JP6607087B2 - 電子部品内蔵基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品内蔵基板の製造方法に関し、特に、半導体ICチップ等の電子部品が埋め込まれた回路基板の製造方法に関するものである。
近年、スマートフォン、タブレットPC等の携帯電子機器が広く普及している。これらの携帯電子機器には、小型化及び高機能化を図るため、多くの機能を集約したIC内蔵基板が実装されている。IC内蔵基板は、非常に薄く研削された半導体ICのベアチップが基板内に埋め込まれ、基板の表面にキャパシタ、インダクタ、サーミスタ、抵抗等の受動部品が表面実装されたモジュール部品である。このIC内蔵基板によれば、多様な電源回路や複数の無線通信機能をモジュール化することができ、小型及び薄型で高機能な携帯電子機器を実現することが可能である。
例えば、特許文献1に記載された従来のIC内蔵基板は、キャビティが形成されたコア基板と、キャビティに収容されたICチップと、コア基板の上面に形成された第1導体パターンと、第1導体パターンの周囲に形成された第2導体パターンと、コア基板の上面に、第1導体パターン、第2導体パターンおよびキャビティの開口を覆うように形成された絶縁層とを有している。コア基板はガラスクロス等の補強材に樹脂を含浸させたものであり、これにより所望の基板強度が確保されている。また、第1導体パターンはキャビティの開口を囲むように設けられ、これにより絶縁層の湾曲が抑制される。第1導体パターンにはスリットが形成されており、第1導体パターンの外側にある樹脂の一部はスリットを通過して第1導体パターンの内側に移動するので、第1導体パターンの内側と外側とで絶縁層の厚みを等しくすることができ、絶縁層の平坦化が可能となる。
また、特許文献2には、フレキシブル多層プリント配線板の製造方法が記載されている。この製造方法では、内層基板の端部に貫通穴を形成し、さらに内層基板の両面に1層目回路パターンを形成する。次に、この貫通穴をアライメントマークとして使用して積層用フィルムを積層する。このとき、アライメントマークを含む内層基板の端部の導電層をエッチングにより除去した後、積層用フィルムの積層が行われる。積層フィルムはアライメントマークを覆わない大きさであるため、その後の2層目回路パターンの形成時にはアライメントマークを基準にすることができる。
特許第5001395号公報 特開2005−142253号公報
電子部品内蔵基板の製造では、ICチップを埋め込むため、ICチップの上層に銅箔付樹脂層が形成される。しかし、アライメントマークがICチップよりも下方に設けられている場合、アライメントマークの上方が銅箔樹脂層に覆われて隠れてしまうため、上方からアライメントマークを視認することができず、ICチップと配線層との位置合わせができないという問題がある。特許文献2に記載の製造方法のように、アライメントマークと重ならない領域に積層用フィルムを選択的に貼り付ける方法も考えられるが、積層用フィルムの位置決め精度が要求され、取り扱いが難しい。また、アライメントマークが基板の端部に設けられ、アライメントマークから遠く離れた基板の中央部にICチップを実装する場合には、ICチップの位置決め精度が低下するおそれがある。
したがって、本発明の目的は、銅箔付樹脂層によってアライメントマークが覆われたとしてもその後の工程でアライメントマークを参照することができ、基板面内のどの位置でもICチップ等の電子部品を高い精度で位置決めすることができ、電子部品と配線層との位置精度を高めることが可能な電子部品内蔵基板の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による電子部品内蔵基板の製造方法は、第1の導体層に第1及び第2のアライメントマークを形成する工程と、前記第1の導体層を覆う第1の絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層を透過して見える前記第1のアライメントマークを基準にして前記第1の絶縁層の上面に電子部品を実装する工程と、前記第1の絶縁層の上面の全面に前記電子部品を覆う第2の絶縁層を形成すると共に前記第2の絶縁層の上面に第2の導体層を形成する工程と、前記第2のアライメントマークと平面視にて重なる位置において少なくとも前記第2の導体層を貫通するアライメントホールを形成する工程と、前記アライメントホールの底部をさらに掘り下げて前記第2のアライメントマークを露出させる工程と、前記第2のアライメントマークを基準にして前記第2の導体層をパターニングする工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、第2の導体層を貫通するアライメントホールを例えばドリル加工で形成した後、前記アライメントホールの底部をレーザ加工等によって掘り下げる2段加工により第2のアライメントマークを露出させるので、第2のアライメントマークを確実に露出させることができる。したがって、ICチップ等の電子部品が実装された内層よりも下層に設けられた第2のアライメントマークを第2の導体層の上方から視認することが可能となり、電子部品と配線層との位置精度を高めることが可能となる。
本発明において、前記アライメントホールを形成する工程はドリル加工によって行われることが好ましく、前記第2のアライメントマークを露出させる工程はレーザ加工によって行われることが好ましい。これによれば、第2の導体層を貫通して第2のアライメントマークを露出させるアライメントホールを容易かつ確実に形成することができる。
本発明において、前記第1の導体層の平面領域は、当該平面領域の中央部を含む回路形成領域と、前記回路形成領域の外側に位置する余白領域とを含み、前記第1のアライメントマークは回路形成領域に設けられており、前記第2のアライメントマークは余白領域に設けられていることが好ましい。このように、第2のアライメントマークを余白領域に設けることにより、ドリル加工が電子部品内蔵基板の製造工程や品質に悪影響を与えることが無く、製造工程の信頼性を高めることができる。
本発明において、前記回路形成領域は、単一の電子部品内蔵基板の形成領域の集合領域であり、前記単一の電子部品内蔵基板の形成領域の各々に前記第1のアライメントマークに設けられており、前記単一の電子部品内蔵基板の形成領域の各々に前記電子部品が実装されることが好ましい。これによれば、個々の電子部品の実装領域のできるだけ近くに第1のアライメントマークを設けることができ、電子部品の実装工程において集合基板が収縮・膨張した際でも電子部品の実装の位置決め精度と電子部品に対する第2の導体層のパターニング精度の両方を向上させることができる。
本発明において、前記電子部品は半導体ICチップであることが好ましい。半導体ICチップの多くは狭ピッチで配列された多数のパッド電極を有しており、高い位置決め精度が要求されることから、本発明の適用が極めて有効である。
本発明において、第2のアライメントマークは導体パターンの一部が除去されたネガパターンであることが好ましい。導体パターンはレーザ加工に対するストッパー膜となるので、第2のアライメントマークの露出を確実にすることができる。
本発明によれば、銅箔付樹脂層によってアライメントマークが覆われたとしてもその後の工程でアライメントマークを参照することができ、基板面内のどの位置でもICチップ等の電子部品を高い精度で位置決めすることができ、電子部品と配線層との位置精度を高めることが可能な電子部品内蔵基板の製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による電子部品内蔵基板の構造を示す略断面図である。 図2(a)〜(c)は、電子部品内蔵基板の製造方法を説明するための略断面図である。 図3(a)〜(c)は、電子部品内蔵基板の製造方法を説明するための略断面図である。 図4(a)〜(c)は、電子部品内蔵基板の製造方法を説明するための略断面図である。 図5(a)〜(d)は、電子部品内蔵基板の製造方法を説明するための略断面図である。 図6(a)〜(c)は、電子部品内蔵基板の製造方法を説明するための略断面図である。 図7は、アライメントマークの平面レイアウトの一例を示す略平面図である。 図8は、アライメントマークの平面レイアウトの他の例を示す略平面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による電子部品内蔵基板の構造を示す略断面図である。
図1に示すように、この電子部品内蔵基板1は、電子部品としての半導体ICチップを内蔵する回路基板であって、開口部2aを有するコア基板2と、開口部2a内に設けられたICチップ3と、コア基板2及びICチップ3の下面を覆う下部絶縁層4と、コア基板2及びICチップ3の上面を覆う上部絶縁層5と、下部絶縁層4の下面に形成された下部配線層6と、上部絶縁層5の上面に形成された上部配線層7とを有している。本明細書において、「電子部品内蔵基板」とは、ICチップが内蔵された単位基板である個別基板(個片、個品)のみではなく、その個別基板を複数有する集合基板(ワークボード、ワークシート)を含む。
コア基板2は、ガラスクロス、ガラス不織布、アラミド不織布等の繊維質な補強材にエポキシ樹脂、BT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂を含浸させたものである。コア基板2の厚さは、求められる基板強度及びICチップ3の厚さを考慮して決定される。
開口部2aはコア基板2を貫通するように設けられており、下部絶縁層4の上面の一部は露出して開口部2aの底面を構成している。本実施形態において開口部2aはコア基板2の平面領域の中央部に位置しているが、必ずしも中央部に位置していなくても良い。
ICチップ3は、パッド電極3aの形成面が上方を向いたいわゆるフェースアップの状態で開口部2a内の下部絶縁層4の上面に搭載されている。パッド電極3aの形成面とは反対側のICチップ3の裏面は下方を向いており、下部絶縁層4の上面に接している。
本実施形態において、コア基板2の下面の全面は下部絶縁層4に接しており、コア基板2の上面の全面もまた上部絶縁層5に接している。すなわち、電子部品内蔵基板1は基板の上下面にのみ配線層を有しており、内部配線層は設けられていない。そのため、内部配線層のレイアウトの制約を受けることなくビアホール導体を自由に形成することが可能である。
下部絶縁層4は、下部配線層6の下地面を構成するものであり、コア基板2及びICチップ3の下面を覆うように形成されている。下部絶縁層4は、ガラスクロス等の繊維質な補強材を含まない樹脂からなり、その厚さは60μm以下であることが好ましい。これにより、下部配線層6に形成されるアライメントマークの認識性を高めることができる。下部絶縁層4の上面は平坦面であるため、コア基板2の下面とICチップ3の下面は同一平面をなしている。これにより、ICチップ3の傾きや搭載位置ずれを低減することが可能となる。更に、線膨張係数が大きく異なるICチップ3と下部絶縁層4間との接着力を強化させるため、ICチップ3の下面は#8000相当の粗化処理が行われている。具体的には、800μm程度のウエハ状態から研削加工により20から200μm程度に薄加工する際の仕上げ工程であるポリッシング処理を省略することにより0.1μm程度の粗さとなるような加工を行うことが好ましい。
上部絶縁層5は、上部配線層7の下地面を構成するものであり、コア基板2及びICチップ3の上面を覆うように形成されている。上部絶縁層5はコア基板2及びICチップ3の上面のみならず、ICチップ3の側面と開口部2aの内周面との間の隙間にも充填されている。上部絶縁層5は、ガラスクロス等の繊維質な補強材を含まない樹脂からなり、ICチップ3の上面の上方における厚さは5〜35μmであることが好ましい。加工性やコスト面を考慮すると、上部絶縁層5は下部絶縁層4と同一材料からなることが特に好ましい。
樹脂としては、フィルム状の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を用いることが好ましく、さらにはRCF(Resin Coated copper Foil:銅箔付樹脂)を用いることができる。ここで、熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BT樹脂、アリル化フェニレンエーテル樹脂、アラミド樹脂などを用いることができる。また、熱可塑性樹脂としては、例えば液晶ポリマー(LCP)、PEEK樹脂、PTFE樹脂(フッ素樹脂)などを用いることができる。これらの材料は、例えば絶縁性、誘電特性、耐熱性、機械的特性等の観点から、必要性に応じて選ぶことが望ましい。また、上記樹脂はフィラーを含むものであっても良く、硬化剤、安定剤等の添加剤を含むものであっても良い。
本実施形態による電子部品内蔵基板1は、ICチップ3の上方に設けられた上部絶縁層5を貫通してICチップ3のパッド電極3aと上部配線層7とを接続するビアホール導体8aと、上部絶縁層5、コア基板2及び下部絶縁層4を貫通して上部配線層7と下部配線層6とを接続するビアホール導体8bと、下部配線層6の導体パターンを選択的に覆うソルダーレジスト層9aと、上部配線層7の導体パターンを選択的に覆うソルダーレジスト層9bとをさらに有している。電子部品内蔵基板1の上面もしくは下面もしくは両面にはキャパシタ、インダクタ、サーミスタ、抵抗等の受動部品が表面実装され、これにより電源モジュール等の電子部品モジュールが実現される。電子部品モジュールは携帯電子機器のメイン回路基板上に表面実装される。
電子部品内蔵基板1の製造では、一枚の大きな集合基板上に多数個の電子部品内蔵基板を形成した後、個々の電子部品内蔵基板を切り出す量産工程が採用される。以下、図2〜図6を参照しながら電子部品内蔵基板1の製造方法について説明する。
電子部品内蔵基板1の製造では、まず上面に銅箔11(第1の導体層)が張り付けられたキャリアプレート10を用意し、銅箔11の所定の位置にアライメントマーク11a,11bを形成する(図2(a))。キャリアプレート10に耐熱接着剤等で貼り付ける事により工程中の加熱・冷却による集合基板の歪を低減でき、より精度の高い位置合わせが可能となる。アライメントマーク11a(第1のアライメントマーク)はICチップ3の実装するときの位置決めに用いられ、アライメントマーク11b(第2のアライメントマーク)は下部配線層6及び上部配線層7をパターニングするときの位置決めに用いられる。本実施形態によるアライメントマーク11a,11bは銅箔の一部を除去してなるネガパターンであるが、銅箔の一部を残してなるポジパターンでもよい。
アライメントマーク11a,11bの形成方法としては精度的な観点からフォトリソグラフィ及びドライエッチングが望ましいが、ドリル加工やレーザ加工も可能である。フォトリソグラフィ及びドライエッチングによるアライメントマーク11aの形成では、ドライフィルム及び後述する樹脂シート12との密着性を高めるため予め銅箔11の表面の粗面化処理を行うことが望ましい。その後、銅箔11の表面にドライフィルムをラミネート法により張り付け、ドライフィルムの露光及び現像を行い、このドライフィルムをマスクとして銅箔11をエッチングし、ドライフィルムを剥離する。以上により、アライメントマーク11aが完成する。銅箔11は後に下部配線層6となるものであるが、このアライメントマーク11a,11bの形成と同時に下部配線層6のパターンを形成することも可能である。
図7は、アライメントマーク11a,11bの平面レイアウトの一例を示す略平面図である。
図7に示すように、銅箔11の平面領域のうち、破線D1で囲まれた当該平面領域の中央部を含む矩形領域は、複数の電子部品内蔵基板1の形成領域である回路形成領域A1である。また破線D1の外側の領域は、電子部品内蔵基板1の形成領域として使用されない余白領域A2である。回路形成領域A1は、単一の電子部品内蔵基板の形成領域の集合領域である。特に限定されないが、本実施形態では一枚の集合基板上に4つの電子部品内蔵基板1が作製され、一点鎖線で示す分割線D2に沿って切断されることにより単一の電子部品内蔵基板1に個片化される。
ここで、ICチップ3の位置決めに用いるアライメントマーク11aは、単一の電子部品内蔵基板の形成領域の各々に設けられており、配線パターンの位置決めに用いるアライメントマーク11bは余白領域A2に設けられている。すなわち、アライメントマーク11aは各電子部品内蔵基板に対して個別に用意されており、アライメントマーク11bはすべての電子部品内蔵基板に対して共通に用意されている。個々のICチップ3の実装領域のできるだけ近くにアライメントマーク11aを設けることにより、電子部品の実装工程において集合基板が収縮・膨張した際でもICチップ3の実装の位置決め精度を高めることができ、さらにICチップ3と配線層との位置精度を向上させることができる。また、第2のアライメントマークを余白領域A2に設けることにより、ドリル加工が電子部品内蔵基板の製造工程や品質に悪影響を与えることが無く、製造工程の信頼性を高めることができる。
本実施形態において、単一の電子部品内蔵基板の形成領域の各々には、2つアライメントマーク11aが設けられている。2つのアライメントマーク11aは、ICチップ3の4つのコーナーのうち対角方向にある2つのコーナー付近にそれぞれ設けられている。2つのアライメントマーク11a,11aを結ぶ直線の向きはICチップ3の一方の対角方向と概ね平行であることが好ましい。また、余白領域A2には、2つのアライメントマーク11bが設けられている。2つのアライメントマーク11bは、銅箔11の矩形領域の4つのコーナーのうち対角方向にある2つのコーナー付近にそれぞれ設けられている。2つのアライメントマーク11b,11bを結ぶ直線の向きは銅箔11の矩形領域の一方の対角方向と概ね平行であることが好ましい。アライメントマーク11aの配列方向とアライメントマーク11bの配列方向は略直交関係にあることが好ましい。
次に、キャリアプレート10に支持され且つアライメントマーク11a,11bが形成された銅箔11の上面に未硬化(半硬化を含む)の樹脂シート12(第1の絶縁層)を張り付ける(図2(b))。樹脂シート12は下部絶縁層4に相当するものであり、ラミネート法により形成することができる。樹脂シート12の厚さは例えば35μmである。
次に、樹脂シート12の上面にICチップ3を搭載する(図2(c))。ICチップ3はパッド電極3aの形成面が上方を向いたフェースアップの状態で搭載される。ICチップ3をフェースダウンで搭載した場合にはICチップ3のパッド電極3aと樹脂シート12との間にボイドが発生しやすいが、フェースアップで搭載した場合には凹凸面がほとんど無く、ボイドを抱き込み難いことから、ボイドの問題を回避することができる。
ICチップ3の位置決めにはアライメントマーク11aが用いられる。樹脂シート12は厚さ60μm以下のガラスクロスやアラミド繊維が含まれていない、透明又は半透明の材料であるため、ICチップ3を搭載する際は、樹脂シート12を透過して見えるアライメントマーク11aの位置を基準にしてICチップ3を樹脂シート12の上面の所定の位置に搭載する。
次に、樹脂シート12の上面にコア基板2をラミネート法により張り付ける(図3(a))。ここで、コア基板2は開口部2aを有しており、コア基板2は各ICチップ3が対応する開口部2a内に収容されるように搭載される。その後、加熱して未硬化の樹脂シート12を硬化させることにより、コア基板2及びICチップ3の位置が固定される。また、硬化した樹脂シート12は下部絶縁層4となる。
次に、コア基板2及びICチップ3の上面に未硬化(半硬化を含む)の樹脂シート13(第2の絶縁層)を張り付ける(図3(b))。この樹脂シート13は上部絶縁層5に相当するものであり、ラミネート法により形成することができる。樹脂シート13の厚さは例えば35μmである。また、樹脂シート13はガラスクロスやアラミド繊維が含まれていない材料であることが望ましい。
次に、上部導体層としての銅箔14(第2の導体層)を樹脂シート13の上面に張り付ける(図3(c))。銅箔14は上部配線層7の構成要素であって、真空熱プレス法により積層する。この熱プレス工程により、未硬化の樹脂シート13は硬化して上部絶縁層5となる。なお、樹脂シート13及び銅箔14を順に張り付けるのではなく、銅箔付樹脂シートを用いてもよい。
次に、アライメントマーク11bの直上にドリル加工によりアライメントホール15を形成する(図4(a))。アライメントホール15は銅箔14を貫通しているが、アライメントマーク11bまでは到達していない非貫通穴である。アライメントホール15はアライメントマーク11bと平面視で重なる位置に設けられる。アライメントマーク11bを視認することはできないので、アライメントマーク11bの正確な位置は分からないが、大体の位置は分かるので、アライメントマーク11bよりも大きなサイズのアライメントホール15を形成することにより、アライメントマーク11bに対する位置ずれを吸収し、アライメントマーク11bの位置をカバーすることができる。
次に、アライメントホール15の内部にレーザ加工及び加工残渣洗浄を施してアライメントマーク11bを露出させる(図4(b))。レーザ加工によってアライメントホール15が下部絶縁層4を貫通し、アライメントマーク11bが露出するので、アライメントマーク11bを基準にしてICチップ3のパッド電極3aの位置を正確に把握することができ、銅箔14の高精度な加工が可能となる。なおアライメントマーク11bを構成する銅箔11に囲まれた絶縁材料(樹脂)はその上方の絶縁材料と共に概ね焼失し、加工残渣洗浄を施すことにより残渣は除去される。このようにアライメントマーク11bは、銅箔11とキャリアプレート10とを貼り合わせる接着層(不図示)に到達する程度まで深く形成された凹部を構成している。
次に、アライメントマーク11bの位置を基準に銅箔14をパターニングしてビアホール形成用の開口パターン14aを形成する(図4(c))。開口パターン14aの形成では、予め銅箔14の表面の粗面化処理を行った後、銅箔14の表面にドライフィルムをラミネート法により張り付ける。次にドライフィルムの露光及び現像を行い、このドライフィルムをマスクとして銅箔14をエッチングした後、ドライフィルムを剥離する。以上により、開口パターン14aが完成する。
次に、開口パターン14aの位置に貫通又は非貫通のビアホール14bを形成する(図5(a))。加工方法としては、公知のレーザ加工、ブラスト加工、ドリル加工、またその組み合わせを適用することができる。中でも、静電気、加工タクト等の観点から、ウエットブラスト加工が好ましい。
次に、無電解めっき、電解めっき及びアニール処理を行い、ビアホール14bの内部に導体を埋め込むことにより、ビアホール導体8a,8bを形成する(図5(b))。ビアホール導体8aはIC接続用のビアホール導体であり、ビアホール導体8bは上部絶縁層5、コア基板2及び下部絶縁層4を貫通して上部配線層7と下部配線層6とを接続するための層間接続用のビアホール導体である。
また図5(b)のように、このめっき処理により、ビアホール14bの内部のみならずアライメントホール15内にも導体が埋め込まれてしまい、既存のアライメントホール15の直下のアライメントマーク11bは消滅する。そこで図5(c)に示すように、消滅したアライメントマーク11bの近くに別のアライメントマーク11b'を準備しておき、図4に示したドリル加工及びレーザ加工を行って、新たなアライメントホール15'の形成が行われる。このようなアライメントマークの作り直しは必要に応じて適宜行われる。
次に、上下面の銅箔11,14に対して公知の手法によりパターニングを行う。具体的には、まず銅箔14の上面にドライフィルム16を張り付け、これを露光して上部配線層のマスクパターンの潜像を形成する(図5(d))。なおドライフィルム16は実質透明であるので下層のアライメントマーク11b'を認識することは可能である。
次に、キャリアプレート10を剥離した後、銅箔11の下面にドライフィルム17を張り付け、これを露光して下部配線層のマスクパターンの潜像を形成する(図6(a))。
次に、両面のドライフィルム16,17を現像してマスクパターンを形成し、これらのマスクパターンを用いて銅箔11,14をドライエッチングすることにより、所定のパターンを有する下部配線層6及び上部配線層7を完成させる(図6(b))。なお本実施形態では銅箔11,14のパターニングを同時に行っているが、別々に行っても良い。
最後に、下部配線層6及び上部配線層7を選択的に覆うソルダーレジスト層9a,9bをそれぞれ形成する(図6(c))。以上により、本実施形態による電子部品内蔵基板1の集合基板が完成する。その後、図示のD−D'線の位置で集合基板を分割することにより、個々の電子部品内蔵基板1が完成する。なお、電子部品内蔵基板1を個片化する前の集合基板を中間製品として提供してもよい。
以上説明したように、本実施形態による電子部品内蔵基板の製造方法は、キャリアプレートに支持された薄い樹脂シート12の上面にICチップ3とコア基板2とを搭載するので、基板強度を保ちつつ非常に薄型な電子部品内蔵基板を製造することができる。また、ICチップ3の搭載時には銅箔11に形成されたアライメントマーク11aを樹脂シート越しに見ながらその位置決めを行うので、アライメントマーク11aの位置変化を抑えることができ、ICチップ3の位置精度を高めることができる。
第2の導体層にドリル加工を施して第2の導体層を貫通するアライメントホールを形成した後、レーザ加工を行う2段加工により第2のアライメントマークを露出させるので、第2のアライメントマークを確実に露出させることができる。したがって、ICチップ等の電子部品が実装された内層よりも下層に設けられた第2のアライメントマークを第2の導体層の上方から視認することが可能となり、電子部品と配線層との位置精度を高めることが可能となる。
図8は、アライメントマーク11a,11bの平面レイアウトの他の例を示す略平面図である。
図8に示すように、単一の電子部品内蔵基板の形成領域の各々には、4つのアライメントマーク11aが設けられている。4つのアライメントマーク11aは、ICチップ3の4つのコーナー付近にそれぞれ設けられている。また、余白領域A2には、多数(ここでは20個)のアライメントマーク11aが外周に沿って一定の間隔で設けられている。このようなレイアウトであってもICチップ3の位置決めが可能であり、ICチップ3と配線層との位置精度を向上させることができる。さらに、アライメントマーク11bを多数設けた場合には、製造工程上の理由から現在使用中のアライメントマーク11bが消滅した場合でも、他のアライメントマーク11bに乗り換えて位置決めが可能となり、非常に便利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、ICチップ3を搭載した後にコア基板2を搭載しているが、ICチップ3及びコア基板2の搭載の順序は特に限定されず、コア基板2を搭載した後にICチップ3を搭載することも可能である。コア基板2を先に搭載する場合には、アライメントマーク11aを視認できるようにコア基板2に開口を形成しておくことが好ましい。
また、コア基板2はガラスクロスやアラミド繊維を用いた樹脂基板に限定されず、銅やステンレス、ニッケル等の一体型の金属導体を用いても良い。この場合、上部配線層7と下部配線層6とを接続する層間接続用のビアホールが形成される部位においては、あらかじめ貫通形状の開口を設ける加工処理を行うことが好ましい。
また、コア基板2の開口部2aを形成する際、同時に上部配線層7と下部配線層6とを接続する層間接続用のビアホールを形成しても良い。これにより、一度に加工する量としては低く抑えることが出来るため、より小径ビアの形成が可能となる。
1 電子部品内蔵基板
2 コア基板
2a 開口部
3 ICチップ
3a パッド電極
4 下部絶縁層
5 上部絶縁層
6 下部配線層
7 上部配線層
8a,8b ビアホール導体
9a,9b ソルダーレジスト層
10 キャリアプレート
11 銅箔
11a,11b,11b' アライメントマーク
12 樹脂シート
13 樹脂シート
14 銅箔
14a 開口パターン
14b ビアホール
15,15' アライメントホール
16,17 ドライフィルム

Claims (5)

  1. 第1の導体層に第1及び第2のアライメントマークを形成する工程と、
    前記第1の導体層を覆う第1の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁層を透過して見える前記第1のアライメントマークを基準にして前記第1の絶縁層の上面に電子部品を実装する工程と、
    前記第1の絶縁層の上面の全面に前記電子部品を覆う第2の絶縁層を形成すると共に前記第2の絶縁層の上面に第2の導体層を形成する工程と、
    前記第2のアライメントマークと平面視にて重なる位置において少なくとも前記第2の導体層を貫通するアライメントホールを形成する工程と、
    前記アライメントホールの底部をさらに掘り下げて前記第2のアライメントマークを露出させる工程と、
    前記第2のアライメントマークを基準にして前記第2の導体層をパターニングする工程とを備えることを特徴とする電子部品内蔵基板の製造方法。
  2. 前記アライメントホールを形成する工程はドリル加工によって行われ、
    前記第2のアライメントマークを露出させる工程はレーザ加工によって行われる、請求項1に記載の電子部品内蔵基板の製造方法。
  3. 前記第1の導体層の平面領域は、当該平面領域の中央部を含む回路形成領域と、前記回路形成領域の外側に位置する余白領域とを含み、
    前記第1のアライメントマークは回路形成領域に設けられており、
    前記第2のアライメントマークは余白領域に設けられている、請求項1又は2に記載の電子部品内蔵基板の製造方法。
  4. 前記回路形成領域は、単一の電子部品内蔵基板の形成領域の集合領域であり、
    前記単一の電子部品内蔵基板の形成領域の各々に前記第1のアライメントマークに設けられており、
    前記単一の電子部品内蔵基板の形成領域の各々に前記電子部品が実装される、請求項3に記載の電子部品内蔵基板の製造方法。
  5. 前記電子部品は半導体ICチップである、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子部品内蔵基板の製造方法。
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