JP6776942B2 - 工業炉の点検用覗き窓 - Google Patents
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Description
先ず、本発明の工業炉の点検用覗き窓(以下、単に「点検用覗き窓」とも言う)を設置したロータリーキルンについて、その全体構成及び好ましい使用の態様につき説明する。
本発明の点検用覗き窓は、工業炉の外壁に形成されている点検用開口部に設置される点検用覗き窓である。ここで本明細書において「工業炉の外壁」とは燃焼炉の炉内と炉外との間を隔離する壁構造であり、これに開口部を設けることによって当該開口部から炉内が視認可能となる位置に配置されている壁構造全般のことを言うものとする。図1のロータリーキルン10においては、炉前フード3もロータリーキルン10の外壁の一部であってこれに該当する。回転加熱炉であり、キルン本体4の排出端側に多量のベコが生成しやすいロータリーキルン10においては、ロータリーキルン10の炉前フード3において排出端近傍のベコ5及びバーナー火炎6の状態を視認によりできるだけ観察しやすい位置に方形の貫通孔として点検用開口部を形成することが好ましい。そして、このように設計された点検用開口部の位置に併せて点検用覗き窓1を設置する。尚、本明細書においては、このように工業炉の外壁に形成されていて、炉内を視認可能に外壁を貫通して形成されている開口部のことを、点検用開口部と言うものとする。
ウェルツ法による酸化亜鉛鉱の製造プラントは、鉄鋼ダスト等の亜鉛含有鉱を還元焙焼して粗酸化亜鉛ダストを得る還元焙焼工程、還元焙焼工程で得た粗酸化亜鉛ダストからフッ素及びカドミウムを分離除去して粗酸化亜鉛ケーキを得る湿式工程、湿式工程で得た粗酸化亜鉛ケーキを乾燥加熱して酸化亜鉛鉱(焼鉱)を得る乾燥加熱工程を順次行うプロセスを実施する工業プラントである。本発明は、このような酸化亜鉛鉱の製造プラントにおいて、上記の還元焙焼工程で用いる還元焙焼用ロータリーキルン(RRK)若しくは乾燥加熱工程で用いる乾燥加熱用ロータリーキルン(DRK)、或いは、同プラントにおけるそれら両方のロータリーキルンに設置する点検用の除き窓として好ましく用いることできる。
還元焙焼工程においては、鉄鋼ダストを還元材とともに予めペレット化した原材料等を、還元焙焼用ロータリーキルン(RRK)によって還元焙焼する処理が行われる。この還元焙焼処理においては、被処理物の最高温度が1100〜1200℃程度になるように制御される。RRKには、クリンカーを排出する排出端側に、オイルバーナーが備えられており、排出端側から直火で加熱される。装入端側の排ガス温度は、400℃から700℃の範囲内の適切な温度で管理される。そしてRRKにおいては、カルシウム源として石灰石を投入することにより、炉内残留物の融点を上昇させ、キルン内にベコを付着させないように調節しているが、あえて燃焼状態が持続しやすいコークス等の炭材を使用していること、そして還元された金属鉄は一酸化炭素ガス濃度が低下すればキルン内で速やかに酸化され、酸化反応に伴い発熱することにより、特に排出端付近の残留物が高温になりやすく、これに起因して、炉内の排出端側にベコが生成しやすい。
還元焙焼工程に続く湿式工程においては、還元焙焼工程で得た粗酸化亜鉛ダストに含有される塩素、フッ素等の水溶性不純物を処理液中に分離抽出し、更に固液分離処理によって、粗酸化亜鉛ダストから不純物を水洗浄法により除去して粗酸化亜鉛ケーキを得る湿式処理が行われる。
乾燥加熱工程においては、湿式工程で得た粗酸化亜鉛ケーキを乾燥加熱用ロータリーキルン(DRK)に投入して焼成することにより、ハロゲン濃度を更に低減させつつ、高品位の酸化亜鉛鉱を製造する乾式処理を行う。粗酸化亜鉛ケーキは、含水ケーキ状のまま、スクリューフィーダ等の定量装入装置によってDRKに投入される。DRKに投入された粗酸化亜鉛ケーキは、ロータリーキルンの内部の装入端側でペレット状に造粒され、次に乾燥され、加熱され、排出端側で焼成される。DRKには、酸化亜鉛鉱を排出する排出端側に、オイルバーナーが備えられており、排出端側から直火で加熱される。ロータリーキルンから排出される酸化亜鉛鉱の焼鉱の温度は900℃以上1200℃以下の範囲となるように維持管理する。RRKと同様に、DRKにおいても、バーナーの火炎に近い排出端側の酸化亜鉛鉱が高温になりやすく、排出端側のキルン内にベコが生成しやすい。
上述の通り、酸化亜鉛製造プラントを構成する上記の還元焙焼用ロータリーキルンや乾燥加熱用ロータリーキルンは、排出端側が−5〜0mm水柱程度の微減圧下で炉外に開かれた状態で使用されるため、厳密な気密性を敢えて排除するように形成されている点検用の覗き窓1を備えるロータリーキルンを極めて好ましく用いることができる。
10 ロータリーキルン
11 窓板設置箱
12 窓枠
121 窓板挟持板
13 窓板
14 気体供給部
141 気体供給スリット
2 点検作業者
3 炉前フード
4 キルン本体
5 炉内付着物(ベコ)
6 バーナー火炎
Claims (6)
- 工業炉の外壁に設置されている点検用覗き窓であって、
前記外壁の方形の点検用開口部に設置されている窓板設置箱と、
前記窓板設置箱の外側開口部に形成されている窓枠と、
前記窓枠に載置されている方形の耐熱ガラスからなる窓板と、
前記窓板設置箱の一側面に設置されていて、該窓板設置箱の内部空間にパージ用の気体を供給する気体供給部と、を備え、
前記窓板設置箱は、前記点検用開口部の外縁から前記工業炉の外部に向けて連接して立ち上がる枠板によって4つの側面が形成されていて、
前記窓枠は、方形の前記窓板に対応する四辺のうち上方の一辺が開放されていて、底辺及び両側辺の三辺には前記窓板の端部を挟持することができる一対の窓板挟持板が形成されていて、
前記窓板の各表面と、前記窓板挟持板の各内側表面との間の距離の平均値である窓板端面隙間幅が0.5mm以上であって、
前記窓板の各側辺と前記窓枠の対向する各側辺との間の距離の平均値である窓板側辺隙間幅が0.5mm以上である、工業炉の点検用覗き窓。 - 前記窓板端面隙間幅が2.5mm以下であって、前記窓板側辺隙間幅が2.5mm以下である請求項1に記載の工業炉の点検用覗き窓。
- 前記窓板が、横幅100mm以上300mm以下で縦高さ100mm以上300mm以下の耐熱ガラスである請求項1又は2に記載の工業炉の点検用覗き窓。
- 前記窓板設置箱における前記気体供給部の設置面には、前記窓板に対して平行に該窓板の横幅又は縦長さと略同長の貫通スリットである気体供給スリットが形成されていて、
前記気体供給部は、該気体供給スリットの略全体にパージ用の気体を通過させながら、前記窓板設置箱の内部に該パージ用の気体を供給することができる態様で設置されている、請求項1から3のいずれかにに記載の工業炉の点検用覗き窓。 - 請求項1から4のいずれかに記載の工業炉の点検用覗き窓を備えるロータリーキルン。
- ウェルツ法による酸化亜鉛鉱の製造プラントであって、還元焙焼工程用のロータリーキルン、及び/又は、乾燥加熱工程用のロータリーキルンとして、請求項5に記載のロータリーキルンを備える酸化亜鉛鉱の製造プラント。
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