JP2021030981A - 作業車両の走行操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行の無段変速装置の変速操作系に前進ペダル又は後進ペダルの踏込みを止めても車速をそのまま保持することができる定速維持手段を設ける際に、定速維持手段を含めた走行操作装置の配置スペースを出来るだけ少なくして、比較的小型の作業車両であっても定速維持手段を組み込むことができる走行操作装置を提供する。【解決手段】定速維持手段は、前進軸48及び後進軸49に設ける夫々の係合体62、63の内、一方の係合体63を定速操作具67によって両者の離脱位置から互いに係合する噛合位置に回動させ、それにより他方の係合体62が前進軸又は後進軸を回動不能になして、その変速位置に無段変速装置を保持する。【選択図】図7

Description

本発明は、乗用型の芝刈機又は草刈機、或いは農業用トラクタ等の作業車両の走行操作装置に関し、詳しくは、前進ペダル又は後進ペダルの踏込みによって作業車両の前後進並びに速度(車速)を変更すると共に、係る前進ペダル又は後進ペダルの踏込みを止めても車速をそのまま保持することができる走行操作装置に関する。
農業用のトラクタ等の作業車両は、動力源となるエンジンの回転数を最高出力となる定格回転数から若干下げた状態で、車速を出来るだけ上げて作業走行を行うと、低燃費で振動や騒音を軽減しながら能率的に作業を行うことができる。そのため、これらの車両ではエンジン回転数をコントロールレバー等によって所定の回転数に維持したうえで、適正な車速になるように走行変速装置を変速操作して作業走行を行う。
また、これらの車両では1行程の作業走行の後、次行程の作業走行を行うために機体を180度旋回させたり90度方向転換する必要があり、この際には車両の進行方向を後進と前進に切換えながら旋回や方向転換を行う場合がある。そこで、これらの前後進並びに速度を変更するための走行変速装置として、静油圧式等の無段変速装置を採用することが知られており、この無段変速装置では前進ペダル又は後進ペダルの踏込みによって車両の前後進並びに速度を容易に変更することができる。
しかし、上述の前進ペダル又は後進ペダルの踏込み量によって速度を変更する無段変速装置では、作業走行を行っている間中、常に前進ペダルを所定の速度を得られるように踏み続けなければならないので作業者は少なからず労力を取られることになって作業走行が長時間にわたると疲労が蓄積する。そこで、係る前進ペダル又は後進ペダルの踏込みを止めても車速をそのまま保持することができるように定速維持手段(クルーズコントロール)を無段変速装置の変速操作系に設けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−131090号公報
前述のように、エンジンの回転数を定格回転数から若干下げた状態で、車速を出来るだけ上げて作業を能率的に行おうとする作業車両にあっては、前進ペダル又は後進ペダルの踏込みによって車両の前後進並びに速度を変更する無段変速装置を備えると共に、この無段変速装置の変速操作系に定速維持手段を設けて、前進ペダル又は後進ペダルの踏込みを止めても車速をそのまま保持することができるようになすと、作業者の労力を軽減して長時間にわたる作業が可能となる。
しかし、特許文献1等に記載される従来の定速維持手段は、複数の係止爪を有する係止アームを前進ペダル軸に連結する一方、走行機体の例えば、クラッチ操作軸に係止リンクを回動可能に軸支し、この係止リンクの一端側に手動操作レバーを連結し、また、係止リンクの他端側に1つの突起形の係止体を配置し、係る係止爪と係止体を手動操作レバーによって係合させて、前進ペダルと後進ペダルからなる変速ペダルを踏込み位置に維持するようになして車速を一定に保持する。
そして、この場合、人為的な踏力に替えて変速ペダルを踏込み位置に維持する係止爪と係止体には、無段変速装置の中立側への復帰力や無段変速装置を中立位置に戻して車両を確実に停止させるための強制的な中立位置側への付勢力が作用する。そのため、この係止爪と係止体のみならず、これらを設ける係止アームや係止リンク、或いは係止アームや係止リンクを取付ける前進ペダル軸やクラッチ操作軸にしても、係る力に耐えられる強度を確保しながら他の装置との干渉を避けながら適切に配置する必要がある。
その点で、特許文献1においては係止アームや係止リンクを強度を備えた前進ペダル軸やクラッチ操作軸を利用して連結又は軸支することができ、また、新たな軸等を用いないからコスト的にも有利に展開することができる。しかし、逆に言えばクラッチ操作軸が前進ペダル軸の上方に離れているから係止リンクは長尺にしなければならず、また、強度を確保するためにリンクを広幅にしなければならない。
従って、特許文献1では、係止アームや係止リンク等からなる定速維持手段を含めた走行操作装置全体の配置スペースが相当大きく必要となってしまい、特許文献1に記載された作業車両であればいざ知らず、これより小型で例えば、クラッチ操作軸等を備えないコンパクトな作業車両にあっては、特に定速維持手段が他の装置と干渉してしまい、係る定速維持手段をそのまま採用することができないという問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、走行の無段変速装置の変速操作系に前進ペダル又は後進ペダルの踏込みを止めても車速をそのまま保持することができる定速維持手段を設ける際に、定速維持手段を含めた走行操作装置の配置スペースを出来るだけ少なくして、比較的小型の作業車両であっても定速維持手段を組み込むことができる走行操作装置を提供することを課題とする。
本発明の作業車両の走行操作装置は、前述の課題を解決するため第1に、車両の前後進並びに速度を変更する無段変速装置と、前進ペダル及び後進ペダルを各別に取付けて車体に回動自在に軸支する前進軸及び後進軸と、この前進軸又は後進軸の回動によって無段変速装置を操作する連係機構と、係る連係機構によって無段変速装置を所定の変速位置に操作した際に、その変速位置に無段変速装置を保持する定速維持手段を設け、この定速維持手段は、前記前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体の内、一方の係合体を定速操作具によって両者の離脱位置から互いに係合する噛合位置に回動させ、それにより他方の係合体が前進軸又は後進軸を回動不能になして、その変速位置に無段変速装置を保持することを特徴とする。
また、本発明は第2に、前記前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体は、前進ペダルを踏込んで前進軸又は後進軸が所定量以上に回動した際に噛合可能に構成して、無段変速装置を前進側の高速となる変速位置に操作した際にのみ、その変速位置に無段変速装置を保持することを特徴とする。
さらに、本発明は第3に、前記前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体は、その先端部に多数の歯を備える鋸歯体を設け、この鋸歯体同士の複数の歯の噛合いによって無段変速装置をその変速位置に保持することを特徴とする。また、本発明は第4に、前記係合体に設ける鋸歯体を係合体の本体に着脱自在に設けることを特徴とする。
そして、本発明は第5に、前記車体に回動自在に軸支する前進軸及び後進軸の外端部に係合体を設けると共に、この係合体に設ける鋸歯体を係合体の本体に対して微調整可能に取付けて、互いの鋸歯体の歯の噛合状態を適正に変更可能に構成することを特徴とする。また、本発明は第6に、前記定速操作具によって両者の離脱位置から互いに係合する噛合位置に回動させた一方の係合体をブレーキペダルの踏込みによって離脱位置に戻す解除手段を設けることを特徴とする。
そのうえ、本発明は第7に、前記前進軸と後進軸を回動自在に支持する各々のホルダーを車体を構成するシャーシのサイドメンバーに取付けて、前進軸及び後進軸を車体に回動自在に軸支することを特徴とする。
本発明の作業車両の走行操作装置によれば、車両の前後進並びに速度を変更する無段変速装置と、前進ペダル及び後進ペダルを各別に取付けて車体に回動自在に軸支する前進軸及び後進軸と、この前進軸又は後進軸の回動によって無段変速装置を操作する連係機構と、係る連係機構によって無段変速装置を所定の変速位置に操作した際に、その変速位置に無段変速装置を保持する定速維持手段を設け、この定速維持手段は、前記前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体の内、一方の係合体を定速操作具によって両者の離脱位置から互いに係合する噛合位置に回動させ、それにより他方の係合体が前進軸又は後進軸を回動不能になして、その変速位置に無段変速装置を保持するから、前進ペダル又は後進ペダルの踏込みを止めても車速をそのまま保持することができ、作業者の労力を軽減して長時間にわたる作業が可能となる。
そして、定速維持手段を構成する夫々の係合体は前進軸と後進軸に設けるから、係合体を設ける軸等を新たに設けてコストアップを招いたり、或いは既存の離れた軸に係合体を設けることによって、定速維持手段を含めた走行操作装置の配置スペースを大きく必要とするといった問題を生ずることなく、定速維持手段を設ける走行操作装置の配置スペースを定速維持手段を設けないものとほとんど変わらない配置スペースに纏めて設けることができ、係る走行操作装置の配置スペースに制約がある小型の作業車両であっても、定速維持手段を簡単に追加することができる。
また、前記前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体は、前進ペダルを踏込んで前進軸又は後進軸が所定量以上に回動した際に噛合可能に構成して、無段変速装置を前進側の高速となる変速位置に操作した際にのみ、その変速位置に無段変速装置を保持すると、前進走行を行って作業を能率的に行う場合の高速レンジで定速維持手段を使用することができる。そして、使用頻度の低い低速レンジや、安全な走行を阻害する虞のある後進走行を行う場合は、定速維持手段を使用することができないようにして不測な高速後進等の保持を防止することができる。
さらに、前記前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体は、その先端部に多数の歯を備える鋸歯体を設け、この鋸歯体同士の複数の歯の噛合いによって無段変速装置をその変速位置に保持すると、鋸歯体同士の噛み合った複数の歯によって無段変速装置の中立側への復帰力や無段変速装置を中立位置に戻して車両を確実に停止させるための強制的な中立側への付勢力を受け止めて、無段変速装置をその変速位置に保持することができる。
そのため、無段変速装置の中立側への復帰力等を鋸歯体の複数の歯によって分担して受け止めて個々の歯のせん断は防止しながら、歯丈と歯間のピッチを少なくして鋸歯体同士の有効な歯の噛合ポイントを増やし、これによって無段変速装置の保持する有効な変速位置並びに数を細かく増やして有段階ではあるが無段階に近い任意の位置に車速を保持することができる。また、鋸歯体の噛み合った歯同士の接する面積は少なくなるものの、噛合う歯の数は複数とすることができるから、全体としてみると接する面積は多くなって鋸歯体の噛合が外れて車速の保持が不測に解除され難くすることができる。
また、前記係合体に設ける鋸歯体を係合体の本体に着脱自在に設けると、歯の損傷による鋸歯体の交換等を簡単に行うことができると共に、鋸歯体を係合体に一体に形成して全体を交換する場合より安価に提供することができる。なお、鋸歯体はロストワックス等の精密鋳造によって歯形の精度を上げて歯表面を綺麗に製作し、一方、係合体の本体は鋼鈑等によって余り精度を必要とせずに製作することができる。そのため、前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体に鋸歯体を兼用して用いたり、同様な定速維持手段を採用する他機種への展開も可能となる。
さらに、前記車体に回動自在に軸支する前進軸及び後進軸の外端部に係合体を設けると共に、この係合体に設ける鋸歯体を係合体の本体に対して微調整可能に取付けて、互いの鋸歯体の歯の噛合状態を適正に変更可能に構成すると、上述の歯の損傷による鋸歯体の交換等を前進軸及び後進軸の外方側から簡単に行うことができる。また、使用頻度の最も高い無段変速装置の最高速付近で鋸歯体同士の噛合が多数の歯で円滑に行うことができるように微調整して取付けることができ、無段変速装置をその最高速付近の変速位置に確実に保持することができる。
また、前記定速操作具によって両者の離脱位置から互いに係合する噛合位置に回動させた一方の係合体をブレーキペダルの踏込みによって離脱位置に戻す解除手段を設けると、定速維持手段をブレーキペダルの踏込みによって解除して、車両を円滑に停止させることができる。また、その後、前進ペダル又は後進ペダルの踏込みによって無段変速装置を所定の変速位置に操作して車両の前後進並びに速度を変更することができる。なお、定速維持手段の解除は前進ペダルを踏込むことによっても行うことができるが、前進ペダルよりブレーキペダルの踏込みの方が解除の確実性を高めることができる。
さらに、前記前進軸と後進軸を回動自在に支持する各々のホルダーを車体を構成するシャーシのサイドメンバーに取付けて、前進軸及び後進軸を車体に回動自在に軸支すると、シャーシのサイドメンバーを利用して前進軸及び後進軸を回動自在に軸支することができて部材費を低減することができる。また、前進軸及び後進軸をサイドメンバーに溶接するボスに直接回動自在に軸支するようになすと溶接歪によって円滑な回動が阻害される虞があるが、ホルダーをサイドメンバーにボルト等によって取付け、また、このホルダーに前進軸と後進軸を嵌合し、間接的に車体に回動自在に軸支すると、前進軸と後進軸の円滑な回動が保障されてペダル操作に伴う異音の発生や操作荷重の増大を防止することができる。
本発明を適用するトラクタの側面図である。 定速維持手段の取付け状態を示す後方斜め上方側から見た斜視図である。 定速維持手段の取付け状態を示す後方斜め下方側から見た斜視図である。 定速維持手段の取付け状態を示す前方斜め下方側から見た斜視図である。 定速維持手段を分解して取付け状態を示し、(a)は車体の右側から見た斜視図、(b)は車体の左側から見た斜視図である。 前進ペダル及び後進ペダルから足を離して停車している状態を示し、(a)は右後方斜め上方側から見た斜視図、(b)は左前方斜め上方側から見た斜視図である。 前進ペダルを踏込んで定速維持手段を作用させた前進状態を示し、(a)は右後方側から見た斜視図、(b)は左前方斜め上方側から見た斜視図である。 係合体に設ける鋸歯体の噛合状態を示す斜視図である。 鋸歯体を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように作業車両としてのトラクタ1は、左右のサイドメンバーを構成する側板2とクロスメンバー3によって枠組みするシャーシ4の前部寄りにエンジン5を防振支持して搭載すると共に、シャーシ4の後部寄りにトランスミッションケース6を左右の側板2に連結して車体(機体)を構成する。また、この車体の前部寄りにエンジン5とエンジンの補器類を覆うボンネット7を設け、ボンネット7は後部に設けるヒンジを介して前部側を開閉自在に構成する。
さらに、車体の前部寄り下方に差動歯車装置を内装するフロントアクスルケースを左右揺動自在に軸支し、このフロントアクスルケースの左右端に前車軸ケースを取付けて左右の前輪8を操縦部に設けるステアリングホイール9によって操舵可能に、また、トランスミッションケース6から前輪動力取出軸10とフロントアクスルケース内の差動歯車装置を介して駆動可能に設ける。また、車体の後部寄り下方にはトランスミッションケース6の左右に連結するリアアクスルケース11を設け、このリアアクスルケース11に軸支する後車軸に左右の後輪12を取付ける。
なお、前述のトランスミッションケース6の前部には、エンジン5の出力軸から伝達軸を介して駆動する油圧ポンプと、この油圧ポンプで発生させた油圧を閉回路で油圧モータに供給して再びその油圧モータの出力軸を回転させる静油圧式無段変速装置(HST)13を連結し、この無段変速装置13を走行の主変速装置となす。そして、この無段変速装置13の出力はトランスミッションケース6内に設ける歯車式の副変速装置によって高低に変速して前輪8を駆動し、また、トランスミッションケース6内に設ける差動歯車装置を介して左右の後輪12を駆動する。
また一方、無段変速装置13の油圧ポンプの駆動軸から取出したエンジン5の動力は、トランスミッションケース6内に設けるPTOクラッチと減速歯車装置を介してトランスミッションケース6の後部に軸支するリアPTO軸とトランスミッションケース6の中程下部に軸支するミッドPTO軸に伝達し、車体の後部に備えるトップリンク14と左右のロワリンク15からなる三点リンク機構を介して連結するロータリ耕耘装置や、車体の腹下に設けるモーア等の作業機を駆動する。
さらに、エンジン5後方のシャーシ4上にコラムフレーム16を立設すると共にフロア17を取付け、このコラムフレーム16にはステアリングコラム18を始め、燃料タンク19やメータパネルユニット20等を取付け、これらをパネルカバー21とリヤパネルカバー22で覆う。また、フロア17後方のシートフレーム上に運転席23を取付けて操縦部を構成する。また、この操縦部の運転席23の後方に安全フレーム24を設け、安全フレーム24はシャーシ4の後部に立設する左右の下部支柱25及び中間支柱26と、左右の中間支柱26の上部に折り畳み自在に取付ける逆U字状のロールバー27によって構成する。
そして、運転席23の下方とその左右の側方にはシートアンダーカバー28と左右のリヤフェンダ29を設け、これらによってトランスミッションケース6等や左右の後輪12の上方を覆う。また、操縦部には各種の操作具を設けるが、エンジン5を始動又は停止させるスタータスイッチ30とエンジン回転数を調節するエンジンコントロールレバー31はパネルカバー21上に設ける。
また、トラクタ1を走行させる走行操作装置に関わる主な操作具として前進ペダル32と後進ペダル33及びトランスミッションケース6内に設けるブレーキを作動させて前輪8と後輪12を制動するブレーキペダル34を設け、この内、前進ペダル32と後進ペダル33はフロア17の前部寄りの右側の開孔17aを通してフロア17上に臨ませ、ブレーキペダル34はフロア17の前部寄りの左側の開孔を通してフロア17上に臨ませる。さらに、トランスミッションケース6内に設ける副変速装置の変速レバー35は運転席23の左側に設け、PTOクラッチを断続させるPTOクラッチレバー36は運転席23の右側に設ける。
なお、同じく運転席23の右側に設ける昇降レバー37は、左右のロワリンク15に連結して作業機を昇降させる左右のリフトアーム38の回動角度をフィードバックしてリフトアーム38を作動させるリフトシリンダの伸縮切換えを行うポジションコントールの操作具であつて、この昇降レバー37の操作位置に作業機を昇降させることができる。また、運転席23の右側前方に設ける外部油圧操作レバー38は、外部油圧取出コネクタ39からホースを介して作業機に導く油の油路を切換えるバルブの操作具である。
以上、トラクタ1の概要について説明したが、次に本発明の走行操作装置の詳細について説明すると、先ず、前述の走行の主変速装置を構成する無段変速装置13は、油圧ポンプのピストンの作動ストロークをそのピストンに接する斜板の角度を変化させることによって、閉回路における作動油の方向と流量を連続的に増減させて油圧モータの出力軸の回転方向と回転数(前後進並びに速度)を変更することができる。
そして、上述の油圧ポンプの斜板の角度を変更するトラニオン軸は、無段変速装置13のハウジングの右側に向けて軸支し、このトラニオン軸の先端に変速アーム40を固定する(図6参照)。また、変速アーム40を中立位置に戻す付勢手段を設け、この中立付勢手段として変速アーム40の先端寄りにV字状のカム溝40aを形成する。
また、無段変速装置13のハウジングに支点軸41をその中心位置を調節できるように中心から変位させた部位をボルト42で取付け、さらに、先端に軸付きベアリング43を取付けた復帰アーム44のボス44aを上記支点軸41に外嵌して、中立位置に回動させた変速アーム40のカム溝40aの最底部に軸付きベアリング43が当接するように支点軸41を調節して取付ける。そして、復帰アーム44の先端寄りと無段変速装置13のハウジングとに亘って引張りコイルスプリング45を装着し、軸付きベアリング43がカム溝40aの最底部に当接して変速アーム40を中立位置に戻すように付勢する。
なお、無段変速装置13のハウジングに取付けるブラケットBには無段変速装置13の中立検出スイッチ46を取付ける。そして、この中立検出スイッチ46のアクチュエータは、復帰アーム44のボス44aに固着するL字状に一体形成するプレート44bの先端部に位置調節自在に取付けるボルト47の頭部によって作動させ、無段変速装置13の変速アーム40が中立位置にあって軸付きベアリング43がカム溝40aの最底部に当接すると中立検出スイッチ46はONとなって、例えば、このスイッチ46はエンジン5の始動安全回路に用い、中立検出スイッチ46がOFFの場合はエンジン5の始動を不能としてエンジン始動時のトラクタ1の不測な発進を防止する。
一方、無段変速装置13の変速アーム40を作動させる前進ペダル32と後進ペダル33は、シャーシ4の右側板2に回動自在に前後して軸支する前進軸48と後進軸49の外方側にそのボス32a、33aを嵌めてピン50で固定して取付ける。そして、前進軸48と後進軸49の内方側の端部に前進リンク51と後進リンク52を結合すると共に、前進リンク51と後進リンク52の先端部に連結プレート53の前後の端部をピン54、55を介して回動自在に連結し、前進ペダル32又は後進ペダル33を踏込むと、そのペダルと逆の後進ペダル33又は前進ペダル32が上方に持ち上げられて両ペダル32、33の同時踏込みができないように構成する。
また、前進リンク51の先端部と前述の無段変速装置13の変速アーム40の中間部に連係プレート56の前後の端部をピン54、57を介して回動自在に連結し、前進ペダル32をその中立姿勢から下方に向けて踏込むと変速アーム40が前方に引張られて(反時計回りに回動して)無段変速装置13が機体を前進増速するように、また逆に後進ペダル33をその中立姿勢から下方に向けて踏込むと変速アーム40が後方に押されて(時計回りに回動して)無段変速装置13が機体を後進増速するように構成する。
従って、前進軸48と後進軸49に設ける前進リンク51と後進リンク52、前進リンク51と後進リンク52を繋ぐ連結プレート53によって構成する第1の4節リンクと、前進リンク51と変速アーム40、前進リンク51と変速アーム40を繋ぐ連係プレート56によって構成する第2の4節リンクは、前進ペダル32と後進ペダル33によって無段変速装置13を変速する連係機構を構成する。
なお、前進ペダル32のボス32aに溶接したアーム32bの先端部に設けるピン58にそのピストンの先端部を取付け、また、そのシリンダの後部寄りを前述のブラケットBに取付けるガスダンパー59は、前進ペダル32又は後進ペダル33を踏込んだ際の急激な増速や、前進ペダル32と後進ペダル33から足を離した際の急激な停止を防止し、無段変速装置13の安全な変速を保障する。
また、前述の通り前進軸48と後進軸49はシャーシ4の右側板2に回動自在に軸支するが、図5に示すように右側板2に前後して形成する通し孔2a、2bにそのボス60aを内方側から通したホルダー60のフランジ60bを右側板2にボルト61で取付ける。そして、係るホルダー60のボス60aに前進軸48と後進軸49を嵌合させて回動自在に取付ける。従って、前進軸48と後進軸49はホルダー60を介して間接的に右側板2に回動自在に軸支する構造を採用する。
そして、この構造を採用する理由は、例えば右側板2にボスを予め溶接しておき、この溶接したボスに前進軸48と後進軸49を嵌合して前進軸48と後進軸49をボスに回動自在に軸支する構造によって、前進軸48と後進軸49を右側板2に直接的に軸支することができる。しかし、この場合、肉厚のある右側板2にボスを溶接すると肉薄のボスに溶接歪が生じ、前進軸48や後進軸49との間で不適切なアタリを生じて異音を発生したり、軸の円滑な回動が阻害される虞がある。そこで、係る虞を無くすために前述の構造を採用する。
また、ホルダー60のボス60aは右側板2の通し孔2a、2bに通すと共にボス60aは前進軸48と後進軸49の内方寄りを軸支し、前進軸48と後進軸49に設ける前進ペダル32及び後進ペダル33は右側板2の外方側に、また、前進軸48と後進軸49に設ける第1の4節リンクと第2の4節リンクによって構成する連係機構は右側板2の内方側に振り分けて配置する。そのため、シャーシ4の強固なサイドメンバー2を利用して前進軸48及び後進軸49を回動自在に軸支することができ、新たな軸支部を別に設ける必要がないから部材費を低減することができる。
しかも、シャーシ4のサイドメンバー2に対して前進ペダル32及び後進ペダル33と無段変速装置13との連係機構を内外に振り分けて設けることによって、前進軸48と後進軸49を短尺になしてサイドメンバー2に近接する空きスペースを利用して走行操作装置をコンパクトに配置することができ、これにより他の装置との干渉を防止することができる。
以上、走行操作装置の基本的な構造について説明したが、次に本発明の特徴とする無段変速装置を所定の変速位置に操作した際に、その変速位置に無段変速装置を保持する定速維持手段について図4乃至図9を参照して説明する。先ず、定速維持手段は前進軸48と後進軸49の外方側の端部に夫々係合体62、63を設ける。この内、前進軸48に設ける係合体62は矩形状になしたプレート(本体)64の先端部に鋸歯体65をボルトとナットで締結して取付けて構成し、この係合体62の本体64の基部を前進軸48に固着して設ける。
また、後進軸49に設ける係合体63はプレート(本体)66の中間部に後進軸49に外嵌する取付穴66aを穿設すると共に、一方の先端部に鋸歯体65をボルトとナットで締結して取付けて構成し、この係合体63の本体66を取付穴66aを介して後進軸49に回動自在に取付けて止め輪によって抜け止めして設ける。そして、この係合体63は前進軸48に設ける係合体62と係合(噛合)するように前進軸48に設ける係合体62から離れた離脱位置から互いに係合する噛合位置に回動させる定速操作具67を備える。
そして、係る定速操作具67は図1及び図5に示すようにコラムフレーム16に基部を回動自在に取付けて、上下に向けて押し引き操作するロッド68を備える。また、右側板2にボルトで取付けるブラケット69の孔69aに通して回動自在に支持する操作軸70を後進軸49の前方に設ける。そして、この操作軸70の外端にL字状のプレート71の中間部を固着し、係るプレート71の一方の先端部にロッド68の下端をピンで連結する。
また、プレート71の他方の先端部と係合体63のプレート66の他方の先端部とを連係プレート72を介して連結する。さらに、ねじりコイルばね73を操作軸70に装着してその端末をブラケット69とプレート71に係止する。そのため、定速操作具67を操作していない場合は、ねじりコイルばね73によって操作軸70は外方側から見た場合に反時計回りに付勢されて定速操作具67は上方の解除位置に回動され、また、係合体63も前進軸48に設ける係合体62から離れた離脱位置に回動される。
しかし、定速操作具67を下方に押し下げてロッド68を介して操作軸70をねじりコイルばね73の付勢力に抗して時計回りに回動させると、係合体63を前進軸48に設ける係合体62に係合するように噛合位置に回動させる。なお、前述の操作軸70の内方寄りは右側板2に形成する通し孔2cを通って左側板2に形成する通し孔を通り抜けるように設け、この操作軸70の左端部には作動アーム74を固着する。
そして、係る作動アーム74は図2に示すようにブレーキペダル34の下方に位置し、ブレーキペダル34を踏込むと作動アーム74はブレーキペダル34と当接して操作軸70を反時計回りに回動させる。そのため、ブレーキペダル34を踏込むと係合体63は前進軸48に設ける係合体62から離れた離脱位置に回動させることができる。なお、ブレーキペダル34を踏込むと前進軸48の後方に軸支する制動軸を介してトランスミッションケース6内に設けるブレーキが作動し、このブレーキは前輪8と後輪12を制動する。
而して、トラクタ1を走行させる場合は、先ずエンジン5を始動させた状態でエンジンコントロールレバー31によってエンジン回転数を調節し、例えば前進させたければ前進ペダル32を踏込むと、無段変速装置13は前進軸48と後進軸49に設ける第1の4節リンクと第2の4節リンクによって構成する連係機構によって中立位置から前進増速側に変速されてトラクタ1は前進する。
また、その際の車速は前進ペダル32を踏込むほど速くなる。また、トラクタ1を後進させたければ後進ペダル33を踏込むと、同様に無段変速装置13は中立位置から後進増速側に変速されてトラクタ1は後進する。さらに、足を離して何れのペダル32、33も踏込まなければ、無段変速装置13は自らの復帰力や引張りコイルスプリング45による中立位置側への付勢力によって徐々に中立位置に戻って、トラクタ1は減速しながら停止する。
そして、圃場等で作業走行を行う場合は、エンジン回転数を上げてトラクタ1を高速前進させて能率的に作業を行うことになるが、その際に定速維持手段を用いて車速を所定の速度に保持して走行を行う際には、先ず前進ペダル32を踏込んで保持したい速度まで車速を増速させる。また、保持したい車速に達したら定速操作具67を下方に押し下げる。
すると、前進軸48及び後進軸49に設ける夫々の係合体62、63の内、一方の係合体63を定速操作具67によって両者の離脱位置から互いに係合する噛合位置に回動させることができる。そして、この状態で前進ペダル32の踏込みを止めてペダル32から足を離すと、他方の係合体62が前進軸48又は後進軸49の中立位置側に回動することを阻止するから、保持したい車速の変速位置に無段変速装置13を保持することができる。
より詳細に説明すると、係合体62、63に設ける鋸歯体65は、図9に示すようにロストワックス等の精密鋳造によって製作し、その長手方向に略直交する噛合面65aを備える直角三角形状になす歯65bを長手方向に所定のピッチをもって連続させて多数設ける。また、係合体62、63が互いに係合する噛合位置では、図8(高速前進レンジの中間変速位置における噛合位置)に示すように係合体62、63に設ける夫々の鋸歯体65の複数の歯65b同士が噛合状態となり、前進ペダル32の踏込みを止めてペダル32から足を離すと互いの噛合面65aが接触する。
そのため、前進軸48に設ける係合体62が無段変速装置13の復帰力や中立位置側への付勢力によって反時計回りに回動しようとし、また、後進軸49に設ける係合体63がコイルばね73の付勢力によって反時計回りに回動しようとしても、前進軸48側の復帰力等Fが係合体63に対してその係合体63を時計回りに回動させようとする分力f1と係合体63の回転中心oに向かう分力f2を生じさせる。
そして、この分力f1に伴う時計回りのトルクはコイルばね73の付勢力によって反時計回りに回動させようとするトルクより十分大きいから、係合体63の反時計回りの回動が阻止され、或いは互いの歯65bの噛合面65aに生ずる摩擦力によって係合体63の反時計回りの回動が阻止される。また、それによって係合体62は他方の係合体63から反力を受けて前進軸48の反時計回りの回動が阻止され、前進軸48の反時計回りの回動、即ち前進軸48及び後進軸49の中立位置側への回動が不能となり、無段変速装置13の変速位置を保持することができる。
なお、前述のように係合体63に作用する無段変速装置13の復帰力や中立位置側への付勢力によって反時計回りに回動させようとするトルクは、コイルばね73の付勢力によって反時計回りに回動させようとするトルクより十分大きく、走行振動等によって多少相互の力関係に変化があっても不測に係合体62、63同士の噛合いが外れることはない。また、この噛合状態を解く方法として前進ペダル32を足で踏んで復帰力等Fを人為的に受け持つと、係合体63をコイルばね73の付勢力によって反時計回りに回動させて両者の噛合状態を解くことができる。更に、前述のようにブレーキペダル34を踏込んで係合体63を作動アーム74等の解除手段によって離脱位置に強制的に戻すこともできる。
さらに、係合体62、63が互いに係合して噛合うことができる位置(回動範囲)は、前進ペダル32を踏込んで前進軸48を回動させ、これにより無段変速装置13が高速前進となる変速レンジに相当する係合体62の回動範囲に設定し、一方、低速前進レンジから後進レンジに前進ペダル32又は後進ペダル33を踏込んでも、係合体62、63が互いに係合することはなく、係るレンジでは定速維持手段を実質的に有効に使用することが出来ない。
即ち、前進ペダル32又は後進ペダル33を踏込んで低速前進レンジから後進レンジに亘って無段変速装置13を変速し、また、その状態で定速操作具67によって係合体63を噛合位置に回動させても、前進軸48が反時計回りに回動して前進軸48に設ける係合体62の鋸歯体65が、後進軸49の係合体63に設ける鋸歯体65より上方側に退避しているから互いに噛合わせることができず定速維持手段は機能しない。
なお、前進ペダル32を最大付近まで踏込んだ最高速前進変速位置付近と高速前進変速レンジの最低速前進変速位置付近では、係合体62、63に設ける互いの鋸歯体65が噛合う歯数が少なくなると共に、噛合深さが浅くなったりする虞がある。そこで、使用頻度の高い変速位置で互いの鋸歯体65が適正に噛合って相互の噛合いが不測に外れないように、係合体62、63の本体64、66に対する鋸歯体65の取付位置を鋸歯体65に設ける2つの取付穴65cと締結ボルトの間に生ずる隙間s、又は本体64、66に設ける2つの取付穴と締結ボルトの間に生ずる隙間、或いはその両方を用いて変更して微調整することができる。
即ち、前進ペダル32を踏み込んで使用頻度の高い変速位置に回動させた前進軸48をその回動位置に別途、固定状態に保持しておき、次に定速操作具67を操作して両係合体62、63に設ける鋸歯体65の歯65bの噛合い状態を目視で確認する。そして、この噛合状態が悪ければどちらかの鋸歯体65、或いは両方の鋸歯体65をボルトを緩めて、上記取付穴と締結ボルトの間に生ずる隙間sを利用して適正な噛合状態が得られるように係合体62、63の本体64、66に対する鋸歯体65の取付位置を変更し、再度、ボルトとナットによって係合体62、63の本体64、66に鋸歯体65を締結して微調整を終了する。
以上、定速維持手段について説明したが、前述の実施形態に示す定速維持手段が奏する作用乃至効果については、発明の効果欄に記載する通りであり、ここでは重複するのでその説明を省略する。なお、実施形態においては、鋸歯体65を係合体62、63に兼用して用いてコストダウンを図るが、夫々の係合体62、63にマッチする鋸歯体65を個別に製作したり、係合体62、63の本体に鋸歯体65を一体に形成してもよい。また、無段変速装置13として油圧機械式無段変速装置(HMT)等を使用してもよい。さらに、後進軸49に係合体63を回動自在に設けたが、係る係合体63を前進軸48に設け、他方の係合体62を後進軸49に設けてもよい。
さらに、実施形態においては、係合体63を離脱位置から噛合位置に回動させる定速操作具67をロッド68や操作軸70等を用いた中継機構を介して係合体63に連係するが、例えばロッド68に替えてインナーワイヤとアウターチューブで構成する操作ワイヤを用いたり、定速操作具67と係合体63を操作ワイヤで直接連係することも、部材費や管理費を削減するうえで有利であり、逆に定速操作具67によって係合体63を強制的に離脱位置に戻すことができるようにするのであれば、定速操作具67のレバーを長くして手動でも操作力軽く解除できるようにすればよく、必ずしも本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
1 トラクタ(作業車両)
2 側板(サイドメンバー)
13 無段変速装置
32 前進ペダル
33 後進ペダル
48 前進軸
49 後進軸
62 係合体
63 係合体
65 鋸歯体
67 定速操作具

Claims (7)

  1. 車両の前後進並びに速度を変更する無段変速装置と、前進ペダル及び後進ペダルを各別に取付けて車体に回動自在に軸支する前進軸及び後進軸と、この前進軸又は後進軸の回動によって無段変速装置を操作する連係機構と、係る連係機構によって無段変速装置を所定の変速位置に操作した際に、その変速位置に無段変速装置を保持する定速維持手段を設け、この定速維持手段は、前記前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体の内、一方の係合体を定速操作具によって両者の離脱位置から互いに係合する噛合位置に回動させ、それにより他方の係合体が前進軸又は後進軸を回動不能になして、その変速位置に無段変速装置を保持することを特徴とする作業車両の走行操作装置。
  2. 前記前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体は、前進ペダルを踏込んで前進軸又は後進軸が所定量以上に回動した際に噛合可能に構成して、無段変速装置を前進側の高速となる変速位置に操作した際にのみ、その変速位置に無段変速装置を保持することを特徴とする請求項1に記載の作業車両の走行操作装置。
  3. 前記前進軸及び後進軸に設ける夫々の係合体は、その先端部に多数の歯を備える鋸歯体を設け、この鋸歯体同士の複数の歯の噛合いによって無段変速装置をその変速位置に保持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作業車両の走行操作装置。
  4. 前記係合体に設ける鋸歯体を係合体の本体に着脱自在に設けることを特徴とする請求項3に記載の作業車両の走行操作装置。
  5. 前記車体に回動自在に軸支する前進軸及び後進軸の外端部に係合体を設けると共に、この係合体に設ける鋸歯体を係合体の本体に対して微調整可能に取付けて、互いの鋸歯体の歯の噛合状態を適正に変更可能に構成することを特徴とする請求項4に記載の作業車両の走行操作装置。
  6. 前記定速操作具によって両者の離脱位置から互いに係合する噛合位置に回動させた一方の係合体をブレーキペダルの踏込みによって離脱位置に戻す解除手段を設けることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1つに記載の作業車両の走行操作装置。
  7. 前記前進軸と後進軸を回動自在に支持する各々のホルダーを車体を構成するシャーシのサイドメンバーに取付けて、前進軸及び後進軸を車体に回動自在に軸支することを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の作業車両の走行操作装置。
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