JP5443203B2 - 空冷帯に配置されるロールの冷却方法を用いた連続鋳造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空冷帯に配置されるロールを水冷により冷却する冷却方法を用いた連続鋳造方法に関する。
従来から、鋳片を支持するロールを水冷により冷却する冷却方法が種々提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1に記載のロールの冷却方法は、ミストノズルまたはスプレーノズル用いてロールに0.3L/min以上の水を吹き付けて、ロールの表面温度を適正温度以下にすることで、ロール表面にスケールが付着するのを防止すると共に、ロール表面の劣化を防止している。
また、特許文献2には、2次冷却帯におけるサポートロールへの冷却水の吹き付けを間欠的に行なうことによって、鋳片に過冷却部分を生じさせず且つサポートロールを破損させないサポートロールの冷却方法が開示されている。
特許3519682号公報 特許3397720号公報
鋳片を支持するロールには、鋳片の基準面(下面)を支持する基準側ロールと、鋳片の反基準面(上面)を支持する反基準側ロールとがあるが、上記した特許文献1及び特許文献2に開示される冷却方法を用いた場合、基準側ロールと反基準側ロールとを同じように冷却するので、基準側ロールと反基準側ロールとの間で摩耗量に差異が生じてしまう。その結果、ロールの摩耗量の大きい側の摩耗律速で交換周期が発生するため、ロールの高寿命化を期待できない。
そこで、この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ロールの高寿命化が期待できるロールの冷却方法を用いた連続鋳造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の連続鋳造方法は、鋳片に水を吹き付けて冷却する2次冷却帯の下流側に位置する空冷帯に配置されるロールの冷却方法を用いた連続鋳造方法であって、ロールのロール径が290mm〜400mmで且つロールのロール幅が400mm〜650mmであり、鋳造速度Vcが、0.4≦Vc≦0.65m/mimを満たし、ロールの反基準側に配置される反基準側ロールは、ミストにより冷却されると共に、ロールの基準側に配置される基準側ロールは、スプレーにより冷却され、反基準側ロールに供給される水量は、1ロール当たり0.05m/h〜0.2m/h、且つ、エア量は、1ロール当たり20Nm/h以上とし、基準側ロールに供給される水量は、1ロール当たり0.5m/h〜1.0m/hとし、反基準側における水量と基準側における水量との差が、0.35m/h以上0.70m/h以下とする。なお、上記した単位:Nm/hは、1時間あたりに供給される標準状態(0℃、1気圧)に換算されたガス量(空気量)を示す(以下、同様)。
この方法を用いることにより、基準側ロールと反基準側ロールとで摩耗量の差異が生じるのを抑制することができるので、ロールの高寿命化が期待できる。
この発明による連続鋳造方法では、ロールの高寿命化が期待できる。
連続鋳造設備の全体概略図 鋳型及び浸漬ノズルの構成を示す図 空冷帯におけるロールスタンドを示した模式図 下部円弧スタンドの冷却設備を示した模式図 ロールの摩耗量の算出方法を説明するための図 鋳片表層の各種欠陥と存在深さを示した図
周知の通り、連続鋳造設備の鋳造経路に着目すると、湾曲型連続鋳造設備と垂直曲げ型連続鋳造設備なるものがある。前者は、鋳型から鋳造経路に沿って、円弧経路部と矯正経路部、水平経路部を有するものであり、後者は、上記円弧経路部の上流に垂直経路部を設け、溶鋼中の介在物浮上を図ったものである。また、連続鋳造設備の鋳造する鋳片の断面形状に着目すると、断面形状のアスペクト比が2以上であるスラブと2以下のブルーム、更に、断面形状が正方形であるビレットなるものがある。本願発明の適用対象は、上記の通りに列記したすべての連続鋳造設備であり、以下、本明細書では、一例として、本願発明をブルーム向けの垂直曲げ型連続鋳造設備に適用した例を説明する。
以下、図1及び図2に基づいて、連続鋳造設備100と、その鋳型1及び浸漬ノズル2を概説する。
連続鋳造設備100は、注湯される溶鋼を冷却して所定形状のシェルを形成するための鋳型1と、タンディッシュ9に保持される溶鋼を鋳型1へ所定流量で滑らかに注湯するための浸漬ノズル2と、鋳型1の直下から鋳造経路Lに沿って複数で並設されるロール対3と、を備える。鋳型1及び浸漬ノズル2の構成は図2に基づいて後で詳細に説明する。本実施形態において前記の鋳造経路Lは、略鉛直方向に延びる垂直経路部と、この垂直経路部に接続され、円弧状に延びる円弧経路部と、更にその下流側に設けられ、水平方向に延びる水平経路部と、前記の円弧経路部及び水平経路部とを滑らかに接続するための矯正経路部と、から成る。
前記の鋳造経路Lの前半には、鋳型1内で形成され、該鋳型1から引き抜かれる凝固シェルに対して所定の流量で冷却水を噴霧する冷却ノズル4が適宜に設けられる。一般に、前記の鋳型1が1次冷却帯と称されるのに対して、この意味で、冷却ノズル4が配される経路部は2次冷却帯と称される。また、当該2次冷却帯の下流側に配置され、鋳片に直接水を噴射しない経路部は空冷帯と称される。本実施形態では、垂直経路部が2次冷却帯となり、円弧経路部、矯正経路部及び水平経路部が空冷帯となる。
以上の構成で、ブルームの連続鋳造を開始するには、鋳型1へ溶鋼を注湯する前に予め図略のダミーバーを前記の鋳造経路L内に挿入しておき、浸漬ノズル2を介して鋳型1へ溶鋼を注湯し始めると共に上記ダミーバーを下流側へ引き抜く。この鋳型1への溶鋼の注湯量と、ダミーバーの引き抜き速度とは、鋳造速度が所定の鋳造速度に至るまでの間、漸増させる。そして、このダミーバーは、所定のメニスカス距離に到達したときに、適宜の手段により回収する。これで、ブルームが連続的に鋳造されるようになる。
鋳型1から引き抜かれ、鋳造経路Lに沿って搬送されるシェルは、自然放熱や、上記冷却ノズル4などにより更に冷却されて収縮する。鋳型1に注湯された溶鋼は、鋳型1と接する部分からシェル(凝固殻)を形成し、内部に未凝固部を有する鋳片となる。そして、鋳片は、冷却ノズル4から噴霧される水により冷却されながら、複数のロール対3により鋳造方向下流へ送られてシェルが成長していき、最終的に、内部まで完全に凝固した鋳片となる。
次に、上記の連続鋳造設備100の一般的な操業条件を簡単に紹介する。以下は、例示である。
・鋳型幅W[mm]は、250〜650とする。
・鋳型厚みD[mm]は、250〜650とする。
・鋳型高さH[mm]は、900〜1200とする。
・溶鋼過熱度ΔT[℃]は、0〜60とする。
・比水量Wt[L/kg.Steel]は、0.15〜1とする。
・鋳型内電磁攪拌強度M−EMS[gauss]は、0〜1000とする。
・溶鋼成分は、当事者間の協定に基づく。代表的な成分は、CやSi、Mnである。これに、CrやMoなどが適宜に添加される。その他の不可避の不純物を含む。
なお、本実施形態では、品質厳格材(軸受鋼、スチールコード鋼)を適用対象としているので、偏析安定化のために、通常材(0.6≦鋳造速度Vc[m/min]≦0.8)に比べて低速鋳造(0.4≦鋳造速度Vc[m/min]≦0.65)を行なっている。
ここで、各用語を簡単に説明する。
・鋳型幅W[mm]及び鋳型厚みD[mm]は、図2に示されるように、鋳型1の上端で特定される。
・鋳造速度Vc[m/min]は、鋳片の引抜速度であって、最上流に配されるピンチロールの周速度で特定される。
・溶鋼過熱度ΔT[℃]は、鋳型1内へ注湯される溶鋼の温度の指標である。
・比水量Wt[L/kg.Steel]は、鋼1kgに対して用いられる冷却水の容積を意味する。
・鋳型内電磁攪拌強度M−EMS[gauss]は、鋳型1内の溶鋼を攪拌するために作用される磁場の強度の指標である。
<鋳型1>
次に、図2を参照しつつ鋳型1の構造を説明する。図2(a)に示されるように本実施形態に係る鋳型1は、鋳造される鋳片が断面矩形であってアスペクト比が2以下となる所謂ブルーム向けに構成される。この鋳型1は、一対で対向し、鋳型広面1aを構成する広面鋳型5と、広面鋳型5の間に配され、一対で対向し、鋳型狭面1bを構成する狭面鋳型6と、これら広面鋳型5及び狭面鋳型6を支持する図示しない鋳型フレームと、を主たる構成として備える。
<浸漬ノズル2>
また、本実施形態において用いられる浸漬ノズル2は、有底円筒形状であって、一対の対向する溶鋼吐出孔7が内底よりも若干上方に形成される2孔式とされる。上記の浸漬ノズル2は、図2(b)に示されるように、一対の溶鋼吐出孔7が鋳型狭面1bに対して夫々対向するように鋳型1内に垂直にセットされる。換言すれば、浸漬ノズル2は、一対の溶鋼吐出孔7から吐出された溶鋼の流れが鋳型狭面1bに対して平面視で垂直に向かうように鋳型1内に垂直にセットされる。この状態で、浸漬ノズル2から鋳型1内へ溶鋼を注湯すると、浸漬ノズル2からの溶鋼流は先ず斜め下向きとなり、やがて鋳型狭面1bに衝突すると、上下方向に分岐し、もって、溶鋼の上昇流Qと下降流Rが形成される。このうち上昇流Qは、メニスカス近傍の溶鋼に対して熱を供給し、表面が凝固してしまう所謂皮張りを防ぐ役割を担っている。
<ロール対3>
ロール対3の夫々は、鋳造対象としての鋳片を、両広面でもって挟持する一対のロール3a・3bから構成される。以下、水平経路部において鋳片の下面となる面を支持するロールを基準側ロール3aとし、水平経路部において鋳片の上面となる面を支持するロールを反基準側ロール3bとする。この一対のロール3a・3bのロール面間の最短距離としてのロールギャップ[mm]は適宜の手段により調節可能に構成される。これらの複数のロール対3は、鋳片に中心偏析が生じるのを抑制するために、溶鋼の凝固末期に、鋳片内部の未凝固部分の凝固収縮分を補う程度に鋳片を圧下(軽圧下)することができるようになっている。そして、複数のロール対3は、鋳造方向下流側に向かうほどロールギャップが狭まるように配置されており、これらのロール対3の間を鋳片が鋳造方向下流側へ送られるにつれて、各ロール対3の基準側ロール3a及び反基準側ロール3bにより、鋳片が厚み方向両側から圧下されるようになっている。
次に、本実施形態に係る連続鋳造設備100の更に詳細な構成を説明する。即ち、本実施形態では、空冷帯におけるロール(ロール径:290mm〜400mm,ロール幅:400mm〜650mm)を冷却すべく、空冷帯に配置されるロールの各々には、冷却設備が設けられている。本実施形態では、空冷帯に配置されるロールの各々を水冷することによって、ロールが熱で軟化するのを抑制することで、ロールが摩耗するのを抑制している。本実施形態では、図3に示すように、メニスカスからの距離が15m〜19.5mの範囲(上記した円弧経路部)に配置される下部円弧スタンド10、メニスカスからの距離が19.5m〜21mの範囲(上記した矯正経路部)に配置される矯正スタンド20、及び、メニスカスからの距離が21m〜23mの範囲(上記した水平経路部)に配置されるピンチロールスタンド30が設けられており、これらの空冷帯に配置される下部円弧スタンド10、矯正スタンド20、及び、ピンチロールスタンド30の各々に、冷却設備50(図4参照)が設けられている。
<下部円弧スタンド10>
下部円弧スタンド10は、垂直経路部の下流側において、鋳片を一定の曲率で円弧状に曲げるために設けられている。この下部円弧スタンド10は、6つのロール対11と、そのロール対11を支持するスタンド12とから構成されている。6つのロール対11は、6つの基準側ロール11a、及び、それらの基準側ロール11aの各々に対向する6つの反基準側ロール11bで構成される。また、スタンド12は、6つの基準側ロール11aを支持する基準側スタンド12a、及び、6つの反基準側ロール11bを支持する反基準側スタンド12bで構成される。これらのロール対11のロールギャップは、基準側スタンド12a及び反基準側スタンド12bの傾きによって調節される。本実施形態において、ロール11a,11bのロール径(直径)は、290mmであり、ロール幅は、400mm〜650mmであって、その材料は、13Cr系の肉盛材である。
<矯正スタンド20>
矯正スタンド20は、前述した下部円弧スタンド10の下流側において、鋳片を直線状に矯正するために設けられている。この矯正スタンド20は、2つのロール対21と、そのロール対21を支持するスタンド(図示省略)とから構成されている。2つのロール対21は、2つの基準側ロール21a、及び、それらの基準側ロール21aの各々に対向する2つの反基準側ロール21bで構成されている。本実施形態において、ロール21a,21bのロール径(直径)は、400mmであり、ロール幅は、400mm〜650mmであって、その材料は、13Cr系の肉盛材である。
<ピンチロールスタンド30>
ピンチロールスタンド30は、前述した矯正スタンド20の下流側において、鋳片を引き抜くために設けられている。このピンチロールスタンド30は、鋳片を引き抜くための引き抜き力を付与する2つのピンチロール対31と、当該2つのピンチロール対31の間に設けられる1つのサポートロール対32と、それらのロール対31,32を支持するスタンド(図示省略)とから構成されている。2つのピンチロール対31は、2つの基準側ピンチロール31a、及び、それらの基準側ロール31aの各々に対向する2つの反基準側ピンチロール31bで構成される。また、1つのサポートロール対32は、1つの基準側サポートロール32a、及び、その基準側サポートロール32aに対向する1つの反基準側サポートロール32bで構成される。本実施形態において、ピンチロール31a,31bのロール径(直径)は、400mmであり、サポートロール32a,32bのロール径(直径)は、370mmであり、それらのロール幅は、400mm〜650mmであって、それらの材料は、13Cr系の肉盛材である。
<冷却設備50>
ここで、空冷帯に配置されるロール3a(11a,11b,21a,21b,31a,31b,32a,32b)を冷却するための冷却設備50について詳細に説明する。本実施形態では、上記した下部円弧スタンド10、矯正スタンド20、及び、ピンチロールスタンド30の各々に冷却設備50が設けられているが、その構成は略同一であるので、ここでは、図4を参照して、下部円弧スタンド10に設けられる冷却設備50について説明する。この冷却設備50は、基準側ロール11aに対して噴水するスプレーノズル51と、反基準側ロール11bに対して噴霧するミストノズル52とを備えている。本実施形態のスプレーノズル51は、圧力を加えた水を噴出することにより、水の微粒子を飛散させるものであり、ミストノズル52は、水と空気とを混合させたものを噴出することにより、水及び空気の混合流体を飛散させるものである。上記構成により、基準側ロール11aはスプレーにより冷却されると共に、反基準側ロール11bはミストにより冷却される。反基準側の水量が多い場合は、水が鋳片に掛かってしまい、過冷組織による割れ(品質異常)が生じるため、反基準側には、ミストノズル52が設けられる。また、基準側は、その構造上、水が鋳片に掛かることが少ないので、ノズル詰まりの観点から、口径が大きいスプレーノズル51が設けられている。
本実施形態では、反基準側ロール11bに設けられるミストノズル52は、水と空気とを混合するために水供給路52a及び空気供給路52b(図4(b)参照)を有しており、1ロール当たり0.05m/h〜0.2m/hの水量を供給する共に、1ロール当たり20Nm/h以上のエア量を供給する。下限設定水量が0.05m/h未満であると、ロール冷却効果がない。一方、上限設定水量が0.2m/hを超えると、鋳片上に水が滞留し、スケールオフ長さ以上の割れが発生する。以上のことから、反基準側ロールの水量を1ロール当たり0.05m/h〜0.2m/hとする。
また、反基準側ロール11bの幅方向に一様に噴霧できるようにエア量を規定する必要がある。20Nm/h未満では、ミストを一様に噴霧できない。また、気水比が高くなってしまうと、反基準側ロール11bに到達する前に蒸気になってしまう。そこで、反基準側ロール11bに噴霧するミストノズル52のエア量は、1ロール当たり20Nm/h以上とする。常用的には、20Nm/h〜30Nm/hが好ましい。
また、本実施形態では、基準側ロール11aに設けられるスプレーノズル51は、1ロール当たり0.5m/h〜1.0m/hの水量を供給する。十分冷却することができる水量を確保するために、基準側ロール11aには、上記ミストノズル52と異なりスプレーノズル51を用いている。水量が0.5m/h以下では、冷却効果が望めず、1.0m/hを超えると、鋳片に水が掛かり規定範囲外の割れが発生する。以上のことから、基準側ロール11aに噴水するスプレーノズル51の水量は、1ロール当たり0.5m/h〜1.0m/hとする。
なお、上記した水量は、スタンド12a,12bに流入する直前の流量をフロート式の流量計にて計測している。また、上記したエア量は、スタンド12bに流入する直前の流量をフロート式の流量計にて計測している。
さらに、本実施形態では、反基準側における水量と基準側における水量との差を、0.35m/h以上0.70m/h以下にしている。反基準側ロール11bにおける水量と、基準側ロール11aにおける水量との差を規定することで、反基準側ロール11bと基準側ロール11aとの摩耗速度を略同一にすることが可能となる。当該水量差が、0.70m/hを超える場合、又は、0.35m/h未満になる場合、反基準側ロール11bと基準側ロール11aとの摩耗速度に差が生じる。その影響により、鋳片を引き抜く力のバランスが変化し、せん断応力が生じ、鋳片の表面割れが生じることになるので、当該水量差を0.35m/h以上0.70m/h以下としている。
なお、ここでは、下部円弧スタンド10の基準側ロール11a及び反基準側ロール11bの冷却について説明したが、矯正スタンド20及びピンチロールスタンド30のロールの冷却についても同様である。
具体的には、矯正スタンド20において、反基準側ロール21bは、ミストにより冷却されると共に、基準側ロール21aは、スプレーにより冷却され、反基準側ロール21bに供給される水量は、1ロール当たり0.05m/h〜0.2m/h、且つ、エア量は、1ロール当たり20Nm/h以上とし、基準側ロール21aに供給される水量は、1ロール当たり0.5m/h〜1.0m/hとし、反基準側における水量と基準側における水量との差が、0.35m/h以上0.70m/h以下とする。
また、ピンチロールスタンド30において、反基準側ロール31b,32bは、ミストにより冷却されると共に、基準側ロール31a,32aは、スプレーにより冷却され、反基準側ロール31b,32bに供給される水量は、1ロール当たり0.05m/h〜0.2m/h、且つ、エア量は、1ロール当たり20Nm/h以上とし、基準側ロール31a,32aに供給される水量は、1ロール当たり0.5m/h〜1.0m/hとし、反基準側における水量と基準側における水量との差が、0.35m/h以上0.70m/h以下とする。
本実施形態では、上記したように、空冷帯における反基準側ロール11b,21b,31b,32bは、ミストノズル52からの噴霧(水量:1ロール当たり0.05m/h〜0.2m/h、エア量:1ロール当たり20Nm/h以上)により冷却されると共に、基準側ロール11a,21a,31a,32aはスプレーノズル51からの噴水(水量:1ロール当たり0.5m/h〜1.0m/h)により冷却される。これにより、各ロール11a,11b,21a,21b,31a,31b,32a,32bの表面を一定温度以下に抑えることができ、各ロールの摩耗の進行を抑制することができる。その結果、各ロールの寿命を著しく延ばすことができる。さらに、ロールの寿命を延ばすことによって、頻繁なロールの取替えや補修の手間を省いて連続鋳造機における生産性を向上させることができると共に、ロール整備等にかかる費用を抑えることができる。
特に、2次冷却帯の下流側に位置する空冷帯に配置されるロールは、鋳片の曲げ戻しの役割を担うロールであるために、ロールの摩耗が激しい。この点でも、本実施形態のように、空冷帯における各ロールを水冷することにより、その摩耗の進行を抑制することは有効である。
また、本実施形態では、基準側ロール11a,21a,31a,32aと反基準側ロール11b,21b,31b,32bとで供給する水量差を0.35m/h以上0.70m/h以下と調整することによって、各ロール間に摩耗差が生じるのを抑制することができる。これにより、反基準側ロール11b,21b,31b,32bと基準側ロール11a,21a,31a,32aとで摩耗差が生じることに起因するせん断応力による割れが発生するのを抑制することができる。従って、この方法を用いれば、軸受鋼やスチールコード鋼などの品質厳格材を割れなく製造することができる。
スタンド12に配置されるロール(基準側ロール11a,反基準側ロール11b)は、一対であるから、基準側ロール11aと反基準側ロール11bとで摩耗速度が異なれば、当然摩耗速度が速い側での律速により交換の必要性が生じる。従って、反基準側ロール11bと基準側ロール11aとのいずれかが従来の摩耗速度と同じでは、交換周期は従来のままとなってしまう。そこで、本実施形態では、上記したように、各ロール間に摩耗差が生じるのを抑制することができるので、ロール11a,11b及びスタンド12の長寿命化が期待できる。
また、本実施形態では、ミストノズル52を用いて、水量を1ロール当たり0.05m/h〜0.2m/hにし、且つ、エア量を1ロール当たり20Nm/h以上にすることによって、ロール径が290mm〜400mmで且つロール幅が400mm〜650mmの反基準側ロール11bを均一に冷却することができる。
次に、上記した実施形態に係るロールの冷却方法を用いた連続鋳造方法の技術的効果を確認するために行った実施例について説明する。下記の試験では、ロールの冷却条件(ロールを水冷するノズルの種類、基準側ロール及び反基準側ロールにおける水量、反基準側ロールにおけるエア量、等の条件)が異なる実施例1〜5及び比較例1〜7について、『鋳片割れ』、『ロール摩耗量』、『摩耗差』を測定した。
『鋳片割れ』は、鉄と鋼 第60年(1974年)第7号P784を参考にして、割れは、塩酸12%、約90℃の温浴に5分程度浸漬し表面のスケールを除去し、断面を目視観察した。その後、割れ部の縦断面を目視観察し、割れ長さを測定した。図6に示す通り、スケールオフする長さが1mm程度であるため、鋳片段階で1mm以下の欠陥(割れ)であれば、製品での危害がない。そこで、『鋳片割れ』の有無は、鋳片表面の割れが1mm以上ある場合を『鋳片割れ』が有りとし、1mm未満の場合を『鋳片割れ』が無しとした。
『ロール摩耗量』は、図5に示すように、使用前のロールの周長(X)と、350000トンの鋼が通過した後のロール(以下、使用後のロールとする)の周長(Y)とを測定しておき、使用前のロール中央の周長(X)から算出される半径(r=X/2π)と、使用後のロール中央の周長(Y)から算出される半径(r´=Y/2π)との差で定義した。
『摩耗差』は、基準側ロールの『ロール摩耗量』と反基準側ロールの『ロール摩耗量』との差により定義した。
また、総合判定として、『鋳片割れ』が無く、且つ、『ロール摩耗量』が従来値(3.0×10−5(mm/t))より小さく、且つ、『摩耗差』がほぼ発生していない場合を、「○」とし、それ以外を「×」とした。
ここで、本試験の実施条件を紹介しておく。
連続鋳造機:ブルーム連続鋳造機(BCC:Bloom Continuous Casting)
鋳片サイズ:厚み380mm、幅600mm
冷却設備設置箇所:下部円弧スタンド(メニスカスから15m〜19.5m)
矯正スタンド(メニスカスから19.5m〜21m)
ピンチロールスタンド(21m〜23m)
鋼種:JIS規格鋼(SUS,SUP、SUWPS)
ロール材質:13Cr系肉盛材
ロール径:400mm
ロール幅:616mm
鋳造速度:0.40〜0.65[m/min]
実施例1〜5及び比較例1〜7におけるロールの冷却条件及びその結果は、表1に示す通りである。
Figure 0005443203
(実施例1〜5)
表1に示すように、
・反基準側のノズルがミストノズル且つ基準側のノズルがスプレーノズル、
・反基準側の水量が1ロール当たり0.05m/h〜0.2m/h、
・反基準側のエア量が1ロール当たり20Nm/h以上、
・基準側の水量が1ロール当たり0.5m/h〜1.0m/h、
・反基準側における水量と基準側における水量との差が0.35m/h以上0.70m/h以下、
の各条件を満たす本願発明に係る実施例1〜5では、『鋳片割れ』が無く、両ロールとも『ロール摩耗量』が1.0×10−5(mm/t)であって、『摩耗差』が0であった。それらの結果、実施例1〜5の総合判定は、いずれも「○」となった。このように、この実施例1〜5では、ロールの寿命を著しく延ばすことができた。
(比較例1)
上記した実施例1〜5との比較において、反基準側ロールに設けられるノズルをスプレーノズルに変更した比較例1では、両ロールとも『ロール摩耗量』が1.0×10−5(mm/t)であったので、『摩耗差』が0であったが、反基準側に『鋳片割れ』が発生していた。その結果、比較例1の総合判定は、「×」となった。当該『鋳片割れ』は、600℃〜900℃での3領域での脆化割れであった(鉄と鋼 第67年(1981年)第8号P1180)。
(比較例2)
上記した実施例1〜5との比較において、反基準側の水量を1ロール当たり0.03m/hと少なくした比較例2では、反基準側に『鋳片割れ』が発生した。また、『ロール摩耗量』が反基準ロールで2.8×10−5(mm/t)であるのに対し、基準側ロールで1.0×10−5(mm/t)と異なっていたので、『摩耗差』が1.8×10−5となった。その結果、比較例2の総合判定は、「×」となった。当該『鋳片割れ』は、せん断応力発生による鋳片表面割れであった。
(比較例3)
上記した実施例1〜5との比較において、反基準側の水量を1ロール当たり0.25m/hと多くした比較例3では、両ロールとも『ロール摩耗量』が1.0×10−5(mm/t)であったので、『摩耗差』が0であったが、反基準側に『鋳片割れ』が発生していた。その結果、比較例3の総合判定は、「×」となった。当該『鋳片割れ』は、600℃〜900℃での3領域での脆化割れであった。
(比較例4)
上記した実施例1〜5との比較において、反基準側のエア量を1ロール当たり15Nm/hと少なくした比較例4では、両ロールとも『ロール摩耗量』が1.0×10−5(mm/t)であったので、『摩耗差』が0であったが、反基準側に『鋳片割れ』が発生していた。その結果、比較例4の総合判定は、「×」となった。当該『鋳片割れ』は、600℃〜900℃での3領域での脆化割れであった。
(比較例5)
上記した実施例1〜5との比較において、基準側の水量を1ロール当たり0.45m/hと少なくした比較例5では、基準側に『鋳片割れ』が発生した。また、『ロール摩耗量』が反基準ロールで1.0×10−5(mm/t)であるのに対し、基準側ロールで3.0×10−5(mm/t)と異なっていたので、『摩耗差』が2.0×10−5となった。その結果、比較例5の総合判定は、「×」となった。当該『鋳片割れ』は、せん断応力発生による鋳片表面割れであった。
(比較例6)
上記した実施例1〜5との比較において、基準側の水量を1ロール当たり1.10m/hと多くし、且つ、基準側と反基準側との水量差を0.90m/hと多くした比較例6では、反基準側に『鋳片割れ』が発生した。また、『ロール摩耗量』が反基準ロールで1.0×10−5(mm/t)であるのに対し、基準側ロールで0.8×10−5(mm/t)と異なっていたので、『摩耗差』が0.2×10−5となった。その結果、比較例6の総合判定は、「×」となった。当該『鋳片割れ』は、せん断応力発生による鋳片表面割れであった。
(比較例7)
上記した実施例1〜5との比較において、基準側と反基準側との水量差を少なくした比較例7では、基準側に『鋳片割れ』が発生し、『ロール摩耗量』が反基準ロールで1.0×10−5(mm/t)であるのに対し、基準側ロールで2.0×10−5(mm/t)と異なっていたので、『摩耗差』が1.0×10−5となった。その結果、比較例7の総合判定は、「×」となった。当該『鋳片割れ』は、せん断応力発生による鋳片表面割れであった。
比較例1、3及び4では、反基準側おいて、脆化割れが発生したが、その理由は、(比較例1)反基準側をスプレーノズルにしたこと、(比較例3)反基準側の水量を多くしたこと、(比較例4)反基準側のエア量を多くしたことにより、半基準側ロールに正確に噴霧できずに、鋳片に直接水が掛かってしまったことだと考えられる。
また、比較例2では、反基準側において、せん断応力発生による鋳片の表面割れが発生したが、その理由は、反基準側の水量を少なくし過ぎたことにより、反基準側のロールの冷却が適切でなく当該反基準側のロールの摩耗量が大きくなってしまい、反基準側ロールと基準側ロールとで摩耗差が生じてしまったことだと考えられる。
これに対して、比較例5では、基準側において、せん断応力発生による鋳片の表面割れが発生したが、その理由は、基準側の水量を少なくし過ぎたことにより、基準側のロールの冷却が適切でなく当該基準側のロールの摩耗量が大きくなってしまい、反基準側ロールと基準側ロールとで摩耗差が生じてしまったことだと考えられる。
また、比較例6及び7についても、せん断応力発生による鋳片の表面割れが発生したが、その理由は、反基準側の水量と基準側の水量とに差があったことにより、反基準側ロールと基準側ロールとで摩耗差が生じてしまったことだと考えられる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態および実施例に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
本発明を利用すれば、ロールの高寿命化を図ることが可能なロールの冷却方法を用いた連続鋳造方法を提供することができる。
1 鋳型
2 浸漬ノズル
3 ロール対
3a,11a,21a,31a,32a 基準側ロール
3b,11b,21b,31b,32b 反基準側ロール
4 冷却ノズル
5 広面鋳型
6 狭面鋳型
7 溶鋼吐出孔
9 タンディッシュ
10 下部円弧スタンド
20 矯正スタンド
30 ピンチロールスタンド
50 冷却設備
51 スプレーノズル
52 ミストノズル
100 連続鋳造設備

Claims (1)

  1. 鋳片に水を吹き付けて冷却する2次冷却帯の下流側に位置する空冷帯に配置されるロールの冷却方法を用いた連続鋳造方法であって、
    前記ロールのロール径が290mm〜400mmで且つ前記ロールのロール幅が400mm〜650mmであり、
    鋳造速度Vcが、0.4≦Vc≦0.65m/mimを満たし、
    反基準側に配置される反基準側ロールは、ミストにより冷却されると共に、基準側に配置される基準側ロールは、スプレーにより冷却され、
    前記反基準側ロールに供給される水量は、1ロール当たり0.05m/h〜0.2m/h、且つ、エア量は、1ロール当たり20Nm/h以上とし、
    前記基準側ロールに供給される水量は、1ロール当たり0.5m/h〜1.0m/hとし、
    前記反基準側における水量と前記基準側における水量との差が、0.35m/h以上0.70m/h以下とすることを特徴とする空冷帯に配置されるロールの冷却方法を用いた連続鋳造方法。
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