JP5452189B2 - 炉内観察装置と方法 - Google Patents
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Description
特許文献2では、筒状のケーシングが外側室と内側室に区画されて、外側室を水冷構造として高温から保護し、内側室に内蔵されている監視カメラが外側室に備えられた観察窓から炉内を監視する炉内観察装置が示されている。更にこの装置では、ケーシングの外周部に冷却用気体の通気間隙を設けると共に、ケーシングの先端に照射光を照射するライトを設け、そのライトを高温の熱から守るため、更にライト周囲のケーシング部に気体吐出孔を設けて、その気体吐出孔を通過した冷却用気体と、ライトの側面の通気間隙を通過した冷却用気体とでライトを冷却して、高温の熱からライトを保護する構造も開示されている。
また、観察窓は、炉内にさらされて汚れが付着することや、破損することがあるため、観察窓を交換できるようにすることが望まれる。
なお、本発明の他の目的は、炉内観察において、観察用の窓部を交換できるようにすることにある。
前記箱体内に冷却ガスを供給する冷却ガス供給装置を備え、
前記箱体は、前記窓部の周縁部を支持する窓支持部を有し、
該窓支持部および前記窓部の少なくともいずれかにより、冷却ガス抜き孔が形成され、該冷却ガス抜き孔を通して、前記箱体内から前記箱体外部の炉内へ冷却ガスが流出するようになっており、
前記冷却ガス抜き孔は、前記窓部の外周面の近傍に位置しており、これにより、冷却ガスは、前記窓部の外周面の少なくとも一部と前記冷却ガス抜き孔の両方を通過することで前記炉内へ流出するようになっており、
さらに、箱体内側に形成された開口と該開口と連通する炉内側に形成された開口との間で壁の厚み方向に前記窓部が移動自在に嵌合する前記窓支持部と、
前記炉内と反対側を向く面が前記箱体内側に形成された前記開口より大きい平面である板状の前記窓部と、により構成される弁構造を備え、
前記弁構造は、箱体内の圧力が炉内の圧力よりも高いときに、前記箱体内の圧力により前記窓部を炉内側へ押し付け、前記冷却ガスが前記冷却ガス抜き孔を通して箱体内から炉内へ流れることを可能とし、
前記炉内の圧力が箱体内の圧力より高いときに、前記炉内の圧力により前記窓部を箱体内側へ押し付け、前記窓部の前記炉内と反対側を向く面で前記箱体内側に形成された前記開口を塞ぐことにより前記炉内のガスが、前記冷却ガス抜き孔を通して炉内から箱体内へ流れることを阻止する、ことを特徴とする炉内観察装置が提供される。
前記箱体内の他端部には、連通孔が形成され、該連通孔を通して、前記箱体内から前記炉内へ冷却ガスが流出するようになっており、
さらに、箱体内において、前記連通孔から間隔を置いて該連通孔を覆う遮蔽部材が設けられ、
前記間隔は、炉内から箱体内へ輻射光が直接的に入らないように設定されている。
なお、前記窓部は、前記箱体に対し脱着可能であるので、前記窓部が汚れたり破損した場合には、新しい窓部に簡単に交換することができる。本発明の実施形態による他の効果は、以下において明らかにする。
なお、窓支持部42cは、窓部4、5の周縁部に沿って該周縁部を囲み、複数の冷却ガス抜き孔53が、該周縁部に沿った方向に間隔をおいて、窓支持部42cに設けられてよい。
なお、上述した冷却ガス抜き孔53および弁構造と同じ構成を持つ冷却ガス抜き孔53と弁構造が窓部4(後述する)にも設けられる。窓部4と窓部5は、それぞれ、紫外線や赤外線なども含めた光を少なくとも一部を透過させる材料で形成された部材であってよい。
なお、窓部5を箱体41に対し着脱可能にする上述の構成と同じ構成で、窓部4を箱体42に対し着脱可能にしてよい。
なお、上述のように実際に製作した炉内観察装置21では、窓部5が割れないことを確認したが、冷却ガス抜き孔53を形成しない場合には、窓部5が熱膨張により割れた。
図1に示す炉内観察装置を用い、高炉用の熱風炉内の様子を、炉内温度1400〜1600℃にて観察した。窓部の冷却構造は図2の構造とし、窓部の四隅から冷却ガスを透過した。冷却ガスとしてはエアーを用い、広域冷却手段と局所冷却手段からの冷却ガスの投入量の比が2:1となるように、窓部4と窓部5と連通孔55からの冷却ガスの透過量の比が1:1:3となるように、冷却ガスの箱体内での平均流速がエアホース下流で5m/sとなるようにセッティングして2時間観察した。
炉内観察中、撮像装置に全く異常はなく最後まで観察できた。また、炉内観察後に装置を炉内から取り出して窓部をチェックしたところ、窓部4、5共に割れやひびは全く生じていなかった。
(実施例2)
窓部の冷却構造(弁構造)を図8の構造とする以外は、実施例1と同じ条件で、熱風炉内を観察した。その結果、炉内観察中は、撮像装置に全く異常はなく最後まで観察でき、また、炉内観察後に装置を炉内から取り出して窓部をチェックしたところ、窓部4、5共に割れやひびは全く生じていなかった。
(比較例1)
窓部4,5からは装置内から炉内へ冷却ガス通らないように、窓部の4隅に切り欠きを設けない窓とする以外は、実施例1と同じ条件として(すべての冷却ガスが連通孔55から透過する構造)、熱風炉内を10分間観察した。その結果、窓にはひび割れが生じていた。
4 窓部、5 窓部、6 受光ミラー、
7 受光レンズ、8 撮像装置、9 投光用モータ、
10 受光用モータ、11 制御手段、12 電源、
13,15 光学フィルタ、16 高速シャッター、17 コンピュータ、
21,41 炉内観察装置、31 記憶装置、32 画像処理手段、
42 箱体、43 駆動手段、43m モータ、
43g 歯車、44 炉、44a 炉内、
50 冷却ガス供給装置、51 広域冷却手段、52 局所冷却手段(エアチューブ)、
53,55 連通孔、57 小空間、58 遮蔽部材
Claims (4)
- 炉内に挿入される箱体と、該箱体の内部に配置される撮像装置とを備え、前記箱体の壁面に設けられた窓部を通して、前記撮像装置が炉内を観察するように構成された炉内観察装置であって、
前記箱体内に冷却ガスを供給する冷却ガス供給装置を備え、
前記箱体は、前記窓部の周縁部を支持する窓支持部を有し、
該窓支持部および前記窓部の少なくともいずれかにより、冷却ガス抜き孔が形成され、該冷却ガス抜き孔を通して、前記箱体内から前記箱体外部の炉内へ冷却ガスが流出するようになっており、
前記冷却ガス抜き孔は、前記窓部の外周面の近傍に位置しており、これにより、冷却ガスは、前記窓部の外周面の少なくとも一部と前記冷却ガス抜き孔の両方を通過することで前記炉内へ流出するようになっており、
さらに、箱体内側に形成された開口と該開口と連通する炉内側に形成された開口との間で壁の厚み方向に前記窓部が移動自在に嵌合する前記窓支持部と、
前記炉内と反対側を向く面が前記箱体内側に形成された前記開口より大きい平面である板状の前記窓部と、により構成される弁構造を備え、
前記弁構造は、箱体内の圧力が炉内の圧力よりも高いときに、前記箱体内の圧力により前記窓部を炉内側へ押し付け、前記冷却ガスが前記冷却ガス抜き孔を通して箱体内から炉内へ流れることを可能とし、
前記炉内の圧力が箱体内の圧力より高いときに、前記炉内の圧力により前記窓部を箱体内側へ押し付け、前記窓部の前記炉内と反対側を向く面で前記箱体内側に形成された前記開口を塞ぐことにより前記炉内のガスが、前記冷却ガス抜き孔を通して炉内から箱体内へ流れることを阻止する、ことを特徴とする炉内観察装置。 - 前記冷却ガス供給装置は、前記撮像装置に冷却ガスを噴出することで、該撮像装置を局所的に冷却する局所冷却手段を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の炉内観察装置。
- 前記冷却ガス供給装置は、前記箱体の一端部において箱体内に冷却ガスを供給する広域冷却手段を有し、
前記箱体内の他端部には、連通孔が形成され、該連通孔を通して、前記箱体内から前記炉内へ冷却ガスが流出するようになっており、
さらに、箱体内において、前記連通孔から間隔を置いて該連通孔を覆う遮蔽部材が設けられ、
前記間隔は、炉内から箱体内へ輻射光が直接的に入らないように設定されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の炉内観察装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の炉内観察装置を使用した炉内観察方法であって、1000℃以上の炉内にて前記箱体内に冷却ガスを供給しながら炉内を観察することを特徴とする炉内観察方法。
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