JP2008267863A - 磁気センサおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特性劣化を回避でき、小型化が容易な磁気センサを提供する。
【解決手段】絶縁基材21,51,61の片面に導体層22,52,62を有し、その反対側の面に接着剤層23,53,63を有し、かつ絶縁基材を貫通する貫通導体24,54,64を有する配線基板20,50,60を、複数積層してなる多層配線板からなり、多層配線板を構成する複数の配線基板のうちの一の配線基板20の接着剤層23には、アニール処理を施した磁性体素子チップ30が内包され、別の配線基板の接着剤層には、アニール処理を施した薄膜磁石チップ40が内包され、磁性体素子チップ30の磁性体素子32の両端部に設けられた電極33が、一の配線基板20に設けられた貫通導体24を介して、一の配線基板20の導体層22に導通されている磁気センサ10を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁性体素子と薄膜磁石を備えた磁気センサおよびその製造方法に関する。従来この種の磁気センサは、携帯電話、自動車部品、産業用機器などの電子機器に用いられている。
昨今、携帯電話や自動車部品などの電子機器は、小型化への要求があり、これら電子機器で使用されている各種磁気デバイスも小型化が必須となっている。
磁気インピーダンス効果素子(MI素子)や磁気抵抗素子(MR素子)などの磁性体素子を用いた磁気センサでは、素子の感度が最も良い磁界で動作させるために、コイルや磁石によってバイアス磁界を印加して使用することが多い。コイルを使用する場合、コイルから発生する磁界をコントロールできるので、精度良くバイアス磁界を印加することができるが、小型化する上で問題がある。小型のコイルを作製する場合、製造が難しいだけではなく、巻き数を稼ぐことが難しいため、任意の磁界を得るための消費電力が上昇してしまう。
それに対し、磁石(永久磁石)を使用する場合、任意の磁界を精度良く得るのは難しいが、検出磁界レンジが広い特性の磁性体素子であれば使用することができる。また、小型化しても十分な磁界を得ることもでき、製造もコイルに比べれば容易である。以上より、磁性体素子にバイアス磁界を印加する方法としては、磁気センサを小型化する上で、磁石のほうが有利と考えられる。磁石によるバイアス磁界印加方法の例は、特許文献1〜4など多数提案されている。
特開平5−113472号公報 特開平5−281319号公報 特開平6−148301号公報 特開2005−039011号公報
従来技術には、次のような問題点がある。
特許文献1の場合、バイアス磁石や樹脂の厚さが問題となり、小型化しにくく、また、ワイヤを使用しているので、接続の信頼性に問題がある。
特許文献2の場合、薄膜磁石や磁性体素子にアニールや磁場中アニールが必要な場合、先にアニールされたほうが後のアニールによって特性が落ちてしまう。例えば、磁性体素子の成膜、次いで磁場中アニール、次いで薄膜磁石形成、次いでアニールといった順で磁気センサを作製した場合、先に磁場中アニールで得られた磁性体素子の特性が、後のアニールによって劣化してしまう。
特許文献3の場合、特許文献2と同様の問題を有するとともに、チップ上に占める磁性体素子の面積が小さく、小型化に不利であること、磁石が磁性体素子の上面または下面にあるときよりも強い磁界をかけにくいことなどが問題である。
特許文献4の場合、特許文献2と同様の問題を有する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、特性劣化を回避でき、小型化が容易な磁気センサおよびその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、絶縁基材の片面に導体層を有し、該導体層が設けられた側とは反対側の面に接着剤層を有し、かつ前記絶縁基材を貫通する貫通導体を有する配線基板を、複数積層してなる多層配線板からなり、前記多層配線板を構成する複数の配線基板のうちの一の配線基板の接着剤層には、アニール処理を施した磁性体素子を第1の基板表面に形成してなる磁性体素子チップが内包され、別の配線基板の接着剤層には、アニール処理を施した薄膜磁石を第2の基板表面に形成してなる薄膜磁石チップが内包され、前記磁性体素子チップの前記磁性体素子の両端部に設けられた電極が、前記一の配線基板に設けられた貫通導体を介して、前記一の配線基板の導体層に導通されていることを特徴とする磁気センサを提供する。
上述の磁気センサにおいて、前記多層配線板は、前記磁性体素子チップおよび前記薄膜磁石チップの少なくとも一方について、該チップの外周を取り囲むように配置され、かつ該チップ厚と略同一のスペーサを備えることが好ましい。
上述の磁気センサは、前記多層配線板が、前記磁性体素子チップの近傍に信号処理ICを備え、前記磁性体素子チップと信号処理ICとが前記多層配線板の内部で導通している構成とすることも可能である。
また、本発明は、第1の基板表面に形成した磁性体素子にアニール処理を施して磁性体素子チップを作製する工程と、第2の基板表面に形成した薄膜磁石にアニール処理を施して薄膜磁石チップを作製する工程と、絶縁基材の片面に導体層を有し、該導体層が設けられた側とは反対側の面に接着剤層を有し、かつ前記絶縁基材を貫通する貫通導体として導電性ペーストビアを有する配線基板を複数作製する工程と、前記磁性体素子チップの磁性体素子の両端部に設けられた電極を、前記複数の配線基板のうちの一の配線基板に設けられた貫通導体を介して、前記一の配線基板の導体層に導通させるとともに、前記磁性体素子チップを前記一の配線基板の接着剤層に接着して、熱圧着により前記一の配線基板と前記磁性体素子チップとを一体化する工程と、前記一の配線基板および磁性体素子チップを一体化してなる積層体を、前記一の配線基板以外の配線基板である他の配線基板および前記薄膜磁石チップとともに積層したのち加熱プレスして、各配線基板の接着剤層の熱硬化および導電性ペーストビアの焼結を行う工程と、を有することを特徴とする磁気センサの製造方法を提供する。
本発明によれば、アニール処理を施した磁性体素子チップと、アニール処理を施した薄膜磁石チップとを、多層配線板に内包させることにより、各チップを別個にアニール処理することができる。これにより、いずれかのチップが、磁性体素子のためのアニール処理と、薄膜磁石のためのアニール処理との両方を受けることによる特性劣化を回避することができる。また、磁性体素子と薄膜磁石との相対位置を合わせることが容易であり、位置合わせの再現性を向上することができる。また、薄型の磁気センサとすることができ、部品の小型化に貢献することができる。また、歩留まりが累積されず、低コストで製造することができる。また、実装が簡単であり、長期信頼性に優れる磁気センサを製造することができる。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の磁気センサの一形態例を示す模式的断面図である。図2は、図1の磁気センサにソルダレジストおよびはんだバンプを設けたものを示す模式的断面図である。図3は、図1の磁気センサの製造工程において積層前の状態を示す模式的断面図である。図4(a)〜(f)は、図1の磁気センサの製造工程における第1の配線基板と磁性体素子チップとを一体化してなる積層体の製造工程を示す模式的断面図である。
図5は、図2の磁気センサに信号処理ICチップを設けたものを示す模式的断面図である。図6は、図2の磁気センサを、信号処理ICチップを内蔵した多層配線板に搭載した状態の一例を示す模式的断面図である。図7は、図2の磁気センサを、信号処理ICチップを内蔵した多層配線板に搭載した状態の別の例を示す模式的断面図である。図8は、本発明の磁気センサにおいて、磁性体素子チップの近傍に信号処理ICチップを内蔵したものの一例を示す模式的断面図である。
図1に示す磁気センサ10は、絶縁基材21,51,61の片面に導体層22,52,62を有し、その反対側の面に接着剤層23,53,63を有し、かつ絶縁基材21,51,61を貫通する貫通導体24,54,64を有する配線基板20,50,60を、複数積層してなる多層配線板からなり、この多層配線板を構成する複数の配線基板20,50,60のうちの一の配線基板20の接着剤層23には、アニール処理を施した磁性体素子32を第1の基板31の表面に形成してなる磁性体素子チップ30が内包され、別の配線基板50,60の接着剤層53,63には、アニール処理を施した薄膜磁石42を第2の基板41の表面に形成してなる薄膜磁石チップ40が内包され、磁性体素子チップ30の磁性体素子32の両端部にそれぞれ設けられた電極33,33が、一の配線基板20に設けられた貫通導体24を介して、一の配線基板20の導体層22に導通されているものである。
より具体的には、この磁気センサ10は次のような構成を備えて構成されている。支持基板11の上には、接着剤層14を介してスペーサ12が積層され、このスペーサ12は、磁性体素子チップ30が収容される素子収容部13となる開口部を有している。スペーサ12上には、前記一の配線基板としての第1の配線基板20が、接着剤層23を介して積層されている。磁性体素子チップ30の磁性体素子32は、その両端の電極33に接続された第1の配線基板20の貫通導体24を介して、第1の配線基板20の導体層22に導通されている。
第1の配線基板20の上には、第2の配線基板50が、接着剤層53を介して積層されている。第2の配線基板50は、薄膜磁石チップ40が収容される磁石収容部55となる開口部を有し、薄膜磁石チップ40は、この磁石収容部55に収容されている。薄膜磁石チップ40は第1の配線基板20上に配置されており、多層配線板の厚さ方向において、磁性体素子32と薄膜磁石42とが上下に対応する位置に配置されている。この例において薄膜磁石42は永久磁石であり、消費電力なしで磁性体素子32にバイアス磁界を印加することが可能である。
このように、本形態例の磁気センサ10においては、アニール処理を施した磁性体素子チップ30と、アニール処理を施した薄膜磁石チップ40とを、多層配線板に内包させることにより、各チップ30,40を別個にアニール処理することができる。これにより、いずれかのチップが、磁性体素子32のためのアニール処理と、薄膜磁石42のためのアニール処理との両方を受けることによる特性劣化を回避することができる。
また、磁性体素子32と薄膜磁石42との相対位置を合わせることが容易であり、位置合わせの再現性を向上することができる。また、薄型の磁気センサとすることができ、部品の小型化に貢献することができる。また、歩留まりが累積されず、低コストで製造することができる。また、実装が簡単であり、長期信頼性に優れる磁気センサを製造することができる。
第2の配線基板50上には、第3の配線基板60が、接着剤層63を介して積層されている。第3の配線基板60の導体層62は、第3の配線基板60の貫通導体64および第2の配線基板50の貫通導体54を介して、第1の配線基板20の導体層22に導通されている。第3の配線基板60の導体層62は、多層配線板の外部に露出されているので、この導体層62を外部端子として、磁性体素子32を動作させるための電流を印加することができる。
また、外部端子の別の例として、図2に示すように、はんだバンプを用いることができる。すなわち図2に示す磁気センサ10Aは、図1の磁気センサ10の第3の配線基板60の上にソルダレジスト71が設けられ、このソルダレジスト71は、第3の配線基板60の導体層62と整合する位置に開口部72を有し、この開口部72内には、導体層62と電気的に接続されたはんだバンプ73が形成された構成を有している。
なお、図2に示す磁気センサ10Aは、図1の磁気センサ10にソルダレジスト71およびはんだバンプ73を追加した構成を有しており、他の部分は共通しているので、図2中、これら共通部分には、図1で用いた符号と同一の符号を用い、重複する説明を省略する。
はんだバンプ73は、第3の配線基板60の貫通導体64および第2の配線基板50の貫通導体54を介して、第1の配線基板20の導体層22に導通されている。このような磁気センサ10Aによれば、外部端子となるはんだバンプ73を介して磁性体素子32を動作させるための電流を印加することができる。
第1、第2および第3の配線基板20,50,60となる各配線基板は、例えば片面の銅張積層板(CCL)から作製することができる。CCLとしては、ポリイミドや液晶ポリマーなどの絶縁基材の片面に導体層となる銅箔が設けられたものを用いることができる。CCLとしては、銅箔の片面にポリイミドワニス等の絶縁樹脂ワニスを塗布してワニスを硬化させてなるキャスティング法によるCCLを用いることもできる。また、絶縁樹脂フィルム上にスパッタ法によりシード層となる第1の導体層を積層し、そのシード層に対してめっきにより銅層を成長させた、めっき法によるCCLを用いることもできる。また、絶縁樹脂フィルムの片面に、接着剤層を介して、圧延銅箔や電解銅箔などの銅箔を貼着した、フィルムと接着剤層と銅箔の3層構造を有するCCLを用いることもできる。
これらの配線基板は、例えば、導体層を所定のパターンにパターニングし、絶縁基材に貫通孔を形成した後、貫通孔に貫通導体を設けて導体層と導通させることにより作製することができる。CCLの銅層のパターニングは、例えばフォトリソグラフィー法によりエッチングレジストを形成した後に、塩化第二鉄や塩化第二銅等を主成分とするエッチャントを用いて銅層を化学エッチングする方法が挙げられる。また、本発明において、導体パターンを有する配線基板は、他の方法により作製されたものを用いることも可能である。
また、本形態例においては、多層配線板が3層の配線基板から構成されたものとしたが、本発明は特にこれに限定されるものではなく、一の配線基板と別の配線基板とからなる2層の配線基板から多層配線板を構成しても良い。また、4層以上の配線基板から多層配線板を構成することもできる。
本形態例の磁気センサ10,10Aにおいて、多層配線板は、磁性体素子チップ30の外周を取り囲むように配置され、かつこの磁性体素子チップ30のチップ厚と略同一のスペーサ12を備えるため、磁性体素子チップの平面のサイズに対して、配線基板の面積を広くしても、多層配線板を平坦に構成することができる。また、第2の配線基板50は、薄膜磁石チップ40の外周を取り囲むように配置され、かつ第2の配線基板50の厚さを薄膜磁石チップ40のチップ厚と略同一とすることにより、薄膜磁石チップ40に対するスペーサとして機能させることができる。
本形態例においては、磁性体素子チップ30と薄膜磁石チップ40との両方についてスペーサを設けることが好ましい。また、本形態例においては、スペーサ12は、多層配線板において導体層(配線層)を有しないものとされているが、これを配線基板から構成することも可能である。スペーサ12は、樹脂などの絶縁体や、金属などの導体などから形成することができる。特に、チップ基板と熱膨張係数が近い材料をスペーサとすることが望ましい。なお、スペーサを設ける代わりに、接着剤層の厚さをチップと同程度の厚さとすることにより、スペーサを省略して多層配線板を構成することもできる。
次に、本形態例の磁気センサの製造方法について具体例を挙げて説明する。
図1に示す磁気センサ10は、例えば下記の工程(1)〜(5)を行うことにより製造することができる。
(1)第1の基板31の表面に形成した磁性体素子32にアニール処理を施して磁性体素子チップ30を作製する工程。磁性体素子32のアニール処理は、例えば磁界中200〜400℃のアニール温度にて行うことができる。ここで、磁性体素子32の両端部に設けられた電極33は、アニール処理前および処理後のいずれで形成しても良い。
(2)第2の基板41の表面に形成した薄膜磁石42にアニール処理を施して薄膜磁石チップ40を作製する工程。薄膜磁石42のアニール処理は、例えば200〜500℃のアニール温度にて行うことができる。
(3)絶縁基材21,51,61の片面に導体層22,52,62を有し、該導体層22,52,62とは反対側の面に接着剤層23,53,63を有し、かつ絶縁基材21,51,61を貫通する貫通導体24,54,64として導電性ペーストビアを有する配線基板20,50,60を複数作製する工程。
(4)磁性体素子チップ30の磁性体素子32の両端部に設けられた電極33を、第1の配線基板20に設けられた貫通導体24を介して、第1の配線基板20の導体層22に導通させるとともに、磁性体素子チップ30を第1の配線基板20の接着剤層23に接着して、熱圧着により第1の配線基板20と磁性体素子チップ30とを一体化する工程。これにより、第1の配線基板20および磁性体素子チップ30を一体化してなる積層体15を作製することができる。
(5)図3に示すように、第1の配線基板20および磁性体素子チップ30を一体化してなる積層体15を、他の配線基板50,60(第1の配線基板20以外の配線基板)および薄膜磁石チップ40とともに積層したのち加熱プレスして、各配線基板20,50,60の接着剤層23,53,63の熱硬化および貫通導体24,54,64となる導電性ペーストビアの焼結を行う工程。これにより、磁性体素子チップ30および薄膜磁石チップ40のパッケージとなる多層配線板が構成される。
なお、(5)の工程において、本形態例のように、支持基板11およびスペーサ12を多層配線板とともに積層する場合には、これら支持基板11およびスペーサ12を配線基板とともに一括積層しても良い。加熱プレスの際、接着剤が流動することにより、チップの周囲の隙間を埋め、チップが接着剤層中に内包される。また、チップに接触する接着剤の適度な弾性により、チップに対して周囲から及ぼされる熱応力などを緩和する作用が生じる。
このように、本形態例の磁気センサは、多層配線板を利用してパッケージングすることができる。プレス加工の温度は、約150〜200℃とすることができ、磁性体素子32や薄膜磁石42のアニール温度よりも十分に低いので、磁性体素子32や薄膜磁石42の特性に悪影響を及ぼさない。
磁性体素子チップ30および第1の配線基板20を一体化してなる積層体15の製造工程の具体例について、図4を参照して説明する。まず、貫通導体24として導電性ペーストビアを作製するため、図4(a)に示すように、絶縁基材21の片面に導体層22を有する材料を用意し、その導体層22をパターニングする。
次に、図4(b)に示すように、絶縁基材21の導体層22とは反対側の面に、接着剤層23を介して樹脂フィルム25を貼り合わせる。接着剤層23は、例えばエポキシ樹脂などの層間接着材シートを用いることができるが、特にこれに限定されるものではなく、液状またはワニス状の接着剤など、他の接着材料を用いても良い。樹脂フィルム25は、後工程で接着剤層23から剥離することができれば特に限定されない。樹脂フィルム25としては、例えば、ポリイミドフィルムのほか、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィルムなどが挙げられる。また、紫外線(UV)の照射によって接着特性が変化し、接着や剥離が可能となるフィルムを使用することもできる。
次に、図4(c)に示すように、絶縁基材21、接着剤層23および樹脂フィルム25からなる積層体に対して、レーザ加工、ドリル加工、化学エッチングなどを用いて、貫通孔26を形成する。また、導体層22には、レーザ加工、ドリル加工、化学エッチングなどを用いて、ペースト充填の際の空気抜き穴27となる小孔を形成する。これらの孔のレーザ加工に用いるレーザとしては、イットリウムアルミニウムガーネット(YAG)レーザや炭酸ガス(CO)レーザ、エキシマレーザなどが挙げられる。また、レーザ加工後には、貫通孔26の内部に残ったスミアを除去(デスミア)するため、例えばCFおよびOの混合ガスを用いたプラズマデスミア処理、あるいは薬液を用いたウエットデスミア処理を行う。
次に、図4(d)に示すように、スクリーン印刷法などを用いて、貫通孔26に導電性ペーストを充填して貫通導体24を形成する。ペースト充填後、図4(e)に示すように、樹脂フィルム25を剥離することにより、貫通導体24の接着剤層23側の先端は、接着剤層23から突出して突起を形成した状態となる。
次に、図4(f)に示すように、磁性体素子チップ30の磁性体素子32の両端部に設けられた電極33を、第1の配線基板20に設けられた貫通導体24を介して、第1の配線基板20の導体層22に導通させるとともに、磁性体素子チップ30を第1の配線基板20の接着剤層23に接着して、熱圧着により磁性体素子チップ30と第1の配線基板20とを一体化する。このとき、貫通導体24を構成する導電性ペーストは焼結前で柔らかい状態にあるので、電極33に対して圧接したとき突起がつぶれ電極33に密着することにより、貫通導体24と電極33との電気的接続がより確実なものとなる。
また、図2に示す磁気センサ10Aは、上述の磁気センサ10に対して、開口部72を有するソルダレジスト71およびはんだバンプ73を形成することにより、製造することができる。ソルダレジスト71は、例えば液状の感光性樹脂をスクリーン印刷などで塗布したのち、パターン露光して開口部72を設けることができる。はんだバンプ73は、例えばはんだペーストを所定の位置にパターン印刷したのち、リフローすることによりボール状に形成することができる。
以上の工程により、図1に示す磁気センサ10や、図2に示すバンプ付き磁気センサ10Aを製造することができる。これらの磁気センサ10,10Aにおいて、支持基板11は、一括積層して接着剤層が硬化した後に、多層配線板から除去することとしてもよい。
本発明の磁気センサは、磁気センサの出力信号を処理するため、信号処理ICと接続して用いても良い。これにより、非常にコンパクトな磁気センサパッケージを実現することができる。
例えば、図5に示すように、図2に示すバンプ付き磁気センサ10Aのはんだバンプ73に信号処理ICチップ80を接続することにより、信号処理ICを備えた磁気センサ10Bを構成することができる。ここで、信号処理ICチップ80は、例えば半導体基板81のIC(図示せず)が設けられた面に、この面を保護する絶縁層82が設けられ、その絶縁層82の開口部を通じて、ICと電気的に接続された電極83が設けられたものである。図5に示す磁気センサ10Bは、図2に示す磁気センサ10Aのはんだバンプ73を信号処理ICチップ80の電極83と位置合わせし、はんだバンプ73をリフローして電極83に糊着させることで製造することができる。
また、信号処理ICチップは、例えば図6および図7に示すように、多層配線板の内部にパッケージングしたものを用いても良い。図6においては、信号処理ICチップ140が、1層の接着剤層の内部に内包されたIC内蔵多層配線板100が用いられており、図7においては、信号処理ICチップ260が2層の接着剤層の内部に内包された2段構成のIC内蔵多層配線板200が用いられている。
図6に示すIC内蔵多層配線板100は、絶縁基材111,121,131の片面に導体層112,122,132を有し、かつ絶縁基材111,121,131を貫通する貫通導体114,124,134を有する配線基板110,120,130を、接着剤層123,133を介して複数積層してなる多層配線板からなり、第2の配線基板120と第3の配線基板130との間に設けられた接着剤層133に、信号処理ICチップ140が内包されているものである。
信号処理ICチップ140は、半導体基板141のIC(図示せず)が設けられた面に、この面を保護する絶縁層142が設けられ、その絶縁層142の開口部を通じて、ICと電気的に接続された電極143が設けられたものである。第2の配線基板120は、信号処理ICチップ140が収容されるIC収容部125となる開口部を有し、信号処理ICチップ140は、このIC収容部125に収容されている。
第3の配線基板
また、このIC内蔵多層配線板100は、バンプ付き磁気センサ10Aとの電気的接続のため、第1の配線基板110の裏面(導体層112の反対側)に裏面配線113が設けられ、その上に第1の配線基板110の裏面を保護するソルダレジスト101が設けられている。このソルダレジスト101には、裏面配線113の一部が露出される開口部102を有し、この開口部102内には、バンプ付き磁気センサ10Aのはんだバンプ73が、裏面配線113に対して電気的に接続されている。
また、このIC内蔵多層配線板100は、外部端子として、第3の配線基板130の導体層132側にソルダレジスト135が設けられ、このソルダレジスト135は、第3の配線基板130の導体層132と整合する位置に開口部136を有し、この開口部136内には、導体層132と電気的に接続されたはんだバンプ137が形成されている。
はんだバンプ137は、複数形成されており、それらのうちの一部のはんだバンプ137は、貫通導体114,124,134および裏面配線113を介して磁気センサ10Aのはんだバンプ73と導通されている。また、他のはんだバンプ137は、第3の配線基板130の貫通導体134を介して信号処理ICチップ140の電極143と導通されている。また、IC内蔵多層配線板100の内部で、磁気センサ10Aの出力を信号処理ICチップ140に送るための内部配線を設けることもできる。
図7に示すIC内蔵多層配線板200は、絶縁基材211,221,231,241,251の片面に導体層212,222,232,242,252を有し、かつ絶縁基材
211,221,231,241,251を貫通する貫通導体214,224,234,244,254を有する配線基板210,220,230,240,250を、接着剤層223,233,243,253を介して複数積層してなる多層配線板からなり、第2の配線基板220と第3の配線基板230との間に設けられた接着剤層233、および第4の配線基板240と第5の配線基板250との間に設けられた接着剤層253のそれぞれに、信号処理ICチップ260が内包されているものである。
信号処理ICチップ260は、半導体基板261のIC(図示せず)が設けられた面に、この面を保護する絶縁層262が設けられ、その絶縁層262の開口部を通じて、ICと電気的に接続された電極263が設けられたものである。第2の配線基板220および第4の配線基板240は、信号処理ICチップ260が収容されるIC収容部225,245となる開口部を有し、信号処理ICチップ260は、それぞれこれらのIC収容部225,245に収容されている。
また、このIC内蔵多層配線板200は、磁気センサ10Aとの電気的接続のため、第1の配線基板210の裏面(導体層212の反対側)に裏面配線213が設けられ、その上に第1の配線基板210の裏面を保護するソルダレジスト201が設けられている。このソルダレジスト201には、裏面配線213の一部が露出される開口部202を有し、この開口部202内には、磁気センサ10Aのはんだバンプ73が、裏面配線213に対して電気的に接続されている。
また、このIC内蔵多層配線板200は、外部端子として、第5の配線基板250の導体層252側にソルダレジスト255が設けられ、このソルダレジスト255は、第5の配線基板250の導体層252と整合する位置に開口部256を有し、この開口部256内には、導体層252と電気的に接続されたはんだバンプ257が形成されている。
はんだバンプ257は、複数形成されており、それらのうちの一部のはんだバンプ257は、貫通導体214,224,234,244,254および裏面配線213を介して磁気センサ10Aのはんだバンプ73と導通されている。また、他のはんだバンプ257は、第5の配線基板250の貫通導体254を介して、第4の配線基板240のIC収容部245に収容された信号処理ICチップ260の電極263と導通されている。また、第3の配線基板230の導体層232は、貫通導体234を介して、第2の配線基板220のIC収容部225に収容された信号処理ICチップ260の電極263と導通されている。
また、本発明においては、図8に示すように、磁気センサ300のパッケージを構成する多層配線板の内部に信号処理ICが内蔵されたものとすることもできる。図8に示す磁気センサ300においては、磁性体素子チップ330の近傍に信号処理ICチップ310を備え、磁性体素子チップ330と信号処理ICチップ310とが多層配線板の内部で導通しているものであるほかは、図2に示す磁気センサ10Aと同様に構成されている。
すなわち、絶縁基材321,351,361の片面に導体層322,325,327,352a,352b,362a,362bを有し、その反対側の面に接着剤層323,353,363を有し、かつ絶縁基材321,351,361を貫通する貫通導体324a,324b,326a,326b,354a,354b,364a,364bを有する配線基板320,350,360を、複数積層してなる多層配線板からなり、この多層配線板を構成する複数の配線基板320,350,360のうちの一の配線基板320の接着剤層323には、アニール処理を施した磁性体素子332を第1の基板331の表面に形成してなる磁性体素子チップ330が内包され、別の配線基板350,360の接着剤層353,363には、アニール処理を施した薄膜磁石342を第2の基板341の表面に形成してなる薄膜磁石チップ340が内包され、磁性体素子チップ330の磁性体素子332の両端部にそれぞれ設けられた電極333a,333bが、一の配線基板320に設けられた貫通導体324a,324bを介して、一の配線基板320の導体層322,325に導通されているものである。第1、第2および第3の配線基板320,350,360となる各配線基板は、図1,図2に示す磁気センサ10,10Aと同様のものを用いることができる。
より具体的には、この磁気センサ300は次のような構成を備えて構成されている。支持基板301上には、接着剤層304を介してスペーサ302が積層され、このスペーサ302は、磁性体素子チップ330および信号処理ICチップ310が収容される素子およびIC収容部303となる開口部を有している。スペーサ302上には、前記一の配線基板としての第1の配線基板320が、接着剤層323を介して積層されている。磁性体素子チップ330の磁性体素子332は、その両端の電極333a,333bに接続された第1の配線基板320の貫通導体324a,324bを介して、第1の配線基板320の導体層322,325に導通されている。
信号処理ICチップ310は、半導体基板311のIC(図示せず)が設けられた面に、この面を保護する絶縁層312が設けられ、その絶縁層312の開口部を通じて、ICと電気的に接続された電極313a,313bが設けられたものである。信号処理ICチップ310のICは、電極313a,313bに接続された第1の配線基板320の貫通導体326a,326bを介して、第1の配線基板320の導体層325,327に導通されている。
第1の配線基板320上には、第2の配線基板350が、接着剤層353を介して積層されている。第2の配線基板350は、薄膜磁石チップ340が収容される磁石収容部355となる開口部を有し、薄膜磁石チップ340は、この磁石収容部355に収容されている。薄膜磁石チップ340は第1の配線基板320上に配置されており、多層配線板の厚さ方向において、磁性体素子332と薄膜磁石342とが上下に対応する位置に配置されている。この例において薄膜磁石342は永久磁石であり、消費電力なしで磁性体素子332にバイアス磁界を印加することが可能である。
このように、本形態例の磁気センサ300においては、アニール処理を施した磁性体素子チップ330と、アニール処理を施した薄膜磁石チップ340とを、多層配線板に内包させることにより、各チップ330,340を別個にアニール処理することができる。これにより、いずれかのチップが、磁性体素子332のためのアニール処理と、薄膜磁石342のためのアニール処理との両方を受けることによる特性劣化を回避することができる。また、磁性体素子332と薄膜磁石342との相対位置を合わせることが容易であり、位置合わせの再現性を向上することができる。
第2の配線基板350上には、第3の配線基板360が、接着剤層363を介して積層されている。第3の配線基板360の導体層362a,362bは、第3の配線基板360の貫通導体364a,364bおよび第2の配線基板350の貫通導体354a,354bを介して、第1の配線基板320の導体層322,327に導通されている。
第3の配線基板360の上にはソルダレジスト371が設けられ、このソルダレジスト371は、第3の配線基板360の導体層362a,362bと整合する位置に開口部372a,372bを有し、これらの開口部372a,372b内には、導体層362a,362bと電気的に接続されたはんだバンプ373a,373bが形成された構成を有している。
はんだバンプ373aは、第3の配線基板360の貫通導体364aおよび第2の配線基板350の貫通導体354aを介して、第1の配線基板320の導体層322に導通されている。この第1の配線基板320の導体層322は、第1の配線基板320の貫通導体324aを介して、磁性体素子チップ330の一方の電極333aと導通されている。
磁性体素子チップ330の他方の電極333bと信号処理ICチップ310の一方の電極313aとは、第1の配線基板320の貫通導体324b,326aおよび導体層325を介して、多層配線板の内部で導通されている。
また、はんだバンプ373bは、第3の配線基板360の貫通導体364bおよび第2の配線基板350の貫通導体354bを介して、第1の配線基板320の導体層327に導通されている。この第1の配線基板320の導体層327は、第1の配線基板320の貫通導体326bを介して、信号処理ICチップ310の他方の電極313bと導通されている。
このような磁気センサ300によれば、外部端子となるはんだバンプ373a,373bを介して磁性体素子332を動作させるための電流を印加することができる。
また、本形態例においては、多層配線板が3層の配線基板から構成されたものとしたが、本発明は特にこれに限定されるものではなく、一の配線基板と別の配線基板との少なくとも2層の配線基板から多層配線板を構成しても良い。また、4層以上の配線基板から多層配線板を構成することもできる。
本形態例の磁気センサ300において、多層配線板は、磁性体素子チップ330および信号処理ICチップの外周を取り囲むように配置され、かつこの磁性体素子チップ330のチップ厚と略同一のスペーサ302を備えるため、磁性体素子チップの平面のサイズに対して、配線基板の面積を広くしても、多層配線板を平坦に構成することができる。
本発明は、磁性体素子と薄膜磁石を備えた磁気センサおよびその製造方法に関するものであり、この磁気センサは、携帯電話、自動車部品、産業用機器などの電子機器に利用することができる。
本発明の磁気センサの一形態例を示す模式的断面図である。 図1の磁気センサにソルダレジストおよびはんだバンプを設けたものを示す模式的断面図である。 図1の磁気センサの製造工程において積層前の状態を示す模式的断面図である。 (a)〜(f)は、図1の磁気センサの製造工程における第1の配線基板と磁性体素子チップとを一体化してなる積層体の製造工程を示す模式的断面図である。 図2の磁気センサに信号処理ICチップを設けたものを示す模式的断面図である。 図2の磁気センサを、信号処理ICチップを内蔵した多層配線板に搭載した状態の一例を示す模式的断面図である。 図2の磁気センサを、信号処理ICチップを内蔵した多層配線板に搭載した状態の別の例を示す模式的断面図である。 本発明の磁気センサにおいて、磁性体素子チップの近傍に信号処理ICチップを内蔵したものの一例を示す模式的断面図である。
符号の説明
10…磁気センサ、10A,300…バンプ付き磁気センサ、10B…バンプ及びIC付き磁気センサ、11,301…支持基板、12,302…スペーサ、13…素子収容部、303…素子およびIC収容部、14,304…接着剤層、15…第1の配線基板と磁性体素子チップとからなる積層体、20,320…第1の配線基板、21,321…絶縁基材、22,322,325,327…導体層、23,323…接着剤層、24,324a,324b,326a,326b…貫通導体、30,330…磁性体素子チップ、31,331…第1の基板、32,332…磁性体素子、33,333a,333b…電極、40,340…薄膜磁石チップ、41,341…第2の基板、42,342…薄膜磁石、50,350…第2の配線基板、51,351…絶縁基材、52,352a,352b…導体層、53,353…接着剤層、54,354a,354b…貫通導体、55,355…磁石収容部、60,360…第3の配線基板、61,361…絶縁基材、62,362a,362b…導体層、63,363…接着剤層、64,364a,364b…貫通導体、71,371…ソルダレジスト、72,372a,372b…開口部、73,373a,373b…はんだバンプ、80,310…信号処理ICチップ、81,311…半導体基板、82,312…絶縁層、83,313a,313b…電極。

Claims (4)

  1. 絶縁基材の片面に導体層を有し、該導体層が設けられた側とは反対側の面に接着剤層を有し、かつ前記絶縁基材を貫通する貫通導体を有する配線基板を、複数積層してなる多層配線板からなり、
    前記多層配線板を構成する複数の配線基板のうちの一の配線基板の接着剤層には、アニール処理を施した磁性体素子を第1の基板表面に形成してなる磁性体素子チップが内包され、
    別の配線基板の接着剤層には、アニール処理を施した薄膜磁石を第2の基板表面に形成してなる薄膜磁石チップが内包され、
    前記磁性体素子チップの前記磁性体素子の両端部に設けられた電極が、前記一の配線基板に設けられた貫通導体を介して、前記一の配線基板の導体層に導通されていることを特徴とする磁気センサ。
  2. 前記多層配線板は、前記磁性体素子チップおよび前記薄膜磁石チップの少なくとも一方について、該チップの外周を取り囲むように配置され、かつ該チップ厚と略同一のスペーサを備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 前記多層配線板は、前記磁性体素子チップの近傍に信号処理ICを備え、前記磁性体素子チップと信号処理ICとが、前記多層配線板の内部で導通していることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気センサ。
  4. 第1の基板表面に形成した磁性体素子にアニール処理を施して磁性体素子チップを作製する工程と、
    第2の基板表面に形成した薄膜磁石にアニール処理を施して薄膜磁石チップを作製する工程と、
    絶縁基材の片面に導体層を有し、該導体層が設けられた側とは反対側の面に接着剤層を有し、かつ前記絶縁基材を貫通する貫通導体として導電性ペーストビアを有する配線基板を複数作製する工程と、
    前記磁性体素子チップの磁性体素子の両端部に設けられた電極を、前記複数の配線基板のうちの一の配線基板に設けられた貫通導体を介して、前記一の配線基板の導体層に導通させるとともに、前記磁性体素子チップを前記一の配線基板の接着剤層に接着して、熱圧着により前記一の配線基板と前記磁性体素子チップとを一体化する工程と、
    前記一の配線基板および磁性体素子チップを一体化してなる積層体を、前記一の配線基板以外の配線基板である他の配線基板および前記薄膜磁石チップとともに積層したのち加熱プレスして、各配線基板の接着剤層の熱硬化および導電性ペーストビアの焼結を行う工程と、
    を有することを特徴とする磁気センサの製造方法。
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