JP3082126B2 - 電磁弁装置 - Google Patents

電磁弁装置

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JP3082126B2
JP3082126B2 JP06276237A JP27623794A JP3082126B2 JP 3082126 B2 JP3082126 B2 JP 3082126B2 JP 06276237 A JP06276237 A JP 06276237A JP 27623794 A JP27623794 A JP 27623794A JP 3082126 B2 JP3082126 B2 JP 3082126B2
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electromagnetic
valve
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cover
housing
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尚利 玉井
青木  隆
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先端を閉塞した円筒状
のガイド筒を有するハウジングと、ガイド筒内の一端側
に固定される固定コアと、固定コアに対向してガイド筒
内に収納される可動コアと、該可動コアの固定コアに対
する近接・離反移動に応じた開閉作動を可能としてハウ
ジング内に配設される弁機構とをそれぞれ備える複数の
弁作動ユニットと;前記ガイド筒を突出させて各ハウジ
ングをそれぞれ嵌合、固定させる複数の嵌合凹部を備え
る基体と;各ガイド筒の基体からの突出部を囲繞するボ
ビンならびに該ボビンに巻装されるコイルが合成樹脂か
ら成るモールド部に埋封されて成るコイル組立体に、ガ
イド筒の軸線に沿うコイル組立体の両側でハウジングに
磁気的に結合される磁路形成部材が挿脱可能に装着され
て成る複数の電磁ユニットとを含む電磁弁装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる電磁弁装置は、たとえば実
開平5−32887号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来のも
のでは、ガイド筒を嵌入させた電磁ユニットが、基体
と、ガイド筒に装着された止め輪との間に挟持される構
成となっており、弁作動ユニットおよび電磁ユニットが
複数である場合には、各ガイド筒毎に止め輪を装着する
必要があり、組立および分解作業が面倒である。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、弁作動ユニットおよび電磁ユニットが複数で
ある場合に、電磁ユニットの安定した固定を可能とした
上で組立および分解を容易とした電磁弁装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため
に、請求項1記載の発明は、先端を閉塞した円筒状のガ
イド筒を有するハウジングと、ガイド筒内の一端側に固
定される固定コアと、固定コアに対向してガイド筒内に
収納される可動コアと、該可動コアの固定コアに対する
近接・離反移動に応じた開閉作動を可能としてハウジン
グ内に配設される弁機構とをそれぞれ備える複数の弁作
動ユニットと;前記ガイド筒を突出させて各ハウジング
をそれぞれ嵌合、固定させる複数の嵌合凹部を備える基
体と;各ガイド筒の基体からの突出部を囲繞するボビン
ならびに該ボビンに巻装されるコイルが合成樹脂から成
るモールド部に埋封されて成るコイル組立体に、ガイド
筒の軸線に沿うコイル組立体の両側でハウジングに磁気
的に結合される磁路形成部材が挿脱可能に装着されて成
る複数の電磁ユニットとを含む電磁弁装置において、基
体には、各電磁ユニットを覆う合成樹脂製のカバーが結
合され、各電磁ユニットに共通な単一の板ばねが、カバ
ーおよび各電磁ユニット間に設けられることを特徴とす
る。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、板ばねがカバーに位
置決め、係止される。
【0007】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、板ばねは、カバーの所定
位置に当接、係止される平板状の基部と、各電磁ユニッ
トに弾発的に当接して前記基部に連設される複数の腕部
とから成る。
【0008】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項3記載の発明の構成に加えて、各腕部は、各電磁
ユニットの磁路形成部材に当接される。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の発明の構成によれば、複数
の電磁ユニットを覆って基体に取付けられるカバーと、
各電磁ユニット間に設けられる単一の板ばねにより各電
磁ユニットの対応する作動ユニットへの安定的な固定が
可能であり、各電磁ユニット毎に固定作業を行なうこと
が不要となる。
【0010】また上記請求項2記載の発明の構成によれ
ば、板ばねがカバーに位置決め、係止されていることに
より、カバーの基体への固定作業を行なうだけで板ばね
がカバーおよび各電磁ユニット間に配置されることにな
る。
【0011】上記請求項3記載の発明の構成によれば、
カバーに支持された基部から延設される複数の腕部によ
り、各電磁ユニットに適正なばね荷重を均等に作用せし
めることができる。
【0012】さらに上記請求項4記載の発明の構成によ
れば、各電磁ユニットにおける磁路形成部材に板ばねか
らのばね荷重を作用せしめて、磁路形成部材のハウジン
グへの確実な接触を維持することが可能である。
【0013】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0014】図1および図2は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は電磁弁装置の一部切欠き平面図、
図2は図1の2−2線断面図である。
【0015】先ず図1において、この電磁弁装置は、た
とえば四輪車両のアンチロックブレーキ制御装置用とし
て用いられるものであり、ブロック状に形成される金属
製の基体5に、各車輪ブレーキに対応する4つの常開型
電磁弁VO ,VO …が並列して配設されるとともに、そ
れらの常開型電磁弁VO ,VO …と対をなす4つの常閉
型電磁弁VC ,VC …が常開型電磁弁VO ,VO …の配
列方向と平行な方向に並列して配設される。しかも基体
5には、合成樹脂によりたとえば矩形の函状に形成され
るカバー6が、各常開型電磁弁VO ,VO …および各常
閉型電磁弁VC,VC …を覆うようにして、複数たとえ
ば4つのボルト7,7…により締着される。
【0016】図2を併せて参照して、常開型電磁弁VO
は、基体5に固定的に配設される弁作動ユニット8O
電磁ユニット91 が組付けられて成るものである。
【0017】弁作動ユニット8O は、先端を閉塞した円
筒状のガイド筒10O を有するハウジング11O と、ガ
イド筒10O 内の一端側に固定される固定コア12
O と、固定コア12O に対向してガイド筒10O 内に収
納される可動コア13O と、該可動コア13O の固定コ
ア12O に対する近接・離反移動に応じた開閉作動を可
能としてハウジング11O 内に配設される弁機構14O
とを備える。
【0018】ハウジング11O は、磁性金属により段付
き円筒状に形成されるハウジング主体15O と、磁性金
属により形成されてハウジング主体15O にかしめ結合
されるリング体16と、非磁性材料により薄肉の有底円
筒状に形成されるガイド筒10O とを備え、ガイド筒1
O の開口端は、ハウジング主体15O とリング体16
との間に液密に挟持される。
【0019】ガイド筒10O の開口端部には半径方向外
方に張出した鍔部10aが一体に設けられる。リング体
16はガイド筒10O の開口端側を同軸に囲繞するリン
グ状に形成され、ハウジング主体15O にかしめ結合さ
れる薄肉円筒部16aがリング体16に同軸に設けられ
る。固定コア12O は、円筒状にしてハウジング主体1
O に同軸にかつ一体に連設されるものであり、ガイド
筒10O の鍔部10aをリング体16およびハウジング
主体15O 間に挟持するようにして薄肉円筒部16aが
ハウジング主体15O にかしめ結合されたときに、固定
コア12O は、ガイド筒10O の開口端側に嵌入せしめ
られる。またリング体16およびガイド筒10O 間には
環状のシール部材17が介装される。
【0020】ガイド筒10O 内に摺動自在に嵌合された
可動コア13O と固定コア12O との間には弁室18O
が形成され、弁機構14O は該弁室18O 内に配設され
る。而して弁機構14O は、テーパ状の弁座19を有し
て固定コア12O の弁室18 O に臨む端部中央に固着さ
れた弁座部材20と、弁座19への着座を可能として可
動コア13O の弁室18O に臨む端部中央に固着される
弁体21とで構成され、弁室18O 内で固定コア12O
および可動コア13O 間には、可動コア13Oを固定コ
ア12O から離反させる方向、すなわち弁体21を弁座
19から離反させる方向のばね力を発揮する戻しばね2
2が縮設される。
【0021】弁座部材20は、弁座19の中央部に開口
する弁孔23を有するものであり、固定コア12O およ
びハウジング主体15O には、該弁孔23に同軸に通じ
る通路24O が設けられ、ハウジング主体15O の固定
コア12O とは反対側の端部には、通路24O の開口端
に臨むフィルタ25O が装着される。またリング体16
の薄肉円筒部16aとハウジング主体15O との間には
環状路26O が形成されており、該環状路26O および
弁室18O 間を連通する連通路27O が固定コア12O
およびハウジング主体15O に設けられる。さらにフィ
ルタ25O および連通路27O 間でハウジング主体15
O にはチェック弁28が配設される。
【0022】基体5には、その一面5aに開口する嵌合
凹部30O がハウジング11O の外面形状に対応した段
付きの有底穴として設けられており、弁作動ユニット8
O のハウジング11O は、そのガイド筒10O を基体5
の一面5aから突出させるようにして嵌合凹部30O
嵌合、固定される。すなわち嵌合凹部30O に嵌合され
るハウジング11O と嵌合凹部30O の底部との間には
ウェーブワッシャ31 O が介装され、嵌合凹部30O
開口端寄り内面にはリング体16に係合する止め輪32
が嵌着される。これにより弁作動ユニット8O は、その
ハウジング11 O におけるリング体16が基体5の一面
5aとほぼ面一になるようにして基体5に固定されるこ
とになる。
【0023】またリング体16の外周には嵌合凹部30
O の内面に弾発接触する環状のシール部材33が装着さ
れるとともに嵌合凹部30O の内面との間に介装される
環状のフィルタ34が装着され、ハウジング主体15O
の外面には嵌合凹部30O の内面に弾発接触する環状の
シール部材35O が装着される。またリング体16の外
面と嵌合凹部30O の内面との間には環状室36O が形
成されており、この環状室36O は、フィルタ34、な
らびにリング体16における薄肉円筒部16aに穿設さ
れた複数の連通孔37…を介して環状路26O に連通さ
れる。
【0024】電磁ユニット91 は、ガイド筒10O の基
体5の一面5aからの突出部を囲繞する合成樹脂製のボ
ビン39と、該ボビン39に巻装されるコイル40とが
合成樹脂から成るモールド部411 に埋封されて成るコ
イル組立体421 と、該コイル組立体421 に挿脱可能
に装着される磁路形成部材431 とで構成される。
【0025】コイル組立体421 は、ガイド筒10O
基体5からの突出部を嵌入させる嵌入孔44を有して円
筒状に形成される。
【0026】また磁路形成部材431 は、コイル組立体
421 の一端側に当接して該コイル組立体421 ならび
にリング体16および基体5間に挟まれる第1平板部4
3aと、コイル組立体421 の他端側に当接する第2平
板部43bと、第1および第2平板部43a,43b間
を結ぶ連結板部43cとを有して、磁性金属により縦断
面略「コ」字形に形成される。而して第1平板部43a
には、コイル組立体421 の嵌入孔44に同軸に連なる
円形の貫通孔45が設けられ、第2平板部43bには、
前記嵌入孔44に同軸に連なる貫通孔46と、該貫通孔
46に連なって連結板部43cとは反対側に開口するス
リット47とが設けられる。
【0027】一方、コイル組立体421 の一端側には、
磁路形成部材431 の第1平板部43aを嵌合させる嵌
合溝48が設けられ、コイル組立体421 の外周には、
連結板部43cを当接させる平坦面49が設けられる。
【0028】而して磁路形成部材431 の貫通孔45,
46ならびにコイル組立体421 の嵌入孔44にガイド
筒10O が嵌入され、貫通孔45の全周内面がガイド筒
10 O の外面に接触し、貫通孔46の内面の周方向に沿
う大部分がガイド筒10O の外面に接触することによ
り、ガイド筒10O のコイル組立体421 を挟む両端部
がガイド筒10O で磁気的に結合されることになる。
【0029】常開型電磁弁VC は、基体5に固定的に配
設される弁作動ユニット8C に電磁ユニット91 が組付
けられて成るものである。
【0030】弁作動ユニット8C は、先端を閉塞した円
筒状のガイド筒10C を有するハウジング11C と、ガ
イド筒10C 内の一端側に固定される固定コア12
C と、固定コア12C に対向してガイド筒10C 内に収
納される可動コア13C と、該可動コア13C の固定コ
ア12C に対する近接・離反移動に応じた開閉作動を可
能としてハウジング11C 内に配設される弁機構14C
とを備える。
【0031】ハウジング11C は、磁性金属により段付
き円筒状に形成されるハウジング主体15C と、磁性金
属により形成されてハウジング主体15O にかしめ結合
されるリング体16と、非磁性材料により薄肉の有底円
筒状に形成されるガイド筒10C とを備え、リング体1
6の薄肉円筒部16aがハウジング主体15C にかしめ
結合されたときに、ガイド筒10C の開口端部に設けら
れた鍔部10aがリング体16およびハウジング主体1
C 間に液密に挟持される。
【0032】またガイド筒10C 内の先端側には固定コ
ア12C が嵌入されており、ガイド筒10C をかしめて
固定コア12C に係合することにより固定コア12C
ガイド筒10C 内で固定される。
【0033】可動コア13C は、固定コア12C に対向
してガイド筒41内に摺動自在に嵌合され、ハウジング
主体15C および可動コア13C 間には弁室18C が形
成され、弁機構14O は、該弁室18C 内に配設され
る。すなわち弁機構14C は、テーパ状の弁座19を有
してハウジング主体15C の弁室18C に臨む端部中央
に固着された弁座部材20と、弁座19への着座を可能
として可動コア13C の弁室18C に臨む端部中央に固
着される弁体21とで構成され、固定コア12Cおよび
可動コア13C 間には、可動コア13C を固定コア12
C から離反させる方向、すなわち弁体21を弁座19に
着座させる方向のばね力を発揮する戻しばね22が縮設
される。また可動コア13C には作動液の流通を許容す
る複数の流通路50…が軸方向全長にわたって設けられ
る。
【0034】ハウジング主体15C には、弁座部材20
の弁孔23に同軸に通じる通路24 C が設けられ、ハウ
ジング主体15C の可動コア13C とは反対側の端部に
は、通路24C の開口端に臨むフィルタ25C が装着さ
れる。またリング体16の薄肉円筒部16aとハウジン
グ主体15C との間には環状路26C が形成されてお
り、該環状路26C および弁室18C 間を連通する複数
の連通路27C …がハウジング主体15C に設けられ
る。
【0035】基体5には、その一面5aに開口する嵌合
凹部30C がハウジング11C の外面形状に対応した段
付きの有底穴として設けられており、弁作動ユニット8
C のハウジング11C は、嵌合凹部30C の底部との間
にはウェーブワッシャ31Cを介装した状態で嵌合凹部
30C に嵌合され、嵌合凹部30C の開口端寄り内面に
はリング体16に係合する止め輪32が嵌着される。こ
れによりハウジング11C は、ガイド筒10C を基体5
の一面5aから突出させるようにして嵌合凹部30C
嵌合、固定される。この際、リング体16の外端がテー
パ面に形成されており、該テーパ面の外縁部に止め輪3
2を係合させることにより止め輪32の外れ止め機能が
果たされる。
【0036】而してハウジング主体15C の外面には嵌
合凹部30C の内面に弾発接触する環状のシール部材3
C が装着される。またハウジング主体15C およびリ
ング体16の外面と、嵌合凹部30C の内面との間には
環状室36C が形成されており、この環状室36C は、
リング体16に装着されたフィルタ34、ならびに該リ
ング体16の薄肉円筒部16aに設けられた複数の連通
孔37…を介して環状路26C に連通される。
【0037】このようにして基体5に固定的に配設され
た弁作動ユニット8C のガイド筒10C には、常開型電
磁弁VO と同一構成の電磁ユニット91 が装着される。
【0038】相互に隣接して基体5に配置される常開型
電磁弁VO ,VO …および常閉型電磁弁VC ,VC …の
環状室36O ,36C 間は、基体5に設けられた連通路
51…を介して相互に連通され、各連通路51…は、図
示しない車輪ブレーキに通路52…を介して連通され
る。また各常開型電磁弁VO における嵌合凹部30O
同軸に連なる通路53…が基体5に設けられ、該通路5
3…は図示しないマスタシリンダに連通される。さらに
各常閉型電磁弁VC における嵌合凹部30C に同軸に連
なる通路54…が基体5に設けられ、該通路54…は図
示しないリザーバに連通される。
【0039】ところで、全ての常開型電磁弁VO …の電
磁ユニット91 …、ならびに全ての常閉型電磁弁VC
の電磁ユニット91 …を覆って基体5の一面5aに締着
されるカバー6の一側壁には、全ての常開型電磁弁
O ,VO …および全ての常閉型電磁弁VC ,VC …の
コイル40…にそれぞれ連なる接続コード55…を外部
に引き出すためのコード引出し口56が設けられ、該コ
ード引出し口56に嵌着されるグロメット57を介して
接続コード55…が外部に引き出される。
【0040】カバー6と上記各電磁ユニット91 …との
間には、全ての電磁ユニット91 …に共通な単一の板ば
ね581 が設けられ、各電磁ユニット91 …は板ばね5
1のばね力により弁作動ユニット8O ,8C および基
体5側に付勢される。
【0041】板ばね581 は、各常開型電磁弁VO ,V
O …の配列位置ならびに各常閉型電磁弁VC ,VC …の
配列位置間でそれらの配列方向に沿って長く延びる平板
状の基部58aと、各電磁ユニット91 ,91 …側に向
けて延びるようにして基部58aに連設される複数の腕
部58b,58b…とから成るものであり、基部58a
がカバー6の所定位置に位置決め、係止される。すなわ
ち、基部58aには、その長手方向中央部に位置する円
形の嵌合孔59と、該嵌合孔59の両側にそれぞれ位置
して略H字状に形成される一対の係合孔60,60とが
設けられ、カバー6には、嵌合孔58に嵌合せしめられ
るピン状の突部61と、両係合孔60,60にそれぞれ
弾発係合される一対の係止突部62,62とが突設され
る。
【0042】ところで、各腕部58b,58b…の先端
部は、各電磁弁VO ,V…,VC ,VC …におけるガイ
ド筒10O ,10O …,10C ,10C …の磁路形成部
材431 ,431 …における第2平板部43b,43b
…からの突出部に嵌合可能な形状に形成されており、各
腕部58b,58b…の先端部は、第2平板部43b,
43b…の先端側に弾発的に当接せしめられる。
【0043】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、各常開型電磁弁VO ,VO …では、コイル40の
励磁により、固定コア12O からガイド筒10O 、磁路
形成部材431 、ガイド筒10O および可動コア13O
を経て固定コア12O に至る磁束が生じ、可動コア13
O が固定コア12O 側に吸引されることにより弁体21
が弁座20に着座して弁孔23を閉じることになる。ま
た各常閉型電磁弁VC,VC …では、コイル40の励磁
により、固定コア12C から、ガイド筒10C、磁路形
成部材431 、ガイド筒10C および可動コア13C
経て固定コア12C に至る磁束が生じ、可動コア13C
が固定コア12C 側に吸引されることにより、弁体21
が弁座20から離反して弁孔23を開くことになる。
【0044】このような電磁弁装置において、基体5に
取付けられるカバー6と、該カバー6で覆われる全ての
電磁ユニット91 ,91 …との間には、単一の板ばね5
1が介設されており、各電磁ユニット91 ,91
は、該板ばね581 から作用する弾発力により弁作動ユ
ニット8O ,8O …,8C ,8C …に固定的にかつ安定
的に連結されることになる。したがって各電磁ユニット
毎に固定作業を行なっていた従来のものと比べると組付
けおよび分解作業が極めて容易となる。
【0045】しかも板ばね581 はカバー6に位置決
め、係止されるものであるので、カバー6の基体5への
固定作業を行なうだけで板ばね581 がカバー6および
各電磁ユニット91 ,91 …間に配置されることにな
り、組付けおよび分解作業がより容易となる。
【0046】さらに板ばね581 は、カバー6に支持さ
れた基部58aから複数の腕部58b,58b…が延設
されるものであり、各腕部58b,58b…が各電磁ユ
ニット91 ,91 …に当接するので、各電磁ユニット9
1 ,91 …に適正なばね荷重を均等に作用せしめること
ができ、しかも各電磁ユニット91 ,91 …における磁
路形成部材431 ,431 …に各腕部58b,58b…
を当接させることにより、磁路形成部材431 ,431
…のハウジング11O ,11O …,11C ,11C …へ
の確実な接触を維持することができ、確実な磁路形成を
行なって作動応答性向上に寄与することができる。
【0047】図3および図4は本発明の第2実施例を示
すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一
の参照符号を付す。
【0048】この電磁弁装置は、金属製の基体5に、4
つの常開型電磁弁VO ′,VO ′…と、4つの常閉型電
磁弁VC ′,VC ′…とが並列方向を相互に平行として
並設されて成る。而して常開型電磁弁VO ′は、基体5
に固定的に配設される弁作動ユニット8O に電磁ユニッ
ト92 が組付けられて成り、常閉型電磁弁VC ′は、基
体5に固定的に配設される弁作動ユニット8C に電磁ユ
ニット92 が組付けられて成る。
【0049】電磁ユニット92 は、合成樹脂製のボビン
39と、該ボビン39に巻装されるコイル40とが合成
樹脂から成るモールド部412 に埋封されて成るコイル
組立体422 と、該コイル組立体422 に挿脱可能に装
着される磁路形成部材432とで構成される。
【0050】磁路形成部材432 は、コイル組立体42
1 の一端側に当接して該コイル組立体422 ならびにリ
ング体16および基体5間に挟まれる第1平板部43a
と、コイル組立体422 の他端側に当接する第2平板部
43b′と、第1および第2平板部43a,43b′間
を結ぶ連結板部43cとを有して、磁性金属により縦断
面略「コ」字形に形成される。而して第2平板部43
b′には、ガイド筒10 O ,10C にその側方から嵌合
する略U字状の開口部64…が設けられる。一方、モー
ルド部412 …には、第2平板部43b′の開口部に位
置して上方に隆起した受圧部65…が設けられる。
【0051】基体5に締結されるカバー6と、上記各電
磁ユニット92 …との間には、全ての電磁ユニット92
…に共通な単一の板ばね582 が設けられ、各電磁ユニ
ット92 …は板ばね582 のばね力により弁作動ユニッ
ト8O ,8C および基体5側に付勢される。
【0052】板ばね582 は、カハー6に位置決め、係
止される平板状の基部58aと、各電磁ユニット92
2 …側に向けて延びるようにして基部58aに連設さ
れる複数の腕部58b′,58b′…とから成るもので
あり、各腕部58b′,58b′…の先端部は、各電磁
ユニット92 …のモールド部412 …に設けられた受圧
部65…にそれぞれ弾発的に当接せしめられる。
【0053】この第2実施例によれば、カバー6に位置
決め、係止される板ばね582 から弾発力を作用せしめ
て各電磁ユニット92 ,92 …を弁作動ユニット8O
O…,8C ,8C …に固定的にかつ安定的に連結する
ことができ、組付けおよび分解作業を極めて容易とする
ことができ、しかも各腕部58b′,58b′…が各電
磁ユニット92 ,92 …の受圧部65…に当接するの
で、各電磁ユニット92,92 …に適正なばね荷重を均
等に作用せしめることができる。
【0054】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0055】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、基体には、各電磁ユニットを覆う合成樹脂製のカバ
ーが結合され、各電磁ユニットに共通な単一の板ばね
が、カバーおよび各電磁ユニット間に設けられるので、
各電磁ユニットに共通な単一の板ばねにより各電磁ユニ
ットを対応する作動ユニットに安定的に固定するように
して組付け、分解作業を容易とすることができる。
【0056】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、板ばねがカバーに位
置決め、係止されるので、カバーの基体への固定作業を
行なうだけで板ばねがカバーおよび各電磁ユニット間に
配置されることになり、組付けおよび分解作業がより容
易となる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の構成に加えて、板ばねは、カバーの所定
位置に当接、係止される平板状の基部と、各電磁ユニッ
トに弾発的に当接して前記基部に連設される複数の腕部
とから成るので、各腕部により各電磁ユニットに適正な
ばね荷重を均等に作用せしめることができる。
【0058】さらに請求項4記載の発明によれば、上記
請求項3記載の発明の構成に加えて、各腕部は、各電磁
ユニットの磁路形成部材に当接されるので、磁路形成部
材のハウジングへの確実な接触を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電磁弁装置の一部切欠き平面図で
ある。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】第2実施例の電磁弁装置の一部切欠き平面図で
ある。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【符号の説明】
5・・・基体 6・・・カバー 8C ,8O ・・・弁作動ユニット 91 ,92 ・・・電磁ユニット 10C ,10O ・・・ガイド筒 11C ,11O ・・・ハウジング 12C ,12O ・・・固定コア 13C ,13O ・・・可動コア 14C ,14O ・・・弁機構 30C ,30O ・・・嵌合凹部 39・・・ボビン 40・・・コイル 411 ,412 ・・・モールド部 421 ,422 ・・・コイル組立体 431 ,432 ・・・磁路形成部材 581 ,582 ・・・板ばね 58a・・・基部 58b,58b′・・・腕部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 27/00 - 27/12 F16K 31/06 - 31/11

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端を閉塞した円筒状のガイド筒(10
    C ,10O )を有するハウジング(11C ,11O
    と、ガイド筒(10C ,10O )内の一端側に固定され
    る固定コア(12C ,12O )と、固定コア(12C
    12O )に対向してガイド筒(10C ,10O )内に収
    納される可動コア(13C ,13O )と、該可動コア
    (13C ,13O )の固定コア(12C ,12O )に対
    する近接・離反移動に応じた開閉作動を可能としてハウ
    ジング(11C ,11O )内に配設される弁機構(14
    C ,14O )とをそれぞれ備える複数の弁作動ユニット
    (8 C ,8O )と;前記ガイド筒(10C ,10O )を
    突出させて各ハウジング(11C ,11O )をそれぞれ
    嵌合、固定させる複数の嵌合凹部(30C ,30O )を
    備える基体(5)と;各ガイド筒(10C ,10O )の
    基体(5)からの突出部を囲繞するボビン(39)なら
    びに該ボビン(39)に巻装されるコイル(40)が合
    成樹脂から成るモールド部(411 ,412 )に埋封さ
    れて成るコイル組立体(421 ,422 )に、ガイド筒
    (10C ,10O )の軸線に沿うコイル組立体(4
    1 ,422 )の両側でハウジング(10C ,10O
    に磁気的に結合される磁路形成部材(431 ,432
    が挿脱可能に装着されて成る複数の電磁ユニット
    (91 ,92 )とを含む電磁弁装置において、基体
    (5)には、各電磁ユニット(91 ,92 )を覆う合成
    樹脂製のカバー(6)が結合され、各電磁ユニット(9
    1 ,92 )に共通な単一の板ばね(581 ,582
    が、カバー(6)および各電磁ユニット(91 ,92
    間に設けられることを特徴とする電磁弁装置。
  2. 【請求項2】 板ばね(581 ,582 )がカバー
    (6)に位置決め、係止されることを特徴とする請求項
    1記載の電磁弁装置。
  3. 【請求項3】 板ばね(581 ,582 )は、カバー
    (6)の所定位置に当接、係止される平板状の基部(5
    8a)と、各電磁ユニット(91 ,92 )に弾発的に当
    接して前記基部(58a)に連設される複数の腕部(5
    8b,58b′)とから成ることを特徴とする請求項2
    記載の電磁弁装置。
  4. 【請求項4】 各腕部(58b)は、各電磁ユニット
    (91 )の磁路形成部材(431 )に当接されることを
    特徴とする請求項3記載の電磁弁装置。
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