JP5829242B2 - 飛来物除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、飛来物除去装置に関する。
電線などの架空線に引っ掛かった飛来物を除去するために、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に開示されているような飛来物除去装置が使用される。
実開昭61−022119号公報 実開昭63−044612号公報 特開2007−209187号公報
飛来物除去装置の操作性及び安定性が低いと、飛来物の除去作業の作業効率が低下し、その結果、除去作業の労力及び除去作業に要する時間が増す可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、飛来物の除去作業を円滑に行うことができる飛来物除去装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の飛来物除去装置は、軸部材と、前記軸部材の先端に配置され、飛来物の少なくとも一部を巻き取って保持可能な保持部材と、前記軸部材を支持する支持部材と、前記支持部材に接続され、架空線を走行可能な走行ローラを含み、前記架空線に支持された状態で前記架空線を移動可能なスライド機構と、前記スライド機構に配置され、前記飛来物の少なくとも一部を切断可能なカッターと、を備え、前記保持部材に前記飛来物の一部が保持され、前記カッターに前記飛来物の一部が接触した状態で、前記スライド機構は前記架空線を移動可能である。
本発明によれば、保持部材は、飛来物を巻き取ることにより安定して保持できる。また、スライド機構により、飛来物除去装置は架空線に沿って移動でき、容易に飛来物に近付けるため、飛来物の除去作業を効率良く行うことができる。また、飛来物の少なくとも一部を切断可能なカッターがスライド機構に配置されるため、カッターは架空線に沿って安定して移動可能である。また、スライド機構は走行ローラを有するため、架空線の損傷を抑制しつつ架空線を移動できる。また、保持部材は軸部材の先端に配置され、スライド機構は軸部材を支持する支持部材に接続されるため、スライド機構が架空線に支持された状態で、架空線から離れた所に存在する飛来物を保持部材で保持できる。そして、保持部材に飛来物の一部が保持され、スライド機構に設けられたカッターに飛来物の一部が接触した状態でスライド機構が架空線を移動することにより、カッターで飛来物を円滑に切断できる。これにより、飛来物除去装置は、飛来物の除去作業を効率良く円滑に行うことができる。
本発明の望ましい態様として、前記支持部材は、前記軸部材の周囲に配置され、前記軸部材を回転可能に支持することが好ましい。これにより、保持部材で飛来物を円滑に巻き取ることができる。また、スライド機構が架空線に支持された状態で軸部材を回転させて保持部材で飛来物を巻き取ることができる。
本発明の望ましい態様として、前記保持部材は、前記軸部材の軸と平行な方向に延びる複数の歯部と、前記歯部から突出するように配置され、前記飛来物の少なくとも一部を引っ掛ける鉤部と、を含むことが好ましい。これにより、保持部材で飛来物を円滑に巻き取ることができるとともに、鉤部により、巻き取った飛来物が保持部材からリリースされることが抑制される。
本発明の望ましい態様として、前記走行ローラは、第1走行ローラと、少なくとも一部が前記第1走行ローラと対向可能に配置される第2走行ローラと、を含み、前記第1走行ローラと前記第2走行ローラとは、前記第1走行ローラの回転軸と前記第2走行ローラの回転軸との間隔が前記軸部材の軸と平行な方向に関して一側から他側に向かって大きくなるように配置されることが好ましい。これにより、スライド機構は、異なる太さの架空線のそれぞれに第1走行ローラ及び第2走行ローラを接触させて移動できる。
本発明によれば、飛来物の除去作業を円滑に行うことができる。
図1は、第1実施形態に係る飛来物除去装置の一例を示す正面図である。 図2は、第1実施形態に係る飛来物除去装置の一例を示す側面図である。 図3は、第1実施形態に係る飛来物除去装置の一例を示す斜視図である。 図4は、第1実施形態に係る飛来物除去装置の一例を示す正面図である。 図5は、第1実施形態に係る飛来物除去装置の一例を示す図である。 図6は、第1実施形態に係る飛来物除去装置の一部を示す図である。 図7は、第2実施形態に係る飛来物除去装置の一例を示す正面図である。 図8は、第2実施形態に係る飛来物除去装置の一例を示す側面図である。 図9は、第2実施形態に係る飛来物除去装置の一部を拡大した図である。 図10は、第2実施形態に係る飛来物除去装置の一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、以下で説明する実施形態の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。X軸は、YZ平面と直交する。Y軸は、XZ平面と直交する。Z軸は、XY平面と直交する。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る飛来物除去装置100の一例を示す正面図である。図2は、本実施形態に係る飛来物除去装置100の一例を示す側面図である。図3は、本実施形態に係る飛来物除去装置100の一例を示す斜視図である。飛来物除去装置100は、架空線Kに付着した飛来物Fを除去する飛来物除去装置であって、軸部材1と、飛来物Fを保持可能な保持部材2と、軸部材1を支持する支持部材3と、架空線Kを移動可能なスライド機構4と、飛来物Fの少なくとも一部を切断可能なカッター5と、を備えている。
架空線Kは、例えば電線、電話線、及び通信線の少なくとも一つを含み、鉄塔や柱などの構造物に支持されて、空中に架け渡される。飛来物Fは、糸のような線状部材を含み、例えば凧糸、風船の糸、及び釣糸の少なくとも一つを含む。
軸部材1は、所定方向に長い棒状の部材である。図において、軸部材1はZ軸方向に長く、軸部材1の軸J1とZ軸とが平行である。保持部材2は、軸部材1の先端に配置され、飛来物Fの少なくとも一部を巻き取って保持可能である。支持部材3は、軸部材1の基端を支持する。スライド機構4は、支持部材3に接続される。スライド機構4は、架空線Kを走行可能な走行ローラ6を含み、架空線Kに支持された状態で架空線Kを移動可能である。カッター5は、スライド機構4に配置され、飛来物Fの少なくとも一部を切断可能である。
保持部材2は、軸部材1の軸J1と平行な方向(Z軸方向)に延びる複数の歯部21と、歯部21から突出するように配置された鉤部22とを有する。本実施形態において、保持部材2は、2つの歯部21を有し、それら2つの歯部21は、X軸方向に離れて配置される。鉤部22は、歯部21の表面からX軸方向に突出するように設けられる。飛来物Fの少なくとも一部は、歯部21に巻き取られる。鉤部22は、飛来物Fの少なくとも一部を引っ掛けることができ、歯部21に巻き取られた飛来物Fが歯部21からリリースされることを抑制する。
支持部材3は、軸部材1の基端側に配置され、軸部材1を支持する第1支持部31と、第1支持部31から軸J1と交差する方向に延びる第2支持部32とを含む。図において、第2支持部32は、第1支持部31から+X方向に延びるように配置される。
スライド機構4は、第2支持部32に接続される支持部材40と、支持部材40に支持される第1部材41と、少なくとも一部が第1部材41と対向するように支持部材40に支持される第2部材42と、を含む。第2支持部32は、軸部材(棒部材)を含み、第2支持部32の一端と第1支持部31とが接続され、第2支持部32の他端と支持部材40とが接続される。本実施形態において、架空線Kは、架空線Kの中心軸JkとY軸とが平行となるように配置される。架空線Kの中心軸Jkに対して第1部材41が一側(−X側)に配置され、第2部材42が他側(+X側)に配置されるように、支持部材40は第1部材41及び第2部材42を支持する。本実施形態において、第1部材41及び第2部材42のそれぞれは、板状の部材であり、架空線Kを覆うように配置可能である。XZ平面内において、第1部材41と第2部材42とは、第1部材41と第2部材42との間隔がZ軸方向に関して一側(+Z側)から他側(−Z側)に向かって大きくなるように配置される。第1部材41及び第2部材42のそれぞれは、走行ローラ6を回転可能に支持する。
走行ローラ6は、第1部材41に回転可能に支持される走行ローラ61と、第2部材42に回転可能に支持される走行ローラ62とを含む。走行ローラ62は、走行ローラ61の少なくとも一部と対向可能に配置される。第1部材41は、走行ローラ61が配置される開口41Kを有し、第2部材42は、走行ローラ62が配置される開口42Kを有する。第1部材41の少なくとも一部に、走行ローラ61を回転可能に支持する軸受を含む支持機構が配置され、第2部材42の少なくとも一部に、走行ローラ62を回転可能に支持する軸受を含む支持機構が配置される。本実施形態において、走行ローラ61及び走行ローラ62はそれぞれ、架空線Kの軸Jkと平行な方向(Y軸方向)に2つ配置される。走行ローラ61の回転軸J61及び走行ローラ62の回転軸J62のそれぞれは、XZ平面内に配置される。
走行ローラ6(61、62)は、架空線Kの表面に接触可能である。走行ローラ6が架空線Kの表面に接触するとき、第1部材41及び第2部材42は架空線Kに接触しない。これにより、走行ローラ6は、架空線Kを円滑に走行可能である。
本実施形態において、架空線Kの中心軸Jkに対して走行ローラ61が一側(−X側)に配置され、走行ローラ62が他側(+X側)に配置されるように、走行ローラ61は第1部材41に支持され、走行ローラ62は第2部材42に支持される。走行ローラ61は、架空線Kの中心軸Jkに対して一側(−X側)の架空線Kの表面の一部の領域に接触する。走行ローラ62は、架空線Kの中心軸Jkに対して他側(+X側)の架空線Kの表面の一部の領域に接触する。XZ平面内において、走行ローラ61と走行ローラ62とは、走行ローラ61の回転軸J61と走行ローラ62の回転軸J62との間隔がZ軸方向に関して一側(+Z側)から他側(−Z側)に向かって大きくなるように配置される。
X軸方向に関して、第1部材41(走行ローラ61)の他側(−Z側)の端部と、第2部材42(走行ローラ62)の他側(−Z側)の端部の間隙の寸法は、架空線Kの太さ(直径)よりも大きい。架空線Kは、第1部材41の−Z側の端部と第2部材42の−Z側の端部との間の間隙(開口)を介して、走行ローラ61と走行ローラ62との間に挿入され、走行ローラ61及び走行ローラ62と接触する。
図4は、飛来物除去装置100の動作の一例を示す図である。本実施形態において、スライド機構4は、第2支持部32の軸J32を回転軸として回転可能である。軸J32とX軸とが平行であり、スライド機構4は、軸J32を回転中心としてθX方向に回転可能である。本実施形態においては、支持部材40が第2支持部32に回転可能に支持されている。支持部材40が回転することにより、図4に示すように、XZ平面内において、第1部材41と第2部材42とは、第1部材41と第2部材42との間隔がZ軸方向に関して他側(−Z側)から一側(+Z側)に向かって大きくなるように配置される。また、XZ平面内において、走行ローラ61と走行ローラ62とは、走行ローラ61の回転軸J61と走行ローラ62の回転軸J62との間隔がZ軸方向に関して他側(−Z側)から一側(+Z側)に向かって大きくなるように配置される。図4に示す状態においては、架空線Kは、第1部材41の+Z側の端部と第2部材42の+Z側の端部との間の間隙(開口)を介して、走行ローラ61と走行ローラ62との間に挿入され、走行ローラ61及び走行ローラ62と接触する。
次に、図5を参照して、本実施形態に係る飛来物除去装置100の使用方法の一例について説明する。図5に示すように、作業者WMにより飛来物除去装置100が操作される。本実施形態においては、飛来物除去装置100は、操作棒と呼ばれる作業用具200の先端に取り付けられる。作業用具200は、絶縁部材(絶縁材料)で形成される把持部を有し、作業者WMは、その把持部を把持(保持)して飛来物除去装置100を操作する。
架空線K(又は架空線Kを支持する鉄塔や柱などの構造物)に飛来物Fが付着した場合、飛来物Fの少なくとも一部が保持部材2に巻き取られるように飛来物除去装置100が操作される。保持部材2は、飛来物Fの少なくとも一部を巻き取って保持する。
また、飛来物除去装置100は、走行ローラ6と架空線Kの表面とが接触するように操作されるとともに、飛来物Fの一部とカッター5とが接触するように操作される。これにより、図5に示すように、スライド機構4が架空線Kに支持された状態で、保持部材2に飛来物Fの一部が保持され、カッター5に飛来物Fの一部が接触した状態となる。図5に示す例では、スライド機構4よりも保持部材2が上方(+Z方向)に配置された状態で、スライド機構4が架空線Kの上方から架空線Kを跨ぐように配置される。なお、図4に示したように、スライド機構4よりも保持部材2が上方(+Z方向)に配置された状態で、スライド機構4が架空線Kの下方から架空線Kを跨ぐように配置されてもよい。
スライド機構4は、保持部材2に飛来物Fの一部が保持され、カッター5に飛来物Fの一部が接触した状態で、架空線Kを移動可能である。作業者WMは、保持部材2に飛来物Fの一部が保持され、カッター5に飛来物Fの一部が接触した状態で、スライド機構4が軸Jkに沿って架空線Kを移動するように、飛来物除去装置100を操作する。これにより、カッター5で飛来物Fの少なくとも一部が切断される。飛来物Fの一部が保持部材2に保持されることにより、飛来物Fが張られた状態でその飛来物Fにカッター5が接触するため、飛来物Fを容易に切断可能である。カッター5で飛来物Fの少なくとも一部が切断された後、作業者WMは、保持部材2に保持されている飛来物Fを回収することができる。
図6は、スライド機構4の拡大図である。上述したように、本実施形態においては、架空線Kの中心軸Jkと直交するXZ平面内において、第1部材41と第2部材42とは、第1部材41と第2部材42との間隔がZ軸方向に関して一側から他側に向かって大きくなるように配置され、走行ローラ61と走行ローラ62とは、走行ローラ61の回転軸J61と走行ローラ62の回転軸J62との間隔がZ軸方向に関して一側から他側に向かって大きくなるように配置される。これにより、図6に示すように、架空線Kの太さ(外形、直径)が変化しても、走行ローラ61及び走行ローラ62が架空線Kの表面に接触し、第1部材41及び第2部材42が架空線Kの表面に接触しないように、スライド機構4が架空線Kに支持される。したがって、架空線Kの太さが変化しても、スライド機構4は、架空線Kを円滑に移動可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、飛来物Fを巻き取り可能な保持部材2が設けられているため、その保持部材2で飛来物Fを安定して保持することができる。また、架空線Kに支持された状態で架空線Kを移動可能なスライド機構4が設けられているため、例えば、保持部材2を容易に飛来物Fに近付けることができ、飛来物Fの除去作業を効率良く行うことができる。また、飛来物Fの少なくとも一部を切断可能なカッター5がスライド機構4に設けられているため、カッター5は架空線Kに沿って安定して移動可能である。また、スライド機構4は走行ローラ6を有するため、架空線Kの損傷を抑制しつつ架空線Kを移動できる。また、保持部材2は、軸部材1の先端に配置され、スライド機構4は、軸部材1を支持する支持部材3に接続されるため、スライド機構4が架空線Kに支持された状態で、架空線Kから離れた所に存在する飛来物Fを保持部材2で保持できる。そして、保持部材2に飛来物Fの一部が保持され、スライド機構4に設けられたカッター5に飛来物Fの一部が接触した状態でスライド機構4が架空線Kを移動することにより、張られた状態の飛来物Fを架空線Kに沿って移動するカッター5で円滑に切断できる。これにより、飛来物除去装置100は、飛来物Fの除去作業を効率良く円滑に行うことができる。
また、本実施形態によれば、保持部材2は、軸部材1の軸J1と平行な方向に延びる複数の歯部21と、歯部21から突出するように配置され、飛来物Fの少なくとも一部を引っ掛ける鉤部22と、を有するため、歯部21を使って飛来物Fを円滑に巻き取ることができるとともに、鉤部22により飛来物Fが保持部材21からリリースされることが抑制される。
また、本実施形態によれば、走行ローラ61と走行ローラ62とは、回転軸J61と回転軸J62との間隔が軸部材1の軸J1と平行な方向に関して一側から他側に向かって大きくなるように配置されているため、異なる太さの架空線Kのそれぞれが走行ローラ61と走行ローラ62との間に挿入されて走行ローラ61及び走行ローラ62と接触可能である。
また、本実施形態においては、スライド機構4は、第2支持部32の軸J32を回転軸として回転可能であり、第1部材41(走行ローラ61)と第2部材42(走行ローラ62)との間隔がZ軸方向に関して一側(+Z側)から他側(−Z側)に向かって大きくなるように配置される第1状態と、他側(−Z側)から一側(+Z側)に向かって大きくなるように配置される第2状態との一方から他方に変化可能である。これにより、図1等に示したように、スライド機構4が架空線Kの上方から架空線Kを跨ぐように配置された状態で、保持部材2をスライド機構4よりも上方(+Z方向)に配置することができるし、図4に示したように、スライド機構4が架空線Kの下方から架空線Kを跨ぐように配置された状態で、保持部材2をスライド機構4よりも上方(+Z方向)に配置することができる。保持部材2がスライド機構4よりも上方に配置されることにより、スライド機構4が支持される架空線Kよりも上方に位置する飛来物Fを保持部材2で保持できる。また、スライド機構4が架空線Kの上方から架空線Kを跨ぐように配置された状態で、保持部材2をスライド機構4よりも下方(−Z方向)に配置することができるし、スライド機構4が架空線Kの下方から架空線Kを跨ぐように配置された状態で、保持部材2をスライド機構4よりも下方(−Z方向)に配置することができる。保持部材2がスライド機構4よりも下方に配置されることにより、スライド機構4が支持される架空線Kよりも下方に位置する飛来物Fを保持部材2で保持できる。このように、架空線Kの上方に位置する飛来物Fの少なくとも一部及び下方に位置する飛来物Fの少なくとも一部のそれぞれを保持部材2で保持することができ、飛来物Fの位置に応じた適切な除去作業を行うことができる。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。図7は、本実施形態に係る飛来物除去装置100Bの一例を示す正面図である。図8は、本実施形態に係る飛来物除去装置100Bの一例を示す側面図である。図9は、図8の一部を拡大した断面図である。本実施形態において、飛来物除去装置100Bの使用において、飛来物除去装置100Bに作業用具(操作棒)200Bが接続される。
本実施形態において、支持部材3B(第1支持部31B)は、軸部材1Bの周囲に配置され、軸部材1Bを回転可能に支持する。
作業用具200Bは、軸部材1Bと接続される第1接続部材201と、支持部材3Bと接続される第2接続部材202とを備えている。支持部材3Bは、軸部材1Bが配置される第1内部空間7と、軸部材1B及び第2接続部材202の一部が配置される第2内部空間8とを有する。また、第2接続部材202は、軸部材1Bの少なくとも一部が配置される内部空間9を有する。内部空間9には、第1接続部材201の少なくとも一部も配置される。第2内部空間8に配置された第2接続部材202の一部と、支持部材3Bとは、ボルトのような固定部材10で固定される。
軸部材1Bの基端と第1接続部材201の先端とが、内部空間9において接続される。第1接続部材201は、軸部材(棒部材)であり、軸J201を中心に回転可能である。本実施形態において、軸部材1Bの軸J1Bと、第1接続部材201の軸J201とは、一致する(同軸である)。第1接続部材201が軸J201を中心にθZ方向に回転することにより、軸部材1Bも軸J1Bを中心にθZ方向に回転する。
図10は、本実施形態に係る飛来物除去装置100Bの使用方法の一例を説明するための図である。本実施形態においては、作業用具200Bは、絶縁部材(絶縁材料)で形成された把持部203を有する。把持部203は、シリンダ状の部材であり、第1接続部材201を回転可能に支持する。一方、第2支持部材202は、把持部203に固定され、回転しない。把持部203には、第1接続部材201を回転させるための操作部204が設けられている。本実施形態において、操作部204は、第1接続部材201を回転させるためのレバーを含み、操作部204が操作されることによって、その操作部204の動力が動力伝達機構を介して第1接続部材201に伝達される。これにより、第1接続部材201が回転する。作業者WMにより操作部204が操作されることにより、第1接続部材201が回転し、第1接続部材201の回転に伴って、飛来物除去装置100Bの軸部材1B及びその軸部材1Bの先端に配置されている保持部材2が回転する。作業者WMは、操作部204を操作して保持部材2を回転することによって、飛来物Fを保持部材2で巻き取ることができる。例えば、把持部203が作業者WMに把持された状態で操作部204が操作されることにより、保持部材2は回転可能である。また、スライド機構4が架空線Kに支持された状態で操作部204が操作されることにより、保持部材2は回転可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、軸部材1Bが支持部材3Bに回転可能に支持されるため、軸部材1Bの先端に配置された保持部材2で飛来物Fを円滑に巻き取ることができる。本実施形態によれば、保持部材2(軸部材1B)は、把持部203が作業者WMに把持された状態で回転可能であるし、スライド機構4が架空線Kに支持された状態で回転可能であるため、保持部材2で飛来物Fを円滑に巻き取ることができる。
1 軸部材
2 保持部材
3 支持部材
4 スライド機構
5 カッター
6 走行ローラ
21 歯部
22 鉤部
100 飛来物除去装置
F 飛来物
K 架空線

Claims (3)

  1. 軸部材と、
    前記軸部材の先端に配置され、飛来物の少なくとも一部を巻き取って保持可能な保持部材と、
    前記軸部材を支持する支持部材と、
    前記支持部材に接続され、架空線を走行可能な走行ローラを含み、前記架空線に支持された状態で前記架空線を移動可能なスライド機構と、
    前記スライド機構に配置され、前記飛来物の少なくとも一部を切断可能なカッターと、を備え、
    前記保持部材に前記飛来物の一部が保持され、前記カッターに前記飛来物の一部が接触した状態で、前記スライド機構は前記架空線を移動可能であり、
    前記保持部材は、前記軸部材の軸と平行な方向に延びる複数の歯部と、
    前記歯部から突出するように配置され、前記飛来物の少なくとも一部を引っ掛ける鉤部と、を含む、
    飛来物除去装置。
  2. 軸部材と、
    前記軸部材の先端に配置され、飛来物の少なくとも一部を巻き取って保持可能な保持部材と、
    前記軸部材を支持する支持部材と、
    前記支持部材に接続され、架空線を走行可能な走行ローラを含み、前記架空線に支持された状態で前記架空線を移動可能なスライド機構と、
    前記スライド機構に配置され、前記飛来物の少なくとも一部を切断可能なカッターと、を備え、
    前記保持部材に前記飛来物の一部が保持され、前記カッターに前記飛来物の一部が接触した状態で、前記スライド機構は前記架空線を移動可能であり、
    前記走行ローラは、第1走行ローラと、少なくとも一部が前記第1走行ローラと対向可能に配置される第2走行ローラと、を含み、
    前記第1走行ローラと前記第2走行ローラとは、前記第1走行ローラの回転軸と前記第2走行ローラの回転軸との間隔が前記軸部材の軸と平行な方向に関して一側から他側に向かって大きくなるように配置される、
    飛来物除去装置。
  3. 前記支持部材は、前記軸部材の周囲に配置され、前記軸部材を回転可能に支持する請求項1又は請求項2に記載の飛来物除去装置。
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