JP6169453B2 - 圧力流体制御装置 - Google Patents

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本発明は、スプール弁と電磁弁とが弁本体に設けられて構成される圧力流体制御装置に関する。
入力ポート、出力ポート及び排出ポートが形成されたスプール弁と、電磁弁とを同一の弁本体に取り付けた圧力流体制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合、スプール弁の出力ポートが入力ポート又は排出ポートのいずれかに選択的に連通する。すなわち、出力ポートは、入力ポートに連通しているときには排出ポートとは非連通(連通遮断)状態となり、一方、排出ポートに連通しているときには入力ポートとは非連通状態となる。
上記の切り替えは、前記電磁弁の作用下に行われる。すなわち、スプール弁には、電磁弁の出口ポートに連通するパイロット室が形成されている。電磁弁が閉状態であるときには、入力ポートから入力された圧力流体が前記パイロット室に流通することがなく、出力ポートと排出ポートが連通状態となる。
これに対し、電磁弁が開くと、入力ポートから入力された圧力流体が電磁弁の出口ポートを経由して前記パイロット室に流通する。この圧力流体によって押圧されたスプールが変位することにより、排出ポートと出力ポートの連通が遮断されるとともに、入力ポートと出力ポートが連通する。
圧力流体制御装置は、以上のように動作することにより、圧力流体の圧力を制御する機能を営む。
特開2002−115770号公報
特許文献1の図1に示されるように、電磁弁は、ハウジングが装着された第1固定コア部材と、ソレノイド部を覆ったハウジング内に収容された第2固定コア部材とを有する。この中の第1固定コア部材は、その下端面が、弁本体に形成された環状段部に当接している。この状態で、ハウジングに溶接された取付ステーが弁本体に取り付けられる。これにより、ハウジングが位置決め固定されるとともに、第1固定コア部材の環状段部からの抜け止めがなされる。
しかしながら、取付ステーをハウジングに対して溶接すること自体煩雑であり、また、溶接工程を実施する必要からコストを低廉化することが困難である。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、取付ステーをハウジングに対して接合しなくとも電磁弁が弁本体に堅牢に装着された圧力流体制御装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、弾発部材によってパイロット室に指向して弾発付勢されたスプールを有するスプール弁と、前記スプール弁の入力ポートと前記パイロット室とを連通状態又は連通遮断状態に切り換える電磁弁と、前記スプール弁及び前記電磁弁が設けられた弁本体とを有する圧力流体制御装置において、
前記電磁弁は、弁座が設けられた弁座部材と、
前記弁座に対して着座又は離間する弁体部を有する弁部材と、
ボビンに電磁コイルが巻回されてなり、前記弁部材を変位させるためのボビンコイルと、
前記ボビンコイルを収容するハウジングと、
前記弁本体に装着されて位置決め固定されるとともに、前記ハウジングが係止される固定コア部材と、
前記電磁コイルへの通電又は通電停止に伴って前記ハウジング内で変位する可動コア部材と、
を具備し、
前記固定コア部材は、前記弁本体に形成された収納孔に圧入される円筒部と、該円筒部に比して大径であり且つ前記ハウジングが装着されるフランジ部とを有するとともに、前記弁体部が通される挿通孔が形成され、
前記弁本体には、前記固定コア部材の前記挿通孔に連なり且つ前記弁体部が通る収納孔が形成され、
前記収納孔には、内径が相違することで第1環状段部及び第2環状段部が形成され、
前記第1環状段部によって前記弁座部材が堰止されるとともに、前記第2環状段部によって前記固定コア部材の前記円筒部が堰止されることで、前記電磁弁が前記弁本体に対して装着されていることを特徴とする。
すなわち、本発明においては、スプール弁を設けた弁本体の収納孔に、電磁弁を構成する固定コア部材の円筒部を圧入して堰止するようにしている。このために固定コア部材が収納孔に対して堅牢に挿入(圧入)され、収納孔から離脱することが困難となる。従って、電磁弁が堅牢に装着される。
以上のように、本発明によれば、固定コア部材を収納孔に圧入することによって電磁弁を弁本体に装着することができる。換言すれば、従来技術のようにハウジングに溶接された取付ステーを用いることなく電磁弁を装着することが可能である。この結果、ハウジングへの取付ステーの溶接工程が削減されるので、従来技術に比してコストの低廉化を図ることができる。この分だけ、電磁弁を弁本体に組み付ける作業が簡便となるので、電磁弁を効率よく組み付けることができる。
さらに、ハウジングに溶接された取付ステー、すなわち、汎用性の低い専用部品を用いることがないので、電磁弁の装着に対する汎用性を向上することが可能となる。
なお、ハウジングの固定コア部材への装着は、例えば、固定コア部材のフランジ部をハウジング内に圧入することによってなされる。
圧力流体制御装置は、前記固定コア部材の前記円筒部に環状溝が形成されるとともに、該固定コア部材の前記挿通孔に圧入されて前記弁体部を支持する軸受をさらに備えるものであることが好ましい。この場合、前記軸受の前記挿通孔に対する嵌合箇所を、前記環状溝よりも前記フランジ部側に偏倚するとよい。
例えば、軸受が挿通孔の内径の設計寸法よりも大きいときには、環状溝が形成された部位(シール部材装着部位)が他の部位に比して薄肉であるため、軸受が挿通孔に圧入されることに伴って固定コア部材の円筒部が挿通孔の内壁側から押圧され、その結果として、シール部材装着部位が拡径(変形)する懸念がある。しかしながら、上記の構成では、軸受が環状溝を越えて圧入されることがない。従って、シール部材装着部位が変形することが回避される。このため、弁本体と固定コア部材との間のシールが保たれる。
また、環状溝を越えて軸受を圧入する従来技術では、シール部材装着部位の変形を抑制するべく固定コア部材の円筒部の肉厚を大きくするようにしているが、上述した構成によればシール部材装着部位が変形する懸念を払拭し得るので、円筒部の肉厚を小さくすることができる。これにより固定コア部材、ひいては圧力流体制御装置の小型軽量化を図ることができる。
そして、ハウジングを弁本体から抜け防止するためのステーが、ネジを介して前記弁本体に連結されていることが好ましい。これにより、電磁弁の抜け防止(フェイルセーフ機能)がなされる。ステーでスプール弁側を併せて覆うようにすれば、スプール弁の抜け防止(フェイルセーフ機能)ともなる。
前記弁部材は、可動コア部材であってもよい。この場合、弁体部を可動コア部材の一部位として設ければよい。この場合、部品点数が低減するとともに、電磁弁の構成が簡素となるという利点がある。
ここで、電磁弁は、ソレノイド部が、前記ハウジングの内部で位置決めされた第2の固定コア部材とをさらに有するものであり、且つ前記第2の固定コア部材が、前記ボビンの端面と、前記ハウジングの端面との間に介在する介在部と、前記介在部から突出して前記可動コア部材とともに前記ボビンの貫通孔に挿入されるコア部とを有するものであることが好ましい。
従来技術に係る電磁弁では、中実の固定コアがハウジングと一体的に形成されるが、上記の構成においては、第2の固定コア部材のコア部がハウジングの端面から離間するので、第2の固定コア部材のコア部とハウジングの端面との間に中空部が形成される。この分、従来技術に係る電磁弁に比して軽量化を図ることが可能となる。
しかも、ハウジングと一体的な固定コア部を設ける必要がないので、ハウジング及び第2の固定コア部材の各々の形状が簡素となる。従って、ハウジング及び第2の固定コア部材を、例えば、薄肉の素材からプレス加工によって個別に作製することができる。すなわち、鍛造加工装置に比して設備投資が低廉なプレス加工装置を選定することができる上、ハウジング及び第2の固定コア部材を薄肉のものとして得ることができる。以上のような理由から、コストの低廉化を図ることができるとともに、電磁弁の小型軽量化を図ることができる。勿論、これに伴って圧力流体制御装置の小型軽量化が図られる。
ここで、第2の固定コア部材の前記介在部は、前記ハウジングからボビンコイルを離脱したときに第2の固定コア部材がハウジングから取り外し自在となるように、ハウジングの端面に当接するのみであることが好ましい。換言すれば、第2の固定コア部材をハウジングに連結させたり、ハウジングに圧入したりする必要は特にない。この分、ソレノイドバルブの組立作業が簡便且つ容易となり、組立効率が向上する。
本発明によれば、スプール弁を設けた弁本体の収納孔に、電磁弁を構成する固定コア部材の円筒部を圧入して堰止するようにしているので、固定コア部材が収納孔に対して堅牢に挿入(圧入)され、収納孔から離脱することが困難となる。従って、電磁弁が堅牢に装着される。
このように、固定コア部材を収納孔に圧入することによって電磁弁を弁本体に装着することができるので、従来技術のようにハウジングに溶接されたステーを用いることなく電磁弁を装着することが可能である。この結果、ハウジングへの取付ステーの溶接工程が削減されるので、従来技術に比してコストの低廉化を図ることができる。また、この分、電磁弁を弁本体に組み付ける作業が簡便となり、電磁弁を効率よく組み付けることができる。
本発明の実施の形態に係る圧力流体制御装置において、スプール弁及び電磁弁の双方が閉状態にあるときの概略全体縦断面図である。 前記電磁弁を構成するハウジングと、該ハウジングの大径部を覆うためのステーの概略平面図である。 前記ハウジング及び前記ステーの概略斜視図である。 前記電磁弁を構成するハウジングと第2の固定コア部材の分解斜視図である。 前記スプール弁及び前記電磁弁の双方が開状態にあるときの概略全体縦断面図である。
以下、本発明に係る圧力流体制御装置につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下、図1を参照した説明における「下方」、「上方」は、図1における下方、上方を意味するものとする。図5においても同様である。
図1は、本実施の形態に係る圧力流体制御装置10の通電前(通電停止時)における概略全体縦断面図である。この圧力流体制御装置10は、自動車に搭載されるエンジンの動弁装置(いずれも図示せず)の作動特性を変更するためのものであり、スプール弁12と、電磁弁14と、これらスプール弁12及び電磁弁14を設けた弁本体16とを有する。
弁本体16には、摺動孔18及び収納孔20が形成され、開口上端がプラグ22で閉塞された摺動孔18にスプール弁12が設けられるとともに、収納孔20に電磁弁14が設けられる。
先ず、スプール弁12につき説明する。スプール弁12は、摺動孔18に連通する入力ポート24、出力ポート26及び排出ポート28が弁本体16に形成されるとともに、スプール30が摺動孔18に摺動可能に収容されることで構成される。圧力流体(例えば、作動油)が導入される入力ポート24には、フィルタ32が設置される。
スプール30は、下方側底面から軸線方向に沿って延在するとともに内室34が形成された長尺な中空体であり、内室34に連なる大径な下方中空部はスプリング室36となる。一方、摺動孔18の底部には、摺動孔18に比して小径な着座室38が陥没形成され、スプリング室36及び着座室38に第1リターンスプリング40が収容される。
勿論、該第1リターンスプリング40の下端は着座室38に着座し、上端はスプリング室36の内壁に当接している。このため、スプール30は、第1リターンスプリング40の作用下にプラグ22側に向かって弾発付勢されている。なお、摺動孔18の底部は、後述するように、スプール30を堰止するストッパ部として機能する。
スプール30の側壁には、長尺な第1環状凹部42、短尺な第2環状凹部44が直径方向内方に向かうようにして陥没形成される。図1に示す状態では、第1環状凹部42は出力ポート26から排出ポート28に到達するように延在する。一方、入力ポート24は、スプール30の下端部(スプリング室36の外壁)によって閉塞される。
スプール30の上端部は、下端部に比して小径で中実な円柱状突部をなす。摺動孔18は、この円柱状突部の周囲とプラグ22によって形成されるパイロット室46を含む。
上記したように、摺動孔18の開口上端は、圧入されたプラグ22によって閉塞される。プラグ22と摺動孔18の内壁との間は、第1Oリング48によってシールされる。
一方、電磁弁14は、収納孔20に収容された弁座部材50と、磁性体からなり収納孔20の開口近傍に装着された第1固定コア部材52(固定コア部材)とを有する。すなわち、収納孔20内には、下端側から上端側に内径が順次拡径されることで第1環状段部54、第2環状段部56が形成されており、前記弁座部材50が第1環状段部54に堰止されるとともに、第1固定コア部材52が第2環状段部56に堰止されている。第1固定コア部材52には、ソレノイド部58の大部分を収容したハウジング60が係止される。
弁座部材50は、その長手方向に沿って流入孔62が形成された略円筒形状体であり、その上底面に、流入孔62に連なり且つテーパー状に拡開する弁座64が形成される。また、上端面の外周縁部には面取りがなされている。
弁座64には、可動コア部材66の一部位である弁体部68が着座又は離間する。すなわち、可動コア部材66は、軸形状をなす前記弁体部68と、該弁体部68よりも大径に設定され、且つ該弁体部68が下底面から突出したコア本体70とを有し、この中の弁体部68が、軸受72を介して収納孔20に挿入される。勿論、弁体部68の下先端部は、弁座64の形状に対応したテーパー形状をなす。
先ず軸受72につき説明すると、該軸受72は、小径且つ長尺な案内部74と、前記案内部74に比して大径な円盤形状部76とを有する。
円盤形状部76は、第1固定コア部材52の挿通孔78の内壁に形成された第3環状段部80によって堰止される。なお、第3環状段部80は、環状溝82よりも上方、すなわち、ソレノイド部58及びハウジング60側に近接する(偏倚する)位置に設けられている。
案内部74から円盤形状部76にかけては案内孔84が貫通形成され、弁体部68は、この案内孔84に摺動自在に通されている。また、円盤形状部76には、弁本体16の軸線方向に沿って延在する図示しない呼吸孔が形成される。この呼吸孔により、ボビン86の貫通孔88と収納孔20が連通する。
一方、可動コア部材66には、上底面から略中腹部に至る深さのスプリング孔90が形成される。このスプリング孔90には第2リターンスプリング92が収容され、該第2リターンスプリング92の下端の内部には、スプリング孔90の底部に突出形成された円柱状係合部94が挿入される。この挿入により、第2リターンスプリング92の下端が円柱状係合部94、すなわち、可動コア部材66に係合される。
前記第2リターンスプリング92の上端は、ソレノイド部58を構成する第2固定コア部材96(第2の固定コア部材)に着座している。この点については、後述する。
ここで、ソレノイド部58につき説明する。ソレノイド部58は、前記第1固定コア部材52、前記可動コア部材66及び前記第2固定コア部材96の他、ボビン86に電磁コイル98が巻回されてなるボビンコイル100を有する。
この中の第1固定コア部材52は、収納孔20に圧入される円筒部102と、該円筒部102に比して大径なフランジ部104と、円筒部102の軸線方向に沿って突出した円環状突部106を下方からこの順序で有する。円筒部102における環状溝82よりも下方は、該環状溝82の上方に比して若干小径に設定された小径部位である。このように構成される第1固定コア部材52には、上記したように、前記軸受72を介して前記弁体部68を通すための挿通孔78が軸線方向に沿って貫通形成される。
円筒部102の外壁には環状溝82が形成され、該環状溝82には環状シール部材108が装着される。これにより、弁本体16と第1固定コア部材52との間のシールがなされている。また、円筒部102の内壁には前記第3環状段部80が形成され、この第3環状段部80によって軸受72が堰止されている。
前記フランジ部104は、環状シール部材108よりも上方、すなわち、ソレノイド部58及びハウジング60に近接する側に、直径方向外方に向かって環状に突出するように設けられる。前記円環状突部106は、フランジ部104の上端部から弁本体16の軸線方向に沿って突出する。
ボビン86は、カプラ部110とともに一体成形された樹脂製のコイルモールド体112が装着された状態で、第1固定コア部材52のフランジ部104の上方に配置される。フランジ部104とボビン86との間には、第2Oリング114が介在される。
第2Oリング114は、ボビン86から押圧されることで断面が略三角形状となるように圧潰される。圧潰によって形成された三角形の短辺に相当する2面の各々は、フランジ部104の上端面と、円環状突部106の側壁に臨む。一方、長辺(底辺)に相当する傾斜面は、ボビン86に臨む。
また、ボビン86の下端部には、上方に向かうに従って内壁がテーパー状に縮径するテーパー孔116が形成されている。すなわち、該テーパー孔116の内壁は傾斜面である。
テーパー孔116の内壁のテーパー角は、圧潰によって第2Oリング114に形成された傾斜面の傾斜角に対応する。すなわち、第2Oリング114には、ボビン86と弁本体16から押圧されることで、テーパー孔116の内壁に当接する傾斜面が形成される。第2Oリング114は、この当接によって弁本体16とボビンコイル100との間をシールしている。
また、ボビン86には、上記したようにその長手方向に沿って貫通孔88が形成され、該貫通孔88の軸線は、収納孔20の軸線と一致する。すなわち、該貫通孔88は収納孔20に連なる。
貫通孔88の下方には、可動コア部材66のコア本体70が挿入される。コア本体70の側壁と、貫通孔88の内壁との間には所定のクリアランス(遊び)が形成される。また、貫通孔88の上方には、前記第2固定コア部材96の一部が挿入される。
すなわち、第2固定コア部材96は、円環状の介在部118と、該介在部118から円筒形状に突出するようにして形成されたコア部120とを有する。この中の介在部118は、ボビン86の上端面とハウジング60の天井壁の内面(天井面)に挟持される。
その一方で、コア部120がボビン86の貫通孔88に挿入されている。このため、コア部120はハウジング60の天井面から離間しており、従って、コア部120とハウジング60の間は空間、換言すれば、中空部である。そして、第2リターンスプリング92の上端面は、コア部120の下端面に着座している。
第2固定コア部材96はハウジング60内に単に挿入されているのみであり、ハウジング60やボビン86に連結されていない。すなわち、第2固定コア部材96は非拘束の状態である。このため、例えば、ハウジング60から第1固定コア部材52を離脱させ、さらに、ハウジング60からボビンコイル100を取り出してハウジング60の開口を下方に向けると、重力の作用のみで第2固定コア部材96をハウジング60から容易に取り出すことができる。
ボビン86の上端面には環状の収容溝122が陥没形成され、該収容溝122には第3Oリング124が収容される。従って、第3Oリング124は、ボビン86とハウジング60との間に介在する。
ハウジング60の開口近傍の内壁には、該内壁の周回方向に沿って延在する環状凹部126が形成される。第1固定コア部材52のフランジ部104が環状凹部126に圧入されることにより、ハウジング60が第1固定コア部材52に係止(装着)される。
また、ハウジング60の開口近傍に形成された切欠128からは、コイルモールド体112のカプラ部110が突出する。該カプラ部110の内部には、導通体からなるターミナル130が設けられる。該ターミナル130には、図示しない電気供給源から電流が供給される。
以上の構成において、弁本体16には、スプール弁12から電磁弁14へ、又はその逆方向に圧力流体を流通させるための流通路が設けられる。具体的には、スプール弁12の入力ポート24(ないし摺動孔18)と電磁弁14の収納孔20を連通する入力連通路132、収納孔20とスプール弁12のパイロット室46とを連通する出力連通路134である。なお、出力連通路134は、加工の都合上、弁本体16の側部で開口されるとともに、該開口がプラグ136によって閉塞される。
電磁弁14は、第1固定コア部材52を収納孔20に圧入することによって弁本体16に位置決め固定される。
図2及び図3に示すように、取付ステー138は、ハウジング60の環状凹部126の外壁に対応する大径部140を、該大径部140の半周を若干超える程度に覆うとともに、ネジ142を介して弁本体16に連結されている(図1参照)。勿論、弁本体16には、前記ネジ142を螺合するためのネジ穴144が形成されるとともに、取付ステー138には、前記ネジ142を通すための通し孔146が形成される。
なお、大径部140と、該大径部140を覆う取付ステー138との間には、若干の隙間が形成される(図1及び図5参照)。
取付ステー138は、例えば、プラグ22をも覆うようにして弁本体16に位置決め固定されている。なお、ハウジング60における切欠128が形成された側は、取付ステー138に覆われていない。
本実施の形態に係る圧力流体制御装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。
従来技術に係る圧力流体制御装置においては、電磁弁を構成するハウジングとして、天井面に固定コアが一体的に連なったものを鍛造加工によって成形する必要がある。しかも、固定コアに対し、所定の突出長とするための切削加工や、リターンスプリングの一部を挿入するための収容穴を形成する穿孔加工を行う必要がある。すなわち、ハウジングを得るまでに多工程が必要であり、このためにコスト高であるとともに煩雑である。
一方、本実施の形態に係る圧力流体制御装置10を構成する電磁弁14では、ハウジング60と第2固定コア部材96が別個の部材であり、しかも、各々は簡素な形状である。従って、ハウジング60及び第2固定コア部材96をプレス加工(例えば、深絞りプレス加工)によって個別に得ることができる。すなわち、鍛造加工装置に比して設備投資が低廉なプレス加工装置を選定することができるので、コストの低廉化を図ることができる。
しかも、プレス加工によれば、比較的薄肉の素材から成形品を得ることが可能である。このため、ハウジング60及び第2固定コア部材96を薄肉のものとして得ることができるので、電磁弁14の小型軽量化を図ることができる。
加えて、コア部120に対して切削加工や穿孔加工を行う必要もない。このため、ハウジング60及び第2固定コア部材96を得るまでの工程数が低減する。このことによっても、コストが低廉化する。
以上のようにしてハウジング60及び第2固定コア部材96を得た後、ハウジング60内に第2固定コア部材96を挿入する。具体的には、図4に示すように、ハウジング60の天井壁を下方に向け、開口から第2固定コア部材96を進入させる。第2固定コア部材96の介在部118の外径はハウジング60の内径に略対応し、若干小さい程度である。このため、第2固定コア部材96は、ハウジング60の軸線方向に対して傾くことなく、ハウジング60の天井壁の内面に向かって容易に移動する。
介在部118が天井面に当接することに伴い、第2固定コア部材96がハウジング60の内部で位置決めされる。上記したように第2固定コア部材96の介在部118の外径がハウジング60の内径に略対応しているので、第2固定コア部材96がハウジング60内で移動する余地がないからである。
このように、本実施の形態では、ハウジング60に対して第2固定コア部材96を圧入することも、連結する(拘束状態とする)こともしていない。従って、組立作業が簡便となり、その分、作業時間が短縮される。結局、電磁弁14を効率よく組み立てることができる。
第2固定コア部材96がハウジング60に挿入されると、介在部118の上端面(図4における下方側の端面)のみがハウジング60の天井面に当接し、コア部120はハウジング60の天井面から離間する。従って、ハウジング60の天井面とコア部120に囲繞された中空部が形成される。このため、固定コアが一体的に設けられたハウジング60に比して重量が小さくなる。このことも、電磁弁14の軽量化に寄与する。
次に、ハウジング60内に、コイルモールド体112が装着されたボビンコイル100を挿入する。このとき、第2固定コア部材96のコア部120はボビン86の貫通孔88に進入する。この進入に伴い、ボビンコイル100がコア部120に案内される。すなわち、ボビンコイル100がハウジング60内で位置ズレを起こすことが回避され、所定の位置に円滑に到達する。この際、第3Oリング124が第2固定コア部材96の介在部118に当接する。
その一方で、可動コア部材66のスプリング孔90に第2リターンスプリング92を挿入し、その一端(図1における下端)の内部に、円柱状係合部94を挿入する。これにより第2リターンスプリング92が可動コア部材66に係止されるとともに、その他端(図1における上端)がスプリング孔90から露呈する。
また、第1固定コア部材52の挿通孔78に軸受72を挿入する。軸受72の円盤形状部76の外径は、挿通孔78の、フランジ部104よりも下方に対応する箇所から第3環状段部80に至るまでの内径よりも若干大であり、このため、円盤形状部76の挿通孔78に対する挿入は圧入となる。軸受72の圧入は、円盤形状部76が第3環状段部80に堰止されることで終了する。
第3環状段部80は、環状溝82の上方、すなわち、ソレノイド部58及びハウジング60側に偏倚する位置に設けられている。このため、円盤形状部76の圧入箇所(嵌合箇所)も環状溝82の上方となる。換言すれば、環状溝82が形成された位置、すなわち、環状シール部材108の装着部まで円盤形状部76が圧入されることはない。
従って、例えば、円盤形状部76の外壁が挿通孔78の内径の設計寸法に比して大きい軸受72を挿通孔78に圧入するような場合であっても、環状溝82が形成された近傍が直径方向外方に向かって膨出することがない。このため、環状溝82が形成された近傍が膨出することを回避するべく、円筒部102の肉厚を大きくする必要もない。
以上のように、第1固定コア部材52における軸受72(円盤形状部76)の圧入箇所(嵌合箇所)を、前記環状溝82よりもソレノイド部58及びハウジング60側に偏倚する位置としたことにより、軸受72の挿通孔78への圧入に伴って第1固定コア部材52が変形することを回避することができる。このために第1固定コア部材52の肉厚を大きくする必要がないので、第1固定コア部材52を薄肉化し、これにより電磁弁14の小型軽量化を図ることが可能となる。
そして、環状溝82に環状シール部材108を装着するとともに、第2Oリング114をフランジ部104に着座し且つ円環状突部106に沿って周回するように装着する。本実施の形態では、弁本体16に装着するシール部材はこれらの2個で十分である。従って、装着作業が簡素であるとともに、シール部材に要するコストが低廉化する。
次に、第2リターンスプリング92が組み付けられた可動コア部材66を、ボビン86の貫通孔88に挿入するとともに、該可動コア部材66の弁体部68を、第1固定コア部材52の挿通孔78に圧入された軸受72の案内孔84に通す。
この際には、第1固定コア部材52のフランジ部104がハウジング60の環状凹部126に圧入される。この圧入に伴い、スプリング孔90から露呈した第2リターンスプリング92の他端が、第2固定コア部材96のコア部120の端面に着座する。
また、圧入に際し、ボビン86におけるテーパー孔116の内壁によって第2Oリング114が圧潰される。これに伴って第2Oリング114に形成される傾斜面に対してテーパー孔116の内壁が滑動することにより、第1固定コア部材52とボビンコイル100の芯出し(第1固定コア部材52に対するボビンコイル100のセンタリング)がなされる。すなわち、ボビン86の貫通孔88と、第1固定コア部材52の収納孔20との位置合わせを容易に行うことができる。
環状凹部126へのフランジ部104の圧入が進行するに伴い、第3Oリング124も徐々に圧潰される。第2Oリング114及び第3Oリング124が弾性体(一般的にはゴム)であるため、第2Oリング114及び第3Oリング124には、元の形状に戻ろうとする弾性復元力、すなわち、弾発力が発現する。
第2Oリング114の弾発力は、ボビン86に付与される。従って、ボビン86はハウジング60の天井面側に押圧される。一方、第3Oリング124の弾発力は、第2固定コア部材96の介在部118に付与される。これにより第2固定コア部材96がハウジング60の天井面側に押圧され、結局、ボビン86の上端面とハウジング60の天井面との間に堅牢に保持される。
このように、第2固定コア部材96をハウジング60等に連結しない場合であっても、第2Oリング114と第3Oリング124の弾発力を付与することによって第2固定コア部材96を保持、換言すれば、ハウジング60内で位置決め固定することができる。
環状凹部126へのフランジ部104の圧入が終了することにより、第1固定コア部材52にハウジング60が装着されるとともに、電磁弁14の主要部であるアクチュエータ部が構成される。
次に、弁本体16の収納孔20に弁座部材50を圧入する。弁座部材50は、その下端面が第1環状段部54に突き当たることで堰止され、これにより位置決め固定される。
次に、上記のようにして得られたアクチュエータ部を弁本体16に組み付ける。すなわち、第1固定コア部材52の円筒部102を、弁本体16の収納孔20に挿入する。円筒部102において、環状溝82よりも上方の外径は、収納孔20の開口近傍(第2環状段部56よりも上方)の内径よりも若干大であるので、この挿入は圧入である。第1固定コア部材52は、円筒部102の前記小径部位の下端面が第2環状段部56に突き当たることで堰止されて位置決め固定される。
以上のようにして第1固定コア部材52が弁本体16に取り付けられることに伴い、電磁弁14が構成される。勿論、可動コア部材66の弁体部68の下端部は、弁座部材50の弁座64に対向する。その後、ターミナル130が図示しない電源に対して電気的に接続される。
以上のように、本実施の形態によれば、収納孔20に対して弁座部材50、及びアクチュエータ部(ボビンコイル100及び可動コア部材66を収容したハウジング60が取り付けられた第1固定コア部材52)を圧入することで、電磁弁14を構成することが可能である。すなわち、弁本体16が電磁弁14の弁本体となるので、弁本体16以外に電磁弁14の弁本体を別途設ける必要がない。
必然的に、収納孔20に電磁弁14の弁本体を圧入する必要もない。その分だけ、収納孔20の内径を小さくすることができる。このために弁本体16の剛性が大きくなるので、収納孔20を形成したことに伴って剛性が低下することを回避するべく弁本体16を厚肉とする必要もない。
以上のような理由から、弁本体16、ひいては圧力流体制御装置10の小型軽量化を図ることができる。
その後、ハウジング60の大径部140を覆うようにして取付ステー138が被せられ、次に、通し孔146に通されたネジ142が弁本体16のネジ穴144に螺合される。取付ステー138は、必要に応じ、プラグ22をも覆う。
上記したように、従来技術では、取付ステーがハウジングに対して溶接される。これに対し、本実施の形態では、第1固定コア部材52が収納孔20に圧入される。加えて、第1固定コア部材52に対するハウジング60の装着も、ハウジング60に第1固定コア部材52が圧入されることでなされている。このため、第1固定コア部材52及びハウジング60が堅牢に位置決め固定され、結局、電磁弁14が弁本体16に堅牢に装着される。
以上のような理由から、取付ステー138をハウジング60に対して溶接する必要は特にない。このため、ハウジングに対して取付ステーが溶接された従来技術に比して、ハウジング60への取付ステー138の溶接工程を削減することができる。その分だけ、コストの低廉化を図ることが可能となる。
また、ハウジングに溶接された取付ステー、すなわち、汎用性の低い専門部品を用いることがないので、電磁弁14の弁本体16への装着に対する汎用性を向上することが可能となる。
なお、弁座部材50が予め圧入された収納孔20に、軸受72が予め圧入された第1固定コア部材52を圧入し、その後、軸受72の案内孔84に、可動コア部材66の弁体部68を通し、さらに、第1固定コア部材52のフランジ部104に、ボビンコイル100を収容したハウジング60を装着するようにしてもよい。
また、軸受72は、これとは逆に、収納孔20に第1固定コア部材52を圧入した後、挿通孔78に圧入するようにしてもよい。すなわち、挿通孔78への軸受72の圧入、収納孔20への第1固定コア部材52の圧入の順序は、順不同である。同様に、第1固定コア部材52への第2Oリング114の装着も、第1固定コア部材52を収納孔20に圧入した後に行うようにしてもよい。
この圧力流体制御装置10は、次のように動作する。
ボビンコイル100を構成する電磁コイル98に通電がなされておらず、パイロット室46に流体圧が加わらないとき、スプール30は、図1に示すように、第1リターンスプリング40の弾発付勢力によってプラグ22側に弾発付勢される。このとき、スプール30の円柱状突部の上端面がプラグ22に当接し、パイロット室46の容積は最小となる。
そして、このときには、スプール30の第1環状凹部42が出力ポート26から排出ポート28にわたって延在する位置となる。すなわち、この際、出力ポート26と排出ポート28が、第1環状凹部42及び摺動孔18によって形成されるクリアランスを介して連通する。
なお、この際には、入力ポート24がスプール30の大径な下端部で閉塞される。このため、圧力流体が入力ポート24から摺動孔18内に導入されることはない。
電磁弁14では、第2リターンスプリング92が伸張して可動コア部材66が下死点に位置する。必然的に、弁体部68も下死点に位置して弁座64に着座する。すなわち、流入孔62と出力連通路134の連通が遮断された非連通(連通遮断)状態であり、電磁弁14は閉状態である。
この状態から前記電源を介してターミナル130に電流が供給されることにより、電磁コイル98に通電がなされる。これに伴って、第1固定コア部材52及び第2固定コア部材96の双方が磁化され、その結果、可動コア部材66を引き寄せる電磁力がソレノイド部58に発生する。この電磁力が第2リターンスプリング92の弾発付勢力を上回るため、可動コア部材66は、図5に示すように、上方、すなわち、第2固定コア部材96のコア部120側に向かって変位する。
これにより可動コア部材66が上死点に到達するとともに、第2リターンスプリング92が収縮する。この際、ボビン86の貫通孔88内の流体(例えば、作動油や大気)が、軸受72に形成された呼吸孔を通過して収納孔20に導入された後、出力連通路134、スプール30の内室34、排出ポート28を介して弁本体16の外部に排出される。
弁体部68が可動コア部材66の一部位であるため、可動コア部材66が上方に変位することに追従し、弁体部68が案内孔84に案内されながら上方に変位する。その結果、弁体部68が弁座64から離間する。すなわち、電磁弁14が開状態となる。
収納孔20を形成する際、第1環状段部54及び第2環状段部56の位置を管理することにより、収納孔20内において、弁座部材50及び第1固定コア部材52の圧入深さが適切量に調節される。すなわち、弁座部材50及び第1固定コア部材52が所定の堰止位置(圧入停止位置)に位置決め固定される。このため、閉状態から開状態となるとき、又は、開状態から閉状態となるときの弁体部68の変位量(ストローク量)を精度よく設定することができる。
電磁弁14が開状態となることに伴い、入力ポート24と出力連通路134が、摺動孔18、入力連通路132、収納孔20及び流入孔62を介して連通する。従って、入力ポート24に予め供給された圧力流体は、摺動孔18、入力連通路132、収納孔20及び流入孔62、出力連通路134を経由してスプール弁12のパイロット室46に到達する。従って、パイロット室46内で圧力流体の圧力が上昇し、スプール30がパイロット室46内の圧力流体によって押圧される。この押圧力が第1リターンスプリング40の弾発付勢力を上回ることにより、図5に示すように、スプール30が下方に向かって変位(下降)する。スプール30は、下端面が摺動孔18の底部(ストッパ部)に当接することで停止する。
これにより、第1環状凹部42と摺動孔18の内壁との間に、入力ポート24から出力ポート26に至るクリアランスが形成される。すなわち、入力ポート24と出力ポート26が前記クリアランスを介して連通する。従って、入力ポート24から導入された圧力流体は、所定の圧力で出力ポート26から導出されてエンジンの動弁装置に供給される。
その一方で、出力ポート26と排出ポート28の間は、第1環状凹部42と第2環状凹部44の間の大径部で閉塞される。このため、入力ポート24に導入された圧力流体が排出ポート28から導出されることはない。
以上のように、電磁コイル98に対して通電・通電停止を行うことにより、入力ポート24に連通するポートを、出力ポート26又は排出ポート28のいずれか一方に設定することができる。
適切な量の圧力流体が流通した後、前記電源からターミナル130への電流供給が停止され、結局、電磁コイル98への通電が停止される。これに伴って、可動コア部材66を引き寄せていた前記電磁力が消失する。従って、第2リターンスプリング92が伸張して可動コア部材66を弾発付勢する。
このため、該可動コア部材66が下方に変位し、最終的に弁体部68が下死点に位置して弁座64に着座する。その結果、図1に示す状態、すなわち、電磁弁14の流入孔62が閉塞された閉状態に戻る。これに伴い、上記と同様に出力ポート26が排出ポート28に連通する。なお、この際、収納孔20内の流体(大気及び作動油等)が、呼吸孔を介してボビン86の貫通孔88内に導入される。
以上のようにして圧力流体が制御されている間、取付ステー138によって電磁弁14及びプラグ22の抜け防止(フェイルセーフ機能)がなされる。すなわち、本実施の形態によれば、ネジ穴144に対してネジ142を螺合するという簡素な作業を行うことによって、スプール30が摺動孔18から露呈したり、第1固定コア部材52と収納孔20の内壁との間のシール性が低下したりすることを回避することができる。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、ハウジング60と別体の第2固定コア部材96を設ける必要は特になく、天井面から延在する固定コア部を一体的に有するハウジングを用いるようにしてもよい。
また、可動コア部材66と弁部材(弁本体)を別体とするようにしてもよい。この場合、例えば、可動コア部材66に保持孔を形成するとともに、該保持孔に長尺な棒形状の弁部材を保持するようにすればよい。
また、ハウジング60の大径部140と、該大径部140を覆う取付ステー138との間に隙間が形成されるようにしているが、隙間が形成されることなく互いが当接するようにして、取付ステー138によって大径部140を固定するようにしてもよい。この場合、取付ステー138は、抜け防止機能と固定機能の双方を兼ね備えることになる。
10…圧力流体制御装置 12…スプール弁
14…電磁弁 16…弁本体
18…摺動孔 20…収納孔
22…プラグ 24…入力ポート
26…出力ポート 28…排出ポート
30…スプール 40…第1リターンスプリング
42…第1環状凹部 44…第2環状凹部
46…パイロット室 50…弁座部材
52…第1固定コア部材 54…第1環状段部
56…第2環状段部 58…ソレノイド部
60…ハウジング 64…弁座
66…可動コア部材 68…弁体部
70…コア本体 72…軸受
74…案内部 76…円盤形状部
78…挿通孔 80…第3環状段部
82…環状溝 84…案内孔
86…ボビン 88…貫通孔
90…スプリング孔 92…第2リターンスプリング
96…第2固定コア部材 98…電磁コイル
100…ボビンコイル 102…円筒部
104…フランジ部 106…円環状突部
108…環状シール部材 110…カプラ部
112…コイルモールド体 118…介在部
120…コア部 126…環状凹部
130…ターミナル 132…入力連通路
134…出力連通路 138…取付ステー
140…大径部 142…ネジ
144…ネジ穴 146…通し孔

Claims (6)

  1. 弾発部材によってパイロット室に指向して弾発付勢されたスプールを有するスプール弁と、前記スプール弁の入力ポートと前記パイロット室とを連通状態又は連通遮断状態に切り換える電磁弁と、前記スプール弁及び前記電磁弁が設けられた弁本体とを有する圧力流体制御装置において、
    前記電磁弁は、弁座が設けられた弁座部材と、
    前記弁座に対して着座又は離間する弁体部を有する弁部材と、
    ボビンに電磁コイルが巻回されてなり、前記弁部材を変位させるためのボビンコイルと、
    前記ボビンコイルを収容するハウジングと、
    前記弁本体に装着されて位置決め固定されるとともに、前記ハウジングが係止される固定コア部材と、
    前記電磁コイルへの通電又は通電停止に伴って前記ハウジング内で変位する可動コア部材と、
    を具備し、
    前記固定コア部材は、前記弁本体に形成された収納孔に圧入される円筒部と、該円筒部に比して大径であり且つ前記ハウジングが装着されるフランジ部とを有するとともに、前記弁体部が通される挿通孔が形成され、
    前記弁本体には、前記固定コア部材の前記挿通孔に連なり且つ前記弁体部が通る収納孔が形成され、
    前記収納孔には、内径が相違することで第1環状段部及び第2環状段部が形成され、
    前記第1環状段部によって前記弁座部材が堰止されるとともに、前記第2環状段部によって前記固定コア部材の前記円筒部が堰止されることで、前記電磁弁が前記弁本体に対して装着されていることを特徴とする圧力流体制御装置。
  2. 請求項1記載の制御装置において、前記固定コア部材の前記円筒部に環状溝が形成されるとともに、該固定コア部材の前記挿通孔に圧入されて前記弁体部を支持する軸受をさらに備え、
    前記軸受の前記挿通孔に対する嵌合箇所は、前記環状溝よりも前記フランジ部側に偏倚していることを特徴とする圧力流体制御装置。
  3. 請求項1又は2記載の制御装置において、前記ハウジングを前記弁本体に固定するためのステーが、ネジを介して前記弁本体に連結されていることを特徴とする圧力流体制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置において、前記弁部材が、前記可動コア部材からなることを特徴とする圧力流体制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置において、さらに、前記ハウジングの内部で位置決めされた第2の固定コア部材を備え、
    前記第2の固定コア部材は、前記ボビンの端面と、前記ハウジングの端面との間に介在する介在部と、前記介在部から突出して前記可動コア部材とともに前記ボビンの貫通孔に挿入されるコア部とを有し、
    前記第2の固定コア部材の前記コア部が、前記ハウジングの前記端面から離間することを特徴とする圧力流体制御装置。
  6. 請求項5記載の制御装置において、前記第2の固定コア部材の前記介在部が前記ハウジングの前記端面に当接するのみであり、前記ハウジングから前記ボビンコイルを離脱したときに前記第2の固定コア部材が前記ハウジングから取り外し自在であることを特徴とする圧力流体制御装置。
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