JP5444963B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、映像をスクリーンに投影するプロジェクタ(投影装置)に関する。
従来、プロジェクタに関する種々の技術が提案されていた。
例えば、特許文献1,2には、複数のプロジェクタを設置し、各々のプロジェクタから投影される映像をスクリーン上で繋ぎ合わせることによって、比較的に大きな映像をスクリーンに投影する技術が開示されている。
また、特許文献3には、映像の投写に用いられるスクリーンとして、据え置き型のスクリーンや移動可能な自立型のスクリーンが開示されている。
また、特許文献4,5,6には、プロジェクタの設置および持ち運びを容易にするために、プロジェクタを据え置く箱体の底面に複数の車輪を設けた構造を有するスタンドが開示されている。
特開平5−142655号公報 特開2002−311501号広報 特開2004−198602号公報 特開平9−162562号公報 特開2001−111917号公報 特開2006−235156号公報
しかしながら、従来の技術では、プロジェクタを設置する上で種々の問題があった。
例えば、従来の技術では、複数のプロジェクタの各々から投影される映像の位置合わせ作業に手間が掛かることから、複数のプロジェクタで構成される投影システム一式を携帯して他の場所で使用することは困難であった。そのため、映像の投影が必要とされる場所の各々に投影システム一式を設置して保守する必要があり、コストが嵩んでしまうという問題があった。
また、据え置き型のスクリーンを利用する場合、スクリーンを用いて画像や映像を綺麗に投写できる場所は限られ、自立型のスクリーンを利用する場合、ユーザは、プロジェクタに加えてスクリーンを運んで設置すると共に、プロジェクタとスクリーンとの位置関係を好適な状態に調整しなければならず、非常に面倒な作業を強いられていた。
また、従来のスタンドでは、平坦な床面ではプロジェクタを円滑に運搬することができるが、箱体の底面に複数の車輪を設けた構造上、段差や階段ではプロジェクタを円滑に運搬することが困難であった。そのため、映像の投影が必要とされる場所には、段差や階段で区切られた複数の区画の各々に(例えば、各棟の各階ごとに)、スタンドを含むプロジェクタ一式を準備して保守する必要があり、コストが嵩んでしまうという問題があった。
本発明は、上記した課題の少なくとも一つを踏まえ、プロジェクタを容易に設置することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例A1] 適用例A1のプロジェクタは、映像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、前記映像を表現する投影光を生成する複数の投影光学系と、前記複数の投影光学系を収容する本体筐体と、前記複数の投影光学系の各々に対応して前記本体筐体に設けられ、前記投影光学系で生成された投影光を前記スクリーンに投射する複数の投射部とを備えることを特徴とする。適用例A1のプロジェクタによれば、複数の投影光学系および複数の投射部が本体筐体に位置決めされているため、複数の投射部の各々から投影される複数の映像を位置合わせするための負荷を軽減することができる。
[適用例A2] 適用例A1のプロジェクタにおいて、前記複数の投影光学系の各々は、前記スクリーンに投影された映像における表示領域の一部分に対応する部分映像を表現する投影光を生成し、前記複数の投射部の各々は、前記投影光学系で生成された投影光を、前記スクリーンにおける前記部分映像に対応する表示領域に投影するとしても良い。適用例A2のプロジェクタによれば、複数の投射部の各々から投影される複数の映像を位置合わせするための負荷を軽減しながら、スクリーンに投影される映像の大型化を図ることができる。
[適用例A3] 適用例A1または適用例A2のプロジェクタにおいて、前記本体筐体は、外表面を構成する複数の平面を有し、前記複数の投射部は、前記本体筐体における同一の平面に設けられても良い。適用例A3のプロジェクタによれば、複数の投射部が複数の平面に亘って設けられた場合よりも、複数の投射部の各々から投影される複数の映像を位置合わせするための負荷を軽減することができる。
[適用例A4] 適用例A1ないし適用例A3のいずれかのプロジェクタにおいて、前記複数の投影光学系および前記複数の投射部は、略一直線上に並ぶとしても良い。適用例A4のプロジェクタによれば、複数の投影光学系および複数の投射部を本体筐体の内部に効率良く収容することができる。
[適用例A5] 適用例A1ないし適用例A4のいずれかのプロジェクタにおいて、前記複数の投射部の並びの端に位置する投射部から投射される投影光の光軸は、該投射部に隣接する他の投射部が位置する方向とは反対方向に傾向するとしても良い。適用例A5のプロジェクタによれば、投影光をより広範囲に投射して、スクリーンに投影される映像の大型化を図ることができる。
[適用例A6] 適用例A1ないし適用例A5のいずれかのプロジェクタは、更に、光を放射する光源と、前記光源から放射された光を前記複数の投影光学系の各々に分配する光分配部とを備えても良い。適用例A6のプロジェクタによれば、光源の個体差によって複数の投影光学系の各々に供給される光が不均一になることを回避することができる。これによって、複数の投射部の各々から投影される複数の映像間の色ムラや輝度ムラを抑制することができる。
適用例A1ないし適用例A6に関し、本発明の形態は、プロジェクタに限るものではなく、例えば、プロジェクタを備えるシステム、映像をスクリーンに投影する投影方法などの他の形態に適用することもできる。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
[適用例B1] 適用例B1のプロジェクタは、映像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、前記映像を表現する投影光を生成する複数の投影光学系と、前記複数の投影光学系を収容する本体筐体と、前記複数の投影光学系の各々に対応して前記本体筐体に設けられ、前記投影光学系で生成された投影光を前記スクリーンに投射する複数の投射部と、前記複数の投射部の間を結ぶ方向に前記本体筐体を伸縮させる伸縮部とを備えることを特徴とする。適用例B1のプロジェクタによれば、複数の投射部を本体筐体に位置決めした上で、本体筐体の伸縮部によって複数の投射部における間隔を伸縮させることができる。その結果、複数の投射部の各々から投射される複数の映像を位置合わせするための負荷を軽減しながら、スクリーンに投影される映像の大型化を図ることができる。
[適用例B2] 適用例B1のプロジェクタにおいて、前記伸縮部は、前記本体筐体を伸縮させた状態を保持する保持部を含むとしても良い。適用例B2のプロジェクタによれば、複数の投射部における間隔が伸縮された状態で保持されるため、複数の投射部の各々から投射される複数の映像を位置合わせするための負荷を更に軽減することができる。
[適用例B3] 適用例B1または適用例B2のプロジェクタは、更に、前記本体筐体を伸縮させた伸縮距離を検知する伸縮検知部と、前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記スクリーンに投影される映像を調整する映像調整部とを備えても良い。適用例B3のプロジェクタによれば、スクリーンに投影される映像が複数の投射部における間隔に応じて調整されるため、複数の投射部の各々から投射される複数の映像を位置合わせするための負荷を更に軽減することができる。
[適用例B4] 適用例B3のプロジェクタにおいて、前記映像調整部は、前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記スクリーンに投影される映像を拡縮する拡縮調整部を含むとしても良い。適用例B4のプロジェクタによれば、スクリーンに投影される映像を、複数の投射部の間隔に応じて拡縮することができる。
[適用例B5] 適用例B3または適用例B4のプロジェクタにおいて、前記映像調整部は、前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記複数の投射部から投射される投影光の光軸を移動させる光軸調整部を含むとしても良い。適用例B5のプロジェクタによれば、複数の投射部から投射される投影光の光軸を、複数の投射部の間隔に応じて移動させることができる。
[適用例B6] 適用例B3ないし適用例B5のいずれかのプロジェクタにおいて、前記映像調整部は、前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記複数の投射部から投射される投影光の焦点を移動させる焦点調整部を含むとしても良い。適用例B6のプロジェクタによれば、複数の投射部から投射される投影光の焦点を、複数の投射部の間隔に応じて移動させることができる。
[適用例B7] 適用例B3ないし適用例B6のいずれかのプロジェクタにおいて、前記映像調整部は、前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記スクリーンに投影される映像の台形歪を補正する台形歪調整部を含むとしても良い。適用例B7のプロジェクタによれば、スクリーンに投影される映像の台形歪を、複数の投射部の間隔に応じて補正することができる。
[適用例B8] 適用例B1ないし適用例B7のいずれかのプロジェクタにおいて、前記複数の投影光学系の各々は、前記スクリーンに投影された映像における表示領域の一部分に対応する部分映像を表現する投影光を生成し、前記複数の投射部の各々は、前記投影光学系で生成された投影光を、前記スクリーンにおける前記部分映像に対応する表示領域に投影するとしても良い。適用例B8のプロジェクタによれば、複数の投射部の各々から投影される複数の映像を位置合わせするための負荷を軽減しながら、スクリーンに投影される映像の大型化を更に図ることができる。
適用例B1ないし適用例B8に関し、本発明の形態は、プロジェクタに限るものではなく、例えば、プロジェクタを備えるシステム、映像をスクリーンに投影する投影方法などの他の形態に適用することもできる。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
[適用例C1] 適用例C1の画像投写システムは、巻き取り及び展開なシート状スクリーンと、前記シート状スクリーンの巻き取り及び展開を行うスクリーン巻取り部と、巻き取られた前記シート状スクリーンを収容可能な本体筐体と、前記本体筐体に収容され、展開された前記シート状スクリーンに画像を投写するプロジェクタと、を備えることを特徴とする。
適用例C1の画像投写システムでは、本体筐体にプロジェクタを収容すると共にシート状スクリーンを巻き取って本体筐体内部に収容することができるので、ユーザは、プロジェクタとスクリーンとを容易に携帯することができる。また、スクリーンとプロジェクタとの位置関係は、設置場所によって大きく異なることがないので、ユーザは、投写のための調整を容易に行うことができる。
[適用例C2]適用例C1の画像投写システムは、前記プロジェクタを複数備え、前記シート状スクリーンは、展開されることによって前記画像が投写される被投写領域を形成し、前記被投写領域は、前記シート状スクリーンの巻き取り及び展開によって長さの変わらない対向する2つの辺を有し、前記複数のプロジェクタは、前記2つの辺に配置されるとしても良い。
このようにすることで、画像を複数のプロジェクタで分割して投写したり、異なる映像を同時に投写することができる。
[適用例C3]適用例C1または適用例C2の画像投写システムは、さらに、音声出力のための振動素子を備え、前記シート状スクリーンは、前記振動素子を用いたスピーカとして機能するとしても良い。
このようにすることで、シート状スクリーンがスピーカとして機能するので、プロジェクタやシート状スクリーンとは別にスピーカ装置を用意する構成に比べて、音声再生のための環境を簡単に構築することができる。また、シート状スクリーンをスピーカとして機能させるので、音響面積を大きく確保することができ、大音量の音声出力が可能となる。
[適用例C4]適用例C3の画像投写システムにおいて、前記振動素子は、前記シート状スクリーン内部に配置されても良い。
このようにすることで、振動素子をシート状スクリーンの表面や裏面に配置する構成に比べて、シート状スクリーンを巻き取り易くすることができる。
[適用例C5]適用例C1ないし適用例C4のいずれかの画像投写システムにおいて、前記プロジェクタは、画像を表わす画像光を射出する複数の投射機構を有し、各投射機構は、前記スクリーンに投写される画像の一部分に対応する部分画像の画像光を射出しても良い。
このようにすることで、シート状スクリーンと各投射機構との投写距離(光学距離)が短い場合であっても、部分画像を合成することにより画像を大きく映し出すことができる。
[適用例C6]適用例C5の画像投写システムにおいて、前記本体筐体は、外表面を構成する複数の平面を有し、各投射機構は、前記本体筐体における同一の平面から、前記部分画像の画像光を射出しても良い。
このようにすることで複数の平面から画像光を射出する構成に比べて、各投射機構によって投写される複数の映像を位置合わせするための負荷を軽減することができる。
[適用例C7]適用例C5または適用例C6の画像投写システムにおいて、前記複数の投写機構は、前記本体筐体内において一直線に並んで配置されても良い。
このようにすることで、投射機構を本体筐体内部に効率よく収容することができる。また、投射機構から射出される画像光の間隔を長く確保することができるので、本体筐体とシート状スクリーンとの間の投写距離(光学距離)が短くても、画像を大きく投写することができる。
[適用例D1] 適用例D1のスタンドは、プロジェクタを設置するスタンドであって、前記プロジェクタを据え置く台座と、前記台座に折り畳み可能に連結され、床面から立ち上がり前記台座を協働して支持する第1および第2の支持脚と、前記第1の支持脚に設けられ、前記第1の支持脚が前記台座を支持する状態で前記床面に接触すると共に、前記第1の支持脚が前記台座に折り畳まれた状態で前記台座から突出する取っ手と、前記第2の支持脚に設けられ、前記第2の支持脚が前記台座を支持する状態で前記床面に接触すると共に、前記第2の支持脚が前記台座に折り畳まれた状態で前記台座から突出する車輪とを備えることを特徴とする。適用例D1のスタンドによれば、第1および第2の支持脚を台座に折り畳み、第2の支持脚に設けられた車輪を接地させ、第1の支持脚に設けられた取っ手を掴んで牽引することによって、スタンドを含むプロジェクタ一式を容易に運搬することができる。
[適用例D2] 適用例D1のスタンドにおいて、前記第1および第2の支持脚は、前記台座の長手方向に略沿って折り畳み可能であり、前記取っ手は、前記台座の前記長手方向における一方の端部から突出し、前記車輪は、前記台座の前記長手方向における前記一方の端部とは反対側の端部から突出するとしても良い。適用例D2のスタンドによれば、第1および第2の連結部を台座から引き出してプロジェクタを設置する際に、床面からプロジェクタまでの高さを十分に確保することができ、第1および第2の連結部を台座に折り畳んでプロジェクタを運搬する際に、車輪から取っ手までの長さを十分に確保することができる。
[適用例D3] 適用例D1または適用例D2のスタンドは、更に、前記台座と前記第1の支持脚とを連結する第1の連結部と、前記台座と前記第2の支持脚とを連結する第2の連結部とを備え、前記第1の支持脚は、前記第2の連結部に向けて折り畳み可能であり、前記第2の支持脚は、前記第1の連結部に向けて折り畳み可能であるとしても良い。適用例D3のスタンドによれば、第1および第2の連結部を台座に折り畳んでプロジェクタを運搬する際に、第1および第2の連結部に掛かる負荷を軽減することができる。
[適用例D4] 適用例D1ないし適用例D3のいずれかのスタンドにおいて、前記取っ手は、前記車輪に連結された車軸と略平行な棒状部を有するとしても良い。適用例D4のスタンドによれば、第1および第2の連結部を台座から引き出してプロジェクタを設置する際に、棒状部を床面に接触させて車輪の回転を静止させることができ、第1および第2の連結部を台座に折り畳んでプロジェクタを運搬する際に、棒状部を掴んで容易に牽引することができる。
[適用例D5] 適用例D1ないし適用例D4のいずれかのスタンドは、更に、前記取っ手および前記車輪が前記台座から遠ざかる位置を多段階に固定する位置固定部を備えても良い。適用例D5のスタンドによれば、プロジェクタを設置する高さを多段階に調整することができる。
[適用例D6] 適用例D1ないし適用例D5のいずれかのスタンドは、前記プロジェクタを前記台座に据え置く高さを調整する高さ調整部を備えても良い。適用例D6のスタンドによれば、第1および第2の支持脚を固定したまま、プロジェクタを設置する高さを調整することができる。
[適用例D7] 適用例D1ないし適用例D6のいずれかのスタンドであって、前記取っ手は、前記第1の支持脚よりも摩擦係数が高い滑り止め部材を介して前記床面に接触するとしても良い。適用例D7のスタンドによれば、スタンドが床面からずれるのを防止することができる。
[適用例D8] 適用例D8のプロジェクタシステムは、適用例D1ないし適用例D7のいずれかのスタンドに取り付けられたプロジェクタを備えることを特徴とする。適用例D8のプロジェクタによれば、第1および第2の支持脚を台座に折り畳み、第2の支持脚に設けられた車輪を接地させ、第1の支持脚に設けられた取っ手を掴んで牽引することによって、スタンドを含むプロジェクタ一式を容易に運搬することができる。
適用例D1ないし適用例D8に関し、本発明の形態は、スタンドやプロジェクタシステムに限るものではなく、例えば、映像をスクリーンに投影する投影方法、プロジェクタを設置する設置方法、プロジェクタを運搬する運搬方法などの他の形態に適用することもできる。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
[適用例E1] 適用例E1のプロジェクタは、画像を表す画像光を被投写面に投写するプロジェクタ本体と、前記プロジェクタを他のプロジェクタとの位置関係を固定して連結するための連結部と、を備えることを特徴とする。
このプロジェクタは、プロジェクタ自身が連結部を備えるため、このプロジェクタを複数用意して、連結部を介して連結すれば、連結するプロジェクタ以外に、特別な装置や、道具等を用いなくても、容易に、複数のプロジェクタを連結することができる。また、このプロジェクタの連結部は、連結される他のプロジェクタとの位置関係を固定するため、このプロジェクタを複数連結すると、複数のプロジェクタを精度よく配置することができる。その結果、精度の良い画像を得ることができる。
[適用例E2] 適用例E1のプロジェクタであって、前記連結部は、着脱可能であっても良い。
このプロジェクタによれば、連結部が着脱可能であるため、連結部の長さや形状を変更することにより、容易に、設置状況に応じた位置関係に、各プロジェクタを連結することができる。
[適用例E3] 適用例E1または適用例E2のプロジェクタにおいて、前記連結部は、電気信号を送受信するための信号線を備え、前記プロジェクタを、他のプロジェクタと電気的に接続するとしても良い。
このプロジェクタは、連結部によって、他のプロジェクタと電気的に接続されるため、例えば、連結されたプロジェクタ間で、通信を行なうことができる。その結果、複数のプロジェクタ間を、プロジェクタと別個の配線によって繋ぐ、煩雑さが軽減される。また、複数のプロジェクタ間を繋ぐ、プロジェクタと別個の配線が減少するため、見た目がすっきりとする。
[適用例E4] 適用例E1ないし適用例E3のいずれかのプロジェクタであって、前記プロジェクタ本体内部の空気を前記プロジェクタ外部へ排出する排気口を備え、前記排気口は、前記プロジェクタが前記連結部を介して他のプロジェクタと連結された場合に、前記プロジェクタからの排気が前記他のプロジェクタにかからない位置に配置されるとしても良い。
このプロジェクタによれば、複数のプロジェクタを連結した場合に、隣接するプロジェクタに排気がかからない。そのため、加熱された排気により、プロジェクタが故障する可能性を低減することができる。
適用例E1ないし適用例E4に関し、この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、複数の同一のプロジェクタ本体が、連結部を介して連結される、プロジェクタシステム等の形態で実現することができる。
プロジェクタの外観構成を主に示す説明図である。 プロジェクタを本体筐体の上面から見た構成を主に示す説明図である。 プロジェクタの詳細構成を主に示す説明図である。 第1変形例におけるプロジェクタの詳細構成を主に示す説明図である。 第2変形例におけるプロジェクタの外観構成を主に示す説明図である。 プロジェクタの外観構成を主に示す説明図である。 本体筐体が伸張したプロジェクタの外観構成を主に示す説明図である。 本体筐体における伸縮部の詳細を示す説明図である。 プロジェクタの詳細構成を主に示す説明図である。 主制御部の詳細構成を示す説明図である。 プロジェクタを本体筐体の上面から見た構成を主に示す説明図である。 本発明の一実施例としての画像投写システムの概略構成を示す説明図である。 図12におけるA−A断面を示す説明図である。 画像投写システムの詳細構成を示す説明図である。 画像投写システムの配置例を示す説明図である。 画像投写システムの配置例を示す説明図である。 画像投写システムの配置例を示す説明図である。 画像投写システムの配置例を示す説明図である。 実施例C2における画像投写システムの概略構成を示す説明図である。 図16に示す第1の投写ユニットの詳細構成を示す説明図である。 図16に示す第2の投写ユニットの詳細構成を示す説明図である。 実施例C3における画像投写システムの概略構成を示す説明図である。 図19におけるB−B断面を示す説明図である。 実施例C4における画像投写システムの概略構成を示す説明図である。 スタンドに取り付けられたプロジェクタが設置されている様子を示す説明図である。 スタンドに取り付けられたプロジェクタが運搬されている様子を示す説明図である。 設置形態のスタンドをスクリーンに対向する方向から見た詳細構成を主に示す説明図である。 図24に示した状態から運搬形態に変形させたスタンドの詳細構成を主に示す説明図である。 図25に示した運搬形態のスタンドを床面から見た詳細構成を示す説明図である。 プロジェクタの外観構成を主に示す説明図である。 第1変形例における設置形態のスタンドをスクリーンに対向する方向から見た詳細構成を主に示す説明図である。 第2変形例における設置形態のスタンドをスクリーンに対向する方向から見た詳細構成を主に示す説明図である。 他の実施形態における取っ手を示す説明図である。 実施例E1におけるプロジェクタの構成を概略的に示す説明図である。 第1の連結部と第2の連結部とをプロジェクタ本体から取り外した状態を概略的に示す図である。 3つのプロジェクタの連結過程を示す説明図である。 図33におけるX部を拡大して示す拡大図である。 3台のプロジェクタを連結して使用する場合の空気の流れを説明するための説明図である。 3台の第1のプロジェクタを連結して使用する一例を示す図である。 実施例E2におけるプロジェクタシステムの構成を概略的に示す説明図である。 変形例のプロジェクタを概略的に示す図である。 3台のプロジェクタが表示する画像の変形例を示す図である。 3台のプロジェクタが表示する画像の変形例を示す図である。 3台のプロジェクタが表示する画像の変形例を示す図である。 第1のプロジェクタの第2の連結部の変形例を示す断面図である。 第2のプロジェクタの第1の連結部の変形例を示す断面図である。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用した投影装置であるプロジェクタについて説明する。
<第1の実施形態>
A.実施例A1:
A1.プロジェクタの構成:
図1は、プロジェクタ10の外観構成を主に示す説明図である。プロジェクタ10は、映像RPをスクリーン80に投影する。スクリーン80は、映像RPが表示される平面であり、映写幕であっても良いし、壁面であっても良い。本実施例では、プロジェクタ10によって投影される映像RPは、二つの部分映像RPa,RPbを繋ぎ合わせた映像である。本実施例では、部分映像RPaと部分映像RPbとの繋ぎ目には、二つの部分映像RPa,RPbが互いに重なり合った重複領域RPwが形成されている。
プロジェクタ10は、光を放射する光源部20a,20bと、映像RPを表現する投影光を生成する投影光学系30a,30bと、映像RPを表現する投影光をスクリーン80に投射する投射部40a,40bとを備える。映像RPにおける部分映像RPaは、光源部20a、投影光学系30a、投射部40aを用いて投影される。すなわち、光源部20aから放射された光は、投影光学系30aにおいて部分映像RPaを表現する投影光に変調された後、投射部40aからスクリーン80に投射される。映像RPにおける部分映像RPbは、光源部20b、投影光学系30b、投射部40bを用いて投影される。すなわち、光源部20bから放射された光は、投影光学系30bにおいて部分映像RPbを表現する投影光に変調された後、投射部40bからスクリーン80に投射される。光源部20a,20b、投影光学系30a,30b、投射部40a,40bの詳細については後述する。
プロジェクタ10は、光源部20a,20b、投影光学系30a,30b、投射部40a,40bを収容する本体筐体50を備える。本実施例では、本体筐体50は六面体であり、この六面体を構成する外表面には、上面51と、底面52と、前面53と、背面54と、左側面55と、右側面56とが含まれる。本体筐体50の上面51は、本体筐体50における上方に位置する上端部であり、本体筐体50の底面52は、上面51に対向する面である底端部である。本体筐体50の前面53は、本体筐体50においてスクリーン80に向かい合う前端部であり、本体筐体50の背面54は、前面53に対向する面であって、本体筐体50においてスクリーン80に背を向ける後端部でもある。本体筐体50の左側面55は、スクリーン80に向かって左側に位置する側端部であり、本体筐体50の右側面56は、スクリーン80に向かって右側に位置する側端部である。
本実施例では、本体筐体50の上面51、底面52、前面53、背面54は、左側面55から右側面56に向かう長辺を有する長方形である。本実施例では、本体筐体50の左側面55から右側面56に向かって、投射部40b、投影光学系30b、光源部20b、光源部20a、投影光学系30a、投射部40aの順に略一直線上に並ぶ。
本体筐体50には、投射部40a,40bからの投影光がスクリーン80へと到達するように投射部40a,40bを本体筐体50の外部に開放する開口49a,49bが設けられている。本実施例では、本体筐体50は、投射部40a,40bの全体を収容するが、他の実施形態において、投射部40a,40bの一部分が開口49a,49bから突出した状態で収容しても良い。本実施例では、開口49a,49bは、共に本体筐体50の上面51に設けられ、これに合わせて、投射部40a,40bは、本体筐体50における同一の平面である上面51に設けられている。
図2は、プロジェクタ10を本体筐体50の上面51から見た構成を主に示す説明図である。投射部40aから投射される投影光の光軸APaは、本体筐体50の上面51から見た場合、投射部40aに隣接する投射部40bが位置する方向とは反対方向に角度θaで傾向する。投射部40bから投射される投影光の光軸APbは、本体筐体50の上面51から見た場合、投射部40bに隣接する投射部40aが位置する方向とは反対方向に角度θbで傾向する。したがって、本実施例では、光軸APa,APbは、互いに相反する方向に傾向する。
図3は、プロジェクタ10の詳細構成を主に示す説明図である。プロジェクタ10の光源部20aは、光を放射する光源21を備える。本実施例では、光源21は、超高圧水銀灯(UHEランプ)であるが、他の実施形態において、発光ダイオード(LED)であっても良い。本実施例では、光源部20bの構成は、光源部20aと同様である。
プロジェクタ10の投影光学系30aは、本実施例では、色分離合成光学系であり、光源21で放射された光を赤色光,緑色光,青色光に分離して各々を変調させた後、これらの光を再び一つの光に合成することによって投影光を生成する。投影光学系30aは、インテグレータレンズ31,32と、偏光変換素子33と、ダイクロイックミラー34,35と、空間光変調器38r,38g,38bと、ダイクロイックプリズム39とを備える。本実施例では、空間光変調器の数は三つであるが、他の実施形態において、三つ以下であっても良いし、三つ以上であっても良い。本実施例では、空間光変調器は、透過光を変調させる透過型液晶パネルであるが、他の実施形態において、反射光を変調させる反射型液晶パネルを用いても良いし、デジタル・マイクロ・ミラーデバイス(Digital Micromirror Device、DMD(登録商標))を始めとするマイクロミラー型光変調装置を用いても良い。本実施例では、投影光学系30bの構成は、投影光学系30aと同様である。
プロジェクタ10の投射部40aは、フロントレンズ41と、ズームレンズ42と、マスタレンズ43と、フォーカスレンズ44と、平行ガラス45とを備え、これらのレンズは、この順に配列され投射レンズユニットを構成する。本実施例では、ズームレンズ42およびフォーカスレンズ44は、投射部40aの光軸に沿って前後に移動する。本実施例では、投射部40aは、更に、投影光学系30aからの投影光を平行ガラス45へと入射させる反射ミラー48を備える。
プロジェクタ10は、更に、主制御部100と、ユーザインタフェース130と、映像入力部140と、空間光変調制御部150a,150bと、レンズ駆動部160a,160bと、撮像センサ182とを備える。
プロジェクタ10のユーザインタフェース130は、プロジェクタ10のユーザからの指示入力を受け付ける。本実施例では、ユーザインタフェース130は、ユーザからの押圧入力を受け付ける複数のボタンに加え、リモートコントローラからの赤外線入力を受け付ける赤外線インタフェースを備える。
プロジェクタ10の映像入力部140は、パーソナルコンピュータ,デジタルビデオカメラなどの外部装置に接続され、スクリーン80に投影される映像RPを表現する映像データの入力を受け付ける。
プロジェクタ10の空間光変調制御部150a,150bは、映像入力部140で受け付けられた映像データに基づいて、投影光学系30a,30bの空間光変調器38r,38g,38bを制御する。本実施例では、空間光変調器38r,38g,38bは、液晶パネルであり、空間光変調制御部150a,150bは、液晶パネル駆動装置である。
プロジェクタ10のレンズ駆動部160a,160bは、投射部40a,40bのズームレンズ42およびフォーカスレンズ44を駆動する。
プロジェクタ10の撮像センサ182は、スクリーン80を撮像するイメージセンサである。本実施例では、撮像センサ182は、固体撮像素子の一つであるCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)であるが、CMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)であっても良い。
プロジェクタ10の主制御部100は、プロジェクタ10の各部を制御する。本実施例では、主制御部100は、セントラルプロセッシングユニット(Central Processing Unit、以下、CPUという)およびメモリを備えるコンピュータであり、主制御部100が実行する種々の機能は、CPUがソフトウェアに基づいて動作することによって実現されるが、他の実施形態において、電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
主制御部100は、映像入力部140から入力された映像データに基づく映像RPをスクリーン80に投影する映像投影処理を実行する。映像投影処理は、映像入力部140から入力された映像データに基づき、部分映像RPa,RPbを表現する二つの映像データを生成する処理である。部分映像RPaを表現する映像データは、主制御部100から空間光変調制御部150aに出力され、部分映像RPbを表現する映像データは、主制御部100から空間光変調制御部150bに出力される。これによって、部分映像RPaを表現する投影光が、投影光学系30aで生成されて投射部40aからスクリーン80に投影されると共に、部分映像RPbを表現する投影光が、投影光学系30aで生成されて投射部40aからスクリーン80に投影される。部分映像RPa,RPbにおける重複領域RPwに対応する部分は、櫛歯状やモザイク状に成形されることによって、部分映像RPaと部分映像RPbとの繋ぎ目が立たないように相互に補完し合って一つの映像が構成される。
主制御部100は、撮像センサ182によって撮影された撮像画像に基づいて、スクリーン80に投影される映像RPを調整する映像調整処理を実行する。映像調整処理では、部分映像RPa,RPbの各々に対して台形補正処理、焦点調整処理、拡縮調整処理、ムラ調整処理などが行われる。台形補正処理は、プロジェクタ10に対するスクリーン80の傾きによって生じる部分映像RPa,RPbの歪が少なくなるように、スクリーン80に投影された映像の形状やプロジェクタ10からスクリーン80までの距離に応じて、主制御部100から空間光変調制御部150a,150bに出力される映像データを補正する処理である。焦点調整処理は、プロジェクタ10からスクリーン80までの距離に応じて投影光の焦点を調整する処理である。拡縮調整処理は、スクリーン80の大きさに応じて、スクリーン80に投影される部分映像RPa,RPbの大きさを調整する処理である。ムラ調整処理は、部分映像RPaと部分映像RPbとの間の色ムラや輝度ムラを抑制することによって、映像RPの表示領域全体に亘って均一な色再現性を得る処理である。
A2.効果:
以上説明したプロジェクタ10によれば、複数の投影光学系30a,30bおよび複数の投射部40a,40bが本体筐体50に位置決めされているため、複数の投射部40a,40bの各々から投影される複数の部分映像RPa,RPbを位置合わせするための負荷を軽減することができる。
また、複数の部分映像RPa,RPbを合成して一つの映像RPがスクリーン80に投影される。これによって、複数の投射部40a,40bの各々から投影される複数の部分映像RPa,RPbを位置合わせするための負荷を軽減しながら、スクリーン80に投影される映像RPの大型化を図ることができる。
また、複数の投射部40a,40bは、本体筐体50における同一の平面である上面51に設けられている。これによって、複数の投射部40a,40bが複数の平面に亘って設けられた場合よりも、複数の部分映像RPa,RPbを位置合わせするための負荷を軽減することができる。
また、複数の投影光学系30a,0bおよび複数の投射部40a,40bは、略一直線上に並ぶ。これによって、複数の投影光学系30a,0bおよび複数の投射部40a,40bを本体筐体50の内部に効率良く収容することができる。
また、投射部40aの光軸APaは、投射部40bが位置する方向とは反対側に角度θaで傾向すると共に、投射部40bの光軸APbは、投射部40aが位置する方向とは反対側に角度θbで傾向する。これによって、投影光をより広範囲に投射して、スクリーン80に投影される映像RPの大型化を図ることができる。
A3.第1変形例:
図4は、第1変形例におけるプロジェクタ12の詳細構成を主に示す説明図である。第1変形例のプロジェクタ12は、前述したプロジェクタ10における光源部20a,20bに代えて、投影光学系30aと投影光学系30bとの両方に共通して光を供給する光源部20を備える点以外は、前述したプロジェクタ10と同様である。
プロジェクタ12の光源部20は、光源21と、光分配部24とを備える。第1変形例では、光源部20の光源21は、光源21は、超高圧水銀灯(UHEランプ)であるが、他の実施形態において、発光ダイオード(LED)であっても良い。光源部20の光分配部24は、光源21から放射された光を投影光学系30a,30bの各々に分配する。第1変形例では、光分配部24は、プリズムを用いて光を分配するが、他の実施形態において、光ファイバーを用いて光を分配しても良い。
以上説明した第1変形例のプロジェクタ12によれば、光源の個体差によって複数の投影光学系30a,30bの各々に供給される光が不均一になることを回避することができる。これによって、複数の投射部40a,40bの各々から投影される複数の部分映像RPa,RPb間の色ムラや輝度ムラを抑制することができる。
A4.第2変形例:
図5は、第2変形例におけるプロジェクタ13の外観構成を主に示す説明図である。前述したプロジェクタ10は、二つの光源部20a,20bと、二つの投影光学系30a,30bと、二つの投射部40a,40bとを備えるとしたが、第2変形例のプロジェクタ13は、三つの光源部20a,20b,20cと、三つの投影光学系30a,30b,30cと、三つの投射部40a,40b,40cとを備える。第2変形例では、プロジェクタ13によって投影される映像RPは、三つの部分映像RPa,RPb,RPcを繋ぎ合わせた映像である。本実施例では、部分映像RPaと部分映像RPbとの繋ぎ目には、二つの部分映像RPa,RPbが互いに重なり合った重複領域RPwが形成され、部分映像RPbと部分映像RPcとの繋ぎ目には、二つの部分映像RPb,RPcが互いに重なり合った重複領域RPwが形成されている。
本実施例では、第2変形例のプロジェクタ13における光源部20c、投影光学系30c、投射部40cは、前述したプロジェクタ10における光源部20b、投影光学系30b、投射部40bと同様である。映像RPにおける部分映像RPcは、光源部20c、投影光学系30c、投射部40cを用いて投影される。すなわち、光源部20cから放射された光は、投影光学系30cにおいて部分映像RPcを表現する投影光に変調された後、投射部40cからスクリーン80に投射される。
第2変形例におけるプロジェクタ13の本体筐体50は、光源部20a,20b,20c、投影光学系30a,30b,30c、投射部40a,40b,40cを収容する。第2の変形例では、本体筐体50の左側面55から右側面56に向かって、投射部40c、投影光学系30c、光源部20c、投射部40b、投影光学系30b、光源部20b、光源部20a、投影光学系30a、投射部40aの順に略一直線上に並ぶ。
第2変形例における本体筐体50には、投射部40a,40b,40cからの投影光がスクリーン80へと到達するように投射部40a,40b,40cを本体筐体50の外部に開放する開口49a,49b,49cが設けられている。第2変形例では、開口49a,49b,49cは、共に本体筐体50の上面51に等間隔で設けられ、これに合わせて、投射部40a,40b,40cは、本体筐体50における同一の平面である上面51に等間隔で設けられている。
第2変形例では、本体筐体50の上面51から見た場合、投射部40a,40b,40cのうち中央に位置する投射部40bの光軸は、投射部40a,40cを結ぶ線と略直角に交わる。第2変形例では、本体筐体50の上面51から見た場合、投射部40a,40b,40cの並びの端である外側に位置する投射部40aの光軸は、投射部40b、40cとは反対方向に傾向し、投射部40a,40b,40cの並びの端である外側に位置する投射部40cの光軸は、投射部40a、40bとは反対方向に傾向する。
以上説明した第3変形例のプロジェクタ13によれば、三つの投影光学系30a,30b,30cおよび三つの投射部40a,40b,40cが本体筐体50に位置決めされているため、複数の投射部40a,40b,40cの各々から投影される複数の部分映像RPa,RPb,RPcを位置合わせするための負荷を軽減することができる。
また、三つの部分映像RPa,RPb,RPcを合成して一つの映像RPがスクリーン80に投影される。これによって、複数の投射部40a,40b,40cの各々から投影される複数の部分映像RPa,RPb,RPcを位置合わせするための負荷を軽減しながら、スクリーン80に投影される映像RPの更なる大型化を図ることができる。
B.その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、投射部および投影光学系の数は、二つや三つに限るものではなく、四つ以上であっても良い。また、三つ以上の投影光学系を備えるプロジェクタにおける光源部は、三つ以上の投影光学系の各々に対応する複数の光源部であっても良いし、三つ以上の投影光学系の各々に光を分配して供給する光源部であっても良い。
また、投射部を本体筐体50に配置する平面は、上面51に限るものではなく、プロジェクタの設置形態,プロジェクタの外観形状,プロジェクタとスクリーンとの相対位置などの実施態様に応じて、底面52,前面53,背面54,左側面55,右側面56のいずれかに配置しても良いし、二つ以上の平面に亘って配置しても良い。また、本実施例では、投射部および投影光学系を略一直線上に配置したが、他の実施形態において、縦列と横列とが交わる格子状に配置しても良い。
また、投射部は、複数のレンズが配列された投射レンズユニットに限るものではなく、非球面レンズ,拡大レンズ,拡散ガラス,非球面ミラー,反射ミラーの少なくとも一つを用いて、投影光学系によって生成された投影光をスクリーン80へ反射させる光学系であっても良い。
また、図1および図5では、プロジェクタ10,13を台や床に載置した状態で映像RPを投影する様子を示したが、プロジェクタ10,13を天井から吊るした状態で映像RPを投影しても良いし、プロジェクタ10,13を壁に設置した状態で映像RPを投影しても良い。
<第2の実施形態>
A.実施例B1:
A1.プロジェクタの構成:
図6は、プロジェクタ210の外観構成を主に示す説明図である。プロジェクタ210は、映像RPをスクリーン280に投影する。スクリーン280は、映像RPが表示される平面であり、映写幕であっても良いし、壁面であっても良い。本実施例では、プロジェクタ210によって投影される映像RPは、二つの部分映像RPa,RPbを繋ぎ合わせた映像である。本実施例では、部分映像RPaと部分映像RPbとの繋ぎ目には、二つの部分映像RPa,RPbが互いに重なり合った重複領域RPwが形成されている。
プロジェクタ210は、光を放射する光源部220a,220bと、映像RPを表現する投影光を生成する投影光学系230a,230bと、映像RPを表現する投影光をスクリーン280に投射する投射部240a,240bとを備える。映像RPにおける部分映像RPaは、光源部220a、投影光学系230a、投射部240aを用いて投影される。すなわち、光源部220aから放射された光は、投影光学系230aにおいて部分映像RPaを表現する投影光に変調された後、投射部240aからスクリーン280に投射される。映像RPにおける部分映像RPbは、光源部220b、投影光学系230b、投射部240bを用いて投影される。すなわち、光源部220bから放射された光は、投影光学系230bにおいて部分映像RPbを表現する投影光に変調された後、投射部240bからスクリーン280に投射される。光源部220a,220b、投影光学系230a,230b、投射部240a,240bの詳細については後述する。
プロジェクタ210は、光源部220a,220b、投影光学系230a,230b、投射部240a,240bを収容する本体筐体250を備える。本実施例では、本体筐体250は六面体であり、この六面体を構成する外表面には、上面251と、底面252と、前面253と、背面254と、左側面255と、右側面256とが含まれる。本体筐体250の上面251は、本体筐体250における上方に位置する上端部であり、本体筐体250の底面252は、上面251に対向する面である底端部である。本体筐体250の前面253は、本体筐体250においてスクリーン280に向かい合う前端部であり、本体筐体250の背面254は、前面253に対向する面であって、本体筐体250においてスクリーン280に背を向ける後端部でもある。本体筐体250の左側面255は、スクリーン280に向かって左側に位置する側端部であり、本体筐体250の右側面256は、スクリーン280に向かって右側に位置する側端部である。
本実施例では、本体筐体250の上面251、底面252、前面253、背面254は、左側面255から右側面256に向かう長辺を有する長方形である。本実施例では、本体筐体250の左側面255から右側面256に向かって、投射部240b、投影光学系230b、光源部220b、光源部220a、投影光学系230a、投射部240aの順に略一直線上に並ぶ。
本体筐体250には、投射部240a,240bからの投影光がスクリーン280へと到達するように投射部240a,240bを本体筐体250の外部に開放する開口249a,249bが設けられている。本実施例では、本体筐体250は、投射部240a,240bの全体を収容するが、他の実施形態において、投射部240a,240bの一部分が開口249a,249bから突出した状態で収容しても良い。本実施例では、開口249a,249bは、共に本体筐体250の上面251に設けられ、これに合わせて、投射部240a,240bは、本体筐体250における同一の平面である上面251に設けられている。
図7は、本体筐体250が伸張したプロジェクタ210の外観構成を主に示す説明図である。本体筐体250は、第1筐体250aと、第2筐体250bと、第3筐体250cとを備える。第1筐体250aは、投射部240aを収容する部位を構成し、第2筐体250bは、投射部240bを収容する部位を構成する。第3筐体250cは、第1筐体250aと第2筐体250bとの間に位置し、第1筐体250aと第2筐体250bとを結ぶ方向に、第1筐体250aおよび第2筐体250bの各々とスライド可能に連結されている。つまり、第1筐体250aおよび第2筐体250bと、第3筐体250cとの連結構造は、投射部240aと投射部240bとを結ぶ方向に本体筐体250を伸縮させる伸縮部を構成する。
本実施例では、投射部240aは第1筐体250aに固定され、投射部240bは第2筐体250bに固定され、光源部220a,220bおよび投影光学系230a,230bは第3筐体250cに固定され、第1筐体250aおよび第2筐体250bのスライド移動に伴って、投射部240aと投影光学系230aとの間、および投射部240bと投影光学系230bとの間が伸縮する。他の実施形態において、光源部220a、投影光学系230a、投射部240aは、第1筐体250aに固定され、光源部220b、投影光学系230b、投射部240bは、第2筐体250bに固定され、第1筐体250aおよび第2筐体250bのスライド移動に伴って、第1筐体250aおよび第2筐体250bの各々に固定された部位が移動するとしても良い。
本実施例では、図6に示すように収縮した本体筐体250を長手方向の中央で切断した二つの直方体のうち、第1筐体250aは、右側面256を有する四角筒であり、第2筐体250bは、左側面255を有する四角筒である。本実施例では、第3筐体250cは、第1筐体250aおよび第2筐体250bよりも一回り小さな外形を有する四角筒である。本実施例では、図6に示すように本体筐体250が収縮した状態では、第3筐体250cは、第1筐体250aおよび第2筐体250bに入り込み、図7に示すように本体筐体250が伸張した状態では、第3筐体250cは、第1筐体250aおよび第2筐体250bから露出する。他の実施形態において、第3筐体250cを、第1筐体250aおよび第2筐体250bよりも一回り大きな外形を有する四角筒とし、本体筐体250の伸張および収縮を通じて外部に露出させた連結構造としても良い。
図8は、本体筐体250における伸縮部の詳細を示す説明図である。図8の上段には、収縮した状態の本体筐体250を示し、図8の下段には、伸張した状態の本体筐体250を示す。第1筐体250aは、凸部390aを備え、第2筐体250bは、凸部390bを備える。第3筐体250cは、第1凹部391および第2凹部392を備える。第1筐体250aの凸部390aおよび第2筐体250bの凸部390bは、第3筐体250cに突き当たった状態で接する。第3筐体250cの第1凹部391は、第1筐体250aの凸部390aおよび第2筐体250bの凸部390bと嵌り合うことによって、第1筐体250aおよび第2筐体250bを収縮した位置に位置決めする。第3筐体250cの第2凹部392は、第1筐体250aの凸部390aおよび第2筐体250bの凸部390bと嵌り合うことによって、第1筐体250aおよび第2筐体250bを伸張した位置に位置決めする。つまり、凸部390a,390b、第1凹部391、第2凹部392は、本体筐体250を伸縮させた状態を保持する保持部を構成する。
本実施例では、第1筐体250aは、第1凹部391と第2凹部392との間隔で規定された距離SRaで第3筐体250cに対してスライド移動し、第2筐体250bは、第1凹部391と第2凹部392との間隔で規定された距離SRbで第3筐体250cに対してスライド移動する。したがって、本実施例では、第1筐体250aおよび第2筐体250bが収縮位置にある第1状態(伸縮距離=0)、第1筐体250aのみが伸張位置にある第2状態(伸縮距離=SRa)、第2筐体250bのみが伸張位置にある第3状態(伸縮距離=SRb)、第1筐体250aおよび第2筐体250bが伸張位置にある第4状態(伸縮距離=SRa+SRb)が存在し、合計4段階の伸縮距離で本体筐体250を伸縮させることができる。
図8に示すように、プロジェクタ210は、本体筐体250を伸縮させた伸縮距離を検知する伸縮検知部370a,370bを備える。本実施例では、伸縮検知部370aは、第3筐体250cにおける第1筐体250aと連結する側に設けられた押圧スイッチであり、伸縮検知部370bは、第3筐体250cにおける第2筐体250bと連結する側に設けられた押圧スイッチである。本実施例では、第1筐体250aには、第3筐体250cの伸縮検知部370aに対応する位置に押圧部393aが設けられ、第1筐体250aが収縮位置にある状態で、押圧部393aは、伸縮検知部370aを押圧し、第1筐体250aが伸張位置にある状態で、押圧部393aは、伸縮検知部370aから離間する。同様に、第2筐体250bには、第3筐体250cの伸縮検知部370bに対応する位置に押圧部393bが設けられ、第2筐体250bが収縮位置にある状態で、押圧部393bは、伸縮検知部370bを押圧し、第2筐体250bが伸張位置にある状態で、押圧部393bは、伸縮検知部370bから離間する。これによって、伸縮検知部370a,370bにおけるスイッチのオンおよびオフの組み合わせに基づいて、本体筐体250の伸縮距離を検知することができる。
図9は、プロジェクタ210の詳細構成を主に示す説明図である。プロジェクタ210の光源部220aは、光を放射する光源221を備える。本実施例では、光源221は、超高圧水銀灯(UHEランプ)であるが、他の実施形態において、個体光源(例えば、発光ダイオード(LED)、レーザ光源)であっても良い。本実施例では、光源部220bの構成は、光源部220aと同様である。
プロジェクタ210の投影光学系230aは、本実施例では、色分離合成光学系であり、光源221で放射された光を赤色光,緑色光,青色光に分離して各々を変調させた後、これらの光を再び一つの光に合成することによって投影光を生成する。投影光学系230aは、インテグレータレンズ231,232と、偏光変換素子233と、ダイクロイックミラー234,235と、空間光変調器238r,238g,238bと、ダイクロイックプリズム239とを備える。本実施例では、空間光変調器の数は三つであるが、他の実施形態において、三つ以下であっても良いし、三つ以上であっても良い。本実施例では、空間光変調器は、透過光を変調させる透過型液晶パネルであるが、他の実施形態において、反射光を変調させる反射型液晶パネルを用いても良いし、デジタル・マイクロ・ミラーデバイス(Digital Micromirror Device、DMD(登録商標))を始めとするマイクロミラー型光変調装置を用いても良い。本実施例では、投影光学系230bの構成は、投影光学系230aと同様である。
プロジェクタ210の投射部240aは、フロントレンズ241と、ズームレンズ242と、マスタレンズ243と、フォーカスレンズ244と、平行ガラス245とを備え、これらのレンズは、この順に配列され投射レンズユニットを構成する。本実施例では、ズームレンズ242およびフォーカスレンズ244は、投射部240aの光軸に沿って前後に移動する。本実施例では、投射部240aは、更に、投影光学系230aからの投影光を平行ガラス245へと入射させる反射ミラー248を備える。
プロジェクタ210は、更に、主制御部300と、ユーザインタフェース330と、映像入力部340と、空間光変調制御部350a,350bと、レンズ駆動部360a,360bと、撮像センサ382とを備える。
プロジェクタ210のユーザインタフェース330は、プロジェクタ210のユーザからの指示入力を受け付ける。本実施例では、ユーザインタフェース330は、ユーザからの押圧入力を受け付ける複数のボタンに加え、リモートコントローラからの赤外線入力を受け付ける赤外線インタフェースを備える。
プロジェクタ210の映像入力部340は、パーソナルコンピュータ,デジタルビデオカメラなどの外部装置に接続され、スクリーン280に投影される映像RPを表現する映像データの入力を受け付ける。
プロジェクタ210の空間光変調制御部350a,350bは、映像入力部340で受け付けられた映像データに基づいて、投影光学系230a,230bの空間光変調器238r,238g,238bを制御する。本実施例では、空間光変調器238r,238g,238bは、液晶パネルであり、空間光変調制御部350a,350bは、液晶パネル駆動装置である。
プロジェクタ210のレンズ駆動部360a,360bは、投射部240a,240bのズームレンズ242およびフォーカスレンズ244を駆動する。
プロジェクタ210の撮像センサ382は、スクリーン280を撮像するイメージセンサである。本実施例では、撮像センサ382は、固体撮像素子の一つであるCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)であるが、CMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)であっても良い。
図10は、主制御部300の詳細構成を示す説明図である。プロジェクタ210の主制御部300は、プロジェクタ210の各部を制御する。主制御部300は、映像投影部311と、映像調整部312とを備える。
主制御部300の映像投影部311は、映像入力部340から入力された映像データに基づく映像をスクリーン280に投影する映像投影処理を実行する。映像投影処理は、映像入力部340から入力された映像データに基づき、部分映像RPa,RPbを表現する二つの映像データを生成する処理である。部分映像RPaを表現する映像データは、主制御部300から空間光変調制御部350aに出力され、部分映像RPbを表現する映像データは、主制御部300から空間光変調制御部350bに出力される。これによって、部分映像RPaを表現する投影光が、投影光学系230aで生成されて投射部240aからスクリーン280に投影されると共に、部分映像RPbを表現する投影光が、投影光学系230aで生成されて投射部240aからスクリーン280に投影される。部分映像RPa,RPbにおける重複領域RPwに対応する部分は、櫛歯状やモザイク状に成形されることによって、部分映像RPaと部分映像RPbとの繋ぎ目が立たないように相互に補完し合って一つの映像が構成される。
主制御部300の映像調整部312は、拡縮調整部313と、光軸調整部314と、焦点調整部315と、台形歪調整部316と、ムラ調整部317とを備え、スクリーン280に投影される映像を調整する映像調整処理を実行する。
映像調整部312の拡縮調整部313は、伸縮検知部370a,370bによって検知された本体筐体250の伸縮距離に応じて、スクリーン280に投影される映像を拡縮する拡縮調整処理を行う。本実施例では、拡縮調整処理は、伸縮検知部370a,370bによって検知された本体筐体250の伸縮距離に応じてレンズ駆動部360a,360bを制御することによって、スクリーン280に投影される部分映像RPa,RPbの大きさを調整する処理である。
映像調整部312の光軸調整部314は、伸縮検知部370a,370bによって検知された本体筐体250の伸縮距離に応じて、投射部240a,240bから投射される投影光の光軸を移動させる光軸調整処理を行う。本実施例では、光軸調整処理は、伸縮検知部370a,370bによって検知された本体筐体250の伸縮距離に応じてレンズ駆動部360a,360bを制御することによって、投射部240a,240bの光軸を移動させる処理である。
映像調整部312の焦点調整部315は、伸縮検知部370a,370bによって検知された本体筐体250の伸縮距離に応じて、投射部240a,240bから投射される投影光の焦点を移動させる焦点調整処理を行う。本実施例では、焦点調整処理は、伸縮検知部370a,370bによって検知された本体筐体250の伸縮距離に応じてレンズ駆動部360a,360bを制御することによって、投射部240a,240bの焦点を移動させる処理である。
映像調整部312の台形歪調整部316は、伸縮検知部370a,370bによって検知された本体筐体250の伸縮距離に応じて、スクリーン280に投影される映像の台形歪を補正する台形歪調整処理を行う。本実施例では、台形歪調整処理は、プロジェクタ210に対するスクリーン280の傾きによって生じる部分映像RPa,RPbの歪が少なくなるように、伸縮検知部370a,370bによって検知された本体筐体250の伸縮距離に応じて、主制御部300から空間光変調制御部350a,350bに出力される映像データをキーストン補正する処理である。
映像調整部312のムラ調整部317は、部分映像RPaと部分映像RPbとの間の色ムラや輝度ムラを抑制することによって、映像RPの表示領域全体に亘って均一な色再現性を得るムラ調整処理を行う。本実施例では、ムラ調整処理は、撮像センサ382によって撮影された撮像画像に基づいて、主制御部300から空間光変調制御部350a,350bに出力される映像データを補正する処理である。
本実施例では、主制御部300は、セントラルプロセッシングユニット(Central Processing Unit、以下、CPUという)310と、メモリ320と、インタフェース303とを備える。主制御部300のCPU310は、メモリ320に記憶されたプログラムに基づいて種々の処理を実行する。主制御部300のメモリ320は、CPU310で取り扱われるデータやプログラムを記憶する。主制御部300のインタフェース303は、CPU310とプロジェクタ210の各部との間の信号の入出力をやり取りする。本実施例では、映像投影部311および映像調整部312の各機能は、CPU310がソフトウェアに基づいて動作することによって実現されるが、他の実施形態として、主制御部300の電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
図11は、プロジェクタ210を本体筐体250の上面251から見た構成を主に示す説明図である。投射部240aから投射される投影光の光軸APaは、本体筐体250の上面251から見た場合、投射部240aに隣接する投射部240bが位置する方向とは反対方向に角度θaで傾向する。投射部240bから投射される投影光の光軸APbは、本体筐体250の上面251から見た場合、投射部240bに隣接する投射部240aが位置する方向とは反対方向に角度θbで傾向する。したがって、本実施例では、光軸APa,APbは、互いに相反する方向に傾向する。
A2.効果:
以上説明したプロジェクタ210によれば、複数の投射部240a,240bを本体筐体250に位置決めした上で、本体筐体250における第1筐体250aおよび第2筐体250bと第3筐体250cとの連結構造によって、複数の投射部240a,240bにおける間隔を伸縮させることができる。その結果、複数の投射部240a,240bの各々から投射される複数の部分映像RPa,RPbを位置合わせするための負荷を軽減しながら、スクリーン280に投影される映像の大型化を図ることができる。
また、凸部390a,390b、第1凹部391、第2凹部392は、本体筐体250を伸縮させた状態を保持する保持部を構成する。これによって、複数の投射部240a,240bにおける間隔が伸縮された状態で保持されるため、複数の投射部240a,240bの各々から投射される複数の部分映像RPa,RPbを位置合わせするための負荷を更に軽減することができる。
また、主制御部300の映像調整部312は、伸縮検知部370a,370bによって検知された伸張距離に応じて、スクリーン280に投影される映像RPを調整する。これによって、スクリーン280に投影される映像RPが複数の投射部240a,240bにおける間隔に応じて調整されるため、複数の投射部240a,240bの各々から投射される複数の部分映像RPa,RPbを位置合わせするための負荷を更に軽減することができる。
また、複数の部分映像RPa,RPbを合成して一つの映像RPがスクリーン280に投影される。これによって、複数の投射部240a,240bの各々から投影される複数の部分映像RPa,RPbを位置合わせするための負荷を軽減しながら、スクリーン280に投影される映像RPの大型化を図ることができる。
また、複数の投射部240a,240bは、本体筐体250における同一の平面である上面251に設けられている。これによって、複数の投射部240a,240bが複数の平面に亘って設けられた場合よりも、複数の部分映像RPa,RPbを位置合わせするための負荷を軽減することができる。
また、複数の投影光学系230a,230bおよび複数の投射部240a,240bは、略一直線上に並ぶ。これによって、複数の投影光学系230a,230bおよび複数の投射部240a,240bを本体筐体250の内部に効率良く収容することができる。
また、投射部240aの光軸APaは、投射部240bが位置する方向とは反対側に角度θaで傾向すると共に、投射部240bの光軸APbは、投射部240aが位置する方向とは反対側に角度θbで傾向する。これによって、投影光をより広範囲に投射して、スクリーン280に投影される映像RPの大型化を更に図ることができる。
B.その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。例えば、投射部および投影光学系の数は、二つに限るものではなく、三つ以上であっても良く、これらの投射部の各間に本体筐体250を伸張させる伸張部を設けても良い。
また、本実施例では、本体筐体250における第1筐体250aおよび第2筐体250bと第3筐体250cとの連結構造によって伸縮部を構成したが、他の実施形態において、山折りと谷折りとの繰り返し構造(蛇腹構造、アコーディオン構造)、スライドレール、パンタグラフなどの伸縮構造で伸縮部を構成しても良い。
また、本実施例では、第1凹部391で収縮状態を保持し、第2凹部392で伸張状態を保持する二段階で本体筐体250を伸縮させるが、他の実施形態において、三段階以上の位置で本体筐体250を伸縮させても良い。また、本実施例では、第1筐体250a,250bに凸部390a,390bを設け、第3筐体250cに第1凹部391および第2凹部392を設けるとしたが、他の実施形態において、第1筐体250a,250bの凸部390a,390bを凹部に置き換え、第3筐体250cの第1凹部391および第2凹部392を凸部に置き換えても良い。
また、本実施例では、伸縮検知部370a,370bを押圧スイッチで構成したが、他の実施形態において、磁気や光を用いた変位センサや位置センサで本体筐体250の伸縮距離を検知しても良い。
また、本実施例では、本体筐体250を伸縮させる伸縮部は、ユーザが手動で本体筐体250の伸縮を行う構造であるが、他の実施形態において、主制御部300の指示に基づいて電動モータで本体筐体250の伸縮を行う構造としても良い。
また、本実施例では、二つの投影光学系230a,230bの各々に対応して二つの光源部220a,220bを設けたが、他の実施形態において、投影光学系230aと投影光学系230bとの両方に共通して光を供給する光源部を設けても良い。これによって、光源の個体差によって複数の投影光学系230a,230bの各々に供給される光が不均一になることを回避することができる。その結果、複数の投射部240a,240bの各々から投影される複数の部分映像RPa,RPb間の色ムラや輝度ムラを抑制することができる。
また、投射部を本体筐体250に配置する平面は、上面251に限るものではなく、プロジェクタの設置形態,プロジェクタの外観形状,プロジェクタとスクリーンとの相対位置などの実施態様に応じて、底面252,前面253,背面254,左側面255,右側面256のいずれかに配置しても良いし、二つ以上の平面に亘って配置しても良い。また、本実施例では、投射部および投影光学系を略一直線上に配置したが、他の実施形態において、縦列と横列とが交わる格子状に配置しても良い。
また、投射部は、複数のレンズが配列された投射レンズユニットに限るものではなく、非球面レンズ,拡大レンズ,拡散ガラス,非球面ミラー,反射ミラーの少なくとも一つを用いて、投影光学系によって生成された投影光をスクリーン280へ反射させる光学系であっても良い。
また、図6および図7では、プロジェクタ210を台や床に載置した状態で映像RPを投影する様子を示したが、プロジェクタ210を天井から吊るした状態で映像RPを投影しても良いし、プロジェクタ210を壁に設置した状態で映像RPを投影しても良い。
<第3の実施形態>
A.実施例C1:
A1.装置構成:
図12は、本発明の一実施例としての画像投写システムの概略構成を示す説明図である。この画像投写システム500は、スクリーン490に画像や映像を投写すると共に、スクリーン490を利用して音声を出力する。本実施例では、スクリーン490は、本体筐体415内部から引き出され、展開されて用いられる。図12の例では、画像投写システム500によって投写される映像RPは、2つの部分映像RPa,RPbを繋ぎ合わせた映像である。部分映像RPaと部分映像RPbとの繋ぎ目には、2つの部分映像RPa,RPbが互いに重なり合った重複領域RPwが形成されている。
画像投写システム500は、本体筐体415と、投写部410と、スクリーン490と、スクリーン巻取り部480と、スピーカ用振動素子駆動部450と、外部インタフェース部470とを備えている。本体筐体415は、6面体形状を有しており、前面W16に3つの開口416x,416y,416zを有している。
投写部410は、本体筐体415内に配置されたプロジェクタであり、2つの投射機構を合わせた構造を有している。具体的には、投写部410は、2つの光源部(第1光源部420a及び第2光源部420b)と、2つの投影光学系(第1投影光学系430a及び第2投影光学系430b)と、2つの投写光学系(第1投射光学系440a及び第2投射光学系440b)と、制御ユニット460とを備えている。なお、投写部410の詳細構成は後述する。このような構造によって投写部410は、2つの開口416x,416yから画像光を射出する。図12の例では、第1投射光学系440aは、開口416xから画像光を射出し、スクリーン490上に部分映像RPaを投写している。同様に、第2投射光学系440bは、開口416yから画像光を射出し、スクリーン490上に部分映像RPbを投写している。
スクリーン490は、巻き取り可能なシート状の部材で形成されている。具体的には、スクリーン490は2枚のシートを重ね合わせた構造を有しており、これら2枚のシートのうち、展開により画像(映像)が投写される被投写領域を形成するシートは、表面がホワイトマットに処理された拡散型のスクリーンとして構成されている。スクリーン490の一端はスクリーン巻取り部480に接続されており、他端は円柱状の支持部材492に接続されている。スクリーン490は、本体筐体415内に巻き取って収容され得る。このとき、支持部材492は開口416zの位置にある。ユーザは、画像(映像)を投写しようとする場合、支持部材492を+Z方向に引っ張ることで、開口416zからスクリーン490を引き出すことができる。そして、スクリーン巻取り部480は、スクリーン490が最大に引き出された場合に、展開された状態を維持する。
スクリーン490を構成する2枚のシートの間には、複数のスピーカ用の振動素子495が所定の間隔で配置されている。図12の例では、6個の振動素子495からなる列が、スクリーン490の中央及び両端に合計3つ形成されている。各列において、振動素子495は、Z方向に沿って所定の間隔で並んで配置されている。各振動素子495は、スクリーン490と接着されており、スクリーン490における配置位置は固定されている。振動素子495は、励振板と、振動子と、振動子を囲むボイスコイルと(いずれも図示省略)を備えており、入力電気信号に基づいて振動子を振動させ、この振動を励振板を介してスクリーン490に伝達する。スクリーン490は、励振板(図示省略)から伝達される振動に従って振動して音声を出力する。
スクリーン巻取り部480は、図示しないトーションスプリングを備えており、展開された状態のスクリーン490を巻き取ることができる。具体的には、スクリーン490が最大に引き出された状態において、ユーザがさらに+Z方向に支持部材492を引っ張ると、スクリーン巻取り部480は、トーションスプリング(図示省略)の付勢力を利用して、スクリーン490を本体筐体415内に巻き取る。なお、このようなスクリーン490の巻き取り及び展開のための具体的な構成として、公知の構成(例えば、特開平9−279967号公報記載の構成)を採用することができる。
スピーカ用振動素子駆動部450は、各振動素子495と接続されており、各振動素子495に音声信号を送信する。外部インタフェース部470は、本体筐体415の側面417に設けられており、音声や映像を入力するためのインタフェースや、ユーザ操作のためのボタン群を備える。
図13は、図12におけるA−A断面を示す説明図である。第1投射光学系440aは、開口416xから画像光を右下方に向けて射出している。この画像光の射出方向は、スクリーン490が最も展開された状態において、投写される画像(映像)がスクリーン490からはみ出ないように、予め設定されている。
スクリーン巻取り部480は、円筒形をしており、図12の例では、スクリーン490の一部が巻き取られている。スピーカ用振動素子駆動部450とスクリーン巻取り部480とは電気的に接続されている。また、スクリーン巻取り部480と各振動素子495とは電気的に接続されている。したがって、スピーカ用振動素子駆動部450は、スクリーン巻取り部480を介して、各振動素子495と電気的に接続されている。
図14は、画像投写システム500の詳細構成を示す説明図である。画像投写システム500は、上述した本体筐体415と、投写部410(制御ユニット460と、2つの光源部420a,420bと、2つの投影光学系430a,430bと、2つの投射光学系440a,440b)と、スクリーン490と、スクリーン巻取り部480と、スピーカ用振動素子駆動部450と、外部インタフェース部470とに加えて、制御ユニット460を備えている。
制御ユニット460は、入力インタフェース部465と、CPU461と、ROM466と、RAM467とを備えている。入力インタフェース部465は、入力される音声信号や映像信号をCPU461にて処理可能な形式に変換する。ROM466には、投写制御用プログラムが記憶されており、CPU461は、この投写制御用プログラムを実行することにより、主制御部462と、2つの液晶パネル駆動部(第1液晶パネル駆動部463a及び第2液晶パネル駆動部463b)と、スピーカ用振動素子制御部464として機能する。主制御部462は、画像投写システム500の全体的な制御を実行する。2つの液晶パネル駆動部463a,463bは、それぞれ後述する液晶パネルを駆動する。スピーカ用振動素子制御部464は、スピーカ用振動素子駆動部450を制御する。具体的には、スピーカ用振動素子制御部464は、各振動素子495に対してどのような音声信号を与えるかを、スピーカ用振動素子駆動部450に対して指示する。スピーカ用振動素子駆動部450は、スピーカ用振動素子制御部464から送信される音声信号を増幅すると共に、スクリーン巻取り部480及び内部配線496を介して各振動素子495に対して音声信号を送信する。なお、スクリーン巻取り部480は、内部配線496を介して各振動素子495と接続されている。内部配線496は、スクリーン490を構成する2枚のシートの間に配置されている。
外部インタフェース部470は、ユーザインタフェース部471と、音声入力部472と、映像入力部473とを備えている。ユーザインタフェース部471は、操作ボタンや操作パネル(図示省略)を備え、メニュー画面の表示やユーザによる操作を可能としている。また、ユーザインタフェース部471は、図示しないリモートコントローラからの赤外線入力を受け付ける赤外線インタフェースを備える。音声入力部472は、音声入力用の端子(例えば、RCA端子や光デジタル端子)を備えている。映像入力部473は、映像入力用の端子(例えば、S端子やD端子)を備えている。ユーザインタフェース部471と、音声入力部472と、映像入力部473とは、いずれも入力インタフェース部465と接続されている。
第1光源部420aは、図示しない光源ランプやリフレクタを備えており、照明光を第1投影光学系430aに射出する。光源ランプとしては、例えば、超高圧水銀灯(UHEランプ)や、発光ダイオード(LED)を採用することができる。第1投影光学系430aは、第1液晶パネル432aを備えており、照明光を画像光に変調する。なお、液晶パネルに限らず任意の光変調素子を用いることができ、例えば、DMD(Digital Micromirror Device:登録商標)を用いることもできる。
第1投影光学系430aは、インテグレータレンズやダイクロイックミラーやダイクロイックプリズム(いずれも図示省略)を備えており、画像光を第1投射光学系440aに送る。第1投射光学系440aは、図示しない投写レンズを備え、画像光を予め定められた方向(図13参照)に射出する。第2光源部420bは、上述した第1光源部420aと同じ構成を有する。同様に、第2投影光学系430bは第1投影光学系430aと、第2投射光学系440bは第1投射光学系440aと、それぞれ同じ構成を有する。なお、第2投影光学系430bは、第2液晶パネル432bを備えている。
前述の投写部410は、請求項におけるプロジェクタに相当する。また、第1光源部420aと第1投影光学系430aと第1投射光学系440aとからなるセット、及び第2光源部420bと第2投影光学系430bと第2投射光学系440bとからなるセットは、それぞれ請求項における投射機構に相当する。また、スクリーン490において、支持部材492と接続する辺と、開口416zによって形成される辺とは、請求項における「シート状スクリーンの巻き取り及び展開によって長さの変わらない対向する2つの辺」に相当する。
A2.映像投写動作:
映像入力部473(図14)に接続された機器(例えば、DVDプレーヤやパーソナルコンピュータ等)から映像信号が入力されると、入力インタフェース部465は、入力される映像信号をA/D(アナログ/デジタル)変換すると共に所定フォーマットの画像データに変換し、RAM467に格納する。
主制御部462は、RAM467に格納されている画像データに基づき部分画像を生成し、部分画像の画像データを2つの液晶パネル駆動部463a,463bに送信する。具体的には、主制御部462は、部分映像RPa(図12)の画像データを第1液晶パネル駆動部463aに送信し、部分映像RPbの画像データを第2液晶パネル駆動部463bに送信する。部分映像RPa,RPbの生成は、例えば、RAM467内の画像データのうち所定範囲の画素のデータを用いて実行することができる。なお、主制御部462は、各部分画像RPa,RPbの画像データを生成する際に、重複領域RPwについては、例えば、櫛歯状やモザイク状の画像として生成する。このようにすることで、2つの部分画像RPa,RPbの繋ぎ目が目立たないように相互に補完し合って1つの映像を構成することができる。また、主制御部462は、画像の形状を変形させて、いわゆるキーストーン補正を行う。第1液晶パネル駆動部463aは、受信した部分画像の画像データに基づき、第1液晶パネル432aを駆動する。同様に、第2液晶パネル駆動部463bは、受信した部分画像の画像データに基づき、第2液晶パネル432bを駆動する。
第1液晶パネル432aは、第1液晶パネル駆動部463aから受信する信号に基づいて、第1光源部420aから射出される照明光を変調して画像光を生成する。そして、上述したように、第1投射光学系440aは画像光を射出し、部分画像RPa(図12)がスクリーン490上に映し出される。同様に、第2液晶パネル432bは、第2液晶パネル駆動部463bから受信する信号に基づいて、第2光源部420bから射出される照明光を変調して画像光を生成する。そして、第2投射光学系440bは画像光を射出し、部分映像RPbがスクリーン490上に映し出される。なお、2つの投射光学系440a,440bでは、最大に展開されたスクリーン490において、映像RPが所定の大きさで映し出されるように予めズーム調整されており、また、予めフォーカス調整がされている。
A3.音声出力動作:
音声入力部472(図14)に接続された機器から音声信号が入力されると、入力インタフェース部465は、入力される音声信号をA/D(アナログ/デジタル)変換する。スピーカ用振動素子制御部464は、デジタル変換後の音声データに基づき、各振動素子495に与える音声信号を生成する。スピーカ用振動素子駆動部450は、スピーカ用振動素子制御部464が生成した音声信号に基づき、各振動素子495に対して駆動用の電気信号を送信する。振動素子495は、受信した駆動用信号に基づきスクリーン490を振動させる。このようにして、スクリーン490に映し出された映像に合わせて、スクリーン490全体から音声が出力される。
A4.設置例:
図15A、図15B、図15C、図15Dは、画像投写システム500の配置例を示す説明図であり、各図は、4つの配置例(配置例1〜配置例4)をそれぞれ示している。配置例1では、本体筐体415は、長手方向が鉛直方向と平行となるように壁面に設置されている。壁面への設置は、例えば、支持用金具(図示省略)を予め壁面に設置しておき、画像(映像)を投写しようとする際に、この支持用金具に本体筐体415を取り付けることによって実現可能である。配置例1では、ユーザは、スクリーン490を横(右方向)に引き出して展開することができる。なお、スクリーン490は、壁面に設けられたフック(図示省略)に支持部材492を取り付けることによって展開した状態を維持することができる。
配置例2では、本体筐体415は、長手方向が水平方向と平行となるように壁面に配置されている。配置例2では、ユーザは、スクリーン490を下方向にスライドして展開することができる。配置例2における本体筐体415の設置方法は、前述の配置例1と同様とすることができる。配置例3では、本体筐体415は、床や机上に設置されている。配置例3では、ユーザは、スクリーン490を上方に引き出して展開することができる。なお、スクリーン490の展開状態を維持する方法は、前述の配置例1と同様とすることができる。
配置例4では、本体筐体415は、机499の天板上に設置されている。配置例4では、ユーザは、スクリーン490を机499の天板と平行に引き出すことができる。なお、前述の配置例1,3とは異なり、支持部材492をフック(図示省略)に取り付けなくとも、スクリーン490の展開状態を維持することができる。配置例4では、ユーザは、持ち運んだ画像投写システム500(本体筐体415)を机上においてスクリーン490を引き出すことで、簡単に画像を投写できる。なお、この配置例4では、映像を視聴する者は、机の周りに立ってスクリーン490を見下ろすようにして映像を視聴することができる。
以上説明したように、実施例C1の画像投写システム500では、本体筐体415内に投写部(プロジェクタ)を配置すると共に、スクリーン490を巻き取って本体筐体415内に収容することができるので、ユーザは、投写部(プロジェクタ)とスクリーンとを容易に携帯することができる。また、各投射光学系440a,440bでは、スクリーン490が最大に展開された場合に好適な状態で映像RPが映し出されるように、予めズーム調整及びフォーカス調整がされているので、ユーザは、投写のための調整を行わなくて済む。したがって、ユーザは、画像投写システム500(本体筐体415)を様々な位置に配置した場合であっても、スクリーン490を引き出すだけで簡単にプロジェクタとスクリーンとの位置関係を好適な状態とすることができる。
また、画像投写システム500では、スクリーン490がスピーカとして機能するので、画像投写システム500とは別にスピーカ装置を用意する構成に比べて、音声再生のための環境を簡単に構築することができる。また、スクリーン490をスピーカとして機能させるので、音響面積を大きく確保することができ、大音量の音声出力が可能となる。また、振動素子495をスクリーン490内部に配置しているので、振動素子495をスクリーン490の表面や裏面に配置する構成に比べてスクリーン490を巻き取り易くすることができる。また、画像投写システム500では、投射機構(2つの光源部420a,420bと、2つの投影光学系430a,430bと、2つの投射光学系440a,440b)は一直線上に並んで配置されているので、投射機構を本体筐体415内部に効率よく収容することができる。また、投射機構を一直線上に並んで配置することによって2つの画像光の間隔を長く確保することができるので、本体筐体415とスクリーン490との間の投写距離が短くても、映像RPを大きく投写することができる。また、2つの投射光学系440a,440bは、互いに同じ前面W16から画像光を投写するので、互いに異なる面から画像光を射出する構成に比べて、部分映像を位置合わせするためのユーザの負荷を軽減することができる。
B.実施例C2:
図16は、実施例C2における画像投写システムの概略構成を示す説明図である。実施例C2における画像投写システム500aは、スクリーン490の両端に投写部(プロジェクタ)を備えている点と、映像を4分割して投写する点とが画像投写システム500(図12)と異なり、他の構成は実施例C1と同じである。
具体的には、第2の投写部410aを収容する第2の本体筐体415bが、スクリーン490を挟んで本体筐体415(以下、本実施例において第1の本体筐体415と呼ぶ)と対向して配置されている。第2の投写部410aは、投写部410(以下、本実施例において第1の投写部410と呼ぶ)と同様な構成を有している。支持部材492は、第1の本体筐体415内に固定されており、ユーザは、第2の本体筐体415bを+Z方向に移動させることで、スクリーン490を展開することができる。なお、以下において、第1の本体筐体415及び第1の本体筐体415に収容される各機能部を第1の投写ユニット550aと呼び、第2の本体筐体415b及び第2の本体筐体415bに収容される各機能部を第2の投写ユニット550bと呼ぶ。
画像投写システム500aでは、スクリーン490に4つの部分映像を投写して、これらを繋ぎ合わせて1つの映像を投写する。図16の例では、画像投写システム500aは、4つの部分映像RP1〜PR4を繋ぎ合わせて映像RPを投写している。なお、部分映像が互いに重なり合った重複領域については、実施例C1と同様な処理が施されており、部分映像の繋ぎ目が目立たないように構成されている。
図17は、図16に示す第1の投写ユニット550aの詳細構成を示す説明図である。この第1の投写ユニット550aは、スクリーン490内部に信号線498が埋め込まれている点と、この信号線498がスクリーン巻取り部480を介してCPU461と接続されている点とにおいて、実施例C1の画像投写システム500(図14)と異なり、他の構成は画像投写システム500と同じである。信号線498は、第1の投写ユニット550aと第2の投写ユニット550bとの間における信号のやりとりを媒介する。
図18は、図16に示す第2の投写ユニット550bの詳細構成を示す説明図である。この第2の投写ユニット550bは、以下の7点において前述の第1の投写ユニット550a(図17)と異なり、他の構成は第1の投写ユニット550aと同じである。すなわち、外部インタフェース部470を備えていない点と、入力インタフェース部465を備えていない点と、スピーカ用振動素子駆動部450を備えていない点と、スピーカ用振動素子制御部464を備えていない点と、内部配線496を備えていない点と、前述のように支持部材492を備えている点と、主制御部462に代えて副制御部462aを備えている点とが相違点である。
第2の投写ユニット550bは、第1の投写ユニット550aにおける第1光源部420aに対応する第3光源部421aを備えている。同様に、第2の投写ユニット550bは、第1投影光学系430aに対応する第3投影光学系431aと、第1液晶パネル432aに対応する第3液晶パネル433aと、第1投射光学系440aに対応する第3投射光学系441aと、第2光源部420bに対応する第4光源部421bと、第2投影光学系430bに対応する第4投影光学系431bと、第2液晶パネル432bに対応する第4液晶パネル433bと、第2投射光学系440bに対応する第4投射光学系441bとを備えている。
第2の投写ユニット550bにおいて、制御ユニット485は、CPU486とROM468とRAM469とを備えている。CPU486は、ROM468に記憶されている投写制御用プログラムを実行することにより、副制御部462aと第3液晶パネル駆動部464aと第4液晶パネル駆動部464bとして機能する。CPU486には、前述の信号線498が支持部材492を介して接続されている。
副制御部462aは、第2の投写ユニット550bの全体的な制御を実行する。ただし、画像(映像)データの生成は第1の投写ユニット550aにおける主制御部462が行い、副制御部462aは、信号線498を介して主制御部462から画像(映像)データを受信して、2つの液晶パネル駆動部464a,464bに供給する。
以上説明した実施例C2の画像投写システム500aは、実施例C1における画像投写システム500と同様の効果を奏する。また、映像RPを4つに分割して、4つの投射機構を用いて投写するので、スクリーン490と各投射光学系440a,440b,441a,441bとの間の距離が短い場合であっても、映像RPを大きく映し出すことができる。
C.実施例C3:
図19は、実施例C3における画像投写システムの概略構成を示す説明図である。実施例C2における画像投写システム500bは、スピーカ用振動素子の設置位置において画像投写システム500(図12)と異なり、他の構成は実施例C1と同じである。
具体的には、画像投写システム500bは、スクリーン490a内部に振動素子495を備えていない。したがって、スクリーン490aは1枚のシートで形成されている。また、画像投写システム500bは、本体筐体415内部に、音響部497を備えている。音響部497は、スピーカコーンとスピーカ用振動素子とボイスコイルと(いずれも図示省略)を備えており、スピーカ用振動素子駆動部450からの入力電気信号に応じて音声を出力する。本体筐体415の前面W16には、前述の3つの開口416x,416y,416zに加えて、スピーカ用の開口416uが設けられている。
図20は、図19におけるB−B断面を示す説明図である。実施例C1と同様に、本実施例においても、スクリーン490aは、スピーカの一部として機能する。具体的には、音響部497は、音を右下方に向けて出力する。スクリーン490aは、音響部497から出力された音を反射させ、視聴者に向かって出力する。
以上説明した実施例C3の画像投写システム500bは、実施例C1の画像投写システム500と同様な効果を奏する。また、振動素子をスクリーン内に埋め込まないので、巻き取ったスクリーンの径を小さくすることができる。したがって、本体筐体415においてスクリーンを収容するスペースを小さくすることができ、画像投写システム500b全体を小型化することが可能となる。
D.実施例C4:
図21は、実施例C4における画像投写システムの概略構成を示す説明図である。実施例C4における画像投写システム500cは、本体筐体415を構成する面のうち、画像光が射出する面が上面である点において、画像投写システム500(図12)と異なり、他の構成は実施例C1と同じである。
具体的には、実施例C4の第1投射光学系440aは、実施例C1の画像投写システム500(図12)における第1投射光学系440aを、X軸を回転軸として90度回転させた構成となっている。同様に、実施例C4の第2投射光学系440bは、実施例C1の画像投写システム500(図12)における第2投射光学系440bを、X軸を回転軸として90度回転させた構成となっている。
本体筐体415の上面W18には、画像光を射出するための2つの開口418a,418bが設けられている。また、本体筐体415には、2つの投写用ミラー419a,419bが設けられている。投写用ミラー419aは、矩形形状を有しており、裏面はミラーとして形成されている。投写用ミラー419aの下辺は開口418aの一辺(X軸と平行な辺)と接しており、投写用ミラー419aは、この下辺を軸として回転自在に本体筐体415に取り付けられている。ユーザは、投写用ミラー419aを持ち上げることにより、裏面のミラーを用いて画像光を反射させることができる。また、ユーザは、投写用ミラー419aを押し下げて上面W18と平行とすることで、投写用ミラー419aを用いて開口418aを塞ぐことができる。なお、投写用ミラー419bは、投写用ミラー419aと同じ構成を有している。
図21の例では、第1投射光学系440aから上方に射出された画像光は、投写用ミラー419aで反射されてスクリーン490に向かう。この画像光によってスクリーン490上において部分映像RPbが映し出されている。同様に、第2投射光学系440bから上方に射出された画像光は投写用ミラー419bで反射されてスクリーン490に向かい、この画像光によって、スクリーン490上において部分画像RPaが映し出されている。
以上説明した実施例C4の画像投写システム500cは、実施例C1の画像投写システム500と同様な効果を奏する。また、2つの投射光学系440a,440bから射出された画像光を、2つの投写用ミラー419a,419bを用いて反射させてスクリーン490に向かわせている。したがって、画像光の投射距離(2つの投射光学系440a,440bからスクリーン490までの光学距離)を長くすることができ、より大きな画像(映像)をスクリーン490に映し出すことができる。
E.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
上述した実施例C1では、振動素子495の合計数は18であったが、任意の数とすることもできる。また、画像投写システム500が振動素子495を全く備えない構成とすることもできる。このような構成においても、スクリーン490を本体筐体415内部に巻き取って収容することができるので、ユーザは、投写部(プロジェクタ)とスクリーンとを容易に携帯することができる。また、ユーザは、画像(映像)を好適な状態(大きさや焦点)で投写するための調整を行わなくて済む。
E2.変形例2:
上述した実施例C1,C2,C4では、振動素子495は、スクリーン490の内部に配置されていたが、これに代えて、スクリーン490の表面や裏面に配置することもできる。また、振動素子495は、映像RPが写し出される領域に配置されていたが、これに代えて、他の領域に配置することもできる。例えば、スクリーン490において展開により露呈した領域のうち、映像RPが映し出されない余白領域に振動素子495を配置することもできる。また、スクリーン490において、本体筐体415内部において展開されている領域に、比較的大型の振動素子(スクリーン490全体を振動させるアクチュエータ)を配置することもできる。このような構成においても、スクリーン490全体をスピーカとして機能させることができる。すなわち、一般には、振動素子を用いたスピーカとして機能する任意のスクリーンを、本発明の画像投写システムに採用することができる。
E3.変形例3:
上述した各実施例において、投写部(プロジェクタ)の数は1つ(実施例C1,C3,C4)又は2つ(実施例C2)であったが、これらに限らず、投写部の数は任意とすることができる。すなわち、一般には、プロジェクタを任意の数だけ備える構成を、本発明の画像投写システムに採用することができる。なお、各投写部が備える投射機構の数も任意の数とすることができる。なお、投写部(プロジェクタ)の数が1つであり、かつ、投写機構が1つの場合には、画像を分割せずに投写する構成とすることができる。また、投写部が投射機構を複数備える場合において、画像を分割しないで投写することもできる。この場合、各投射機構から異なる画像の画像光を射出して、複数の画像(映像)を投写することができる。
また、実施例C2においては、第1の投写ユニット550aと第2の投写ユニット550bとは、それぞれ同じ数(1つ)の投写部(プロジェクタ)を備えていたが、これに代えて、互いに異なる数の投写部を備える構成とすることもできる。例えば、第1の投写ユニット550aにおいて投写部を1つとし、第2の投写ユニット550bにおいて投写部を2つとすることもできる。すなわち、一般には、複数の投写部(プロジェクタ)を備え、これら複数の投写部が、スクリーンのうち展開されている領域(被投写領域)において巻き取り又は展開によって長さが変わらない対向する2つの辺に分配して配置されている任意の構成を、本発明の画像投写システムに採用することができる。
また、各実施例において、2つの投射光学系440a,440b(441a,441b)は、互いに同じ面から画像光を射出していたが、これに代えて、互いに異なる面から画像光を射出することもできる。また、各実施例において、投写部410(410a)は、2つの光源部420a,420b(421a,421b)を備えていたが、これに代えて、1つの光源部を備える構成とすることもできる。この場合、1つの光源部が射出した照明光を、プリズムや光ファイバを用いて第1投影光学系430a及び第2投影光学系430bに分配することもできる。
E4.変形例4:
上述した各実施例では、投射機構(光源部,投影光学系,投射光学系)は一直線上に並んで配置されていたが、これに限らず、任意の配置形態とすることができる。例えば、投射機構を構成する各機能部を、縦列と横列とが交わる格子状に配置することもできる。
E5.変形例5:
上述した各実施例では、投射光学系440a,440b(441a,441b)では、最大に展開されたスクリーン490に映像RPが所定の大きさで映し出されるように、予めズーム調整及びフォーカス調整がされていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、スクリーン490のうち、展開により露呈した領域の大きさに応じて、投写する映像の大きさやアスペクト比や焦点位置を自動的に調整する構成とすることもできる。具体的には、スクリーン490を、任意の位置で展開した状態を維持するように構成する。また、スクリーン巻取り部480は、展開によって繰り出したスクリーン490の長さ(Z方向の長さ)を検知して主制御部462に通知するように構成する。主制御部462は、通知されたスクリーン490の繰り出し量に基づき、画像の大きさやアスペクト比を調整し、また、フォーカス調整を行うように構成する。ここで、スクリーン490の繰り出し量と画像の好適な大きさやアスペクト比との対応関係、及びスクリーン490の繰り出し量と好適なフォーカス調整量との関係は、予め実験によって求めてテーブルとしてROM466に記憶させておく。そして、主制御部462は、通知されたスクリーン490の繰り出し量をキーとして、このテーブルを参照して、画像の大きさやアスペクト比やフォーカス調整量を決定するように構成することもできる。
E6.変形例6:
上述した各実施例において、画像(映像)が投写される側のシートは、表面がホワイトマットに処理された拡散型のスクリーンとして構成されていたが、これに代えて、他の種類のスクリーンとして構成することもできる。例えば、表面がグレーマットに処理された拡散型のスクリーンや、表面にビーズが散りばめられた白色の回帰型スクリーンとして構成することもできる。
E7.変形例7:
上述した各実施例では、スクリーン490,490aは、スクリーン巻取り部480が備えるトーションスプリングによって自動的に巻き取られていたが、これに代えて、ユーザによって手動で巻き取られる構成とすることもできる。この場合、例えば、スクリーンを巻き取るためのハンドルを備える構成とすることもできる。かかる構成においては、スクリーン巻取り用のハンドルは、請求項におけるスクリーン巻取り部に相当する。また、スクリーン490は、展開した状態で矩形の被投写領域を形成していたが、被投写領域の形状は、矩形に限らず任意の形状とすることもできる。
E8.変形例8:
上述した各実施例では、画像投写システム500,500a〜500cは、映像を投写しつつ音声を出力していたが、これに代えて、画像(静止画像)を投写し、音声を出力しないようにすることもできる。
E9.変形例9:
上述した各実施例では、部分画像RPa,RPb(RP1〜RP4)の生成において、重複領域を設けていたが、これに代えて、重複領域を設けずに各部分画像を生成することもできる。この場合、各投射光学系440a,440b(441a,441b)における画像光の射出方向を調整して、スクリーン490上において、投写された各部分画像RPa,RPb(RP1〜RP4)が重複しないようにすることが好ましい。
E10.変形例10:
上述した実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
<第4の実施形態>
A.実施例D1:
A1.プロジェクタシステムの構成:
図22は、スタンド760に取り付けられたプロジェクタ710が設置されている様子を示す説明図である。図23は、スタンド760に取り付けられたプロジェクタ710が運搬されている様子を示す説明図である。プロジェクタシステム701は、プロジェクタ710と、スタンド760と、スクリーン780とを備える。
プロジェクタシステム701のプロジェクタ710は、スタンド760に設置され、映像RPをスクリーン780に投影する。プロジェクタシステム701のスクリーン780は、映像RPが表示される平面であり、映写幕であっても良いし、壁面であっても良い。プロジェクタ710は、プロジェクタ710を構成する種々の構成部品を収容する本体筐体750を備え、本体筐体750は、スタンド760と一体的に連結されている。本実施例では、プロジェクタ710の本体筐体750は、略四角柱の形状を有し、その四角柱を横倒しにした状態で、映像RPがスクリーン780に投影される。プロジェクタ710の詳細構成については後述する。
プロジェクタシステム701のスタンド760は、設置形態および運搬形態に変形可能であり、図22に示すように、設置形態ではプロジェクタ710を設置するプロジェクタ台として機能し、図23に示すように、運搬形態ではプロジェクタ710を運搬する運搬機器として機能する。スタンド760は、プロジェクタ710を据え置く台座610と、台座610を支持する第1の支持脚620と、第1の支持脚620に設けられた取っ手630と、第1の支持脚620と協働して台座610を支持する第2の支持脚640と、第2の支持脚640に設けられた車輪650とを備える。
スタンド760において、第1の支持脚620および第2の支持脚640は、台座610に折り畳み可能に連結されている。図22に示す設置形態では、第1の支持脚620および第2の支持脚640は、台座610から引き出された状態に固定され、第1の支持脚620は、取っ手630を介して接地して台座610を支持し、第2の支持脚640は、車輪650を介して接地して台座610を支持する。図23に示す運搬形態では、第1の支持脚620および第2の支持脚640は、台座610に折り畳まれた状態で固定され、取っ手630および車輪650は、台座610から突出する。スタンド760を運搬形態に変形させた状態で、車輪650を接地させたまま、取っ手630を掴んでスタンド760を牽引することによって、プロジェクタ710を運搬することができる。
A2.スタンドの詳細構成:
図24は、設置形態のスタンド760をスクリーン780に対向する方向から見た詳細構成を主に示す説明図である。図25は、図24に示した状態から運搬形態に変形させたスタンド760の詳細構成を主に示す説明図である。図26は、図25に示した運搬形態のスタンド760を床面FSから見た詳細構成を示す説明図である。
スタンド760の台座610は、図24に示すように、プロジェクタ710の本体筐体750とネジ618で固定されている。台座610は、プロジェクタ710の本体筐体750に合わせた形状を有し、本実施例では、図26に示すように、長辺面611,612および短辺面613,614を備える略長方形の形状を有する。台座610における短辺面614側には、短辺面613,614と略平行な連結軸622を介して、第1の支持脚620が回転可能に連結され、短辺面614に対向する短辺面613側には、短辺面613,614と略平行な連結軸642を介して、第2の支持脚640が回転可能に連結されている。
スタンド760の第1の支持脚620および第2の支持脚640は、図24に示すように、床面FSから立ち上がり台座610を協働して支持する。第1の支持脚620は、一方の端に取っ手630が形成された柱体であり、取っ手630とは反対側の端は、連結軸622を介して台座610に回転可能に連結されている。第1の支持脚620は、台座610の長手方向である長辺面611,612に略沿って、第2の連結部である連結軸642に向けて折り畳み可能である。第2の支持脚640は、二つの柱体を両端で連結した構造体であり、その一方の端には車輪650が形成され、車輪650とは反対側の端は、連結軸642を介して台座610に回転可能に連結されている。第2の支持脚640は、台座610の長手方向である長辺面611,612に略沿って、第1の連結部である連結軸622に向けて折り畳み可能である。
第1の支持脚620および第2の支持脚640は、第1の支持脚620の柱体が第2の支持脚640における二つの柱体の間に挟まれた状態で、設置形態および運搬形態の両形態に亘って相互に交差する。第1の支持脚620には、設置形態において第2の支持脚640と交差する部位に、第2の支持脚640に向けて突出する固定ピン626が形成され、第2の支持脚640には、設置形態において第1の支持脚620と交差する部位に、第1の支持脚620の固定ピン626と嵌り合う固定溝646が形成されている。第1の支持脚620の固定ピン626と第2の支持脚640の固定溝646とを嵌め合わせることによって、取っ手630および車輪650が台座610から遠ざかる位置に、第1の支持脚620および第2の支持脚640を固定することができる。
スタンド760の取っ手630は、図24に示すように、設置形態で台座610を支持する際に床面FSに接触し、図25および図26に示すように、運搬形態で第1の支持脚620が折り畳まれた状態で台座610における短辺面613から突出する。取っ手630は、人間が手で握ることが可能な太さの棒状部632を有し、本実施例では、四角形の枠体であるが、他の実施形態において、他の多角形や円形の枠体であっても良いし、T字状であっても良い。取っ手630の棒状部632は、台座610の短辺面613,614と略平行に形成されている。
スタンド760の車輪650は、図24に示すように、設置形態で台座610を支持する際に床面FSに接触し、図25および図26に示すように、運搬形態で第2の支持脚640が折り畳まれた状態で台座610における短辺面614から突出する。車輪650は、車輪650を第2の支持脚640に回転可能に連結する車軸652を有する。車輪650の車軸652は、台座610の短辺面613,614と略平行に設けられており、取っ手630の棒状部632とも略平行である。
A3.プロジェクタの詳細構成:
図27は、プロジェクタ710の外観構成を主に示す説明図である。プロジェクタ710は、光を放射する光源部720a,720bと、映像RPを表現する投影光を生成する投影光学系730a,730bと、映像RPを表現する投影光をスクリーン780に投射する投射部740a,740bとを備える。
プロジェクタ710の光源部720a,720bは、超高圧水銀灯(UHEランプ)を光源として備える。他の実施形態において、光源部720a,720bは、超高圧水銀灯に代えて、発光ダイオード(LED)を光源として備えても良い。
プロジェクタ710の投影光学系730a,730bは、本実施例では、色分離合成光学系であり、光源部720a,720bから放射された光を赤色光,緑色光,青色光に分離して各々を変調させた後、これらの光を再び一つの光に合成することによって投影光を生成する。本実施例では、投影光学系730a,730bにおいて光を変調させる空間光変調器は、透過光を変調させる透過型液晶パネルであるが、他の実施形態において、反射光を変調させる反射型液晶パネルを用いても良いし、デジタル・マイクロ・ミラーデバイス(Digital Micromirror Device、DMD(登録商標))を始めとするマイクロミラー型光変調装置を用いても良い。
プロジェクタ710の投射部740a,740bは、フロントレンズ,ズームレンズ,マスタレンズ,フォーカスレンズなどの複数のレンズが配列された投射レンズユニットを備える。他の実施形態において、投射部740a,740bは、非球面レンズ,拡大レンズ,拡散ガラス,非球面ミラー,反射ミラーの少なくとも一つを用いて、投影光学系730a,730bによって生成された投影光をスクリーン780へ反射させる光学系であっても良い。
プロジェクタ710によって投影される映像RPは、二つの部分映像RPa,RPbを繋ぎ合わせた映像であり、部分映像RPaと部分映像RPbとの繋ぎ目には、二つの部分映像RPa,RPbが互いに重なり合った重複領域RPwが形成される。映像RPにおける部分映像RPaは、光源部720a、投影光学系730a、投射部740aを用いて投影される。すなわち、光源部720aから放射された光は、投影光学系730aにおいて部分映像RPaを表現する投影光に変調された後、投射部740aからスクリーン780に投射される。映像RPにおける部分映像RPbは、光源部720b、投影光学系730b、投射部740bを用いて投影される。すなわち、光源部720bから放射された光は、投影光学系730bにおいて部分映像RPbを表現する投影光に変調された後、投射部740bからスクリーン780に投射される。
プロジェクタ710の本体筐体750は、光源部720a,720b、投影光学系730a,730b、投射部740a,740bを収容する。本実施例では、本体筐体750は六面体であり、この六面体を構成する外表面には、上面751と、底面752と、前面753と、背面754と、左側面755と、右側面756とが含まれる。
本体筐体750の上面751は、本体筐体750における上方に位置する上端部であり、本体筐体750の底面752は、上面751に対向する面である底端部である。本体筐体750の前面753は、本体筐体750においてスクリーン780に向かい合う前端部であり、本体筐体750の背面754は、前面753に対向する面であって、本体筐体750においてスクリーン780に背を向ける後端部でもある。本体筐体750の左側面755は、スクリーン780に向かって左側に位置する側端部であり、本体筐体750の右側面756は、スクリーン780に向かって右側に位置する側端部である。
本実施例では、本体筐体750の上面751、底面752、前面753、背面754は、左側面755から右側面756に向かう長辺を有する長方形である。本実施例では、本体筐体750の左側面755から右側面756に向かって、投射部740b、投影光学系730b、光源部720b、光源部720a、投影光学系730a、投射部740aの順に略一直線上に並ぶ。本実施例では、本体筐体750の底面752にスタンド760が取り付けられる。
本体筐体750には、投射部740a,740bからの投影光がスクリーン780へと到達するように投射部740a,740bを本体筐体750の外部に開放する開口749a,749bが設けられている。本実施例では、本体筐体750は、投射部740a,740bの全体を収容するが、他の実施形態において、投射部740a,740bの一部分が開口749a,749bから突出した状態で収容しても良い。本実施例では、開口749a,749bは、共に本体筐体750の上面751に設けられ、これに合わせて、投射部740a,740bは、本体筐体750における同一の平面である上面751に設けられている。
プロジェクタ710は、更に、ユーザインタフェース791と、映像入力部792とを備える。プロジェクタ710のユーザインタフェース791は、プロジェクタ710のユーザからの指示入力を受け付ける。本実施例では、ユーザインタフェース791は、ユーザからの押圧入力を受け付ける複数のボタンに加え、リモートコントローラからの赤外線入力を受け付ける赤外線インタフェースを備える。プロジェクタ710の映像入力部792は、パーソナルコンピュータ,デジタルビデオカメラなどの外部装置に接続され、スクリーン780に投影される映像RPを表現する映像データの入力を受け付ける。
A4.効果
以上説明したスタンド760によれば、図23に示すように、第1の支持脚620および第2の支持脚640を台座610に折り畳み、第2の支持脚640に設けられた車輪650を接地させ、第1の支持脚620に設けられた取っ手630を掴んで牽引することによって、スタンド760を含むプロジェクタ一式を容易に運搬することができる。
また、第1の支持脚620および第2の支持脚640は、台座610の長手方向に略沿って折り畳み可能であり、取っ手630は、台座610の長手方向における一方の端である短辺面613から突出し、車輪650は、台座610の長手方向における短辺面613とは反対側の端である短辺面614から突出する。これによって、第1の支持脚620および第2の支持脚640を台座610から引き出してプロジェクタ710を設置する際に、床面FSからプロジェクタ710までの高さを十分に確保することができ、第1の支持脚620および第2の支持脚640を台座610に折り畳んでプロジェクタ710を運搬する際に、車輪650から取っ手630までの長さを十分に確保することができる。
また、第1の支持脚620は、第2の支持脚640を台座610に連結する連結軸642に向けて折り畳み可能であり、第2の支持脚640は、第1の支持脚620を台座610に連結する連結軸622に向けて折り畳み可能である。これによって、第1の支持脚620および第2の支持脚640を台座610に折り畳んでプロジェクタ710を運搬する際に、連結軸622,642に掛かる負荷を軽減することができる。
また、取っ手630は、車輪650に連結された車軸652と略平行な棒状部632を有することから、第1の支持脚620および第2の支持脚640を台座610から引き出してプロジェクタ710を設置する際に、棒状部632を床面FSに接触させて車輪650の回転を静止させることができ、第1の支持脚620および第2の支持脚640を台座610に折り畳んでプロジェクタ710を運搬する際に、棒状部632を掴んで容易に牽引することができる。
A5.第1変形例:
図28は、第1変形例における設置形態のスタンド761をスクリーン780に対向する方向から見た詳細構成を主に示す説明図である。第1変形例のスタンド761は、設置形態における第1の支持脚620および第2の支持脚640を固定する機構が異なる点以外は、前述したスタンド760と同様である。
第1変形例のスタンド761では、第1の支持脚620および第2の支持脚640における相互に対応する位置に、それぞれ複数の位置固定孔628,648が形成されている。これら複数の位置固定孔628,648のうち対応する各一つの位置固定孔628,648に位置固定ピン660を挿入することによって、第1の支持脚620および第2の支持脚640を多段階に固定することができる。すなわち、複数の位置固定孔628,648および位置固定ピン660は、取っ手630および車輪650が台座610から遠ざかる位置を多段階に固定する位置固定部を構成する。本実施例では、位置固定孔628,648はそれぞれ五個、すなわち五対であり、第1の支持脚620および第2の支持脚640を五段階に固定することができるが、第1の支持脚620および第2の支持脚640を固定する段数は、二段階以上であれば良く、五段階に限るものではない。
以上説明した第1変形例のスタンド761によれば、取っ手630および車輪650が台座610から遠ざかる位置を多段階に固定することができるため、プロジェクタ710を設置する高さを多段階に調整することができる。
A6.第2変形例:
図29は、第2変形例における設置形態のスタンド762をスクリーン780に対向する方向から見た詳細構成を主に示す説明図である。第2変形例のスタンド762は、台座610へのプロジェクタ710の取り付ける機構が異なる点以外は、前述したスタンド760と同様である。
第2変形例のスタンド762は、回転ツマミ672と、昇降ネジ674と、昇降ガイド678とを備える。スタンド762の回転ツマミ672は、昇降ネジ674に連結され、スタンド762の昇降ネジ674は、台座610に回転可能に設けられている。昇降ネジ674のネジ部には、プロジェクタ710の本体筐体750が取り付けられている。スタンド762の昇降ガイド678は、プロジェクタ710の本体筐体750と台座610との位置ズレを防止する。回転ツマミ672を回転させると、昇降ネジ674が回転して、プロジェクタ710の本体筐体750が台座610に対して上下に移動する。すなわち、回転ツマミ672、昇降ネジ674および昇降ガイド678は、プロジェクタ710を台座610に据え置く高さを調整する高さ調整部を構成する。
以上説明した第2変形例のスタンド762によれば、第1の支持脚620および第2の支持脚640を固定したまま、プロジェクタ710を設置する高さを調整することができる。
B.その他の実施形態:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
例えば、スタンド760の取っ手630は、第1の支持脚620よりも摩擦係数が高い滑り止め部材を介して接地するとしても良い。図30は、他の実施形態における取っ手630を示す説明図である。図30に示した取っ手630の棒状部632は、滑り止め部材638で覆われている。スタンド760における台座610、第1の支持脚620および第2の支持脚640は金属製であり、滑り止め部材638は、金属表面よりも摩擦係数が高い材料で形成され、本実施例では、ゴムや熱可塑性エラストマなどのエラストマ樹脂で形成されている。図30の取っ手630によれば、スタンド760が床面FSからずれるのを防止することができる。
また、スタンド760は、車輪650の回転を静止させるストッパを備えるとしても良い。これによって、設置形態と運搬形態との間でスタンド760を変形させる作業を容易に行うことができると共に、設置形態においてスタンド760が床面FSからずれるのを防止することができる。また、車輪650の車軸652を、取っ手630の棒状部632と略平行に設けるのではなく、取っ手630の棒状部632と交差して設けても良い。
また、第1の支持脚620と第2の支持脚640との固定は、ピンを溝や孔に嵌め合わせる機構に限るものではなく、バネや係合部材を用いた他の周知の機構を用いても良い。また、第1の支持脚620に車輪650を設け、第2の支持脚640に取って630を設けても良い。また、スタンド760に取り付けられるプロジェクタ710は、二つの投射部を備えるプロジェクタに限るものではなく、一つの投射部を備えるプロジェクタであっても良いし、三つ以上の投射部を備えるプロジェクタであっても良い。
<第5の実施形態>
A.実施例E1:
図31は、プロジェクタ900の構成を概略的に示す説明図である。プロジェクタ900は、プロジェクタ本体810と、第1の連結部830と、第2の連結部840と、を備え、全体として、略四角筒形状を成す。
プロジェクタ本体810は、画像処理部(図示しない)、照明光学系(図示しない)、液晶パネル(図示しない)、投写光学系821等と、それらを内部に収容する筐体(後述する)を備える。プロジェクタ本体810は、パーソナルコンピュータ、光ディスクプレーヤ等から入力される画像データに基づいて、画像データの示す画像を表す画像光を生成する。そして、その画像光を被投写面に投写して、被投写面に画像を表示する。
第1の連結部830、第2の連結部840は、複数のプロジェクタ900を連結する場合に、隣接するプロジェクタ900間の距離および傾き(すなわち、位置関係)を固定する。第1の連結部830、第2の連結部840は、後述するように、プロジェクタ本体810に着脱可能に構成されている。
図32は、第1の連結部830と、第2の連結部840とを、プロジェクタ本体810から取り外した状態を概略的に示す図である。プロジェクタ本体810の備える筐体822は、両端に、嵌合部823と、嵌合部827と、を備える。筐体822は、外形が略立方体形状を成す。嵌合部823は、第1の連結部830と嵌合する。嵌合部823には、第1の連結部830との嵌合状態を維持するための突起部824が設けられている。突起部824は、押圧されると凹み、押圧力がなくなると元に戻る(突出する)ように構成されている。そのため、嵌合部823を、第1の連結部830に挿入すると、突起部824が第1の連結部830の固定用貫通孔833(後述する)に嵌合して、第1の連結部830がプロジェクタ本体810に取り付けられ、固定される。
一方、嵌合部827は、第2の連結部840と嵌合する。嵌合部827にも嵌合部823と同様に、第2の連結部840との嵌合状態を維持するための突起部828が設けられている。そのため、嵌合部827を、第2の連結部840に挿入すると、突起部828が第2の連結部840の固定用貫通孔843(後述する)に嵌合して、第2の連結部840がプロジェクタ本体810に取り付けられ、固定される。
第1の連結部830は、筒状部832と、嵌合部836と、を備える。筒状部832は、略四角筒状を成し、一端は開口し、他端は封止部835によって封止されている。筒状部832には、プロジェクタ本体810から排出される空気を、プロジェクタ900の外部へ排出するための排気口834が設けられている。排気口834は、略四角筒状を成す、筒状部832の全ての面(4面)に設けられている。また、筒状部832の開口する一端には、プロジェクタ本体810の嵌合部823との嵌合状態を固定するための、固定用貫通孔833が設けられている。上記したように、固定用貫通孔833には、プロジェクタ本体810の備える突起部824が嵌合される。
嵌合部836は、他のプロジェクタの第2の連結部840と嵌合する。嵌合部836には、第2の連結部840との嵌合状態を固定するための突起部837が設けられている。突起部837は、上記したプロジェクタ本体810の備える突起部824と同様の構造である。
第2の連結部840は、筒状部832と同様の略四角筒状を成し、両端が開口している。第2の連結部840には、プロジェクタ本体810に空気を供給するための吸気口864が設けられている。吸気口844は、略四角筒状を成す、第2の連結部840の全ての面(4面)に設けられている。
また、第2の連結部840の一端には、プロジェクタ本体810の嵌合部827との嵌合状態を維持するための、固定用貫通孔843が設けられている。上記したように、固定用貫通孔843には、プロジェクタ本体810の備える突起部824が嵌合される。一方、第2の連結部840の他端には、他のプロジェクタの第1の連結部830との嵌合状態を維持するための固定用貫通孔846が設けられている。
第1の連結部830および第2の連結部840は、略四角筒状を成し、上記したようにプロジェクタ本体810に取り付けると、直方体形状を成す筐体822を、長手方向に延長したような形状になる。すなわち、プロジェクタ900は、全体として、略四角筒形状を成す。
なお、本実施例において、突起部824、828はそれぞれ、押圧されると凹み、押圧力がなくなると元に戻る(突出する)ように構成されている。したがって、第1の連結部830と第2の連結部840とをプロジェクタ本体810に取り付ける場合には、嵌合部823と嵌合部827とを、それぞれ、第1の連結部830と第2の連結部840とに差し込むだけで、容易に取り付けることができる。
上記したように、第1の連結部830は、他のプロジェクタの第2の連結部840と嵌合する嵌合部836と、突起部837を備え、第2の連結部840には、他のプロジェクタの突起部837が嵌合される固定用貫通孔846が設けられている。したがって、2つのプロジェクタ900(例えば、第1のプロジェクタ900Aと、第2のプロジェクタ900Bとする。)を連結する場合に、第2のプロジェクタ900Bの嵌合部836を、第1のプロジェクタ900Aの第2の連結部840に挿入すると、第2のプロジェクタ900Bの突起部837が第1のプロジェクタ900Aの第2の連結部840の固定用貫通孔846に嵌合して、第2のプロジェクタ900Bの第1の連結部830と、第1のプロジェクタ900Aの第2の連結部840とが連結される。その結果、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bとが、連結される。
図33は、3つのプロジェクタ900の連結過程を示す説明図である。図33では、3つのプロジェクタ900は同一のものであるが、説明を明瞭にするために、紙面左側に図示されるプロジェクタ900をプロジェクタ900A、紙面中央に図示されるプロジェクタ900をプロジェクタ900B、紙面右側に図示されるプロジェクタ900をプロジェクタ900Cと称する。そして、プロジェクタ900が備えるプロジェクタ本体810、第1の連結部830、第2の連結部840についても、同様に、末尾にA、B、C付して称する。
上記したように、突起部837(図32)は、押圧されると凹み、押圧力がなくなると元に戻る(突出する)ように構成されている。そのため、図33に示すように、第2のプロジェクタ900Bの嵌合部836Aを、第1のプロジェクタ900Aの第2の連結部840Aに差し込むだけで、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bとを、容易に連結することができる。同様に、プロジェクタ900Bと第3のプロジェクタ900Cとも、差し込むだけで、容易に連結することができる。このようにして、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bと第3のプロジェクタ900Cとが、容易に連結される。
第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bと第3のプロジェクタ900Cとは、同一のプロジェクタであり、第1の連結部830B、830C、および第2の連結部840A、840Bの長さが一定であるため、プロジェクタ本体810Aとプロジェクタ本体810Bとの間の距離、プロジェクタ本体810Bとプロジェクタ本体810Cとの間の距離が同じになる。
また、上記したように、各プロジェクタ900A、900B、900Cが、略四角筒形状を成し、それらを連結しているため、設置面に対して、傾きを生じず、安定して設置することができる。その結果、各プロジェクタ本体810A、810B、810Cは、相対的に傾きのバラつきが生じにくい。すなわち、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bと第3のプロジェクタ900Cとは、精度良く連結される。
図34は、図33におけるX部を拡大して示す拡大図である。第2のプロジェクタ900Bの第1の連結部830Bには、第1のプロジェクタ900Aと電気的に接続するために、配線831が施されている。第1のプロジェクタ900Aの第2の連結部840にも、第2のプロジェクタ900Bと電気的に接続するための配線(図示しない)が施されている。そのため、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bとを、第2の連結部840Aと第1の連結部830Bとを介して連結すると、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bとは、電気的に接続される。
したがって、例えば、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bとを、別個のケーブルを用いて接続しなくても、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bとの間で、画像データ、制御信号等を通信することができる。また、第1のプロジェクタ900Aを商用電源に接続して、プロジェクタ本体810Aを介して第2のプロジェクタ900Bに電力を供給することもできる。なお、第3のプロジェクタ900Cについても同様であるため、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bと第3のプロジェクタ900Cとは電気的にも接続される。
図35は、3台のプロジェクタ900を連結して使用する場合の空気の流れを説明するための説明図である。第2のプロジェクタ900Bに注目すると、プロジェクタ本体810Bは、筐体822の内部に、空気を吸い出す排気ファン829を備える。上記したように、第2のプロジェクタ900Bの第1の連結部830Bは、第1のプロジェクタ900Aの第2の連結部840Aと連結される側の端部に封止部835Bを備える。同様に、第3のプロジェクタ900Cの第1の連結部830Cも、封止部835Cを備える。そのため、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bと第3のプロジェクタ900Cとが連結されると、第2のプロジェクタ900Bは、第1の連結部830Bの封止部835Bと第3のプロジェクタ900Cの備える第1の連結部830Cの封止部835Cとによって、その両端が封止されている。
そのため、図35に矢印で示すように、排気ファン829の運転中、第2の連結部840Bの吸気口844を介して、空気がプロジェクタ本体810B内に導入される。そして、導入された空気は、プロジェクタ本体810A内の各発熱部品の熱を奪いつつプロジェクタ本体810B内を通り、第1の連結部830Bの排気口834を介して、第2のプロジェクタ900B外に排出される。
すなわち、第2のプロジェクタ900Bと第1のプロジェクタ900Aとの間は、封止部835Bによって隔てられているため、プロジェクタ本体810B内で温められた空気が、第1の連結部830Bと、第1のプロジェクタ900Aの第2の連結部840Aを通って、プロジェクタ本体810A内に導入される可能性は低い。その結果、第1のプロジェクタ900Aが第2のプロジェクタ900Bの排気により加熱されて、プロジェクタ本体810B内の部品が過熱により故障するおそれを低減することができる。
図36は、3台の第1のプロジェクタ900を連結して使用する一例を示す図である。図33に示すように、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bと第3のプロジェクタ900Cとを、直線状に連結して、プロジェクタシステム910を構成する。図36に示すように、巨大な横長のスクリーンSCに対して、第1のプロジェクタ900Aが第1の画像IG1を表示し、第2のプロジェクタ900Bが第2の画像IG2を表示し、第3のプロジェクタ900Cが第3の画像IG3を表示する。その結果、スクリーンSCには、横長の画像IGが表示される。
なお、スクリーンSCに表示するための画像を表す画像データは、例えば、図示せざるパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と省略する。)から第1のプロジェクタ900Aに供給される。第1のプロジェクタ900Aにおいて、3台のプロジェクタ900が連結されていることを認識して、入力された画像データが表す画像を3分割した分割データを生成して、第2のプロジェクタ900B、第3のプロジェクタ900Cに転送する。
例えば、複数のプロジェクタを用いて、イベント会場の壁面いっぱいに、面積の大きい画像を表示する場合、従来は、専用の棚を用意して、複数のプロジェクタを載置していた。専用の棚は、巨大になるため、設置するのが大変であった。また、専用の棚にプロジェクタを載置するときは、プロジェクタ間の距離や、傾き等を一定にして、精度良く配置しなければならなかったため、作業が煩雑になり、手間がかかっていた。
これに対して、本実施例のプロジェクタ900は、第1の連結部830、第2の連結部840を備えるため、複数のプロジェクタ900を用意すれば、その他に棚や道具を使用しなくても、容易に複数のプロジェクタ900を連結することができる。
また、第1の連結部830、第2の連結部840の距離が一定であるため、スクリーンSCに投写される画像光が射出される投写光学系821間の距離が一定になる。したがって、複数のプロジェクタ900を用いて、精度の良い、面積の大きな画像を表示することができる。
また、例えば、液晶ディスプレイ等のFPD(Flat Panel Display:フラットディスプレイ)を使用して、面積の大きい画像を表示する場合、複数のFPDを並べて表示する。そのため、鑑賞者は、FPD間のつなぎ目が気になることがある。これに対して、本実施例のプロジェクタ900を複数連結して、面積の大きい画像を表示すれば、スクリーンや壁面等の被投写面は、つなぎ目のない大きなものを用いることができる。
B.実施例E2:
図37は、プロジェクタシステム910Aの構成を概略的に示す説明図である。プロジェクタシステム910Aは、複数のプロジェクタ本体810と、複数の連結部860、870、880、890を備える。図中、プロジェクタ本体810は、斜線ハッチングを付している。本実施例のプロジェクタシステム910Aでは、プロジェクタ本体810が、横に3台×縦に4台、計12台が連結部860〜890を介して連結されて、全体として格子状を成している。
プロジェクタ本体810は、実施例E1と同一である。連結部860、870、880、890は、形状は異なるものの、全て、プロジェクタ本体810を連結するためのものである。そして、実施例E1における連結部830、840と同様に、先端には、プロジェクタ本体810や他の連結部と連結するための嵌合部(突起部を備える)や固定用貫通孔を備える。
図37に示すように、異なる形状の連結部860〜890を用いることによって、全体として、複数のプロジェクタ本体810を備え、全体として格子状を成すプロジェクタシステムを構築することができる。
このように、本実施例のプロジェクタシステム910Aでは、プロジェクタ本体810を連結部860等を介して連結している。したがって、例えば、連結部を変更することによって、プロジェクタ本体810間の距離を変更することができる。例えば、表示画像の大きさや、投写距離に応じた連結部を用いることによって、プロジェクタ本体810間の距離を調節することができる。したがって、ユーザは、設置場所や、使用目的等に応じて、投写能力の異なるプロジェクタを用意しなくても、連結部を複数種類用意して、プロジェクタ本体810間の距離を変更することにより、種々の状況に対応することができる。
C.変形例
なお、本発明は上記した実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
(1)上記した実施例E1において、第1の連結部830、第2の連結部840は、プロジェクタ本体810に着脱可能に構成される例を示したが、第1の連結部830、第2の連結部840は、プロジェクタ本体810と一体的に形成され、取り外し不可能に構成されてもよい。
例えば、図38は、変形例のプロジェクタを概略的に示す図である。変形例のプロジェクタ900Eは、プロジェクタ本体810Eと、第1の連結部830Eと、第2の連結部840Eと、を備える。第2の連結部840Eは、プロジェクタ900Fの第1の連結部830Fに嵌合する嵌合部850Eと、第1の連結部830Fとの嵌合状態を維持するための突起部852Eが設けられている。突起部852Eは、押圧されると凹み、押圧力がなくなると元に戻る(突出する)ように構成されている。
プロジェクタ900Fは、プロジェクタ本体810Fと、第1の連結部830Fと、第2の連結部840Fと、を備える。プロジェクタ900Fの第1の連結部830Fには、突起部852Eと勘合する固定用貫通孔833Fが設けられている。
そのため、図に矢印で示すように、プロジェクタ900Eの第2の連結部840Eを、プロジェクタ900Fの第1の連結部830Fに挿入すると、突起部852Eが第1の連結部830Fの固定用貫通孔833Fに嵌合して、プロジェクタ900Eとプロジェクタ900Fとが連結されて固定される。
同様に、プロジェクタ900Eの第1の連結部830Eを、プロジェクタ900Fの第2の連結部840Fに挿入すると、突起部837Eが第2の連結部840Fの固定用貫通孔843Fに勘合して、プロジェクタ900Eとプロジェクタ900Fとが連結されて固定される。このように、プロジェクタ900Eとプロジェクタ900Fとを交互に連結することにより、複数のプロジェクタを容易に連結することができる。
また、第1の連結部830、第2の連結部840のいずれか一方だけを着脱可能に構成してもよい。このようにしても、上記した実施例E1と同様の効果を得ることができる。
また、第1の連結部830、第2の連結部840の形状は、上記した実施例E1に限定されない。例えば、第1の連結部830、第2の連結部840に代えて、実施例E2において記載した連結部860を、プロジェクタ本体810の両端に備える構成にしてもよい。このようにすると、2つのプロジェクタを、縦に並べて連結することが可能になる。
(2)画像データの転送方法は、上記した実施例E1に限定されない。例えば、3台のプロジェクタ900にそれぞれ、1台ずつパソコンを接続して、各パソコンから、表示される画像を3分割した分割画像を示す分割画像データを、各プロジェクタ900の表示位置に対応させて供給するようにしてもよい。このようにしても、上記した実施例と同様に、面積の大きい画像を表示することができる。
また、上記した実施例では、各プロジェクタ900が1枚の横長の画像を分割した画像を表示する例を示したが、複数のプロジェクタ900が表示する画像は上記した実施例に限定されない。図39A、図39B、図39Cは、実施例E1における3台のプロジェクタが表示する画像の変形例を示す図である。例えば、各プロジェクタ900が、同じ画像を表示して、その結果、スクリーンSCに同じ画像が3枚隣り合って表示されるようにしてもよい(図39A)。また、各プロジェクタが、異なる独立した画像を表示するようにしてもよい(図39B)。また、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bとによって、1つの画像を形成し、第1のプロジェクタ900Aと第2のプロジェクタ900Bとによって形成される画像と同一の画像を、第3のプロジェクタ900Cによって、表示させてもよい(図39C)。
(3)上記した実施例E1では、プロジェクタ900における第1の連結部830が封止部835と排気口834を備える構成を例示しているが、封止部835と排気口834を備えない構成にしてもよい。プロジェクタ900が封止部835と排気口834を備えない場合には、連結された隣のプロジェクタ900から排出される空気を吸入することになるため、排出される空気を冷却する装置や、プロジェクタ全体を冷却する装置などを備える構成にしてもよい。また、プロジェクタ900本体の備える筐体822に、冷却用の空気導入口(例えば、メッシュ口)を設けてもよい。
(4)上記した実施例E1では、第1の連結部830、第2の連結部840に配線が施され、2台のプロジェクタ900を、第1の連結部830、第2の連結部840を介して連結すると、2台のプロジェクタを電気的にも接続できる構成を例示しているが、第1の連結部830、第2の連結部840に配線が施されない構成にしてもよい。
(5)第1の連結部830、第2の連結部840、およびプロジェクタ本体810を互いに連結する構造は、上記した実施例E1に限定されず、種々の公知の方法にて連結することができる。図40Aは、第1のプロジェクタ900Aの第2の連結部840Aの変形例を示す断面図であり、図40Bは、第2のプロジェクタ900Bの第1の連結部830Bの変形例を示す断面図である。
図40Aに示すように、変形例Aの第2の連結部840Hは、爪部841を備える。爪部841は、ばねによって、第2の連結部840Hの内側に向かって付勢されている(矢印C)。図に矢印Aで示すように押さえると、図に矢印Bで示すように、回転する。変形例Aの第1の連結部830Hの嵌合部836Hは、爪部839を供える。第2の連結部840Hの爪部841を押さえつつ(矢印A)、第1の連結部830Hの嵌合部836Hを、第2の連結部840H内に挿入する。そして、爪部841に加えた力(矢印A)を取り除くと、爪部841はバネによって付勢されて(矢印C)、第1の連結部830Hの爪部839とかみ合って、第1の連結部830Hと第2の連結部840Hとが連結される。このようにしても、第1の連結部830Hを、第2の連結部840Hに差し込むだけで、容易に連結することができる。
図40Bに示すように、変形例Bの第1の連結部830Iの嵌合部836Iと第2の連結部840Iは、それぞれ、貫通孔848I、849Iを備える。第1の連結部830Iの嵌合部836Iを第2の連結部840I内に挿入して、貫通孔848I、849Iの位置を合わせ、連結ピンPを圧入することにより、第1の連結部830Iと第2の連結部840Iとが連結されて、外れなくなる。このようにしても、第1の連結部830Iと第2の連結部840Iとを、容易に連結することができる。
(6)上記した実施例において、プロジェクタ900は、透過型の液晶パネル826を用いて、照明光学系825からの光を変調しているが、透過型の液晶パネル826に限定されず、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD(登録商標):Digital Micro−Mirror Device)や、反射型の液晶パネル(LCOS(登録商標):Liquid Crystal on Silicon)等を用いて、照明光学系825からの光を変調する構成にしてもよい。
以上説明した第1ないし第5の実施形態における実施例および変形例を、他の実施形態における実施例および変形例に適用しても良い。例えば、第1ないし第3の実施形態のプロジェクタに、第4の実施形態におけるスタンドおよび第5の実施形態における連結部の少なくとも一方を組み合わせても良い。
<第1の実施形態>
10,12,13…プロジェクタ
20,20a,20b,20c…光源部
21…光源
24…光分配部
30a,30b,30c…投影光学系
31…インテグレータレンズ
33…偏光変換素子
34…ダイクロイックミラー
38r,38g,38b…空間光変調器
39…ダイクロイックプリズム
40a,40b,40c…投射部
41…フロントレンズ
42…ズームレンズ
43…マスタレンズ
44…フォーカスレンズ
45…平行ガラス
48…反射ミラー
49a,49b,49c…開口
50…本体筐体
51…上面
52…底面
53…前面
54…背面
55…左側面
56…右側面
80…スクリーン
100…主制御部
130…ユーザインタフェース
140…映像入力部
150a,150b…空間光変調制御部
160a,160b…レンズ駆動部
182…撮像センサ
<第2の実施形態>
210…プロジェクタ
220a,220b…光源部
221…光源
230a,230b…投影光学系
231…インテグレータレンズ
233…偏光変換素子
234…ダイクロイックミラー
238r,238g,238b…空間光変調器
239…ダイクロイックプリズム
240a,240b…投射部
241…フロントレンズ
242…ズームレンズ
243…マスタレンズ
244…フォーカスレンズ
245…平行ガラス
248…反射ミラー
249a,249b…開口
250…本体筐体
250a…第1筐体
250b…第2筐体
250c…第3筐体
251…上面
252…底面
253…前面
254…背面
255…左側面
256…右側面
280…スクリーン
300…主制御部
303…インタフェース
310…CPU
311…映像投影部
312…映像調整部
313…拡縮調整部
314…光軸調整部
315…焦点調整部
316…台形歪調整部
317…ムラ調整部
320…メモリ
330…ユーザインタフェース
340…映像入力部
350a,350b…空間光変調制御部
360a,360b…レンズ駆動部
370a,370b…伸縮検知部
382…撮像センサ
390a,390b…凸部
391…第1凹部
392…第2凹部
393a,393b…押圧部
<第3の実施形態>
410…第1の投写部
410a…第2の投写部
415…本体筐体(第1の本体筐体)
415b…第2の本体筐体
416u,416x,416y,416z,418a,418b…開口
417…側面
419a,419b…投写用ミラー
420a…第1光源部
420b…第2光源部
421a…第3光源部
421b…第4光源部
430a…第1投影光学系
430b…第2投影光学系
431a…第3投影光学系
431b…第4投影光学系
432a…第1液晶パネル
432b…第2液晶パネル
433a…第3液晶パネル
433b…第4液晶パネル
440a…第1投射光学系
440b…第2投射光学系
441a…第3投射光学系
441b…第4投射光学系
450…スピーカ用振動素子駆動部
460…制御ユニット
461…CPU
462…主制御部
462a…副制御部
463a…第1液晶パネル駆動部
463b…第2液晶パネル駆動部
464…スピーカ用振動素子制御部
464a…第3液晶パネル駆動部
464b…第4液晶パネル駆動部
465…入力インタフェース部
470…外部インタフェース部
471…ユーザインタフェース部
472…音声入力部
473…映像入力部
480…スクリーン巻取り部
485…制御ユニット
486…CPU
490,490a…スクリーン
492…支持部材
495…振動素子
496…内部配線
497…音響部
498…信号線
499…机
500,500a〜500c…画像投写システム
550a…第1の投写ユニット
550b…第2の投写ユニット
RP…映像
W16…前面
W18…上面
RP1〜PR4,RPa,RPb…部分映像
RPw…重複領域
<第4の実施形態>
610…台座
611,612…長辺面
613,614…短辺面
618…ネジ
620…第1の支持脚
622…連結軸
626…固定ピン
628…位置固定孔
630…取っ手
632…棒状部
638…滑り止め部材
640…第2の支持脚
642…連結軸
646…固定溝
648…位置固定孔
650…車輪
652…車軸
660…位置固定ピン
672…回転ツマミ
674…昇降ネジ
678…昇降ガイド
701…プロジェクタシステム
710…プロジェクタ
720a,720b…光源部
730a,730b…投影光学系
740a,740b…投射部
749a,749b…開口
750…本体筐体
751…上面
752…底面
753…前面
754…背面
755…左側面
756…右側面
760,761,762…スタンド
780…スクリーン
791…ユーザインタフェース
792…映像入力部
FS…床面
RP…映像
RPa,RPb…部分映像
RPw…重複領域
<第5の実施形態>
810,810A,810B,810C,810E,810F…プロジェクタ本体
821…投写光学系
822…筐体
823…嵌合部
824…突起部
825…照明光学系
826…液晶パネル
827…嵌合部
828…突起部
829…排気ファン
830…連結部
830,830B,830c,830E,830F,830H,830I…第1の連結部
831…配線
832…筒状部
833,833F…固定用貫通孔
834…排気口
835…封止部
835B,835C…封止部
836,836A,836H,836I…嵌合部
837,837E…突起部
839…爪部
840,840A,840B,840E,840F,840H,840I…第2の連結部
841…爪部
843,843F…固定用貫通孔
844…吸気口
846…固定用貫通孔
848I,849I…貫通孔
850E…嵌合部
852E…突起部
860…連結部
864…吸気口
900,900A,900B,900C,900E,900F…第1のプロジェクタ
910,910A…プロジェクタシステム
P…連結ピン
SC…スクリーン
IG…画像
IG1…第1の画像
IG2…第2の画像
IG3…第3の画像

Claims (23)

  1. 映像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、
    前記映像を表現する投影光を生成する複数の投影光学系と、
    前記複数の投影光学系を収容する本体筐体と、
    前記複数の投影光学系の各々に対応して前記本体筐体に設けられ、前記投影光学系で生成された投影光を前記スクリーンに投射する複数の投射部と
    前記複数の投射部の間を結ぶ方向に前記本体筐体を伸縮させる伸縮部と
    を備え
    前記複数の投影光学系の各々は、前記スクリーンに投影された映像における表示領域の一部分に対応する部分映像を表現する投影光を生成し、
    前記複数の投射部の各々は、前記投影光学系で生成された投影光を、前記スクリーンにおける前記部分映像に対応する表示領域に投影し、
    前記本体筐体は、外表面を構成する複数の平面を有し、
    前記複数の投射部は、前記本体筐体における同一の平面に設けられ、
    前記複数の投影光学系および前記複数の投射部は、略一直線上に並び、
    前記複数の投射部の並びの端に位置する投射部から投射される投影光の光軸は、該投射部に隣接する他の投射部が位置する方向とは反対方向に傾向する、プロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタであって、更に、
    光を放射する光源と、
    前記光源から放射された光を前記複数の投影光学系の各々に分配する光分配部と
    を備えるプロジェクタ。
  3. 前記伸縮部は、前記本体筐体を伸縮させた状態を保持する保持部を含む請求項1または請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のプロジェクタであって、更に、
    前記本体筐体を伸縮させた伸縮距離を検知する伸縮検知部と、
    前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記スクリーンに投影される映像を調整する映像調整部と
    を備えるプロジェクタ。
  5. 前記映像調整部は、前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記スクリーンに投影される映像を拡縮する拡縮調整部を含む請求項4に記載のプロジェクタ。
  6. 前記映像調整部は、前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記複数の投射部から投射される投影光の光軸を移動させる光軸調整部を含む請求項4または請求項5に記載のプロジェクタ。
  7. 前記映像調整部は、前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記複数の投射部から投射される投影光の焦点を移動させる焦点調整部を含む請求項4から請求項6までのいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記映像調整部は、前記伸縮検知部によって検知された伸縮距離に応じて、前記スクリーンに投影される映像の台形歪を補正する台形歪調整部を含む請求項4から請求項7までのいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  9. さらに、巻き取られた状態で前記本体筐体に収容可能であり、展開された状態で前記スクリーンとして機能するシート状スクリーンを備える請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  10. 請求項9に記載のプロジェクタであって
    前記シート状スクリーンに形成される前記表示領域は、前記シート状スクリーンの巻き取り及び展開によって長さの変わらない対向する2つの辺を有し、
    前記複数の投射部は、前記2つの辺に沿って配置されている、プロジェクタ
  11. 請求項9または請求項10に記載のプロジェクタであって、
    さらに、音声出力のための振動素子を備え、
    前記シート状スクリーンは、前記振動素子を用いたスピーカとして機能する、プロジェクタ
  12. 前記振動素子は、前記シート状スクリーン内部に配置されている請求項11に記載のプロジェクタ
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
    さらに、前記本体筐体を設置するスタンドを備え、
    前記スタンドは、
    前記本体筐体を据え置く台座と、
    前記台座に折り畳み可能に連結され、床面から立ち上がり前記台座を協働して支持する第1および第2の支持脚と、
    前記第1の支持脚に設けられ、前記第1の支持脚が前記台座を支持する状態で前記床面に接触すると共に、前記第1の支持脚が前記台座に折り畳まれた状態で前記台座から突出する取っ手と、
    前記第2の支持脚に設けられ、前記第2の支持脚が前記台座を支持する状態で前記床面に接触すると共に、前記第2の支持脚が前記台座に折り畳まれた状態で前記台座から突出する車輪と
    含む、プロジェクタ
  14. 請求項13に記載のプロジェクタであって、
    前記第1および第2の支持脚は、前記台座の長手方向に略沿って折り畳み可能であり、
    前記取っ手は、前記台座の前記長手方向における一方の端部から突出し、
    前記車輪は、前記台座の前記長手方向における前記一方の端部とは反対側の端部から突出する、プロジェクタ
  15. 請求項13または請求項14に記載のプロジェクタであって、更に、
    前記台座と前記第1の支持脚とを連結する第1の連結部と、
    前記台座と前記第2の支持脚とを連結する第2の連結部と
    を備え、
    前記第1の支持脚は、前記第2の連結部に向けて折り畳み可能であり、
    前記第2の支持脚は、前記第1の連結部に向けて折り畳み可能である、プロジェクタ
  16. 前記取っ手は、前記車輪に連結された車軸と略平行な棒状部を有する請求項13から請求項15までのいずれか一項に記載のプロジェクタ
  17. 更に、前記取っ手および前記車輪が前記台座から遠ざかる位置を多段階に固定する位置固定部を備える請求項13から請求項16までのいずれか一項に記載のプロジェクタ
  18. 更に、前記本体筐体を前記台座に据え置く高さを調整する高さ調整部を備える請求項13から請求項17までのいずれか一項に記載のプロジェクタ
  19. 前記取っ手は、前記第1の支持脚よりも摩擦係数が高い滑り止め部材を介して前記床面に接触する請求項13から請求項18までのいずれか一項に記載のプロジェクタ
  20. 請求項1から請求項19までのいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
    前記複数の投影光学系は、
    第1のプロジェクタに設けられた第1の投影光学系と、
    前記第1のプロジェクタとは異なる第2のプロジェクタに設けられた第2の投影光学系と
    を含み、
    さらに、前記第1のプロジェクタと前記第2のプロジェクタとの位置関係を固定して連結するための連結部を備えるプロジェクタ。
  21. 前記連結部は、着脱可能である請求項20に記載のプロジェクタ。
  22. 前記連結部は、電気信号を送受信するための信号線を備え、前記第1のプロジェクタと前記第2のプロジェクタとを電気的に接続する請求項20または請求項21に記載のプロジェクタ。
  23. 請求項20ないし請求項22までのいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
    前記第1のプロジェクタの内部の空気を前記第1のプロジェクタの外部へ排出する排気口を備え、
    前記排気口は、前記第1のプロジェクタが前記連結部を介して前記第2のプロジェクタと連結された場合に、前記第1のプロジェクタからの排気が前記第2のプロジェクタにかからない位置に配置される、プロジェクタ。
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