JP5454193B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真プロセスにより画像を形成する画像形成装置に関し、特に、クリーニング装置が改良された画像形成装置に関する。
電子写真プロセスにおいては、トナー像を感光体、中間転写体等の像担持体から転写材に転写した後に、前記像担持体をクリーニングすることにより、前記像担持体が繰り返し使用される。しかして、前記像担持体のクリーニングには、ゴム製のクリーニングブレードやクリーニングブラシ等のクリーニング手段が用いられる。クリーニングブラシは、単独で用いられる場合や、クリーニングブレード等の他のクリーニング手段と併用して用いられる。
特許文献1、2では、クリーニングブラシを正、逆2方向に回転することにより、高いクリーニング性能を維持する技術が開示されている。特に、特許文献1では、トナーの樹脂成分からなる薄層をクリーニングブラシで研磨することにより像担持体から除去すること、クリーニングブラシとしてブラシ毛を傾斜させて設けること、さらには、クリーニングブラシの研磨力を回復させるために、クリーニングブラシを逆回転させることが開示されている。
特開平5−297771号公報 特開2005−250039号公報
高速化や高画質化のために、トナーが小粒径化されるとともに、現像剤には、シリカ等の外添剤が含有されるようになってきている。
外添剤を含有する現像剤を用いた画像形成においては、写真画像や模様画像のように高濃度画像の形成が続いた場合や、高温高湿の環境下では、外添剤がクリーニング装置をすり抜けて残留し、残留した外添剤が前記像担持体に固着して画像不良を起こすことが問題となっている。
電子写真画像形成装置がオンデマンドプリンタなど印刷機として用いられようになってきたために、高速、且つ、高耐久性であることが電子写真画像形成装置に要求されるようになってきている。このような高速、高耐久性画像形成装置では、高いクリーニング性能が要求され、クリーニングブラシには小粒径トナー、外添剤含有等の資材の面からの要求と、高速、高耐久性の面からの要求とを満たす性能が要求されている。
特許文献1のクリーニングブラシのブラシ毛を傾斜して植毛しクリーニングブラシに研磨力を持たせる技術は、要求される高性能を満たすことができない。特に、初期において研磨力を有するように設定されたクリーニングブラシであっても、画像形成を重ねるにしたがって、研磨力が低下して固着物が除去されず、画像不良を起こすようになる。画像不良は、像担持体上に微少な点状に固着物が形成され、画像に雨だれ状の白い斑点が形成されるものである。以下において、このような画像不良を雨だれという。雨だれは、研磨力が低いことによると考えられる。
本発明は、従来のクリーニングブラシにおける前記に説明した問題を解決し、雨だれを発生することなく、長期間に亘り良好なクリーニングを行う高速、高耐久性の電子写真画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的は下記の発明により達成される。
1.像担持体と、基体及び該基体に植毛されたブラシ毛を有し、前記像担持体の表面に対して、前記ブラシ毛が相対的に移動することにより前記像担持体をクリーニングするクリーニングブラシとを備えた画像形成装置において、
前記ブラシ毛は、前記ブラシ毛が植毛されている点で前記基体の表面に引いた接線と前記ブラシ毛との、クリーニング時における前記ブラシ毛に対する前記像担持体の相対的な移動方向の下流側における挟み角である植毛角θが鋭角となるように順方向傾斜植毛されており、
前記像担持体と前記クリーニングブラシとのクリーニング時の移動である正移動における前記クリーニングブラシの接触圧PR1に対する前記像担持体と前記クリーニングブラシとの逆移動時における前記クリーニングブラシの接触圧PR2の正逆比α=PR2/PR1が1.5〜3に維持されることを特徴とする画像形成装置。
2.前記接触圧PR1が200mN/cm〜500mN/cmであることを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.前記植毛角θは、20度〜70度であることを特徴とする前記1又は前記2に記載の画像形成装置。
4.前記クリーニングブラシの食い込み量Yは、0mm〜2mmであることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
5.前記像担持体と前記クリーニングブラシとを相対的に逆移動させる回復手段を備えたことを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
6.前記クリーニングブラシの前記像担持体に対する接触圧を検知する接触圧計と、前記回復手段を制御する制御部とを備え、
前記接触圧計により測定された接触圧が所定値に達したときに、前記制御部は前記回復手段を作動させることを特徴とする前記5に記載の画像形成装置。
本発明においては、ブラシ毛が順方向傾斜植毛され、クリーニングブラシと像担持体とを相対的に正移動したときのクリーニングブラシの接触圧に対する逆移動した時にクリーニングブラシの接触圧の比である正逆比αが1.5〜3である。これにより、長期間に亘り、高い研磨力を有するクリーニングブラシが実現され、長期間に亘り高画質の画像を形成する画像形成装置が実現される。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の要部を示す要部断面図である。 クリーニングブラシを示す図である。 クリーニングブラシを示す図である。 正逆比αの測定装置を示す図である。 正逆比αの測定装置を示す図である。 斜毛角θと食い込み量Yとを種々変えたとの正逆比αを示すグラフである。 正逆比αを適正値に維持する手段を備えた本発明の実施の形態に係る画像形成装置における制御系のブロック図である。 クリーニングブラシ71の接触圧を検知する機構を示す図である。 クリーニングブラシの研磨力を回復させる回復制御におけるクリーニングブラシの接触圧を示すグラフである。
以下、本発明を本発明の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の要部を示す要部断面図である。
図1において、1は像担持体としてのドラム状の感光体であり、感光体1の回転方向に沿って、感光体1の周囲に帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写紙を転写領域に導く転写紙ガイド5、感光体1上に形成されたトナー像を転写紙に転写する転写ベルト6、感光体1を清掃するクリーニング装置7、及び感光体1にイレース光を照射して電荷を除去する光イレーサ8が配置されている。また、転写ベルト6の下流には、定着装置10が設けられ、転写紙にトナー像を定着する。
帯電装置2は、2連のスコロトロン形式の帯電器からなり、放電ワイヤとグリッド電極とを有する。
露光装置3は露光光源としてのLEDアレイとLEDの像を感光体1上に結像する結像レンズとで構成される。
現像装置4は、そのハウジングの開口部に現像スリーブ41を有し、現像スリーブ41の後方(図中右方向)には、現像スリーブ41に現像剤(トナーとキャリア)を搬送する現像剤搬送部材42、トナーとキャリアを攪拌する攪拌部材43が配置される。
現像装置4に収容される現像剤は、体積平均粒径が3〜10μmの小粒径トナーと、体積平均粒径が15〜100μmのキャリアとを含む二成分現像剤である。現像剤は更に帯電性や流動性を向上する外添剤を含有する。外添剤はシリカ、チタニア等の無機微粒子又は有機微粒子からなり、トナーの構成成分として含有される場合と、トナー、キャリア以外の成分として含有される場合とがある。
転写ベルト6は、2つの支持ローラ61、62の間に張架され、支持ローラ61、62の間で、転写ベルト6の内側に設けられるバックアップローラ63により感光体1に圧接されている。転写ベルト6は、半導電性のベルト基材と、表層として設けられた体積抵抗率が1×1011Ω・cm以上の絶縁層の2層からなる構造であり、全体的には1×10Ω・cmから1×1010Ω・cmの体積抵抗を有するものである。
バックアップローラ63には、定電流電源(図示せず)が接続され、転写電圧が印加される。転写ベルト6は、図示しない機構により感光体1と接離するように構成されており、後述する非作像モード時は、感光体1から離間される。
なお、本発明は像担持体としての中間転写体を備えた画像形成装置にも適用可能であり、次に説明するクリーニング装置は前記中間転写体のクリーニングにも使用される。
〔クリーニング装置〕
クリーニング装置7はクリーニングブラシ71、クリーニングブレード72及びトナー搬送スクリュー73を有する。なお、2枚のクリーニングブレード72が備えられており、1枚のクリーニングブレードが寿命に達したときに、他のクリーニングブレードが感光体1に対向する位置に設定されて用いられる。トナー搬送スクリュー73はクリーニングによりクリーニング装置7内に回収されたトナーをクリーニング装置外に搬送する。
クリーニングブラシ71とクリーニングブレード72とを用いたクリーニングにより、小粒径トナーや潤滑剤が十分にクリーニングされる。
クリーニングブラシ71は図2に示すように、ドラム状の基体711にブラシ毛712が植毛されたブラシローラである。ブラシ毛712は、基体711に角度θで植毛されている。クリーニングにおいては、感光体1が矢印W1で示すように時計方向に回転し、クリーニングブラシ71が矢印W2で示すように反時計方向に回転する。ブラシ毛712は、クリーニングブラシ71に対する感光体1の相対的な移動方向(矢印W1aで示す)の下流側における基体711の外周面上のブラシ毛支持点713に引いた接線とブラシ毛712との挟み角θが鋭角になるように傾斜して植毛されている。実施の形態においては、感光体1の移動速度(線速)よりもクリーニングブラシ71の移動速度(線速)の方が大きい。したがって、感光体1のクリーニングブラシ71に対する相対的な移動方向は、矢印W1と反対方向W1aとなる。クリーニング動作において、傾斜して植毛されたブラシ毛712は感光体1がクリーニングブラシ71に対して矢印W1と反対方向に相対的に移動し、ブラシ毛712は植毛時の傾斜角θが減少する方向に倒れる。このように、クリーニング時にブラシ毛712が倒れる方向に傾斜して植毛されることを以下において、順方向傾斜植毛と言い、角度θを斜毛角と言う。また、植毛時の傾斜角θが減少する方向に移動する感光体1とクリーニングブラシ71との相対的な移動を正移動、反対方向の感光体1とクリーニングブラシ71との相対的な移動を逆移動と言う。クリーニングにおいては、感光体1とクリーニングブラシ71とは正移動する。
クリーニングブラシ71は、食い込み量Yが0以上の状態で感光体1に接触して感光体をクリーニングする。ここに、くい込み量Yは図3に示すように、クリーニングブラシ71が感光体1から離間し、ブラシ毛712に外力が作用せず、ブラシ毛712が真っ直ぐな状態におけるクリーニングブラシ71の外周半径R1とクリーニングブラシ71が感光体1に接触しブラシ毛712が屈曲した状態におけるクリーニングブラシ71の回転中心と感光体1の表面との間の距離R2との差、R1−R2、である。
順方向傾斜植毛により、感光体1からのトナーの除去と、感光体1上の固着物を除去する研磨とが良好に行われる。
〔正逆比α〕
クリーニングブラシ71は感光体1上のトナーを除去するとともに、感光体1の表面を研磨する。このようなクリーニングブラシ71の研磨作用により、感光体1上の固着物、即ち、主として外添剤からなる固着物が除去される。外添剤等の微粒子や潤滑剤の一部は、クリーニングブレード72の先端をすり抜ける。このようなすり抜けにおいて、感光体1上の付着物はクリーニングブレード72により感光体に押して付けられて感光体1に固着するようになる。その結果、感光体1の表面に固着物の塊が形成され、雨だれ等の画像不良の原因となる。クリーニングブラシ71は感光体1上の表面を研磨することにより、このようにして形成された固着物を除去する。固着物の除去には、クリーニングブラシ71の接触圧がある程度高いことが必要である。即ち、クリーニングブラシ71の接触圧は適正範囲に維持されることが必要である。接触圧が低過ぎると固着物が除去されず、画像に雨だれが発生する。また、接触圧が高過ぎる場合、ブラシ毛712が永久変形(クリープ変形)し、クリーニングむらによるピッチムラと称される帯状の濃度ムラが発生する。
クリーニングブラシ71の接触圧はブラシ毛712の材質、長さが定まっている場合、主として、ブラシ毛712の斜毛角θと食い込み量Yとにより定まる。
本発明においては、クリーニングブラシ71の正逆比αを1.5〜3とすることにより長期間に亘り、クリーニングブラシの接触圧を適正値に維持し、適正な研磨力を長期間に亘り保持するクリーニングブラシ71を実現した。
次に、クリーニングブラシ71の正逆比αを説明する。
正逆比αは、クリーニングブラシを、クリーニングブラシが接触する相手部材に対して正移動したときに相手部材に作用する接触圧PR1に対する、逆移動したときに相手部材に作用する接触圧PR2の、比PR2/PR1、で定義される。ここに、正移動と逆移動との関係は、逆移動の方向が正移動の方向の反対であり、速度の絶対値が等しいという関係にある。
正逆比αは図4、5に示す測定装置により測定される。
図4、5において、クリーニングブラシ71をクリーニングブラシ71の軸方向の幅D1=10mmの表面が鏡面に研磨されたアルミからなる平板状の金属板MPに接触させ、クリーニングブラシ71をモータMT0の駆動で正移動及び逆移動させる。圧電素子を備えた接触圧計PSにより正移動時の接触圧PR1と逆移動時の接触圧PR2とを測定する。
図6に斜毛角θと食い込み量Yとを種々変えたとの正逆比αを示す。
図6は、次のクリーニングブラシについて測定した結果である。
ブラシ毛材質:アクリル系樹脂
ブラシ毛太さ:15D(デニール)
植毛密度:6万F/25.4mm
ローラ外径:19.0mm
基体外径:10.7mm
ブラシ毛の長さ:(19.0mm−10.7mm)/2=4.15mm
クリーニングブラシ71の正移動速度と逆移動速度とをそれぞれ700mm/sec、−700mm/secとした。
図示のように斜毛角θが大きいほど正逆比αが減少し、食い込み量Yが大きいほど正逆比αが増加する。
斜毛角θと食い込み量Yとを適宜選択することにより、所望の正逆比αのクリーニングブラシを得ることができる。
画像形成試験を行った結果、斜毛角θのみを適正値にするか又は食い込み量Yのみを適正値に設定しても、多数枚の画像形成を行った場合に、雨だれ、ピッチムラ等の画像不良が発生した。雨だれは、クリーニングブラシの接触圧不足によると推測され接触圧を高くすることにより、感光体上の固着物が除去され雨だれが防止される。但し、接触圧が高すぎると、クリーニングブラシのブラシ毛が永久変形し、ピッチムラが発生する。ピッチムラは、クリーニングブラシの接触圧にムラがあることにより発生する。即ち、ブラシ毛が変形したブラシの部分の接触圧は他の部分に比較して低くなる。このような接触圧のムラによりクリーニングムラが発生してピッチムラが発生する。正逆比αを適正値に設定することにより、多数枚の画像形成時にもクリーニングブラシの接触圧が適正レベルに維持されて良好な画像を形成することができた。
クリーニングブラシを構成するブラシ毛としては、
材質:アクリル系、ナイロン系、エステル系の樹脂、導電化処理により導電性を有するようにしてもよい
太さ:3D〜30D(より望ましくは10D〜30D)
長さ:1mm〜6mm(より望ましくは2mm〜5mm)
植毛密度:1万本/25.4mm〜10万本/25.4mm(より望ましくは4万本〜8万本)
αを1.5〜3とすることにより高いクリーニング性能と、適正な研磨性と、高耐久性とを有するクリーニングブラシが得られた。
高速画像形成においては、感光体1の表面移動速度は500〜750mm/secである。このような高速画像形成においては、外添剤の固着が発生しやすく、高耐久性の画像形成装置が多数枚画像形成した段階で、特に、発生しやすい。
高速、且つ、高耐久性の画像形成装置において、正逆比αを1.5〜3とすることにより、雨だれ、ピッチムラ等の画像不良を良好に防止することができた。
正逆比αが1.5よりも小さいと、長時間作動時の毛倒れ変化が大きくなり、クリーニングブラシの研磨力が不十分となることで、固着物が十分に除去されないために、雨だれが発生する。また、正逆比αが3よりも大きいと、斜毛角θが小さいために、ブラシ毛にトナーが残留して研磨力が不足し、固着物が十分に除去されない。
接触圧が200mN/cmより小さい場合、ブラシ負荷が弱すぎるため、ブラシを通過するトナーの量が多く、付着力が強いままクリーニングブレードに突入するために生じるクリーニング不良発生する。接触圧が500mN/cmより大きい場合、一晩などしばらくの間放置された際の画像において、ブラシ周期のピッチムラがハーフトーン画像などに現れやすくなる。これは、放置したことにより、ブラシローラ当接部がクリープ変形し、クリープ変形した部分とそうでない部分での接触圧変動差が大きすぎるために生じた現象であることがわかった。
斜毛角が20度より小さいと、毛が過剰に倒れすぎており、ブラシローラ内に一度入り込んだトナーが吐き出されずに、それが繰り返されることで、トナー固着が生じ、感光体表面に傷を発生させやすくなる。
斜毛角が70度より大きいと、耐久による毛倒れ変化が大きくなりやすく、クリーニングブラシの研磨力が不十分となりやすい。
正逆比αを1.5〜3に設定することにより良好な画像を形成することができることは、前記に説明したとおりであるが、画像形成装置内に正逆比αを1.5〜3の範囲内に維持する手段を設けることも可能である。
図7は正逆比αを適正値に維持する手段を備えた本発明の実施の形態に係る画像形成装置における制御系のブロック図であり、図8はクリーニングブラシ71の接触圧を検知する機構を示す。
制御部CSは圧力センサPSDを有する接触圧計PSの出力に基づいて、感光体を駆動するモータMT1とクリーニングブラシを駆動するモータMT2とを駆動して、クリーニングブラシの研磨力を回復させる回復制御を行う。感光体1の軸方向端部には圧力センサPSDが埋め込まれている。感光体1の回転において、クリーニングブラシ71の位置を圧力センサPSDが通過する毎に、クリーニングブラシ71の接触圧が計測される。
図9はクリーニングブラシの研磨力を回復させる回復制御におけるクリーニングブラシの接触圧を示す。
図9における縦軸は、接触圧計PSが検知した接触圧であり、横軸は画像の枚数である。折れ線L1がクリーニングブラシの接触圧の変遷を示す。
画像形成においては、制御部CSがモータMT1、MT2を制御して感光体とクリーニングブラシとを正移動させる。クリーニングブラシの接触圧は初期値Lv1に設定されている。画像形成の進行に対応して接触圧が次第に低下する。この低下は、クリーニングによりブラシ毛の倒れが進行し、斜毛角が減少することによる。接触圧の低下は接触圧計PSにより検知される。接触圧が低下して制御値L2に達した段階で、制御部SCが回復手段としてのモータMT1、MT2を制御してクリーニングブラシと感光体のいずれか一方を逆移動させてクリーニングブラシの研磨力を回復させる。この回復における接触圧は、逆移動時のものであるので、高いレベルLv2まで上昇する。回復動作においては、ブラシ毛の斜毛角を増加させる。その結果、逆移動時の接触圧が減少する。接触圧が制御値L3に達した段階で、回復動作を停止する。
回復動作停止後に、感光体とクリーニングブラシとを正移動に戻し、画像形成工程が再開される時には、接触圧はLv3となる。画像形成が進行していくと接触圧はLv3から暫時減少する。
以下同様な制御が繰り返されて、クリーニング動作におけるクリーニングブラシの接触圧は、適正範囲内に維持される。なお、参考までに、回復動作なしで、クリーニングを行った場合の接触圧の変化を線L4で示す。線L4は画像枚数の増加にしたがって、連続的に接触圧が低下することを示し、この場合、クリーニングブラシの研磨力が低下して、雨だれ等の画像不良が発生しやすくなる。
コニカミノルタbizhub PRO1050の改造機に下記のクリーニングブラシを搭載して検討を行った。実施例、比較例の共通条件は以下のとおり、
環境:温度25度/湿度50%
感光体:OPC(φ100)
感光体線速:750mm/sec
現像剤搬送体線速:1000mm/sec〜1500mm/sec
現像剤:粒径6μmのトナー(重合法により作成)+粒径60μmのキャリア(2成分現像性)
その他の現像条件:Vbias=−600V V0=−750V
クリーニングクラシ線速:1200mm/sec
クリーニングブラシ:
ブラシ毛材質:アクリル系樹脂
ブラシ毛太さ:15D(デニール)
植毛密度:6万F/inch
ローラ外径:19.0mm
基体外径:10.7mm
ブラシ毛の長さ:(19.0mm−10.7mm)/2=4.15mm
通紙テスト:ブラシローラを実機に搭載し、一晩放置後、
A4連続500kc実写テストを実施し、50kc毎に画像確認を行った。
<実施例1>
斜毛角θ:30度、50度、70度
正移動時の接触圧が375mN/cmになるように、食い込み量Yを1.3mm(斜毛各30度)、1.0mm(斜毛角50度)、0.8mm(斜毛角70度)に設定した。
これらの設定において、正逆比率α:2.1、1.9、1.5である。
結果:500kc(50万枚)に至るまで、3条件ともに感光体傷、雨だれなどの画像不良の発生はなかった。
さらに継続して、画像形成を続行した際に最も耐久性能が良かったのは、正逆比率1.9である設定だった。
ブラシ毛の永久変形やクリーニング性能を評価するために、次の2点に関する評価を行った。実施例2〜5はこのような評価を行った実施例である。
(1)ブラシローラを搭載した画像形成装置を1晩放置しハーフトーン画像を形成したピッチムラを観察した。
(2)50kp画像形成した段階で、画像を形成することなく、白紙を1000枚画像形成装置内で通紙し、クリーニング不良を観察した。
<実施例2>
斜毛角θ:50度
食い込み量Y:2.5mmとし、正移動時の接触圧が588mN/cmとなるように設定した。
これらの設定において、正逆比率α:2.3である。
結果:雨だれ等のクリーニング不良による画像不良はなかった。しかしながら、一晩放置後、ハーフトーン画像にピッチムラが見られた。なお、ピッチムラ、は100kp以降には消失し、500kpまで発生しなかった。このようなピッチムラの消失は、長期間作動によりブラシ毛の永久変形がなくなったことによると考えられる。
<実施例3>
斜毛角θ:30度
食い込み量Y:3mmとし、正移動時の接触圧が550mN/cmとなるように設定した。
これらの設定において、正逆比率α:2.5である。
結果:雨だれ等のクリーニング不良による画像不良はなかった。しかしながら、一晩放置後、ハーフトーン画像にピッチムラが見られた。なお、ピッチムラ、は150kp以降には消失し、500kpまで発生しなかった。
<実施例4>
斜毛角θ:50度
食い込み量Y:0.5mmとし、正移動時の接触圧が165mN/cmとなるように設定。正逆比は1.6である。
結果:雨だれ、ピッチムラ ともに発生しなかった。250kpにおいて、白紙通紙時にクリーニング不良が見られた。
<実施例5>
斜毛角θ:50度
食い込み量Y:0.5mmとし、正移動時の接触圧が225mN/cmとなるように設定。
結果:雨だれ、ピッチムラ ともに発生しなかった。500kp画像形成後の接触圧は8.1Nであった。
<実施例6>
確認として、斜毛角30度まで寝かせてかつ、食い込み量を3mmとして550mN/cm(正逆比率α2.3)で同様の実験を行ったが、同じく一晩放置後、クリープ変形によるピッチムラが発生した。
<実施例7>
斜毛角θ:50度
食い込み量Y:2.0mmとし、正移動時の接触圧が500mN/cmとなるように設定した。
これらの設定において、正逆比率α:2.2である。
結果:雨だれ、ピッチムラ ともに発生しなかった。500kp画像形成後の接触圧は187mNであった。
<比較例1>
斜毛角:20度
正回転時の負荷は、食い込み量1.5mmとし、375mN/cmになるように設定。
この設定において、正逆比率α:3.5である。
結果:100kcでブラシ内トナー滞留およびトナー固着化による感光体への傷が生じた。
これは、食い込み量に対して斜毛角が低く、つまり毛が過剰に倒れすぎており、ブラシローラ内に一度入り込んだトナーが吐き出されずに、それが繰り返されることで、トナー固着が生じ、感光体表面に傷を発生させたと考えられる。
<比較例2>
上記、追加実験として、トナーが入りにくく、ドラムに傷を発生させにくい条件として、食い込み量を1mmとし、正回転時の負荷を200mN/cmとして同様の評価を行った(正逆比率α:3.2)。
結果:300kcでブラシローラ内のトナー固着化が同様に生じ、感光体の傷が発生した。
<比較例3>
斜毛角:80度
食い込み量0.5mmとし、正回転時の負荷は375mN/cmになるように設定。
この設定において正逆比率α:0.9である。
結果:150kcで感光体表面に該添剤固着物が発生し、画像に雨だれが発生した。
これは、初期的に適度であった負荷が、繰り返し当接駆動され、ブラシローラの毛倒れ現象が生じ、負荷が減少したことで、外添剤等の固着物がかきとれず、固着物を発生させたと考えられる。150kc時点での正回転時負荷は175mN/cmであった。
<比較例4>
上記、追加実験として、ブラシローラ毛倒れが発生しにくい条件として、食い込み量を0.4mmとし、正回転時の負荷を200mN/cmとして同様の評価を行った(正逆比率α:1.1)。
結果:同様に50kcでブラシの毛倒れによる負荷減少により、感光体表面に該添剤固着物が発生し、画像に雨だれが発生した。
1 感光体
7 クリーニング装置
71 クリーニングブラシ
711 基体
712 ブラシ毛
θ 斜毛角

Claims (6)

  1. 像担持体と、基体及び該基体に植毛されたブラシ毛を有し、前記像担持体の表面に対して、前記ブラシ毛が相対的に移動することにより前記像担持体をクリーニングするクリーニングブラシとを備えた画像形成装置において、
    前記ブラシ毛は、前記ブラシ毛が植毛されている点で前記基体の表面に引いた接線と前記ブラシ毛との、クリーニング時における前記ブラシ毛に対する前記像担持体の相対的な移動方向の下流側における挟み角である植毛角θが鋭角となるように順方向傾斜植毛されており、
    前記像担持体と前記クリーニングブラシとのクリーニング時の移動である正移動における前記クリーニングブラシの接触圧PR1に対する前記像担持体と前記クリーニングブラシとの逆移動時における前記クリーニングブラシの接触圧PR2の正逆比α=PR2/PR1が1.5〜3に維持されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記接触圧PR1が200mN/cm〜500mN/cmであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記植毛角θは、20度〜70度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記クリーニングブラシの食い込み量Yは、0mm〜2mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記像担持体と前記クリーニングブラシとを相対的に逆移動させる回復手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記クリーニングブラシの前記像担持体に対する接触圧を検知する接触圧計と、前記回復手段を制御する制御部とを備え、
    前記接触圧計により測定された接触圧が所定値に達したときに、前記制御部は前記回復手段を作動させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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