧変換部FDがリセットされた状態で電荷電圧変換部FDの電圧に応じたノイズ信号を列信号線PVへ出力する。出力部4は、転送部2により光電変換部1の電荷が電荷電圧変換部FDへ転送された状態で電荷電圧変換部FDの電圧に応じた光信号を列信号線PVへ出力する。選択部5は、画素6を選択状態/非選択状態にする。選択部5は、例えば、選択トランジスタであり、垂直走査回路500からアクティブレベルの選択制御信号をゲートに受けた際にオンすることにより、画素6を選択状態にする。選択部5は、垂直走査回路500からノンアクティブレベルの選択制御信号をゲートに受けた際にオフすることにより、画素6を非選択状態にする。
垂直走査回路500は、画素アレイ領域100を垂直方向(Y方向)に走査することにより、画素アレイ領域100における信号を読み出すべき読み出し行を選択し、読み出し行の画素から複数の列信号線PVへ信号が出力されるようにする。例えば、垂直走査回路500は、上記のように、画素アレイ領域100の読み出し行の画素におけるトランジスタを駆動する。垂直走査回路500は、例えば、シフトレジスタやデコーダーを含む。
定電流源領域200は、複数の列信号線PVにそれぞれ接続された複数の定電流源7がX方向に配列されて構成された領域である。列アンプ領域300は、複数の列アンプ部11がX方向に配列された領域である。各列アンプ部11は、例えば、差動増幅器8、クランプ容量9、帰還容量10、クランプ制御スイッチCSを含んで構成されうる。各列アンプ部11は、光信号とノイズ信号との差分信号を出力する差分回路(クランプCDS回路)となりうる。保持容量領域400は、複数の保持容量部18がX方向に配列された領域である。各保持容量部18は、ノイズ信号書込トランジスタ12、光信号書込トランジスタ13、ノイズ信号保持容量14、光信号保持容量15、ノイズ信号転送トランジスタ16、光信号転送トランジスタ17を含んで構成されうる。出力アンプ領域450は、出力アンプ19を含む。
水平走査回路600は、各保持容量領域400のリセットレベル転送トランジスタ16、光信号レベル転送トランジスタ17を駆動するための走査回路である。水平走査回路600は、例えば、シフトレジスタやデコーダーを含む。
図3のようなMOS型センサでは、画素アレイ領域100において1種類の導電型のトランジスタを用いることが多い。一方、列アンプ領域300の差動増幅器8や走査回路500、600には、異なる種類の導電型のトランジスタを用いることが多く、列アンプ領域300には、異なる導電型のトランジスタが不均一な分布で存在している。異なる導電型のトランジスタが、不均一な分布で存在しているMOS型センサにおいては、エッチングガスの、多結晶シリコン表面への寄与の仕方が場所により異なる。その結果、第1の多結晶シリコン膜と第2の多結晶シリコン膜とを同時にエッチングする場合の、エッチング速度の差異がより拡大される。そこで、本発明のエッチング方法をMOS型センサに適用することにより、MOS型センサ内の多結晶シリコンの加工形状(幅)の差異を小さくする効果が、顕著なものとなる。

Claims (4)

  1. 半導体基板の上に、第1の多結晶シリコン膜と、導電型または不純物濃度が前記第1の多結晶シリコン膜とは異なる第2の多結晶シリコン膜とを形成する形成工程と、
    前記第1の多結晶シリコン膜のうち第1の除去領域を除去することによって第1のパターンを形成し、前記第2の多結晶シリコン膜のうち第2の除去領域を除去することによって第2のパターンを形成するパターニング工程と、を含み、
    前記パターニング工程は、
    前記第1の除去領域を第1の深さまでエッチングするとともに、前記第2の除去領域を前記第1の深さとは異なる第2の深さまでエッチングする第1のエッチング工程と、
    前記第1のエッチング工程でエッチングがなされた前記第1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜における当該エッチングによって露出した側面を酸化して前記側面に酸化膜を形成するとともに、前記第1のエッチング工程の後に残っている前記第1の除去領域および前記第2の除去領域のそれぞれの上面を酸化して前記上面に酸化膜を形成する酸化工程と、
    前記半導体基板の表面が露出するまで、前記第1の除去領域の前記上面に形成された前記酸化膜および前記第2の除去領域の前記上面に形成された前記酸化膜と、前記第1の除去領域および前記第2の除去領域とをエッチングする第2のエッチング工程と、を含み、
    前記第2のエッチング工程において前記第1の除去領域の下にある前記半導体基板の表面と前記第2の除去領域の下にある前記半導体基板の表面とが同時に露出するように、前記酸化工程において形成される前記第1の除去領域の上面の酸化膜の膜厚および前記第2の除去領域の上面の酸化膜の膜厚が規定されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の多結晶シリコン膜および前記第2の多結晶シリコン膜は、n型の不純物を含み、前記第1の多結晶シリコンのn型の不純物の濃度は、前記第2の多結晶シリコンのn型の不純物の濃度より高く、
    前記第1の深さは、前記第2の深さより大きく、
    前記酸化工程で前記第1の除去領域に形成される前記酸化膜は、前記酸化工程で前記第2の除去領域に形成される前記酸化膜より厚い
    ことを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記酸化工程では、水を含んだガスを用いて酸化を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体装置は、撮像センサを含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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