JP5427476B2 - 半導体センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体センサ装置に係り、より詳細には、半導体センサの特性の変動を抑制できる半導体センサ装置の構造に関する。
従来、半導体センサ装置は、外部環境の状態を検出してセンサ信号を出力する半導体センサチップと、この半導体センサチップから出力されるセンサ信号を演算処理する集積回路チップとを配線基板に実装し、樹脂封止して成形している(たとえば、特許文献1参照)。
ところが近年、携帯電話機や、携帯用のパーソナルコンピュータといった携帯電子機器の多機能化に伴い、半導体センサ装置には更なる小型化が要求されている。そこで、従来に比べて小型化を可能とした半導体センサ装置として、厚み方向の一面に半導体センサチップを収容する凹所を形成したパッケージケースを用い、このパッケージケースの上記一面に対向させた状態で信号処理用の集積回路チップを実装するようにしたもの(たとえば、特許文献2参照)や、半導体センサとして圧力センサチップの表面に電気的接続用バンプを形成し、この電気的接続用バンプを半田接合して実装基板上に圧力センサチップを直接実装するようにしたものが提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
また、半導体センサチップと実装基板との線膨張率差に起因して生じる応力を緩和することを可能とするため、実装基板の一表面側と他表面側に応力を緩和する溝部を形成すると共に、この溝部の形成位置を一表面側と他表面側とでずらして蛇腹状構造とするようにしたものが提案されている(たとえば、特許文献4参照)。
しかしながら、上述した特許文献1乃至3に記載の半導体センサ装置では、実装基板に対して半導体センサチップを直接実装するものであるため、実装基板と半導体センサチップとの熱膨張率の差異により応力が発生し、半導体センサ特性に変動が生じてしまうことがある。また、上述した特許文献4に記載の半導体センサ装置では、半導体センサチップと、この半導体センサチップから出力されるセンサ信号を演算処理する集積回路チップとを搭載するための実装面積を有する実装基板が必要となり、更なる小型化を達成することができない。しかも、上述した従来の半導体センサ装置では、半導体センサチップと集積回路チップとを実装基板上に実装し、配線によって電気的に接続しなければならず、配線が長くなってしまう。
特開2005−183854号公報 特開2005−127750号公報 特開平5−332863号公報 特開2008−49464号公報
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、半導体センサ装置の小型化を達成すると共に、半導体センサの特性の変動を抑制し、半導体センサチップと集積回路チップとを最短配線で電気的に接続することを可能とする半導体センサ装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る半導体センサ装置は、多層配線基板と、前記多層配線基板の内部に埋設されると共に、該多層配線基板に設けた開口部により、特定領域が外部へ露呈された一面を有する集積回路チップと、前記集積回路チップの特定領域内に配される第1配線部を介して電気的に接続され、かつ、該接続に要する部位により支持されている半導体センサチップと、を少なくとも備え、前記多層配線基板は、前記半導体センサチップが配置された側に位置する一面に第2配線部、および、該第2配線部と前記第1配線部とを電気的に接続する貫通電極、を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る半導体センサ装置は、請求項1に記載の半導体センサ装置において、前記接続に要する部位が半田バンプであることを特徴とする。
本発明の請求項に係る半導体センサ装置は、請求項1又は2に記載の半導体センサ装置において、前記多層配線基板は、前記一面の反対側に位置する他面に第3配線部、および、該第3配線部と前記第2配線部とを電気的に接続する他の貫通電極、を備えていることを特徴とする。
本発明の半導体センサ装置は、多層配線基板の内部に集積回路チップが埋設され、この集積回路チップは、多層配線基板に設けた開口部により外部へ露呈される特定領域を一面に有する。また、この特定領域内に配される第1配線部を介して半導体センサチップを電気的に接続し、この半導体センサチップを接続に要する部位により支持する。ゆえに、多層配線基板の内部に埋設された集積回路チップに半導体センサチップが接続されるので、実装面積を縮小することが可能であり、装置が小型化されるものとなる。また、集積回路チップが半導体センサチップを、多層配線基板を介さず、電気的接続に要する部位により支持するので、実装基板と半導体センサチップとの熱膨張率の差異により発生する応力で半導体センサの特性が変動することを防ぎ、装置の長期信頼性が向上するものとなる。さらに、半導体センサチップと集積回路チップとが、特定領域内において対向して配され実装しているので、半導体センサチップと集積回路チップとの接続を最短配線とすることができる。
したがって、半導体センサ装置の小型化を達成すると共に、半導体センサの特性が変動することを抑制し、半導体センサチップと集積回路チップとを最短配線で電気的に接続することを可能とする半導体センサ装置を提供することができる。
本発明に係る半導体センサ装置の一実施の形態の構成を示す断面図。 本発明に係る半導体センサ装置に埋設される集積回路チップの製造方法を工程順に示す断面図。 本発明に係る半導体センサ装置の製造方法を工程順に示す断面図。 図3に続く工程を順に示す断面図。
以下、本発明を実施した半導体センサ装置の一例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る半導体センサ装置の一実施の形態の構成を示す断面図である。
図1に示すように、本発明に係る半導体センサ装置10は、半導体センサチップ1と、この半導体センサチップ1から出力されるセンサ信号を演算処理する集積回路チップ2と、半導体センサチップ1及び集積回路チップ2を実装する多層配線基板3とを少なくとも備える。
半導体センサチップ1は、物理量を電気信号に変換して出力するものであり、たとえば、半導体圧力センサチップを挙げることができる。この半導体圧力センサは、たとえば、単結晶シリコン等のダイヤフラム上にピエゾ抵抗効果を有する材料でできた複数個の半導体歪ゲージをブリッジ接続した構成となっている。そして、圧力変化によりダイヤフラムが変形すると、その変形量に応じて半導体歪ゲージのゲージ抵抗が変化し、その変化量が電圧信号としてブリッジ回路から取り出されるようになっている。
集積回路チップ2は、多層配線基板3の内部に埋設されると共に、この多層配線基板3に設けた開口部39により、特定領域αが外部へ露呈された一面2aを有する。また、集積回路チップ2は、この一面2aに第1配線部25を備える。図1において第1配線部25は、半導体センサチップ1と半田バンプ5を介して電気的に接続される部分が符号25Aで示されている。また、第1配線部25は、後述する多層配線基板3において半導体センサチップ1が配置された側に位置する一面に形成された第2配線部32Aと貫通電極37を介して電気的に接続される他の第1配線部25Bを備えている。
本発明に係る半導体センサ装置10において、半導体センサチップ1は、集積回路チップ2の特定領域α内に集積回路チップ2と対向して配され、半田バンプ5を介して電気的に集積回路チップ2と接続している。
このように集積回路チップ2が多層配線基板3の内部に埋設され、半導体センサチップ1が、外部へ露呈された特定領域αにおいて集積回路チップ2と対向して配されることで、半導体センサチップ1の搭載に要する基板表面の領域(実装面積)を最小限に抑えることができ、半導体センサ装置10の小型化を容易に図ることができる。また、半導体センサチップ1と集積回路チップ2との接続を最短配線とすることができる。しかも、半田バンプ5を用いて接続することで、配線を用いる必要もない。
また、半導体センサ装置10において、集積回路チップ2は、半導体センサチップ1を第1配線部25Aとの接続に要する部位のみにより支持する。すなわち、半導体センサチップ1は多層配線基板3を介さずに支持されている。これにより、多層配線基板3と半導体センサチップ1との熱膨張率の差異により発生する応力で半導体センサの特性が変動することを防ぐことができる。
多層配線基板3は、予め個別に作製された配線付き基材を積層し、一括して多層化することにより大略構成されている。配線付き基材は、絶縁性基材の片面または両面に銅箔等の導電層が積層されたものである。この絶縁性基材としては、たとえば、ポリイミド、ポリイミド複合材料が用いられる。絶縁性基材の厚さは、5〜50μmくらいの範囲であれば特に制限されるものではない。また、銅箔の厚さは、一般的に使用される3〜25μmくらいの範囲であれば特に制限されるものではない。図1において多層配線基板3は、配線付き第1基材3A、配線付き第2基材3B、配線付き第3基材3Cといった三つの配線付き基材によって構成されているが、配線付き基材の数はこれに限定されるものではない。
配線付き第1基材3Aは、多層配線基板3において半導体センサチップ1が配置される一方の側に位置する外層基材となるものであり、一方の面に第2配線部32Aを備えると共に、他方の面に接着層33を備える。また、配線付き第1基材3Aは、一方の面から接着層33の他方の面までを貫通する、導電性ペーストからなる貫通電極37,38を備える。すなわち、多層配線基板3は、半導体センサチップ1が配置された側に位置する一面に第2配線部32Aを備え、および、この第2配線部32Aと、半導体センサチップ1と電気的に接続された集積回路チップ2における第1配線部25Aとは異なる他の第1配線部25Bとを電気的に接続する貫通電極37を備えている。
これにより、集積回路チップ2で処理した半導体センサチップ1からの電気信号を、集積回路チップ2の他の第1配線部25Bを介して多層配線基板3の埋設部から貫通電極37と第2配線部32Aにより外部へ出力させることができる。また、装置外部から集積回路チップ2への電源供給を行うことも可能となる。
配線付き第2基材3Bは、多層配線基板3における内層基材となるものであり、集積回路チップ2の周囲と隙間を形成する大きさをした開口部を有する。また、配線付き第2基材3Bは、一方の面に第1層間配線部42Aを備えると共に、他方の面に第2層間配線部45Aを備え、さらに、一方の面から他方の面までを貫通する、メッキからなる貫通電極44を備える
配線付き第3基材3Cは、多層配線基板3における他方の側に位置する外層基材となるものであり、一方の面(すなわち、半導体センサチップ1が配置された側に位置する一面3aの反対側に位置する他面3b)に第3配線部52Aを備えると共に、他方の面に接着層53を備え、さらに、一方の面から接着層53の他方の面までを貫通する、導電性ペーストからなる貫通電極56を備える。そして、第3配線部52Aに半田バンプ6を設けることで、多層配線基板3は、他面3bに複数の半田バンプ6・・6を備えるものとすることができる。
以上のように多層配線基板3は、配線付き第2基材3Bに形成された開口部49内に集積回路チップ2を配置し、配線付き第1基材3Aと配線付き第3基材3Cとによって挟み込むと共に、集積回路チップ2の周囲を接着層33,53からなる層間接着材4で保護するように、その内部に集積回路チップ2を埋設したものとなっている。
層間接着材4(33,53)は、一般的に使用されるエポキシ系、アクリル系などの接着材が適用可能であるが、本発明では特に限定されるものではない。図1において、配線付き第1基材3Aと配線付き第2基材3Bとは、接着層33による接着によって積層され、配線付き第2基材3Bと配線付き第3基材3Cとは、接着層53による接着によって積層されている。
また、多層配線基板3は、一面3aの反対側に位置する他面3bに第3配線部52A、および、この第3配線部52Aと第2配線部32Aとを電気的に接続する他の貫通電極38,44,56を備えている。すなわち、配線付き第1基材3Aの一面に形成された第2配線部32Aと、配線付き第2基材3Bの一面に形成された第1層間配線部42Aとは、層間第1貫通電極38によって電気的に接続されている。また、配線付き第2基材3Bの一面に形成された第1層間配線部42Aと配線付き第2基材3Bの他面に形成された第2層間配線部45Aとは、層間第2貫通電極44によって電気的に接続されている。さらに、配線付き第2基材3Bの他面に形成された第2層間配線部45Aと配線付き第3基材3Cの一面に形成された第3配線部52Aとは、層間第3貫通電極56によって電気的に接続されている。
したがって、配線付き第1基材3Aの一面に形成された第2配線部32Aと配線付き第3基材3Cの一面に形成された第3配線部52Aとは、層間第1貫通電極38、第1層間配線部42A、層間第2貫通電極44、第2層間配線部45A、層間第3貫通電極56によって電気的に接続されている。これにより、多層配線基板3の他面3bにおいて、集積回路チップ2で処理した半導体センサチップ1からの電気信号を外部へ出力させたり、装置外部から集積回路チップ2への電源供給を行ったりすることも可能となる。
次に、本発明を実施した半導体センサ装置10の製造方法について説明する。
初めに、集積回路チップ2となるICチップの製造方法について、図2を参照して説明する。図2(a)乃至(d)は、本発明に係る半導体センサ装置10における多層配線基板3に埋設される集積回路チップ2の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図2(a)に示すように、たとえば、各チップ領域内にパッド22が形成されたシリコンウエハでなる半導体基板21を準備する。
次いで、図2(b)に示すように、半導体基板21の表面に、液状の感光性ポリイミド前駆体をスピンコートし、フォトリソグラフィー技術を用いて、パッド22上にコンタクトホール24を形成し、これを焼成して絶縁層23を形成する。
引き続き、図2(c)に示すように、セミアデイテイブ法を用いて、コンタクトホール24内および絶縁層23上に、第1配線部となる導電層25(25A,25B)を形成する。
そして、プロービングにより検査を行った後、図2(d)に示すように、図示しないダイシングラインに沿って切り離すことによって集積回路チップ2を個片化する。図2(d)において、3つの集積回路チップ2に個片化された状態が示されている。
なお、本実施の形態においては、基板として、線膨張係数がシリコンに近いガラス基板を用いることもできる。また、絶縁層23の材料として感光性ポリイミド前駆体を用いたが、他の材料として、ベンゾシクロブテン(BCB)や、ポリベンゾオキサゾール(PBO)などを用いることができる。また、感光性樹脂は、必ずしもスピンコートによって塗布されなくとも良く、カーテンコートやスクリーン印刷、スピレーコートなどで行っても良い。さらに、感光性樹脂は、液状のものに限定されることはなく、フィルム状の樹脂を半導体基板21にラミネートしても良い。
また、一般的にICチップの表面を被覆、保護している酸化珪素、または窒化珪素などの無機絶縁皮膜上に、直接導電層25を形成することもできる。
このようにして作製されたICチップの回路には、通常の導電用回路の他、インダクタやキャパシタ、抵抗などの機能を付与させることも可能である。
引き続き、上記工程で作製した集積回路チップ2を用いて実施した、本発明の半導体センサ装置10の製造方法について説明する。図3(a)乃至(f)、及び図4(a)乃至(c)は、本発明に係る半導体センサ装置10の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図3(a)に示すように、たとえば、ポリイミド樹脂フィルムでなる絶縁基材31の一方の面に、たとえば12μmの厚さの銅箔を貼り合わせた導電層32を有する片面銅張板[以下、「CCL」(Copper Clad Laminate)という。]を用意する。
また、本実施の形態では、絶縁基材31に銅箔を貼り合わせた導電層32を有するCCLを用いたが、銅箔にポリイミドワニスを塗布してワニスを硬化させた、所謂キャスティング法により作製されたCCLを使用することもできる。また、ポリイミド樹脂フィルム上にシード層をスパッタし、めっきにより銅を成長させたCCLや、圧延または電解銅箔とポリイミド樹脂フィルムとを接着剤によって貼り合わせたCCLを使用することもできる。絶縁基材31は、液晶ポリマーなどのプラスチックフィルムを使用することもできる。銅のエッチャントは、塩化第二鉄を主成分とするものに限らず、塩化第二銅を主成分とするエッチャントを用いてもよい。
次に、図3(b)に示すように、導電層32上に、フォトリソグラフィー技術を用いて、図示しないエッチングレジストをパターニングした後、たとえば、塩化第二鉄を主成分とするエッチャントを用いてウェットエッチングにより回路パターン(第2配線部)32Aを形成し、エッチングレジストを除去する。
引き続き、図3(c)に示すように、絶縁基材31における回路パターン(第2配線部)32Aと反対側の面に、接着層33及び樹脂フィルム34を加熱圧着により貼り合わせる。接着層33としては、たとえば、25μm厚のエポキシ系熱硬化性フィルム接着材を用いることができる。また、樹脂フィルム34は、たとえば、25μm厚のポリイミドフィルムを用いることができる。加熱圧着には、たとえば、真空ラミネータを用い、減圧下の雰囲気中にて、接着層33の硬化温度以下の温度で、0.3MPaの圧力でプレスして貼り合わせることができる。
なお、使用する接着層33は、エポキシ系熱硬化性フィルム接着材に限定されることはなく、アクリル系などの接着材も使用できるし、熱可塑性ポリイミドなどに代表される熱可塑性接着材であってもよい。また、接着層33は、必ずしもフィルム状で無くともよく、ワニス状の「樹脂を用いてもよい。
樹脂フィルム34は、ポリイミドの他に、PET(ポリエチレンテレフタレート:poly ethylene terephthalate)や、PEN(ポリエチレンナフタレート:poly ethylene naphthalate)などのプラスチックフィルムを使用することも可能であり、また、UV(紫外線)照射によって接着や剥離が可能なフィルムを使用することもできる。
次いで、図3(d)に示すように、YAGレーザを用いて、絶縁基材31、接着層33及び樹脂フィルム34に、たとえば直径100μmのビアホール35を形成する。
さらに、CF及びO混合ガスによるプラズマデスミア処理を施した後に、図3(e)に示すように、スクリーン印刷法により、ビアホール35に導電性ペーストを充填して貫通電極37,38を形成すること共に、集積回路チップ2の定領域αを外部へ露呈させるための開口部39を形成し、樹脂フィルム34を剥離する。このとき、印刷充填した導電性ペーストからなる貫通電極37,38の先端は、剥離した樹脂フィルム34の厚さ分だけ、接着層33の表面より突出し、突起を形成している。このようにして、配線付き第1基材3Aが作製できる。
そして、図3(f)に示すように、配線付き第1基材3Aに、先程製造方法を説明した集積回路チップ2を半導体チップマウンタで位置合わせし、接着材及び導電性ペーストの硬化温度以下で加熱して仮留めする。すなわち、集積回路チップ2の特定領域αが配線付き第1基材3Aの開口部39より露呈するように、配線付き第1基材3Aの貫通電極37と、集積回路チップ2の他の第1配線部25Bとを電気的に接続する。
また、図4(a)に示すように、配線付き第1基材3Aの接着層33側に、仮留めされた集積回路チップ2の周囲と隙間を形成する大きさをした開口部49を有する配線付き第2基材3Bを配置する。配線付き第2基材3Bは、配線付き第1基材3Aと同様の方法により、絶縁基材41の一方の面に回路パターン(第1層間配線部)42Aを形成すると共に、貫通電極44を有し、さらに、絶縁基材41の他方の面に回路パターン(第2層間配線部)45Aを形成する。すなわち、配線付き第2基材3Bは、たとえば、ポリイミドでなる絶縁基材41の一方の面に回路パターン(第1層間配線部)42Aが形成されると共に、他方の面に回路パターン(第2層間配線部)45Aが形成され、これらの回路パターン(第1層間配線部)42Aと回路パターン45Aが絶縁基材41を挟んで重なる部分にビアホールが形成され、このビアホール内に導電性ペーストを印刷充填することで貫通電極44が形成されている。そして、配線付き第1基材3Aの貫通電極38と、配線付き第2基材3Bの回路パターン(第1層間配線部)42Aとを電気的に接続する。
さらに、図4(b)に示すように、配線付き第2基材3Bの回路パターン(第2層間配線部)45A側に、配線付き第3基材3Cを配置する。配線付き第3基材3Cは、配線付き第1基材3Aと同様の方法によって製造され、絶縁基材51の一方の面に回路パターン(第3配線部)52Aを形成すると共に、貫通電極56を有し、絶縁基材51の他方の面に接着層53を形成する。そして、接着層53を配線付き第2基材3Bの回路パターン(第2層間配線部)45A側に向け、この回路パターン(第2層間配線部)45Aと、配線付き第3基材3Cの貫通電極56とを電気的に接続する。
このように、配線付き第1基材3Aの接着層33側に、配線付き第2基材3B及び配線付き第3基材3Cを順次配置した後、位置合わせパターン(図示せず)を利用して位置合わせを行い、加熱することで仮留めする。
その後、図4(b)に示すように、接着層33,53からなる層間接着材4は、加熱圧着時にフローして、配線付き第1基材3Aと配線付き第2基材3Bとの間、配線付き第2基材3Bと配線付き第3基材3Cとの間、及び集積回路チップ2と配線付き第3基材3Cとの間にそれぞれ生じた隙間を充填する。これにより、集積回路チップ2は多層配線基板3内に固着・封入される。また、集積回路チップ2に接触する層間接着材4(33,53)の適度な弾性により、集積回路チップ2に対して周囲の材料から及ぼされる熱応力などを緩和する作用が生じる。
そして、配線付き第3基材3Cの回路パターン(第3配線部)52A上に、半田ペーストをパターン印刷し、リフローすることによりボール状に形成した半田バンプ6を設けると共に、第1基材3Aの開口部39より露呈する集積回路チップ2の特定領域αに形成された第1配線部25Aに、半田バンプ5を介して半導体センサチップ1を実装することで、図1に示す半導体センサ装置10を製造することができる。
なお、本発明においては、半導体圧力センサといった半導体センサチップ以外の他のチップ部品の実装において同様に、配線基板との線膨張率差により特性が変動する場合に、この特性の悪化を防ぐことができる。
本発明に係る半導体センサ装置は、携帯電話機や、携帯用パーソナルコンピュータといった携帯電子機器など各種の電子機器の製造分野で利用することが可能である。
α 特定領域、1 半導体センサチップ、2 集積回路チップ、3 多層配線基板、3A 配線付き第1基材、3B 配線付き第2基材、3C 配線付き第3基材、4 層間接着材、5,6 半田バンプ、10 半導体センサ装置、21 半導体基板、22 パッド、23 絶縁層、24 コンタクトホール、25 導電層、25A 第1配線部、25B 他の第1配線部、31 絶縁基材、32 導電層、32A 第2配線部、33 接着層、34 樹脂フィルム、35 ビアホール、37 貫通電極、38 他の貫通電極(層間第1貫通電極)、39 開口部、41 絶縁基材、42A 第1層間配線部、44 他の貫通電極(層間第2貫通電極)、45A 第2層間配線部、51 絶縁基材、52A 第3配線部、53 接着層、56 他の貫通電極(層間第3貫通電極)。

Claims (3)

  1. 多層配線基板と、
    前記多層配線基板の内部に埋設されると共に、該多層配線基板に設けた開口部により、特定領域が外部へ露呈された一面を有する集積回路チップと、
    前記集積回路チップの特定領域内に配される第1配線部を介して電気的に接続され、かつ、該接続に要する部位により支持されている半導体センサチップと、
    を少なくとも備え
    前記多層配線基板は、前記半導体センサチップが配置された側に位置する一面に第2配線部、および、該第2配線部と前記第1配線部とを電気的に接続する貫通電極、を備えていることを特徴とする半導体センサ装置。
  2. 前記接続に要する部位が半田バンプであることを特徴とする請求項1に記載の半導体センサ装置。
  3. 前記多層配線基板は、前記一面の反対側に位置する他面に第3配線部、および、該第3配線部と前記第2配線部とを電気的に接続する他の貫通電極、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体センサ装置。
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