JP5456552B2 - 低吸湿性とアルカリ水溶解性を併せ持つポリマー - Google Patents
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Description
(A)カルボキシル基含有ビニルモノマー、
(B)ヒドロキシル基含有ビニルモノマー、
(C)アルキル基の炭素数が1〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(D)(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル及び(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチルの中から選択される1種又は2種のモノマー、及び
(E)ポリオキシエチレン構造を有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマー
を含むモノマー組成物を共重合したものであって、上記モノマー組成物は、上記(A)カルボキシル基含有ビニルモノマー 1〜10重量%、(B)ヒドロキシル基含有ビニルモノマー 1〜30重量%、(D)(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル及び(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチルの中から選択される1種又は2種のモノマー 5〜40重量%、(E)ポリオキシエチレン構造を有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 5〜40重量%、及び(C)アルキル基の炭素数が1〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル 残部(モノマー(A)〜(E)の総量が100重量%となる配合量(重量%))からなるモノマー組成を有するものとする。
Tg:重合体の計算Tg(絶対温度)
Wn:モノマーnの重量分率(%)
Tgn:モノマーnのホモポリマーのガラス転移温度(絶対温度)
撹拌器、環流冷却器、温度計、窒素導入管のついた反応器にイオン交換水150.0重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム(第一工業製薬(株)製、商品名アクアロンKH−10)5.0重量部、メタクリル酸4.0重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル10重量部、メタクリル酸メチル11.0重量部、メタクリル酸ジシクロペンタニル20重量部、メタクリル酸n−ブチル25.0重量部、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール(日立化成工業(株)製、商品名ファンクリルFA−400M)30.0重量部、及びn−ドデシルメルカプタン0.2重量部を仕込み、反応器を70℃に加温して、アゾビスシアノ吉草酸0.25重量部を添加して重合を開始させた。反応器を70℃に保ち、6時間後アゾビスシアノ吉草酸0.05重量部を追添加して、反応器を75℃に保ち、1時間撹拌して、共重合体のエマルジョン(ポリマー1)を得た。
撹拌器、環流冷却器、温度計、窒素導入管のついた反応器にイオン交換水150.0重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム(第一工業製薬(株)製、商品名アクアロンKH−10)5.0重量部、メタクリル酸4.0重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル10重量部、メタクリル酸メチル11.0重量部、メタクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル20重量部、メタクリル酸n−ブチル25.0重量部、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール(日立化成工業(株)製、商品名ファンクリルFA−400M)30.0重量部、及びn−ドデシルメルカプタン0.2重量部を仕込み、反応器を70℃に加温して、アゾビスシアノ吉草酸0.25重量部を添加して重合を開始させた。反応器を70℃に保ち、6時間後アゾビスシアノ吉草酸0.05重量部を追添加して、反応器を75℃に保ち、1時間撹拌して、共重合体のエマルジョン(ポリマー2)を得た。
攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素導入管のついた反応器に2−プロパノール200重量部を仕込み、窒素ガスを流して溶存酸素を除去し、60℃に加温した。一方、メタクリル酸4.0重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル10重量部、メタクリル酸メチル11.0重量部、メタクリル酸ジシクロペンタニル20重量部、メタクリル酸n−ブチル25.0重量部、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール30.0重量部、及びn−ドデシルメルカプタン0.2重量部を仕込んだ滴下ロートとイオン交換水20.0重量部及び2,2−アゾビスアミジノプロパン塩酸塩0.6重量部を仕込んだ滴下ロートより4時間で各溶液を滴下し、共重合体溶液を得た。
攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素導入管のついた反応器に2−プロパノール200.0重量部を仕込み、窒素ガスを流して溶存酸素を除去し、60℃に加温した。一方、メタクリル酸4.0重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル10重量部、メタクリル酸メチル11.0重量部、メタクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチル20重量部、メタクリル酸n−ブチル25.0重量部、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール30.0重量部、及びn−ドデシルメルカプタン0.2重量部を仕込んだ滴下ロートとイオン交換水20.0重量部及び2,2−アゾビスアミジノプロパン塩酸塩0.6重量部を仕込んだ滴下ロートより4時間で各溶液を滴下し、共重合体溶液を得た。
撹拌器、環流冷却器、温度計、窒素導入管のついた反応器にイオン交換水150.0重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム(第一工業製薬(株)製、商品名アクアロンKH−10)5.0重量部、メタクリル酸4.0重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル10重量部、メタクリル酸メチル31.0重量部、メタクリル酸n−ブチル25.0重量部、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール(日立化成工業(株)製、商品名ファンクリルFA−400M)30.0重量部、及びn−ドデシルメルカプタン0.2重量部を仕込み、反応器を70℃に加温して、アゾビスシアノ吉草酸0.25重量部を添加して重合を開始させた。反応器を70℃に保ち、6時間後アゾビスシアノ吉草酸0.05重量部を追添加して、反応器を75℃に保ち、1時間撹拌して、共重合体のエマルジョン(ポリマー5)を得た。
攪拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素導入管のついた反応器に2−プロパノール200重量部を仕込み、窒素ガスを流して溶存酸素を除去し、60℃に加温した。一方、メタクリル酸4.0重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル10重量部、メタクリル酸メチル31.0重量部、メタクリル酸n−ブチル25.0重量部、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール30.0重量部、及びn−ドデシルメルカプタン0.2重量部を仕込んだ滴下ロートとイオン交換水20.0重量部及び2,2−アゾビスアミジノプロパン塩酸塩0.6重量部を仕込んだ滴下ロートより4時間で各溶液を滴下し、共重合体溶液を得た。
撹拌器、環流冷却器、温度計、窒素導入管のついた反応器にイオン交換水150.0重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム(第一工業製薬(株)製、商品名アクアロンKH−10)5.0重量部、メタクリル酸11.0重量部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル10重量部、メタクリル酸メチル24.0重量部、メタクリル酸n−ブチル25.0重量部、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール(日立化成工業(株)製、商品名ファンクリルFA−400M)30.0重量部、及びn−ドデシルメルカプタン0.2重量部を仕込み、反応器を70℃に加温して、アゾビスシアノ吉草酸0.25重量部を添加して重合を開始させた。反応器を70℃に保ち、6時間後アゾビスシアノ吉草酸0.05重量部を追添加して、反応器を75℃に保ち、1時間撹拌して、共重合体のエマルジョン(ポリマー7)を得た。
適当量のイオン交換水に易焼結アルミナ(昭和電工(株)製、商品名AL−45)100重量部、分散剤としてのポリカルボン酸アンモニウム塩(東亜合成(株)製、商品名AronA6114)0.5重量部、及びポリマー1〜7をその固形分が10重量部になるようにボールミル中で混合し、減圧下に水を留去して水分を調整し、粘度が5000cPの均一な水性泥漿組成物を作成し、これを厚さが0.7mmになるように、ドクターブレードでポリエステルフィルム上に塗布した後、45℃で1時間、次いで80℃で1時間乾燥して、乾燥後の厚さが約0.5mmのセラミックスグリーンシートを得た。
適当量のイオン交換水に易焼結アルミナ(昭和電工(株)製、商品名AL−160SG−3)100重量部、分散剤としてのポリカルボン酸アンモニウム塩(東亜合成(株)製、商品名AronA6114)0.5重量部、ポバール3重量部、ポリエチレングリコール2重量部及びポリマー1〜7をその固形分が5重量部になるようにボールミル中で混合した後、スプレードライによる噴霧乾燥を行い、顆粒を作成した。この顆粒を成型器に入れて加圧し、生成型品を得た。
生シートを用いて、以下の基準に従い目視にて判定した。
○:良好(凹凸、亀裂の無い状態)
×:不良(凹凸または亀裂がみられる状態)
セラミックスグリーンシートをポリエステルフィルムから剥がした際にシートの形状が良好であるか否かを観察した。
○:ひび割れのないシートが得られた
×:ひび割れが生じた
セラミックグリーンシートの小片を1%アンモニア水中で振とうし、バインダーの溶解により液が混濁するか否かを観察した。
○:混濁した
×:混濁しなかった
セラミックグリーンシートの小片をトルエン中で振とうし、バインダーの溶解により液が混濁するか否かを観察した。
○:混濁した
×:混濁しなかった
熱分析器(TG−DTA)の測定条件を昇温速度2℃/分、空気雰囲気下に設定して、樹脂の重量減少率が95%を超える温度(熱分解温度)及び試料容器底部残渣の状態を目視にて判断した(500℃まで加熱)。
○:残渣がなく完全に分解した
×:残渣があった
生テープを3枚重ねて、50℃で加圧(150kg/cm2)後の層間剥離を指触判断した。
○:密着していた
×:層間脆化又は亀裂が発生していた
調製したグリーンシートを30℃、湿度90%の恒温槽(夏場の温度・湿度設定)に放置し、1時間、2時間、3時間経過後の重量変化から吸湿率を計算し、ポリマー毎に比較した。
調製したグリーンシートを引張強度試験((株)島津製作所製、AGS−5KNG、試料サイズ:10mm×70mm×0.3mm、引っ張り速度:5mm/分)に供した。吸湿性測定試験前の試料と吸湿性測定恒温槽3時間後の試料とにつき、以下の基準で評価した。
強度…○:20kg/cm2以上、△:5〜20kg/cm2、×:5kg/cm2未満
伸び…○:30%以上、△:10〜30%、×:10%未満
顆粒加圧圧力(t/cm2)が0.5、0.8、1.5の3水準について、アルキメデス法による密度測定を行った。評価判断基準は、縦軸に密度(g/cm3)、横軸に成型圧力(t/cm2)をとり、この3点のグラフを描き、圧力0.8の時の密度を読み取り、この数字が2.26以上であれば○、2.24以上2.26未満であれば△、2.24未満を×とした。
セラミックス曲げ試験装置((株)島津製作所製)を用い、JIS R1601(ファインセラミックスの曲げ試験方法)に従い3点曲げ強度(MPa)を測定し、1.7以上を○、1.7未満を×とした。30℃、湿度90%の恒温槽3時間放置前後において、それぞれ測定を行った。
Claims (5)
- 以下のモノマー(A)〜(E);
(A)カルボキシル基含有ビニルモノマー、
(B)ヒドロキシル基含有ビニルモノマー、
(C)アルキル基の炭素数が1〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
(D)(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル及び(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチルの中から選択される1種又は2種のモノマー、及び
(E)ポリオキシエチレン構造を有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマーを含むモノマー組成物を共重合したポリマーであって、
前記モノマー組成物が、(A)カルボキシル基含有ビニルモノマー 1〜10重量%、(B)ヒドロキシル基含有ビニルモノマー 1〜30重量%、(D)(メタ)アクリル酸ジシクロペンタニル及び(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルオキシエチルの中から選択される1種又は2種のモノマー 5〜40重量%、(E)ポリオキシエチレン構造を有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 5〜40重量%、及び(C)アルキル基の炭素数が1〜8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル 残部からなるモノマー組成を有することを特徴とするポリマー。。 - 乳化重合、転相重合、又は非水溶媒を用いた溶液重合で前記モノマー(A)〜(E)を共重合させ、得られた共重合体を中和することにより、アルカリ水溶解性に転換させることにより得られたことを特徴とする、請求項1に記載のポリマー。
- 請求項1又は2に記載のポリマー及び/又はその塩からなることを特徴とする、焼結工程を含む成型用バインダー。
- 前記ポリマーの重量平均分子量が10万〜200万であることを特徴とする、請求項3に記載の焼結工程を含む成型用バインダー。
- 前記ポリマーのTgが−20〜60℃であることを特徴とする、請求項3又は4に記載の焼結工程を含む成型用バインダー。
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