JP5434666B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、前後進ペダルを連繋している中間リンク機構に中立位置復帰用のスプリングを介装することにより、このような不具合を解消しようとするものである。
請求項1の発明は、油圧式の無段変速装置(22)と前後進ペダル(14,15)とブレーキペダル(31)を備え、
前記前進ペダル(14)又は後進ペダル(15)の操作により連動して動く中間リンク機構(36)、及び中間リンク機構(36)からの操作を引き継いで油圧式の無段変速装置(22)のトラニオン軸(22c)を前進側と後進側に回動する単一の変速ロッド(38)と、
前記トラニオン軸(22c)と一体に回転し、曲面部(41c1)を形成する凹部プレート(41c)と、前記曲面部(41c1)に接触して動くローラ(41b)と、このローラ(41b)を備える復帰アーム(41a)と、トラニオン軸(22c)が中立位置へ戻る方向に作用する第1スプリング(44)を備える中立復帰機構(41)と、
前記復帰アーム(41a)と一体で、前記第1スプリング(44)が掛けられる下部復帰アーム(41aL)と、
前記前進ペダル(14)及び後進ペダル(15)の非踏込み操作時にトラニオン軸(22c)を中立位置へ戻る方向に作用する第2スプリング(45)が掛けられる前進ペダル(14)と、
前記前進ペダル(14)又は後進ペダル(15)の動きに抵抗をかけるダンパ(36e)を備える中間リンク機構(36)と、
前記復帰アーム(41a)及び下部復帰アーム(41aL)の回動軸芯を変位してトラニオン軸(22c)を中立位置に調整するための操作アーム(41d)と、
を備え、
側面視における作業車両の後輪(4)とフェンダ(55)との間であって無段変速装置(22)の上方に中立復帰機構(41)を配置し、
取付基板(41p)に円弧状の長穴(41h)を構成し、この長穴(41h)に操作アーム(41d)の上部をボルト(41d1)で取り付け、
後輪(4)とフェンダ(55)との間の隙間部分から前記ボルト(41d1)を緩め、円弧状の長穴(41h)に沿わせて操作アーム(41d)を調整後、ボルト(41d1)を締付固定させてトラニオン軸(22c)の中立位置を調整可能に構成したことを特徴とする作業車両とする。
請求項2の発明は、前記操作アーム(41d)を円弧状の長穴(41h)に沿わせて回動調節させると復帰アーム(41a)と下部復帰アーム(41aL)は上下方向に移動し、復帰アーム(41a)と下部復帰アーム(41aL)の上下方向の移動に連動してローラ(41b)が上下方向に移動し、このローラ(41b)の上下方向の移動で凹部プレート(41c)が回動することで凹部プレート(41c)と一体のトラニオン軸(22c)を回動させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両とする。
また、前進ペダル(14)と後進ペダル(15)の動きをゆるやかにするダンパ(36e)を設けているので、前進ペダル(14)又は後進ペダル(15)を踏み込んだときのショックを軽減することが可能となる。また、前進ペダル(14)又は後進ペダル(15)から足を離したときにおいても、ダンパ(36e)が抵抗となるので、前進ペダル(14)又は後進ペダル(15)が急激に中立位置に戻ることを防止できるようになる。
また、側面視において、作業車両の後輪(4)とフェンダ(55)との間に中立復帰機構(41)を配置しているので、後輪(4)とフェンダ(55)との間の隙間部分から中立復帰機構(41)の調整や点検が容易に可能となる。
復帰アーム(41a)及び下部復帰アーム(41aL)の回動軸芯を変位してトラニオン軸(22c)を中立位置に調整するための操作アーム(41d)を備える構成としているので、トラニオン軸(22c)の中立位置の調整が容易となる。特に、トラニオン軸(22c)の中立位置は、機体の経年変化によりズレてくるために、このズレを解消したり、また、組み立て時やメンテナンス時における機体ごとの寸法誤差の解消のために、トラニオン軸(22c)の中立位置の調整が速やかに実行可能となる。
そして、後輪(4)とフェンダ(55)との間の隙間部分からボルト(41d1)を緩め、円弧状の長穴(41h)に沿わせて操作アーム(41d)を調整後、再びボルト(41d1)を締付固定することで、調整が隙間から容易にできる。
請求項2の発明によると、請求項1の発明の効果に加えて、トラニオン軸(22c)の中立調整において、操作アーム(41d)での調整が、効率良くトラニオン軸(22c)に伝わる。
また、図2から図4に示すように、エンジンから出力された回転動力は、入力軸22aから油圧式の無段変速装置22を経て、ミッションケース2内の出力軸22eに出力される。油圧式の無段変速装置22は油圧ポンプ22bと油圧モータ22dから構成されており、油圧ポンプ22bのトラニオン軸22cの調整により油圧モータ22dが前後進切換及び無段変速され、出力軸22eに伝達される。出力軸22eに伝達された動力は、ミッションケース2内の副変速装置(図示省略)などを経て左右後輪4,4へ伝達される。また、前輪伝動軸(図示せず)を経て左右前輪3,3に伝達される。26は前輪3と後輪4との間に設ける芝刈機を駆動するミッドPTO軸である。
また、ミッションケース2内の動力は、PTOクラッチ(図示省略)、PTO伝動装置(図示省略)を経てPTO変速装置(図示省略)に伝達され、後部PTO軸(図示省略)及びミッドPTO軸26から取り出される。
中間リンク機構36と前後進ペダル14,15等について説明する。左右方向の中間軸36aに軸支されていて側面視で略V字型に屈折し、且つ上方及び前方に延出している一体的なアーム36bを設けている。このアーム36bの上側端部に変速ロッド38の前側端部をピンで連結している。変速ロッド38の後側端部を無段変速装置22のトラニオンアーム22gに連結している。変速ロッド38の前側端部と前進ペダル14のアーム部14aとの間を延長ロッド38aで連結しており、この延長ロッド38aをピンで連結している。
一方、後進ペダル15を踏むと、ペダル支持軸35を回動中心にして後進ペダル15のアーム部15aが一体で回動し、連結ロッド36cがR1方向に移動する。すると、略Y字型のアーム36bが中間軸36aを回動中心にして時計回りに回るので、変速ロッド38がR方向に移動する。これにより、トラニオンアーム22gが時計回りに回ってトラニオン軸22cが後進方向に回動する。
前進ペダル14と後進ペダル15は、前述した中間リンク機構36で機械的に連動連結しているので、前進ペダル14と後進ペダル15の両方を踏む込み作用することはできない構成としている。
前進ペダル14と一体構成のアーム部14aと機体との間には、第2スプリング45を設ける構成としている。これにより、前進ペダル14と後進ペダル15を踏むと、第2スプリングは伸びていき、前進ペダル14と後進ペダルの踏み込み操作を止めると第2スプリング45が元の長さに戻ることで、前進ペダル14又は後進ペダル15は元の位置(中立位置)に戻る構成である。
前記中間軸36aにはロッド36dを設けており、このロッド36dは前記アーム36bと一体的に動く構成としている。そして、ロッド36dの他端には、ダンパ36eを連結している構成である。このようなダンパ36eを設けることで、前後進ペダル14,15を踏み込んだときのショックを軽減することが可能となる。また、前後進ペダル14,15から足を離したときにおいても、ダンパ36eが抵抗となるので、前後進ペダル14,15が急激に中立位置に戻ることを防止できるようになる。
また、中間リンク機構36のアーム36bの上側端部には、オートクルーズロッド39の前端をピン連結している。オートクルーズとは、一定の速度を保持した状態でトラクタを走行させる機能のことである。このオートクルーズ機能入切用のオートクルーズレバー49を左右方向の軸回りに回動自在に軸支しており、オートクルーズレバー49に一体のオートクルーズアーム49bの下側端部にオートクルーズロッド39の後側端部をピン連結している構成である。また、ブレーキペダル31で作動されるブレーキアーム31aとオートクルーズレバー49との間をケーブル50で連結しており、ブレーキペダル31の踏み込み時にオートクルーズレバー49を入りから切りに切り換えるように構成している。
オートクルーズレバー49は、回動軸49aを中心として前方へ回動させると、オートクルーズアーム49bがオートクルーズロッド39をF方向に移動させることになるので、これにより、変速ロッド38もF方向に移動することでトラニオンアーム22gを介してトラニオン軸22cが前進方向に回動する。オートクルーズレバー49は操作した位置に保持可能な構成としているので、運転者がオートクルーズレバー49から手を離しても機体を一定速度で走行可能となっている。そして、オートクルーズレバー49の操作位置で速度を決定する。
また、ブレーキペダル31を踏むと、ケーブル50はオートクルーズレバー49に作用し、オートクルーズレバー49を戻す方向に回動するので、オートクルーズ機能が解除される構成としている。
また、油圧式の無段変速装置22のトラニオン軸22cの後方には、油圧式の無段変速装置22のトラニオン軸22cを中立位置に強制的に復帰させる中立復帰機構41を設けている。
中立復帰機構41の構成について説明する。図5(B)は、図5(A)のS1−S1断面を示している。
取付基板41pに円弧状の長穴41hを構成し、この長穴41hに操作アーム41dの上部をボルト41d1で取り付けている。操作アーム41dと取付基板41pとの間は間隔が開いているので、操作アーム41dにボス41d2を固着している。このボス41d2に雌ネジ部を構成しており、雌ネジ部に前記ボルト41d1を挿入して操作アーム41dを固定する構成としている。そして、ボルト41d1を緩め、円弧状の長穴41hに沿わせて操作アーム41dを調節し、再びボルト41d1で任意位置に固定できるようにしている。
操作アーム41dの下側には大径ピン41gを固着しており、この大径ピン41gに対して復帰アーム41aの穴部分を嵌め込んでおり、復帰アーム41aは大径ピン41gに対して回動自在に取り付けている。復帰アーム41aは、大径ピン41gに対して固着ではないので、大径ピン41gを中心に回動する構成である。そして、大径ピン41gに偏心軸41eを設けるにあたり、大径ピン41gの中心軸芯Qとは偏心した位置Pに偏心軸41eの中心を設けている。この偏心軸41eを取付基板41pの穴に嵌め込んで構成している。41fは、復帰アーム41aと取付基板41pとの間の隙間を埋めるカラーである。
前述の構成から、偏心軸41eの軸芯と大径ピン41gの軸芯は距離R分だけ離れている構成となっている。これにより、前記ボルト41d1を緩めて、円弧状の長穴41hに沿わせて操作アーム41dを調節すると、大径ピン41gは偏心軸41eの軸芯を中心として回転する。即ち、図5(A)に示す矢印Y1と矢印Y2方向に回転する。そして、大径ピン41gに復帰アーム41aが嵌め込まれているので、復帰アーム41aは上下方向に移動する構成である。
復帰アーム41aの下側部は別部材の下部復帰アーム41aLを溶接で固着して一体構成にしている。この下部復帰アーム41aLには軸41a1を設け、この軸41a1にローラ41bを回転自在に取り付けている。さらに、軸41a1の下方に第1スプリング44を引っかけるためのピン41iを設けている。
一方、トラニオン軸22cと一体回転する凹部プレート41cには、曲面部41c1を形成しており、この曲面部41c1で形成されている凹部分に、前記ローラ41bが入り込む構成としている。凹部プレート41cの凹部分の一番底の部分にローラ41bが入り込んでいるときが、トラニオン軸22cの中立位置である。
前記下部復帰アーム41aLの一側にローラ41bを取り付けているが、下部復帰アーム41aLと同じ形状の部材である第2下部復帰アーム41aRでローラ41bを挟み込む構成としている。即ち、ローラ41bと凹部プレート41cの一部分は、下部復帰アーム41aLと第2下部復帰アーム41aRとの間に存在することになる。図示上は第2下部復帰アーム41aRは省略しており、外した状態を示している。
前後進ペダル14,15を踏み込むと、トラニオン軸22cとともに凹部プレート41cが回転するので、凹部プレート41cの曲面部41c1がローラ41bを矢印Y3方向へ押すことになる。このため、ローラ41dを取り付けている下部復帰アーム41aLと、この下部復帰アーム41aLと一体の復帰アーム41aは、大径ピン41gを中心にして、矢印Y3方向(時計回り)に回転する。このとき、第1スプリング44は伸びるので、前後進ペダル14,15の踏み込み操作を止めると、第1スプリング44が元に戻る作用でトラニオン軸22cは自動的に中立位置に戻る。
前述したように、操作アーム41dを円弧状の長穴41hに沿わせて回動調節することにより、復帰アーム41aと下部復帰アーム41aLは上下方向に移動する。復帰アーム41aと下部復帰アーム41aLの上下方向の移動により、ローラ41bも一緒に上下方向に移動し、ローラ41bの上下の移動により凹部プレート41cの曲面部41c1が押されることで凹部プレート41cが回動し、凹部プレート41cと一体のトラニオン軸22cが回動する。
このような操作は、トラニオン軸22cの中立位置を調整するときに行う。トラニオン軸22cの中立位置は、機体の経年変化によりズレてくるために、このズレを解消するために、前述のような調整を行う。また、組み立て時やメンテナンス時における機体ごとの寸法誤差により、トラニオン軸22cの中立位置の調整が必要であるので、このようなときにも前述のような調整を行う。
前記ブレーキペダル31が踏み込まれると、アーム部31aが時計方向に回動し、オートクルーズロッド39を介して中間リンク機構36及び前後進ペダル14,15を中立位置に復帰させる。同時に油圧式の無段変速装置22のトラニオン軸22cが中立位置に復帰する。
前述のごとく、前進ペダル14又は後進ペダル15から足を外すと、第2スプリング45に引っ張られ、中間リンク機構36,前進ペダル14,後進ペダル15が中立位置に復帰し、油圧式の無段変速装置22のトラニオン軸22cも中立位置に復帰する。そして、第1スプリング44の作用により中立復帰機構41を介して中立位置になる。従って、ブレーキペダル31をあまり使用しないで、走行速度を調整しながら走行することができるとともに、トラニオン軸22cの中立復帰が速やかに行われるようになる。
油圧式の無段変速装置22のトラニオン軸22cの中立復帰機構41は、経年変化により復帰抵抗が大きくなり、中立位置に復帰しにくくなる。その際に、中立復帰機構41を中立位置に復帰させる第1スプリング44の張力を強く調節すると、全体的な操作荷重が強くなり円滑に操作しにくいという不具合が発生する。しかし、前記構成によると、このような不具合を解消することができる。
このように、油圧式の無段変速装置22のトラニオン軸22cは、第1スプリング44と中立復帰機構41により、直接中立位置へ復帰させることができる。さらに、第2スプリング45で中間リンク機構36を中立側に戻すので、中立復帰機構41や中間リンク機構36に抵抗が作用しても、それぞれのスプリング44,45でトラニオン軸22cの中立位置への復帰がし易くなる。
また、中間リンク機構36に第2スプリング45を連繋するにあたり、前進ペダル14のアーム14a、即ち、前進ペダル14に第2スプリング45を直接連結し、中立位置に復帰させるように構成しているので、前進ペダル14の中立位置への復帰がスムーズに行われるようになる。そして、前進側は後進側に比べて高速で移動することがほとんどであるが、前進ペダル14の中立位置への復帰がスムーズに行われることで、前進ペダル14から足を離してからの停止時間が短くなる。
次に、図7に基づき他の実施例について説明する。
油圧式の無段変速装置22のトラニオン軸22cを中立位置に復帰させる中立復帰機構41の復帰アーム41aに、第1スプリング44を連結するにあたり、次のように構成してもよい。第1スプリング44を主第1スプリング44aと副第1スプリング44bに分割構成し、主第1スプリング44aの張力に対して副第1スプリング44bの張力を、例えば30%程度に弱く設定する。そして、復帰アーム41aの先端部に単一のピン46を設け、このピン46に対して、副第1スプリング44bを前下がり緩傾斜状に連結し、主第1スプリング44aをそれよりも前下がり急傾斜状に連結する。
中立復帰機構41を単一の基板に取り付けた構成であると、トラニオン軸22cの中立位置の芯出しが難しくなる。
次に、図10に基づきフェンダ55の取付構成について説明する。
フェンダ55は合成樹脂製で、フェンダ55の内側部には各操作レバー56,…案内用の操作パネル57を一体構成している。フェンダ55の前側端部には前方への折り曲げ部55aを設けて補強し、折り曲げ部55aをフロア13の後側端部下面に差し込むようにして接続している。そして、合成樹脂製のフロア13とフェンダ55を組み付ける際に、樹脂製のリベットを用い、締め過ぎを防止しながら取り付けている。
エンジン(図示省略)の前方に位置している取付フレーム62には、上下取付片63a,63bにより、オイルクーラ61の上部が前方に位置し、下部が後方に位置するように側面視で前上り傾斜状に支持している。前記構成によると、オイルクーラ61の上部から接続ホース61aを下方に直線状に垂下させることができ、接続ホース61aの屈曲を回避し、ストレスを少なくしながらゴミなどの目詰りを防止することができる。
次に、図14及び図15に基づき油圧機器用の配管67の支持構成について説明する。
ミッションケース2には取付用ステー71を介してサブステップ72を取り付けている。ミッションケース2の左右側方に油圧用の配管67を配索するにあたり、前記取付ステー71の穴71aを利用してクランプ73の一側を支持し、このクランプ73の他側で配管67を支持している。これにより、部品の共用を図り、配管67の支持構成を簡素化することができる。
次に、図17及び図18に基づき作業機昇降レバー75の取付構成について説明する。
図17の構成は、図2、図5、図6などに比べて油圧式の無段変速装置の構成が少し異なる構成である。ミッションケース2の後部には後側フレーム76を立てて設け、後側フレーム76にブラケット77の一端を左右方向のピン77aを介して軸支している。このブラケット77には内側に向けて上下一対の長い上下取付ボルト78a,78bを取り付け、ミッションケース2の上部に取り付けたシリンダケース79のねじ穴に上下取付ボルト78a,78bをねじ込み、ブラケット77を強固に取り付けている。
前記構成によると、作業機昇降レバー75を強固に支持することができ、作業機の昇降を正確にすることができる。また、ブラケット77に上下取付ボルト78a,78bを支持するにあたり、余裕のある穴で嵌合支持すると、シリンダケース79のねじ穴に上下取付ボルト78a,78bを微調整しながらねじ込むことができる。
次に、図19及び図20に基づき三点リンク機構8のロワーリンク8aの支持構成について説明する。
ミッションケース2の後部に左右ロワーリンク8a,8aを上下回動自在に軸支し、シリンダケース79に左右リフトアーム7,7を回動自在に支持し、左右リフトアーム7,7にリフトロッド80、80を連結し、左右ロワーリンク8a,8aを昇降するように構成している。また、ミッションケース2の後部には左右両側に突出するように左右リヤアクスルケース81,81を取り付け、左右ロワーリンク8a,8aの中途部に左右両側に向け突出し、且つ、下方に突出するように連結部8b,8bを設け、側面視で連結部8b,8bがリフトロッド80,80の下端部及びロワーリンク8a,8aの下端部とが重ならないように構成している。そして、左右チエックチエーンク82,82の前側部を左右リヤアクスルケース81,81の左右両側部に取り付け、チエックチエーン82,82の後側部を連結部8b,8bに連結し、左右ロワーリンク8a,8aを左右両側に向けて引っ張るように支持している。
次に、図21に基づき前述した前後進ペダル14,15の他の構成について説明する。
14 前進ペダル
15 後進ペダル
22 油圧式の無段変速装置
22c トラニオン軸
31 ブレーキペダル
36 中間リンク機構
36e ダンパ
38 変速ロッド
41 中立復帰機構
41a 復帰アーム
41aL 下部復帰アーム
41c 凹部プレート
41b ローラ
41c1 曲面部
41d 操作アーム
41d1 ボルト
41h 円弧状の長穴
41p 取付基板
44 第1スプリング
45 第2スプリング
55 フェンダ
Claims (2)
- 油圧式の無段変速装置(22)と前後進ペダル(14,15)とブレーキペダル(31)を備え、
前記前進ペダル(14)又は後進ペダル(15)の操作により連動して動く中間リンク機構(36)、及び中間リンク機構(36)からの操作を引き継いで油圧式の無段変速装置(22)のトラニオン軸(22c)を前進側と後進側に回動する単一の変速ロッド(38)と、
前記トラニオン軸(22c)と一体に回転し、曲面部(41c1)を形成する凹部プレート(41c)と、前記曲面部(41c1)に接触して動くローラ(41b)と、このローラ(41b)を備える復帰アーム(41a)と、トラニオン軸(22c)が中立位置へ戻る方向に作用する第1スプリング(44)を備える中立復帰機構(41)と、
前記復帰アーム(41a)と一体で、前記第1スプリング(44)が掛けられる下部復帰アーム(41aL)と、
前記前進ペダル(14)及び後進ペダル(15)の非踏込み操作時にトラニオン軸(22c)を中立位置へ戻る方向に作用する第2スプリング(45)が掛けられる前進ペダル(14)と、
前記前進ペダル(14)又は後進ペダル(15)の動きに抵抗をかけるダンパ(36e)を備える中間リンク機構(36)と、
前記復帰アーム(41a)及び下部復帰アーム(41aL)の回動軸芯を変位してトラニオン軸(22c)を中立位置に調整するための操作アーム(41d)と、
を備え、
側面視における作業車両の後輪(4)とフェンダ(55)との間であって無段変速装置(22)の上方に中立復帰機構(41)を配置し、
取付基板(41p)に円弧状の長穴(41h)を構成し、この長穴(41h)に操作アーム(41d)の上部をボルト(41d1)で取り付け、
後輪(4)とフェンダ(55)との間の隙間部分から前記ボルト(41d1)を緩め、円弧状の長穴(41h)に沿わせて操作アーム(41d)を調整後、ボルト(41d1)を締付固定させてトラニオン軸(22c)の中立位置を調整可能に構成したことを特徴とする作業車両。 - 前記操作アーム(41d)を円弧状の長穴(41h)に沿わせて回動調節させると復帰アーム(41a)と下部復帰アーム(41aL)は上下方向に移動し、復帰アーム(41a)と下部復帰アーム(41aL)の上下方向の移動に連動してローラ(41b)が上下方向に移動し、このローラ(41b)の上下方向の移動で凹部プレート(41c)が回動することで凹部プレート(41c)と一体のトラニオン軸(22c)を回動させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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