JP2009146940A - 積層配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に平坦性維持可能な薄形化された半導体素子を内蔵し、組み立て容易な薄形化されたパッケージ構造を得るのに好適な積層配線基板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】積層配線基板は、対面配置された第1基板材1−第2基板材2間に半導体素子3を接着封止したもので、第1基板材は第1絶縁基板の一方の面に第1配線層が形成された第1配線基板、この基板を貫通し一端面が第1配線層に接続され他端面が第1絶縁基板の他方の面に露出する導電性ペーストからなる導電ビアを備え、半導体素子は半導体基板の表面側の電極パッド、コンタクト孔を有する無機絶縁膜、この膜上に設けられ前記電極パッドに接続された再配線層3f、これに対するコンタクト孔を有する表面絶縁樹脂被膜3e、3h半導体基板の裏面側に形成され表面絶縁樹脂被膜と同質種類の材料からなる裏面絶縁樹脂被膜3i、3lを有し前記再配線層に第1配線基板の導電ビアが接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は積層配線基板及びその製造方法に関し、特に、内蔵される半導体素子及びパッケージ基板の薄形化に好適な積層配線基板及びその製造方法に関する。
プリント基板分野では、半導体IC/LSI素子のようなウエハプロセスで製造された素子に信号伝達や給電を行うために、素子と外部回路または機器とを電気的に接続するためのパッケージ基板が使用されている。従来のパッケージ基板には、個片化されたICチップを、再配線層が形成されたICチップよりも大きな回路基板上に搭載し、ワイヤボンディング接続したものが用いられてきた。そして、近年の携帯電子機器の多機能化に伴い、半導体デバイスにも更なる小形化が要求され、IC/LSIの高集積化要求にも増してパッケージの小形化に焦点が当てられてきている。
このような状況において、近年、究極的な小形パッケージとして、ビルトアップ法のみで構成されるウエハレベル・チップスケールパッケージ(WLCSP)が開発されている。このWLCSPは、Siウエハを土台として、IC上に直接的に配線をビルトアップする方法で、パッケージサイズがICチップサイズと同等程度に最小化される。しかし、実装基板の端子ピッチのルールによってパッケージ上に配置できる端子数が制約されるために、WLCSPの適用は、ピン数の少ない素子に限定される。
WLCSPの前記制約を解決する技術として、例えば特許文献1に開示されているようなEWLP(Embedded Wafer Level Package)というパッケージ基板技術が知られている。しかしながら、このEWLPは、レジストマスク及びメッキ等の繰返し工程によるビルトアップ法を使用するため、工程数が多く長時間となり製造コストが高く、多層化時に多数回の加熱プレス工程を要するために一部の絶縁基板樹脂層に多くの熱履歴が加わり樹脂劣化が生じ易いなどの問題がある。
一方、特許文献2にみられるように、絶縁基板の両面に回路配線層及び接着層をそれぞれ設け、層間導通ビアとなる導電ペースト製の貫通電極を設けた配線基板を多数枚用意し、これらの配線基板を一括加熱圧着することによって多層配線基板構造を得る技術がある。
本発明者等は、このような導電ペースト製の貫通電極及び一括加熱圧着技術を利用した部品内蔵可能なパッケージタイプの積層配線基板の開発を行ってきている。その開発技術の一例を従来技術として図8及び図9に図示して説明する。
この従来技術の構造について、図8を参照して概略的に説明すると、上側の配線基板71は、絶縁基板71a、その上面の回路配線層71b、及び前記絶縁基板71aを貫通する導電ペースト製の貫通電極71cを有する。下側の配線基板72は、絶縁基板72a及びその下面の回路配線層72bを有する。前記上下両配線基板71、72間の半導体素子73は、前記貫通電極71cを通じて前記配線層71bに電気的に接続され、前記両配線基板間を接着する接着層74に埋め込まれている。
前記半導体素子73の詳細構造及びその製造方法ついては、図9を参照して説明する。まず、図9(a)の工程では、半導体ウエハ73Aの上表面に、選択拡散技術などにより、前記半導体素子73に対応する素子領域(図示略)を多数形成し、各素子領域毎に各素子用の電極パット73bを形成する。また、各電極パット73b用のコンタクト孔を有する酸化珪素や窒化珪素のような無機絶縁膜73cをウエハ73A上面に形成する。次に図9(b)のように液状感光性ポリイミド前駆体をスピンコートし、フォトリソグラフィにより前記パット73bを露出させる第1コンタクト孔73dを形成した後、焼成して第1有機絶縁樹脂膜73eを形成する。そして、図9(c)のように前記各電極パット73b及び第1有機絶縁樹脂膜73e上に、セミアディティブ法によって例えば銅めっき層によるパターン化された再配線層73fを形成する。図9(d)では、第1有機絶縁樹脂膜73e形成の場合と同様に、再度、ウエハ上面に液状感光性ポリイミド前駆体をスピンコートし、前記再配線層73fの一部に対応する第2コンタクト孔73gを備えた第2有機絶縁樹脂膜73hを形成する。次に、ウエハ73A裏面を研磨してウエハを薄形化した後、図9(e)のようにダイシングして薄形化された半導体基板73aを有する複数の個片化された半導体素子73を取り出す。なお、前記半導体素子の薄形化はパッケージ基板の薄形化の市場要求に伴って不可欠な状況にある。
ところで、前記半導体素子73を内蔵するパッケージ基板の組立工程図を省略するが、この組立工程の際には、マウンタ設備の真空チャックによって一つ一つピックアップされた各半導体素子73が、その再配線層73fを貫通電極71cに押し付けた状態(図8参照)で接着層材によって前記上側配線基板71に仮止めされる。その後、前記半導体素子73付の上側配線基板71を下側配線基板72上に、接着層74を介在させて位置合わせして積層し、この積層体を挟む方向に一括加熱圧着することによって、素子内蔵型のパッケージ基板が形成される。
このような前記従来技術においては、無機絶縁膜73c上に多くの有機絶縁樹脂膜、即ち、前記第1及び第2有機絶縁樹脂膜73e、73hが形成され、これら有機絶縁樹脂膜がその形成過程において硬化収縮を起こすため、前記半導体基板73aの上表面側に引張応力が発生する。従って、前記半導体基板73aは、十分に厚ければ前記引張応力に抗して平坦性を維持できるが、薄形化が進むと前記引張応力に耐えられずにチップ反りを生じ易い。
このようなチップ反りがあると、前記パッケージ基板組立工程の際に前記真空チャックによる素子の吸着(ピックアップ)ができず、マウント作業に支障を来すケースが増加する虞がある。仮にピックアップできても、前述のように半導体素子73を貫通電極71cに位置合わせして押し付けてマウントする際に、その位置合わせ精度が低下したり、半導体素子73が押圧力で割れたりする虞がある。このように、半導体素子及びパッケージ基板の薄形化並びに確実かつ安定したマウント作業を共に得ることは困難な状況にある。
特開2004― 95836号特許公開公報 特開2003―318546号特許公開公報
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであり、特に平坦性維持可能な薄形化された半導体素子を内蔵し、組み立て容易な薄形化されたパッケージ構造を得るのに好適な積層配線基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、対面配置された第1基板材と第2基板材との間に半導体素子を内蔵して接着封止した積層配線基板であって、前記第1基板材は第1絶縁基板の一方の面に第1配線層が形成された第1配線基板及び第1絶縁基板を貫通し一端面が第1配線層に接続され他端面が第1絶縁基板の他方の面に露出する導電性ペーストからなる導電ビアを備えて構成され、前記半導体素子は、半導体基板の表面側に形成された電極パッド、電極パッド用コンタクト孔を有する無機絶縁膜、前記無機絶縁膜上に設けられ前記電極パッドに接続された再配線層及び前記再配線層に対するコンタクト孔を有する表面絶縁樹脂被膜、前記半導体基板の裏面側に形成され前記表面絶縁樹脂被膜と同質種類の材料からなる裏面絶縁樹脂被膜を有し、前記半導体素子の表面側の再配線層に対して前記第1配線基板の導電ビアが接続されていることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の積層配線基板において、前記裏面絶縁樹脂被膜は第1及び第2裏面絶縁樹脂被膜を含み、半導体基板の裏面側に形成された前記第1裏面絶縁樹脂被膜上に回路パターン層が設けられ、前記第2裏面絶縁樹脂被膜が前記回路パターン層上に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の積層配線基板において、前記半導体素子の裏面側の回路パターン層は、抵抗素子及びインダクタ素子の少なくとも一方を含む薄膜機能素子からなることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項2または請求項3に記載の積層配線基板において、前記第2基板材は、第2絶縁基板の少なくとも一方の面に第2配線層が形成された第2配線基板及び第2絶縁基板を貫通し第2配線層に接続された導電性ペーストからなる導電ビアを備えて構成され、前記第2裏面絶縁樹脂被膜は前記回路パターン層に対するコンタクト孔を有し、第2基板材の前記導電ビアが前記コンタクト孔を通じて前記回路パターン層に接続されていることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか1つに記載の積層配線基板において、前記第1基板材と第2基板材との間に第3基板材が配置され、前記第3基板材は前記半導体素子が挿入される開口部を有するフィルム状の絶縁性スペーサからなり、前記第1乃至第3基板材相互間及び前記開口部に接着層材が充填されていることを特徴とする。
請求項6に記載の本発明の積層配線基板の製造方法は、(A−1)半導体ウエハから個片化される複数の半導体素子に各々対応した複数の半導体基板部分の表面側に、電極パッドを含む配線層、前記電極パッドに対するコンタクト孔を有する無機絶縁膜、前記無機絶縁膜上に設けられ前記パッドに接続された再配線層および前記再配線層に対するコンタクト孔を有する表面絶縁樹脂被膜を形成する工程と、(A−2)前記半導体ウエハの裏面側に、前記表面絶縁樹脂被膜と同質種類の裏面絶縁樹脂被膜を形成する工程と、(A−3)その後、前記半導体ウエハをダイシングして各半導体素子に個片化する工程と、(B)第1絶縁基板の一方の面に第1配線層を、他方の面に第1接着層をそれぞれ設け、前記第1配線層の一部に対応して第1絶縁基板及び第1接着層を貫通する第1貫通孔を設け、第1貫通孔に導電性ペーストを充填することによって、一端面が第1配線層に接続され他端面が第1絶縁基板の他方の面に露出された第1貫通電極を設けて第1基板材を形成する工程と、(C)第1貫通電極の前記他端面を前記再配線層に位置合わせし前記半導体素子を前記第1接着層に仮止め接着して前記第1基板材と一体化する工程と、(D)第1基板材の第1接着層側に対面する第2接着層が形成された第2基板材を用意する工程と、(E)一体化された前記第1基板材及び半導体素子を第2基板材上に位置合わせして重ね合わせる工程と、(F)第1、第2基板材相互を重ね合わせ方向に一括加熱プレスして接着すると共に、第1貫通電極の他端面を前記半導体素子の再配線層に接続する工程とを備えることを特徴とする。
本発明の積層配線基板の構造及び製造方法によれば、半導体素子の表裏両面に絶縁樹脂被膜を形成することによって、前記従来の問題点が解決され、特に平坦性を維持し薄形化された半導体素子を内蔵することができ組み立て容易な薄形化されたパッケージ構造を得ることができるという効果を奏することができる。
以下、本発明の積層配線基板の第1の実施形態について、まず、その構造を示す図1及び図2を参照して説明する。
パッケージタイプの積層配線基板の上面側を構成する第1基板材1は、例えばポリイミド樹脂フィルムからなる第1絶縁基板1a及びその一方の面(上面)にパターンニング形成された銅箔製の第1配線層1bを有する第1配線基板、及び前記第1絶縁基板1aを貫通して設けられ一端(上端)が第1配線層1bの一部に接続された導電性ペーストからなる複数の第1貫通電極1c(導電ビア)を備えて構成されている。
積層配線基板の下面側を構成する第2基板材2は、前記第1基板材1の下方に離間して対面配置され、例えばポリイミド樹脂フィルムからなる第2絶縁基板2a及びその一方の面(下面)にパターニング形成された銅箔製の第2配線層2bを有する第2配線基板、及び前記第2絶縁基板2aを貫通して設けられ一端(下端)が第2配線層2bの一部に接続された導電性ペーストからなる複数の第2貫通電極2c(導電ビア)を備えて構成されている。
前記第1基板材1と第2基板材2との間に配置された半導体素子3は図中の左右中央に位置する例えば半導体ICチップからなっている。前記素子3は、例えばシリコン製の半導体基板3aの表面側(上面)に形成されたIC回路配線及び電極パッド3b、電極パッド3bに対するコンタクト孔を有する酸化珪素や窒化珪素などの無機絶縁物からなる無機絶縁膜3cを有する。
無機絶縁膜3c上には、前記電極パッド3bに対するコンタクト孔3d(図3(b)参照)を有する第1表面絶縁樹脂被膜3eが形成され、前記電極パッド3b及び第1表面絶縁樹脂被膜3e上にパターンニング形成された例えば銅製の複数の再配線層3f、及び前記第1表面絶縁樹脂被膜3e表面を被覆し、前記再配線層3fに対するコンタクト孔3g(図3(d)参照)を有する第2表面絶縁樹脂被膜3hを備えている。
そして、前記第1基板材1の複数の第1貫通電極1cのうち図中左右中央部にある2つの第1貫通電極1cは、前記各再配線層3fにそれぞれ対向可能なピッチで配置されていて、その各下端部が前記各コンタクト孔3gを通じて前記各再配線層3f表面にそれぞれ接続されている。
前記半導体素子3の半導体基板3aの裏面側(下面)には、第1裏面絶縁樹脂被膜3iが被着され、前記第1裏面絶縁樹脂被膜3i表面に回路パターン層3jが形成されている。更に、これら表面には、前記回路パターン層3jに対するコンタクト孔3k(図3(f)参照)を有する第2裏面絶縁樹脂被膜3lが形成されている。
前記回路パターン層3jの具体例を図2に示す。即ち、前記回路パターン層3jは、図2(a)及び図2(b)にそれぞれ示すようなインダクタ素子L及び抵抗素子Rからなる受動素子のような薄膜機能素子として形成される。このように、前記半導体素子3はその裏面にも機能素子を組み込むことにより、一般的に複数チップを実装していたものを、1チップで済ませることができ、簡単な構造にて1チップ当たりの多機能化を図ることができる。
前記回路パターン層3jは、例えばスパイラル状やメアンダー状などの種々のパターンで形成することができ、インダクタ素子L及び抵抗素子Rに限らずキャパシタ素子とすることも可能であり、各素子単一のみならず、複数種類の組み合わせなどのバリエーションをもって形成できる。また、図2に示された各素子LやRに対するパッドp1及びp2は、前記第2基板材2の第2貫通電極2cと突き合わせて電気的に接続される。なお、前記抵抗素子Rにはカーボン材料を用いるとよい。
ところで、前記第1及び第2表面絶縁樹脂被膜3e及び3hは、一般的に、貫通電極1cの押圧接続時の素子への押圧力緩衝や再配線層3fなどの表面保護のために設けられているものの、その形成過程において硬化収縮を起こし前記半導体基板3aの上表面側に引張応力が発生しチップ反りを誘発するおそれがある。
しかしながら、前記第1及び第2裏面絶縁樹脂被膜3i、3lは、前記第1及び第2表面絶縁樹脂被膜3e及び3hと同質種類の材料で形成されていて、その形成過程において硬化収縮を起こし前記半導体基板3aの裏面側に引張応力を発生させることによって、前記半導体基板3aの表裏の引張応力を相殺するように作用し、チップ反りを防止することができる。また、この相殺をより効果的に生じさせるためには、前記表面絶縁樹脂被膜3e、3hと裏面絶縁樹脂被膜3i、3lとの厚さを最適な厚さに相互調整するとよい。
前記第1基板材1と第2基板材2との中間に配置された第3基板材4は、第3絶縁基板4aの表裏両面にそれぞれパターンニング形成された例えば銅箔製の第3配線層4b、4c並びにこれら相互間のスルーホールによる層間導電路4dを有する両面配線タイプの中間配線基板で構成されている。そして、前記第3基板材4(中間配線基板)は前記半導体素子3が挿入される開口部4eを有する。前記開口部4eは、前記半導体素子の外径よりもやや大きめの口径をもって前記絶縁基板4aに貫通して形成され、前記半導体素子の全側周との間に隙間をもって取り囲める形状及び寸法とされている。
前記第1乃至第3基板材1、2、4相互間及び前記開口部4eの隙間に充填された接着層材5は、これらの部材1、2、4を接着して一体化するものであり、前記半導体素子3が前記接着層材5(素材や形成方法の詳細は後述する)に埋め込まれて封止されるようになっている。
前記第3基板材4(中間配線基板)の上下面の配線層4b及び4cは、図中の左右両側の位置において対向する前記第1基板材1の貫通電極1c及び前記第2基板材2の貫通電極2cにそれぞれ接続されている。
このようにして、前記第1乃至第3基板材1、2、4は、いずれも回路配線基板で構成され、前記第1及び第2基板材1、2は、パッケージタイプの積層配線基板内の半導体素子などを含む内部回路要素に対して、いずれも貫通電極1c、2cを通じて、パッケージ上下両面の配線層1b、2bへの層間導通ビアを構成することができる。従って、パッケージの薄形化及び小サイズ化を図ると共に、前記半導体素子の高機能化や内蔵素子数の増加などに伴う配線数の増加にも容易に対応できる。
更に前記半導体素子3のチップ面積よりもできるだけ広めの面積を有する前記各絶縁基板を使用した場合、前記第1乃至第3基板材1、2、4の各配線層は、前記半導体素子3外側方向へ引き延ばせるので配線層間ピッチに余裕をもたせることができ、より一層前記高機能化や内蔵素子数の増加に対応し易い。
また、前記第3基板材4は、その厚さが前記半導体素子3の厚さと同程度とされていて、後述する一括加熱圧着工程において、前記第1及び第2基板材1、2との平行性を保ちつつ接着層材5による接着を行うためのスペーサとしての役割を果たすこともできる。
ところで、前記半導体素子3は、その内蔵素子数や回路機能数に応じてその電極パッド数が種々異なったものが存在する。従って、組込対象の半導体素子3の種類に対応して前記各基板材1、2、4に形成される前記各配線層は、その種類に応じて配線層数、配線ピッチ及び配線長などを定めて形成された再配線層と称することもできる。
ところで、本発明の第1実施形態では、前記第1、第2基板材1、2をいわゆる片面配線基板で構成し、第3基板材4を両面配線基板で構成するが、前記第1、第2基板材1、2を両面配線基板としたり、第3基板材4を片面配線基板とするなど適宜変更してもよく、前記各基板材1、2、4は、いずれも絶縁基板の少なくとも一方の面に配線層が形成されていればよい。
また、図示していないが、前記第3基板材4は、その絶縁基板4aを、パッケージタイプの積層配線基板の外側方に長尺状に延長させた延長部を有する形状とし、この延長部にパッケージ内の配線層に接続された外部端子層を設けることによって、外部のコネクタなどと電気的に接続できる構造とすることもできる。この場合は、前記第3基板材4はパッケージ内回路構成用の中間配線基板としてのみではなく、電源供給端子や電子機器などの外部回路との入出力端子を備えたフラットケーブルとしての機能をも持つことができる。
次に、本発明の第1実施形態における前記積層配線基板の製造方法について、図3〜図6を参照して説明する。図3は前記半導体素子3の製造工程、図4は前記第1基板材1の製造工程、図5は前記第3基板材4の製造工程をそれぞれ示す断面図であり、図6は前記パッケージタイプの積層配線基板の組立方法を説明するための断面図である。
そこで、図3を参照して前記半導体素子3の製造方法を説明すると、図3(a)の工程では、例えばシリコン製の半導体ウエハ3Aの上表面に、選択拡散技術などにより、例えばIC/LSIなどの前記半導体素子3に対応する単位素子領域(図示略)を多数形成し、各素子領域毎に複数ずつの素子用の電極パッド3bを形成する。また、各電極パッド3bに対するコンタクト孔を有する酸化珪素や窒化珪素などからなる無機絶縁膜3cをウエハ3A上面に形成する。
次に、図3(b)に示すように、前記半導体ウエハ3A上表面側に、電極パッド3b及び無機絶縁膜3c全面に亘って、液状の感光性ポリイミド前駆対をスピンコートし、フォトリソグラフィによってコンタクト孔3dを形成した後、焼成して厚さ10μmの第1表面絶縁樹脂被膜3eを形成する。
そして、図3(c)に示すように、コンタクト3dから露出する前記各電極パット3b及び第1表面絶縁樹脂被膜3e上に、セミアディティブ法によって例えば銅めっき層によるパターン化された導体回路としての厚さ5μmの再配線層3fを形成する。
その後、図3(d)に示すように、前記ウエハ3Aの上表面全体に亘って例えば液状感光性ポリイミド前駆体をスピンコートし、フォトリソグラフィにより前記各再配線層3fの一部表面を露出させるためのコンタクト孔3gを形成した後、焼成して厚さ5μmの第2表面絶縁樹脂被膜3hを形成する。前記第1及び第2表面絶縁樹脂被膜3e、3hは半導体素子の表面保護膜として役立ち、感光性有機材料を使用するとコンタクト孔形成などのパターン化処理に役立つ。
次に、前記半導体素子3に対応する前記単位素子領域毎に、前記各再配線層3fを通じて、プロービング検査を行って電気的特性の良否を判別する。その判別結果は必要に応じてウエハ上にマーキング表示してチップの良否分別し易くしておいてもよい。
その後、前記ウエハ3A裏面を例えば砥石により研磨や機械的或いは化学的ポリッシングなどの方法によって半導体素子3の総厚が85μmになるまで加工し、所定の厚さの薄形化された前記半導体基板3a(この段階ではウエーハ状態)を形成する。そして、半導体基板3aの裏面全体に亘って、液状の感光性ポリイミド前駆体をスピンコートし、焼成して厚さ10μmの第1裏面絶縁樹脂被膜3iを形成する。
更に、図3(e)に示すように、前記第1裏面絶縁樹脂被膜3iの表面にセミアディティブ法を用いて厚さ5μmの回路パターン層3jを形成した。この回路パターン層3jは、図中ではその中央に位置する一単位素子領域についてのみ示し、他の部分の図示は省略されている。
次に、図3(f)に示すように、前記第1裏面絶縁樹脂被膜3i及び回路パターン層3jの表面に亘って、液状の感光性ポリイミド前駆体をスピンコートし、フォトリソグラフィにより前記回路パターン層3jの両端のパッドp1、p2(詳細は図2参照)をの一部表面を露出させるためのコンタクト孔3kを形成した後、焼成して厚さ5μmの第2裏面絶縁樹脂被膜3lを形成する。
図3(g)に示すように、ダイシングし、薄形化された半導体基板3aを有する複数の個片化された半導体素子3を取り出す。なお、前記半導体素子3は、半導体IC或いはLSIなど種々の半導体製品に適用可能であり、通常の導電用回路の他にインダクタ、キャパシタ、抵抗などの回路要素を含ませることができる。
ところで、前記第1及び第2表面絶縁樹脂被膜3e、3hと、前記第1及び第2裏面絶縁樹脂被膜3i、3lとは、前述のように相互に同一もしくは同質種類の感光性有機樹脂材料を用いて構成され、半導体基板3aの表裏両面におけるこれら樹脂被膜の厚さが等しくなるように形成されている。
従って、有機絶縁樹脂被膜の形成過程における硬化収縮及び引張応力が前記半導体基板3aの表裏両面に均等に作用して相殺し合って半導体基板3aのチップ反りが避けられその平坦性を保つことができる。そのために、半導体基板3aをより一層薄形化できると共にパッケージタイプの積層配線基板全体のより一層の薄形化を図ることができる。
また、後述する積層配線基板の組立時における半導体チップのピックアップやその取り扱いが容易であり、組み立て作業の精度も向上する。なお、前記表裏両面の絶縁樹脂被膜相互の厚さをできるだけ均等にするのが望ましいが、半導体素子の表面保護被膜の材料や形態などに応じて表裏面の各絶縁樹脂被膜の厚さ関係を最適な値に適宜調整するとよい。
更に、前記半導体基板3aの素材であるシリコンは、結晶方向に沿って割れやすい性質をもっているが、前記基板3aの表裏両面を弾性率の低い前記絶縁樹脂被膜3e、3h、3i及び3lで覆っているので、抗折強度が強くなるという利点もある。
なお、前記各絶縁樹脂被膜3e、3h、3i及び3lを形成するための他の感光性有機樹脂材料としては、ベンゾシクロブテン(BCB)やポリベンゾオキサゾール(PBO)などを用いることができる。また、このような感光性有機樹脂の被着方法としては、全ての工程において、スピンコートによる塗布に限らず、カーテンコート、スクリーン印刷或いはスプレーコートなどによる方法を適用することができる。更に、このような感光性有機樹脂は、液状体に限らずフィルム状の樹脂を用いてウエーハにラミネートする方法を適用することもできる。
次に、前記第1基板材1の製造方法について、図4を参照して説明する。まず、図4(a)
に示す工程では、例えばポリイミド樹脂フィルムからなるフレキシブルな第1絶縁基板1aの一方の面(上面)に銅箔製の配線材料層1Bが設けられた片面銅張板(CCL)を用意する。前記第1絶縁基板1a及び配線材料層1Bにはそれぞれ厚さ25μm及び9μmのものを使用した。
また、前記CCLは、銅箔にポリイミドワニスを塗布してワニスを硬化させたいわゆるキャスティング法により作製したもの、或いは、ポリイミドフィルム上にめっきシード層をスパッタし、銅電解めっきを成長させたもの、他にも圧延や電解による銅箔とをポリイミドフィルムとを貼り合わせたものなどを使用することができる。前記第1絶縁基板1aは、ポリイミド樹脂に代えて、液晶ポリマーなどのプラスチックフィルムを使用することもできる。
図4(b)に示す工程では、前記配線材料層1B表面にフォトリソグラフィにより所望の回路パターンに対応するエッチングレジストパターン(エッチングマスク)を形成した後、前記配線材料層1Bに化学的選択エッチングを行うことによって、所望回路にパターンニングされた第1配線層1bを有する第1配線基板を得た。前記エッチングには、例えば塩化第二鉄を主成分とするエッチャントを用いたが、塩化第二銅を主成分とするエッチャントを用いることもできる。
図4(c)に示す工程では、前記第1絶縁基板1aの第1配線層1bとは反対側となる他方の面(下面)に接着層5a及び樹脂フィルムFを順次重ねて加熱圧着により貼り合わせる。前記接着層5aには素材厚さ25μmのエポキシ系熱硬化性樹脂フィルム接着材を使用し、前記樹脂フィルムFには厚さ25μmのポリイミド樹脂フィルムを使用した。前記加熱圧着は、真空ラミネータを用い、減圧下の雰囲気中にて、前記接着材の硬化温度以下の温度で、0.3MPaの圧力によるプレスを行った。
前記接着層5aの素材としては、前記エポキシ系熱硬化性樹脂に代えてアクリル系樹脂などの接着材、或いは熱可塑性ポリイミドに代表される熱可塑性接着材を使用することもできる。また、前記接着層5aは、フィルム状素材に代えて例えばワニス状の樹脂接着剤を前記第1絶縁基板1a下表面に塗布して形成することもできる。
前記樹脂フィルムFは、ポリイミドに代えてPETやPENなどのプラスチックフイルムを使用してもよく、前記接着層5aの表面にUV照射によって接着や剥離が可能なフイルムを被着形成してもよい。
次に、図4(d)に示す工程では、前記第1絶縁基板1a、接着層5a及び樹脂フィルムFを下面側から貫通するようにYAGレ−ザで穿孔することによって、直径100μmのビアホールとしての複数の貫通孔1d(図中では4箇所)を形成する。その後、CF4及びO2混合ガスによるプラズマデスミア処理を施す。
前記レーザ加工時に、配線層1bのうち各貫通孔1dに対応する中央の部分に直径30μm程度の小孔(図示せず)を形成してもよい。前記貫通孔1dや小孔は、炭酸レーザやエキシマレーザなどによるレーザ加工或いはドリル加工や化学的エッチングによって形成することもできるし、ドリル加工や、化学的エッチングによって形成することもできる。
また、前記プラズマデスミア処理は、使用ガスの種類として、CF4及びO2混合ガスに限定されず、Arなどの他の不活性ガスを使用することができるし、ドライ処理に代えて薬液を用いたウエットデスミア処理を適用してもよい。
そして、図4(e)に示す工程では、前記各貫通孔1dに、スクリーン印刷法により導電性ペーストをそれぞれの前記貫通孔1dの空間を埋め尽くすまで充填することによって複数の貫通電極1cを形成する。その後、前記樹脂フィルムFを剥離する。その結果、前記各貫通電極1cの他端面(下面)の部分は、前記樹脂フィルムFの厚さ寸法分の高さをもって前記接着層5aの下面側に突出した状態で露出される。このように前記樹脂フィルムFは、その厚さを適宜選定することによって貫通電極の突出高さを調整し、前記貫通電極1cと半導体素子3の再配線層3dとの押し付け接続の際、これら相互の低抵抗接続及び素子へのダメージ回避が得られるようにその押圧力を調整することができる。
特に、前記貫通孔1dに連通する前記小孔が前記第1配線層1bに形成されている場合は、前記貫通電極1cの一端面(上側)が前記第1配線層1bの内面(下面)及び前記小孔内壁に亘って比較的広面積をもって係合して、より一層強固に接続される。以上の工程を経て前記第1基板材1が形成される。
ところで、前記貫通電極1cの導電ペーストは、ここでは、ニッケル、銀及び銅の群から選択された少なくとも1種類の低電気抵抗の金属粒子と、錫、ビスマス、インジウム及び鉛の群から選択された少なくとも1種類の低融点金属粒子とを含み、エポキシ樹脂を主成分とするバインダ成分を混合したペーストで構成した。
また、前記バインダ成分の粘度等を調整することによって、前記貫通電極1cと再配線層3dとの押し付け接続の際、その接続抵抗を低くし、素子へのダメージを軽減できる。そして、前記導電ペーストは、接着層5aの硬化温度程度の低温で、前記金属粒子がその粒子同士で拡散接合できたり、前記再配線層3dの金属と拡散接合できたりして合金化し易い金属組成を用いることにより、バルクの金属やめっきによる層間接続と同等の接続信頼性を確保できる。なお、前記導電ペーストは熱伝導性にも優れているので、発生熱を外部へ熱伝導並びに放散させる効果を得ることもできる。
ところで、前記第2基板材2は、その製造方法について図示していないが、前記第1基板材1同様に、例えばポリイミド樹脂フィルムからなるフレキシブルな第2絶縁基板2aの一方の面(図1では下面)に銅箔製の第2配線層2b用の配線材料層を設けた片面銅張板(CCL)が使用される。そして、前記第2絶縁基板2aの他方の面(図1では上側)には、前記第1基板材1の接着層5a及び樹脂フィルムFと同様な接着層5b及び樹脂フィルム(図示せず)が貼り合わされている。更に、第2配線層2bのパターニング、貫通孔及び導電性ペーストからなる貫通電極2cの形成方法、更に各部材の使用素材は前記第1基板材1の場合と同様である。前記貫通電極2cは、前記半導体素子3の回路パターン層3j両端のパッドp1、p2に対応する位置にも設けられている。
次に、前記第3基板材4の製造方法について、図5を参照して説明する。まず、図5(a)に示す工程では、例えばポリイミド樹脂フイルムからなる絶縁基板4aの両面に銅箔製の配線材料層4B及び4Cがそれぞれ設けられた両面銅張板(CCL)を用意する。そこで、図5(b)に示すように、例えばドリルによって前記両面CCLを貫通するスルーホールTHを形成し、CF4及びO2混合ガスによるプラズマデスミア処理を施す。
その後、図5(c)に示すように、前記両面CCLの両表面及びスルーホールTH内壁に全体的に銅めっきを成長させて配線材料層4BCを形成する。このとき、スルーホールTH内壁に層間導電ビア4dが形成される。
そして、図5(d)に示すように、前記両面CCLの両面において、前記第1基板材1の形成と同様な方法により、前記材料層4BCに回路パターンニングを施して、一方の配線層4b及び他方の配線層4cを絶縁基板4aの上下両面にそれぞれ形成する。このパターンニングの際に、前記絶縁板4aの中央部分4a1は、前記材料層4BCのうち前記半導体素子3と対応する部分が除去されて、両面とも露出されている。即ち、前記配線層4b及び配線層4cは、実装後の前記半導体素子3が接触しないようなピッチでパターンニングされている。
次に、図5(e)に示すように、前記絶縁板4aの中央部分4a1に、例えばドリルによって貫通させた開口部4eを形成する。前記開口部4eは、前記半導体素子3の外側壁を離間して取り囲むように、前記半導体素子3の外径よりも一回り大きい形状/寸法とされている。
前記スルーホールTHや開口部4eは、YAGレーザ、炭酸レーザ或いはエキシマレーザによっても化学的エッチングによっても形成することができる。前記プラズマデスミア処理は、使用ガスの種類として、CF4及びO2混合ガスに限定されず、Arなどの他の不活性ガスを使用することができるし、ドライ処理に代えて薬液を用いたウエットデスミア処理を適用してもよい。
なお、前記第1〜第3基板材1、2、4は、半導体素子の検査選別と同様に、いずれも製造後、パッケージ組立部品として、品質検査などによって良否選別される。
次に、前記第1実施形態のパッケージタイプ配線基板の組立てに係わる製造方法について図6を参照して説明する。なお、図1〜図5に示された各部分と同一または同様な部分については、同一の引用符号を付し、その詳細な説明を省略する。
まず、図6(a)に示す工程では、前述の図3(d)〜図3(f)の工程中に検査選別された良品に相当する半導体素子(チップ)3を用意する。この良品チップ3は、前述の図4(e)に示す工程で製作された第1基板材(第1配線基板)1に、半導体素子チップ用マウンタで位置合わせして、前記接着層5aの材料及び貫通電極1cの導電性ペーストの硬化温度以下で加熱圧着することによって仮留め接着される。具体的には前記半導体素子3の再配線層3fが前記第1基板材の貫通電極1c及び前記接着層5aの下面に仮留め接着される。
前記半導体素子3は、前述のように平坦な形状をもって作製され、その形状が維持されているので、前記第1基板材1へのマウントに際しては、真空チャックによって確実にピックアップされ、前記再配線層3fと貫通電極1cとの位置合わせ精度が高い状態で前記第1基板材1に確実にマウント(一体化)される。
そして、図6(b)に示す工程では、第2基板材(第2配線基板)2を、その貫通電極2c及び接着層5bを上方に向けて配置し、その上に第3基板材(中間配線基板)4を位置合わせして重ね合わせる。このとき、図中左右位置の前記貫通電極2cの上端面には、前記第3基板材2下面の配線層4cの一部が重なる。
次に、前記第1基板材(第1配線基板)1に一体化された前記半導体素子3を、前記第3基板材4の開口部4eに位置合わせして挿入すると共に、前記第1基板材1を、前記第3基板材4上に重ね合わせる。このとき、前記半導体素子3は、その半導体基板3aの全外側周が前記開口部4eの内壁との間に隙間を保ち、前記第3基板材4の配線層4b、4cと接触しないように配置される。また、前記第1基板材1の図中左右位置の貫通電極1c下端面は、前記第2基板材2の一部の貫通電極2cと対向して、前記第3基板材4上面の配線層4bの一部に重なる。更に、図中央位置の2つの貫通電極2cの各上端面は、半導体素子3裏面の回路パターン層3jの両端のパッドp1及びp2にそれぞれ重ね合わされる。このようにして、前記第1乃至第3基板材1、2、4及び半導体素子3の積層体が構成される。
そして、前記積層体を、真空キュアプレス機を用いて、1kPa以下の減圧雰囲気中で積層方向に一括に加熱圧着することによって、図1に示すような一括多層化されたパッケージタイプ配線基板を完成する。この工程において、前記第1及び第2基板材1、2の各接着層5a及び5bは、加熱加圧により塑性流動して前記各基板材相互間、第3基板材4の開口部4eと半導体素子3の側周との間の隙間、及びスルーホールTHを埋め尽くし、図1のように単一層化された接着層材5になって最終的に熱硬化する。
なお、前記各接着層5a及び5bが加熱加圧により塑性流動して前記各基板材相互間を封止する段階で、中間配線基板を構成する前記第3基板材は、前記積層体の各部材の平行性を維持するスペーサとしての役割を兼ねることができる。
その結果、半導体素子3を前記接着層材5内に埋め込んだパッケージ接着封止が簡単に得られる。この段階では、前記パッケージ封止に並行して前記導電ペーストの硬化及び金属成分の合金化が行なわれる。その結果、前記各貫通電極が1cと半導体素子3の再配線層3fとの押し付け接続に際しても素子へのダメージが避けられ低抵抗接続が得られる。
このような第1実施形態に係る製造方法によれば、前記第1及び第2基板材1、2は、片面CCLのような金属箔張配線基板材を用い、層間接続のための前記第1、第2貫通電極1c、2cは導電ペーストの印刷充填で簡単に形成することができる。従って、前述した従来のビルトアップ方式(特許文献1参照)に比べて、全パッケージ組み立て工程を通じて、めっき工程を排除することができ、生産時間及び生産コストを大幅に低減できる。
また、一括熱プレス工程によって、第1〜3基板材1、2、4が各接着層5a、5bを介して、相互に接着固定されてパッケージ基板積層構造が1回のプレスで得られるために、前記ビルトアップ方式に比較して、これら積層部材にかかる熱履歴並びに同部材の劣化を著しく低減できる。
更に、第1〜第3基板材1、2、4及び半導体素子3は、予め別々の工程ラインで製造されるので、製造工程毎にそれぞれの組み立て部材に不良が生じても、その都度不良品を排除することができ、歩留まり悪化の累積を避けることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る積層配線基板について図7を参照して説明する。なお、図1〜図6に示された各部分と同一または同様な部分については、同一の引用符号を付しその詳細な説明を省略する。
この第2実施形態にて用いる半導体素子3は、前記第1実施形態の半導体素子の第1表面絶縁樹脂被膜3e、第2裏面絶縁樹脂被膜3l及び回路パターン3jを省いた形態とされている。即ち、半導体基板3aの表面側は、再配線層3fが無機絶縁層3c表面に直接被着されていて、第2表面絶縁樹脂被膜3hのみによりカバーされ、半導体基板3aの裏面側は、第1裏面絶縁樹脂被膜3iのみによってカバーされている。
このようにすれば、半導体素子のチップ反りを避けると共により一層の薄形化を図ることができる。更には、前記第1裏面絶縁樹脂被膜3iのフリーな表面に良導熱性の被膜を形成することによって素子の放熱効果を向上することもできる。
第1基板材1xは多層配線基板構造で構成されている。即ち、第1基板材1xは、第1絶縁基板1a、第1配線層1b及び導電ペースト製の貫通電極1cを有する下側配線基板(半導体素子3側)の上に、上側配線基板を積層して形成されている。前記上側配線基板は、他の絶縁基板1dの上面にパターン化された他の配線層1f及び前記他の絶縁基板1dを貫通する他の導電ペースト製の複数の貫通電極1g(図中4箇所)を有していて、接着層1eによって、前記第1配線層1b及び第1絶縁基板1a上に接着されている。
前記各貫通電極1gは、その一端面(上端)が前記他の配線層1fの内面に接続され、他端面(下端)が前記第1配線層1bに熱圧着して接続されている。前記貫通電極1c及び1gは、図7から分かるように、いずれも凸形状を有し貫通電極本体部分よりも径小な各突端部が、各々対応する配線層1e及び1fに予め形成された小孔に充填かつ係合されている。
このような形状の前記貫通電極1c、1g及び配線層1e、1fの小孔形成は、前記第1実施形態における貫通電極1c、2c及び配線層1b、2bにも適用することができる。
前記他の絶縁基板1d及び他の配線層1f上には、ソルダーレジスト6が被着されている。前記ソルダーレジスト6は、前記各貫通電極1gに対応する他の配線層1fの各部分を露出させる複数のコンタクト孔を有し、前記上側配線基板上面に、はんだペーストをパターン印刷し、リフローさせることによって、ボール状のはんだバンプからなる複数の外部端子電極7が形成されている。前記外部端子電極7は、前記ボールバンプに限らず、搭載する電子機器等の接続端子構造などに応じて、例えばビームリードタイプなど他の外部端子構造を採用することも可能である。
前記第1基板材1xは、他の配線基板を更に積層して2層以上に多層化することができ、前記半導体素子3の多機能/高機能化に応じて、所望複数の配線基板を積層した多層配線基板構造を提供することによって、高機能化する電子機器への搭載対応が自在に行える。
第2基板材2xは、この例では、前記第1基板材1xや半導体素子3等に対する支持板としてフレキシブルな例えばポリイミド樹脂フィルムによって構成されている。支持板としての前記第2基板材2xは、PENやPETなどの絶縁フィルム、リジッドなガラスエポキシ樹脂絶縁板或いは銅箔などの金属板などを用いて形成してもよい。
また、前記第2基板材2xは、良導熱性の材料、例えば銅箔などで構成すれば、前記支持板の役割のみならず、半導体素子3からの熱を外部に効果的に放熱させることができ、素子3の電気的動作を安定化させることができる。その場合は、従来技術では内蔵することが不可能であった発熱量の大きい半導体素子でも実装可能となり、種々の半導体素子に対するパッケージ基板の適用範囲を拡大できる。
第3基板材4xは、専らスペーサの役割を果たすためのもので、半導体素子3と同程度の厚さで、その側周を隙間をもって囲む開口部4eを有する例えばポリイミド樹脂フィルムが使用されている。このような第3基板材4xは、前記第1基板材1x及び第2基板材2x相互を接着層材5を介して加熱圧着する際の接着層材の不所望な流動変形を抑制し、基板材1xと2xとの平行性や前記半導体素子3の位置精度を高めることができる。
ところで、前記第1実施形態の第1〜第3基板材1、2、4と第2実施形態の第1〜第3基板材1x、2x、4xとの間で各部材の交換組み合わせしてもよい。例えば、前記第1実施形態において、その第1基板材1の代わりに第2実施形態の第1基板材1xを使用したり、前記第3基板材4の代わりに第3基板材4xを使用してもよい。このように前記第1及び第2実施形態の各第1〜第3基板材を適宜組み合わせることによって、前記半導体素子3の多機能/高機能化に応じた種々の形態のパッケージタイプの積層配線基板を提供することができる。
また、前記第2実施形態におけるソルダーレジスト及びはんだボールバンプからなる複数の外部端子電極の技術を、前記第1実施形態にも適用することが可能である。即ち、前記第1実施形態における前記第1基板材1の上面及び第2基板材2の下面に、このようなソルダーレジスト及び複数の外部端子電極を形成することができる。
ところで、前記第1及び第2実施形態の積層配線基板のいずれにおいても、前記第3基板材4、4xを省略して、前記第1基板材1、1xと第2基板材2、2xとを接着層材5のみによって接着し、パッケージをより一層薄形化することも可能である。このようなことは、例えば、半導体素子3の機能数やその電極パッド数が比較的少なく、チップサイズや厚さが小さい場合や前記第1基板材1、1xの配線層数、配線層ピッチ及び配線層長等並びに絶縁基板面積(サイズ)を小さくできる場合や前記接着層材5の層厚を半導体素子3厚に比して充分に厚くした場合などにおいて実施できる。なお、第2基板材2、2xに予め設けられる接着層は、必ずしも第2基板材2、2xの全面に設ける必要はなく、例えば、半導体素子に対応する部分を避けた周囲に限定して設けるなど、少なくとも部分的に設けておけばよい。
本発明の第1実施形態に係る積層配線基板を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る回路パターン層の例を示す拡大平面図である。 本発明の第1実施形態に係る半導体素子の製造方法を説明するための図であり、(a)〜(g)はその工程別断面図である。、 本発明の第1実施形態に係る第1基板材の製造方法を説明するための図であり、(a)〜(e)はその工程別断面図である。 本発明の第1実施形態に係る第3基板材の製造方法を説明するための図であり、(a)〜(e)はその工程別断面図である。 本発明の第1実施形態に係る積層配線基板の組立方法を説明するための図であり、(a)及び(b)はその工程別断面図である。 本発明の第2実施形態に係る積層配線基板を示す断面図である。 従来技術における積層配線基板の要部を示す断面図である。 従来技術における積層配線基板に用いられる半導体素子の製造方法を説明するための図であり、(a)〜(e)はその工程別断面図である。
符号の説明
1、1x 第1基板材
1a、1d、2a、4a 絶縁基板
1b、1f、2b、4b、4c、 配線層
1c、1g、2c、 貫通電極
2、2x 第2基板材
3 半導体素子
3a 半導体基板
3b 電極パツト
3c 無機絶縁膜
3f 再配線層
3e 第1表面絶縁樹脂被膜
3h 第2表面絶縁樹脂被膜
3i 第1裏面絶縁樹脂被膜
3j 回路パターン層
3l 第2裏面絶縁樹脂被膜
4、4x 第3基板材
5 接着層材5
1e、5a、5b、 接着層

Claims (6)

  1. 対面配置された第1基板材と第2基板材との間に半導体素子を内蔵して接着封止した積層配線基板であって、前記第1基板材は第1絶縁基板の一方の面に第1配線層が形成された第1配線基板及び第1絶縁基板を貫通し一端面が第1配線層に接続され他端面が第1絶縁基板の他方の面に露出する導電性ペーストからなる導電ビアを備えて構成され、前記半導体素子は、半導体基板の表面側に形成された電極パッド、電極パッド用コンタクト孔を有する無機絶縁膜、前記無機絶縁膜上に設けられ前記電極パッドに接続された再配線層及び前記再配線層に対するコンタクト孔を有する表面絶縁樹脂被膜、前記半導体基板の裏面側に形成され前記表面絶縁樹脂被膜と同質種類の材料からなる裏面絶縁樹脂被膜を有し、前記半導体素子の表面側の再配線層に対して前記第1配線基板の導電ビアが接続されていることを特徴とする積層配線基板。
  2. 前記裏面絶縁樹脂被膜は第1及び第2裏面絶縁樹脂被膜を含み、半導体基板の裏面側に形成された前記第1裏面絶縁樹脂被膜上に回路パターン層が設けられ、前記第2裏面絶縁樹脂被膜が前記回路パターン層上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の積層配線基板。
  3. 前記半導体素子の裏面側の回路パターン層は、抵抗素子及びインダクタ素子の少なくとも一方を含む薄膜機能素子からなることを特徴とする請求項2に記載の積層配線基板。
  4. 前記第2基板材は、第2絶縁基板の少なくとも一方の面に第2配線層が形成された第2配線基板及び第2絶縁基板を貫通し第2配線層に接続された導電性ペーストからなる導電ビアを備えて構成され、前記第2裏面絶縁樹脂被膜は前記回路パターン層に対するコンタクト孔を有し、第2基板材の前記導電ビアが前記コンタクト孔を通じて前記回路パターン層に接続されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の積層配線基板。
  5. 前記第1基板材と第2基板材との間に第3基板材が配置され、前記第3基板材は前記半導体素子が挿入される開口部を有するフィルム状の絶縁性スペーサからなり、前記第1乃至第3基板材相互間及び前記開口部に接着層材が充填されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか1つに記載の積層配線基板。
  6. (A−1)半導体ウエハから個片化される複数の半導体素子に各々対応した複数の半導体基板部分の表面側に、電極パッドを含む配線層、前記電極パッドに対するコンタクト孔を有する無機絶縁膜、前記無機絶縁膜上に設けられ前記パッドに接続された再配線層および前記再配線層に対するコンタクト孔を有する表面絶縁樹脂被膜を形成する工程と、
    (A−2)前記半導体ウエハの裏面側に、前記表面絶縁樹脂被膜と同質種類の裏面絶縁樹脂被膜を形成する工程と、
    (A−3)その後、前記半導体ウエハをダイシングして各半導体素子に個片化する工程と、
    (B)第1絶縁基板の一方の面に第1配線層を、他方の面に第1接着層をそれぞれ設け、前記第1配線層の一部に対応して第1絶縁基板及び第1接着層を貫通する第1貫通孔を設け、第1貫通孔に導電性ペーストを充填することによって、一端面が第1配線層に接続され他端面が第1絶縁基板の他方の面に露出された第1貫通電極を設けて第1基板材を形成する工程と、
    (C)第1貫通電極の前記他端面を前記再配線層に位置合わせし前記半導体素子を前記第1接着層に仮止め接着して前記第1基板材と一体化する工程と、
    (D)第1基板材の第1接着層側に対面する第2接着層が形成された第2基板材を用意する工程と、
    (E)一体化された前記第1基板材及び半導体素子を第2基板材上に位置合わせして重ね合わせる工程と、
    (F)第1、第2基板材相互を重ね合わせ方向に一括加熱プレスして接着すると共に、第1貫通電極の他端面を前記半導体素子の再配線層に接続する工程と、
    を備えることを特徴とする積層配線基板の製造方法。
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