JP5428420B2 - 多結晶シリコン反応炉 - Google Patents

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Description

本発明は、シーメンス法によって多結晶シリコンを製造する際に用いられる多結晶シリコン反応炉に関する。
半導体材料となる高純度の多結晶シリコンの製造方法として、シーメンス法が知られている。シーメンス法は、クロロシランと水素との混合ガスからなる原料ガスを、加熱したシリコン芯棒(シード)に接触させ、その表面に原料ガスの反応によって多結晶シリコンを析出させる製造方法である。この製造方法を実施する装置として、密閉した反応炉に多数のシリコン芯棒を立設した多結晶シリコン反応炉が用いられている。一般にこのシリコン芯棒は、上端で連結部材により連結され、全体としてΠ字状に形成されており、その両下端部が反応炉の炉底に設置された電極に固定されている。
そして、この両端に位置する電極からシリコン芯棒全体に通電し、そのジュール熱によってシリコン芯棒全体を原料ガスの加熱分解温度である、例えば1050℃から1100℃程度に加熱する。炉内に供給された原料ガスは、このように加熱されたシリコン芯棒の表面に接触して熱分解または水素還元され、シリコン芯棒の表面に多結晶シリコンが析出される。この反応が連続して進行することによって棒状多結晶シリコンに成長する(例えば、特許文献1参照)。
特許第2867306号公報
ところで、炉内でトリクロロシランなどのクロロシラン類の原料ガスが反応してシリコン芯棒表面に多結晶シリコンが析出される過程においては、反応を継続することによって、電極に析出した多結晶シリコンの重量は数十kgにも達する。このため、自重によって電極から剥がれ落ちることもあり、反応炉の炉底に損傷を与える他、剥がれ落ちた多結晶シリコンが電極と炉底との間を短絡させること等により反応の継続に障害を及ぼすことがあった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、シリコン芯棒を保持する電極の表面に析出した多結晶シリコンが、ロッドの自重を支えるとともに、シリコン芯棒から剥がれ落ちることを防止することができる多結晶シリコン反応炉を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、この発明は以下の手段を提案している。
即ち、本発明に係る多結晶シリコン反応炉は、炉内に設けたシリコン芯棒を通電加熱し、炉内に供給した原料ガスを反応させて、前記シリコン芯棒表面に多結晶シリコンを生成させる多結晶シリコン反応炉であって、炉の底板部に、該底板部に対して電気絶縁状態に設けた電極ホルダと、該電極ホルダに連結され、前記シリコン芯棒を上方に向けて保持する芯棒保持電極とを備え、前記芯棒保持電極の外周面に炉内雰囲気に露呈する凹凸部が設けられ、前記芯棒保持電極の上端部には、上方に向かって縮径するテーパ部が設けられ、該テーパ部のテーパ角度が70°以上130°以下であることを特徴としている。
芯棒保持電極に凹凸部が形成されたことによって、芯棒保持電極の外周側面の表面積は凹凸部がない場合に比べて大きなものとなっていることから、芯棒保持電極と多結晶シリコンとの接着面を増大させることができ、より強固に芯棒保持電極と多結晶シリコンとを接着させ、多結晶シリコンが芯棒保持電極から剥がれ落ちることを効果的に抑制することができる。
芯棒保持電極の上端部に形成されたテーパ部のテーパ角度が70°未満の場合には、上方に向けて細く尖った形状をしており、芯棒保持電極を流れる電流によって発生するジュール熱によりこのテーパ部が高温になる。このため、この熱が芯棒保持電極の雄ネジ部の下方にまで伝わり、多結晶シリコンが芯棒保持電極の上下に渡って析出しやすくなり、芯棒保持電極と多結晶シリコンとの接着面が大きくなる。しかしながら、テーパ部の傾斜が急勾配であることから、芯棒保持電極自体の強度が低下してしまうため、反応プロセス中に電極先端部が破損するなどの問題を生じる。
また、テーパ部のテーパ角度が130°を超える場合には、テーパ角が小さい場合のように高温とはならないため、芯棒保持電極の先端より下方の部分においては多結晶シリコンが成長しにくくなる。芯棒保持電極と多結晶シリコンの接着面は小さくなり、析出した多結晶シリコンロッドの自重をその少ない面積で保持しなければならないため、結晶成長中に折れなどの問題が生じる。その一方で、傾斜が急勾配とはされていないため、テーパ部に析出する多結晶シリコンはずり落ちにくくなる。
本発明においては、これらを勘案して、芯棒保持電極のテーパ部のテーパ角度が70°以上130°以下に設定されていることによって、芯棒保持電極を高温に保つことができ、芯棒保持電極の外周側面の全域において多結晶シリコンを析出し易くさせる一方で、傾斜が必要以上に急勾配とされていないため、テーパ部に析出した多結晶シリコンが剥離することはない。従って、芯棒保持電極の全域に効果的に多結晶シリコンを析出させながら、多結晶シリコンを芯棒保持電極に確実に保持させることが可能となる。
本発明に係る多結晶シリコン製造方法は、炉内に設けたシリコン芯棒を通電加熱し、炉内に供給した原料ガスを反応させて、前記シリコン芯棒表面に多結晶シリコンを生成させる多結晶シリコン製造方法であって、前記シリコン芯棒を上方に向けて保持する芯棒保持電極の外周面に、炉内雰囲気に露呈する凹凸部を設けるとともに、前記芯棒保持電極の上端部には、上方に向かって縮径するテーパ部を設け、該テーパ部のテーパ角度を70°以上130°以下としておき、この芯棒保持電極を保持する電極ホルダを、炉の底板部に対して電気絶縁状態に設け、前記芯棒保持電極の前記凹凸部にも多結晶シリコンが付着するように、前記シリコン芯棒に多結晶シリコンを析出させることを特徴としている。
芯棒保持電極に凹凸部を設けることにより、多結晶シリコンを芯棒保持電極にしっかりと付着させることができるので、長時間の反応時間でも多結晶シリコンの下端部付近のクラックや剥離の発生を抑制でき、多結晶シリコンを安定して製造することができる。
本発明に係る多結晶シリコン反応炉および多結晶シリコン製造方法によれば、多結晶シリコン反応炉に設置された電極の芯棒保持電極の外周側面全域に凹凸部を設けることによって、芯棒保持電極に析出する多結晶シリコンが、芯棒保持電極から剥がれ落ちることを防止することができる。
第一の実施形態に係る多結晶シリコン反応炉の概略模式図である。 第一の実施形態に係る電極の側断面図である。 第二の実施形態に係る電極の側断面図である。 析出した多結晶シリコンに発生する剥離およびクラックを示す断面模式図である。
以下、本発明の第一の実施の形態である多結晶シリコン反応炉および多結晶シリコン製造方法について図面を参照して説明する。図1は第一の実施形態に係る多結晶シリコン反応炉の概略模式図、図2は第一の実施形態に係る多結晶シリコン反応炉の電極の縦断面図である。
本実施形態に係る多結晶シリコン反応炉1は、図1に示すように、円形に設置された炉底2の上方全域を覆うようにして釣鐘状の形状を有するベルジャ3が設けられており、炉底2及びベルジャ3によって多結晶シリコン反応炉1の内部は密封されている。このように密封された内部には、上端で連結されてほぼΠ字状の形状であって、生成される多結晶シリコンの核となるシリコン芯棒(シード)4が複数本立設されている。シリコン芯棒4の両基端部は、炉底2の電極5に支持されている。
また、炉底2には、多結晶シリコン反応炉1内部のシリコン芯棒4に向かって、クロロシランと水素との混合ガスからなる原料ガスを供給する原料ガス供給口6が設けられている。この原料ガス供給口6は、複数のシリコン芯棒4に対して均一に原料ガスを供給することができるように、適宜間隔を空けながら複数が配置されている。これら原料ガス供給口6は、図示しない原料ガス供給管路に接続されている。原料ガス供給管路は流量調整弁を介して原料ガスの供給源に通じている。従って、原料ガスは、流量調整弁によりその供給量が調整されながら、原料ガス供給管路を経て原料ガス供給口6に送出され、多結晶シリコン反応炉1内部に供給される。
さらに、炉底2には、原料ガス供給口6から供給された原料ガスがシリコン芯棒4と反応した後のガスを排出するための排気口7が設けられている。この排気口7も、反応後のガスを均等に排出することができるよう、適宜間隔を空けながら複数が配置されている。
以下、上記のような構成からなる多結晶シリコン反応炉1における電極5についてさらに詳細に説明する。
図2に示すように電極5は概略多段円柱状の形状を有し、その最下部には、図示しない電源から直接的に電流が通電される電極ホルダ10が位置している。
この電極ホルダ10は、ステンレス・ハステロイ(登録商標)等の耐食性材料からなる略円柱形状を有し、多結晶シリコン反応炉1の炉底2を貫通するように配設されている。
電極ホルダ10の外周側面10aと炉底2の貫通穴の内壁面2aとの間には、略筒状をなす絶縁材13が、上記電極ホルダ10の外周側面10aに外嵌されるようにして設けられている。また、この電極ホルダ10には、絶縁材13の上端面と接触する張り出し部10cが形成されており、張り出し部10cのさらに上部には第一雄ネジ部10bが形成されている。
なお、炉底2の貫通穴の周囲には、炉底2の表面から一段低くされるようにして、電極ホルダ10及び貫通孔と同一の中心を有する円形の窪部2bが設けられている。
上記電極ホルダ10の上部には、雌ネジ部材12が配設されている。この雌ネジ部材12は外径略円柱状をなしており、その下端面には有底状の第一雌ネジ孔12aが、その上端面には同じく有底状の第二雌ネジ孔12bがそれぞれ開口されている。
そして、第一雌ネジ孔12aが電極ホルダ10の第一雄ネジ部10bと螺合することによって、雌ネジ部材12と電極ホルダ10とが中心軸線を一致させられて強固に固定一体化されている。
そして、上記雌ネジ部材12の上側には、その上端部にシリコン芯棒4を保持する芯棒保持電極15が固定されている。
この芯棒保持電極15はカーボン等からなる略円柱形状をなしており、その外周側面全域には第二雄ネジ部(凹凸部)15bが形成されている。また、芯棒保持電極15の上端側には、端部に向かうほど縮径するテーパ部15aが形成されている。
そして、上記第二雄ネジ部15bの下端側が、雌ネジ部材12の第二雌ネジ孔12bに螺合することによって、芯棒保持電極15が雌ネジ部材12と強固に固定一体化されている。
なお、本実施形態においては、テーパ部15aのテーパ角度θは70°以上130°以下に設定されている。
また、このように芯棒保持電極15が雌ネジ部材12に固定された状態では、芯棒保持電極15の第二雄ネジ部15bの下端側一部のみが雌ネジ部材12の第二雌ネジ孔12bに挿入、螺合されているため、芯棒保持電極15の大部分は雌ネジ部材12の上方から突出されており、その外周側面には第二雄ネジ部15bが露呈している。
さらに、この芯棒保持電極15のテーパ部15aの先端には、一定深さの開口部15cが開口されており、開口部15cにシリコン芯棒4の一端が保持されている。なお、テーパ部15aの側方に設けられたネジ孔から止めネジ16が嵌挿されており、止めネジ16によって、シリコン芯棒4は側方から押圧されて芯棒保持電極15に強固に保持されている。
そして、雌ネジ部材12の上側には、雌ネジ部材12と内径を同一とした円筒形状のロックナット17が装着され、芯棒保持電極15を固定している。
上記のような電極5においては、芯棒保持電極15に通電された電流によって、シリコン芯棒4が通電加熱され、多結晶シリコンの生成反応が行われる。なお、これら雌ネジ部材12及び芯棒保持電極15は全てカーボンで構成されているため炉内の汚染は抑制される。
また、芯棒保持電極15の第二雄ネジ部15bが雌ネジ部材12の第二雌ネジ孔12bに螺合されることにより強固に固定されているため、芯棒保持電極15が雌ネジ部材12から不用意に抜けることはない。
そして、芯棒保持電極15に第二雄ネジ部15bによる凹凸部が形成されたことによって、芯棒保持電極15の外周側面の表面積は凹凸部がない場合に比べて大きなものとなっている。このことから、芯棒保持電極15と多結晶シリコンとの接着面を増大させることができ、より強固に芯棒保持電極15と多結晶シリコンとを接着させ、多結晶シリコンが芯棒保持電極15から剥がれ落ちることを効果的に抑制することができる。
ここで、芯棒保持電極15の上端部に形成されたテーパ部15aのテーパ角度θが70°未満の場合には、上方に向けて細く尖った形状をしており、芯棒保持電極15を流れる電流により発生するジュール熱によりテーパ部15aが高温になる。このため、この熱が芯棒保持電極15の雄ネジ部15bの下方にまで伝わり、多結晶シリコンが芯棒保持電極15の上下に渡って析出しやすくなり、芯棒保持電極15と多結晶シリコンとの接着面が大きくなる。その一方で、テーパ部15aの傾斜が急勾配であるため、テーパ部15aに析出した多結晶シリコンは剥離し易くなってしまう。
また、テーパ部15aのテーパ角度θが130°を超える場合には、テーパ角度θが小さい場合に比べて高温とはならないため、芯棒保持電極15の下方においては多結晶シリコンが成長しにくくなり、芯棒保持電極15と多結晶シリコンの接着面は小さくなる。また、芯棒保持電極15と多結晶シリコンとの接着面が小さくなるため、より小さい面積で多結晶シリコンを保持しなければならず、反応中や反応終了後の冷却中に、芯棒保持電極15近傍でクラックが生じやすくなる。
これらを勘案して、本実施形態における多結晶シリコン反応炉1においては、芯棒保持電極15のテーパ部15aのテーパ角度θが70°以上130°以下に設定されているため、芯棒保持電極15を高温に保ち、芯棒保持電極15の外周側面に形成された雄ネジ部15bの全域において多結晶シリコンを析出しやすくさせる一方で、傾斜が必要以上に急勾配とされていないため、テーパ部15aに析出した多結晶シリコンが剥離することはない。従って、芯棒保持電極15の全域に効果的に多結晶シリコンを析出させながら、多結晶シリコンを芯棒保持電極15に確実に保持させることが可能となる。
本発明の製造方法は、原料ガスとしてトリクロロシランおよび水素を炉内に供給し、この原料ガスを種棒となるシリコン芯棒4上で反応させて多結晶シリコンを析出させる多結晶シリコンの製造方法である。シリコン芯棒4は、外周面に凹凸部15bを設けた芯棒保持電極15により支持されている。芯棒保持電極15を備える電極ホルダ10は、底板部(炉底)2に設けられ、この炉底2からは電気絶縁されている。図4に示すように、析出した多結晶シリコンSは、シリコン芯棒4だけでなく芯棒保持電極15の凹凸部15bにまで付着する。このように芯棒保持電極15の凹凸部15bに多結晶シリコンSがしっかりと付着しているので、長時間の反応時間でも多結晶シリコンSの下端部付近のクラックが少なくなり、剥離も抑制される。結果として多結晶シリコンを安定して製造することが可能となる。
ここで、テーパ部15aのテーパ角度θの大きさが異なる芯棒保持電極15を用いた実施例1〜4、比較例1,2、および外周面に凹凸部が形成されていない芯棒保持電極を用いた比較例3において、図4に示すように析出した多結晶シリコンSに発生したクラックCおよび剥離Bの割合について説明する。各実施例および比較例においては、いずれも多結晶シリコン反応炉1を用いて、表1に示す製造条件で多結晶シリコンSを析出させた。そして、芯棒保持電極15付近での多結晶シリコンSの付着状況を観察し、剥離BおよびクラックCの発生の有無を確認した。各実施例および比較例における多結晶シリコンSの剥離BおよびクラックCの発生割合を表2に示す。
Figure 0005428420
Figure 0005428420
表2に示すように、テーパ部15aの角度θを70°〜130°とした実施例1〜4と比較して、テーパ部15aの角度θを50°とした比較例1では、クラック発生割合および剥離発生割合が高かった。また、テーパ部15aの角度を150°とした比較例2では、剥離発生割合は比較的低いものの、クラック発生割合が高かった。この結果から、テーパ部15aの好ましい角度は70°〜130°であることが確認できた。
また、外周面に凹凸部が設けられていない芯棒保持電極を用いた比較例3では、クラックおよび剥離の発生割合が高かった。この結果から、クラックおよび剥離の発生を防止するために、凹凸部を設けることが効果的であることが確認できた。
次に、本発明の第二の実施の形態における電極20について図面を参照して説明する。図3は第二の実施形態に係る多結晶シリコン反応炉の電極20の縦断面図である。本実施形態の電極20は、第一の実施形態における電極5が単一のシリコン芯棒4を支持しているのに対し、二つのシリコン芯棒4を支持するいわゆるダブルホルダー型の電極20である点で第一の実施形態とは相違する。
なお、図3においては、図2に示した第一の実施形態と同様の構成要素については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
電極ホルダ30は、ステンレス・ハステロイ(登録商標)等の耐食性材料から構成されており、鉛直方向に延びる立設部31と、立設部31の上端部において立設部31の水平方向に延びる支持部32とを有し、全体として側面視T字状をなしている。
立設部31は、多結晶シリコン反応炉1の炉底2を貫通するように配設され、その最下端において電源から直接的に通電されるようになっている。
立設部31の外周側面31aと炉底2の貫通穴の内壁面2aとの間には、略筒状をなす絶縁材13が、上記電極ホルダ30の外周側面31aに外嵌されるようにして設けられている。また、この立設部31には、絶縁材13の上端面と接触する張り出し部31bが形成されている。
上記支持部32の長手方向両端部付近には、それぞれ鉛直方向に貫通する雌ネジ孔32aが開口されている。そして、それぞれの雌ネジ孔32aに挿入、螺合されるようにして、芯棒保持電極15の第二雄ネジ部15bが固定されている。これによって支持部32上方には、一対の芯棒保持電極15が水平方向に一定間隔を空けて平行に配設されている。
そして、第一の実施形態と同様に、芯棒保持電極15にはロックナット17が装着され、芯棒保持電極15を支持部32に強固に固定している。
このような第二の実施形態の電極20においても、第一の実施形態の電極5と同様の作用・効果を奏する。また、電極ホルダ30がT字状に形成され二つの芯棒保持電極15を支持することができるため、炉内のスペースを有効活用して効率よくシリコン芯棒4を設置することが可能となる。
以上、本発明である多結晶シリコン反応炉および多結晶シリコン製造方法の実施形態ついて説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。たとえば、芯棒保持電極のテーパ部は、前記実施形態では平滑な円錐面としたが、第二雄ネジ部15bと同様の凹凸形状が設けられていてもよい。また、凹凸部は、前記実施形態の第二雄ネジ部15bのような三角ネジ状に限らず、矩形、波状の曲線等によって形成された凹凸形状であってもよい。
1 多結晶シリコン反応炉
2 炉底(底板部)
4 シリコン芯棒
5 電極
10 電極ホルダ
15 芯棒保持電極
15a テーパ部
15b 第二雄ネジ部(凹凸部)
θ テーパ角度
20 電極
30 電極ホルダ
B 剥離
C クラック
S 多結晶シリコン

Claims (2)

  1. 炉内に設けたシリコン芯棒を通電加熱し、炉内に供給した原料ガスを反応させて、前記シリコン芯棒表面に多結晶シリコンを生成させる多結晶シリコン反応炉であって、
    炉の底板部に、該底板部に対して電気絶縁状態に設けた電極ホルダと、
    該電極ホルダに連結され、前記シリコン芯棒を上方に向けて保持する芯棒保持電極とを備え、
    前記芯棒保持電極の外周面に炉内雰囲気に露呈する凹凸部が設けられ、前記芯棒保持電極の上端部には、上方に向かって縮径するテーパ部が設けられ、該テーパ部のテーパ角度が70°以上130°以下であることを特徴とする多結晶シリコン反応炉。
  2. 炉内に設けたシリコン芯棒を通電加熱し、炉内に供給した原料ガスを反応させて、前記シリコン芯棒表面に多結晶シリコンを生成させる多結晶シリコン製造方法であって、
    前記シリコン芯棒を上方に向けて保持する芯棒保持電極の外周面に、炉内雰囲気に露呈する凹凸部を設けるとともに、前記芯棒保持電極の上端部には、上方に向かって縮径するテーパ部を設け、該テーパ部のテーパ角度を70°以上130°以下としておき、
    この芯棒保持電極を保持する電極ホルダを、炉の底板部に対して電気絶縁状態に設け、
    前記芯棒保持電極の前記凹凸部にも多結晶シリコンが付着するように、前記シリコン芯棒に多結晶シリコンを析出させることを特徴とする多結晶シリコン製造方法。
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