JP5450845B1 - テープ巻き付け工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】被覆対象物(電線等)へのテープ巻き付け作業に対する作業者の労力を軽減でき、被覆対象物へのテープ巻き付けを容易且つ確実にできるテープ巻き付け工具を提供する。
【解決手段】絶縁操作棒3が作業者によって操作されて、先端工具部2が被覆対象物14に対して動かされ、テープ操作空間7に収容されたテープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12が一対の支持アーム6,6の周面16(第1乃至第7の凹曲面16a)に沿って慣性で移動させられるか又は自重によって落下させられることにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12がテープ操作空間7内に収容された被覆対象物14で且つ絶縁テープ12の一部(帯状の絶縁テープ13の一部)が貼り付けられた被覆対象物14の周りを移動し、ロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13が被覆対象物14に巻き付けられる。
【選択図】図4

Description

この発明は、間接活線作業において、架空電線の露出した心線(導体)や、架空電線の接続部に被せられるスリーブカバー等の被覆対象物の外周にテープを巻き付ける際に用いられるテープ巻き付け工具に関するものである。
従来から、架空電線(以下電線という)の絶縁被覆物の劣化や損傷により、電線の心線(導体)が露出した場合、その露出部分に粘着性ポリエチレンテープ等の絶縁テープを巻き付けて絶縁被覆している。また、電線の接続部に被せられるスリーブカバーが電線に対してずれ動かないようにするため、スリープカバーと電線の外周に絶縁テープを巻き付けて、スリーブカバーと電線とを固定している。
図6は、このような絶縁テープの巻き付け作業(間接活線作業)において使用されるテープ巻き付け工具100を示している。この図6に示すテープ巻き付け工具100は、先端工具部101と二軸回転操作棒(絶縁棒)102とで構成されている。このテープ巻き付け工具100の先端工具部101は、図示しない電線を固定すると共にその電線の外周に絶縁テープを巻き付けるために設けられている。また、二軸回転操作棒102は、先端工具部101を所定の位置で固定するための固定軸103、及びハンドル104での回転操作を先端工具部101に伝動するための回転駆動伝達機構を構成する回転軸105の2軸を有している。
このようなテープ巻き付け工具100は、先端工具部101に設けられたU字状開口部106に電線を入れ、ハンドル104を回転操作することで、ロール状の絶縁テープ107を矢印R1方向に回動可能に支持している回転部材108が電線の外周に沿って矢印R2方向へ回転し、電線の外周に絶縁テープ107を巻き付けるようになっている(特許文献1参照)。
特開2008−17600号公報
しかしながら、図6に示した従来のテープ巻き付け工具100は、先端工具部101が複雑な回動機構を備え、二軸回転操作棒102が固定軸103と回転軸105の2軸で構成されているため、間接活線作業に広く使用される絶縁ヤットコと比較して非常に重くなっている。しかも、作業者は、一方の片手で二軸回転操作棒102を把持して、非常に重いテープ巻き付け工具100の重量を一方の片手で支持し、他方の片手でハンドル104を回転操作しなければならなかった。
その結果、図6に示した従来のテープ巻き付け工具100を使用したテープ巻き付け作業は、作業者の疲労が大きいという問題を有していた。また、図6に示した従来のテープ巻き付け工具100を使用したテープ巻き付け作業は、テープ巻き付け工具100の先端側(先端工具部101側)が重く、作業者が片手でテープ巻き付け工具100の姿勢を保持するのが大変であるため、テープ巻きがうまくできないことがあった。
そこで、本発明は、被覆対象物(例えば、電線)へのテープ巻き付け作業に対する作業者の労力を軽減でき、被覆対象物へのテープ巻き付けを容易且つ確実にできるテープ巻き付け工具の提供を目的とする。
本発明は、作業者が把持して操作する1軸の絶縁操作棒3と、この絶縁操作棒3の先端に着脱可能に取り付けた先端工具部2と、を有するテープ巻き付け工具1に関するものである(図1乃至図5参照)。この発明において、前記先端工具部2は、テープ支持軸11と、このテープ支持軸11の外周側に嵌合固定されたロール状の絶縁テープ12と、前記ロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13が巻き付けられる被覆対象物14と、が収容されるテープ操作空間7を有している。また、前記テープ操作空間7は、前記先端工具部2の一部を構成する一対の支持アーム6,6間に形成されたテープ収容空間8と、前記支持アーム6の内側に形成された内部空間10と、を有している。そして、前記一対の支持アーム6,6の間隔が前記ロール状の絶縁テープ12のテープ幅よりも大きく、前記内部空間10の周面16(20)が前記テープ支持軸11を前記被覆対象物14の周りに移動させる際のガイド面となるように形成されている。また、前記一対の支持アーム6,6は、先端側が上下に離間して位置し、前記内部空間10と外部とを連通する開口部分15を形作り、前記被覆対象物14が前記開口部分15を介して前記テープ操作空間7に出し入れされるようになっている。また、前記テープ支持軸11及びこのテープ支持軸11の外周側に嵌合固定された前記ロール状の絶縁テープ12は、前記ロール状の絶縁テープ12のテープ幅方向の両側に突出する前記テープ支持軸11が前記一対の支持アーム6,6の前記周面16,16(20,20)で支持され、前記ロール状の絶縁テープ12が前記テープ収容空間8に収容され、前記ロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13が前記開口部分15の下端縁に沿って形成されたテープ台座17上に粘着面を上にして乗せられ、前記テープ台座17上の前記帯状の絶縁テープ13の粘着面が前記被覆対象物14に押し付けられることにより、前記帯状の絶縁テープ13の一部が前記被覆対象物14に貼り付けられ、前記被覆対象物14に貼り付けられた前記帯状の絶縁テープ13が前記被覆対象物14と共に前記開口部分15から前記テープ操作空間7内に収容されるようになっている。そして、前記絶縁操作棒3が作業者によって操作されて、前記先端工具部2が前記被覆対象物14に対して動かされ、前記テープ操作空間7に収容された前記テープ支持軸11及び前記ロール状の絶縁テープ12が前記周面16(20)に沿って慣性で移動させられるか又は自重によって落下させられることにより、前記テープ支持軸11及び前記ロール状の絶縁テープ12が前記テープ操作空間7内に収容された前記被覆対象物14で且つ前記帯状の絶縁テープ13の一部が貼り付けられた前記被覆対象物14の周りを移動し、前記ロール状の絶縁テープ12から引き出された前記帯状の絶縁テープ13が前記被覆対象物14に巻き付けられる。
本発明のテープ巻き付け工具によれば、絶縁操作棒が1軸であり、先端工具部の構造が簡単であるため、従来例に比較して全体重量を軽くすることができ、作業者の作業労力を軽減できる。
また、本発明のテープ巻き付け工具によれば、従来例のテープ巻き付け工具よりも軽量であり、作業者が被覆対象物に対する先端工具部及びロール状の絶縁テープの姿勢を正確に保持し易く、且つ、作業者が1軸の絶縁操作棒を把持して操作するだけで、テープ支持軸及びロール状の絶縁テープを被覆対象物の周りに回動させ、ロール状の絶縁テープから引き出された帯状の絶縁テープを被覆対象物に巻き付けることができるため、テープ巻き付け作業を容易且つ確実に行うことができる。
本発明の実施の形態に係るテープ巻き付け工具の先端工具部を示す図であり、図1(a)が先端工具部の正面図、図1(b)が先端工具部の側面図、図1(c)が先端工具部の一部を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るテープ巻き付け工具の絶縁操作棒を示す図であり、図1の先端工具部が取り付けられる絶縁操作棒を示す図である。 図3(a)がロール状の絶縁テープとテープ支持棒の組付状態を示す正面図であり、図3(b)がロール状の絶縁テープとテープ支持棒の組付状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るテープ巻き付け工具を使用したテープ巻き付け作業の作業順序を示す図である。 図5(a)は、本発明の変形例に係るテープ巻き付け工具の先端工具部の正面図である。図5(b)は、図5(a)のA部拡大図であり、先端工具部の第1の変形例を示す図である。図5(c)は、図5(a)のA部拡大図であり、先端工具部の第2の変形例を示す図である。 従来のテープ巻き付け工具を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係るテープ巻き付け工具1を示す図である。なお、図1は、テープ巻き付け工具を構成する先端工具部を示す図である。また、図2は、テープ巻き付け工具を構成する絶縁操作棒を示す図である。
これらの図に示すように、テープ巻き付け工具1は、先端工具部2と絶縁操作棒3とを備えており、先端工具部2の基端側に形成された取付操作アダプタ部4が絶縁操作棒3の係合頭部5に着脱可能に取り付けられるようになっている。
先端工具部2は、取付操作アダプタ部4と、この取付操作アダプタ部4の上部側に二股状に分岐するように形成された一対の支持アーム6,6と、テープ操作空間7と、を有している。テープ操作空間7は、一対の支持アーム6,6間に形成されたテープ収容空間8と、支持アーム6の内側に形成された内部空間10と、からなっている。そして、このテープ操作空間7は、テープ支持軸11と、このテープ支持軸11の外周側に嵌合固定されたロール状の絶縁テープ12と、ロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13が巻き付けられる被覆対象物(例えば、電線)14と、が収容されるようになっている(図3、図4(c)参照)。
一対の支持アーム6,6は、一方の支持アーム6と他方の支持アーム6とが対向するように位置し、一方の支持アーム6と他方の支持アーム6との間隔がロール状の絶縁テープ12のテープ幅よりも広くなっており、テープ収容空間8内に収容されたロール状の絶縁テープ12の側面との間に隙間が生じるようになっている(図1(b)参照)。また、テープ収容空間8内に収容されたロール状の絶縁テープ12は、テープ支持軸11に沿った方向へのずれ動きが一対の支持アーム6,6によって制限され、被覆対象物14に対する姿勢が一対の支持アーム6,6によって保持される。
また、一対の支持アーム6,6は、正面側の形状が略C字形状になっており(図1(a)参照)、先端側が上下に離間して位置し、内部空間10と外部とを連通する開口部分15を形作っている。この支持アーム6の開口部分15は、テープ支持軸11及び被覆対象物14が円滑に通過でき、テープ支持軸11及び被覆対象物14を内部空間10に円滑に出し入れできるようになっている。なお、本実施形態においては、図1(a)に示すように、開口部分15の上下方向の寸法H1がロール状の絶縁テープ12の外径寸法よりも大きくなるように決定されている。
また、一対の支持アーム6,6の内部空間10の周面16は、ロール状の絶縁テープ12の両側に出っ張るテープ支持軸11を内部空間10に収容した被覆対象物14の周りに移動させる際のガイド面となるように形成されている。この内部空間10の周面16は、支持アーム6の中心に被覆対象物14を配置し、その被覆対象物14の外周面にロール状の絶縁テープ12の外周面を当接させた状態で、ロール状の絶縁テープ12を被覆対象物14の周囲に公転させたと仮定した場合に、ロール状の絶縁テープ12の中心部に嵌合固定されたテープ支持軸11の外周面に係合するように形成された複数の凹曲面16aによって形作られている。なお、本実施形態においては、図1(a)に示すように、第1乃至第7までの7個の凹曲面16aが支持アーム6の中心の周囲に等間隔で形成されている。なお、図1(a)において、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12は、凹曲面16aに対応するように二点鎖線で示しある。
また、一対の支持アーム6,6は、開口部分15の下端縁に沿って図1(a)の右側方へ張り出すように形成されたテープ台座17で接続されている。このテープ台座17は、第1の凹曲面16aにテープ支持軸11を介して支持されたロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13が粘着面を上にして乗せられるようになっている(図4(a)参照)。
図3は、先端工具部2のテープ操作空間7に収容されるテープ支持軸11、及びこのテープ支持軸11の外周側に嵌合固定されたロール状の絶縁テープ12を示す図である。テープ支持軸11は、プラスチック又は金属で形成された中空軸である。また、ロール状の絶縁テープ12は、円筒状の芯材18の外周側に帯状の絶縁テープ13が巻き付けられたものであり(図4(a)参照)、中心部に位置する芯材18がテープ支持軸11の外周側に嵌合固定されている。なお、テープ支持軸11は、プラスチック又は金属で形成された中実棒でもよい。
図3に示したテープ支持軸11及びこのテープ支持軸11に嵌合固定されたロール状の絶縁テープ12は、ロール状の絶縁テープ12の両側に突出するテープ支持軸11が一対の支持アーム6,6の凹曲面16a(周面16)で支持され、ロール状の絶縁テープ12が一対の支持アーム6,6間のテープ収容空間8に収容され、ロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13が粘着面を上にしてテープ台座17上に乗せられ、このテープ台座17上に乗せられた帯状の絶縁テープ13の粘着面が被覆対象物14に押し付けられることにより、帯状の絶縁テープ13の一部が被覆対象物14に貼り付けられ、被覆対象物14に貼り付けられた帯状の絶縁テープ13が被覆対象物14と共に開口部分15からテープ操作空間7内に収容される(図4(a)〜(c)参照)。
図4は、テープ巻き付け工具1を使用したテープ巻き付け作業の作業順序を示す図である。
先ず、図4(a)に示すように、テープ支持軸11及びこのテープ支持軸11に嵌合固定されたロール状の絶縁テープ12を先端工具部2のテープ操作空間7内に収容し、テープ支持軸11を第1の凹曲面16aで支持させた状態で、ロール状の絶縁テープ12から帯状の絶縁テープ13を引き出して、その帯状の絶縁テープ13を粘着面が上を向くようにテープ台座17上に乗せる。そして、テープ巻き付け工具1が作業者によって操作され、テープ台座17上に乗せた帯状の絶縁テープ13の粘着面が被覆対象物14に押し付けられると、被覆対象物14に帯状の絶縁テープ13の一部が貼り付けられる。なお、被覆対象物(例えば、電線)14は、図外の間接活線工具によって直線状に引っ張られた状態になっている。
次に、図4(b)に示すように、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の慣性とテープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の自重による自由落下運動を利用して、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12と先端工具部2とを相対移動させ、テープ支持軸11を第1の凹曲面16aから第2の凹曲面16aへ移動させて、テープ支持軸11を第2の凹曲面16aで支持する。
次に、図4(c)に示すように、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の慣性とテープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の自重による自由落下運動を利用して、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12と先端工具部2とを相対移動させ、テープ支持軸11を第2の凹曲面16aから第3の凹曲面16aへ移動させて、テープ支持軸11を第3の凹曲面16aで支持する。
次に、図4(d)に示すように、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の慣性とテープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の自重による自由落下運動を利用して、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12と先端工具部2とを相対移動させ、テープ支持軸11を第3の凹曲面16aから第4の凹曲面16aへ移動させて、テープ支持軸11を第4の凹曲面16aで支持すると共に、ロール状の絶縁テープ12の外周面を被覆対象物14の左側に押し付けるようにして、テープ支持軸11が第4の凹曲面16aから脱落するのを防止する。
次に、図4(e)に示すように、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の慣性とテープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の自重による自由落下運動を利用して、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12と先端工具部2とを相対移動させ、テープ支持軸11を第4の凹曲面16aから第5の凹曲面16aへ移動させて、テープ支持軸11を第5の凹曲面16aで支持すると共に、ロール状の絶縁テープ12の外周面を被覆対象物14の左斜め上部に押し付けるようにして、テープ支持軸11が第5の凹曲面16aから脱落するのを防止する。
次に、図4(f)に示すように、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の慣性とテープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の自重による自由落下運動を利用して、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12と先端工具部2とを相対移動させ、テープ支持軸11を第5の凹曲面16aから第6の凹曲面16aへ移動させて、テープ支持軸11を第6の凹曲面16aで支持すると共に、ロール状の絶縁テープ12の外周面を被覆対象物14の上部に押し付けるようにして、テープ支持軸11が第6の凹曲面16aから脱落するのを防止する。
次に、図4(g)に示すように、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の慣性とテープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の自重による自由落下運動を利用して、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12と先端工具部2とを相対移動させ、テープ支持軸11を第6の凹曲面16aから第7の凹曲面16aへ移動させて、テープ支持軸11を第7の凹曲面16aで支持すると共に、ロール状の絶縁テープ12の外周面を被覆対象物14の右斜め上部に押し付けるようにして、テープ支持軸11が第7の凹曲面16aから脱落するのを防止する。
次に、図4(h)に示すように、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、テープ支持軸11が第7の凹曲面16aで支持された状態で、ロール状の絶縁テープ12と被覆対象物14の接触位置が図4(g)の位置から時計回り方向へ移動するように、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12が被覆対象物14の周りを時計回り方向へ移動させられる。
次に、図4(h)の状態において、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、ロール状の絶縁テープ12が被覆対象物14から離間させられると、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12が自重によって自由落下し、テープ支持軸11が第1の凹曲面16aで支持される(図4(i)参照)。
次に、図4(j)に示すように、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、ロール状の絶縁テープ12の上部を被覆対象物14の下部に接触させる。
このような、図4(a)〜(j)までの一連の作業により、ロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13が被覆対象物14に少なくとも1周分だけ巻き付けられる。なお、ロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13を被覆対象物14に複数巻き分だけ巻き付ける場合は、作業者がテープ巻き付け工具1を操作することにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の慣性及びテープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の自重による自由落下運動を利用して、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12と先端工具部2とを相対移動させ、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12を被覆対象物14の周りに複数回だけ回動(図4(b)〜(g)のように時計回り方向へ回動)させることになる。
以上のように、本実施形態のテープ巻き付け工具1は、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の慣性とテープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12の自重による自由落下運動を利用し、テープ支持軸11を一対の支持アーム6,6の周面16(複数の凹曲面16a)に沿って移動させることにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12を被覆対象物14の周りに回動させることができ、ロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13を被覆対象物14に巻き付けることができるため、先端工具部2の構造が簡単になり、先端工具部2を従来例よりも軽量化することができる。また、本実施形態のテープ巻き付け工具1は、先端工具部2を取り付ける絶縁操作棒3が1軸であり、従来例の二軸回転操作棒102と比較して軽量である。したがって、本実施形態のテープ巻き付け工具1は、従来例のテープ巻き付け工具100と比較して、全体を軽量化することができ、作業者の作業労力を軽減できる。
また、本実施形態のテープ巻き付け工具1は、上述のように従来例のテープ巻き付け工具100よりも軽量であり、作業者が被覆対象物14に対する先端工具部2及びロール状の絶縁テープ12の姿勢を正確に保持し易く、且つ、作業者が1軸の絶縁操作棒3を把持して操作するだけで、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12を被覆対象物14の周りに回動させ、ロール状の絶縁テープ12から引き出された帯状の絶縁テープ13を被覆対象物14に巻き付けることができるため、テープ巻き付け作業を容易且つ確実に行うことができる。
(変形例)
図5(a)は、テープ巻き付け工具1の変形例を示す図であり、図1(a)に対応する図である。
図5(a)に示すように、本変形例に係るテープ巻き付け工具1は、支持アーム6の周面20が開口部分15において切り欠かれた円筒面である。そして、この周面20には、テープ支持軸11の外周面21に形成された凸凹部22に凹凸係合される凹凸部23が形成されている(図5(b)参照)。このような変形例に係るテープ巻き付け工具1は、先端工具部2のテープ操作空間7内に収容されたロール状の絶縁テープ12を被覆対象物14に押し付け、テープ支持軸11を周面20に押し付けることにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12を周面20の任意の位置に保持することができ、上記実施の形態に係るテープ巻き付け工具1と同様の効果を得ることができる。なお、凸凹部22及び凹凸部23は、微小突起又は微小凹みからなる粗面である。
また、図5(a)に示すテープ巻き付け工具1において、テープ支持軸11の凸凹部22及び周面20の凹凸部23を省略し、周面20の全域にゴムの被膜24を形成して(図5(c)参照)、先端工具部2のテープ操作空間7内に収容されたロール状の絶縁テープ12を被覆対象物14に押し付け、テープ支持軸11を周面20に形成されたゴムの被膜24に押し付けることにより、テープ支持軸11及びロール状の絶縁テープ12を周面20の任意の位置に保持するようにしても、上記実施の形態に係るテープ巻き付け工具1と同様の効果を得ることができる。
なお、凹凸部23は、周面20のうちのテープ支持軸11を当接させる部位であって、周面20の周方向に沿って離れて位置する複数の部位に形成するようにしてもよい。
また、ゴムの被膜24は、周面20のうちのテープ支持軸11を当接させる部位であって、周面20の周方向に沿って離れて位置する複数の部位に形成するようにしてもよい。
また、凹凸部23又はゴムの被膜24は、上記実施の形態に係るテープ巻き付け工具1の第1乃至第7の凹曲面16aに形成してもよい。
1……テープ巻き付け工具、2……先端工具部、3……絶縁操作棒、6……支持アーム、7……テープ操作空間、8……テープ収容空間、10……内部空間、11……テープ支持軸、12……ロール状の絶縁テープ、13……帯状の絶縁テープ、14……被覆対象物(例えば、電線)、15……開口部分、16,20……周面、17……テープ台座

Claims (4)

  1. 作業者が把持して操作する1軸の絶縁操作棒と、この絶縁操作棒の先端に着脱可能に取り付けた先端工具部と、を有するテープ巻き付け工具であって、
    前記先端工具部は、テープ支持軸と、このテープ支持軸の外周側に嵌合固定されたロール状の絶縁テープと、前記ロール状の絶縁テープから引き出された帯状の絶縁テープが巻き付けられる被覆対象物と、が収容されるテープ操作空間を有し、
    前記テープ操作空間は、前記先端工具部の一部を構成する一対の支持アーム間に形成されたテープ収容空間と、前記支持アームの内側に形成された内部空間と、を有し、
    前記一対の支持アームの間隔が前記ロール状の絶縁テープのテープ幅よりも大きく、前記内部空間の周面が前記テープ支持軸を前記被覆対象物の周りに移動させる際のガイド面となるように形成され、
    前記一対の支持アームは、先端側が上下に離間して位置し、前記内部空間と外部とを連通する開口部分を形作り、前記被覆対象物が前記開口部分を介して前記テープ操作空間に出し入れされるようになっており、
    前記テープ支持軸及びこのテープ支持軸の外周側に嵌合固定された前記ロール状の絶縁テープは、前記ロール状の絶縁テープのテープ幅方向の両側に突出する前記テープ支持軸が前記一対の支持アームの前記周面で支持され、前記ロール状の絶縁テープが前記テープ収容空間に収容され、前記ロール状の絶縁テープから引き出された帯状の絶縁テープが前記開口部分の下端縁に沿って形成されたテープ台座上に粘着面を上にして乗せられ、前記テープ台座上の前記帯状の絶縁テープの粘着面が前記被覆対象物に押し付けられることにより、前記帯状の絶縁テープの一部が前記被覆対象物に貼り付けられ、前記被覆対象物に貼り付けられた前記帯状の絶縁テープが前記被覆対象物と共に前記開口部分から前記テープ操作空間内に収容されるようになっており、
    前記絶縁操作棒が作業者によって操作されて、前記先端工具部が前記被覆対象物に対して動かされ、前記テープ操作空間に収容された前記テープ支持軸及び前記ロール状の絶縁テープが前記周面に沿って慣性で移動させられるか又は自重によって落下させられることにより、前記テープ支持軸及び前記ロール状の絶縁テープが前記テープ操作空間内に収容された前記被覆対象物で且つ前記絶縁テープの一部が貼り付けられた前記被覆対象物の周りを移動し、前記ロール状の絶縁テープから引き出された前記帯状の絶縁テープが前記被覆対象物に巻き付けられる、
    ことを特徴とするテープ巻き付け工具。
  2. 前記内部空間の前記周面は、前記テープ支持軸の外周面に係合する複数の凹曲面が等間隔で配置されてなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープ巻き付け工具。
  3. 前記内部空間の前記周面には、前記テープ支持軸の外周面に形成された凸凹部に係合する凹凸部が形成され、
    前記テープ支持軸を前記被覆対象物で前記周面に押し付けることにより、前記テープ支持軸を前記周面の任意の位置に保持することができるようになっている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープ巻き付け工具。
  4. 前記内部空間の前記周面の前記テープ支持軸に当接する箇所にはゴムの被膜が形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載のテープ巻き付け工具。
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