JP5441934B2 - レバミピドの医薬組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、医薬組成物に関する。
レバミピド[化学名:(±)−2−(4−クロロベンゾイルアミノ)−3−(2−キノロン−4−イル)プロピオン酸]は、抗潰瘍剤として有用であることが知られている。
さらに、レバミピドは、眼のゴブレット細胞の増加作用、眼の粘液増加作用および涙液増加作用を有し、ドライアイ、すなわち眼球乾操症候群の治療剤として有用であることも既に知られている(WO97/013515)。
レバミピドは、アルカリ性の水溶液には溶解するものの、中性における溶解性が極めて低く、高pHの点眼液はドライアイのような角結膜に傷害を有する患者の治療に不適である。そのうえ、レバミピドは、アルカリ性でも、溶液中で結晶の析出物が生じるため、水性液剤として開発することは難しいと考えられる。
WO97/013515は、レバミピドの中性状態の水性懸濁液を開示している。しかしながら、該水性懸濁液は、長時問放置しておくと沈積層を形成しうるので、再分散させるには、よく振とうさせる必要がある。また、この製剤は、白色の懸濁点眼液であることから、例えば、霧視による視野の妨げ、着衣に薬液がこぼれたときの着色等の問題があると考えられうる。
WO2008/050896は、レバミピドを微細粒子の状態で安定に分散でき、しかも当該微細粒子の再凝集を引き起こさないレバピミド含有水性懸濁液を開示している。WO2008/050896のレバピミド含有水性懸濁液は、上記WO97/013515の製剤に比べて懸濁の度合いは改善されているが、WO2008/050896の製剤もレバミピドが完全に溶解していない白色の懸濁点眼液であることから、長時間放置しておくと沈積層が形成することが避けられず、再分散させるには良く振とうする必要がある。さらに、点眼後の霧視による視野の妨げ、着衣に薬液がこぼれたときの着色等の問題はWO2008/050896では解決されていない。
WO2006/052018には、再分散が必要なく、透明性があり、ドライアイ患者の角結膜に傷害を与えることのない中性のレバミピド含有医薬組成物として、水溶性高分子および界面活性剤から選択される少なくとも1種の化合物、酸溶液、並びに水溶性レバミピド塩含有溶液の混和物を含む、レバミピド結晶の水性懸濁液が開示されている。
しかしながら、WO2006/052018のレバミピド結晶の水性懸濁液には、その製剤化工程において、高圧ホモジナイザー、コロイドミル、超音波装置等の高価な設備を必要とすると共に、製造工程が煩雑かつ複雑で長時間を要するために、製造コストが高いという問題点を有している。
また、点眼剤には、通常、微生物の汚染を防ぐ目的で防腐剤が添加されているが、ドライアイのような角膜傷害患者に対して、防腐剤は有害であるため、防腐剤を添加しない点眼剤が求められている。防腐剤を含まない点眼剤用の容器としては、使い捨てプラスチック製のシングルドーズユニットと、滴下口付近に菌を捕獲できるフィルターを設置した多回使用容器が知られているが、上記WO2008/050896及びWO2006/052018に記載の水性懸濁液は、フィルターを通り難いため、多回使用容器を利用できず、比較的コストの高いシングルドーズユニットを容器として利用する必要があった。
従って、再分散が必要なく、透明性があり、ドライアイ患者の角結膜に傷害を与えることのない中性・弱酸性のレバミピド含有医薬組成物を、高価な設備を用いずに、低い製造コストで製造できる医薬組成物の開発が望まれている。
本発明は、再分散が必要なく、透明性があり、ドライアイ患者の角結膜に傷害を与えることのない中性・弱酸性のレバミピド含有医薬組成物を提供することを課題とする。詳しくは、本発明の医薬組成物は点眼用組成物である。
更に、本発明は、高価な設備を用いずに、低い製造コストで製造できる医薬組成物の提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、(1)レバミピド、(2)アミノ糖および(3)緩衝剤を含有する医薬組成物を含有し、陽イオンを含まない医薬組成物にすることにより、再分散が良好で、透明性が向上した医薬組成物を製造しうることを見出した。また、本発明者は本発明の医薬組成物が保存効力活性を有することも見出した。本発明は、このような知見に基づき完成されたものである。
本発明は、下記[1]〜[8]に示す医薬組成物およびその使用を提供する。
[1](1)レバミピド、(2)アミノ糖および(3)緩衝剤を含有し、無機性の陽イオンを含有しない医薬組成物。
[2]前記アミノ糖がD−グルコサミンおよびメグルミンからなる群から選ばれた少なくとも1種である[1]に記載の医薬組成物。
[3]前記緩衝剤がホウ酸、リン酸およびアミノ酸からなる群から選ばれた少なくとも1種である[1]または[2]に記載の医薬組成物。
[4]さらにpH調整剤を含む[1]〜[3]のいずれかに記載の医薬組成物。
[5]さらに溶解補助剤を含む[1]〜[4]のいずれかに記載の医薬組成物。
[6]前記溶解補助剤がポリビニルピロリドンおよびマクロゴールからなる群から選ばれた少なくとも1種である[5]に記載の組成物。
[7]医薬組成物が点眼用医薬組成物である[1]〜[6]のいずれかに記載の医薬組成物。
[8]局所的に眼へ投与することにより、ドライアイを治療するための[1]〜[7]のいずれかに記載の医薬組成物の使用。
本発明の医薬組成物は、(1)レバミピド、(2)アミノ糖および(3)緩衝剤を含有し、無機性の陽イオンを含有しない組成物である。
医薬組成物は、好ましくは、水性液剤として製剤化され、さらに好ましくは、点眼用医薬組成物として使用される。
本発明の医薬組成物中のレバミピドの濃度は、約0.1から約5%(W/V)、好ましくは約0.5から約3%(W/V)、より好ましくは、約1%から約2%(W/V)の範囲内である。なお、本明細書中で、1%(W/V)は、100ml当たり1gを意味する。
本発明において、陽イオンは無機性の陽イオンであり、例えば、1価のアルカリ金属イオン(例えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、セシウムイオン等)、2価のアルカリ土類金属イオン(例えば、マグネシウムイオン、カルシウムイオン等
)等が挙げられる。
本発明において、用語「無機性の陽イオンを含有しない医薬組成物」とは、医薬組成物が実質的に無機性の陽イオンを含有しないことを意味する。より詳細には、医薬組成物中の陽イオンの量が15mEq未満、好ましくは1.5mEq未満、より好ましくは0.3mEq未満である。
本発明において、アミノ糖としては、例えば、メグルミン(すなわち、N−メチル−D−グルカミン)、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、D−マンノサミン、ミコサミン、カノサミン、ネオサミンC、N−メチル−L−グルコサミン、ミカミノース、ムラミックアシッド、ストレプタミン等のアミノ糖を挙げることができる。
これらのアミノ糖の中では、メグルミン、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、D−マンノサミン、ミコサミン、カノサミン、ネオサミンC、N−メチル−L−グルコサミン、ミカミノース、ムラミックアシッドおよびストレプタミンからなる群から選ばれるアミノ糖が好ましく、メグルミンまたはD−グルコサミンが特に好ましい。これらのアミノ糖は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
医薬組成物中のアミノ糖の濃度は、例えば、約0.1から約15%(W/V)、好ましくは約0.5から約10%(W/V)、より好ましくは、約1から約8%(W/V)の範囲内である。
本発明において、緩衝剤としては、例えば、陽イオンを含まない酸、具体的にはホウ酸、リン酸、アミノ酸、有機酸等が挙げられるが、好ましくはホウ酸およびリン酸が使用される。これらの緩衝剤は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明の医薬組成物中の緩衝剤の濃度は、例えば、約0.01から約4%(W/V)、好ましくは約0.03から約3%(W/V)、より好ましくは、約0.05から約2%(W/V)の範囲である。
本発明の医薬組成物には、必要に応じて、pH調整剤を使用することができる。pH調整剤としては、例えば、塩酸、乳酸、酢酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸、クエン酸等の陽イオンを含有しない一般的な酸が挙げられる。これらの中でも、塩酸およびクエン酸が好ましい。これらのpH調整剤は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明の医薬組成物には、必要に応じて、涙液と等張にするために、等張化剤を使用することができる。等張化剤としては陽イオンを含有しないものが望ましく、点眼液剤で通常使用されるマンニトール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、マルトース、ショ糖、ソルビトール、ブドウ糖等が使用できるが、好ましくは陽イオンを含まないグリセリンおよびショ糖が使用される。これらの等張化剤は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明の医薬組成物には、必要に応じて、溶解補助剤を配合してもよい。かかる溶解補助剤としては、陽イオンを含まない溶解補助剤が挙げられ、例えば、ポリビニルピロリドン、マクロゴール(ポリエチレングリコール)、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の高分子;ポリソルベート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン等の界面活性剤;プロピレングリコール等の多価アルコール;安息香酸、ソルビン酸等の有機酸;アルギン酸、ヒスチジン、グリシン、リジン等のアミノ酸;並びに、カフェイン等のキサンチン誘導体等が挙げられる。中でもポリビニルピロリドン、マクロゴール、ポリビニルアルコール、安息香酸、ソルビン酸、アルギン酸、特にポリビニルピロリドンおよびマクロゴールは、好ましい溶解補助剤である。これらの溶解補助剤は、1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明で使用されるポリビニルピロリドンの分子量は、好ましくは20万以下、より好ましくは4万以下のものである。好ましいポリビニルピロリドンとしては、特に限定されないが、ポリビニルピロリドン(PVP、供給先 BASF、グレード Kollidon 25):PVP(K−25)、ポリビニルピロリドン(PVP、供給先 BASF、グレード Kollidon 17PF):PVP(K−17PF)等が挙げられる。レバミピド濃度とポリビニルピロリドン濃度の比は、好ましくは20:1〜1:20、より好ましくは4:1〜1:6である。
本発明で使用されるマクロゴールの分子量は、好ましくは5万以下、より好ましくは1万以下のものである。好ましいマクロゴールとしては、特に限定されないが、マクロゴール1500、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール20000等が挙げられる。レバミピド濃度とマクロゴール濃度の比は、好ましくは20:1〜1:20、より好ましくは4:1〜1:6である。
溶解補助剤を配合する場合、該溶解補助剤の濃度は、通常、約0.01〜約15(W/V)%、好ましくは約0.1〜約10(W/V)%、より好ましくは約0.5〜約6(W/V)%の範囲内である。
本発明の医薬組成物には、必要に応じて、一般に使用される防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の第四アンモニウム塩、グルコン酸クロルヘキシジン、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル等のパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール等のアルコール化合物等)または/および安定化剤(例えば、無機性陽イオンを含まないアスコルビン酸、トコフェロール等)を使用してもよい。
本発明の医薬組成物の水性液剤のpHは、約3〜約9程度、好ましくは約7〜約9、特に好ましくは7.7〜9である。
本発明の組成物中において、(1)のレバミピドと(2)のアミノ糖との配合割合については、使用する成分の種類、医薬組成物の形態等によっても異なるが、一例として、(2)のアミノ糖に対して、(1)のレバピミド化合物が約0.01〜約10倍重量、好ましくは約0.05〜約2倍重量、さらに好ましくは約0.1〜約1.5倍重量、特に好ましくは0.1倍重量〜等重量となる割合を挙げることができる、ただしこれらに限定されない。
本発明の好ましい医薬組成物は、(1)レバピミド(2)メグルミンおよび(3)ホウ酸を含み、無機性の陽イオンを含まない医薬組成物である。0.5から3%(W/V)のレバピミド、0.5から10%(W/V)のメグルミンおよび0.03%から3%(W/V)のホウ酸を含有し、陽イオンを含まない医薬組成物がより好ましい。1〜2%(W/V)のレバピミド、1から8%(W/V)のメグルミン、0.05から2%(W/V)のホウ酸、クエン酸および塩酸からなる群から選ばれたpH調整剤を含有し、無機性陽イオンを含まない医薬組成物がさらに好ましい。
特に好ましい医薬組成物は、上記医薬組成物に溶解補助剤としてポリビニルピロリドンを含有する医薬組成物である。溶解補助剤の濃度は、0.5〜6(W/V)%が好ましい。
本発明の(1)レバミピド、(2)アミノ糖および(3)緩衝剤を含有する医薬組成物に、無機性の陽イオンを配合しないことにより、本発明の医薬組成物の透明性を顕著に向上させることができる。本発明の医薬組成物は、再分散が必要なく、さらに透明性に優れた中性・弱酸性の水性液剤とすることができる。
本発明の医薬組成物は、殺菌効果を有しているので、該医薬組成物の保存効果が向上することが期待できる。従って、本発明の水性液剤において、一般に使用される防腐剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の第四アンモニウム塩、グルコン酸クロルヘキシジン等の陽イオン化合物、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル等のパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール等のアルコール化合物等)を配合しなくてもよい。
また、本発明の医薬組成物は、安定性が良好であるため、安定化剤(例えば、無機性陽イオンを含まないアスコルビン酸、トコフェロール等)を配合しなくてもよい。
本発明の医薬組成物を調製するに当たっては、煩雑な製造工程を経由することなく、また特別な分散・懸濁装置を使用する必要がなく、産業上安価で製造可能である点も大きな産業上の利点である。
本発明の点眼用水性製剤は、点眼後の霧視による視野の妨げおよび患者の不快感を避けることができるので、ドライアイ患者の、顕著なコンプライアンスの向上が期待されるとともに、無菌フィルターを容易に通過するため、滴下口付近に無菌フィルターが設置された多回使用可能な防腐剤無添加点眼剤用容器を使用することが可能となり、医療上多大な貢献を与えるものである 。
本発明の医薬組成物は、透明性に優れているので、これを着衣にこぼした場合にも衣服が着色する虞れはない。
以下に実施例を掲げて、本発明をより一層明らかにするが、これらに限定して解釈されるべきでない。
実施例1
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ポリビニルピロリドン(K−25)、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は微黄色から淡黄色澄明であった。
実施例2
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ポリビニルピロリドン(K−25)、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は微黄色から淡黄色澄明であった。
実施例3
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ポリビニルピロリドン(K−25)、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は無色から微黄色澄明であった。
実施例4
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ポリビニルピロリドン(K−25)、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は微黄色から淡黄色澄明であった。
実施例5
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ポリビニルピロリドン(K−25)、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は微黄色から淡黄色澄明であった。
実施例6
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ポリビニルピロリドン(K−25)、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は微黄色から淡黄色澄明であった。
実施例7
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ポリビニルピロリドン(K−25)、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は無色から微黄色澄明であった。
実施例8
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ポリビニルピロリドン(K−25)、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は微黄色から淡黄色澄明であった。
実施例9
実施例1においてポリビニルピロリドン(K−25)をポリビニルピロリドン(K−17)とする以外は、実施例1と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例10
実施例2においてポリビニルピロリドン(K−25)をポリビニルピロリドン(K−17)とする以外は、実施例2と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例11
実施例3においてポリビニルピロリドン(K−25)をポリビニルピロリドン(K−17)とする以外は、実施例3と同様にして無色から微黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例12
実施例4においてポリビニルピロリドン(K−25)をポリビニルピロリドン(K−17)とする以外は、実施例4と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例13
実施例5においてポリビニルピロリドン(K−25)をポリビニルピロリドン(K−17)とする以外は、実施例5と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例14
実施例6においてポリビニルピロリドン(K−25)をポリビニルピロリドン(K−17)とする以外は、実施例6と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例15
実施例7においてポリビニルピロリドン(K−25)をポリビニルピロリドン(K−17)とする以外は、実施例7と同様にして無色から微黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例16
実施例8においてポリビニルピロリドン(K−25)をポリビニルピロリドン(K−17)とする以外は、実施例8と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例17
実施例1において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例1と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例18
実施例2において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例2と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例19
実施例3において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例3と同様にして無色から微黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例20
実施例4において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例4と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例21
実施例5において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例5と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例22
実施例6において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例6と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例23
実施例7において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例7と同様にして無色から微黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例24
実施例8において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例8と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例25
実施例1においてグリセリン(0.722g)をショ糖(2.889g)とする以外は、実施例1と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例26
実施例2においてグリセリン(1.185g)をショ糖(4.741g)とする以外は、実施例2と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例27
実施例3においてグリセリン(0.796g)をショ糖(3.185g)とする以外は、実施例3と同様にして無色から微黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例28
実施例4においてグリセリン(0.398g)をショ糖(1.593g)とする以外は、実施例4と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例29
実施例5においてグリセリン(0.991g)をショ糖(3.963g)とする以外は、実施例5と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例30
実施例6においてグリセリン(1.389g)をショ糖(5.556g)とする以外は、実施例6と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例31
実施例7においてグリセリン(1.046g)をショ糖(4.185g)とする以外は、実施例7と同様にして無色から微黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例32
実施例8においてグリセリン(0.676g)をショ糖(2.704g)とする以外は、実施例8と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例33
実施例1においてグリセリン(0.722g)をショ糖(2.889g)とし、塩酸をクエン酸とする以外は、実施例1と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例34
実施例5においてグリセリン(0.991g)をショ糖(3.963g)とし、塩酸をクエン酸とする以外は、実施例5と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例35
実施例1においてグリセリン(0.722g)をショ糖(2.889g)とし、塩酸をリン酸とする以外は、実施例1と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例36
実施例5においてグリセリン(0.991g)をショ糖(3.963g)とし、塩酸をリン酸とする以外は、実施例5と同様にして微黄色から淡黄色澄明の医薬組成物を得た。
実施例37
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は無色澄明であった。
実施例38
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は無色澄明であった。
実施例39
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は無色澄明であった。
実施例40
Figure 0005441934
適量の精製水を攪拌しながらレバミピド、ホウ酸、メグルミン、グリセリンを加え溶解し、塩酸を用いてpHを調整した。攪拌にはホモミキサーやホモジナイザーなどの強力な攪拌機は使用せず、低速のプロペラ攪拌機を用いたが、すべての成分は容易に溶解した。さらに0.2μmフィルターで無菌濾過し医薬組成物を得た。この医薬組成物は無色澄明であった。
実施例41
実施例37において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例37と同様にして無色澄明の医薬組成物を得た。
実施例42
実施例39において塩酸をクエン酸とする以外は、実施例39と同様にして無色澄明の医薬組成物を得た。
実施例43
実施例37においてグリセリン(0.861g)をショ糖(3.444g)とする以外は、実施例37と同様にして無色澄明の医薬組成物を得た。
実施例44
実施例39においてグリセリン(1.287g)をショ糖(5.148g)とする以外は、実施例39と同様にして無色澄明の医薬組成物を得た。
実施例45
実施例37においてグリセリン(0.861g)をショ糖(3.444g)とし、塩酸をクエン酸とする以外は、実施例37と同様にして無色澄明の医薬組成物を得た。
実施例46
実施例39においてグリセリン(1.287g)をショ糖(5.148g)とし、塩酸をクエン酸とする以外は、実施例39と同様にして無色澄明の医薬組成物を得た。
実施例47
実施例37においてグリセリン(0.861g)をショ糖(3.444g)とし、塩酸をリン酸とする以外は、実施例37と同様にして無色澄明の医薬組成物を得た。
実施例48
実施例39においてグリセリン(1.287g)をショ糖(5.148g)とし、塩酸をリン酸とする以外は、実施例39と同様にして無色澄明の医薬組成物を得た。
以下の表1に示す実施例49〜52および比較例1〜5の組成について、表1に記載した分量の成分を実施例1と同様にしてpH7〜9の澄明な医薬組成物を調製し、4週間冷蔵保存した後の性状外観を観察し、記録した。その結果、無機性の陽イオンが含まれる比較例1〜5の医薬組成物については析出またはゲル化が認められた。一方、無機性の陽イオンを含まない実施例49〜52の医薬組成物では析出やゲル化が認められなかった。
Figure 0005441934
本発明医薬組成物の透明性とメンブレンフィルターの透過し易さを調べる目的で、実施例1、実施例37、WO 2008/050896を応用した比較例6およびWO 2006/052018に記載された比較例7を製造し、製造直後の外観と640nmの光透過性並びに製造直後の0.2μmのメンブレンフィルターのろ過性能を確認、記録し、室温で4週間静置した後の外観を確認、記録した。
その結果を表2に示す。本発明医薬組成物(実施例1および37)は光透過を妨げることなく、また容易にろ過できるとともに、4週間後においても外観に変化は無かったが、比較例6の医薬組成物は乳白色で透明性は無く、ろ過し難くかった。比較例7の医薬組成物は白色で、結晶がフィルターにつまって透過しなかった。また比較例7の医薬組成物は、4週間静置した後、結晶が沈積して再分散のために激しく振り混ぜる必要があった。
比較例6(2w/v%レバミピド結晶の懸濁液の調製)
水酸化ナトリウム4.4gに精製水を加えて溶かした水酸化ナトリウム水溶液700mlにレバミピド20gを加えた。該混合物を加熱溶解後30〜40℃にした液を、10N塩酸12ml、精製水68mlおよび10w/v%のヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学製、TC−5E)水溶液200mlを混和して氷冷した液に、1400rpmの速度で攪拌し、超音波を照射しながら、徐々に注ぎ、レバミピドの結晶を析出させた。結晶析出後、攪拌速度を3000rpmに上げ、さらに20分間攪拌した。析出完了後終了後、5N水酸化ナトリウム溶液にてpHを6〜6.5に調整し、精製水で全容量を1リットルに調整してレバミピド結晶の水性懸濁液を調製した。
比較例7(2w/v%レバミピド懸濁液の調製)
部分ケン化ポリビニルアルコール(クラレ製、Poval 224C)0.5g、クエン酸0.11g、クエン酸ナトリウム0.146g、塩化ナトリウム0.715gおよび塩化カリウム0.180gを80mlの精製水に加え、加熱溶解して冷却後、ろ過し、ろ液にレバミピドを加えて攪拌し、さらに精製水を加えて全容量を100mlとして水性懸濁液を調製した。
Figure 0005441934
保存効力試験
(菌種)
接種菌として以下の菌株を使用した。
細菌: 大腸菌,Escherichia Coli NBRC 3972
緑膿菌,Pseudomonas aeruginosa NBRC 13275
黄色ブドウ球菌,Staphylococcus aureus NBRC 13276
酵母菌およびカビ類: カンジダ,Candida albicans NBRC 1594
クロコウジカビ,Aspergillus niger NBRC 9455
(試験試料)
実施例53〜58は、表3に挙げた成分を用いて実施例1と同様の方法で調製した。
Figure 0005441934
10〜10cfu/mLとなるように、実施例53〜58に各接種菌液を無菌的に注入し、均一に混合し試料とした。これらの試料を遮光下20〜25℃に保存し、0、14及び28日目に各試料から1mLを採取し、生菌数を測定した。
細菌の生菌数の測定は、SCDLP培地で10倍希釈を繰り返した希釈液1mLをシャーレに加え、更に15〜20mLのSCDLPカンテン培地を加えた。この培地を30〜35℃で5日間培養した後に、生菌数を計測した。生菌数が300個以下となるシャーレから得られた計測数を採用した。
酵母菌およびカビ類の生菌数の測定は、GPLP培地で10倍希釈を繰り返した希釈液1mLをシャーレに加え、更に15〜20mLのGPLPカンテン培地を加えた。この培地を20〜25℃で5日間培養した後に、生菌数を計測した。生菌数が100個以下となるシャーレから得られた計測数を採用した。
各計測数に希釈倍率を乗じた結果を生菌数とし、試験開始時の生菌数を100とした百分率で求めた。
(判定方法)
細菌については、14日後の結果が接種菌数に対して0.1%以下であれば「適」、28日後の結果が14日後のレベルと同等若しくはそれ以下であれば「適」とし、いずれも「適」であれば保存効力ありと判定した。
酵母菌およびカビ類については、結果が接種菌数と同レベル若しくはそれ以下であれば「適」とし、いずれも「適」の場合に保存効力ありと判定した。
(結果)
実施例53〜58については、いずれも保存効力ありと判定された。
Figure 0005441934

Claims (4)

  1. (1)レバミピド、(2)メグルミンおよび(3)ホウ酸を含有し、ポリビニルピロリドンおよびマクロゴールからなる群から選ばれた少なくとも1種を含有し、無機性の陽イオンを含有しない医薬組成物。
  2. さらにpH調整剤を含む請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 医薬組成物が点眼用医薬組成物である請求項1または2に記載の医薬組成物。
  4. 求項1〜のいずれかに記載の医薬組成物を含む、局所的に眼へ投与できるドライアイ治療剤
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