JPH07263224A - ソレノイド装置および電磁弁 - Google Patents

ソレノイド装置および電磁弁

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JPH07263224A
JPH07263224A JP5636994A JP5636994A JPH07263224A JP H07263224 A JPH07263224 A JP H07263224A JP 5636994 A JP5636994 A JP 5636994A JP 5636994 A JP5636994 A JP 5636994A JP H07263224 A JPH07263224 A JP H07263224A
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JP
Japan
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central hole
bobbin
valve
fitting groove
coil assembly
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Application number
JP5636994A
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English (en)
Inventor
Akira Fujimoto
明 藤本
Takeshi Taniguchi
猛 谷口
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Minebea AccessSolutions Inc
Original Assignee
Honda Lock Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07263224A publication Critical patent/JPH07263224A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、略
「コ」字形に形成される磁路枠とを備えるソレノイド装
置において、磁路抵抗を小さくする。 【構成】ボビン14と、該ボビン14に巻装されるコイ
ル15とがモールド部16で被覆されて成るコイル組立
体12において、ボビン14の両フランジ部14b,1
4cの少なくとも一方14cよりも軸方向外方側には、
該コイル組立体12の中心孔17に対応する部分からコ
イル組立体12の外側面までの間にわたって中心孔17
の半径方向に沿って設けられる嵌合溝18が、磁路枠1
3の両平板部13a,13bの少なくとも一方13bを
嵌合可能として設けられ、両平板部13a,13bに
は、中心孔17の内周面の少なくとも一部に面一に連な
る内周面を有して中心孔17に整合する貫通孔23,2
4がそれぞれ設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半径方向外方に張出す
一対のフランジ部が円筒部の軸方向に間隔をあけた位置
にそれぞれ設けられて成るボビンと、両フランジ部間で
円筒部に巻装されるコイルと、前記両フランジ部間より
も大なる間隔が相互間にあけられた一対の平板部を有し
て略「コ」字形に形成されるとともに前記円筒部の半径
方向に沿う取付け操作を可能としてボビンに装着される
磁路枠とを備えるソレノイド装置、ならびに該ソレノイ
ド装置を備えた電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるソレノイド装置は、たとえ
ば実公平3−9298号公報等により既に知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のソレノイド
装置では、一対のフランジ部の一方よりも軸方向外方側
でボビンには外径を小さくした首部が設けられ、磁路枠
は、ボビンの中心孔に整合する挿入孔を有してボビンの
一端に当接、係合する第1の平板部と、前記首部に嵌合
する第2の平板部とが連結部で連結されて略「コ」字形
に形成されている。ところで、磁路枠は可動コアおよび
固定コア間にわたる磁路を形成するためのものであり、
磁路抵抗を小さくするためには、ボビン内に挿入される
可動コアあるいは固定コアに対して磁路枠を極力近接さ
せることが望ましい。しかるに上記従来のものでは、第
2の平板部がボビンの首部に嵌合するものであるので、
ボビン内に配置される上記可動コアあるいは固定コアに
対して、第2の平板部を首部の肉厚分だけ近接させるこ
とができず、磁路抵抗が小さいとは言い難い。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、磁路抵抗を小さくすることを可能としたソレ
ノイド装置および電磁弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、半径方向外方に張出す一対
のフランジ部が円筒部の軸方向に間隔をあけた位置にそ
れぞれ設けられて成るボビンと、両フランジ部間で円筒
部に巻装されるコイルと、前記両フランジ部間よりも大
なる間隔が相互間にあけられた一対の平板部を有して略
「コ」字形に形成されるとともに前記円筒部の半径方向
に沿う取付け操作を可能としてボビンに装着される磁路
枠とを備えるソレノイド装置において、ボビンと、該ボ
ビンに巻装されるコイルと、ボビンおよびコイルを被覆
する合成樹脂製のモールド部とで、円筒部と同軸の中心
孔を有するコイル組立体が構成され、ボビンの両フラン
ジ部の少なくとも一方よりも軸方向外方側で前記コイル
組立体には、少なくとも中心孔に対応する部分からコイ
ル組立体の外側面までの間にわたって中心孔の半径方向
に沿って設けられる嵌合溝が、磁路枠の両平板部の少な
くとも一方を嵌合可能として設けられ、両平板部には、
中心孔の内周面の少なくとも一部に面一に連なる内周面
を有して中心孔に整合する貫通孔がそれぞれ設けられる
ことを特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、嵌合溝は、その内端
を中心孔に臨ませるとともに外端をコイル組立体の外側
面に開口させて該コイル組立体に設けられ、中心孔の軸
線に関して嵌合溝の外端開口部とは反対側で一端がコイ
ルに接続されるとともに中心孔の軸方向に沿う嵌合溝の
外方側で該嵌合溝の外端開口部側に導出された状態に在
るリード線が、モールド部に埋設される。
【0007】さらに請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載のソレノイド装置と、該ソレノイド装
置の中心孔内に挿入される部品を有するとともにソレノ
イド装置の電磁力で開閉作動する弁装置とで、電磁弁が
構成される。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0009】図1ないし図4は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は常閉型電磁弁の縦断面図、図2は
図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図、
図4は磁路枠の斜視図である。
【0010】先ず図1において、常閉型電磁弁VC は、
ソレノイド装置10と、該ソレノイド装置10の電磁力
で作動する弁装置11C とで構成される。
【0011】ソレノイド装置10は、コイル組立体12
と、該コイル組立体12に装着される磁路枠13とを備
えるものであり、コイル組立体12は、合成樹脂から成
るボビン14と、該ボビン14に巻装されるコイル15
とが、合成樹脂製のモールド部16で覆われて成る。
【0012】図2および図3を併せて参照して、ボビン
14は、円筒部14aと、該円筒部14aの軸方向一端
側で半径方向外方に張出す第1フランジ部14bと、第
1フランジ部14bから軸方向他端側に間隔をあけた位
置で円筒部14aから半径方向外方に張出す第2フラン
ジ部14cと、円筒部14aの他端で第2フランジ部1
4cに連設されるリード線保持部14dとを備える。
【0013】コイル15は、ボビン14における第1お
よび第2フランジ部14b,14c間で円筒部14aに
巻装される。
【0014】ボビン14およびコイル15がモールド部
16で被覆されて成るコイル組立体12には、ボビン1
4における円筒部14a内面をそのまま活かした中心孔
17が設けられるとともに、ボビン14における一方の
フランジ部14cよりも軸方向外方側で内端を中心孔1
7に臨ませるとともに外端をコイル組立体12の外側面
に開口させた嵌合溝18が中心孔17の半径方向に沿っ
て設けられる。而してボビン14には、モールド部16
による被覆前に嵌合溝18の一部となるスリットが予め
設けられている。
【0015】またボビン14のリード線保持部14dに
おいて、中心孔17の軸線に関して嵌合溝18の外端開
口部18aとは反対側には、コイル15の両端に連なる
一対の接続端子19,20が固定されており、それらの
接続端子19,20には、リード線21,22の一端が
半田付け等により接続される。しかも両リード線21,
22は、一部をリード線保持部14dで保持された状態
で嵌合溝18の外端開口部18a側に導出されるもので
あり、両リード線21,22のリード線保持部14dか
ら外れた部分はモールド部16内に埋設される。
【0016】図4を併せて参照して、磁路枠13は、コ
イル組立体12の一端側に当接、係合する第1平板部1
3aと、コイル組立体12の嵌合溝18に嵌合される第
2平板部13bと、第1および第2平板部13a,13
bを結ぶ連結板部13cとを有して、磁性金属により略
「コ」字形に形成され、コイル組立体12にその中心孔
17の半径方向に沿う取付け操作を可能として装着され
る。
【0017】第1平板部13aは、コイル組立体12の
一端形状に対応して円板状に形成されるものであり、そ
の中央部には、コイル組立体12の中心孔17に整合す
る貫通孔23が、中心孔17と同径の円形形状で設けら
れる。また第2平板部13bの先端部には、コイル組立
体12の中心孔17に整合する貫通孔24が、たとえば
180度以上の範囲にわたって中心孔17の内周面に面
一に連なる円弧状にして設けられる。
【0018】再び図1において、弁装置11C は、スリ
ーブ29を備える弁ハウジング26と、スリーブ29内
に固定される固定コア46と、固定コア46から離反す
る方向にばね付勢されてスリーブ29内に収納される可
動コア49C と、弁ハウジング26に固定的に設けられ
た弁座43C への着座を可能として可動コア49C に固
着された弁体51とを備える。
【0019】弁ハウジング26は、磁性金属により段付
きの円筒状に形成されるハウジング主体27と、磁性金
属により環状に形成されてハウジング主体27にかしめ
結合されるカラー28との間に、非磁性材たとえばステ
ンレス鋼により薄肉の有底円筒状に形成されるスリーブ
29の開口端が液密に挟持されて成るものである。
【0020】ハウジング主体27には、ソレノイド装置
10側から順に、一端を開口させた嵌合孔30と、該嵌
合孔30よりも小径であって段部31を介して嵌合孔3
0の他端に一端を連ならせた差込み孔32と、差込み孔
32側に臨む段差状の受け部33を介して差込み孔32
の他端に一端を連ならせるとともに受け部33から離反
するにつれて小径となるテーパ孔34と、テーパ孔34
の他端(小径端)よりも小径であって段部35を介して
テーパ孔34の他端に一端を連ならせた圧入孔36と、
圧入孔36よりも小径であって段部37を介して圧入孔
36の他端に一端を連ならせた通路孔38と、通路孔3
8よりも大径であって段部39を介して通路孔38の他
端に一端を連ならせるとともに他端を開口した装着孔4
0とが、同軸に設けられる。
【0021】ハウジング主体27には、円筒状の弁座部
材41C がその基端を段部37に当接させるまで圧入孔
36に圧入することにより固着され、圧入孔36よりも
突出した弁座部材41C の先端中央部には、通路孔38
に通じる弁孔42cを中央部に開口させたテーパ状の弁
座43C が設けられる。また装着孔40には、通路孔3
8側に向けて流れる作動液を濾過するためのフィルタ4
4が装着される。
【0022】スリーブ29の開口端側には、半径方向外
方に張出す環状の係合段部29aを介して大径部29b
が設けられており、大径部29bは、差込み孔32に差
込み可能な外径を有する円筒状に形成され、また大径部
29bの軸方向長さは、大径部29bの先端をハウジン
グ主体27の受け部33に当接させたときに係合段部2
9aが嵌合孔30の軸方向中間部に対応する位置に在る
ように設定される。
【0023】一方、カラー28は、半径方向内方に張出
してスリーブ29の係合段部29aに係合する係合鍔部
28aを一端に有して円筒状に形成されるとともに、ハ
ウジング主体27の嵌合孔30に嵌合されるものであ
り、その軸方向長さは、ハウジング主体27における嵌
合孔30の軸方向長さに対応して設定される。しかもカ
ラー28の一端外周には、環状係止部28bが設けられ
る。
【0024】而してハウジング主体27の嵌合孔30に
おける外端部内周は半径方向内方側にかしめられ、その
かしめ部45が環状係止部28bに係合されることによ
り、スリーブ29の開口端側がハウジング主体27に固
定される。しかもハウジング主体27における差込み孔
32の内面には、スリーブ29における大径部29bの
外周面に弾性的に接触するOリング等の環状のシール部
材60が装着される。
【0025】スリーブ29の閉塞端29cは半球状に形
成されており、この閉塞端29c側でスリーブ29内に
は、磁性金属から成る固定コア46が嵌入、固定され
る。すなわち固定コア46には、スリーブ29の閉塞端
29c内面に当接する球面状の当接面47が一端側に設
けられるとともにスリーブ29の内周面に当接する外周
面に環状の係止溝48が設けられており、当接面47を
上記閉塞端29cの内面に当接させるまでスリーブ29
内に固定コア46が嵌入された状態で、係止溝48に対
応する部分でスリーブ29を内方側にかしめて係止溝4
8に係合することにより、固定コア46がスリーブ29
内に固定される。
【0026】可動コア49C は、固定コア46に対向し
てスリーブ29内に摺動自在に嵌合され、ハウジング主
体27および可動コア49C 間でスリーブ29内には、
弁座部材41C の先端部を臨ませた弁室50C が形成さ
れる。而して可動コア49Cの弁室50C に臨む端部中
央には、弁座部材41C の弁座43C に着座可能な球状
の弁体51が固着される。またスリーブ29内で、固定
コア46および可動コア49C 間には、可動コア49C
を固定コア46から離反させる方向、すなわち弁体51
を弁座43C に着座させる方向のばね力を発揮する戻し
ばね52C が縮設され、可動コア49C の外面複数個所
には、作動液の流通を許容する流通溝53C …が軸方向
全長にわたって穿設される。さらに固定コア46の可動
コア49 C 側の端部には、可動コア49C が固定コア4
6に直接接触することを回避するための非磁性材から成
るスペーサ54が装着される。
【0027】ハウジング主体27の外周には環状凹部5
5が設けられ、該環状凹部55は、ハウジング主体27
に穿設された連通路56を介して弁室50C に連通され
る。また環状凹部55を覆うようにして環状のフィルタ
57がハウジング主体27の外周に装着される。而して
ハウジング主体27は、フィルタ57を装着した状態で
図示しない支持体に嵌合されるものであり、フィルタ5
7の両側でハウジング主体27の外周には、上記支持体
の内周に弾発的に接触するOリング58,59が装着さ
れる。
【0028】このような弁装置11C には、該弁装置1
C を構成する各部品のうちのスリーブ29を中心孔1
7に嵌入させるようにして、ソレノイド装置10が組付
けられ、それにより常閉型電磁弁VC が構成される。
【0029】しかもソレノイド装置10への組付け状態
で、弁装置11C におけるハウジング主体27およびカ
ラー28は、ソレノイド装置10における磁路枠13の
第1平板部13aに当接される。また中心孔17の弁装
置11C とは反対側の端部には球面状の受け部17aが
設けられており、中心孔17に嵌入されたスリーブ29
の閉塞端29cは、前記受け部17aで受けられる。
【0030】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、コイル15の消磁状態では、戻しばね52C のば
ね力により可動コア49C が固定コア46から離反する
側に移動しており、可動コア49C と一体に作動する弁
体51が弁座43C に着座して弁孔42C が閉鎖されて
いる。而してコイル15を励磁すると、固定コア46か
らスリーブ19、磁路枠13および可動コア49C を経
て固定コア46に至る磁路が生じ、可動コア45C が固
定コア46側に吸引されることにより、弁体51が弁座
43C から離反して弁孔42C を開くことになる。した
がってフィルタ57を通過して環状凹部55に流入した
作動液が、連通路56、弁室50C 、弁孔42C および
通路孔38を経てフィルタ44から流出していくことに
なる。
【0031】このような常閉型電磁弁VC において、ソ
レノイド装置10では、ボビン14の第2フランジ部1
4cよりも軸方向外方側でコイル組立体12には、内端
を中心孔17に臨ませるとともに外端をコイル組立体1
2の外側面に開口させた嵌合溝18が、中心孔17の半
径方向に沿って設けられ、磁路枠13は、その第2平板
部13bを嵌合溝18に嵌合するようにしてコイル組立
体12に装着される。しかも磁路枠13の第2平板部1
3bには、中心孔17の内周面の一部に面一に連なる内
周面を有する貫通孔24が設けられ、磁路枠13の第1
平板部13aには、中心孔17の内周面にその全周にわ
たって面一に連なる貫通孔23が設けられる。したがっ
て、ボビン14内に嵌入されるスリーブ29に第1およ
び第2平板部13a,13bを接触させることが可能で
あり、スリーブ29内の固定コア46に磁路枠13を極
力近接させることができ、それにより磁路抵抗を小さく
して磁気吸引力を大とすることができ、ソレノイド装置
10の小型化を図ることができる。
【0032】また常閉型電磁弁VC は、弁装置11C
スリーブ29を中心孔17に嵌入させるようにして、弁
装置11C およびソレノイド装置10を組付けて構成さ
れるものであり、ソレノイド装置10を、上述のように
磁気吸引力を増大させて小型化することができるので、
弁装置11C に比較的大きな駆動力を作用させることが
可能となり、常閉型電磁弁VC の小型化を図ることがで
きる。
【0033】さらにソレノイド装置10では、中心孔1
7の軸線に関して嵌合溝18の外端開口部18aとは反
対側で接続端子19,20を介して一端がコイル15に
接続されるリード線21,22が、中心孔17の軸方向
に沿う嵌合溝18の外方側で該嵌合溝18の外端開口部
18a側に導出され、それらのリード線21,22がモ
ールド部16に埋設されている。したがって、リード線
21,22をコイル組立体21の軸方向外方側に導出す
るものに比べると、リード線21,22のモールド部1
6に埋設される部分の長さを比較的大として、モールド
シールの有効長さを比較的大きくし、シール性を向上す
ることができる。
【0034】しかも弁装置11C におけるスリーブ29
の開口端側には、環状の係合段部29aを介して大径部
29bが設けられており、ハウジング主体27の差込み
孔32に大径部29bが差込まれた状態で、前記係合段
部29aに係合するカラー28がハウジング主体27に
かしめ結合され、差込み孔32の内面および前記大径部
29bの外面間には環状のシール部材60が介装され
る。このため、シール部材60にカラー28の押圧力が
作用することはなく、シール部材60によるシール圧
が、大径部29bの外面および差込み孔32内面間のシ
ール材60の充填容積のみに依存することになる。した
がってカラー28はスリーブ29の抜け止め固定機能の
みを発揮すればよいものであり、カラー28が軸方向に
多少がたついたとしてもシール部材60のシール機能に
悪影響を及ぼすことはないので、スリーブ29の組付け
作業を厳しく管理することが不要であり、組付け作業を
容易とすることができる。
【0035】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0036】この常開型電磁弁VO は、ソレノイド装置
10と、該ソレノイド装置10の電磁力で作動する弁装
置11O とで構成されるものであり、弁装置11O は、
スリーブ29を備える弁ハウジング26と、固定コアを
兼用して弁ハウジング26に固定される弁座部材41O
と、弁座部材41O から離反する方向にばね付勢されて
スリーブ29内に収納される可動コア49O と、前記弁
座部材41O に設けられた弁座43O への着座を可能と
して可動コア49O に固着された弁体51とを備える。
【0037】弁ハウジング26におけるハウジング主体
27には、円筒状の弁座部材41Oがその基端を段部3
7に当接させるまで圧入孔36に圧入することにより固
着され、圧入孔36よりも突出した弁座部材41O の先
端中央部には、通路孔38に通じる弁孔42O を中央部
に開口させたテーパ状の弁座43C が設けられる。
【0038】スリーブ29内には、固定コアを兼用する
弁座部材41O に対向する可動コア49O が摺動自在に
嵌合され、ハウジング主体27および可動コア49O
でスリーブ29内には、弁座部材41O の先端部を臨ま
せた弁室50O が形成される。而して可動コア49O
弁室50O に臨む端部中央には、弁座部材41O の弁座
43O に着座可能な球状の弁体51が固着される。また
ハウジング主体27の段部35および可動コア49O
には、可動コア49O を弁座部材41O から離反させる
方向、すなわち弁体51を弁座43O から離反させる方
向のばね力を発揮する戻しばね52O が縮設され、可動
コア49O の外面複数個所には、作動液の流通を許容す
る流通溝53O …が軸方向全長にわたって穿設される。
【0039】この常開型電磁弁VO では、コイル15を
消磁状態としたときに、戻しばね52O のばね力により
可動コア49O が弁座部材41O から離反する側に移動
しており、可動コア49C と一体に作動する弁体51が
弁座43O から離反して弁孔42O が開放されている。
したがってフィルタ44を通過して通路孔38に流入し
た作動液が、弁孔42O 、弁室50O 、連通路56およ
び環状凹部55を経て、フィルタ57から流出していく
ことになる。またコイル15を励磁すると、弁座部材4
O からハウジング主体27、磁路枠13、スリーブ1
9および可動コア49O を経て弁座部材41O に至る磁
路が生じ、可動コア49O が弁座部材41O 側に吸引さ
れることにより、弁体51が弁座43O に着座して弁孔
42O が閉鎖される。
【0040】このような第2実施例において、ソレノイ
ド装置10の構成は第1実施例と同様であり、また弁装
置11O におけるスリーブ29の固定構造は第1実施例
と同様であるので、上記第1実施例と同様の効果を奏す
ることができる。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0042】たとえば磁路枠13における平板部13b
の貫通孔14が中心孔13の内面全周にわたって面一に
連なるように円形に形成されていてもよく、ボビン14
の両フランジ部14b,14cよりも軸方向外方側でコ
イル組立体12に一対の嵌合溝が設けられ、それらの嵌
合溝に磁路枠の両平板部がそれぞれ嵌合されるようにし
てもよく、さらに中心孔を横切るようにして両端をコイ
ル組立体の外側面に開口させた嵌合溝がコイル組立体に
設けられるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、ボビン
およびコイルを被覆する合成樹脂製のモールド部とで、
円筒部と同軸の中心孔を有するコイル組立体が構成さ
れ、ボビンの両フランジ部の少なくとも一方よりも軸方
向外方側で前記コイル組立体には、少なくとも中心孔に
対応する部分からコイル組立体の外側面までの間にわた
って中心孔の半径方向に沿って設けられる嵌合溝が、磁
路枠の両平板部の少なくとも一方を嵌合可能として設け
られ、両平板部には、中心孔の内周面の少なくとも一部
に面一に連なる内周面を有して中心孔に整合する貫通孔
がそれぞれ設けられるので、ボビン内に配置される可動
コアあるいは固定コアに対して磁路枠を極力近接させる
ことができ、それにより磁路抵抗を小さくして磁気吸引
力の増大を図ることができる。
【0044】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、嵌合溝は、その内端
を中心孔に臨ませるとともに外端をコイル組立体の外側
面に開口させて該コイル組立体に設けられ、中心孔の軸
線に関して嵌合溝の外端開口部とは反対側で一端がコイ
ルに接続されるとともに中心孔の軸方向に沿う嵌合溝の
外方側で該嵌合溝の外端開口部側に導出された状態に在
るリード線が、モールド部に埋設されるので、リード線
のモールド部に埋設される部分の長さを比較的大とし
て、モールドシールの有効長さを比較的大きくし、シー
ル性を向上することができる。
【0045】さらに請求項3記載の発明に従う電磁弁
は、請求項1または2記載のソレノイド装置と、該ソレ
ノイド装置の中心孔内に挿入される部品を有するととも
にソレノイド装置の電磁力で開閉作動する弁装置とで、
電磁弁が構成されるので、小型化を図りつつ、弁装置に
比較的大きな駆動力を作用させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の常閉型電磁弁の縦断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】磁路枠の斜視図である。
【図5】第2実施例の常開型電磁弁の縦断面図である。
【符号の説明】
10・・・ソレノイド装置 11C ,11O ・・・弁装置 12・・・コイル組立体 13・・・磁路枠 13a,13b・・・平板部 14・・・ボビン 14a・・・円筒部 14b,14c・・・フランジ部 15・・・コイル 16・・・モールド部 17・・・中心孔 18・・・嵌合溝 18a・・・外端開口部 21,22・・・リード線 23,24・・・貫通孔 29・・・弁装置の部品としてのスリーブ VC ・・・常閉型電磁弁 VO ・・・常開型電磁弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向外方に張出す一対のフランジ部
    (14b,14c)が円筒部(14a)の軸方向に間隔
    をあけた位置にそれぞれ設けられて成るボビン(14)
    と、両フランジ部(14b,14c)間で円筒部(14
    a)に巻装されるコイル(15)と、前記両フランジ部
    (14b,14c)間よりも大なる間隔が相互間にあけ
    られた一対の平板部(13a,13b)を有して略
    「コ」字形に形成されるとともに前記円筒部(14a)
    の半径方向に沿う取付け操作を可能としてボビン(1
    4)に装着される磁路枠(13)とを備えるソレノイド
    装置において、ボビン(14)と、該ボビン(14)に
    巻装されるコイル(15)と、ボビン(14)およびコ
    イル(15)を被覆する合成樹脂製のモールド部(1
    6)とで、円筒部(14a)と同軸の中心孔(17)を
    有するコイル組立体(12)が構成され、ボビン(1
    4)の両フランジ部(14b,14c)の少なくとも一
    方(14c)よりも軸方向外方側で前記コイル組立体
    (12)には、少なくとも中心孔(17)に対応する部
    分からコイル組立体(12)の外側面までの間にわたっ
    て中心孔(17)の半径方向に沿って設けられる嵌合溝
    (18)が、磁路枠(13)の両平板部(13a,13
    b)の少なくとも一方(13b)を嵌合可能として設け
    られ、両平板部(13a,13b)には、中心孔(1
    7)の内周面の少なくとも一部に面一に連なる内周面を
    有して中心孔(17)に整合する貫通孔(23,24)
    がそれぞれ設けられることを特徴とするソレノイド装
    置。
  2. 【請求項2】 嵌合溝(18)は、その内端を中心孔
    (17)に臨ませるとともに外端をコイル組立体(1
    2)の外側面に開口させて該コイル組立体(12)に設
    けられ、中心孔(17)の軸線に関して嵌合溝(18)
    の外端開口部(18a)とは反対側で一端がコイル(1
    5)に接続されるとともに中心孔(17)の軸方向に沿
    う嵌合溝(18)の外方側で該嵌合溝(18)の外端開
    口部(18a)側に導出された状態に在るリード線(2
    1,22)が、モールド部(16)に埋設されることを
    特徴とする請求項1記載のソレノイド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のソレノイド装置
    (10)と、該ソレノイド装置(10)の中心孔(1
    7)内に挿入される部品(29)を有するとともにソレ
    ノイド装置(10)の電磁力で開閉作動する弁装置(1
    1c,11o)とで構成されることを特徴とする電磁
    弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002031011A (ja) * 2000-06-30 2002-01-31 Siemens Automotive Corp 燃料インジェクタ、燃料インジェクタのためのニードルアセンブリ、燃料インジェクタのためのニードルアセンブリを組み立てる方法
JP2005276966A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Keihin Corp リニアソレノイドバルブ
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JP4623983B2 (ja) * 2004-03-24 2011-02-02 株式会社ケーヒン リニアソレノイドバルブ
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