JP3894720B2 - 液圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプールの一端を臨ませるパイロット室の液圧に応じて入力ポートおよび出力ポート間の連通・遮断を切換えるスプール弁と、前記パイロット室および入力ポート間に介設される電磁開閉弁とで構成される液圧制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる液圧制御装置は、たとえば特開2000−170941号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものでは、電磁開閉弁はスプール弁とは独立して構成されており、弁座部材が固着されるとともに、弁座部材を臨ませる弁室と、該弁室に一端を通じさせる通路とが設けられるベース板を電磁開閉弁が備えている。しかもベース板はスプール弁のバルブボディに締結されるものであり、バルブボディの摺動孔に摺動可能に嵌合されるスプールの一端と前記ベース板との間に、前記通路の他端を通じさせるパイロット室が形成されている。
【0004】
このような従来の液圧制御装置によれば、バルブボディに締結されるベース板には円筒状である弁座部材が内蔵、固着されるので、ベース板の厚みは比較的大きなものであり、その分だけ液圧制御装置が大型化している。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、小型化を可能とした液圧制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、一端をパイロット室に臨ませるとともに前記パイロット室の容積を縮少させる方向にばね付勢されたスプールが、入力ポートおよび出力ポート間の連通・遮断を切換可能としてバルブボディに摺動自在に嵌合されて成るスプール弁と;磁性金属から成る有底円筒状のハウジング、該ハウジングの閉塞端中央部に同軸に連設される磁性金属製の固定コア、該固定コアを囲繞して前記ハウジング内に挿入されるボビン、該ボビンに巻装されるコイル、前記ボビンを前記ハウジングの閉塞端との間に挟むようにして前記ハウジングの開口端に固定されるとともに貫通孔を中央部に有する磁性体、前記貫通孔内に同軸に挿入されて前記固定コアに対向するとともに固定コアから離反する側にばね付勢される可動コア、前記入力ポートおよび前記パイロット室間に介設される弁座部材、該弁座部材に着座することを可能として前記可動コアの固定コアとは反対側に設けられる弁体を備え、前記スプール弁のバルブボディに取付けられる電磁開閉弁と;を含む液圧制御装置において、前記バルブボディには、該バルブボディの外側面に設定される取付け面に一端を開口するとともに前記入力ポートおよび出力ポートを内側面に開口せしめた摺動孔が設けられ、該摺動孔の他端閉塞部との間に戻しばねを介在させて前記摺動孔に摺動可能に嵌合されるスプールの一端と、前記摺動孔の一端部に液密に圧入されるプラグとの間に前記パイロット室が形成され、前記弁座部材がバルブボディ内に固着されるとともに前記磁性体をバルブボディに当接させる前記電磁開閉弁のハウジングに、前記プラグの少なくとも一部を覆って前記バルブボディの取付け面に締結される取付けステーが固着されることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、電磁開閉弁の一部を構成する弁座部材がバルブボディ内に固着され、磁性体がバルブボディに当接されるので、従来必要であったベース板が不要であり、液圧制御装置を小型化することができる。しかもスプールの一端を臨ませるパイロット室がプラグと前記スプールの一端との間に形成されており、前記プラグは圧入によりバルブボディに固定されるのであるが、プラグにはパイロット室の液圧が該プラグを摺動孔から抜け出させる方向で作用している。このためプラグの摺動孔への圧入、固定状態が万一不充分であった場合には、プラグが摺動孔から抜けてしまう側に移動してしまう可能性がある。しかるに電磁開閉弁のハウジングをバルブボディの取付け面に取付けるための取付けステーで前記プラグの少なくとも一部が覆われるので、前記プラグが摺動孔から抜け出る方向に万一移動しようとしても、その移動が前記取付けステーで阻止され、プラグが摺動孔から抜けてしまうことはない。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ハウジングの開口端に外周部が固定されるリング板部と、該リング板部の内周部に一体に連設されるとともに前記ボビンの磁性体側端部に一部を挿入せしめる円筒部とで前記磁性体が構成され、リング板部から離反するにつれて小径となるようにして前記ボビンの磁性体側端部内周に形成されるテーパ孔の内側面と、前記リング板部および前記円筒部とに弾発接触する環状の第1シール部材が、前記磁性体およびボビン間に介装されることを特徴とする。
【0009】
このような請求項2記載の発明の構成によれば、磁性体が円筒部を有することで磁性体および可動コアの軸方向ラップ量を大きくし、磁路面積を増大して電磁開閉弁の電磁効率を向上することができる。しかもリング板部および円筒部を有することにより、磁性体は、その軸線方向および半径方向でボビンに対向することになるが、ボビンの磁性体側端部内周にテーパ孔が形成されるので、テーパ孔の内側面と、前記リング板部および前記円筒部とに弾発接触させるようにして単一の第1シール部材を磁性体およびボビン間に介装するだけで、磁性体およびボビン間のシールが達成される。また第1シール部材の弾性により、ハウジング内でのボビンの軸線方向および半径方向の振動を抑えることができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記磁性体およびボビン間には、非磁性材により円筒状に形成されるとともに前記磁性体の貫通孔内に挿入されるカラーの一端部が、制限された範囲での該カラーの軸方向移動を許容するようにして浮動支持され、カラー内に挿入される前記可動コアの該カラーからの離脱を阻止する規制鍔がカラーの他端に設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、電磁開閉弁の組立時に可動コアおよび弁体が磁性体の貫通孔から落下することを防止することができ、電磁開閉弁の組立性を向上することができる。しかもカラーが制限された範囲での軸方向移動を許容するようにして磁性体およびボビン間に浮動支持されるので、該カラー内に挿入された可動コアにカラーを追随させるようにして、カラーとの摩擦による可動コアの摩耗を抑制することができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記取付けステーは、前記ハウジングの外面に固着される支持板部と、前記プラグの少なくとも一部を覆って前記バルブボディの取付け面に締結される締結板部とを一体に有して縦断面L字状に形成され、前記磁性体のうち前記締結板部よりも突出した部分を嵌合せしめるようにして前記弁座部材と同軸に配置される円形の凹部が、前記バルブボディの取付け面に設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、電磁開閉弁の組立時に、バルブボディ内の弁座部材に対する磁性体の位置すなわち磁性体の貫通孔内に在る可動コアの位置を容易に定めて、ハウジングをバルブボディの取付け面に締結することができ、電磁開閉弁の組立性をより一層向上することができる。
【0012】
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明の構成に加えて、前記弁座部材と同軸である環状の第2シール部材が前記磁性体およびバルブボディ間に介装され、該第2シール部材で外周部をシールされるとともに前記弁座部材の一端を臨ませた弁室が、前記磁性体およびバルブボディ間に形成され、前記パイロット室および弁室間を連通する連通路がバルブボディに設けられることを特徴とし、かかる構成によれば、スプール弁のパイロット室と、電磁開閉弁との接続構造を単純化し、第2シール部材を単純な環状形状としてコスト低減を図るとともに電磁開閉弁の組立性を向上することができる。
【0013】
請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記プラグは、前記取付け面に接触した前記取付けステーとの間に間隔をあける位置まで前記摺動孔の一端部に液密に圧入されることを特徴とし、かかる構成によれば、バルブボディの取付け面に確実に締結した取付けステーで、プラグの摺動孔からの離脱を確実に阻止することができる。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成に加えて、前記摺動孔の内周面に弾発的に接触するOリングが外周に装着されるシール部と、前記摺動孔に圧入されるべく前記シール部よりも大径に形成されてシール部に同軸にかつ一体に連設される圧入部とを備える前記プラグが、前記シール部を軸方向内方側に配置して前記摺動孔の一端部に圧入されることを特徴とし、かかる構成によれば、プラグの摺動孔への圧入時に摺動孔の内面のうちOリングに接触する部分が荒れてしまうことを回避して前記Oリングにより確実なシールを可能とし、しかもプラグの圧入長さを比較的短くすることで圧入作業を容易とすることができる。
【0015】
さらに請求項8記載の発明は、上記請求項7記載の発明の構成に加えて、前記摺動孔の一端には、軸方向外方に向かうにつれて大径となる拡径部が設けられ、前記圧入部の外端が前記拡径部の内端よりも内方に位置するまで前記プラグが摺動孔の一端部に圧入されることを特徴とし、かかる構成によれば、プラグの摺動孔への圧入時に拡径部で案内することでプラグの摺動孔への圧入を容易とするこができるとともにOリングが傷つくことを防止することができ、しかも圧入部の外端が前記拡径部の内端よりも内方に位置することにより、パイロット室の液圧によりプラグが抜け方向に移動しようとしたときに、圧入部の外端の周縁部が摺動孔の内面に食込み易くなり、プラグの摺動孔からの抜け出しをより確実に阻止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0017】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すものであり、図1は電磁開閉弁が閉弁している状態での液圧制御装置の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2矢視平面図、図3は電磁開閉弁が開弁している状態での液圧制御装置の図1に対応した縦断面図、図4は図1の4−4線断面図、図5は図1の要部拡大図、図6は弁座部材を除いた電磁開閉弁の構成部材を分解状態で示す断面図である。
【0018】
先ず図1〜図3において、この液圧制御装置は、たとえばエンジンEにおける動弁装置の作動特性を変更するために液圧を高、低に切換えて前記動弁装置に作用せしめるものであり、エンジンEのエンジン本体11に締結されるバルブボディ14を有するスプール弁12と、該スプール弁12が備えるパイロット室15ならびにエンジン本体11に内蔵される液圧ポンプ等の液圧源間に介在するようにして前記バルブボディ14に取付けられる電磁開閉弁13とを備える。
【0019】
スプール弁12は、前記バルブボディ14と、一端をパイロット室15に臨ませてバルブボディ14に摺動可能に嵌合されるスプール16と、パイロット室15の容積を縮少する方向にスプール16を付勢するばね力を発揮してバルブボディ14およびスプール16間に設けられる第1戻しばね17と、前記パイロット室15をスプール16の一端との間に形成するようにしてバルブボディ14に液密に圧入されるプラグ18とを備える。
【0020】
エンジン本体11に締結されたバルブボディ14の外側面のうち上側面は取付け面14aとして平坦に形成されており、バルブボディ14には、一端を前記取付け面14aに開口して上下にのびる有底の摺動孔20と、該摺動孔20の内側面の軸方向に間隔をあけた位置に開口する入力ポート21、出力ポート22および解放ポート23と、前記摺動孔20と平行にして上下に延びる有底の通路孔24とが設けられる。
【0021】
図4を併せて参照して、入力ポート21は、摺動孔20の直径よりも大きな幅を有した矩形状の横断面形状を有するものであり、摺動孔20の軸線に直交する平面内で摺動孔20の下部を横断するようにしてバルブボディ14に設けられ、該入力ポート21の外端は、エンジン本体11内の液圧源に接続されるべくエンジン本体11側のバルブボディ14の側面に開口され、入力ポート21の開口端部にはフィルタ25が装着される。また入力ポート21の内端部はバルブボディ14に設けられた連通孔26により前記通路孔24に連通される。而して入力ポート21の中間部は摺動孔20の下部内側面に開口するのであるが、該入力ポート21の中間部は、図4で示すように、摺動孔20内のスプール16で遮断されることはなく、通路孔24は、摺動孔20内でのスプール16の位置とは無関係に、連通孔26および入力ポート21を介してエンジン本体11内の液圧源に連通される。
【0022】
出力ポート22は、前記入力ポート21の上方に配置されるものであり、摺動孔20の軸線に直交する平面内で摺動孔20の中間部を横断するようにしてバルブボディ14に設けられ、該出力ポート22の外端は、エンジンEの動弁装置に接続されるべくエンジン本体11側のバルブボディ14の側面に開口される。また出力ポート22の内端部はバルブボディ14に設けられた第1オリフィス27を介して前記通路孔24に連通される。而して出力ポート22の中間部は摺動孔20の中間部内側面に開口するのであるが、該出力ポート22の中間部は、図4で示すように、摺動孔20内のスプール16で遮断されることはなく、エンジンEの動弁装置には、摺動孔20内でのスプール16の位置とは無関係に、通路孔24すなわち入力ポート21が第1オリフィス27および出力ポート22を介して連通される。
【0023】
解放ポート23は、前記出力ポート22の上方に配置されるものであり、摺動孔20の軸線に直交する平面内で摺動孔20の上部内側面に内端部を開口するようにしてバルブボディ14に設けられ、該解放ポート23の外端は、エンジン本体11側に作動液を戻すべくエンジン本体11側のバルブボディ14の側面に開口される。
【0024】
一端をパイロット室15に臨ませて摺動孔20に摺動可能に嵌合されるスプール16の他端と、摺動孔20の他端閉塞部との間にはばね室28が形成され、第1戻しばね17は、スプール16の他端部および摺動孔20の閉塞端部との間に設けられるようにしてばね室28に収納される。
【0025】
スプール16の外周面には、出力ポート22を入力ポート21および解放ポート23に択一的に切換えて連通せしめるための第1環状凹部30と、解放ポート23に常時通じる第2環状凹部31とが設けられる。またスプール16には、ばね室28に通じる解放路32が同軸に設けられるとともに、該解放路32を第2環状凹部31に通じさせる連通孔33と、パイロット室15を解放路32に通じさせる第2オリフィス34とが設けられ、ばね室28は、解放路32、連通孔33および第2環状凹部31を介して解放ポート23に連通し、パイロット室15は、第2オリフィス34、解放路32、連通孔33および第2環状凹部31を介して解放ポート23に連通する。
【0026】
パイロット室15の液圧が低いときに、スプール16は図1で示すように、第1戻しばね17のばね力によってパイロット室15の容積を縮少した上限位置に在り、この状態で、スプール16は出力ポート22および入力ポート21間を遮断するとともに第1環状凹部30を介して出力ポート22を解放ポート23に連通させており、第1オリフィス27を介して入力ポート21に通じる出力ポート22からの出力液圧は低圧となる。
【0027】
パイロット室15の液圧が高くなると、スプール16は図3で示すように、第1戻しばね17のばね力に抗してパイロット室15の容積を増大した下限位置まで下動し、この状態で、スプール16は出力ポート22および解放ポート23間を遮断するとともに第1環状凹部30を介して出力ポート22を入力ポート21に連通させており、入力ポート21に通じる出力ポート22からの出力液圧が高圧となる。
【0028】
パイロット室15への液圧の作用を停止すると、パイロット室15の液圧は第2オリフィス34で絞られつつ解放ポート23側に逃がされ、パイロット室15の液圧が徐々に低下するのに応じてスプール16が第1戻しばね17のばね力により図1で示した上限位置へと戻ることになる。
【0029】
図5において、プラグ18は、摺動孔20の内周面に弾発的に接触するOリング35が外周に装着されるシール部18aと、摺動孔20に圧入されるべく前記シール部18aよりも大径に形成されてシール部18aに同軸にかつ一体に連設される圧入部18bと、圧入部18bよりも小径に形成されて圧入部18bの前記シール部18aとは反対側に同軸にかつ一体に連設される小径部18cとを備え、シール部18aを軸方向内方側に配置して摺動孔20の一端部に圧入される。
【0030】
一方、摺動孔20の一端には、軸方向外方に向かうにつれて大径となるようにして彎曲した拡径部20aが設けられており、プラグ18は、圧入部18bの外端が拡径部20aの内端よりも内方に位置するまで摺動孔20の一端部に圧入され、小径部18cの外端はバルブボディ14の取付け面14aよりもわずかに内方側に配置される。
【0031】
図6を併せて参照して、電磁開閉弁13は、磁性金属から成る有底円筒状のハウジング36と、該ハウジング36の閉塞端中央部に同軸にかつ一体に連設される有底円筒状の固定コア37と、該固定コア37を囲繞してハウジング36内に挿入されるボビン38と、ボビン38に巻装されるコイル39と、ボビン38をハウジング36の閉塞端との間に挟むようにしてハウジング36の開口端に圧入等により固定される磁性体40と、磁性体40内に同軸に挿入されて固定コア37に対向する可動コア41と、可動コア41を固定コア37から離反する側に付勢するばね力を発揮して固定コア37および可動コア41間に設けられる第2戻しばね42と、前記入力ポート21および前記パイロット室15間に介在するようにしてバルブボディ14内に固着される円筒状の弁座部材43と、弁座部材43に着座することを可能として前記可動コア41の固定コア37とは反対側に一体に設けられる弁体44とを備える。
【0032】
ボビン38と、該ボビン38に巻装されるコイル39とは、合成樹脂から成るモールド部46で被覆される。このモールド部46には、ハウジング36の開口端側側面に設けられた切欠き部36aから外方に突出するカプラ46aが一体に形成されており、このカプラ46aには、コイル39に接続される端子47…が配設される。
【0033】
ハウジング36は一対の取付けステー48,49でバルブボディ14に取付けられるものであり、両取付けステー48,49は、ハウジング36の外面に固着される支持板部48a,49aと、バルブボディ14の取付け面14aにボルト50,51により締結される締結板部48b,49bとを一体に有して縦断面L字状に形成され、両取付けステー48,49のうち一方の取付けステー49の締結板部49bは、バルブボディ14の摺動孔20に圧入されているプラグ18の少なくとも一部(この実施例では一部)を覆うように形成され、プラグ18の小径部18cの外端と、取付け面14aに締結された前記締結板部49bとの間にはわずかな間隔が生じている。
【0034】
磁性体40は、ハウジング36の開口端に外周部が固定されるリング板部40aと、該リング板部40aの内周部に一体に連設されるとともに前記ボビン38の磁性体40側端部に一部を挿入せしめる円筒部40bとを一体に有するものであり、可動コア41を挿入させる貫通孔52が磁性体40の中央部に設けられる。
【0035】
一方、ボビン38の磁性体40側端部内周には、リング板部40aから離反するにつれて小径となるテーパ孔53が形成されており、テーパ孔53の内側面と、前記リング板部40aおよび前記円筒部40bとに弾発接触する環状の第1シール部材としてのOリング54が磁性体40およびボビン38間に介装される。またボビン38およびハウジング36の閉塞端間には固定コア37を同軸に囲繞するOリング55が介装される。
【0036】
このようにボビン38およびハウジング36間にOリング55が介装され、ボビン38および磁性体40間にOリング54が介装されることにより、ボビン38内の液圧が外部に洩れることはOリング54,55により阻止される。しかもモールド部46は、該モールド部46およびボビン38の接触部が前記Oリング54,55よりも外方に位置するようにしてボビン38およびコイル39を覆うものであり、ボビン38およびモールド部43間の境界部に液圧が作用することはなく、ボビン38およびモールド部43間の境界部から液圧が滲み出すことがない。したがって、このようなOリング54,55の配置によれば、ボビン38内から液圧が外部に洩れることを阻止することが可能となるとともに、外部からの水や塵埃のボビン38内への侵入を阻止することができる。
【0037】
前記磁性体40の貫通孔52には、非磁性材により円筒状に形成されるカラー56が挿入され、このカラー56の一端には半径方向外方に張出す支持鍔56aが一体に設けられる。一方、磁性体40が備える円筒部40bの一端と前記ボビン38の内周縁との間には環状の空隙57が形成されており、前記支持鍔56aは、円筒部40bの一端および前記ボビン38の内周縁のいずれかに係合することを可能として前記空隙57に配置される。すなわちカラー56の一端部は、制限された範囲でのカラー56の軸方向移動を許容するようにして磁性体40およびボビン38間に浮動支持される。
【0038】
カラー56内には可動コア41が挿入されるものであり、カラー56の他端には、該カラー56内から可動コア41が脱落するのを阻止するための規制鍔56bが半径方向内方に張出すようにして一体に設けられる。
【0039】
前記磁性体40におけるリング板部40aの厚みは、ハウジング36に固着された取付けステー48,49の締結板部48b,49bからリング板部40aの一部を突出させてバルブボディ14に当接させるように設定されており、バルブボディ14の取付け面14aには、リング板部40aのうち締結板部48b,49bから突出した部分を嵌合せしめる円形の凹部58が、通路孔24と同軸に設けられる。
【0040】
通路孔24の上端部には、円形の弁座部材43が圧入等により同軸に固着されており、前記凹部58および通路孔24間を結ぶ連絡孔59が、凹部58側に向かうにつれた大径となるテーパ状に形成されてバルブボディ14に設けられる。
【0041】
磁性体40のリング板部40aおよびバルブボディ14間には、弁座部材43と同軸である環状の第2シール部材としてのOリング60が介装され、このOリング60で外周部をシールされるとともに弁座部材43の一端を臨ませた弁室61が、磁性体40のリング板部40aおよびバルブボディ14間に形成され、前記パイロット室15および弁室61間を連通する連通路62がバルブボディ14に設けられる。
【0042】
弁体44は、弁室61に臨む可動コア41の端部に一体に形成されるものであり、この弁体44は、弁座部材43の一端に着座し得るようにして、弁座部材43側に向けて先細りのテーパ状に形成される。
【0043】
ところで取付けステー48,49を避けた位置でバルブボディ14には、取付け面14a側から液圧検出器63が着脱可能に取付けられており、バルブボディ14には、スプール弁12における出力ポート22の液圧を前記液圧検出器63に導く検出孔64(図4参照)が出力ポート22の内端に開口するようにして設けられる。
【0044】
次にこの実施例の作用について説明すると、スプール弁12と共働して液圧制御装置を構成する電磁開閉弁13は、該電磁開閉弁13の一部を構成する弁座部材43がスプール弁12のバルブボディ14内に固着されるとともに電磁開閉弁13の一部を構成する磁性体40を前記バルブボディ14に当接させるように構成されるので、従来必要であったベース板が不要であり、液圧制御装置を小型化することができる。
【0045】
しかもスプール弁12において、スプール16の一端を臨ませるパイロット室15が、バルブボディ14に設けられた摺動孔20の一端部に液密に圧入されるプラグ18と前記スプール16の一端との間に形成されるのであるが、プラグ18にはパイロット室15の液圧が該プラグ18を摺動孔20から抜け出させる方向で作用している。このためプラグ18の摺動孔20への圧入、固定状態が万一不充分であった場合には、プラグ18が摺動孔20から抜けてしまう側に移動してしまう可能性があるが、電磁開閉弁13のハウジング36をバルブボディ14の取付け面14aに取付けるための取付けステー49の締結板部49bにより前記プラグ18の少なくとも一部が覆われている。したがって前記プラグ18が摺動孔20から抜け出る方向に万一移動しようとしても、その移動が前記取付けステー49の締結板部49bで阻止され、プラグ18が摺動孔20から抜けてしまうことはない。
【0046】
またプラグ18は、バルブボディ14の取付け面14aに接触した取付けステー49の締結板部49bとの間に間隔をあける位置まで摺動孔20の一端部に液密に圧入されるので、バルブボディ14の取付け面14aに確実に締結した取付けステー49で、プラグ18の摺動孔20からの離脱を確実に阻止することができる。
【0047】
しかもプラグ18は、摺動孔20の内周面に弾発的に接触するOリング35が外周に装着されるシール部18aと、前記摺動孔20に圧入されるべく前記シール部18aよりも大径に形成されてシール部18aに同軸にかつ一体に連設される圧入部18bと、圧入部18bよりも小径に形成されて圧入部18bの前記シール部18aとは反対側に同軸にかつ一体に連設される小径部18cとを備えるものであり、このプラグ18が、シール部18aを軸方向内方側に配置して前記摺動孔20の一端部に圧入される。したがってプラグ18の摺動孔20への圧入時に摺動孔20の内面のうちOリング35に接触する部分が荒れてしまうことがなく、前記Oリング35による確実なシールが可能となり、プラグ18の圧入長さを比較的短くすることで圧入作業を容易とすることができる。
【0048】
さらに摺動孔20の一端には、軸方向外方に向かうにつれて大径となる拡径部20aが設けられるので、プラグ18の摺動孔20への圧入時に拡径部20aで案内することでプラグ18の摺動孔20への圧入を容易とするこができるとともにOリング35が傷つくことを防止することができる。また圧入部18bの外端が拡径部20aの内端よりも内方に位置するまでプラグ18が摺動孔20の一端部に圧入されることにより、パイロット室15の液圧によりプラグ18が抜け方向に移動しようとしたときに、圧入部18bの外端の周縁部が摺動孔20の内面に食込み易くなり、プラグ18の摺動孔20からの抜け出しをより確実に阻止することができる。
【0049】
このようにプラグ18を摺動孔20の一端部に圧入したときに、プラグ18が備える小径部18cは拡径部20aに対応した位置に在り、圧入部18bの外端の周縁部が摺動孔20の内面に食込み易くなるようにした上で、プラグ18の外端を取付けステー49の締結板部49bに近接対向させることが可能となる。
【0050】
電磁開閉弁13にあっては、その電磁開閉弁13の一部を構成する磁性体40が、ハウジング36の開口端に外周部が固定されるリング板部40aと、該リング板部40aの内周部に一体に連設されるとともにボビン38の磁性体40側端部に一部を挿入せしめる円筒部40bとで構成されている。このように磁性体40が円筒部40bを有することで磁性体40および可動コア41の軸方向ラップ量を大きくし、磁路面積を増大して電磁開閉弁13の電磁効率を向上することができる。
【0051】
一方、リング板部40aから離反するにつれて小径となるテーパ孔53がボビン38の磁性体40側端部内周に形成されており、そのテーパ孔53の内側面と、前記リング板部40aおよび前記円筒部40bとに弾発接触するOリング54が磁性体40およびボビン38間に介装される。
【0052】
すなわちリング板部40aおよび円筒部40bを有することにより、磁性体40は、その軸線方向および半径方向でボビン38に対向することになるが、ボビン38の磁性体40側端部内周にテーパ孔53が形成されるので、単一のOリング54を磁性体40およびボビン38間に介装するだけで、磁性体40およびボビン38間のシールが達成される。またOリング54の弾性により、ボビン38のハウジング36内での軸線方向および半径方向の振動を抑えることができる。
【0053】
磁性体40の中央部に設けられた貫通孔52には、非磁性材から成る円筒状のカラー56が挿入されており、このカラー56の一端部は、制限された範囲での該カラー56の軸方向移動を許容するようにして磁性体40およびボビン38間に浮動支持されている。このためカラー56内に挿入された可動コア41にカラー56を追随させるようにして、カラー56との摩擦による可動コア41の摩耗を抑制することができる。
【0054】
また電磁開閉弁13の組立時には、バルブボディ14に弁座部材43を固着しておくとともに、図6で示すように、上下を逆にしたハウジング36内に、Oリング55が装着されたボビン38およびコイル39を被覆した状態にあるモールド部46、第2戻しばね42、弁体44を一体に有する可動コア41、Oリング54およびカラー56を順次挿入し、磁性体40でハウジング36の開口端を塞ぐようにして組立てたユニットを、バルブボディ14に取付けるのであるが、カラー56内に挿入される前記可動コア41の該カラー56からの離脱を阻止する規制鍔がカラー56の他端に設けられている。このため電磁開閉弁13の組立時に、可動コア41および弁体44が磁性体40の貫通孔52から落下することを防止することができ、電磁開閉弁13の組立性を向上することができる。
【0055】
ところで電磁開閉弁13のハウジング36をバルブボディ14の取付け面14aに取付けるための取付けステー48,49は、ハウジング36の外面に固着される支持板部48a,49aと、前記取付け面14aに締結される締結板部48b,49bとを一体に有して縦断面L字状に形成されるものであり、磁性体40のリング板部40aのうち締結板部48b,49bよりも突出した部分を嵌合せしめる円形の凹部58が、弁座部材43と同軸になるようにしてバルブボディ14の取付け面14aに設けられている。したがって電磁開閉弁13の組立時に、バルブボディ14内の弁座部材43に対する磁性体40の位置すなわち磁性体40の貫通孔52内に在る可動コア41の位置を容易に定めてハウジング36をバルブボディ14の取付け面14aに締結することができ、電磁開閉弁13の組立性をより一層向上することができる。
【0056】
さらに弁座部材43と同軸である環状のOリング60が磁性体40およびバルブボディ14間に介装され、該Oリング60で外周部をシールされるとともに弁座部材43の一端を臨ませた弁室61が、磁性体40およびバルブボディ14間に形成され、パイロット室15および弁室61間を連通する連通路62がバルブボディ14に設けられている。
【0057】
このような構造によれば、スプール弁12のパイロット室15と、電磁開閉弁13との接続構造を単純化し、Oリング60を単純な環状形状としてコスト低減を図るとともに電磁開閉弁13の組立性を向上することができる。
【0058】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、従来必要であったベース板を不要として液圧制御装置を小型化することができ、しかもスプールの一端との間にパイロット室を形成すべく摺動孔の一端部に液密に圧入されるプラグが、抜け出し方向に万一移動しようとしても、電磁開閉弁のハウジングをバルブボディの取付け面に取付けるための取付けステーで前記移動が阻止されるので、プラグが摺動孔から抜け出すことはない。
【0060】
また請求項2記載の発明によれば、磁性体および可動コアの軸方向ラップ量を大きくして磁路面積を増大し、電磁開閉弁の電磁効率を向上することができ、単一の第1シール部材を磁性体およびボビン間に介装するだけで磁性体およびボビン間のシールを達成し、ハウジング内でのボビンの軸線方向および半径方向の振動を抑えることができる。
【0061】
請求項3記載の発明によれば、電磁開閉弁の組立時に可動コアおよび弁体が磁性体の貫通孔から落下することを防止して、電磁開閉弁の組立性を向上することができ、カラー内に挿入された可動コアにカラーを追随させるようにして、カラーとの摩擦による可動コアの摩耗を抑制することができる。
【0062】
請求項4記載の発明によれば、弁座部材に対する磁性体および可動コアの位置を容易に定めてハウジングをバルブボディの取付け面に締結することができ、電磁開閉弁の組立性をより一層向上することができる。
【0063】
請求項5記載の発明によれば、スプール弁のパイロット室と電磁開閉弁との接続構造を単純化し、第2シール部材を単純な環状形状としてコスト低減を図るとともに電磁開閉弁の組立性を向上することができる。
【0064】
請求項6記載の発明によれば、バルブボディの取付け面に確実に締結した取付けステーで、プラグの摺動孔からの離脱を確実に阻止することができる。
【0065】
請求項7記載の発明によれば、Oリングにより確実なシールを可能とし、プラグの圧入長さを比較的短くすることで圧入作業を容易とすることができる。
【0066】
さらに請求項8記載の発明によれば、プラグの摺動孔への圧入を容易とするこができるとともにOリングが傷つくことを防止することができ、しかもプラグが抜け方向に移動しようとしたときに圧入部の外端の周縁部が摺動孔の内面に食込み易くなるようにして、プラグの摺動孔からの抜け出しをより確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁開閉弁が閉弁している状態での液圧制御装置の縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。
【図2】図1の2矢視平面図である。
【図3】電磁開閉弁が開弁している状態での液圧制御装置の図1に対応した縦断面図である。
【図4】図1の4−4線断面図である。
【図5】図1の要部拡大図である。
【図6】弁座部材を除いた電磁開閉弁の構成部材を分解状態で示す断面図である。
【符号の説明】
12・・・スプール弁
13・・・電磁開閉弁
14・・・バルブボディ
14a・・・取付け面
15・・・パイロット室
16・・・スプール
17・・・戻しばね
18・・・プラグ
18a・・・シール部
18b・・・圧入部
20・・・摺動孔
20a・・・拡径部
21・・・入力ポート
22・・・出力ポート
35・・・Oリング
36・・・ハウジング
37・・・固定コア
38・・・ボビン
39・・・コイル
40・・・磁性体
40a・・・リング板部
40b・・・円筒部
41・・・可動コア
43・・・弁座部材
44・・・弁体
49・・・取付けステー
49a・・・支持板部
49b・・・締結板部
52・・・貫通孔
53・・・テーパ孔
54・・・第1シール部材としてのOリング
56・・・カラー
56b・・・規制鍔
58・・・凹部
60・・・第2シール部材としてのOリング
61・・・弁室
62・・・連通路

Claims (8)

  1. 一端をパイロット室(15)に臨ませるとともに前記パイロット室(15)の容積を縮少させる方向にばね付勢されたスプール(16)が、入力ポート(21)および出力ポート(22)間の連通・遮断を切換可能としてバルブボディ(14)に摺動自在に嵌合されて成るスプール弁(12)と;磁性金属から成る有底円筒状のハウジング(36)、該ハウジング(36)の閉塞端中央部に同軸に連設される磁性金属製の固定コア(37)、該固定コア(37)を囲繞して前記ハウジング(36)内に挿入されるボビン(38)、該ボビン(38)に巻装されるコイル(39)、前記ボビン(38)を前記ハウジング(36)の閉塞端との間に挟むようにして前記ハウジング(36)の開口端に固定されるとともに貫通孔(52)を中央部に有する磁性体(40)、前記貫通孔(52)内に同軸に挿入されて前記固定コア(37)に対向するとともに固定コア(37)から離反する側にばね付勢される可動コア(41)、前記入力ポート(21)および前記パイロット室(15)間に介設される弁座部材(43)、該弁座部材(43)に着座することを可能として前記可動コア(41)の固定コア(37)とは反対側に設けられる弁体(44)を備え、前記スプール弁(12)のバルブボディ(14)に取付けられる電磁開閉弁(13)と;を含む液圧制御装置において、前記バルブボディ(14)には、該バルブボディ(14)の外側面に設定される取付け面(14a)に一端を開口するとともに前記入力ポート(21)および出力ポート(22)を内側面に開口せしめた摺動孔(20)が設けられ、該摺動孔(20)の他端閉塞部との間に戻しばね(17)を介在させて前記摺動孔(20)に摺動可能に嵌合されるスプール(16)の一端と、前記摺動孔(20)の一端部に液密に圧入されるプラグ(18)との間に前記パイロット室(15)が形成され、前記弁座部材(43)がバルブボディ(14)内に固着されるとともに前記磁性体(40)をバルブボディ(14)に当接させる前記電磁開閉弁(13)のハウジング(36)に、前記プラグ(18)の少なくとも一部を覆って前記バルブボディ(14)の取付け面(14a)に締結される取付けステー(49)が固着されることを特徴とする液圧制御装置。
  2. 前記ハウジング(36)の開口端に外周部が固定されるリング板部(40a)と、該リング板部(40a)の内周部に一体に連設されるとともに前記ボビン(38)の磁性体(40)側端部に一部を挿入せしめる円筒部(40b)とで前記磁性体(40)が構成され、リング板部(40a)から離反するにつれて小径となるようにして前記ボビン(38)の磁性体側端部内周に形成されるテーパ孔(53)の内側面と、前記リング板部(40a)および前記円筒部(40b)とに弾発接触する環状の第1シール部材(54)が、前記磁性体(40)およびボビン(38)間に介装されることを特徴とする請求項1記載の液圧制御装置。
  3. 前記磁性体(40)およびボビン(38)間には、非磁性材により円筒状に形成されるとともに前記磁性体(40)の貫通孔(52)内に挿入されるカラー(56)の一端部が、制限された範囲での該カラー(56)の軸方向移動を許容するようにして浮動支持され、カラー(56)内に挿入される前記可動コア(41)の該カラー(56)からの離脱を阻止する規制鍔(56b)がカラー(56)の他端に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の液圧制御装置。
  4. 前記取付けステー(49)は、前記ハウジング(36)の外面に固着される支持板部(49a)と、前記プラグ(18)の少なくとも一部を覆って前記バルブボディ(14)の取付け面(14a)に締結される締結板部(49b)とを一体に有して縦断面L字状に形成され、前記磁性体(40)のうち前記締結板部(49b)よりも突出した部分を嵌合せしめるようにして前記弁座部材(43)と同軸に配置される円形の凹部(58)が、前記バルブボディ(14)の取付け面(14a)に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液圧制御装置。
  5. 前記弁座部材(43)と同軸である環状の第2シール部材(60)が前記磁性体(40)およびバルブボディ(14)間に介装され、該第2シール部材(60)で外周部をシールされるとともに前記弁座部材(43)の一端を臨ませた弁室(61)が、前記磁性体(40)およびバルブボディ(14)間に形成され、前記パイロット室(15)および弁室(61)間を連通する連通路(62)がバルブボディ(14)に設けられることを特徴とする請求項4記載の液圧制御装置。
  6. 前記プラグ(18)は、前記取付け面(14a)に接触した前記取付けステー(49)との間に間隔をあける位置まで前記摺動孔(20)の一端部に液密に圧入されることを特徴とする請求項1記載の液圧制御装置。
  7. 前記摺動孔(20)の内周面に弾発的に接触するOリング(35)が外周に装着されるシール部(18a)と、前記摺動孔(20)に圧入されるべく前記シール部(18a)よりも大径に形成されてシール部(18a)に同軸にかつ一体に連設される圧入部(18b)とを備える前記プラグ(18)が、前記シール部(18a)を軸方向内方側に配置して前記摺動孔(20)の一端部に圧入されることを特徴とする請求項6記載の液圧制御装置。
  8. 前記摺動孔(20)の一端には、軸方向外方に向かうにつれて大径となる拡径部(20a)が設けられ、前記圧入部(18b)の外端が前記拡径部(20a)の内端よりも内方に位置するまで前記プラグ(18)が摺動孔(20)の一端部に圧入されることを特徴とする請求項7記載の液圧制御装置。
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