JP2009226705A - 液体容器 - Google Patents

液体容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009226705A
JP2009226705A JP2008074059A JP2008074059A JP2009226705A JP 2009226705 A JP2009226705 A JP 2009226705A JP 2008074059 A JP2008074059 A JP 2008074059A JP 2008074059 A JP2008074059 A JP 2008074059A JP 2009226705 A JP2009226705 A JP 2009226705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
liquid container
ink
film body
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008074059A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Mizutani
忠弘 水谷
Taku Ishizawa
卓 石澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008074059A priority Critical patent/JP2009226705A/ja
Publication of JP2009226705A publication Critical patent/JP2009226705A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】液体容器に搭載された弁の円滑な開閉を実現する。
【解決手段】液体容器は、液体収容部と、液体供給部と、上流部が液体収容部に連通する第1の液体流路と、第1の流路の下流部と連通する連通孔を上流部に有し、下流部が液体供給部と連通する第2の液体流路と、連通孔に挿入され、挿入方向に往復動作が可能な軸体と、軸体と一体に往復動作することにより連通孔を開閉する弁体と、弁体を往復動作の方向のうちの連通孔を閉状態にする方向に付勢する付勢部材と、第2の液体流路の一部を形成する可撓性の膜体と、可撓性膜体と前記軸体とを連結し、膜体が受けた大気圧と液圧との差圧力を、往復動作の力として、軸体に伝えるため連結部とを備える。連結部は、膜体の歪みにより発生する力が軸体に伝わることを緩和する歪み緩和構造を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体容器に関し、特に、液体噴射装置に装着可能な液体容器に関する。
インクジェットプリンタにおいて、インクを保持したインクカートリッジを着脱可能にインクカートリッジホルダに装着して、インクをインクジェットプリンタに供給するものが知られている。インクジェットプリンタに用いられるインクカートリッジには、可撓性の膜体を含む負圧発生手段を備えるものが知られている。この負圧発生手段では、インクの圧力に応じて、膜体が変形し、膜体の変形に応じて負圧発生手段の弁の開閉が行われる(例えば、特許文献1)。
特許3606282号公報
しかしながら、従来、膜体にかかるインクの圧力のバラツキによって、膜体が歪んだ形状に変形するおそれがあった。膜体の歪みは、弁の円滑な開閉を妨げるおそれがあった。このような課題は、インクジェットプリンタ用のインクカートリッジに限らず、液体噴射装置に装着可能な液体容器に共通する課題であった。
本発明は、液体噴射装置に装着可能な液体容器において、液体容器に搭載された弁の円滑な開閉を実現することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]液体噴射装置に装着可能な液体容器であって、
液体を収容する液体収容部と、
前記液体を前記液体噴射装置に供給する液体供給部と、
上流部が前記液体収容部に連通する第1の液体流路と、
前記第1の流路の下流部と連通する連通孔を上流部に有し、下流部が前記液体供給部と連通する第2の液体流路と、
前記連通孔に挿入され、挿入方向に往復動作が可能な軸体と、
前記軸体と一体に往復動作することにより前記連通孔を開閉する弁体と、
前記弁体を前記往復動作の方向のうちの前記連通孔を閉状態にする方向に付勢する付勢部材と、
前記第2の液体流路の一部を形成する可撓性の膜体であって、
前記第2の液体流路側の面であって前記第2の液体流路の液圧を受ける第1の面と、
前記第1の面と反対側の面であって大気圧を受ける第2の面と、
を有する可撓性膜体と、
前記可撓性膜体と前記軸体とを連結し、前記膜体が受けた前記大気圧と前記液圧との差圧力を、前記往復動作の力として、前記軸体に伝えるため連結部と、
を備え、
前記連結部は、前記可撓性膜体の歪みにより発生する力が前記軸体に伝わることを緩和する歪み緩和構造を有する、液体容器。
こうすれば、膜体の歪みにより発生する力が軸体に伝わることが緩和される。この結果、軸体が円滑に往復動作を行うことができるため、弁体の開閉を円滑化することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の液体容器において、
前記歪み緩和構造は、前記軸体より細いくびれ構造を含む、液体容器。
こうすれば、膜体と軸体を一体成形できるので、部品点数を削減できる。
[適用例3]
適用例1に記載の液体容器において、
前記歪み緩和構造は、半球面形状の表面を有する凸部と、前記凸部に摺動可能に嵌合する凹部とを含む、液体容器。
こうすれば、簡易な構造で歪み緩和構造を実現できる。
[適用例4]
適用例1に記載の液体容器において、
前記歪み緩和構造は、半円筒形状の表面を有する凸部と、前記凸部に摺動可能に嵌合する凹部とを含む、液体容器。
こうすれば、簡易な構造で歪み緩和構造を実現できる。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の液体容器は、さらに、
前記膜体の前記第1の面と共に大気室を形成する大気室形成部材と、
前記大気室と一端が連通し、他端が大気に開放された蛇行流路と、
を有する、液体容器。
こうすれば、液体の成分のうちの水分が膜体を透過して大気中に拡散することを抑制して、膜体を透過する水分の量を抑制することができる。この結果、液体の水分が減少することを抑制することができる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、上記液体容器と、上記液体容器を装着可能な液体噴射装置と、を含む液体噴射システムなどの形態で実現することができる。
A.実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのインクジェットプリンタの斜視図である。インクジェットプリンタ100は、プリンタ本体101と、このプリンタ本体101の一部に設けられ、インクカートリッジが装着されるホルダ120とを備える。インクジェットプリンタ100のホルダ120は、回動自在な蓋110を有する。インクジェットプリンタ100の一例は、インクを大量に用いて、ポスターなどの大判の用紙(A3、A2サイズ等)に記録する比較的大型のインクジェットプリンタである。ホルダ120は、複数のインクカートリッジ200を収容する。このホルダ120には、それぞれが所定の色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色)のインクを収容した複数個のインクカートリッジ200が列設して装着される。これにより、インクジェットプリンタ100は、印刷用紙にフルカラー印刷を行うことができる。
図2は、インクカートリッジ200の分解斜視図である。インクカートリッジ200は、ケース本体210と、インクバッグ220と、第1のフィルム230と、カバー部材240と、負圧発生部250と、第2のフィルム260と、シール部材270と、第3のフィルム280とを備えている。ケース本体210は、X軸正方向側が開口した箱形状を有している。インクバッグ220は、インク供給口を有する可撓性のバッグであり、内部にインクが充填されている。インクバッグ220のインク供給口は、後述するように弁室形成部215を介して、インク供給部211に連通している。第1のフィルム230は、ケース本体210の側壁の端部に気密に貼り付けられる。
ケース本体210の前壁面(Y軸の付方向側の面)には、上述したインク供給部211と、2つのガイド孔212、213と、空気導入孔214が形成されている。シール部材270は、ゴムなどの弾性材で作成され、インク供給部211に挿入されている。シール部材270は、インクカートリッジ200がインクジェットプリンタ100に装着されたときに、インク供給部211に挿入されるインクジェットプリンタ100のインク供給針(図示省略)と、インク供給部211の内壁との間に隙間が生じないようにシールする。ガイド孔212、213には、インクカートリッジ200がインクジェットプリンタ100に装着されたときに、ホルダ120のガイドピン(図示省略)が挿入される。空気導入孔214は、インクカートリッジ200がインクジェットプリンタ100に装着されたときに、ホルダ120の空気導入針が挿入される。空気導入針から空気導入孔214を介してケース本体210と第1のフィルム230とによって形成された密封空間に空気が導入されることにより、密封空間の空気圧が制御される。密封空間の空気圧は、インクバッグ220を圧縮しようとする圧縮圧となる。この圧縮圧によって、インクバッグ220から所望の液圧のインクがインク供給部211を介してインクジェットプリンタ100に供給される。第3のフィルム280は、インク供給部211を封止するように貼り付けられ、インクカートリッジ200がインクジェットプリンタ100に装着されたときに、ホルダ120のインク供給針によって破られる。
ケース本体210のX軸の負方向側の側面、すなわち、インクバッグ220が収納される開口面の裏面(以下、単に裏面と呼ぶ。)には、弁室形成部215と、蛇行路形成部216と、空気開放孔217が形成されている。蛇行路形成部216は、上流端が空気開放孔217と連通し、下流端が弁室形成部215と連通している。蛇行路形成部216は、空気開放孔217から弁室形成部215までの距離を長くするために細長く蛇行して形成されている。弁室形成部215には、負圧発生部250が収容される。第2のフィルム260は、ケース本体210の裏面に気密に貼り付けられる。第2のフィルム260が貼り付けられる領域は、弁室形成部215および蛇行路形成部216が形成されている領域である。弁室形成部215と第2のフィルム260との間には、負圧発生部250が収容される。負圧発生部250は、蓋体251と、膜体252と、軸体253と、弾性部材としてのコイルバネ256とを含んでいる。
図3は蛇行路について説明する図である。図3(a)は、インクカートリッジ200の蛇行路形成部216の近傍をX軸の負方向側から見た図である。図3(b)は、図3(A)におけるA−A断面を示す。蛇行路形成部216と第2のフィルム260によって、一端が空気開放孔217に連通し、他端が弁室形成部215に連通する蛇行路が形成される。
図4は、負圧発生部250の構造について説明する図である。弁室形成部215には、第1の弁室R1と第2の弁室R2と大気室R3とが形成される。ケース本体210には、第1のインク流路218と、第2のインク流路219とが形成されている。第1のインク流路218の上流部は、インクバッグ220のインク供給口と連通し、第1のインク流路218の下流部は第2の弁室R2である。第2のインク流路219の上流部は第1の弁室R1であり、第2のインク流路219の下流部は、インク供給部211のインク供給孔と連通している。第2の弁室R2はZ−Y断面が円形の円筒形状の部屋である。第1の弁室R1は、膜体252の内側(X軸の正方向側)の面と、弁室形成部215とにより区画形成されている。第1の弁室R1は、Z−Y断面が円形で周縁部がすり鉢形状を有する略円筒形状の部屋である。第1の弁室R1と第2の弁室R2は、円筒形状の連通孔RHを介して連通されている。連通孔RHは、第1の弁室R1および第2の弁室R2のZ−Y断面の中央部に配置されている。
大気室R3は、蓋体251の内壁面と、膜体252の外側(X軸の負方向側)の面とで区画形成されている。大気室R3は、蓋体251に形成された中継路251aを介して蛇行路形成部216の端部に連通している。したがって、大気室R3は、中継路251aと蛇行路とを介して、大気に開放されている。この結果、大気室R3の空気圧は、大気圧となっている。
第1の弁室R1と第2の弁室R2とを結ぶ連通孔RHには、軸体253が挿入されている。軸体253の一方の端部は、第1の弁室R1にあり、軸体253の他方の端部は、第2の弁室R2にある。軸体253のうちの第2の弁室R2側の端部付近には、弁体255が一体成形されている。弁体255は、軸体253と一体になって動作し、連通孔RHを第2の弁室R2側から開閉する弁として機能する。軸体253は、図4の上下方向(X軸方向)に往復動作をすることができる。軸体253がX軸の負方向側に移動した場合に、弁体255は、連通孔RHを閉状態とする。換言すれば、軸体253がX軸の負方向側に移動した場合に、弁体255は、第1の弁室R1と第2の弁室R2とを非連通にする。一方、軸体253がX軸の正方向側に移動した場合に、弁体255は、RHを開状態とする。換言すれば、軸体253がX軸の負方向側に移動した場合に、弁体255は、第1の弁室R1と第2の弁室R2とを連通状態にする。弁体255には、断面が三角形状で、Z−X軸方向からみた形状がリング状のリップ255bが形成されている。リップ255bは、弁体255が閉状態にあるときに、連通孔RHとの当接部を確実にシールするためのものである。
コイルバネ256は、第2の弁室R2に収容され、軸体253および弁体255を、X軸の負方向に付勢する。すなわち、コイルバネ256は、弁体255を閉状態にする方向に、軸体253および弁体255を付勢する付勢部材である。
膜体252は、樹脂、ゴム、エラストマーなどの可撓性を有する材料で形成可能である。本実施例では、膜体252は、100%モジュラスが0.5MPa以下、かつ、破断伸び率が500%以上のエラストマー材料を用いている。このような材料を用いれば、十分な撓みが得られるため、膜体252の小型化が可能となる。また、エラストマー材料は、簡便な成型法で、自由度の高い形状に成形可能なので、コストを抑制できる。他の構成として、膜体252をしわ貼りした樹脂フィルムで形成することもできる。
膜体252は、X軸方向から見て円形を有し、X−Y平面で切った断面が薄肉の膜状部材である。膜体252の円形の外縁部は、蓋体251とケース本体210とによって気密に狭持され、膜体252の外縁部からインクや大気が漏れないように構成されている。
膜体252の第1の弁室R1側の面の中央部において、膜体252は、軸体253のX軸の反対方向側の端部と連結されている。膜体252と軸体253との連結部SAの構造は、膜体252に形成された略半球面を有する凹形状部、軸体253に形成された略半球面を有する凸形状部とを含む。膜体252に形成された凹形状部と、軸体253に形成された凸形状部は、摺動可能に嵌合している。
ここで、大気室R3内の大気の圧力と第1の弁室R1内部のインクの圧力とによって生じる力が、連結部SAを介して、軸体253および弁体255を往復動作させる力として、軸体253に伝えられる。したがって、弁体255を開状態にしようとする力(開弁力)は、膜体252のX軸の負方向側の面にかかる大気圧である。そして、弁体255を閉状態にしようとする力(閉弁力)は、膜体252のX軸の負方向側の面にかかる液圧(第1の弁室R1内部のインクの圧力)と、コイルバネ256の付勢力である。
インクジェットプリンタ100によりインクが消費されると、インク供給部211からインクがインクジェットプリンタ100に供給される。そうすると、第2のインク流路219内部のインクの液圧が低下する。第2のインク流路219内部の液圧の低下、すなわち、第1の弁室R1内部の液圧の低下により、弁体255に対する閉弁力が、弁体255に対する開弁力より低くなると、膜体252が変形し、軸体253がX軸の正方向に動く。その結果、弁体255は開状態になり、第1のインク流路218と第2のインク流路219とは連通孔RHを介して連通した状態になる。この状態では、第1のインク流路218から第2のインク流路219にインクが流入する。かかるインクの流入によって、第2のインク流路219の液圧が上昇し、その結果、閉弁力が開弁力を上回ると、膜体252は再び変形して、軸体253はX軸の負方向に移動し、弁体255は閉状態に戻る。ここで、大気室R3が細い蛇行路を介して大気に開放されているのは、インクの水分が膜体252を透過してくるのを抑制するためである。すなわち、膜体252を透過した水分は、細い蛇行路のために、大気中への拡散が抑制され、大気室R3の水蒸気圧が飽和水蒸気圧まで上昇する。そうすると、これ以上の水分が第1の弁室R1側から膜体252を透過してくることを抑制できる。
閉弁力には、コイルバネ256の負勢力が加わっているため、第2のインク流路219の液圧は、大気圧より低く維持される。すなわち、第2のインク流路219内部のインクの圧力は、常に大気圧より低い負圧に維持され、その結果、インクカートリッジ200のインク供給部211からのインク漏れを抑制することができる。
図5は、図4におけるB−B断面図である。インクカートリッジ200は、図5におけるZ軸の負方向を重力方向として、インクジェットプリンタ100のホルダ120に装着される。膜体252にかかる第2の弁室R2の液圧は、インクにかかる重力によって、重力方向の下側に向かうにつれて高くなる。一方、膜体252にかかる大気室R3の大気圧も、同様に、気体にかかる重力によって、重力方向の下側に向かうにつれて高くなるが、大気の比重は、インクの比重よりはるかに小さいため、大気圧は重力方向の位置に関わらず一定と考えて良い。したがって、図5に示すように、インクの液圧が重力方向に向かって大きくなることにより、膜体252は、破線で示すように歪む。膜体252の歪みにより生じる歪み力は、Z軸方向成分を含む。このため、この歪み力が軸体253に伝わると、X軸に沿った往復動に対して垂直方向の力が軸体253に働くこととなる。そうすると、軸体253の円滑な往復動作が妨げられるおそれがある。本実施例では、図5において破線で示すように、膜体252と軸体253との連結部SAにおいて、膜体252が軸体253に対して摺動することにより、歪み力が軸体253に伝わることを抑制している。
以上説明した本実施例によれば、膜体252の歪み力が軸体253に伝わることを抑制している。この結果、膜体252に対するインクの液圧にバラツキが生じた場合であっても、軸体253の円滑な往復動作が実現される。その結果、弁体255の円滑な開閉動作が実現される。
B.変形例:
・第1変形例:
図6は、第1変形例における負圧発生部の構造について説明する図である。図6は、図4と同じ方向から見た図である。第1変形例の軸体253aのX軸の負方向側の端部は、上記実施例と異なり、半円筒面を有する凸形状を有している。また、第1変形例の膜体252aの中央部は、半円筒面を有する凹形状を有している。膜体252aと軸体253との連結部SA2において、膜体252aの凹形状と、軸体253の凸形状とは、Z軸方向を軸に摺動可能に嵌合している。図6におけるB−B断面は、図5に示す第1実施例におけるB−B断面と同じである。
以上説明した第1変形例によれば、第2の弁室R2の液圧が重力方向にばらついた場合に、膜体252aに生じる歪み力が軸体253aに伝わることを抑制している。この結果、第2の弁室R2の液圧が重力方向にばらついた場合であっても、軸体253aの円滑な往復動作が実現される。その結果、弁体255aの円滑な開閉動作が実現される。
・第2変形例:
図7は、第2変形例における負圧発生部の構造について説明する図である。図7は、図5と同じ方向から見た図である。第2変形例では、第1実施例と異なり、軸体253bと膜体252bとは、一体に成形されている。膜体252bと軸体253bとの連結部SA3は、軸体253bより細いくびれ形状を有している。すなわち、連結部SA3をY−Z平面で切断した断面の径が、軸体253bをY−Z平面で切断した断面の径より小さくなっている。
以上説明した第2変形例によれば、実施例と同様の作用・効果を奏する。さらに、第2変形例によれば、軸体253bと膜体252bとを一体成形しているので、部品点数を削減できる。
・第3変形例:
上記実施例における連結部SAは、軸体253側が凸形状、膜体252側が凹形状となっているが、逆でも良い。すなわち、軸体253側に半球面を有する凹形状を形成し、膜体252側に半球面を有する凸形状を形成しても良い。
・第4変形例:
膜体252が、例えば、インクの水分を透過しない材料で作られる場合や、インクの水分が膜体252を透過して蒸発することによるインクの変質(例えば、増粘)を許容する場合などには、上記実施例における大気室R3や蛇行路は無くても良い。膜体252のX軸の負方向の面は、直接に、大気にさらされても良い。
・第5変形例:
上記実施例では、1つのインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しているが、複数のインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しても良い。
・第6変形例:
上記実施例は、インクジェットプリンタと、インクカートリッジが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置と、その液体を収容した液体容器を採用しても良い。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体消費装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であれ良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および液体容器に本発明を適用することができる。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれらの実施例および変形例になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の態様での実施が可能である。
本発明の一実施例としてのインクジェットプリンタの斜視図である。 インクカートリッジの分解斜視図である。 蛇行路について説明する図である。 実施例における負圧発生部の構造について説明する図である。 図4におけるB−B断面図である。 第1変形例における負圧発生部の構造について説明する図である。 第2変形例における負圧発生部の構造について説明する図である。
符号の説明
100…インクジェットプリンタ
101…プリンタ本体
110…蓋
120…ホルダ
200…インクカートリッジ
210…ケース本体
211…インク供給部
212、213…ガイド孔
214…空気導入孔
215…弁室形成部
216…蛇行路形成部
217…空気開放孔
218…第1のインク流路
219…第2のインク流路
220…インクバッグ
230…第1のフィルム
240…カバー部材
250…負圧発生部
251…蓋体
251a…中継路
252、252a、252b…膜体
253、253a、253b…軸体
255…弁体
255b…リップ
256…コイルバネ
260…第2のフィルム
270…シール部材
280…第3のフィルム
R1…第1の弁室
R2…第2の弁室
R3…大気室
SA、SA2、SA3…連結部
RH…連通孔

Claims (5)

  1. 液体噴射装置に装着可能な液体容器であって、
    液体を収容する液体収容部と、
    前記液体を前記液体噴射装置に供給する液体供給部と、
    上流部が前記液体収容部に連通する第1の液体流路と、
    前記第1の流路の下流部と連通する連通孔を上流部に有し、下流部が前記液体供給部と連通する第2の液体流路と、
    前記連通孔に挿入され、挿入方向に往復動作が可能な軸体と、
    前記軸体と一体に往復動作することにより前記連通孔を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記往復動作の方向のうちの前記連通孔を閉状態にする方向に付勢する付勢部材と、
    前記第2の液体流路の一部を形成する可撓性の膜体であって、
    前記第2の液体流路側の面であって前記第2の液体流路の液圧を受ける第1の面と、
    前記第1の面と反対側の面であって大気圧を受ける第2の面と、
    を有する可撓性膜体と、
    前記可撓性膜体と前記軸体とを連結し、前記膜体が受けた前記大気圧と前記液圧との差圧力を、前記往復動作の力として、前記軸体に伝えるため連結部と、
    を備え、
    前記連結部は、前記可撓性膜体の歪みにより発生する力が前記軸体に伝わることを緩和する歪み緩和構造を有する、液体容器。
  2. 請求項1に記載の液体容器において、
    前記歪み緩和構造は、前記軸体より細いくびれ構造を含む、液体容器。
  3. 請求項1に記載の液体容器において、
    前記歪み緩和構造は、半球面形状の表面を有する凸部と、前記凸部に摺動可能に嵌合する凹部とを含む、液体容器。
  4. 請求項1に記載の液体容器において、
    前記歪み緩和構造は、半円筒形状の表面を有する凸部と、前記凸部に摺動可能に嵌合する凹部とを含む、液体容器。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の液体容器は、さらに、
    前記膜体の前記第1の面と共に大気室を形成する大気室形成部材と、
    前記大気室と一端が連通し、他端が大気に開放された蛇行流路と、
    を有する、液体容器。
JP2008074059A 2008-03-21 2008-03-21 液体容器 Pending JP2009226705A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008074059A JP2009226705A (ja) 2008-03-21 2008-03-21 液体容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008074059A JP2009226705A (ja) 2008-03-21 2008-03-21 液体容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009226705A true JP2009226705A (ja) 2009-10-08

Family

ID=41242706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008074059A Pending JP2009226705A (ja) 2008-03-21 2008-03-21 液体容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009226705A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013249251A (ja) * 2013-08-21 2013-12-12 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 炭素電極および多結晶シリコン棒の製造装置
CN104786663A (zh) * 2014-01-16 2015-07-22 株式会社其恩斯 喷墨记录装置、墨或溶剂盒以及包含在盒中的瓶
US9562289B2 (en) 2009-11-26 2017-02-07 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Carbon electrode with slidable contact surfaces and apparatus for manufacturing polycrystalline silicon rod

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9562289B2 (en) 2009-11-26 2017-02-07 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Carbon electrode with slidable contact surfaces and apparatus for manufacturing polycrystalline silicon rod
JP2013249251A (ja) * 2013-08-21 2013-12-12 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 炭素電極および多結晶シリコン棒の製造装置
CN104786663A (zh) * 2014-01-16 2015-07-22 株式会社其恩斯 喷墨记录装置、墨或溶剂盒以及包含在盒中的瓶

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9511592B2 (en) Liquid storage container, liquid jet system, and liquid jet apparatus
WO2009116299A1 (ja) 液体容器、および、差圧弁
JP5332407B2 (ja) 液体噴射装置
JP5428238B2 (ja) 液体噴射装置
KR20100008340A (ko) 액체 공급 시스템 및 그 제조 방법
JP2011207066A (ja) 液体消費装置および液体収容容器
JP6535986B2 (ja) 液体供給ユニット及び液体噴射装置
JP5365170B2 (ja) 液体供給装置及び液体噴射装置
JP2010221491A (ja) 液体供給装置、液体噴射装置
JP2009226705A (ja) 液体容器
JP6175739B2 (ja) 液体噴射装置
JP2010228148A (ja) 液体供給装置及び液体噴射装置
EP3695970B1 (en) Cartridge and liquid ejection system
JP5617215B2 (ja) 液体噴射装置、液体収容容器
JP5304372B2 (ja) 液体供給装置、液体噴射装置
JP2013248894A (ja) 液体噴射装置
JP6070235B2 (ja) カートリッジ
JP2010221538A (ja) 液体供給機構及び液体噴射装置
JP5621832B2 (ja) 液体噴射装置
JP2010223259A (ja) 差圧弁ユニット
JP2010284901A (ja) 液体収容体の製造方法
JP2010214776A (ja) 液体収容容器
JP5707995B2 (ja) 液体噴射装置
US20240051294A1 (en) Liquid ejection head and liquid ejection apparatus
JP2009166472A (ja) 液体供給装置及び液体噴射装置