JP5415914B2 - 炭素電極および多結晶シリコン棒の製造装置 - Google Patents

炭素電極および多結晶シリコン棒の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、多結晶シリコンの製造に用いられる炭素電極およびこれを用いた多結晶シリコン棒の製造装置に関する。
半導体製造用の単結晶シリコンや太陽電池製造用のシリコンの原料となる多結晶シリコンを製造する方法として、シーメンス法が知られている。シーメンス法は、クロロシランを含む原料ガスを加熱されたシリコン芯線に接触させることにより、該シリコン芯線の表面に多結晶シリコンをCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて気相成長させる方法である。
シーメンス法により多結晶シリコンを気相成長する際、気相成長装置の反応炉内にシリコン芯線を鉛直方向2本、水平方向1本の鳥居型に組み立て、該鳥居型のシリコン芯線の両端を一対の芯線ホルダを介してベースプレート上に配置した一対の金属電極に固定する。
次に、金属電極から電流を導通させてシリコン芯線を水素雰囲気中で900℃以上1200℃以下の温度範囲に加熱しながら、原料ガスとして例えばトリクロロシランと水素の混合ガスをガスノズルから反応炉内に供給すると、シリコン芯線上にシリコンが気相成長し、所望の直径の多結晶シリコン棒が逆U字状に形成される。そして反応炉内を冷却後、反応炉から多結晶シリコン棒を取り出す。
近年、多結晶シリコン棒の大口径化に伴い、気相成長中あるいは多結晶シリコン棒の冷却中に該多結晶シリコン棒にクラックあるいは割れが発生し易くなっている。
これは、シーメンス法により多結晶シリコン棒を育成する際、気相成長中あるいは成長終了後にシリコン棒の成長方向(半径方向)に中心と表面温度との温度差が生じ、これにより多結晶シリコン棒の熱膨張または収縮による応力が発生することによるものと考えられる。
多結晶シリコン棒が割れて反応炉内で倒れると、反応炉の内壁並びにベースプレートあるいは金属電極を構成するメタルとの接触に起因して重金属汚染が起こるだけでなく、倒壊した多結晶シリコン棒の収穫及びベースプレートの清掃に時間がかかり操業のサイクルタイムが大幅に伸びるため、生産性が著しく落ちてしまう。
このような多結晶シリコン棒のひびや割れの発生を防止するために、種々の提案が為されている。
例えば特開平8−45847号公報(特許文献1)は、電流リード部(金属電極)と電極ホルダ(芯線ホルダの保持具)との間に配置される少なくとも1つのばね要素を備え、該ばね要素が電流リード部に対する電極ホルダの運動を許容しかつ該運動を吸収することを特徴とするキャリア部材(芯線)の取付具を提案する。
特開2006−16243号公報(特許文献2)は、カーボン製のシードホルダと金属製の電極とからなるシード保持電極であって、シードホルダと金属製の電極とはテーパー形状とした嵌め合いによる接合構造とし、それらの間に貴金属の板を摺り合わせて接合することを特徴とするシード保持電極を用いることにより、多結晶シリコンの生成後の冷却過程で発生する熱歪みに起因して、多結晶シリコン、またはシード保持電極に使用するカーボン製の部品が破断することを防止することを提案する。
特開2006−240934号公報(特許文献3)は、シリコン芯線の端部が、これを保持する導電性のホルダを介して電極と電気的に接続され、かつ、少なくとも一方のホルダが、電極面上を少なくとも逆U字型のシリコン芯線の両端を結ぶ直線方向の左右何れの方向にも摺動可能である炭素製ホルダを用いることにより、多結晶シリコンロッドのクラック発生を低減することを提案する。
特開平8−45847号公報 特開2006−16243号公報 特開2006−240934号公報
上述したように、従来の一般的なシーメンス法による多結晶シリコンの気相成長プロセスにおいては、鳥居型のシリコン芯線の両端は一対の芯線ホルダを介してベースプレート上に配置した一対の金属電極に固定される。しかし、逆U字状の多結晶シリコン棒(以下、単に「Uロッド」ということがある。)の両端を金属電極に固定すると、Uロッドの水平面方向の伸縮が阻害されてしまう。ここで、水平面方向の伸縮とは、例えばUロッドの両端を結ぶ直線方向の伸縮である。
なお、Uロッドの水平面方向の伸縮は、Uロッドの両端を結ぶ直線方向に限定されるものではない。例えば、Uロッドの内側に近接して他のUロッドがあれば、該Uロッドからの輻射熱により内側が伸張しやすくなる。また、Uロッドの外側が反応炉の炉壁により冷却されていれば、外側が収縮しやすくなる。つまり、Uロッドはその環境により水平面方向のあらゆる方位に伸縮しうる。
しかしながら、特許文献1に開示の取付具は、構造が複雑である上に、ばね要素の伸縮方向以外は電極ホルダの運動が許容されないという欠点を有する。また、特許文献2に開示のシード保持電極は、貴金属の板を摺り合わせて使用するので高価である上に、該貴金属が多結晶シリコンに取り込まれやすい。またテーパー形状の嵌合であるため、膨張時にはシードホルダがテーパーを上方に摺動し、電極から抜け出てしまう可能性がある。さらに、特許文献3に開示の炭素製ホルダでは、多結晶シリコンロッドがシリコン芯線の両端を結ぶ直線方向にしか摺動できない。従って、これらの提案によっては、多結晶シリコン棒のひびや割れの発生を抑制するには不充分である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、多結晶シリコン棒の気相成長工程中にあらゆる方位に伸縮しうるUロッドのひびや割れの発生に対する抑制効果の高い技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る炭素電極は、多結晶シリコン棒の製造に用いられる炭素電極であって、シリコン芯線への通電用外部電極である金属電極上に固定される下部電極と、該下部電極上に載置された上部電極であって上面側に前記シリコン芯線を保持する芯線ホルダの固定部が設けられた上部電極とからなり、前記上部電極は、前記下部電極の上面との接触面である載置面内で全方位に摺動可能であることを特徴とする。
上記炭素電極は、前記上部電極は上面から下面に貫通する孔部を備え、該孔部に挿入された棒状の締結部材の下端部は前記下部電極に固定されており、前記孔部の直径は前記棒状締結部材の直胴部の直径よりも大きく、前記孔部内で前記直胴部との間に間隙が設けられている態様とすることができる。
例えば、前記孔部の直径は前記直胴部の直径よりも1mm以上大きい。
上記炭素電極は、前記上部電極の下部に設けられた凹状部の内部に前記下部電極の上部に設けられた凸状部が挿入されて前記下部電極上に前記上部電極が載置されており、前記凹状部の内寸は前記凸状部の外寸よりも大きく、前記凹状部と凸状部との間に間隙が設けられている態様とすることもできる。
また、上記炭素電極は、前記上部電極の下部に設けられた凸状部が前記下部電極の上部に設けられた凹状部の内部に挿入されて前記下部電極上に前記上部電極が載置されており、前記凹状部の内寸は前記凸状部の外寸よりも大きく、前記凹状部と凸状部との間に間隙が設けられている態様とすることもできる。
例えば、前記凹状部と凸状部との間隙は1mm以上である。
好ましくは、前記上部電極と前記下部電極はグラファイト製である。
また、好ましくは、前記上部電極と前記下部電極の接触面における静止摩擦係数が0.3以下である。
本発明に係る多結晶シリコン棒の製造装置は、鳥居型に組み立てたシリコン芯線の両端に一対の金属電極から電力供給して前記シリコン芯線上に多結晶シリコンを気相成長させる多結晶シリコン棒の製造装置であって、前記シリコン芯線の両端はそれぞれ炭素電極に設けられた固定部により保持され、前記炭素電極の少なくとも一方は上述の本発明に係る炭素電極である。
本発明の炭素電極では、例えば、上部電極に孔部を設けて孔部内に棒状の締結部材を挿入する等により下部電極に固定し、かつ、孔部と締結部材の直胴部との間に間隙を設ける等により、上部電極が下部電極の上面との接触面である載置面の面内での全方位の摺動を可能とした。
このため、多結晶シリコン棒の気相成長工程中にあらゆる方位に伸縮しうるUロッドのひびや割れの発生に対する抑制効果の高い技術の提供が可能となる。
本発明の多結晶シリコン棒の製造装置の構成例を示す概略図である。 本発明の炭素電極の構成例を示す概略図である。 本発明の炭素電極の他の構成例を示す概略図である。 図3に示した炭素電極の変形例を示す概略図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の多結晶シリコン棒の製造装置100の構成例を示す概略図である。この製造装置100は、シーメンス法によりシリコン芯線の表面に多結晶シリコンを気相成長させて多結晶シリコン棒を製造するための装置であり、ベースプレート1と反応容器10により概略構成され、得られる多結晶シリコン棒は、鳥居型に組み立てたシリコン芯線5の鉛直部分5aに気相成長する直胴部6と水平部分(ブリッジ部5b)に気相成長するブリッジ部8からなる。
ベースプレート1には、シリコン芯線5に電流を供給する金属電極2と、窒素ガス、水素ガス、トリクロロシランガスなどのプロセスガスを供給するガスノズル3と、排気ガスを排出する排気口4が配置される。
金属電極2は、不図示の別の金属電極に接続されるか或いは反応炉外に配置された電源に接続され、外部からの電力供給を受ける。この金属電極2の側面には絶縁物7が設けられており、この絶縁物7に挟まれた状態でベースプレート1を貫通している。
図1に示したように、多結晶シリコンを気相成長させる際には、反応炉10内に、鉛直方向に2本(5a)と水平方向に1本(5b)の芯線を鳥居型に組み立ててシリコン芯線5とし、シリコン芯線5の鉛直方向部分5aの両端部をそれぞれ炭素電極30に保持された芯線ホルダ20により固定し、金属電極2に供給された外部電力を、炭素電極30を介してシリコン芯線へと通電させる。
なお、金属電極2とベースプレート1と反応炉10は、冷媒を用いて冷却される。また、芯線ホルダ20と炭素電極30は共にグラファイト製である。
炭素電極30の少なくとも一方は、後述の本発明に係る炭素電極であり、図中の水平面内で全方位に摺動可能な構造とされている。
図2は、本発明の炭素電極30の構成例を示す概略図である。この炭素電極30は、シリコン芯線5への通電用外部電極である金属電極2の上に固定された下部電極32と、該下部電極32の上に載置された上部電極31とからなる。上部電極31の上面側には、シリコン芯線5aを保持する芯線ホルダ20の固定部が設けられている。
また、上部電極31には、上面33から下面34に貫通する孔部(貫通孔)35が設けられており、棒状の締結部材であるボルト36がワッシャ37を介して上部電極31の上面33から該孔部35に挿入され、下部電極32でネジ止めされて固定されている。
図2に示したように、孔部35内においてボルト36の直胴部との間に間隙51が生じるように、孔部35の直径はボルト36の直胴部の直径よりも大きく形成されている。なお、ワッシャ37は、その外径が孔部35の口径の約2倍のものが用いられ、ボルト36が孔部35内に入り込むことを防止する。
孔部35内におけるボルト36の直胴部との間の間隙51は、上部電極31が下部電極32の上面との接触面である載置面(図2では上部電極31の下面34と接する下部電極32の上面)の面内での全方位の摺動を可能とするため、気相成長工程中にあらゆる方位に伸縮しうるUロッドのひびや割れの発生に対する抑制効果を奏することとなる。
載置面内での全方位の摺動を確実なものとするためには、孔部35の直径は、ボルト36の直胴部の直径よりも1mm以上大きく形成されることが好ましい。また、ボルト36の本数は2本以上であることが望ましい。
図3は、本発明の炭素電極30の他の構成例を示す概略図である。この炭素電極30は、上部電極31の下部に設けられた凹状部の内部に、下部電極32の上部に設けられた凸状部が挿入されるかたちで下部電極32上に上部電極31が載置されている。
図3に示したように、上部電極31の凹状部38の内寸は、下部電極32の凸状部39の外寸よりも大きく、その結果、凹状部38と凸状部39との間に間隙52が設けられている。
凹状部38と凸状部39との間の間隙52は、上部電極31が下部電極32の上面との接触面である載置面の面内での全方位の摺動を可能とするため、気相成長工程中にあらゆる方位に伸縮しうるUロッドのひびや割れの発生に対する抑制効果を奏することとなる。
なお、載置面内での全方位の摺動を確実なものとするためには、凹状部38と凸状部39との間の間隙52は、1mm以上であることが好ましい。
図4は、図3に示した炭素電極30の変形例を示す概略図である。すなわち、図3に示した態様のものでは上部電極31の下部に設けられた凹状部の内部に下部電極32の上部に設けられた凸状部が挿入されるかたちで下部電極32上に上部電極31を載置させているのに対し、上部電極31の下部に設けられた凸状部41を下部電極32の上部に設けられた凹状部42の内部に挿入するかたちで下部電極32上に上部電極31を載置させている。
この態様においても、図4に示したように、下部電極32の凹状部42の内寸は、上部電極31の凸状部41の外寸よりも大きく、その結果、凹状部42と凸状部41との間に間隙53が設けられ、当該間隙53は、上部電極31が下部電極32の上面との接触面である載置面の面内での全方位の摺動を可能とする。なお、載置面内での全方位の摺動を確実なものとするためには、凹状部38と凸状部39との間の間隙53は、1mm以上であることが好ましい。
図3及び図4において、凸状部と凹状部42を1組設けた態様について説明したが、複数組も受ける態様としてもよい。この場合でも、各組の凹状部と凸状部の間に間隙が形成されていれば、その間隙の範囲内で上部電極が全方位に摺動することができる。
以下に、本発明の多結晶シリコン棒の製造装置を用いた気相成長工程について説明する。
先ず、金属電極2にシリコン芯線5を接続し、反応容器10をベースプレート1上に密着載置し、ガスノズル3から窒素ガスを供給して反応容器10内の空気を窒素に置換する。このとき、反応容器10内の空気と窒素は、排気口4から排出される。反応容器10内を窒素雰囲気に置換終了後、窒素ガスに代えてガスノズル3から水素ガスを供給し、反応容器10内を水素雰囲気にする。
次に、図示しないヒータを用いてシリコン芯線5を250℃以上の温度に予備加熱し、電流が効率的に流れるほどの導電性にする。続いて、金属電極2からシリコン芯線5に電流を供給し、シリコン芯線5を900℃以上に加熱する。さらに、水素ガスとともにトリクロロシランガスを原料ガスとして供給し、シリコン芯線5上に多結晶シリコンを900℃以上1200℃以下の温度範囲で気相成長させる。未反応ガスと副生成ガスは、排気口4から排出される。
シリコン芯線5上に多結晶シリコンを気相成長させるため温度を上げると、シリコン芯線5のブリッジ部5bには膨張による伸びが発生し、その状態で多結晶シリコンの気相成長が進む。また、多結晶シリコン棒の直胴部6およびブリッジ部8の直径が大きくなるに従い、これらの部分の直径方向に温度分布が形成される。
ここで、多結晶シリコン棒の直胴部6について、例えばUロッドを構成する1対の直胴部6の向かい合う面は互いに輻射加熱しあうため膨張し、相互の間隔が広がる方向に芯線ホルダ20と上部電極31が移動する。また、Uロッドの外側は反応容器10により冷却されるためUロッドの内側よりも温度が低くなり、Uロッドが外側に反る方向に芯線ホルダ20と上部電極31が移動する。
多結晶シリコン棒の直胴部6及びブリッジ部8が所望の直径まで成長後、原料ガスの供給と電流供給をこの順に停止し、続いて反応容器10内の温度を低下させる。この時、成長中に間隔が広がっていたUロッドでは、ブリッジ部8の間隔が縮小する方向に芯線ホルダ20と上部電極31が移動する。また、成長中に外側の温度が低かったUロッドは、反応容器10の中心に向かって芯線ホルダ20と上部電極31が移動する。
下部電極32上で上部電極31をスムーズに移動させるには、上部電極31と下部電極32の面接触部における摩擦が小さいものを用いる必要がある。本発明者らの試行錯誤の検討の結果、上部電極31と下部電極32の面接触部における静止摩擦係数が0.3以下の炭素電極を用いると、下部電極32上で上部電極31がスムーズに移動することが判明した。
[実施例1]
図1に示したように、反応炉10内にシリコン芯線5を鳥居型に組み立て、該鳥居型のシリコン芯線5の両端を共にグラファイト製の一対の芯線ホルダ20と炭素電極30とを介してベースプレート1上に配置した一対の金属電極2に固定する。炭素電極30の一方は、図2に示す型の上部電極31と下部電極32とを有する。貫通孔35の内径は10mm、ボルト36の直径は6mmである。
シリコン芯線5上に900℃以上1100℃以下の温度範囲で直径約120mmの多結晶シリコン6及び8を気相成長させたところ、上部電極31は多結晶シリコン棒の間隔が広がる方向に1.5mm移動していた。Uロッドを刈り取りした後に検出された割れの発生は、2箇所であった。
[実施例2]
炭素電極30の一方として、図3に示す型の上部電極31と下部電極32とを有するものを使用した以外は、実施例1と同様の条件で多結晶シリコンを気相成長させた。凹形状38の内径は82mm、凸形状39の外径は74mmである。気相成長終了後、上部電極31は多結晶シリコン棒の間隔が狭くなるとともにUロッドが外側に反る方向に3.0mm移動していた。Uロッドを刈り取りした後に検出された割れの発生は、2箇所であった。
[比較例1]
炭素電極30として電極の移動しないものを使用した以外は、実施例1と同様の条件で多結晶シリコンを気相成長させた。Uロッドを刈り取りした後に検出された割れの発生は、5箇所であった。
本発明によれば、多結晶シリコン棒の気相成長工程中にあらゆる方位に伸縮しうるUロッドのひびや割れの発生に対する抑制効果の高い技術を提供することができる。
1 ベースプレート
2 金属電極
3 ガスノズル
4 排気口
5 シリコン芯線
5a 鉛直方向部分
5b ブリッジ部
6 多結晶シリコン棒の直胴部
8 多結晶シリコン棒のブリッジ部
10 反応容器
20 芯線ホルダ
30 炭素電極
31 上部電極
32 下部電極
33 上部電極31の上面
34 上部電極31の下面
35 貫通孔
36 ボルト
37 ワッシャ
38、42 凹形状部
39、41 凸形状部
51、52、53 間隙
100 多結晶シリコン棒の製造装置

Claims (5)

  1. 多結晶シリコン棒の製造に用いられる炭素電極であって、シリコン芯線への通電用外部電極である金属電極上に固定される下部電極と、該下部電極上に載置された上部電極であって上面側に前記シリコン芯線を保持する芯線ホルダの固定部が設けられた上部電極とからなり、前記上部電極は、前記下部電極の上面との接触面である載置面内で全方位に摺動可能であり、
    前記上部電極は上面から下面に貫通する孔部を備え、該孔部に挿入された棒状の締結部材の下端部は前記下部電極に固定されており、前記孔部の直径は前記棒状締結部材の直胴部の直径よりも大きく、前記孔部内で前記直胴部との間に間隙が設けられていることを特徴とする炭素電極。
  2. 前記孔部の直径は前記直胴部の直径よりも1mm以上大きいことを特徴とする請求項1に記載の炭素電極。
  3. 前記上部電極と前記下部電極はグラファイト製であることを特徴とする請求項1または2に記載の炭素電極。
  4. 前記上部電極と前記下部電極の接触面における静止摩擦係数が0.3以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の炭素電極。
  5. 鳥居型に組み立てたシリコン芯線の両端に一対の金属電極から電力供給して前記シリコン芯線上に多結晶シリコンを気相成長させる多結晶シリコン棒の製造装置であって、前記シリコン芯線の両端はそれぞれ炭素電極に設けられた固定部により保持され、前記炭素電極の少なくとも一方は請求項1乃至4の何れか1項に記載の炭素電極であることを特徴とする多結晶シリコン棒の製造装置。

JP2009268429A 2009-11-26 2009-11-26 炭素電極および多結晶シリコン棒の製造装置 Active JP5415914B2 (ja)

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