JP2007059812A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 p−MOSトランジスタとn−MOSトランジスタとのゲート電極形状のばらつきを防止し、微細化に好適な半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体基板11の主面にゲート絶縁膜を介して上部の不純物濃度が下部より高く、且つ第1および第2の領域における導電型が互いに異なるゲート電極膜を形成する工程と、ゲート電極パターンを有する第1絶縁膜をマスクとして、第1および第2の領域のゲート電極膜の上部をエッチングして第1および第2ゲート電極の上部18a、23aを形成する工程と、第1および第2ゲート電極の上部18a、23aの側壁に第2絶縁膜を形成する工程と、第1および第2絶縁膜をマスクとして、第1および第2の領域のゲート電極膜の下部をエッチングして第1および第2ゲート電極の下部18b、23bを形成する工程を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に係り、特に絶縁ゲート型電界効果トランジスタおよびその製造方法に関する。
半導体装置の高集積化に伴って、チップサイズの増大を抑制するために絶縁ゲート型電界効果トランジスタの微細化が求められている。
微細化による短チャンネル効果を抑制し従来の閾値電圧を維持するために、CMOS半導体装置では、pポリシリコンゲート電極を有するp−MOSトランジスタとnポリシリコンゲート電極を有するn−MOSトランジスタを同一半導体基板に形成した所謂デュアルゲート構造が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された半導体装置の製造方法では、ポリシリコンゲート電極の側壁の上部に厚さ70〜80nmのサイドウォールスペーサを形成し、サイドウォールスペーサの直下に中空領域を設けている。
次に、このサイドウォールスペーサ上からイオン注入を行ない、ゲート電極注入とソース/ドレイン注入を同時に行ない、サイドウォールスペーサの直下にはイオンが注入されないオフセット領域を形成している。
次に、サイドウォールスペーサの直下に形成された中空領域を利用して、LDD(Lightly Doped Drain)領域やハロー領域を低エネルギーの入射角30〜60°の斜めイオン注入で形成している。
然しながら、高濃度のpポリシリコンゲート電極およびnポリシリコンゲート電極を得るために、予めポリシリコン膜にp型およびn型不純物を高濃度にドープする場合に、高濃度にドープされたポリシリコン膜は導電型によりRIE(Reactive Ion Etching)のエッチング速度が異なるため、p−MOSトランジスタとn−MOSトランジスタとで、得られるゲート電極の寸法や形状にばらつきが生じるという問題がある。
その結果、p−MOSトランジスタとn−MOSトランジスタとに特性のばらつきが生じ、特性が安定したCMOS半導体装置が得られないという問題がある。従って、微細化が妨げられるという問題がある。
特開平11−238879号公報(9頁、図1)
本発明の目的は、pチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとのゲート電極形状のばらつきを防止し、微細化に好適な半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体装置の製造方法では、半導体基板の主面にゲート絶縁膜を介して上部の不純物濃度が下部より高く、且つ第1および第2の領域における導電型が互いに異なるゲート電極膜を形成する工程と、前記第1および第2の領域に形成されたゲート電極パターンを有する第1絶縁膜をマスクとして、前記第1および第2の領域の前記ゲート電極膜の上部をエッチングして第1および第2ゲート電極の上部を形成する工程と、前記第1および第2ゲート電極の上部側壁に第2絶縁膜を形成する工程と、前記第1および第2絶縁膜をマスクとして、前記第1および第2の領域の前記ゲート電極膜の下部をエッチングして前記第1および第2ゲート電極の下部を形成する工程とを有することを特徴としている。
本発明の一態様の半導体装置では、半導体基板に形成された互いに異なる導電型の第1領域および第2領域と、前記第1領域にゲート絶縁膜を介して形成され、上部のゲート長方向の長さが下部より小さく、且つ側壁に段差部を有する第1導電型の第1ゲート電極と、前記第1ゲート電極の両側に形成された第1導電型のソースおよびドレイン領域を備えた第1トランジスタと、前記第2領域にゲート絶縁膜を介して形成され、上部のゲート長方向の長さが下部より小さく、且つ側壁に段差部を有する第2導電型の第2ゲート電極と、前記第2ゲート電極の両側に形成された第2導電型のソースおよびドレイン領域を備えた第2トランジスタと、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、pチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとで、ゲート電極形状のばらつきを防止することができる。
その結果、特性の揃ったpチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタとnチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタが得られるので、所望の半導体装置を安定して製造することができる。
従って、微細化によりチップサイズが小さく集積度の高い半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施例1に係る半導体装置を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図2乃至図11は半導体装置の製造工程を順に示す断面図である。
本実施例は、予め上部の不純物濃度が下部より高くなるように不純物を高濃度にドープしたゲート電極膜を形成し、ゲート電極膜の上部をエッチングしてゲート電極の上部を形成し、ゲート電極の上部側壁に絶縁膜のサイドウォールスペーサを形成し、サイドウォールスペーサをマスクとしてゲート電極膜の下部をエッチングしてゲート電極の下部を形成したp―MOSトランジスタとn−MOSトランジスタを有するCMOS半導体装置を製造する場合の例である。
図1に示すように、本実施例の半導体装置10は、半導体基板、例えばn型シリコン基板11にSTI(Shallow Trench Isolation)12により絶縁分離されたn型ウェル領域13およびp型ウェル領域14と、n型ウェル領域13に形成されたp−MOSトランジスタ15と、p型ウェル領域14に形成されたn−MOSトランジスタ16とを具備している。
p−MOSトランジスタ15は、ゲート絶縁膜17と、上部18aのゲート長方向の長さが下部18bより小さく、且つ側壁に段差部19を有するpポリシリコン第1ゲート電極18と、pポリシリコン第1ゲート電極18の両側に形成されたソース領域20およびドレイン領域21とを有している。
同様に、n−MOSトランジスタ16は、ゲート絶縁膜22と、上部23aのゲート長方向の長さが下部23bより小さく、且つ側壁に段差部24を有するnポリシリコン第2ゲート電極23と、nポリシリコン第2ゲート電極23の両側に形成されたソース領域25およびドレイン領域26とを有している。
ポリシリコン第1ゲート電極18とnポリシリコン第2ゲート電極23は、例えばゲート長30nm、ゲート高さ150nm、上部18a、23aの長さ20〜30nm、段差部19、24の幅2nm程度であり、その形状は略等しく形成されている。
以後、pポリシリコン第1ゲート電極18を単に第1ゲート電極18、nポリシリコン第2ゲート電極23を単に第2ゲート電極23とも称する。
次に、半導体装置10の製造方法について図2乃至図11を用いて詳しく説明する。
始めに、図2に示すように、n型シリコン基板11にトレンチを形成し、トレンチ内部に絶縁物を埋め込んで形成したSTI12により電気的に分離されたn型ウェル領域13およびp型ウェル領域14を形成する。
次に、n型シリコン基板11上に、ゲート絶縁膜30として、例えば熱酸化法により厚さ1.5nm程度のシリコン酸化膜と、ゲート電極膜31として、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により厚さ150nm程度のアンドープポリシリコン膜を順次形成する。
次に、図3に示すように、ゲート電極膜31上にフォトリソグラフィ法によりn型ウェル領域13に対向する位置に開口32を有するフォトレジスト膜33を形成し、フォトレジスト膜33をマスクとしてゲート電極膜31にホウ素(B)を、例えば加速電圧1keV、ドーズ量2E15cm−2程度イオン注入する。
これにより、ゲート電極膜31にはBイオンの注入プロファイルに従って、ゲート電極膜31の上部の不純物濃度がゲート電極膜31の下部より高い不純物濃度プロファイルを有する第1の領域34が形成される。
次に、図4に示すように、ゲート電極膜31上にフォトリソグラフィ法によりp型ウェル領域14に対向する位置に開口35を有するフォトレジスト膜36を形成し、フォトレジスト膜36をマスクとしてゲート電極膜31に燐(P)を、例えば加速電圧5keV、ドーズ量5E15cm−2程度イオン注入する。
これにより、ゲート電極膜31にはPイオンの注入プロファイルに従って、ゲート電極膜31の上部の不純物濃度がゲート電極膜31の下部より高い不純物濃度プロファイルを有する第2の領域37が形成される。
次に、図5に示すように、ゲート電極膜31の第1および第2の領域34、37上にフォトリソグラフィ法によりゲート電極パターンを有する第1絶縁膜40、41として、例えば厚さ50nm程度のTEOS膜をそれぞれ形成する。
次に、第1絶縁膜40、41をマスクとしてCF4系ガスを用いたRIE法により、ゲート電極膜31の上部を異方性が得られる条件でほぼ垂直にエッチングする。これにより、第1および第2ゲート電極の上部18a、23aが形成される。
CF4系ガスは、プロセスの合間に第1および第2の領域34、37上に形成された自然酸化膜のエッチングとポリシリコン膜のエッチングが連続して行なえ、且つポリシリコン膜のエッチング速度が比較的大きいために第1および第2ゲート電極の上部18a、23aの形状がより均等に形成できることから、RIEのエッチングガスとして好ましい。
但し、第1絶縁膜40、41も同時にエッチングされるため、第1絶縁膜40、41の膜厚はエッチング量よりも大きく設定されている。従って、第1絶縁膜40、41はマスクとして耐エッチング性を有している。
また、HBr系ガスを用いる場合には、HBr系ガスでは酸化膜の均一なエッチングが難しいので、始にCF4系ガスにより表面の自然酸化膜をエッチングし、次にHBr系ガスによりポリシリコン膜をエッチングしても良い。更に、CF4系とHBr系の混合ガスを用いて、自然酸化膜とポリシリコンを連続してエッチングしても良い。
次に、図6に示すように、例えばn型シリコン基板11を大気に1〜2時間曝し、大気中の酸素とゲート電極膜31のポリシリコンとを反応させることにより、第1および第2ゲート電極の上部18a、23aの側壁を含むゲート電極膜31の上面に第2絶縁膜45、46として、2nm程度の薄い自然酸化膜を形成する。この自然酸化膜がサイドウォールスペーサとして機能する。
次に、図7に示すように、第1および第2ゲート電極の上部18a、23aの側壁を除いて、ゲート電極膜31上の第2絶縁膜45、46を、例えばC4F8系ガスを用いたRIE法によりエッチングして、ゲート電極膜31を露出させる。
次に、第1絶縁膜40、41および第2絶縁膜45、46をマスクとして、HBr/Cl2系ガスを用いたRIE法により、ゲート絶縁膜30が露出するまで、ゲート電極膜31をほぼ垂直にエッチングする。
これにより、第1および第2ゲート電極の下部18b、23bが形成され、上部18a、23aのゲート長方向の長さが下部18b、23bより小さく、且つ側壁に段差部19、24を有するpポリシリコン第1ゲート電極18およびnポリシリコン第2ゲート電極23が得られる。
ここで、第1および第2ゲート電極の上部18a、23aは第2絶縁膜45、46で保護されているので、サイドエッチングによるゲート電極形状のばらつきが防止され、形状の揃ったゲート電極18、23を得ることが可能である。
図12は、燐およびホウ素が高濃度に注入されたポリシリコン膜のRIE法によるエッチング速度を示す図で、図中のaは燐が高濃度に注入されたポリシリコン膜、bはホウ素が高濃度に注入されたポリシリコン膜、cは比較としてアンドープポリシリコン膜の場合である。
図12に示すように、実験によれば、燐が高濃度に注入されたポリシリコン膜aのエッチング速度はホウ素が高濃度に注入されたポリシリコン膜bより1.2倍程度大きな値が得られた。
また、燐が高濃度に注入されたポリシリコン膜aのエッチング速度はアンドープポリシリコン膜cより大きく、ホウ素が高濃度に注入されたポリシリコン膜bのエッチング速度はアンドープポリシリコン膜cより小さくなる結果が得られた。
更に、実験によれば、ポリシリコン膜中の燐の濃度が1E18cm−3を越えるあたりから、ポリシリコン膜のエッチング速度が大きくなる結果が得られた。
これから、ゲート電極膜31の表面から不純物濃度が略1E18cm−3になるまでの領域を上部とし、それより深い領域を下部と規定する。
例えば、ゲート電極膜31に燐を加速電圧5keV、ドーズ量5E15cm−2程度イオン注入した場合に、ピーク不純物濃度が〜E21cm−3台、不純物濃度が1E18cm−3になる深さが30nm程度の注入プロファイルが得られるので、ここでは、表面から深さ30nmまでの領域を上部とし、深さ30nm以上の領域を下部としている。
図13は第1および第2ゲート電極18、23の形状と、従来の上部18a、23aを第2絶縁膜45、46で保護しない場合のゲート電極の形状とを模式的に示す図である。
図13に示すように、第1および第2ゲート電極18、23ではゲート電極の形状が揃っており、電気的・機械的な対象性が保たれているので段差部19、24はp―MOSトランジスタ15、n−MOSトランジスタ16の特性に影響を及ぼさない。
一方、上部18a、23aを第2絶縁膜45、46で保護しない場合の第1および第2ゲート電極50、51では、第2ゲート電極51の上部が第1ゲート電極50の上部よりエッチング速度が大きいために優先的にサイドエッチングされ、サイドエッチング部52が形成されてしまう。
その結果、第1および第2ゲート電極50、51ではゲート電極の形状が不揃いになり、電気的・機械的な対象性が保たれないのでp―MOSトランジスタ15、n−MOSトランジスタ16の特性に影響を及ぼし、特性がばらつく要因になる。
次に、図8に示すように、ゲート絶縁膜30上にフォトリソグラフィ法によりn型ウェル領域13に対向する位置に開口(図示せず)を有するフォトレジスト膜(図示せず)を形成し、このフォトレジスト膜および第1ゲート電極18をマスクとしてホウ素(B)を、例えば加速電圧10keV、ドーズ量2E10cm−2程度イオン注入し、n型ウェル領域13にソース領域20の低不純物濃度層20aおよびドレイン領域21の低不純物濃度層21aを形成する。
次に、図9に示すように、ゲート絶縁膜30上にフォトリソグラフィ法によりp型ウェル領域14に対向する位置に開口(図示せず)を有するフォトレジスト膜(図示せず)を形成し、このフォトレジスト膜および第2ゲート電極23をマスクとして燐(P)を、例えば加速電圧10keV、ドーズ量2E10cm−2程度イオン注入し、p型ウェル領域14にソース領域25の低不純物濃度層25a、およびドレイン領域26の低不純物濃度層26aを形成する。
次に、図10に示すように、第1および第2ゲート電極18、23の側面に、例えばシリコン酸化膜とシリコン窒化膜が積層されたサイドウォールスペーサ47、48を形成する。
次に、ゲート絶縁膜30上にフォトリソグラフィ法によりn型ウェル領域13に対向する位置に開口(図示せず)を有するフォトレジスト膜(図示せず)を形成し、このフォトレジスト膜およびサイドウォールスペーサ47をマスクとしてホウ素(B)を、例えば加速電圧100keV、ドーズ量2E12cm−2程度イオン注入し、n型ウェル領域13に、低不純物濃度層20aより深いソース領域20の高不純物濃度層20bおよび低不純物濃度層21aより深いドレイン領域21の高不純物濃度層21bを形成する。
次に、図11に示すように、ゲート絶縁膜30上にフォトリソグラフィ法によりp型ウェル領域14に対向する位置に開口(図示せず)を有するフォトレジスト膜(図示せず)を形成し、このフォトレジスト膜およびサイドウォールスペーサ48をマスクとして燐(P)を、例えば加速電圧100keV、ドーズ量2E12cm−2程度イオン注入し、p型ウェル領域14に、低不純物濃度層25aより深いソース領域25の高不純物濃度層25bおよび低不純物濃度層26aより深いドレイン領域26の高不純物濃度層26bを形成する。
次に、熱処理により、低不純物濃度層20a、21a、25a、26aおよび高不純物濃度層20b、21b、25b、26bを電気的に活性化し、ソース領域20、25およびドレイン領域21、26を形成する。
次に、第1絶縁膜40、41および第1および第2ゲート電極18、23の下を除いたゲート絶縁膜30をそれぞれ除去し、第1および第2ゲート電極18、23、ソース領域20、25およびドレイン領域21、26上にニッケル(Ni)膜を、例えばスパッタリング法により形成し、熱処理することによりNiシリサイド層(図示せず)を形成する。
これにより、pポリシリコン第1ゲート電極18とnポリシリコン第2ゲート電極23とのゲート電極形状のばらつきが防止され、特性の揃ったp−MOSトランジスタ15とn−MOSトランジスタ16を有するCMOS半導体装置10が完成する。
以上説明したように、本実施例によれば、不純物濃度が高いゲート電極の上部をエッチングした後、ゲート電極の上部側壁を第2絶縁膜で保護して不純物濃度が低いゲート電極の下部をエッチングしているので、エッチング速度が大きいゲート電極の上部がサイドエッチングされることが無く、p−MOSトランジスタ15とn−MOSトランジスタ16とのゲート電極形状のばらつきを防止することができる。
その結果、特性の揃ったp−MOSトランジスタ15とn−MOSトランジスタ16が得られ、所望のCMOS半導体装置10を安定して製造することができる。
従って、微細化によりチップサイズが小さく集積度の高い半導体装置を提供することができる。
ここでは、ゲート電極膜31における第1および第2の領域34、37は、アンドープポリシリコン膜にp型不純物またはn型不純物をイオン注入して形成した場合について説明したが、予めp型不純物またはn型不純物がドープされたドープドポリシリコン膜を各領域でパターン形成することで得たものであっても構わない。
図14および図15は本発明の実施例2に係る半導体装置の製造工程を順に示す断面図である。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、第2絶縁膜をBSG(Boron Silicate Glass)膜としたことにある。
即ち、図14に示すように、第1および第2ゲート電極の上部18a、23aを含むゲート電極膜31上にCVD法によりBSG膜60を5〜10nm程度形成する。
次に、図15に示すように、第1および第2ゲート電極の上部18a、23aの上面にフォトレジスト膜(図示せず)を形成し、フォトレジスト膜をマスクとしてRIE法によりBSG膜60をエッチングして上部18a、23aの側壁にBSG膜60を残置し、厚さ数nm程度の第2絶縁膜61、62を形成する。
次に、図7から図11に示す工程に従い、p−MOSトランジスタ15とn−MOSトランジスタ16を形成することにより、CMOS半導体装置10が完成する。
以上説明したように、本実施例の半導体装置の製造方法によれば、自然酸化膜よりも厚い絶縁膜を制御して形成できるので、自然酸化膜の膜厚ばらつきにより第2ゲート電極の上部23a側壁がサイドエッチングされる恐れがない利点がある。
ここでは、第2絶縁膜がBSG膜である場合について説明したが、CVD法によるシリコン窒化膜、PSG(Phosphorus Silicate Glass)膜またはシリコン酸化膜であっても構わない。
図16は本発明の実施例3に係る半導体装置の製造工程の要部を示す断面図である。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、ゲート電極膜31をポリシリコン膜からシリコン・ゲルマニウム化合物(SiGe)膜としたことにある。
即ち、図16に示すように、ゲート酸化膜30上にゲート電極膜として、SiH4ガスとGeH4ガスを用いたCVD法によりGeの組成が20atm%、厚さ150nm程度の多結晶シリコン・ゲルマニウム(SiGe)化合物膜70を形成する。
次に、図3から図11に示す工程に従い、p−MOSトランジスタ15とn−MOSトランジスタ16を形成することにより、CMOS半導体装置10が完成する。
シリコン・ゲルマニウム化合物は、キャリアの移動度がポリシリコンより大きいためゲート抵抗をより低減させることができるので、ゲート電極の空乏化の抑制が容易になる。
以上説明したように、本実施例の半導体装置の製造方法によれば、ゲート電極膜をポリシリコン膜に代えてシリコン・ゲルマニウム化合物膜70としたので、p−MOSトランジスタおよびn−MOSトランジスタの特性が向上する利点がある。
ここでは、シリコン・ゲルマニウム化合物膜のゲルマニウムの組成が20atm%の場合について説明したが、所望の特性が得られる範囲で自由に設定することができる。
また、ゲート電極膜がシリコン・ゲルマニウム化合物膜に炭素(C)を添加したSiGeC膜であっても構わない。
本発明の実施例1に係る半導体装置を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例1に係るポリシリコン膜のエッチング速度を示す図。 本発明の実施例1に係るゲート電極の形状を従来例と比較して示す図。 本発明の実施例2に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例2に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の実施例3に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。
符号の説明
10 半導体装置
11 n型シリコン基板
12 STI
13 n型ウェル領域
14 p型ウェル領域
15 p―MOSトランジスタ
16 n―MOSトランジスタ
17、22 ゲート絶縁膜
18、50 第1ゲート電極
18a、23a 上部
18b、23b 下部
19、24 段差部
20、25 ソース領域
21、26 ドレイン領域
23、51 第2ゲート電極
30 ゲート絶縁膜
31 ゲート電極膜
34 第1の領域
37 第2の領域
40、41 第1絶縁膜
45、46、61、62 第2絶縁膜
60 BSG膜
70 シリコン・ゲルマニウム化合物膜

Claims (5)

  1. 半導体基板の主面にゲート絶縁膜を介して上部の不純物濃度が下部より高く、且つ第1および第2の領域における導電型が互いに異なるゲート電極膜を形成する工程と、
    前記第1および第2の領域に形成されたゲート電極パターンを有する第1絶縁膜をマスクとして、前記第1および第2の領域の前記ゲート電極膜の上部をエッチングして第1および第2ゲート電極の上部を形成する工程と、
    前記第1および第2ゲート電極の上部側壁に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1および第2絶縁膜をマスクとして、前記第1および第2の領域の前記ゲート電極膜の下部をエッチングして前記第1および第2ゲート電極の下部を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記ゲート電極膜が、ポリシリコンまたはシリコン・ゲルマニウム化合物であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記上部の不純物濃度が、1E18cm−3以上であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2絶縁膜が、自然酸化膜、シリコン酸化膜、BSG膜、PSG膜およびシリコン窒化膜のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板に形成された互いに異なる導電型の第1領域および第2領域と、
    前記第1領域にゲート絶縁膜を介して形成され、上部のゲート長方向の長さが下部より小さく、且つ側壁に段差部を有する第1導電型の第1ゲート電極と、前記第1ゲート電極の両側に形成された第1導電型のソースおよびドレイン領域を備えた第1トランジスタと、
    前記第2領域にゲート絶縁膜を介して形成され、上部のゲート長方向の長さが下部より小さく、且つ側壁に段差部を有する第2導電型の第2ゲート電極と、前記第2ゲート電極の両側に形成された第2導電型のソースおよびドレイン領域を備えた第2トランジスタと、
    を具備することを特徴とする半導体装置。
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