JP5439346B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチパネルにおける保護膜の形成に好適に用いられる感光性樹脂組成物に関するものである。
タッチパネルにはその動作原理によって、抵抗膜方式、静電容量方式、赤外線方式、超音波方式及び電磁波誘導方式などに分類される。その中でも静電容量方式のタッチパネルは低コストで液晶表示装置などに搭載可能であるので、近年よく用いられている。静電容量方式の場合、基板上に透明導電膜、例えばITO(Indium Tin Oxide)膜を形成し、その透明導電膜を保護するために基板との良好な密着性を有する保護膜を透明導電膜上に形成する必要がある(特許文献1)。
また近年、携帯電話、PDA、モバイル型コンピュータのように、情報端末を屋外で使用する機会が増えている。さらに、カーナビゲーションなどに用いられるタッチパネルのように、夏場に高温になる車内で使用される材料も増えている。したがって、このような高温、高湿の過酷な環境下でも品質変化が少ない保護膜、すなわち、耐湿熱密着性に優れた保護膜が要望されている。
しかし、これまで用いられている保護膜では基板や透明導電膜などとの耐熱密着性や耐湿熱密着性が不足しているために耐久性、耐環境性が低下し、タッチパネルとしての信頼性を低下させる問題があった。そこで基板や透明導電膜などとの密着性に優れたタッチパネルの保護膜形成用の感光性樹脂組成物の開発が強く望まれた。
特開2010−027033号公報
本発明はアルカリ現像が可能で、保護膜としての透明性が高く、基板や透明導電膜などとの耐湿熱密着性に優れたタッチパネルの保護膜形成用感光性樹脂組成物を提供することを課題にする。
本発明者らは、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、芳香環を分子内に有するビニルモノマー(a)を必須構成単位とする(共)重合体(A)、分子内にカルボキシル基を含まない多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)、および光ラジカル重合開始剤(C)を必須成分として含有することを特徴とするアルカリ現像可能なタッチパネルの保護膜形成用感光性樹脂組成物(Q);およびこの感光性樹脂組成物(Q)を光照射の後、アルカリ現像してパターンを形成し、さらにポストベークを行って形成されたことを特徴とするタッチパネルの保護膜である。
本発明の感光性樹脂組成物及びそれらから得られたタッチパネルの保護膜は、以下の効果を奏する。
(1)保護膜は基板や透明導電膜との湿熱密着性に優れている。
(2)保護膜は基板や透明導電膜との密着性に優れている。
(3)保護膜は透明性に優れている。
(4)感光性樹脂組成物はアルカリ現像性に優れている。
本発明のタッチパネルの保護膜形成用感光性樹脂組成物(Q)は、芳香環を分子内に有するビニルモノマー(a)を必須構成単位とする(共)重合体(A)、分子内にカルボキシル基を含まない多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)、および光ラジカル重合開始剤(C)を必須成分として含有することで基板や透明導電膜との密着性、湿熱密着性に優れる保護膜を形成でき、上記問題を解決する。
以下において、本発明の感光性樹脂組成物の必須構成成分である(A)〜(C)について、順に説明する。
本発明の(共)重合体(A)の必須構成単位であるスチレン骨格などの芳香環を有するビニルモノマー(a)としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、フェニルスチレン、シクロヘキシルスチレン、ベンジルスチレン、ビニルナフタレン、4−ビニル安息香酸、桂皮酸、ヒドロキシスチレン、(メタ)アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、α−メチルスチレンスルホン酸及び桂皮酸アミド等が挙げられる。
本発明の(共)重合体(A)は、上記のビニルモノマー(a)のホモポリマーでもいいし、(a)と共重合可能な芳香環を含まないビニルモノマー(b)との共重合体でもよい。
共重合体(A)中の芳香環を分子内に有するビニルモノマーの含有量は、10〜80重量%が好ましく、さらに好ましくは20〜80重量%、特に好ましくは30〜80重量%、もっとも好ましくは40〜80重量%である。10重量%以上であれば密着性が良好に発揮でき、80重量%以下であれば多官能モノマーとの相溶性が良好に発揮できる。
感光性樹脂組成物(Q)の(A)〜(C)の合計重量に基づく(A)の含有量は、10〜80重量%が好ましく、さらに好ましくは20〜80重量%、特に好ましくは30〜80重量%、もっとも好ましくは40〜80重量%である。10重量%以上であれば密着性が良好に発揮でき、80重量%以下であれば多官能モノマーとの相溶性が良好に発揮できる。
(共)重合体(A)のゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)による重量平均分子量(以下、Mwという。)は、好ましくは5,000〜50,000、さらに好ましくは5,000〜30,000、特に好ましくは5,000〜20,000である。5,000以上であれば硬化物の耐水性が良好に発揮でき、50,000以下であれば密着性が良好に発揮できる。
なお、GPCによる重量平均分子量は、例えば、GPC測定機器(HLC−8120GPC、東ソー(株)製)、カラム(TSKgel GMHXL2本+TSKgel Multipore HXL−M、東ソー(株)製)、標準ポリスチレンを用いて求ることができる。
(共)重合体(A)の溶解度パラメータ(以下、SP値という。)[(単位は(cal/cm1/2]は、好ましくは7〜14、さらに好ましくは8〜13、特に好ましくは9〜13である。7以上であるとさらに現像性が良好に発揮でき、14以下であれば硬化物の耐水性がさらに良好である。
なお、本発明におけるSP値は、Fedorsらが提案した下記の文献に記載の方法によって計算されるものである。
「POLYMER ENGINEERING AND SCIENCE,February,1974,Vol.14,No.2,Robert F. Fedors(147〜154頁)」
SP値が近いもの同士はお互いに混ざりやすく(分散性が高い)、この数値が離れているものは混ざりにくい。
共重合体(A)の好ましい製造方法は、芳香環を分子内に有するビニルモノマー(a)と芳香環を含まないビニルモノマー(b)とをビニル重合する方法である。
芳香環を含まないビニルモノマー(b)としては、以下の(b1)〜(b11)のビニルモノマーが挙げられる。
(b1)水酸基含有ビニルモノマー:
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、アルキロール(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチルプロペニルエーテル等が挙げられる。
(b2)カルボキシル基含有ビニルモノマー:
不飽和モノカルボン酸、不飽和多価(2〜4価)カルボン酸、不飽和多価カルボン酸アルキルエステル、およびこれらの塩[アルカリ金属塩(ナトリウム塩及びカリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩及びマグネシウム塩等)、アミン塩及びアンモニウム塩等]が挙げられる。
(b3)スルホン酸基含有ビニルモノマー:
ビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸及びこれらの塩が挙げられる。
(b4)アミノ基含有ビニルモノマー:
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(b5)アミド基含有ビニルモノマー:
(メタ)アクリルアミド、N−アルキル(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N,N’−メチレン−ビス(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド、メタクリルホルムアミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、及び環状アミド(N−ビニルピロリドン、N−アリルピロリドン等)が挙げられる。
(b6)第4級アンモニウム塩基含有ビニルモノマー:
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級化物、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級化物、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドの4級化物及びジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドの4級化物等が挙げられる。
(b7)(ポリ)エーテル基含有ビニルモノマー:
アルコキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、アルコキシポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(b8)(メタ)アクリル酸エステル:
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート及び2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(b9)カルボン酸ビニルエステル:
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル及び酪酸ビニル等が挙げられる。
(b10)ビニルエーテル系モノマー:
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテル及びビニルブチルエーテル等が挙げられる。
(b11)ビニルケトン系モノマー:
ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン及びビニルフェニルケトン等が挙げられる。
(共)重合体(A)は現像性の観点から、親水性基を有することが好ましい。親水性基としては、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、アミド基、ポリエーテル基及びスルホン酸基などが挙げられる。これらのうち、アルカリ現像性の観点からカルボキシル基が好ましい。
カルボキシル基の含有量は酸価で示される。(A)の酸価は、好ましくは10〜500mgKOH/gである。10mgKOH/g以上であると、現像性がさらに良好に発揮されやすく、500mgKOH/g以下であれば硬化物の耐水性がさらに良好に発揮できる。
本発明における酸価はアルカリ性滴定溶液を用いた指示薬滴定法により測定できる。方法は以下の通りである。
(i)試料約0.1〜10gを精秤して三角フラスコに入れ、続いて中性メタノール・アセトン溶液[アセトンとメタノールを1:1(容量比)で混合したもの]を加え溶解する。
(ii)フェノールフタレイン指示薬数滴を加え、0.1mol/L水酸化カリウム滴定用溶液で滴定する。指示薬の微紅色が30秒続いたときを中和の終点とする。
(iii)次式を用いて決定する。
酸価(mgKOH/g)=(A×f×5.61)/S
ただし、A:0.1mol/L水酸化カリウム滴定用溶液のmL数
f:0.1mol/L水酸化カリウム滴定用溶液の力価
S:試料採取量(g)
共重合体(A)は、必須の芳香環を有するビニルモノマー(a)及び必要により(b)を構成単量体とする重合体に、さらに感度を向上させる目的で必要により(メタ)アクリロイル基を側鎖または末端に導入させることが好ましい。
側鎖に(メタ)アクリロイル基を導入する方法としては、例えば下記の(1)及び(2)の方法が挙げられる。
(1);(a)もしくは(b)のうちの少なくとも一部にイソシアネート基と反応しうる基(水酸基又は1級若しくは2級アミノ基など)を有するモノマーを使用して重合体を製造し、その後(メタ)アクリロイル基とイソシアネート基を有する化合物((メタ)アクリロイルエチルイソシアネート等)を反応させる方法。
(2);(a)もしくは(b)のうちの少なくとも一部にエポキシ基と反応しうる基(水酸基、カルボキシル基又は1級若しくは2級アミノ基など)を有するモノマーを使用して重合体を製造し、その後(メタ)アクリロイル基とエポキシ基を有する化合物(グリシジル(メタ)アクリレート等)を反応させる方法。
本発明の感光性樹脂組成物(Q)中の第2の必須成分である、分子内にカルボキシル基を含まない多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)としては、公知の多官能(メタ)アクリレートモノマーのうち分子内にカルボキシル基を含まないモノマーであれば、とくに限定されずに用いられる。
この多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)としては、2官能(メタ)アクリレート(B1)、3官能(メタ)アクリレート(B2)及び4〜6官能(メタ)アクリレート(B3)が挙げられる。
2官能(メタ)アクリレート(B1)としては、例えば、多価アルコールと(メタ)アクリル酸のエステル化物[例えばグリセリンのジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンのジ(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ−1,5−ペンタンジオールのジ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−2−エチル−1,3−プロパンジオールのジ(メタ)アクリレート];多価アルコールのアルキレンオキサイド付加物と(メタ)アクリル酸のエステル化物[例えばトリメチロールプロパンのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、グリセリンのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート];OH基含有両末端エポキシアクリレート;多価アルコールと(メタ)アクリル酸とヒドロキシカルボン酸のエステル化物[例えばヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート]等が挙げられる。
3官能(メタ)アクリレート(B2)としては、グリセリンのトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンのトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのトリ(メタ)アクリレート;及びトリメチロールプロパンのエチレンオキサイド付加物のトリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
4〜6官能(メタ)アクリレート(B3)としては、ペンタエリスリトールのテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのペンタ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールのヘキサ(メタ)アクリレート;ジペンタエリスリトールのエチレンオキサイド付加物のテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのエチレンオキサイド付加物のペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのプロピレンオキサイド付加物のペンタ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(B)のうち好ましいものは、3官能(メタ)アクリレート(B2)および4〜6官能の(メタ)アクリレート(B3)である。
市場から容易に入手できる(B)としては、例えば、ライトエステルTMP(共栄社化学社製:トリメチロールプロパントリメタクリレート)、アロニックスM−403(東亞合成社製:ペンタエリスリトールトリアクリレート)、ライトアクリレートPE−3A(共栄社化学社製:ペンタエリスリトールトリアクリレート)及びネオマーDA−600(三洋化成工業社製:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとジペンタエリスリトールペンタアクリレートの混合物)等が挙げられる。
感光性樹脂組成物(Q)の(A)〜(C)の合計重量に基づく(B)の含有量は、10〜80重量%が好ましく、さらに好ましくは10〜70重量%、特に好ましくは10〜60重量%である。10重量%以上であれば硬化物の耐溶剤性が良好に発揮でき、80重量%以下であればアルカリ現像性がさらに良好に発揮できる。
光ラジカル重合開始剤(C)は、可視光線、紫外線、遠赤外線、荷電粒子線、X線などの活性光線の露光により、重合性不飽和化合物の重合を開始しうるラジカルを発生する成分であればどのようなものでもよい。
このような光ラジカル重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン誘導体(C1)、アシルフォスフィンオキサイド誘導体(C2)、チタノセン誘導体(C3)、トリアジン誘導体(C4)、ビスイミダゾール誘導体(C5)、O−アシルオキシム(オキシムエステル)誘導体(C6)、ベンゾフェノン誘導体(C7)、チオキサントン誘導体(C8)、α−ジケトン誘導体(C9)、アントラキノン誘導体(C10)、アクリジン誘導体(C11)、およびこれらを2種以上含有する混合物が挙げられる。
アセトフェノン誘導体(C1)としては、例えば、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、4−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノ−1−プロパノン、ジメチルベンジルケタール、メチルベンゾイルフォーメート、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン]が挙げられる。
アシルフォスフィンオキサイド誘導体(C2)としては、例えば、トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドが挙げられる。
チタノセン誘導体(C3)としては、例えば、ビス(η−2,4−シクロペンタジエンー1―イル)−ビス(2,6ージフルオロー3−(1H−ピロール−1−イル)−フェニル)チタニウムが挙げられる。
トリアジン誘導体(C4)としては、例えば、トリクロロメチルトリアジン、ベンジル−2,4,6−(トリハロメチル)トリアジンが挙げられる。
ビスイミダゾール誘導体(C5)としては、例えば、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル二量体が挙げられる。
O−アシルオキシム(オキシムエステル)誘導体(C6)としては、例えば、1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(Oーベンゾイルオキシム)]、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)が挙げられる。
ベンゾフェノン誘導体(C7)としては、例えば、ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、3,3−ジメチル−4−メトキシ−ベンゾフェノン、ミヒラーズケトンが挙げられる。
チオキサントン誘導体(C8)としては、例えば、イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、ジイソプロピルチオキサントンが挙げられる。
α−ジケトン誘導体(C9)としては、例えば、カンファーキノンが挙げられる。
アントラキノン誘導体(C10)としては、例えば、アントラキノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、tert−ブチルアントラキノンが挙げられる。
アクリジン誘導体(C11)としては、例えば、9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9ーアクリジニル)ヘプタン、1,5−ビス(9−アクリジニル)ペンタン、1,3−ビス(9−アクリジニル)プロパンが挙げられる。
これら(C1)〜(C11)のうち、合成の容易さの観点から、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノ−1−プロパノンおよび2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オンが好ましく、反応性の観点から2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノ−1−プロパノンがさらに好ましい。
(C)は、市販のものが容易に入手することができ、例えば2−メチル−1−(4−(
メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノ−1−プロパノンとしては、イルガキュア9
07、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン
−1−オンとしては、イルガキュア369(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)等
が挙げられる。
感光性樹脂組成物(Q)の(A)〜(C)の合計重量に基づく(C)の含有量は、1〜15重量%が好ましく、さらに好ましくは3〜12重量%、特に好ましくは5〜10重量%である。1重量%以上であれば硬化反応性および弾性回復特性がさらに良好に発揮でき、15重量%以下であれば光露光時のマスク汚れの低減および相溶性がさらに良好に発揮できる。
感光性樹脂組成物(Q)は、基板や透明導電膜との湿熱密着性をさらに向上させる目的で、分子内に(メタ)アクリロイル基を含有するリン酸エステル化合物(D)をさらに含有させることが好ましい。
(D)としては、メタクリロイル基を含有するリン酸エステル化合物(D1)とアクリロイル基を含有するリン酸エステル化合物(D2)が挙げられ、具体的には、2−アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート、2−メタクリロイロキシオキシエチルアシッドフォスフェート、ビス[2−(アクリロイオキシ)エチル]フォスフェート、ビス[2−(メタクリロイオキシ)エチル]フォスフェート、カプロラクトン変性ビス[2−(アクリロイオキシエチル)]フォスフェート、カプロラクトン変性ビス[2−(メタクリロイオキシエチル)]フォスフェート、カプロラクトン変性[2−(メタクリロイオキシエチル)]アシッドフォスフェート、カプロラクトン変性ビス[2−(メタクリロイオキシメチル)]フォスフェート、カプロラクトン変性ビス[2−(メタクリロイオキシプロピル)]フォスフェート、カプロラクトン変性ビス[2−(メタクリロイオキシブチル)]フォスフェート等が挙げられる。
これらのうち、好ましいのは、メタクリロイル基を含有するリン酸エステル化合物(D1)である。
感光性樹脂組成物(Q)の(A)〜(D)の合計重量に基づく(D)の含有量は、1〜10重量%が好ましく、さらに好ましくは1〜8重量%、特に好ましくは1〜6重量%である。
感光性樹脂組成物(Q)は、密着性をさらに向上させる目的で、2個以上の加水分解性アルコキシ基を有するシラン化合物(E)をさらに含有させることが好ましい。
ここでいう「加水分解性アルコキシ基」とは、珪素原子に直接結合する炭素数1〜8のアルコキシ基で、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、t−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基が挙げられる。
一方、フェノキシ基は一般に加水分解しない。
本発明の2個以上の加水分解性アルコキシ基を有するシラン化合物(E)としては、
(1)下記一般式(1)で表されるシラン化合物(E1)、
Figure 0005439346
[式中、Rは、アルキレン基部分の炭素数が1〜6である(メタ)アクリロイロキシアルキル基、グリシドアルキル基、メルカプトアルキル基及びアミノアルキル基からなる群から選ばれる1種以上の有機基を表す。Rは、アルキル基、脂環式飽和炭化水素基、または芳香族炭化水素基を表す。Rは炭素数が1〜4のアルキル基を表す。mは0または1の整数である。]
(2)上記一般式(1)で表されるシラン化合物(E1)を必須構成単位として含むポリシロキサン(E2)、
(3)その他の化学構造を有する加水分解性アルコキシ基を2個以上の有するシロキサン化合物
が挙げられる。
なお、上記のポリシロキサン(E2)は、シラン化合物(E1)を必須構成単量体とし、そのアルコキシ基[一般式(1)中のORの部分]の一部または全部が縮合反応して高分子化した縮合物である。
これらのうち、好ましいのは(E1)または(E2)である。
2種以上の(E1)、2種以上の(E2)を使用してもよいし、また、(E1)と(E2)を併用してもよい。
上記一般式(1)で表されるシラン化合物(E1)において、式中のRは、アルキレン基部分の炭素数が1〜6である(メタ)アクリロイロキシアルキル基、グリシドアルキル基、メルカプトアルキル基及びアミノアルキル基からなる群から選ばれる1種以上の有機基を表す。
式中のRは、アルキル基、脂環式飽和炭化水素基、または芳香族炭化水素基を表す。
のうち、アルキル基としては、直鎖アルキル基および分岐アルキル基挙げられる。
直鎖アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−オクチルおよびn−ドデシル基が挙げられ、分岐アルキル基としてはイソプロピル、イソブチル、sec−ブチルおよび2−エチルヘキシル基などが挙げられる。
のうち、脂環式炭化水素基としては、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、シクロヘキシルメチル基およびメチルシクロヘキシル基などが挙げられる。
のうち、芳香族炭化水素基としては、アリール基、アラルキル基およびアルキルアリール基が挙げられる。
アリール基としてはフェニル基、ビフェニル基、ナフチル基;アラルキル基としてはトリル基、キシリル基、メシチル基;並びに、アルキルアリール基としてはメチルフェニル基およびエチルフェニル基などが挙げられる。
のうち好ましいのは、硬化反応性の観点から、直鎖アルキル基、分岐アルキル基およびアリール基であり、さらに好ましいのは直鎖アルキル基およびアリール基である。
好ましいのはメチル基、エチル基、フェニル基、およびこれらの併用である。
式中のRは炭素数が1〜4のアルキル基を表し、具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基およびsec−ブチル基などが挙げられ、好ましいのは熱硬化反応性の観点からメチル基およびエチル基である。
式中のmは0または1の整数である。
一般式(1)において、R1として(メタ)アクリロイロキシアルキル基を有するシラン化合物(E1)としては、以下の化合物等が挙げられる。
mが0、すなわちアルコキシ基を3個有する3官能シラン化合物としては、3−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロイロキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
mが1、すなわちアルコキシ基を2個有する3官能シラン化合物としては、3−メタクリロイロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロイロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−アクリロイロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロイロキシプロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。
1としてグリシドキシアルキル基を有するシラン化合物としては、以下の化合物等が挙げられる。
mが0、すなわちアルコキシ基を3個有する3官能シラン化合物としては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
mが1、すなわちアルコキシ基を2個有する3官能シラン化合物としては、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。
1としてメルカプトアルキル基を有するシラン化合物としては、以下の化合物等が挙げられる。
mが0、すなわちアルコキシ基を3個有する3官能シラン化合物としては、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
mが1、すなわちアルコキシ基を2個有する3官能シラン化合物としては、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。
1としてアミノアルキル基を有するシラン化合物としては、以下の化合物等が挙げられる。
mが0、すなわちアルコキシ基を3個有する3官能シラン化合物としては、N−2アミノエチルγーアミノプロピルトリメトキシシラン、N−2アミノエチルγーアミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
mが1、すなわちアルコキシ基を2個有する3官能シラン化合物としては、N−2アミノエチルγ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2アミノエチルγーアミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。
上記一般式(1)で表される(E1)のうち、硬化反応性の観点から好ましいのは、一般式(1)中のR1が(メタ)アクリロイロキシアルキル基又はグリシドキシアルキル基を有するシラン化合物である。
さらに好ましいのは、アルコキシ基を3個有する(メタ)アクリロイロキシアルキル基含有3官能シラン化合物、およびアルコキシ基を3個有するグリシドキシアルキル基含有3官能シラン化合物である。特に好ましいのは、3−アクリロイロキシプロピルトリメトキシシランおよび3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランである。
上記一般式(1)で表されるシラン化合物(E1)を必須構成単位として含むポリシロキサン(E2)としては、上記一般式(1)で表されるシラン化合物(E1)のみからなる単独縮合重合体、並びに(E1)と共縮合可能な他のシラン化合物(E3)と(E1)との共縮合体が挙げられる。
(E1)と共縮合可能なシラン化合物(E3)としては、下記一般式(2)で表されるシラン化合物が挙げられる。
4nSi(OR54−n (2)
式(2)中、Rはアルキル基または芳香族炭化水素基であり、Rは炭素数1〜4のアルキル基であり、nは0〜2の整数である。
式(2)中のRおよびRは、式(1)中のRおよびRで例示したものが挙げられる。
のうち好ましいのは直鎖アルキル基、分岐アルキル基およびアリール基である。Rとして好ましいのはメチル基およびエチル基である。
一般式(2)において、nが0、すなわちアルコキシ基を4個有する4官能シラン化合物としては、テトラメトキシシランおよびテトラエトキシシラン等が挙げられる。
nが1、すなわちアルコキシ基を3個有する3官能シラン化合物としては、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシランおよびメチルトリエトキシシラン等が挙げられる。
nが2、すなわちアルコキシ基を2個有する2官能シラン化合物としては、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシランおよびフェニルメチルジエトキシシラン等が挙げられる。
ポリシロキサン(E2)の均一なネットワークの形成の観点から、nが1、すなわち3官能シラン化合物が好ましい。
シラン化合物(E1)と他のシラン化合物(E3)の合計量との仕込み比(E1)/(E3)は、硬化反応性の観点から、1/0.1〜1/6.0モル、好ましくは、1/0.2〜1/4.0モルが良好である。
本発明のポリシロキサン(E2)は、例えば、乾燥雰囲気下で、シラン化合物(E1)および必要により使用される他のシラン化合物中に所定量の水および必要により触媒を攪拌しながら20〜100℃で約10分〜60分かけて滴下し、その後副生するアルコールの沸点以下の温度(例えば0〜150℃)で1〜12時間かけて熟成することにより縮合反応して得ることができる。
縮合反応において添加する水の量をXモル、シラン化合物(E1)および他のシラン化合物(E3)中のアルコキシ基のモル数をYとした場合、X/Yが小さすぎると縮合物の収量と分子量が低下する。一方、X/Yが大きすぎる場合は分子量が大きくなりすぎて保存安定性が低下する傾向にある。
このことから、0.1<X/Y<5の範囲、好ましくは0.3<X/Y<3の範囲で行うことが好ましい。
添加する水は通常イオン交換水または蒸留水を用いる。
また、分子量調整の目的で、1個のアルコキシ基を有するシラン化合物を共縮合することもできる。1個のアルコキシ基を有するシラン化合物としては、例えばトリフェニルメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン等が挙げられる。
感光性樹脂組成物(Q)の(A)、(B)、(C)、(D)および(E)の合計重量に基づく(E)の合計含有量は、2〜10重量%が好ましく、さらに好ましくは3〜8重量%である。
本発明の感光性樹脂組成物(Q)は、通常、(A)〜(E1)、(E2)成分を溶剤(F)に溶解または分散させた状態で使用される。
溶剤(F)としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル系溶剤;メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶剤;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メトキシブチルアセテートなどのエステル系溶剤などが挙げられる。
上記溶剤は、各成分を溶解または分散させることができるもので、本発明の感光性樹脂組成物の使用方法に応じて選択されるが、沸点が60〜280℃の範囲のものを選択するのが好ましい。
感光性樹脂組成物(Q)は、必要によりさらにその他の成分を含有していても良く、無機微粒子、界面活性剤、酸化防止剤、重合禁止剤、親水性バインダー樹脂などが挙げられる。
無機微粒子としては、金属酸化物及び金属塩が使用できる。金属酸化物としては、例えば、酸化チタン、酸化ケイ素及び酸化アルミニウム等が挙げられる。金属塩としては、例えば、炭酸カルシウム及び硫酸バリウム等が挙げられる。これらのうちで耐熱透明性及び耐薬品性の観点から、金属酸化物が好ましく、さらに好ましくは酸化ケイ素が好ましい。また無機微粒子は、体積平均一次粒子径が1〜200nmのものが好ましい。
界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、非イオン系、両性、フッ素系、シリコン系等の界面活性剤各種のものが使用できる。これらのうちで塗布性の観点から、フッ素系及びシリコン系界面活性剤が好ましい。
酸化防止剤としては、2,6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノール、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4、6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレート、6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,6,10−テトラ−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサフォスフェピン、3−4’−ヒドロキシ−3’−5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオン酸−n−オクタデシル、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、3,9−ビス[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカン、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、4,4’ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、3,6−ジオキサオクタメチレン=ビス[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオナート]、4,4’−チオビス(2−t−ブチル−5−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、チオジエチエレンビス[3−(3,5−ジーt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート、1,3,5−トリス(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)イソシアヌル酸、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、ペンタエリスリチル・テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン等が挙げられる。
重合禁止剤としては、p−メトキシフェノール、ヒドロキノン、ナフチルアミン、tert−ブチルカテコール、2,3−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール等が挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物には、現像性付与と硬化膜の強度向上の目的で、親水性バインダー樹脂を配合する。
このような目的で配合する親水性バインダー樹脂としては、親水性エポキシ樹脂が好ましい。
親水性エポキシ樹脂とは、水酸基、カルボキシル基、オキシエチレン基等の親水性の官能基を分子内に含むエポキシ樹脂である。親水性エポキシ樹脂としては、感度の観点から、さらに分子中に(メタ)アクリロイル基を有するほうが好ましい。
好ましい親水性エポキシ樹脂としては、酸変性脂肪族エポキシ(メタ)アクリレート樹脂、酸変性脂環式エポキシ(メタ)アクリレート樹脂、酸変性芳香族エポキシ(メタ)アクリレート樹脂などが挙げられる。
本発明の感光性樹脂組成物(Q)は、例えば、プラネタリーミキサー等の公知の混合装置により、上記の各成分を混合等することにより得ることができる。また感光性樹脂組成物は、通常、室温で液状であり、その粘度は25℃で0.1〜10,000mPa・s、好ましくは1〜8,000mPa・sである。
本発明の感光性樹脂組成物(Q)は、基板や透明導電膜との密着性に優れており、さらに透明性及びアルカリ現像性に優れているため、特にタッチパネルの保護膜形成用の感光性樹脂組成物として適している。
本発明の保護膜の形成工程は、感光性樹脂組成物を基板上に塗布後、光照射し、アルカリ現像してパターン形成し、さらにポストベークを行う工程である。
保護膜の形成は、通常、以下(1)〜(5)の工程で行われる。
(1)基板の着色層上に設けられた透明共通電極上に本発明の感光性樹脂組成物を塗布する工程。塗布方法としては、ロールコート、スピンコート、スプレーコートおよびスリットコート等が挙げられ、塗布装置としては、スピンコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター及びコンマコーター等が挙げられる。
膜厚は、通常0.5〜10μm、好ましくは1〜5μmである。
(2)塗布された感光性樹脂組成物層を、必要に応じて熱を加えて乾燥させる(プリベーク)工程。乾燥温度としては、好ましくは10〜120℃、さらに好ましくは12〜90℃、特に15〜60℃、とりわけ20〜50℃である。乾燥時間は、好ましくは0.5〜10分、さらに好ましくは1〜8分、特に好ましくは1〜5分である。
(3)所定のフォトマスクを介して、活性光線により感光性樹脂組成物層の露光を行う工程。活性光線としては、例えば、可視光線、紫外線、およびレーザー光線が挙げられる。光線源としては、例えば、太陽光、高圧水銀灯、低圧水銀灯、メタルハライドランプ、および半導体レーザーが挙げられる。露光量としては、特に限定されないが、好ましくは20〜300mJ/cm、生産コストの観点から20〜100mJ/cmがさらに好ましい。露光光を行う工程においては、感光性樹脂組成物中の(メタ)アクリロイル基を有する成分が反応して光硬化反応する。
(4)光照射後、未露光部を現像液で除去し、現像を行う工程。現像液は、通常、アルカリ水溶液を用いる。アルカリ水溶液としては、例えば、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物の水溶液;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩の水溶液;ヒドロキシテトラメチルアンモニウム、およびヒドロキシテトラエチルアンモニウム等の有機アルカリの水溶液が挙げられる。これらを単独又は2種以上組み合わせて用いることもでき、また、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤等の界面活性剤を添加して用いることもできる。
現像方法としては、ディップ方式とシャワー方式があるが、シャワー方式の方が好ましい。現像液の温度は、好ましくは25〜40℃である。現像時間は、膜厚や感光性樹脂組成物の溶解性に応じて適宜決定される。
(5)後加熱(ポストベーク)工程
ポストベークの温度としては50〜280℃、好ましくは100〜250℃、さらに好ましくは120〜240℃、特に好ましくは140〜230℃である。
ポストベークの時間は通常5分〜2時間である。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下、特に定めない限り、%は重量%、部は重量部を示す。
なお、以下において製造例5、実施例1、実施例5、実施例9は、それぞれ参考製造例5、参考例1、参考例5、参考例9と読みかえるものとする。
製造例1
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管、窒素導入管を備えたガラス製コルベンに、スチレン60部、メタクリル酸メチル20部、メタクリル酸20部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート217部を仕込んだ。系内の気相部分を窒素で置換したのち、2、2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)6部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30部に溶解した溶液36部を添加し、90℃に加熱し、さらに同温度で4時間反応させ、共重合体の30%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(A−1)を得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による重量分子量(以下、Mwと略称する。)は8,000であった。なおGPC測定機器(HLC−8120GPC、東ソー(株)製)、カラム(TSKgel GMHXL 2本+TSKgel Multipore HXL−M、東ソー(株)製)を用いて、GPC法により測定されるポリスチレン換算の値として求めた。
製造例2
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管、窒素導入管を備えたガラス製コルベンに、スチレン40部、メタクリル酸メチル20部、メタクリル酸40部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート217部を仕込んだ。系内の気相部分を窒素で置換したのち、2、2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)6部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30部に溶解した溶液36部を添加し、90℃に加熱し、さらに同温度で4時間反応させ、共重合体の30%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(A−2)を得た。
なお、GPCによるMwは8,000であった。
製造例3
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管、窒素導入管を備えたガラス製コルベンに、スチレン90部、メタクリル酸メチル10部、メタクリル酸30部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート327部を仕込んだ。系内の気相部分を窒素で置換したのち、2、2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)8部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30部に溶解した溶液38部を添加し、90℃に加熱し、さらに同温度で4時間反応させた。さらに得られた溶液にメタクリル酸グリシジル15部、トリエチルアミン1部を添加し、90℃で6時間反応させ、共重合体の30%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(A−3)を得た。
なお、GPCによるMwは10,000であった。
製造例4
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管、窒素導入管を備えたガラス製コルベンに、スチレン60部、メタクリル酸2−エチルヘキシル20部、メタクリル酸40部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート327部を仕込んだ。系内の気相部分を窒素で置換したのち、2、2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)8部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30部に溶解した溶液38部を添加し、90℃に加熱し、さらに同温度で4時間反応させた。さらに得られた溶液にメタクリル酸グリシジル25部、トリエチルアミン1部を添加し、90℃で6時間反応させ、共重合体の30%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(A−4)を得た。
なお、GPCによるMwは10,000であった。
製造例5
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管、窒素導入管を備えたガラス製コルベンに、スチレン20部、メタクリル酸メチル40部、メタクリル酸40部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート217部を仕込んだ。系内の気相部分を窒素で置換したのち、2、2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)6部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30部に溶解した溶液36部を添加し、90℃に加熱し、さらに同温度で4時間反応させ、共重合体の30%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(A−5)を得た。
なお、GPCによるMwは9,000であった。
製造例6
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管、窒素導入管を備えたガラス製コルベンに、スチレン90部、無水マレイン酸10部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート245部を仕込んだ。系内の気相部分を窒素で置換したのち、2、2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)5部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30部に溶解した溶液35部を添加し、90℃に加熱し、さらに同温度で4時間反応させた。さらに得られた溶液にメタクリル酸ヒドロキシエチル13部、トリエチルアミン1部を添加し、90℃で6時間反応させ、共重合体の30%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(A−6)を得た。
なお、GPCによるMwは10,000であった。
製造例7
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管、滴下ロート及び窒素導入管を備えたガラス製コルベンに、3−アクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン46部(0.2モル部)、ジフェニルジメトキシシラン160部(0.65モル部)とイオン交換水45部(2.5モル部)と、シュウ酸0.1部(0.001モル部)を仕込み、60℃、6時間の条件で加熱撹拌し、さらにエバポレーターを用いて、加水分解により副生したメタノールを50mmHgの減圧下で2時間かけて除去し、本発明のアクリル変性ポリシロキサン(E−2)を得た。このMnは2100であった。
比較製造例1
加熱冷却・撹拌装置、還流冷却管、窒素導入管を備えたガラス製コルベンに、メタクリル酸メチル100部、メタクリル酸45部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート329部を仕込んだ。系内の気相部分を窒素で置換したのち、2、2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)9部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート30部に溶解した溶液39部を添加し、90℃に加熱し、さらに同温度で4時間反応させ、共重合体の30%プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(A’−1)を得た。
なお、GPCによるMwは8,000であった。
実施例1〜15および比較例1〜3
[感光性樹脂組成物の製造]
表1の配合部数に従い、均一になるまで撹拌して実施例及び比較例の感光性樹脂組成物を配合した。
Figure 0005439346
なお、表中の記号は以下のものを使用した。
(B−1):多官能アクリレートモノマー「ネオマーDA−600」[ジペンタエリスリトール(ペンタ/ヘキサ)アクリレート、三洋化成工業(株)製]
(B−2):多官能メタクリレートモノマー「ライトエステルTMP」[トリメチロールプロパントリメタクリレート、共栄社化学(株)製]
(B’−1):カルボキシル基を含む多官能アクリレートモノマー「アロニックスM−520」(東亞合成(株)製)
(C−1):光ラジカル重合開始剤「イルガキュア907」(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)
(D−1):リン酸エステル化合物「KAYAMER PM−2」[2−アクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェートとビス[2−(アクリロイオキシ)エチル]フォスフェートの混合物)、日本化薬(株)製]
(E−1):シラン化合物「KBM−5103」[3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、信越化学工業(株)製]
以下に性能評価の方法を説明する。
[透明性の評価]
感光性樹脂組成物を透明ガラス基板(厚さ0.7mm)上にスピンコーターで塗布し、乾燥して、塗膜を形成した。この塗膜を80℃で3分間加熱した。
得られた塗膜に超高圧水銀灯の光を60mJ/cm(i線換算で照度22mW/cm)照射した。
その後、0.05%水酸化カリウム水溶液で60秒間現像を行った後、超純水で1分間洗浄し、さらに230℃の乾燥器中で30分間加熱することにより基板上に膜厚2μmの保護膜を形成した。
上記のようにして得られた保護膜について、紫外可視分光光度計UV−2400(島津製作所社製)を用いて400nmの透過率を測定した。
400nmの透過率を表1に示した。この値が97%以上の場合に、保護膜の透明性は良好といえる。
[密着性の評価]
膜厚の2μmを4μmに変更する以外は上記と同様の操作で 得られた保護膜について、JIS K5600−5−6の付着性(クロスカット法)により保護膜の密着性について評価した。
表1に碁盤目100(10×10)個中、ガラス基板上に残ったクロスカットした保護膜の碁盤目の数を示した。
ITO膜上での密着性は、ガラス基板の代わりにITO膜が表面に成膜されたガラス基板を用いて、ガラス基板の場合と同様に評価した。
[24時間後と48時間後の湿熱密着性の評価]
上記の密着性試験で用いたのと同じ保護膜が成膜されたガラス板とITO膜が表面に成膜されたガラス基板を温度120℃、相対湿度100%の恒温恒湿機にそれぞれ24時間、および48時間入れた後、JIS K5600−5−6の付着性(クロスカット法)により保護膜の密着性について評価した。
表1に碁盤目100(10×10)個中、残ったガラス基板上にクロスカットした保護膜の碁盤目の数を示した。
ITO膜上での密着性は、ガラス基板の代わりにITO膜が表面に成膜されたガラス基板を用いて、ガラス基板の場合と同様に評価した。
[感度の評価]
感光性樹脂組成物を透明ガラス基板(厚さ0.7mm)上にスピンコーターで乾燥後膜厚が3μmになるように塗布し、乾燥して、塗膜を形成した。この塗膜を80℃で3分間加熱した。
得られたテストピースの塗膜上に超高圧水銀灯の光を10mJ/cmから100mJ/cm まで10mJ/cm刻みで照射した(i線換算で照度22mW/cm)。その後、0.05%水酸化カリウム水溶液で60秒間現像を行った後、超純水で1分間洗浄し、保護膜を形成した。
露光工程において光が照射された領域の現像後の膜厚が、露光前の膜厚100%(3μm)に対して初めて95%(2.85μm)以上となった最小の露光量(mJ/cm)を感度として評価した。
露光量の値が小さいほど感度が高いことを示す。
表1から判るように、本発明の実施例1〜15の感光性樹脂組成物を用いることにより、ガラス基板やITO膜との密着性、湿熱密着性が共に優れ、透明である保護膜を形成することができた。
一方、芳香環を分子内に有するビニルモノマーを構成単位とする共重合体を含有しない比較例1は、ガラス基板やITO膜に対する密着性、湿熱密着性が共に不良である。比較例1にさらにリン酸エステル化合物を加えた比較例2でも密着性は改良されるが湿熱密着性は不良である。
また、カルボキシル基を含む多官能アクリレートを含有する比較例3では湿熱密着性が不良である。
本発明の保護膜用感光性樹脂組成物は、アルカリ現像性、透明性及び基板との密着性が優れているため、カラーフィルタのオーバコート材やフォトスペーサ、液晶や有機ELディスプレイの平坦化膜や絶縁膜、さらにその他のレジスト材料、例えば、フォトソルダーレジスト、感光性レジストフィルム、光接着剤、またはハードコート剤などの用途の感光性樹脂組成物としても有用である。

Claims (8)

  1. 芳香環を分子内に有するビニルモノマー(a)を必須構成単位とし、該(a)の含有率が40〜80重量%である(共)重合体(A)、分子内にカルボキシル基を含まない多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)、 光ラジカル重合開始剤(C)、および分子内に(メタ)アクリロイル基を含有するリン酸エステル化合物(D)を必須成分として含有することを特徴とするアルカリ現像可能なタッチパネルの保護膜形成用感光性樹脂組成物(Q)。
  2. 該共重合体(A)が、側鎖または末端に(メタ)アクリロイル基を有する請求項1記載の感光性樹脂組成物(Q)。
  3. (A)と(B)と(C)の合計量に基づいて、該共重合体(A)を40〜80重量%含有する請求項1〜3いずれか記載の感光性樹脂組成物(Q)。
  4. さらに、2個以上の加水分解性アルコキシ基を有するシラン化合物(E)を含有する請求項1〜いずれか記載の感光性樹脂組成物(Q)。
  5. 該シラン化合物(E)が、下記一般式(1)で表されるシラン化合物(E1)である請求項記載の感光性樹脂組成物(Q)。
    Figure 0005439346
    [式中、R1は、アルキレン基部分の炭素数が1〜6である(メタ)アクリロイロキシアルキル基、グリシドアルキル基、メルカプトアルキル基及びアミノアルキル基からなる群から選ばれる1種以上の有機基を表す。R2は、アルキル基、脂環式飽和炭化水素基、または芳香族炭化水素基を表す。R3は炭素数が1〜4のアルキル基を表す。mは0または1の整数である。]
  6. 該シラン化合物(E)が、下記一般式(1)で表されるシラン化合物(E1)を必須構成単量体とし、そのアルコキシ基の一部が縮合反応してなるポリシロキサン(E2)である請求項記載の感光性樹脂組成物(Q)。
    Figure 0005439346
    [式中、R1は、アルキレン基部分の炭素数が1〜6である(メタ)アクリロイロキシアルキル基、グリシドアルキル基、メルカプトアルキル基及びアミノアルキル基からなる群から選ばれる1種以上の有機基を表す。R2は、アルキル基、脂環式飽和炭化水素基、または芳香族炭化水素基を表す。R3は炭素数が1〜4のアルキル基を表す。mは0または1の整数である。]
  7. (A)、(B)、(C)、(D)および(E)の合計量に基づいて、(E)の合計含有量が2〜10重量%である請求項4〜6いずれか記載の感光性樹脂組成物(Q)。
  8. 請求項1〜いずれか記載の感光性樹脂組成物(Q)を光照射の後、アルカリ現像してパターンを形成し、さらにポストベークを行って形成されたことを特徴とするタッチパネルの保護膜。
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