JP5426423B2 - ソレノイド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、ボディに一端部が固定されて前記ボビン内に挿入される非磁性材料製のガイド筒と、該ガイド筒の他端を塞いでガイド筒に固定される固定コアと、該固定コアに対向して前記ガイド筒内に摺動可能に嵌合されるプランジャと、前記ボビンおよび前記コイルを少なくとも覆って前記固定コアおよび前記プランジャ間を磁気的に結合する磁性枠と、前記ボビンおよび前記コイルを被覆するとともに前記磁性枠から外部に突出するカプラ部を一体に有する合成樹脂製の被覆部とを備えるソレノイド装置に関する。
ボビンならびに該ボビンに巻装されるコイルが合成樹脂から成る被覆部で被覆されて成るコイル組立体の前記ボビン内に、一端部がボディに固定されるとともにねじ軸が一体に設けられた固定コアが他端部に固着されたガイド筒を嵌合せしめた後、磁性枠の一部を構成するとともに閉塞端壁には挿通孔が設けられる有底円筒状のソレノイドハウジングを、前記ねじ軸が前記挿通孔に挿通されるようにして前記コイル組立体に被せ、ソレノイドハウジングの閉塞端壁外面との間にワッシャを介在させるようにして前記ねじ軸に袋ナットを螺合せしめることによって、ガイド筒の周囲にコイル組立体および磁性枠が組付けられるようにしたソレノイド装置が、たとえば特許文献1で開示されている。
特開平11−270729号公報
上記特許文献1で開示されたソレノイド装置では、ボディに固定された状態にあるガイド筒に、コイル組立体およびソレノイドハウジングを順次組み付け、ワッシャを介して袋ナットを締めつける作業を行うので、作業性が優れているとは言い難く、量産性が低い。しかもワッシャおよび袋ナットが必要であり、部品点数が多くなる。またねじ軸のねじ加工が必要であり、加工コストの増大を招いてしまう。
ところで被覆部に一体に設けられたカプラ部が、ソレノイドハウジングの側壁に設けられた切欠き部から外方に突出するのであるが、ソレノイドハウジングの周方向に沿う前記カプラ部の位置は、カプラ部に連なる導線に不所望の外力が作用することがないようにするために、ボディに組付けられた状態では一定の位置に定まっている必要がある。これに対し、有底円筒状であるソレノイドハウジングの閉塞端壁中央が固定コアに締結される装置では、締付け強度を高めればガイド筒の周方向に沿うソレノイドハウジングの前記切欠き部すなわち前記カプラ部の位置を一定に定めておくことができるものの、締結部の周囲でのソレノイドハウジングおよび固定コア等の強度増大を図る必要がある。そこで上記特許文献1で開示されたものでは、ボディ側に設けられる規制壁にソレノイドハウジングに設けられた係合爪を係合することで、締付け強度を増大することを不要として、ガイド筒の周方向に沿う所定位置からカプラ部がずれてしまうことがないようにしているが、規制壁および係合爪が必要となって構造が複雑となる。またカプラ部の配置位置を変更する際には、ソレノイドハウジングにおいて、カプラ部を外方に突出させるための切欠き部と、規制壁に係合する係合爪との相対位置を変更する必要があり、複数種類のソレノイドハウジングが必要となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ボビン、コイル、カプラ部を一体に有する被覆部および磁性枠をガイド筒に組付けるにあたって、部品点数が少なくかつ低コストの構造での作業性を高めた組付けを可能とするとともに、ガイド筒の周方向でのカプラ部の位置を容易にかつ任意に設定可能としたソレノイド装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、ボディに一端部が固定されて前記ボビン内に挿入される非磁性材料製のガイド筒と、該ガイド筒の他端を塞いでガイド筒に固定される固定コアと、該固定コアに対向して前記ガイド筒内に摺動可能に嵌合されるプランジャと、前記ボビンおよび前記コイルを少なくとも覆って前記固定コアおよび前記プランジャ間を磁気的に結合する磁性枠と、前記ボビンおよび前記コイルを被覆するとともに前記磁性枠から外部に突出するカプラ部を一体に有する合成樹脂製の被覆部とを備えるソレノイド装置において、前記ボディに設けられたねじ孔に、前記ガイド筒の外周に設けられる雄ねじもしくは前記ガイド筒を前記ボディとの間に挟持する円筒状のホルダの外周に設けられる雄ねじを螺合して前記ガイド筒が前記ボディに固定され、前記ボビン、前記コイル、前記磁性枠および前記被覆部を予め組立てて構成されるコイル側集合ユニットが、前記ガイド筒もしくは該ガイド筒に固定された前記固定コアを前記磁性枠に圧入して、前記ガイド筒に固定されることを第1の特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明は、ボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、ボディに一端部が固定されて前記ボビン内に挿入される非磁性材料製のガイド筒と、該ガイド筒の他端を塞いでガイド筒に固定される固定コアと、該固定コアに対向して前記ガイド筒内に摺動可能に嵌合されるプランジャと、前記ボビンおよび前記コイルを少なくとも覆って前記固定コアおよび前記プランジャ間を磁気的に結合する磁性枠と、前記ボビンおよび前記コイルを被覆するとともに前記磁性枠から外部に突出するカプラ部を一体に有する合成樹脂製の被覆部とを備えるソレノイド装置において、前記ボディにねじ孔が設けられ、軸方向外方に開放する環状間隙を前記ガイド筒の外周との間に形成しつつ該ガイド筒を前記ボディとの間に挟持する円筒状のホルダの外周に設けられる雄ねじもしくは前記ねじ孔の半径方向内方に同軸に配置されて軸方向外方に開放する環状凹部を有する前記ガイド筒の外周に設けられる雄ねじを前記ねじ孔に螺合して前記ガイド筒が前記ボディに固定され、前記ボビン、前記コイル、前記磁性枠および前記被覆部を予め組立てて構成されるコイル側集合ユニットが、前記ガイド筒のうち前記ボビンから前記ボディ側に突出した部分を同軸に囲繞して前記磁性枠の一部を構成する円筒状の磁束受け渡し部の外周の前記環状間隙内での前記ホルダの内周への圧入もしくは前記磁束受け渡し部の外周の前記環状凹部内での前記ガイド筒への圧入によって、前記ガイド筒に固定されることを第2の特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、ボディに一端部が固定されて前記ボビン内に挿入される非磁性材料製のガイド筒と、該ガイド筒の他端を塞いでガイド筒に固定される固定コアと、該固定コアに対向して前記ガイド筒内に摺動可能に嵌合されるプランジャと、前記ボビンおよび前記コイルを少なくとも覆って前記固定コアおよび前記プランジャ間を磁気的に結合する磁性枠と、前記ボビンおよび前記コイルを被覆するとともに前記磁性枠から外部に突出するカプラ部を一体に有する合成樹脂製の被覆部とを備えるソレノイド装置において、前記ボディにねじ孔が設けられ、軸方向外方に開放する環状間隙を前記ガイド筒の外周との間に形成しつつ該ガイド筒を前記ボディとの間に挟持する円筒状のホルダの外周に設けられる雄ねじもしくは前記ねじ孔の半径方向内方に同軸に配置されて軸方向外方に開放する環状凹部を有する前記ガイド筒の外周に設けられる雄ねじを前記ねじ孔に螺合して前記ガイド筒が前記ボディに固定され、前記ボビン、前記コイル、前記磁性枠および前記被覆部を予め組立てて構成されるコイル側集合ユニットが、前記ガイド筒のうち前記ボビンから前記ボディ側に突出した部分を同軸に囲繞して前記磁性枠の一部を構成する円筒状の磁束受け渡し部を前記環状間隙もしくは前記環状凹部に挿入しつつ、前記ガイド筒もしくは該ガイド筒に固定された前記固定コアを前記磁性枠に圧入して、前記ガイド筒に固定されることを第3の特徴とする。
本発明は、第2または第3の特徴の構成に加えて、前記ボディに、前記ねじ孔よりも軸方向内方に配置される環状段部が軸方向外方に臨んで設けられ、前記ガイド筒の前記ボディ側端部には、前記環状段部および前記ホルダ間に挟まれるフランジ部が半径方向外方に張り出すようにして一体に設けられることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記コイル側集合ユニットの前記被覆部が、前記ボビンおよび前記コイルを被覆するとともに、前記磁性枠のうち前記ボビンおよび前記コイルを覆う部分を被覆するように形成されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記カプラ部が一体に形成される被覆部で前記ボビンおよび前記コイルを被覆して成るコイル組立体と、該コイル組立体を協働して覆う少なくとも2つの磁性枠部材が相互に結合されて成る前記磁性枠とで前記コイル側集合ユニットが構成され、少なくとも2つの前記磁性枠部材はかしめもしくは圧入によって相互に結合されることを第6の特徴とする。
本発明は、第1〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記磁性枠もしくは前記ボビンの前記被覆部に臨む面にラビリンス溝が設けられることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第7の特徴の構成のいずれかに加えて、前記ボビンならびに該ボビンに巻装されたコイルの全体が前記被覆部で覆われることを第8の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、ガイド筒の外周もしくは該ガイド筒をボディとの間に挟持する円筒状のホルダの外周の雄ねじをボディのねじ孔に螺合することでガイド筒がボディに固定され、そのガイド筒もしくはガイド筒に固定された固定コアが、ボビン、コイル、磁性枠および被覆部を予め組立てて構成されるコイル側集合ユニットの磁性枠に圧入されることで、コイル側集合ユニットをガイド筒に固定するようにしているので、ボビン、コイル、カプラ部を一体に有する被覆部および磁性枠をガイド筒に組付けるにあたって、特別な固定用部品が不要であるとともに特別な加工も不要であり、部品点数が少なくかつ低コストの構造で作業性を高めた組付けが可能となる。またガイド筒の周方向でのカプラ部の位置は、ガイド筒もしくは固定コアを磁性枠に圧入する際に定めるだけで、任意にかつ容易に設定可能であり、カプラ部の位置が設定位置からずれてしまうこともない。
本発明の第2の特徴によれば、環状間隙をガイド筒の外周との間に形成しつつ該ガイド筒をボディとの間に挟持する円筒状のホルダの外周の雄ねじをボディのねじ孔に螺合するか、ねじ孔の半径方向内方に同軸に配置されて軸方向外方に開放する環状凹部を有するガイド筒の外周の雄ねじをねじ孔に螺合することでガイド筒がボディに固定され、ボビン、コイル、磁性枠および被覆部を予め組立てて構成されるコイル側集合ユニットが、磁性枠の一部を構成する円筒状の磁束受け渡し部を環状間隙内でホルダの内周に圧入せしめるか、磁束受け渡し部の外周を環状凹部内でガイド筒に圧入することでガイド筒に固定されるので、ボビン、コイル、カプラ部を一体に有する被覆部および磁性枠をガイド筒に組付けるにあたって、特別な固定用部品が不要であるとともに特別な加工も不要であり、部品点数が少なくかつ低コストの構造で作業性を高めた組付けが可能となる。またガイド筒の周方向でのカプラ部の位置は、磁束受け渡し部をホルダもしくはガイド筒に圧入する際に定めるだけで、任意にかつ容易に設定可能であり、カプラ部の位置が設定位置からずれてしまうこともない。しかも磁束受け渡し部を設けることで、磁性枠およびプランジャ間の磁路面積を大きくして、固定コアによるプランジャの吸引力を増大することができる。また磁束受け渡し部が環状間隙もしくは環状凹部に挿入されるので磁束受け渡し部を磁性枠に設けることによるソレノイド装置の軸方向長さの増大を抑えることができ、さらに磁束受け渡し部がホルダの内周に圧入される場合には、プランジャが嵌合されるガイド筒の変形を考慮する必要がなく、ガイド筒およびプランジャ間の摺動間隙を小さく設定することができる。
本発明の第3の特徴によれば、環状間隙をガイド筒の外周との間に形成しつつ該ガイド筒をボディとの間に挟持する円筒状のホルダの外周の雄ねじをボディのねじ孔に螺合するか、ねじ孔の半径方向内方に同軸に配置されて軸方向外方に開放する環状凹部を有するガイド筒の外周の雄ねじをねじ孔に螺合することでガイド筒がボディに固定され、ガイド筒もしくはガイド筒に固定された固定コアが、ボビン、コイル、磁性枠および被覆部を予め組立てて構成されるコイル側集合ユニットの磁性枠に圧入されることで、コイル側集合ユニットをガイド筒に固定するようにしているので、ボビン、コイル、カプラ部を一体に有する被覆部および磁性枠をガイド筒に組付けるにあたって、特別な固定用部品が不要であるとともに特別な加工も不要であり、部品点数が少なくかつ低コストの構造で作業性を高めた組付けが可能となる。またガイド筒の周方向でのカプラ部の位置は、ガイド筒もしくは固定コアを磁性枠に圧入する際に定めるだけで、任意にかつ容易に設定可能であり、カプラ部の位置が設定位置からずれてしまうこともない。しかも磁束受け渡し部を設けることで、磁性枠およびプランジャ間の磁路面積を大きくして、固定コアによるプランジャの吸引力を増大することができる。また磁束受け渡し部が環状間隙もしくは環状凹部に挿入されるので磁束受け渡し部を磁性枠に設けることによるソレノイド装置の軸方向長さの増大を抑えることができる。
本発明の第4の特徴によれば、ガイド筒のボディ側端部に一体に設けられて半径方向外方に張り出すフランジ部が、ボディの環状段部およびホルダ間に挟まれるので、ホルダおよびガイド筒間に環状間隙を容易に形成することができる。
本発明の第5の特徴によれば、被覆部が、ボビンおよびコイルを被覆するとともに、磁性枠のうちボビンおよびコイルを覆う部分を被覆するように形成されるので、ボビン、コイル、磁性枠および被覆部を一体化するようにして、コイル側集合ユニットの量産性を高めることができるとともに、磁性枠のうちボビンおよびコイルを覆う部分が被覆部で被覆されるので、磁性枠を錆び難くすることができる。
本発明の第6の特徴によれば、カプラ部を一体に有する被覆部でボビンおよびコイルを被覆して成るコイル組立体を、かしめもしくは圧入によって相互に結合されて磁性枠を構成する少なくとも2つの磁性枠部材で協働して覆うようにしてコイル側集合ユニットを構成するので、磁性枠の一部を被覆部で覆うようにした構成に比べて、被覆部を形成する成形型が簡易な構造ですむ。
本発明の第7の特徴によれば、磁性枠もしくはボビンの被覆部に臨む面にラビリンス溝が設けられるので、磁性枠もしくはボビンとの間に、Oリング等のシール部材を介装することなく、コイル側への水の浸入を抑えることができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、ボビンおよびコイルの全体が被覆部で覆われるので、ボビンおよび被覆部間にOリング等のシール部材を介装することなく、コイル側への水の浸入を確実に防止することができる。
実施例1の減圧弁の縦断面図である。 電磁遮断弁の拡大分解縦断面図である。 図2の3矢示部拡大図である。 実施例2の図3に対応した断面図である。 実施例3の電磁遮断弁の縦断面図である。 図5の電磁遮断弁の分解縦断面図である。 実施例4のコイル側集合ユニットの縦断面図である。 図7のコイル側集合ユニットの分解縦断面図である。 実施例5のコイル側集合ユニットの縦断面図である。 実施例6の電磁遮断弁の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1について図1〜図3を参照しながら説明すると、先ず図1において、このガス用減圧弁は、圧縮天然ガスを減圧してエンジン(図示せず)に供給するためのものであり、半径方向内方に張り出す内向き鍔11を中間部に有して上下に延びる収容孔12を中央部に有するボディ13と、薄肉金属のプレス成形により形成されて前記ボディ13に結合されるダイヤフラムカバー14とを備え、前記ボディ13には、弁機構15が収容されるとともに、リリーフ弁16と、ソレノイド装置である電磁遮断弁17Aとが配設される。
弁機構15は、ダイヤフラム18によって駆動されるようにして前記内向き鍔11の下方で収容孔12に収容されるものであり、前記収容孔12に気密に嵌合される金属製のガイド部材20と、該ガイド部材20との間に弁室22を形成しつつ前記内向き鍔11に下方から液密に当接して前記ガイド部材20に結合されるとともに弁孔23を中央部に開口させて前記弁室22に臨む弁座24が設けられる弁座部材21と、前記弁孔23を緩く貫通しつつ前記ガイド部材20に摺動可能に嵌合される弁軸25と、前記弁座24に着座することを可能として前記弁室22内で前記弁軸25の外周に嵌装される合成樹脂製の弁体26とを有する。
前記ガイド部材20および弁座部材21と、前記ボディ13との間には、前記ガイド部材20および前記弁座部材21間に挟持されるフィルタ27を介して前記弁室22に通じる環状の高圧室28が形成され、前記ボディ13の上部には前記弁孔23に通じる減圧室29が形成されており、弁機構15は、高圧室28および減圧室29間に介在するようにして前記収容孔12に収容される。
前記収容孔12には、前記ガイド部材20に下方から当接してガイド部材20および弁座部材21を前記内向き鍔11との間に挟持するリング状の押さえ部材30が螺合され、この押さえ部材30の収容孔12への螺合によって弁機構15が収容孔12内に固定的に収容されることになる。
前記押さえ部材30よりも下方に間隔をあけた位置で前記収容孔12には、調節部材31が軸方向に沿う進退位置を変化させ得るようにして気密に螺合される。また前記弁軸25の一端部は、前記ガイド部材20を気密にかつ摺動可能に貫通するものであり、該弁軸25の一端に装着されたばね受け部材32および前記調節部材31間には背面コイルばね33が縮設される。而して前記調節部材31の軸方向に沿う進退位置を該調節部材31の回転操作によって調節することにより、前記背面コイルばね33のばね荷重を調節することができる。
前記調節部材31と、前記ボディ13および前記ガイド部材20との間には、前記弁軸25の一端部を臨ませる背圧室34が形成されており、前記弁軸25の外周には、該背圧室34を前記減圧室29に通じさせる通路溝35が設けられる。
前記収容孔12の上部には、前記弁軸25の他端部を連結せしめる連結部材36が気密にかつ摺動可能に嵌合されており、前記ボディ13の上部および前記ダイヤフラムカバー14間に周縁部が挟持されるダイヤフラム18の中央部に前記連結部材36が連結される。
而してダイヤフラム18およびボディ13間には、ボディ13に設けられた連通路37を介して減圧室29に通じる圧力作用室38がダイヤフラム18の一面を臨ませるようにして形成され、ダイヤフラム18およびダイヤフラムカバー14間には、ダイヤフラム18の他面を臨ませるばね室39が形成される。しかもばね室39に収容されるコイル状のダイヤフラムばね40がダイヤフラムカバー14およびダイヤフラム18間に縮設される。またダイヤフラムカバー14には、ばね室39に通じる負圧導入管41が接続されており、この負圧導入管41はエンジンに接続され、前記ばね室39にはエンジンの吸気負圧が導入される。
このような弁機構15においては、ダイヤフラム18が、圧力作用室38の圧力によりダイヤフラムばね40のばね力に抗してばね室39側に撓むと、弁機構15は閉弁し、また前記圧力作用室38の圧力低下によってダイヤフラム18が圧力作用室38側に撓むと、弁機構15は開弁し、このような弁機構15の開閉が繰り返されることにより、減圧室29には、高圧室28からの高圧の圧縮天然ガスが減圧されて導かれることになる。
前記ボディ13には、前記減圧室29に通じる出口通路(図示せず)が設けられる。また前記リリーフ弁16は、前記減圧室29の圧力が所定圧以上に高くなったときに開弁して圧力の一部を外部に逃がすものであり、前記減圧室29に接続されるようにして前記ボディ13に配設される。
電磁遮断弁17Aは、合成樹脂から成るボビン43Aと、該ボビン43Aに巻装されるコイル44と、一端部がボディ13に固定されて前記ボビン43A内に挿入される非磁性材料製のガイド筒45Aと、ガイド筒45Aの他端を塞いで該ガイド筒45Aに固着される固定コア46Aと、該固定コア46Aに対向して前記ガイド筒45A内に摺動可能に嵌合されるプランジャ47と、前記ボビン43Aおよび前記コイル44を少なくとも覆って前記固定コア46Aおよび前記プランジャ47間を磁気的に結合する磁性金属製の磁性枠48Aと、前記ボビン43Aおよび前記コイル44を被覆するとともに前記磁性枠48Aから外部に突出するカプラ部50を一体に有する合成樹脂製の被覆部49Aと、固定コア46Aおよびプランジャ47間に設けられる戻しばね51と、固定コア46Aとは反対側でプランジャ47に保持される弁部材52とを備える。
図2および図3を併せて参照して、前記ボディ13には、前記高圧室28に内端を通じさせる連通孔53と、該連通孔53よりも大径にして連通孔53の外端に連なるメイン弁室形成孔54と、軸方向外方に向かうにつれて大径となるようにして前記メイン弁室形成孔54の外端に連なる環状斜面55と、該環状斜面55の外端に連なって軸方向外方に臨む環状段部56と、環状段部56の外周から軸方向外方に延びる嵌合孔57と、該嵌合孔57よりも大径にして嵌合孔57の外端に連なるねじ孔58とが同軸に設けられる。
図3を併せて参照して、前記ガイド筒45Aの一端部には、前記環状斜面55との間に環状のシール部材59が介装される小径円筒部60と、前記嵌合孔57に嵌合するとともに前記環状段部56に当接するようにして前記小径円筒部60よりも大径に形成される嵌合筒部61と、前記ねじ孔58に螺合する雄ねじ63が外周に刻設されるようにして前記嵌合筒部61よりも大径に形成される螺合筒部62と、工具を係合してガイド筒45Aを回転操作するための横断面非円形の工具係合部64とが設けられており、ガイド筒45Aの一端部は、その外周の雄ねじ63を前記ねじ孔58に螺合することでボディ13に固定される。
磁性枠48Aは、前記ボビン43Aの軸方向一端側および前記コイル44の外周を覆う第1磁性枠部材65と、前記ボビン43Aの軸方向他端側を覆う第2磁性枠部材66とから成る。
第1磁性枠部材65は、前記ボビン43Aの軸方向一端外面に当接するリング板状の第1端板部65aと、第1端板部65aの内周に連なって前記ガイド筒45Aの外周の一部を囲繞する円筒状の磁束受け渡し部65bと、第1端板部65aの外周に一端が連なって前記ボビン43Aおよび前記コイル44の外周を覆う円筒状の外枠部65cとを一体に有しており、前記ボビン43Aの一端から外方に延びる端子板67…を臨ませるようにして被覆部49Aに一体に形成されるカプラ部50を前記外枠部65cから外方に突出させるための切欠き部が前記外枠部65cに設けられる。
第2磁性枠部材66は、前記ボビン43Aの他端に当接するリング板状の第2端板部66aと、前記ボビン43Aの他端部に嵌合するようにして第2端板部66aの中央に突設される嵌合突部66bとを一体に有するように形成され、嵌合突部66bには嵌合凹部68が設けられる。
而して第1磁性枠部材65における外枠部65cの他端は第2磁性枠部材66における第2端板部66aの外周にかしめ結合されるのであるが、被覆部49Aは、第1および第2磁性枠部材65,66を一体化するので、第1および第2磁性枠部材65,66は必ずしもかしめ結合される必要なない。
固定コア46Aは磁性金属により横断面円形の棒状に形成されるものであり、外端をガイド筒45Aの他端から突出させるようにして一端部をガイド筒45Aの他端部に嵌合した状態で、溶接等によりガイド筒45Aに固着され、この固定コア46Aの他端部は前記嵌合凹部68に嵌合される。
ところで、前記ボビン43Aと、該ボビン43Aに巻装されるコイル44と、前記磁性枠48Aと、被覆部49Aとは、それら43A,44,48A,49Aを予め組立てることでコイル側集合ユニット69Aを構成し、そのコイル側集合ユニット69Aが前記ガイド筒45Aに固定される。
しかも前記被覆部49Aは、前記ボビン43Aおよび前記コイル44を被覆するとともに、前記磁性枠48Aのうち前記ボビン43Aおよび前記コイル44を覆う部分を被覆するように形成されるものであり、この実施例1では、前記磁束受け渡し部65bの一部を除いて、前記ボビン43Aと、前記コイル44と、前記磁性枠48Aとが前記被覆部49Aで覆われることでコイル側集合ユニット69Aが構成される。
前記コイル側集合ユニット69Aは、前記ボディ13に固定される前記ガイド筒45Aを前記磁性枠48Aの前記磁束受け渡し部65bに圧入することで、前記ガイド筒45Aに固定される。
また前記磁性枠48Aの第1磁性枠部材65のうち磁束受け渡し部65bの一部が前記被覆部49Aから突出することになるが、その磁束受け渡し部65bの外周および被覆部49A間に生じた間隙から浸入した水が、ボビン43Aに巻装されたコイル44側に流れることを抑制するために、第1磁性枠部材65の第1端板部65aの被覆部49Aに臨む面には、複数条の環状のラビリンス溝70…が設けられる。
ところで、ガイド筒45Aの一端部がメイン弁室形成孔54への挿入状態でボディ13に固定され、ガイド筒45Aにプランジャ47が摺動自在に嵌合されていることにより、ボディ13と、ガイド筒45Aおよびプランジャ47の一端との間にはメイン弁室71が形成される。しかもボディ13には、前記メイン弁室71に通じる入口通路72が設けられ、高圧ガスがメイン弁室71に導入される。
またボディ13には、高圧室28に通じる連通孔53のメイン弁室71への開口端を囲繞するようにしてメイン弁室71側にわずかに突出する環状の弁座73が設けられる。
弁部材52は、メイン弁室形成孔54に移動可能に収容されて円盤状に形成される一端側のメイン弁部52aと、プランジャ47側に向けて小径となるテーパ面74を一端面に有して円盤状に形成される他端側のパイロット弁部52bとが、両弁部52a,52bとの間で段差をなす連結筒部52cを介して一体に連設されて成るものであり、パイロット弁部52bの直径はメイン弁部52aの直径よりも小さく設定される。この弁部材52の中心部には、連通孔53に常時連通する第1通路75と、第1通路75に通じてパイロット弁部52bの一端面中央部に開口する第2通路76とが同軸に設けられ、第2通路76は第1通路75よりも小径に形成される。
プランジャ47においてメイン弁室71に臨む端部には、パイロット弁部52bを挿入せしめる凹部77が設けられており、パイロット弁部52bは、プランジャ47の他端に固定されるC字形の止め輪78で凹部77からの離脱を阻止されるようにして凹部77に緩く挿入され、パイロット弁部52bおよびプランジャ47間にはメイン弁室71に通じるパイロット弁室79が形成される。またパイロット弁部52bの一端面中央部を着座させたときに前記第2通路76のパイロット弁室79への開口を塞ぐゴムシール80が前記凹部77の閉塞端中央部に埋設される。而して前記止め輪78は、パイロット弁部52bが凹部77の閉塞端および止め輪78間でプランジャ47との間での軸方向相対移動が可能となる位置でプランジャ47に固定される。
またメイン弁部52aには、弁座73に着座してメイン弁室71および連通孔53間を遮断するための環状のゴムシール81が埋設される。
このような電磁遮断弁17Aでは、エンジンの停止時にはコイル44の消磁により、プランジャ47が戻しばね51のばね力により固定コア46Aから離反する方向に移動し、メイン弁部52aのゴムシール81が弁座73に着座してメイン弁室71および連通孔53間が遮断されるとともに、パイロット弁部52bがゴムシール80に着座してパイロット弁室79および連通孔53間も遮断され、高圧ガスの高圧室28側への供給が停止される。
一方、エンジンの運転開始時に、コイル44が励磁されると、先ずプランジャ47がパイロット弁部52bをゴムシール80から離反させるだけ固定コア46A側に移動し、第1通路75を介して連通孔53に連通している第2通路76がパイロット弁室79に連通することになる。これにより、メイン弁室71からパイロット弁室79、第2通路76および第1通路75を経て連通孔53に高圧ガスが徐々に流れることになり、それによりメイン弁部52aにメイン弁室71側および連通孔53側からそれぞれ作用している圧力の差が小さくなる。而してコイル44による電磁力がメイン弁部52aに作用している差圧に打ち勝ったときに、プランジャ47が固定コア46A側にさらに移動して、メイン弁部52aのゴムシール81が弁座73から離反し、メイン弁室71から連通孔53へと高圧ガスが流れることになる。
次にこの実施例1の作用について説明すると、ボディ13に設けられたねじ孔58に、ガイド筒45Aの一端部外周に設けられる雄ねじ63を螺合してガイド筒45Aがボディ13に固定され、ボビン43A、コイル44、磁性枠48Aおよび被覆部49Aを予め組立てて構成されるコイル側集合ユニット69Aが、前記ガイド筒45Aを前記磁性枠48Aの磁束受け渡し部65bに圧入することでガイド筒45Aに固定されるので、ボビン43A、コイル44、カプラ部50を一体に有する被覆部49Aおよび磁性枠48Aをガイド筒45Aに組付けるにあたって、特別な固定用部品が不要であるとともに特別な加工も不要であり、部品点数が少なくかつ低コストの構造で作業性を高めた組付けが可能となる。またガイド筒45Aの周方向でのカプラ部50の位置は、ガイド筒45Aを磁性枠48Aの磁束受け渡し部65bに圧入する際に定めるだけで、任意にかつ容易に設定可能であり、カプラ部50の位置が設定位置からずれてしまうこともない。
また前記コイル側集合ユニット69Aの前記被覆部49Aが、前記ボビン43Aおよび前記コイル44を被覆するとともに、前記磁性枠48Aのうち前記ボビン43Aおよび前記コイル44を覆う部分を被覆するように形成されるので、ボビン43A、コイル44、磁性枠48Aおよび被覆部49Aを一体化するようにして、コイル側集合ユニット69Aの量産性を高めることができるとともに、磁性枠48Aのうちボビン43Aおよびコイル44を覆う部分が被覆部49Aで被覆されるので、磁性枠48Aを錆び難くすることができる。
また磁性枠48Aの第1磁性枠部材65のうち磁束受け渡し部65bの一部が被覆部49Aから突出するのであるが、第1磁性枠部材65の第1端板部65aの被覆部49Aに臨む面には、複数条の環状のラビリンス溝70…が設けられるので、磁束受け渡し部65bの外周および被覆部49A間に生じた間隙から浸入した水が、ボビン43Aに巻装されたコイル44側に流れることをラビリンス溝70…で抑制することができ、第1端板部65aおよび被覆部49A間にシール部材を介装することが不要となり、部品点数の低減に寄与することができる。
上記実施例1では、前記ガイド筒45Aを磁性枠48Aの磁束受け渡し部65bに圧入することで、コイル側集合ユニット69Aがガイド筒45Aに固定される構造であったが、ガイド筒45Aに固定された固定コア46Aを前記磁性枠48Aにおける第2磁性枠部材66の嵌合突部66bに設けられた嵌合凹部68に圧入することでコイル側集合ユニット69Aがガイド筒45Aに固定される構造とすることも可能である。
本発明の実施例2について図4を参照しながら説明するが、実施例1に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ガイド筒45Bの一端部には、前記ボディ13に設けられた嵌合孔57に嵌合しつつ前記環状段部56に当接するようにして半径方向外方に張り出すフランジ部83が一体に設けられており、前記ガイド筒45Bの一端部を囲繞する円筒状のホルダ84の外周に、前記ねじ孔58に螺合する雄ねじ85が刻設され、このホルダ84の外端には、工具を係合してホルダ84を回転操作するための横断面非円形の工具係合部84aが設けられる。
而して前記フランジ部83を前記環状段部56との間に挟持する前記ホルダ84の雄ねじ85をねじ孔58に螺合して締めつけることにより、ガイド筒45Bがボディ13に固定されることになる。
この実施例2によっても上記実施例1と同様の効果を奏することができる。
本発明の実施例3について図5および図6を参照しながら説明するが、実施例1に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
先ず図5において、電磁遮断弁17Bは、合成樹脂から成るボビン43Bと、該ボビン43Bに巻装されるコイル44と、一端部がボディ13に固定されて前記ボビン43B内に挿入される非磁性材料製のガイド筒45Cと、ガイド筒45Cの他端を塞いで該ガイド筒45Cに固定される固定コア46Bと、該固定コア46Bに対向して前記ガイド筒45C内に摺動可能に嵌合されるプランジャ47と、前記ボビン43Bおよび前記コイル44を少なくとも覆って前記固定コア46Bおよび前記プランジャ47間を磁気的に結合する磁性金属製の磁性枠48Bと、前記ボビン43Bおよび前記コイル44を被覆するとともに前記磁性枠48Bから外部に突出するカプラ部50を一体に有する合成樹脂製の被覆部49Bと、固定コア46Bおよびプランジャ47間に設けられる戻しばね51と、固定コア46Bとは反対側でプランジャ47に保持される弁部材52とを備える。
図6を併せて参照して、前記ボディ13には、前記高圧室28(実施例1参照)に内端を通じさせる連通孔53と、該連通孔53よりも大径にして連通孔53の外端に連なるメイン弁室形成孔54と、前記メイン弁室形成孔54よりも大径にして前記メイン弁室形成孔54の外端に連なる嵌合孔88と、該嵌合孔88よりも大径にして嵌合孔88の外端に連なるねじ孔89とが同軸に設けられる。またメイン弁室形成孔54および嵌合孔88間には軸方向外方に臨む第1の環状段部90が形成され、前記嵌合孔88および前記ねじ孔89間には軸方向外方に臨む第2の環状段部91が形成され、第1の環状段部90には、Oリング92を嵌合せしめるリング溝93が設けられる。
前記ガイド筒45Cの一端部には、第1の環状段部90との間に前記Oリング92を介在させるようにして前記嵌合孔88に嵌合されるフランジ部94が半径方向外方に張り出すようにして設けられる。
前記ボディ13のねじ孔89には、前記ガイド筒45Cのフランジ部94を第1の環状段部90との間に挟持するようにしてガイド筒45Cを同軸に囲繞する円筒状のホルダ95の外周に設けられる雄ねじ96が螺合され、ホルダ95の外端には、該ホルダ95を回転操作する工具を係合するための有底の工具係合孔97が設けられる。而してホルダ95の外周の雄ねじ96をねじ孔89に螺合して締めつけることにより、前記ガイド筒45Cの一端部のフランジ部94が第1の環状段部90およびホルダ95間で挟持されることでガイド筒45Cがボディ13に固定されることになり、ホルダ95の内周およびガイド筒45Cの外周間には軸方向外方に開放した環状間隙98が形成される。
前記ボビン43Bは、円筒部100と、該円筒部100の軸方向一端から内方に間隔をあけた位置から半径方向外方に張り出す第1鍔部101と、前記円筒部100の軸方向他端から内方に間隔をあけた位置から半径方向外方に張り出す第2鍔部102とを一体に有するものであり、コイル44は第1および第2鍔部101,102間で円筒部100の外周に巻装される。
磁性枠48Bは、第1磁性枠部材103および第2磁性枠部材104がかしめ結合で相互に結合されて成る。第1磁性枠部材103は、前記ボビン43Bにおける第1鍔部101の軸方向外方に間隔をあけて配置されて円筒部100の軸方向一端に当接するリング板状の第1端板部103aと、第1端板部103aの内周に連なって前記ガイド筒45Cのうち前記ボビン43Bから前記ボディ13側に突出した部分を同軸に囲繞する円筒状の磁束受け渡し部103bとを一体に有する。
第2磁性枠部材104は、前記ボビン43Bにおける第2鍔部102の軸方向外方に間隔をあけて配置されて円筒部100の軸方向他端に当接するリング板状の第2端板部104aと、第2端板部104aの外周に連設されるとともにボビン43Bおよびコイル44を覆って第1端板部103aの外周側に延びる外枠部104bと、第2端板部104aの内周に連設されるとともにボビン43Bにおける円筒部100の他端部に嵌入される嵌入筒部104cとを一体に有するように形成される。
第2磁性枠部材104の外枠部104bは、第1磁性枠部材103における第1端板部103aの外周にかしめ結合され、これにより第1および第2磁性枠部材103,104が相互に結合されて磁性枠48Bが構成される。しかも第2磁性枠部材104における外枠部104bには、前記ボビン43Bの第1鍔部101の一部を外方に突出させるための切欠き部105が設けられており、第1鍔部101から外方に延びる端子板67…を臨ませるカプラ部50が被覆部49Bに一体に設けられる。
固定コア46Bは磁性金属により横断面円形の棒状に形成されるものであり、外端をガイド筒45Cの他端から突出させるようにして内端部をガイド筒45Cの他端部に嵌合した状態で、溶接等によりガイド筒45Cに固着され、この固定コア46Bの一部は第2磁性枠部材104における嵌入筒部104cに嵌合される。
ところで、前記ボビン43Bと、該ボビン43Bに巻装されるコイル44と、前記磁性枠48Bと、被覆部49Bとは、それら43B,44,48B,49Bを予め組立てることでコイル側集合ユニット69Bを構成し、そのコイル側集合ユニット69Bが前記ガイド筒45Cに固定される。
しかも前記被覆部49Bは、前記ボビン43Bおよび前記コイル44を被覆するとともに、前記磁性枠48Bのうち前記ボビン43Bおよび前記コイル44を覆う部分を被覆するように形成されるものであり、この実施例3では、前記磁束受け渡し部103bの一部を除いて、前記ボビン43Bと、前記コイル44と、前記磁性枠48Bとが前記被覆部49Bで覆われることでコイル側集合ユニット69Bが構成される。
而して前記被覆部49Bは、ボビン43Bにおける第1鍔部101と第1磁性枠部材103の第1端板部103aとの間、ならびにボビン43Bにおける第2鍔部102と第2磁性枠部材104の第2端板部104aとの間をそれぞれ埋めるように形成されており、第2端板部104aには、被覆部49Bを形成する際に第2鍔部102および第2端板部104a間に溶融樹脂を導くための透孔106が設けられる。また磁性枠48Bに対するボビン43Bの周方向相対位置を一定に定めるために、ボビン43Bの第1鍔部101に突設された位置決めピン107が、磁性枠48Bにおける第1磁性枠部材103の第1端板部103aに設けられた位置決め孔108に挿通される。
また前記磁性枠48Bの第1磁性枠部材103のうち磁束受け渡し部103bの一部が前記被覆部49Bから突出することになるが、その磁束受け渡し部103bの外周および被覆部49B間に生じた間隙から浸入した水が、ボビン43Bに巻装されたコイル44側に流れることを抑制するために、第1磁性枠部材103の第1端板部103aの被覆部49Bに臨む面、ならびにボビン43Bにおける第1鍔部101の被覆部49Bに臨む外面には、複数状ずつの環状のラビリンス溝110…,111…が設けられる。
さらに被覆部49Bには、コイル44が巻装されたボビン43Bおよび磁性枠48Bをモールド成形時に位置決めするための位置決めピンを抜いたことによって生じる孔114が、磁性枠48Bにおける第2磁性枠部材104の第2端板部104aの一部を外部に臨ませるようにして形成されることになるが、その孔114から浸入した水が、ボビン43Aに巻装されたコイル44側に流れることを抑制するために、第2磁性枠部材104の第2端板部104aの被覆部49Bに臨む面、ならびにボビン43Bの第2鍔部102の被覆部49Bに臨む外面には、複数条ずつの環状のラビリンス溝112…,113…が設けられる。
このように構成される前記コイル側集合ユニット69Bは、前記磁性枠48Bの一部を構成しつつ、前記ガイド筒45Cのうち前記ボビン43Bから前記ボディ13側に突出した部分を同軸に囲繞する円筒状の磁束受け渡し部103bを、ホルダ95およびガイド筒45C間に形成されており環状間隙98内で、前記ホルダ95の内周に圧入することで、ガイド筒45Cに固定される。
この実施例3によれば、ガイド筒45Cをボディ13との間に挟持する円筒状のホルダ95の外周の雄ねじ96をボディ13のねじ孔89に螺合することで、ガイド筒45Cと、ガイド筒45Cとの間に環状間隙98を形成するホルダ95とがボディ13に固定され、ボビン43B、コイル44、磁性枠48Bおよび被覆部49Bを予め組立てて構成されるコイル側集合ユニット69Bが、磁性枠48Bの一部を構成する円筒状の磁束受け渡し部103bを環状間隙98内でホルダ95の内周に圧入せしめることでガイド筒45Cに固定されるので、ボビン43B、コイル44、カプラ部50を一体に有する被覆部49Bおよび磁性枠48Bをガイド筒45Cに組付けるにあたって、特別な固定用部品が不要であるとともに特別な加工も不要であり、部品点数が少なくかつ低コストの構造で作業性を高めた組付けが可能となる。またガイド筒45Cの周方向でのカプラ部50の位置は、磁束受け渡し部103bをホルダ95の内周に圧入する際に定めるだけで、任意にかつ容易に設定可能であり、カプラ部50の位置が設定位置からずれてしまうこともない。
しかも磁束受け渡し部103bを設けることで、磁性枠48Bおよびプランジャ47間の磁路面積を大きくして、固定コア46Bによるプランジャ47の吸引力を増大することができる。また磁束受け渡し部103bが環状間隙98に挿入されるので磁束受け渡し部103bを磁性枠48Bに設けることによる電磁遮断弁17Bの軸方向長さの増大を抑えることができ、さらに磁束受け渡し部103bがホルダ95の内周に圧入されることで、プランジャ47が嵌合されるガイド筒45Cの変形を考慮する必要がなく、ガイド筒45Cおよびプランジャ47間の摺動間隙を小さく設定することができる。
またガイド筒45Cのボディ13側端部に一体に設けられて半径方向外方に張り出すフランジ部94が、ボディ13の環状段部90およびホルダ95間に挟まれるので、ホルダ95およびガイド筒45C間に環状間隙98を容易に形成することができる。
また前記コイル側集合ユニット69Bの前記被覆部49Bが、前記ボビン43Bおよび前記コイル44を被覆するとともに、前記磁性枠48Bのうち前記ボビン43Bおよび前記コイル44を覆う部分を被覆するように形成されるので、ボビン43B、コイル44、磁性枠48Bおよび被覆部49Bを一体化するようにして、コイル側集合ユニット69Bの量産性を高めることができるとともに、磁性枠48Bのうちボビン43Bおよびコイル44を覆う部分が被覆部49Bで被覆されるので、磁性枠48Bを錆び難くすることができる。
また前記磁性枠48Bの第1磁性枠部材103のうち磁束受け渡し部103bの一部が前記被覆部49Bから突出するのであるが、第1磁性枠部材103の第1端板部103aの被覆部49Bに臨む面、ならびにボビン43Bにおける第1鍔部101の被覆部49Bに臨む外面には、複数状ずつの環状のラビリンス溝110…,111…が設けられるので、磁束受け渡し部103Bの外周および被覆部49B間に生じた間隙から浸入した水が、ボビン43Bに巻装されたコイル44側に流れることを抑制することができ、第1端板部103aおよび被覆部49B間ならびに第1鍔部101および被覆部49B間に、シール部材を介装することが不要となり、部品点数の低減に寄与することができる。
さらに被覆部49Bには、位置決めピンを抜いたことによって生じる孔114が第2磁性枠部材104における第2端板部104aの一部を外部に臨ませるようにして形成されることになるが、第2磁性枠部材104における第2端板部104aの被覆部49Bに臨む面、ならびにボビン43Bにおける第2鍔部102の被覆部49Bに臨む外面には、複数条ずつの環状のラビリンス溝112…,113…が設けられるので、前記孔114から浸入した水が、ボビン43Bに巻装されたコイル44側に流れることを抑制することができ、第2端板部104aおよび被覆部49B間ならびに第2鍔部102および被覆部49B間に、シール部材を介装することが不要となり、部品点数の低減に寄与することができる。
本発明の他の実施例として、コイル側集合ユニット69Bが、磁性枠48Bの一部を構成する円筒状の磁束受け渡し部103bを環状間隙98内に挿入しつつ、ガイド筒45Cもしくは該ガイド筒45Cに固着された固定コア46Bを磁性枠48Bに圧入することでガイド筒45Cに固定されるようにしてもよい。
本発明の実施例4について図7および図8を参照しながら説明するが、図5および図6で説明した実施例3に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
先ず図7において、このコイル側集合ユニット69Cは、実施例3のコイル側集合ユニット69Bに代えて用いられるものであり、ボビン43Bと、該ボビン43Bに巻装されるコイル44と、磁性枠48Bと、被覆部49Cとで構成される。
図8を併せて参照して、ボビン43Bと、該ボビン43Bに巻装されるコイル44と、ボビン43Bおよびコイル44を被覆する被覆部49Cとは、コイル組立体116を構成するものであり、前記被覆部49Cにはカプラ部50が一体に設けられる。
前記磁性枠48Bは、実施例3の磁性枠48Bと同一のものであり、コイル組立体116を協働して覆う第1および第2磁性枠部材103,104が相互に結合されて成り、第1および第2磁性枠部材103,104は、かしめもしくは圧入(この実施の形態ではかしめ)によって相互に結合される。
この実施例4によれば、被覆部49Cでボビン43Bおよびコイル44を被覆して成るコイル組立体116を、相互に結合されて磁性枠48Bを構成する第1および第2磁性枠部材103,104で協働して覆うようにしてコイル側集合ユニット69Cを構成するので、磁性枠48A,48Bの一部を被覆部49A,49Bで覆うようにした構成に比べて、被覆部49Cを形成する成形型が簡易な構造ですむ。
上記実施例4では、磁性枠48Bを2つの磁性枠部材すなわち第1および第2磁性枠部材103,104で構成したが、コイル組立体116を協働して覆う3つ以上の磁性枠部材で磁性枠を構成するようにしてもよい。
本発明の実施例5について図9を参照しながら説明するが、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
このコイル側集合ユニット69Dは、実施例3のコイル側集合ユニット69Bに代えて用いられるものであり、ボビン43Cと、該ボビン43Cに巻装されるコイル44と、磁性枠48Bと、被覆部49Dとで構成される。
ボビン43Cは、円筒部117と、該円筒部117の軸方向一端から内方に間隔をあけた位置から半径方向外方に張り出す第1鍔部118と、前記円筒部117の軸方向他端から内方に間隔をあけた位置から半径方向外方に張り出す第2鍔部119とを一体に有するものであり、コイル44は第1および第2鍔部118,119間で円筒部117の外周に巻装される。
前記磁性枠48Bは、実施例3および実施例4の磁性枠48Bと同一のものであり、第1および第2磁性枠部材103,104が相互に結合されて成る。而してボビン43Cにおける円筒部117の内径は、磁性枠48Bにおける磁束受け渡し部103bの内径および嵌入筒部104cの外径よりも大きく設定される。
而してボビン43Cならびに該ボビン43Cに巻装されたコイル44の全体が被覆部49Dで覆われるものであり、被覆部49Dには、ボビン43Cにおける円筒部117の内周を覆うとともに、磁性枠48Bにおける磁束受け渡し部103bの内周に面一に連なる内周を形成する円筒部120が形成される。
この実施例5によれば、ボビン43Cおよびコイル44の全体が被覆部49Dで覆われるので、ボビン43Cおよび被覆部49D間にOリング等のシール部材を介装することなく、コイル44側への水の浸入を確実に防止することができる。
本発明の実施例6について図10を参照しながら説明するが、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
ボディ13には、前記高圧室28(実施例1参照)に内端を通じさせる連通孔53と、該連通孔53よりも大径にして連通孔53の外端に連なるメイン弁室形成孔54と、前記メイン弁室形成孔54よりも大径にして前記メイン弁室形成孔54の外端に連なるねじ孔89とが同軸に設けられる。またメイン弁室形成孔54およびねじ孔89間には軸方向外方に臨む環状段部122が形成され、環状段部122には、Oリング92を嵌合せしめるリング溝93が設けられる。
ガイド筒45Dは、前記ねじ孔89の半径方向内方に同軸に配置されて軸方向外方に開放する環状凹部124を一端部に有するように形成されており、このガイド筒45Dの他端に固定コア46Bが固着される。しかもガイド筒45Dの一端部外周には雄ねじ123が刻設され、ガイド筒45Dの一端部の軸方向外方に臨む部分にはガイド筒45D回転操作する工具を係合するための有底の工具係合孔125が設けられる。而して前記雄ねじ123を前記ねじ孔89に螺合して前記Oリング92にガイド筒45Dが当接するまで締めつけることによって、ガイド筒45Dがボディ13に固定される。
而してコイル側集合ユニット69Bは、ガイド筒45Dのうちボビン43Bからボディ13側に突出した部分を同軸に囲繞して磁性枠48Bの一部を構成する円筒状の磁束受け渡し部103bの外周の前記環状凹部124内でのガイド筒45Dへの圧入によって前記ガイド筒45Dに固定される。
この実施例6によっても実施例3と同様に、磁束受け渡し部103bを設けることで、磁性枠48Bおよびプランジャ47間の磁路面積を大きくして、固定コア46Bによるプランジャ47の吸引力を増大することができ,磁束受け渡し部103bが環状凹部124に挿入されるので磁束受け渡し部103bを磁性枠48Bに設けることによる電磁遮断弁の軸方向長さの増大を抑えることができる。
本発明のさらに他の実施例として、前記磁束受け渡し部103bを前記環状凹部124に挿入しつつ、前記ガイド筒45Dもしくは該ガイド筒45Dに固定された固定コア46Bを磁性枠48Bに圧入することで、コイル側集合ユニット69Bをガイド筒45Dに固定するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
13・・・ボディ
43A,43B,43C・・・ボビン
44・・・コイル
45A,45B,45C・・・ガイド筒
46A,46B・・・固定コア
47・・・プランジャ
48A,48B・・・磁性枠
49A,49B,49C,49D・・・被覆部
50・・・カプラ部
58,89・・・ねじ孔
63,85,96,123・・・雄ねじ
69A,69B,69C,69D・・・コイル側集合ユニット
70,110,111,112,113・・・ラビリンス溝
84,95・・・ホルダ
90・・・環状段部
94・・・フランジ部
98・・・環状間隙
103,104・・・磁性枠部材
103b・・・磁束受け渡し部
116・・・コイル組立体
124・・・環状凹部

Claims (8)

  1. ボビン(43A)と、該ボビン(43A)に巻装されるコイル(44)と、ボディ(13)に一端部が固定されて前記ボビン(43A)内に挿入される非磁性材料製のガイド筒(45A,45B)と、該ガイド筒(45A,45B)の他端を塞いでガイド筒(45A,45B)に固定される固定コア(46A)と、該固定コア(46A)に対向して前記ガイド筒(45A,45B)内に摺動可能に嵌合されるプランジャ(47)と、前記ボビン(43A)および前記コイル(44)を少なくとも覆って前記固定コア(46A)および前記プランジャ(47)間を磁気的に結合する磁性枠(48A)と、前記ボビン(43A)および前記コイル(44)を被覆するとともに前記磁性枠(48A)から外部に突出するカプラ部(50)を一体に有する合成樹脂製の被覆部(49A)とを備えるソレノイド装置において、前記ボディ(13)に設けられたねじ孔(58)に、前記ガイド筒(45A)の外周に設けられる雄ねじ(63)もしくは前記ガイド筒(45B)を前記ボディ(13)との間に挟持する円筒状のホルダ(84)の外周に設けられる雄ねじ(85)を螺合して前記ガイド筒(45A,45B)が前記ボディ(13)に固定され、前記ボビン(43A)、前記コイル(44)、前記磁性枠(48A)および前記被覆部(49A)を予め組立てて構成されるコイル側集合ユニット(69A)が、前記ガイド筒(45A,45B)もしくは該ガイド筒(45A,45B)に固定された前記固定コア(46A)を前記磁性枠(48A)に圧入して、前記ガイド筒(45A,45B)に固定されることを特徴とするソレノイド装置。
  2. ボビン(43B,43C)と、該ボビン(43B,43C)に巻装されるコイル(44)と、ボディ(13)に一端部が固定されて前記ボビン(43B,43C)内に挿入される非磁性材料製のガイド筒(45C,45D)と、該ガイド筒(45C,45D)の他端を塞いでガイド筒(45C,45D)に固定される固定コア(46B)と、該固定コア(46B)に対向して前記ガイド筒(45C,45D)内に摺動可能に嵌合されるプランジャ(47)と、前記ボビン(43B,43C)および前記コイル(44)を少なくとも覆って前記固定コア(46B)および前記プランジャ(47)間を磁気的に結合する磁性枠(48B)と、前記ボビン(43B,43C)および前記コイル(44)を被覆するとともに前記磁性枠(48B)から外部に突出するカプラ部(50)を一体に有する合成樹脂製の被覆部(49B,49C,49D)とを備えるソレノイド装置において、前記ボディ(13)にねじ孔(89)が設けられ、軸方向外方に開放する環状間隙(98)を前記ガイド筒(45C)の外周との間に形成しつつ該ガイド筒(45C)を前記ボディ(13)との間に挟持する円筒状のホルダ(95)の外周に設けられる雄ねじ(96)もしくは前記ねじ孔(89)の半径方向内方に同軸に配置されて軸方向外方に開放する環状凹部(124)を有する前記ガイド筒(45D)の外周に設けられる雄ねじ(123)を前記ねじ孔(89)に螺合して前記ガイド筒(45C,45D)が前記ボディ(13)に固定され、前記ボビン(43B,43C)、前記コイル(44)、前記磁性枠(48B)および前記被覆部(49B,49C,49D)を予め組立てて構成されるコイル側集合ユニット(69B,69C,69D)が、前記ガイド筒(45C,45D)のうち前記ボビン(43B)から前記ボディ(13)側に突出した部分を同軸に囲繞して前記磁性枠(48B)の一部を構成する円筒状の磁束受け渡し部(103b)の外周の前記環状間隙(98)内での前記ホルダ(95)の内周への圧入もしくは前記磁束受け渡し部(103b)の外周の前記環状凹部(124)内での前記ガイド筒(45D)への圧入によって、前記ガイド筒(45C,45D)に固定されることを特徴とするソレノイド装置。
  3. ボビン(43B,43C)と、該ボビン(43B,43C)に巻装されるコイル(44)と、ボディ(13)に一端部が固定されて前記ボビン(43B,43C)内に挿入される非磁性材料製のガイド筒(45C,45D)と、該ガイド筒(45C,45D)の他端を塞いでガイド筒(45C,45D)に固定される固定コア(46B)と、該固定コア(46B)に対向して前記ガイド筒(45C,45D)内に摺動可能に嵌合されるプランジャ(47)と、前記ボビン(43B,43C)および前記コイル(44)を少なくとも覆って前記固定コア(46B)および前記プランジャ(47)間を磁気的に結合する磁性枠(48B)と、前記ボビン(43B,43C)および前記コイル(44)を被覆するとともに前記磁性枠(48B)から外部に突出するカプラ部(50)を一体に有する合成樹脂製の被覆部(49B,49C,49D)とを備えるソレノイド装置において、前記ボディ(13)にねじ孔(89)が設けられ、軸方向外方に開放する環状間隙(98)を前記ガイド筒(45C)の外周との間に形成しつつ該ガイド筒(45C)を前記ボディ(13)との間に挟持する円筒状のホルダ(95)の外周に設けられる雄ねじ(96)もしくは前記ねじ孔(89)の半径方向内方に同軸に配置されて軸方向外方に開放する環状凹部(124)を有する前記ガイド筒(45D)の外周に設けられる雄ねじ(123)を前記ねじ孔(89)に螺合して前記ガイド筒(45C,45D)が前記ボディ(13)に固定され、前記ボビン(43B,43C)、前記コイル(44)、前記磁性枠(48B)および前記被覆部(49B,49C,49D)を予め組立てて構成されるコイル側集合ユニット(69B,69C,69D)が、前記ガイド筒(45C,45D)のうち前記ボビン(43B)から前記ボディ(13)側に突出した部分を同軸に囲繞して前記磁性枠(48B)の一部を構成する円筒状の磁束受け渡し部(103b)を前記環状間隙(98)もしくは前記環状凹部(124)に挿入しつつ、前記ガイド筒(45C,45D)もしくは該ガイド筒(45C,45D)に固定された前記固定コア(46B)を前記磁性枠(48B)に圧入して、前記ガイド筒(45C,45D)に固定されることを特徴とするソレノイド装置。
  4. 前記ボディ(13)に、前記ねじ孔(89)よりも軸方向内方に配置される環状段部(90)が軸方向外方に臨んで設けられ、前記ガイド筒(45C)の前記ボディ(13)側端部には、前記環状段部(90)および前記ホルダ(95)間に挟まれるフランジ部(94)が半径方向外方に張り出すようにして一体に設けられることを特徴とする請求項2または3記載のソレノイド装置。
  5. 前記コイル側集合ユニット(69A,69B,69D)の前記被覆部(49A,49B,49C)が、前記ボビン(43A,43B)および前記コイル(44)を被覆するとともに、前記磁性枠(48A,48B)のうち前記ボビン(43A,43B,43C)および前記コイル(44)を覆う部分を被覆するように形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のソレノイド装置。
  6. 前記カプラ部(50)が一体に形成される被覆部(49C)で前記ボビン(43B)および前記コイル(44)を被覆して成るコイル組立体(116)と、該コイル組立体(116)を協働して覆う少なくとも2つの磁性枠部材(103,104)が相互に結合されて成る前記磁性枠(48B)とで前記コイル側集合ユニット(69C)が構成され、少なくとも2つの前記磁性枠部材(103,104)はかしめもしくは圧入によって相互に結合されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のソレノイド装置。
  7. 前記磁性枠(48A,48B)もしくは前記ボビン(43B,43C)の前記被覆部(49A,49B,49C)に臨む面にラビリンス溝(70,110,111,112,113)が設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のソレノイド装置。
  8. 前記ボビン(43C)ならびに該ボビン(43C)に巻装されたコイル(44)の全体が前記被覆部(49D)で覆われることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のソレノイド装置。
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