JPH10241932A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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Publication number
JPH10241932A
JPH10241932A JP9047582A JP4758297A JPH10241932A JP H10241932 A JPH10241932 A JP H10241932A JP 9047582 A JP9047582 A JP 9047582A JP 4758297 A JP4758297 A JP 4758297A JP H10241932 A JPH10241932 A JP H10241932A
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JP
Japan
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magnetic path
bobbin
coil assembly
coil
forming frame
Prior art date
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Application number
JP9047582A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Yoneda
敏宏 米田
Tsutomu Kurita
勉 栗田
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Minebea AccessSolutions Inc
Original Assignee
Honda Lock Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボビンに巻付けられるコイルが合成樹脂で被覆
されて成るコイル組立体に磁路形成枠が装着される電磁
弁において、金型を不要として安価にコイル組立体を製
造可能とし、コイル組立体に磁路形成枠を容易に装着可
能とする。 【解決手段】中心孔42の一直径線に沿う溝60を一端
面に有するボビン38に巻付けられるコイル39と、ボ
ビン38を挿入せしめて円筒状に形成される合成樹脂製
のケース40との間にポッティング剤41が充填されて
コイル組立体36が構成され、溝60に嵌合されてコイ
ル組立体36の一端に対向する平板矩形状の磁路板68
と、コイル組立体36の他端側を挿入せしめてハウジン
グ主体14に当接される有底円筒状の磁路筒71と、磁
路筒71の開口端に一体に連設されて磁路板68の両端
にかしめ係合される一対の連結腕部とで磁路形成枠37
が構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定コアに対する
近接・離反移動が可能な可動コアを収納せしめた非磁性
材料製のガイド筒の基端がハウジング主体に連設されて
成る弁ハウジングと、ガイド筒を挿通せしめる中心孔を
有する合成樹脂製のボビンに巻付けられるコイルが合成
樹脂で被覆されて成るコイル組立体と、前記固定コアお
よび可動コアに磁気的に結合されてコイル組立体に装着
される磁路形成枠とを備える電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる電磁弁は、たとえば特開平
7−263224号公報等で既に知られており、ボビン
およびコイルが合成樹脂製のモールド部で被覆されてコ
イル組立体が構成され、磁路形成枠は、コイル組立体に
その半径方向に沿う取付け操作を可能として略「コ」字
形に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、コイル組立体がモールド成形されるものであ
り、しかも磁路形成枠を装着するためにボビンの軸方向
に直交する平面内でモールド部に嵌合溝等形成される必
要があることから、比較的複雑な構造の金型が必要であ
り、生産数が少ないコイル組立体に適用すると製造コス
トが高くなってしまう。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、金型を不要として安価にコイル組立体を製造
可能とするとともに、そのようなコイル組立体に磁路形
成枠を容易に装着可能とした電磁弁を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、固定コアに対する近接・離反移動が可能
な可動コアを収納せしめた非磁性材料製のガイド筒の基
端がハウジング主体に連設されて成る弁ハウジングと、
ガイド筒を挿通せしめる中心孔を有する合成樹脂製のボ
ビンに巻付けられるコイルが合成樹脂で被覆されて成る
コイル組立体と、前記固定コアおよび可動コアに磁気的
に結合されてコイル組立体に装着される磁路形成枠とを
備える電磁弁において、前記中心孔の一直径線に沿う溝
を該中心孔の軸線方向に沿う一端面に有するボビンに巻
付けられるコイルと、前記ボビンを挿入せしめて円筒状
に形成される合成樹脂製のケースとの間にポッティング
剤が充填されてコイル組立体が構成され、前記溝に嵌合
される平板矩形状の磁路板と、前記コイル組立体の一部
を挿入せしめるべく有底円筒状に形成されるとともに前
記ハウジング主体に当接される磁路筒と、該磁路筒の開
口端に一体に連設されるとともに前記磁路板の両端にか
しめ係合される一対の連結腕部とで、磁路形成枠が構成
され、前記磁路板にガイド筒の先端側を嵌合せしめる嵌
合孔が前記中心孔に整合して設けられることを特徴とす
る。
【0006】このような構成によれば、ボビンに巻付け
られたコイルおよびケース間の間隙にポッティング剤を
流し込んで固化することにより、ポッティング剤でコイ
ルを確実に被覆して優れた水密性を確保することがで
き、モールド成形のような金型を不要としてコイル組立
体の製造コストを低減することができる。またコイル組
立体の一部を磁路筒に挿入せしめた状態で、ボビンの溝
に嵌合した磁路板の両端に、磁路筒に連なる一対の連結
腕の両端をかしめ係合するだけで、固定コアおよび可動
コア間を磁気的に結合する磁路形成枠の組立およびコイ
ル組立体への装着を同時に行なうことができ、コイル組
立体への磁路形成枠の装着が容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】図1ないし図9は本発明を電磁弁に適用し
たときの一実施例を示すものであり、図1は電磁弁の縦
断面図、図2はソレノイドユニットの側面図、図3は図
2の3矢視拡大図、図4はケースの縦断面図、図5は図
4の5矢視拡大図、図6は図5の6−6線拡大断面図、
図7はポッティング剤充填前のコイル組立体の縦断面
図、図8は図7の8矢視拡大図、図9は磁路形成枠の斜
視図である。
【0009】先ず図1において、この電磁弁は、たとえ
ば車両用ブレーキ装置に用いられる常開型電磁弁であ
り、ソレノイドユニット11と、該ソレノイドユニット
11が発揮する電磁力で作動する弁作動ユニット12と
で構成される。
【0010】弁作動ユニット12は、先端部を閉じた有
底円筒状に形成されるガイド筒13の基端がハウジング
主体14に連設されて成る弁ハウジング15を備えるも
のであり、ガイド筒13の基端部内に固定配置される固
定コア16、固定コア16に対向してガイド筒13内に
摺動可能に収納される可動コア17、ハウジング主体1
4に固設された弁座部材18への着座を可能として可動
コア17に連動、連結される弁体19、ならびに可動コ
ア17を固定コア16から離反させる方向すなわち弁体
19を弁座部材18から離反させる方向に付勢する戻し
ばね20等の弁構成部品が弁ハウジング15に配設され
る。
【0011】ハウジング主体14は、磁性金属により段
付きの円筒状に形成されるものであり、その一端には円
筒状に形成される固定コア16が一体にかつ同軸に連設
される。ガイド筒13は、非磁性材たとえばステンレス
鋼により先端を半球状の閉塞端とした薄肉の有底円筒状
に形成されるものであり、ガイド筒13の基端が、その
基端部内に固定コア16を嵌入せしめるようにして、た
とえば溶接によりハウジング主体14に結合される。
【0012】基体22には、その一面22aに開口する
段付きの嵌合孔23がハウジング主体14を嵌合可能と
して穿設されており、嵌合孔23の開口端寄り内面には
ハウジング主体14に係合して該ハウジング主体14の
嵌合孔23からの離脱を阻止する止め輪24が装着され
る。しかもハウジング主体14の嵌合孔23への嵌合、
固定状態でガイド筒13は基体22の一面22aから突
出される。またハウジング主体14の外面の軸方向に間
隔をあけた2個所には環状のシール部材25,26が装
着されており、それらのシール部材25,26間で基体
22およびハウジング主体14間には環状室27が形成
される。
【0013】ハウジング主体14には円筒状の弁座部材
18が圧入、固着される。ガイド筒13内には、一端を
該ガイド筒13の先端閉塞部に対向させるとともに他端
を固定コア16に対向させた可動コア17が摺動可能に
嵌合されており、該可動コア17の他端に一端を当接さ
せる非磁性材料製の弁軸28がハウジング主体14に摺
動可能に嵌合される。この弁軸28の他端には、前記弁
座部材18に着座可能な球状の弁体19が固着される。
しかも弁軸28の他端および弁座部材18間に弁室29
が形成されており、弁軸28すなわち弁体19を弁座部
材18から離反する方向に付勢する戻しばね20が前記
弁室29に収納される。而して可動コア17に固定コア
16側への磁気吸引力が作用していない状態で、該可動
コア17は戻しばね20のばね力によりガイド筒13の
先端閉塞部で受けられるまで後退した位置に在り、可動
コア17に固定コア16側への磁気吸引力が作用したと
きには、戻しばね20のばね力に抗して弁体19を弁座
部材18に着座させるように弁軸28が作動する。
【0014】ところで、ガイド筒13の先端閉塞部およ
び可動コア17間に作動液が閉じ込められると、相互に
当接した可動コア17および弁軸28の円滑な作動が阻
害されることになるので、ガイド筒13の先端閉塞部お
よび可動コア17間と弁室29との間での作動液の流通
を可能とするために、可動コア17の外面にはその両端
間にわたって1あるいは複数の流通溝17aが設けら
れ、可動コア17および固定コア16間を弁室29に通
じさせる1あるいは複数の流通溝28aが弁軸28の外
面に設けられる。
【0015】ハウジング主体14には、基体22に設け
られたブレーキ圧路30と、弁座部材18との間に介在
するようにしてフィルタ31が装着される。また環状室
27に臨む部分でハウジング主体14の外周にはフィル
タ32が装着されており、該フィルタ32を介して弁室
29を環状室27に通じさせるための通路33がハウジ
ング主体14に設けられる。さらに基体22には、図示
しない車輪ブレーキに接続されるブレーキ圧路34が、
環状室27に連なって設けられる。
【0016】図2および図3を併せて参照して、ソレノ
イドユニット11は、コイル組立体36と、該コイル組
立体36に装着される磁路形成枠37とを備える。
【0017】コイル組立体36は、合成樹脂製のボビン
38と、該ボビン38に巻付けられるコイル39と、該
コイル39が巻付けられたボビン38が収納される合成
樹脂製のケース40と、ケース40およびコイル39間
に充填されるポッティング剤41とで構成される。
【0018】ボビン38は、円筒部38aと、該円筒部
38aの一端から半径方向外方に張出す第1フランジ部
38bと、前記円筒部38aの他端から半径方向外方に
張出す第2フランジ部38cと、第2フランジ部38c
から軸方向外方に突出するようにして円筒部38aの他
端に同軸に連設される円筒状の突部38dとを備え、円
筒部38aから突部38dまでのボビン38の軸方向全
長にわたって中心孔42が形成される。
【0019】第1フランジ部38bには、前記中心孔4
2の軸線方向に沿って外方に延びて相互に対向する第1
および第2内壁部43,44が、両内壁部43,44間
に中心孔42を挟むようにして一体に設けられ、第1お
よび第2内壁部43,44の両側端は第1フランジ部3
8bの外周縁から外側方にそれぞれ突出される。このよ
うな第1および第2内壁部43,44により、ボビン3
8の一端面には、円筒部38aの一直径線に沿って延び
て両端を開放した溝60が形成されることになり、中心
孔42の一端が該溝60に開口されることになる。
【0020】コイル39は、ボビン38において第1お
よび第2フランジ部38b,38c間の円筒部38aに
巻付けられる。
【0021】図4および図5を併せて参照して、ケース
40は、コイル39が巻付けられているボビン38を、
軸方向一方側(図4および図5の上方側)から挿入可能
として円筒状に形成されるものであり、該ケース40の
一端部には、該ケース40の中心側を開放した略コ字形
の横断面形状を有してケース40の外周よりも外側方に
膨らんだ第1外壁部45と、ケース40の中心側を開放
した略円弧状の横断面形状を有してケース40の外周よ
りも外側方に膨らんだ第2外壁部46とが、ケース40
の軸方向に沿う一方側に延びるようにして一体に設けら
れる。
【0022】第1外壁部46の両端には、第1内壁部4
3の両側端を嵌合せしめるべくケース40の軸方向に沿
って延びる嵌合溝47,47が設けられ、第2外壁部4
6の両端には、第2内壁部44の両側端を嵌合せしめる
べくケース40の軸方向に沿って延びる嵌合溝48,4
8が設けられる。しかも嵌合溝48…は、図6で示すよ
うに、ケース40の軸方向に沿う内端を閉じるとともに
外端を開放して形成されるものであり、嵌合溝47…
も、ケース40の軸方向に沿う内端を閉じるとともに外
端を開放するようにして形成される。しかも嵌合溝47
…,48…の外端には、前記軸方向に沿う外方側に向う
につれて拡大するガイド部47a…,48a…がそれぞ
れ設けられる。
【0023】ケース40には、図7および図8で示すよ
うに、ボビン38が挿入される。すなわちボビン38
は、第1および第2フランジ部38b,38cでケース
40の両端を塞ぐようにして、ケース40に挿入される
ものであり、第1フランジ部38bの外周にはケース4
0の一端内面に食込むようにして横断面三角形状の突条
49が設けられ、また第2フランジ部38cの外周には
ケース40の他端内面に食込むようにして横断面三角形
状の突条50が設けられる。また第1および第2内壁部
43,44の両側端は、第1および第2外壁部45,4
6の両端の嵌合溝47…,48…にそれぞれ嵌合される
のであるが、第1および第2内壁部43,44の両側端
両面には、嵌合溝47…,48…の内側面に食込むべく
横断面三角形状に形成される突条51,51…;52,
52…が、ケース40の軸方向に沿って突設される。さ
らに、各嵌合溝47…,48…の内端には、第1および
第2外壁部45,46の両側内端に食込むべく横断面三
角形状に形成される突条53…,54…がそれぞれ突設
される。
【0024】コイル39が巻付けられたボビン38のケ
ース40への挿入に応じて、コイル39の外周およびケ
ース40の内周間には環状の間隙55が形成される。ま
たボビン38の第1内壁部43とケース40の第1外壁
部45との間には、ケース40の軸線方向に沿う外端を
開口するとともに内端を前記間隙55に通じさせる第1
充填室56が形成され、ボビン38の第2内壁部44と
ケース40の第2外壁部46との間には、ケース40の
軸線方向に沿う外端を開口するとともに内端を前記間隙
55に通じさせる第2充填室57が形成される。而して
ケース40の一端には、第1充填室56の内端を間隙5
5に通じさせる切欠き58と、第2充填室57の内端を
間隙55に通じさせる切欠き59とが設けられる。
【0025】ボビン38の第1内壁部43には、第1充
填室56に臨んで一対のターミナル部61,61が一体
に設けられており、それらのターミナル部61,61に
は、接続孔63…をそれぞれ備える導電金属製の端子部
材62,62がモールド結合される。而してコイル39
の両端末39a…がそれらの端子部材62…にそれぞれ
巻き付けられた状態で、一対のリード線64,64の端
部が前記接続孔63…にそれぞれ嵌入される。これらの
リード線64…は、第1外壁部43の上端に設けられて
いる凹部65からケース40の外側方に引き出されるの
であるが、第1外壁部43の外面には、略C字状に形成
されるクランプ部66,66が、それらのクランプ部6
6…に嵌合されたリード線64…をそれぞれ弾発的に保
持することを可能として一体に設けられる。
【0026】ところで、ポッティング剤41は、ケース
40にボビン38が取付けられた状態で第1充填室56
から流し込まれるものであり、第1充填室56に流し込
まれたポッティング剤41は、図7の矢印で示すよう
に、間隙55内を流通し、さらに間隙55から第2充填
室57へと流れることになり、第1および第2充填室5
6,57にもポッティング剤41が充填されることにな
る。
【0027】図9を併せて参照して、磁路形成枠37
は、コイル組立体36におけるボビン38の一端の溝6
0に嵌合される平板矩形状の磁路板68と、コイル組立
体36の他端に対向するとともにハウジング主体14に
当接する皿状の当接部70を閉塞端とした有底円筒状に
形成されてコイル組立体36の他端側を挿入せしめる磁
路筒71と、該磁路筒71の一直径線上における開口端
に一体に連設される一対の連結腕部72,72とを備え
る。而して前記溝60に嵌合された状態でコイル組立体
36から両側方に突出する磁路板68の両端に、前記連
結腕部72…の先端がそれぞれ当接され、両連結腕部7
2…の先端部両側にそれぞれ設けられた一対のかしめ部
72a,72a…が、各連結腕部72…の先端に当接し
た状態に在る磁路板68の両端部にかしめ係合されるこ
とにより、磁路形成枠37が構成されることになる。
【0028】磁路板68には、ボビン38の中心孔42
に挿入されて該ボビン38の第1フランジ部38bから
突出されるガイド筒13の先端部を嵌合せしめる嵌合孔
67がボビン38の中心孔42に整合するようにして設
けられ、磁路筒71における当接部70には、固定コア
16を挿入せしめる挿通孔69が前記中心孔42に整合
するようにして設けられる。
【0029】このように磁路形成枠37がコイル組立体
36に装着された状態で、磁路板68はガイド筒13を
介して可動コア17に磁気的に結合されることになり、
また磁路筒71は、ハウジング主体14を介して固定コ
ア16に磁気的に結合されることになる。
【0030】次にこの実施例の作用について説明する
と、合成樹脂製のケース40と、コイル39との間に環
状の間隙55を形成してケース40に収納されるボビン
38と、前記間隙55に充填されるポッティング剤41
とでコイル組立体36が構成されるので、ポッティング
剤41でコイル39を確実に被覆して優れた水密性を確
保することができ、モールド成形のような金型を不要と
して製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0031】またボビン38の第1フランジ部38bに
一体に設けられた第1内壁部43と、ケース40に一体
に設けられた第1外壁部45とで、前記間隙55に通じ
る第1充填室56が形成されており、第1充填室56か
ら間隙55にポッティング剤41を流し込むことが可能
である。しかも第1内壁部43には、第1充填室56に
臨む一対のターミナル部61,61が設けられており、
コイル39の両端末39a…と一対のリード線64,6
4とがターミナル部61…で接続され、第1充填室56
から前記間隙55に流し込まれるポッティング剤41が
前記ターミナル部61…を封止すべく第1充填室56に
充填されるので、コイル39の端末39a…およびリー
ド線64…の接続部をポッティング剤41で被覆して、
より確実な水密性を得ることができる。
【0032】さらに第1内壁部43に対向する第2内壁
部44が中心孔42を相互間に挟むようにして第1フラ
ンジ部38bに一体に設けられており、ケース40に一
体に設けられた第2外壁部46と第2内壁部44との間
に、間隙55に通じる第2充填室57が形成されるの
で、第1充填室56から間隙55に流し込まれたポッテ
ィング剤41が第2充填室57側に流れるようにして、
コイル39およびケース40間の間隙55での空気の滞
溜を防止しつつポッティング剤41を間隙55に確実に
充填することができ、より優れた水密性を得ることが可
能となる。
【0033】前記ターミナル部61…から一対のリード
線64…がケース40の外方に引き出されるのである
が、ケース40に一体に設けられているクランプ部66
…で両リード線64…が弾発的に保持されるので、第1
充填室56へのポッティング剤41の充填作業時にリー
ド線64…に不所望に外力が作用しても、ターミナル部
61…でのコイル39の端末39a…およびリード線6
4…の接続が解除されてしまうことはなく、コイル39
の端末39a…およびリード線64…の接続を確実に維
持しつつ、その接続部をポッティング剤41で被覆する
ことができる。
【0034】しかも、コイル組立体36を磁路筒71に
挿入せしめた状態で、ボビン38の溝60に嵌合した磁
路板68の両端に、磁路筒71に連なる一対の連結腕7
2,72の両端をかしめ係合するだけで、固定コア16
および可動コア17間を磁気的に結合する磁路形成枠3
7の組立およびコイル組立体36への装着を同時に行な
うことができ、コイル組立体36への磁路形成枠37の
装着が容易となる。
【0035】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0036】たとえば上記実施例では、常開型電磁弁に
ついて説明したが、本発明は常閉型電磁弁についても適
用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ポッティ
ング剤でコイルを確実に被覆して優れた水密性を確保す
るようにし、モールド成形のような金型を不要としてコ
イル組立体の製造コストを低減することができ、またコ
イル組立体を磁路筒に挿入せしめた状態で磁路筒に連な
る一対の連結腕の両端をボビンの溝に嵌合した磁路板の
両端にかしめ係合するだけで、磁路形成枠の組立および
コイル組立体への装着を同時に行なうことができ、コイ
ル組立体に磁路形成枠を容易に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電磁弁の縦断面図である。
【図2】ソレノイドユニットの側面図である。
【図3】図2の3矢視拡大図である。
【図4】ケースの縦断面図である。
【図5】図4の5矢視拡大図である。
【図6】図5の6−6線拡大断面図である。
【図7】ポッティング剤充填前のコイル組立体の縦断面
図である。
【図8】図7の8矢視拡大図である。
【図9】磁路形成枠の斜視図である。
【符号の説明】
13・・・ガイド筒 14・・・ハウジング主体 15・・・弁ハウジング 16・・・固定コア 17・・・可動コア 36・・・コイル組立体 37・・・磁路形成枠 38・・・ボビン 39・・・コイル 40・・・ケース 41・・・ポッティング剤 42・・・中心孔 60・・・溝 67・・・嵌合孔 68・・・磁路板 71・・・磁路筒 72・・・連結腕部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定コア(16)に対する近接・離反移
    動が可能な可動コア(17)を収納せしめた非磁性材料
    製のガイド筒(13)の基端がハウジング主体(14)
    に連設されて成る弁ハウジング(15)と、ガイド筒
    (13)を挿通せしめる中心孔(42)を有する合成樹
    脂製のボビン(38)に巻付けられるコイル(39)が
    合成樹脂で被覆されて成るコイル組立体(36)と、前
    記固定コア(16)および可動コア(17)に磁気的に
    結合されてコイル組立体(36)に装着される磁路形成
    枠(37)とを備える電磁弁において、前記中心孔(4
    2)の一直径線に沿う溝(60)を該中心孔(42)の
    軸線方向に沿う一端面に有するボビン(38)に巻付け
    られるコイル(39)と、前記ボビン(38)を挿入せ
    しめて円筒状に形成される合成樹脂製のケース(40)
    との間にポッティング剤(41)が充填されてコイル組
    立体(36)が構成され、前記溝(60)に嵌合される
    平板矩形状の磁路板(68)と、前記コイル組立体(3
    6)の一部を挿入せしめるべく有底円筒状に形成される
    とともに前記ハウジング主体(14)に当接される磁路
    筒(71)と、該磁路筒(71)の開口端に一体に連設
    されるとともに前記磁路板(68)の両端にかしめ係合
    される一対の連結腕部(72)とで、磁路形成枠(3
    7)が構成され、前記磁路板(68)にガイド筒(1
    3)の先端側を嵌合せしめる嵌合孔(67)が前記中心
    孔(42)に整合して設けられることを特徴とする電磁
    弁。
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